チャイルド本社の月刊絵本(おはなしチャイルド、チャイルドブックアップル)を中心に紹介。



マーシャとババヤガーのおおきなとり
ロシアの昔話より
文:宮川やすえ(みやかわやすえ)
絵:太田大八(おおただいはち)
チャイルド本社
おはなしチャイルド 2006年12月号(第381号)
ISBN:978-4-8054-2759-0

絵から風習を感じる

マーシャの弟ワニューシカが、大きな鳥の群れにさらわれました。その大きな鳥はババヤガーの鳥でした。ババヤガーは、鳥で子どもをさらうとおそれられていました。マーシャは、大きな鳥の群れを追いかけました。

このお話は、絵本見返しにある作者のことばによると、ロシア民話「グーシ・レーベジ」のブラートフ再話のものを元にしたそうです。

ペチカって、ロシアの暖炉なんですね。暖炉というと、家の壁にあって屋根に煙突が出ているのを思い出すんですが、絵本のはちがうタイプ。煙突は細く、本体は大きな箱形をしています。暖房も所変わればいろいろあるもんです。

ゼリーの岸とミルクの川は、なにか由来があるんでしょうか? 単なる川でなくて、食べ物になってるところが目を引きました。やっぱりミルクとくれば、ゼリーはコーヒーゼリーかな? それっぽい色をしています。

ロシア民話でゼリーが出てくるということは、日本でいうならモチやみそ汁ぐらい伝統的な食べ物かも知れませんね。

ハードカバー

マーシャとババヤガーのおおきなとり
ロシアの昔話より
文:宮川やすえ(みやかわやすえ)
絵:太田大八(おおただいはち)
ひさかたチャイルド
ISBN:978-4-89325-287-6

  • 表紙が変わっています。出ているのがババヤガーでなく、マーシャと弟になりました。

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