月刊絵本あつまれ

ぶたのおかあさんは、10ぴきのこぶたを連れてお買い物。おこめやさん、さかなやさん、やおやさん…とお店をまわります。おかあさんが買い物している間、こぶたたちはどうしてる？

ページごとに「おや、へんじをしないのはだあれ？」などとあり、こぶたたちを目で追っかけてしまいます。

と、ここまでなら絵探しなんですが、それだけじゃない。こぶたたちを絵本の初めから終わりまで通して見ると、一匹一匹性格や仕草が見えてきます。

お気に入りのハンカチ、おもちゃを持っている子などは、絵を見るとすぐわかりますが、体の大きい元気そうな子と一番小さな子は仲がいいなとか、いつもにこやかで愛嬌よく話しかける子だなとか…。

そういうこぶたたちの性格や仕草を、絵からじわりじわりと見つけるのも、この絵本のお楽しみ。

ひと通り絵本を読んだら、次からはこぶたたちが気になって順にページをめくっていられない。あっちこっちとページをめくってしまいます。それはそれで、商店街を散策している気分になれていいですね。