チャイルド本社の月刊絵本(おはなしチャイルド、チャイルドブックアップル)を中心に紹介。


表紙:おはなしチャイルドリクエストシリーズ(チャイルド本社)

どうぞのいす
作:香山美子(こうやまよしこ)
絵:柿本幸造(かきもとこうぞう)
チャイルド本社
おはなしチャイルド 1979年11月号(第56号)

「どうぞ」はみんなの合い言葉

うさぎさんがいすを作りました。うさぎさんは木の下に「どうぞのいす」の立て札を立て、いすもいっしょに置いておきました。そこへやってきたのはろばさん。どんぐりをいっぱい持ったろばさんは、いすにどんぐりを置いておひるね。ろばさんがおひるねをしていると…。

表紙のうさぎさん、かわいいですよね。親しみやすくかわいらしい動物たちが次々と登場するお話です。

かわいらしいうさぎさんですが、お話で姿が見えるのはほんの少しだけ。表紙に大きく出ているのにって?

でも本当はうさぎさん、動物たちみんなを見守っているんです。ほら、うさぎさんのいすには、短いしっぽがついているでしょう。うさぎさんは「どうぞのいす」という立て札を作って、みんながすわってくれるか楽しみに待っているのです。

ところが、動物たちはいすにすわってくれません。うさぎさん、せっかくいすを作ったのに…。

いえいえ。動物たちはいすにすわってくれませんでしたが、いすをうまく使ってくれました。これには、うさぎさんも想像していなかったでしょう? うさぎさん、いすを作ってよかったじゃない。

ねえ、うさぎさん。うさぎさんのいす、どんなすわり心地かすわってみたい。いいかな? 私もなにか持っていくからさ。

ハードカバー



どうぞのいす
作:香山美子(こうやまよしこ)
絵:柿本幸造(かきもとこうぞう)
ひさかたチャイルド
ISBN:978-4-89325-250-0

おもな変更点

  • 表紙のレイアウト。
  • 見返し。月刊絵本では幕を持ったうさぎさん。ハードカバーでは無地。
  • きつねさん、じゅっぴきのりすさんのシーン。月刊絵本ではそれぞれ3場面で、ハードカバーでは2場面。文は同じ。
  • 後半のろばさんのシーン。月刊絵本では3場面で、ハードカバーでは2場面。文はほぼ同じ。
  • ページ数が40ページ(月刊絵本)から32ページ(ハードカバー)に。

大型絵本



どうぞのいす
作:香山美子(こうやまよしこ)
絵:柿本幸造(かきもとこうぞう)
チャイルド本社
大きな大きな絵本
ISBN:978-4-8054-2607-4

「どうぞのいす」各絵本のサイズ

  • おはなしチャイルドリクエストシリーズ:21*18.5cm(実測値)
  • ハードカバー:24.5*21cm(奥付より)
  • 大型絵本:50*44.1cm(奥付より)


▲大型絵本(左)、ハードカバー(右下)、おはなしチャイルドリクエストシリーズ(右上)


▲下から大型絵本、ハードカバー、おはなしチャイルドリクエストシリーズ。大型絵本の厚さはハードカバーの倍ぐらい。

大型絵本について

  • 大型絵本は月刊絵本を基準に大型化してあるようです。
  • 月刊絵本のハードカバー化で変更が加えられている絵本は、同様にハードカバーと大型絵本でも若干変更点があります(例えば「どうぞのいす」はハードカバーでなく月刊絵本の構成に近い)。
  • ページの厚さは、めくるとしなるぐらい。
  • 表紙は本文ページと同じ厚さ。ハードカバーのようにかたくなく、めくるとしなります。
  • しかけがある絵本は、しかけもそのまま大型化。
  • 同じ絵本でも、月刊絵本と大型絵本はチャイルド本社。ハードカバーはひさかたチャイルド(一部の絵本は他社)より出版されています。

関連本

掲載

  • たのしいおはなし101話(チャイルド本社、ISBN:978-4-8054-2079-9):どうぞのいす

うさぎさんの絵本

  • ごろりんごろんころろろろ?

「どうぞ」の絵本

外部リンク

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