チャイルド本社の月刊絵本(おはなしチャイルド、チャイルドブックアップル)を中心に紹介。



ケロちゃんケケちゃんケロロちゃん おてつだいおてつだい
作・絵:長野ヒデ子(ながのひでこ)
チャイルド本社
チャイルドブックアップル 1987年6月号

お手伝いもいっぱい、失敗もいっぱい

かえるのケロちゃん、ケケちゃん、ケロロちゃん。みんなそろって、おてつだい。りょうりはこびに、ふとんほし。おかいものに、おやつづくり。おてつだい、たのしいな。

割と長い書名ですが、リズミカルだから覚えやすく、いいやすいです。本文もリズミカルで、心地よい言葉でつづられています。

見どころは、何度か出てくる「あら あら あらら」のシーンかな。子どもたちがお手伝いをしていた次の瞬間、ページをめくれば「あら あら あらら」と、羽目を外して大騒動。

朝ごはんの目玉焼きをひっくり返したり、洗濯物をマントにして飛んだり…。お手伝いの失敗談みたいで、見ていて笑えます。

といっても、実際お手伝いを頼む大人からすれば、失敗ばかりやられたら笑えないですか?

でも、この絵本のお父さんもお母さんも、子どもの仕業に全然嫌な顔をしていません。それどころか、「ケロロロロ」と笑っているように見えてしまいます。

そんなところは、お手伝いを頼む大人にも語りかけてくるものがあると思いますよ。
  • 小さいですが、ラストに「せとうちたいこさん」シリーズ(童心社)らしき絵本があります。麦わら帽子姿に見えるから「デパートいきタイ」か?

ハードカバー

ケロちゃんケケちゃんケロロちゃん おてつだいおてつだい
作・絵:長野ヒデ子(ながのひでこ)
ひさかたチャイルド
ISBN:978-4-89325-525-9
  • 表紙の著者名。位置が変わり、手書きになっています。

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