彼らの所属する劇団で聞き込みをするならピートが練習場まで案内してくれる。
もし内部に犯人がいるとしても、冒険者を見れば警戒するので事情を隠す必要はないだろうとピートは語る。
ホリィをヒロインとする
オペラが10日後に上演されるので、劇団員はその練習に忙しい。
ピートも練習の合間を縫ってPCに会いに来ているので基本的にPCとは別行動。
練習後ホリィに話を聞くなら、彼女はピートが冒険者に護衛を依頼したことをまず驚く。
「私のことになると冷静じゃなくなるんだから……」と複雑な表情。
しかし彼のことを嫌っている様子はなく、むしろ憎からず思っている様子がうかがえる。
ホリィ(人間、女、23歳)
一般技能:アクトレス7 シンガー5
劇団一の人気女優で、長い黒髪が特徴的な清楚な美女。努力家。
自分を応援してくれるピートのためにも一流の女優になることを目指している。
恨まれるような心当たりについて聞くなら、ホリィは平然とした表情で「全くありません」と答える。
PCがその態度を
演技ではないかと疑う場合は冒険者技能+知力ボーナスを基準値として成功ロール。
達成値16以上なら彼女にわずかな
動揺があることが見抜ける。
ホリィは私の護衛なのだからとPCへの報酬を自分が肩代わりすることを提案する。
それを受け入れるか二重取りをするかはPCの自由。
(ちなみにピートが支払う報酬は彼の全財産。ホリィはそれを見抜いている)
ホリィ以外の劇団員からも彼女を恨んでいるような人物の情報は得られない。
劇団の誰もが口を揃えてホリィは人間的にも優れた女性だと証言する。
今回ヒロインの座を争ったベテラン女優もいるが、やはりホリィを恨んではいない。
わずかな悔しさは見せるが、ホリィの方が実力もあり若さでも勝っているのだからと素直に負けを認めている。
しかし、一つだけ
許せないことがあるという。
決して憎んでいるという意味ではなくホリィのためを思ってだが、と女優は言葉をにごす。
ホリィを狙ったと思われる仕掛けについては、劇団の者なら全員に可能性があるとしかわからない。
結局、劇団内部ではそれ以上の有力な情報を得ることはできない。
なおピートについて聞くなら、少なくとも人間的には皆から好かれている。
本人は隠しているがホリィを
女神のように思っていることがバレバレで微笑ましいらしい。