月刊絵本あつまれ

へんてこやまのもみじがそまると、運動会がはじまります。かけっこは、へんてこやまを合図が鳴るまで走ったり。すもうは、みんなでくまに飛び乗ったりくすぐったり。川をはさんだつなひきは、勝った方も負けた方も川の中。へんてこやまの運動会は、もみじがちるまでつづきます。

競技の勝ち負けとか運動が上手下手とかこだわらず、とにかく体を動かして楽しくやろうというノリが、へんてこやまの運動会です。

絵本に出てくる動物たちは、くま、いのしし、しか、うさぎ、たぬき、かめ、ねずみ…。それぞれ体格も得意なこともちがうけど、みんなで楽しく運動会をやっています。

お昼のお弁当はいりません。みんなで木の実取り競争をやって、集めた木の実を山分けして食べます。やっぱり、体を動かしたあとで食べるものはおいしいですね。

運動するにも食べるにも困らないへんてこやま。「へんてこ」なんて名前がついてるけど、赤や黄色にそまった葉もきれいでなかなかいい山ですよ。

へんてこやまのうんどうかい
作：かんなりまさこ
絵：くすはら順子（くすはらじゅんこ）
ひさかたチャイルド
ISBN：978-4-89325-753-6