いくら米国は宗主国だとはいえ、どんな場合に核を使ってくれるのか政府は議論をすべきなのにしない。議論に乗ってこなければ、自前で核を持つよと言えば米国は議論に乗らざるを得ない。
また、最初から自前で核を持つというスタンスを決めて米国に話をすれば、米国は核を売ってくれるだろう。英国にだって売っているのだから・・。
ちなみに、米英関係を特殊視するのはおかしい。第二次世界大戦直前まで英国は米国にとって仮想敵国ナンバーワンだったのだから・・。日本なんて当時仮想敵国の2番手3番手だった。
米国は、ナチスドイツの脅威を前にして困り果てていた英国につけこんで手を貸すフリをして英国を覇権国の地位から引きずり下ろしたのだ。
だから、日本が求めれば、もちろん米国は核を売ってくれると私は思っている。
もちろん、日本には全部自分で開発するというオプションだってある。
ただし断っておくが、私は積極的核武装論者ではない。
(以上、
http://blog.ohtan.net/archives/51204377.htmlより)
私は、単純な核武装論者ではなく、日本を含む多国間同盟条約が東アジア/西太平洋地域でできれば、核武装する必要はないが、
米国の有識者が自国の本土への核の脅威とそれ以外の核の脅威とを峻別している以上、日米安保・・双務化したものを含む・・だけの下では核武装を追求せざるをえない、と主張してきたところです。
なお、核武装を追求するにあたっては、少なくとも米国の暗黙の了解を得ることが必要であることは言うまでもありません。日米同盟をガタガタにしちゃ元も子もありませんからね。
私は、現在のところ、オバマ政権下でも、このような主張を改める必要は感じていません。
というのは、オバマ政権においても、彼らにとって北朝鮮の核問題の優先順位は低いまま(
コラム#3301)である一方、日本にとって北朝鮮の核はもとより、中共の核の脅威は切実なものがあってしかるべきだという認識を彼らは持っているはずだからです。
ですから、仮に日本が核保有の意思を米国に提示した場合、オバマ政権もブッシュ政権同様、これに強く反対はしないだろうと私は考えています。
ところが、株価や為替レートの動向を見ても、日本人は、韓国人を含む東アジアの人々の中で、最も北朝鮮による核実験に鈍感である(コラム
#3298)上、中共の核についてだって依然何の関心も持とうとしないのですから、オバマ政権としては、北朝鮮の核問題にも日本の核保有問題にも、当分の間、頭を悩ませる必要は全くない、ということになります。
こういうわけで、せめてオバマ政権が「米国が日本の安全を保障」するにあたって、種々のシナリオの下での核兵器使用の具体的基準を日本政府に示してくれることを期待しましょうか。
これさえ、日本がこんな調子じゃ、ほとんど期待できないけど・・。
(以上、
http://blog.ohtan.net/archives/51372759.htmlより)
日本が核武装するとすれば、現在の英国同様、SLBMだけ、というオプションが最適でしょうね。
(以上、
http://blog.ohtan.net/archives/51313338.htmlより)