【たった一人の反乱】太田述正【非公式FAQ】 - 新聞の歴史認識 2
新聞の歴史認識のつづき


#5513(2012.6.3)

 先の大戦に関する新説が出たというので期待してその書評を読んだが・・。↓
 <独日が侵略者でソ連・米英がそれを打ち破ったというのがこれまでの定説だと。↓>
 ・・・The essence of the war was German and Japanese aggression, followed by an Allied victory that featured the Soviet Union, the US and Britain in the starring roles.・・・
 <ただし、日本については、真珠湾は、1931年から始まる侵略の継続に過ぎなかったとよ。↓>
  For Japan, however, Pearl Harbor was the continuation of an expansionist military adventure that started with the invasion of Chinese Manchuria in 1931. ・・・
 <これに対して、新説は、先の大戦の原因をノモンハン事件におけるソ連の日本に対する勝利に求めるんだと。そもそも、「勝利」と書いた瞬間にダメぶりは明らかだな。↓>
 Beevor departs from standard narratives by opening his story not with the invasion of Poland but with a battle in east Asia to which Europeans paid little attention in the summer of 1939: the crushing Soviet victory over Japanese forces at Khalkin Gol on the Mongolian border. ・・・
 <そんでもって、北への戦争を諦めた日本は、東南アジアの欧州諸国の植民地と太平洋における米海軍力との戦争に切り替えたってんだな。どんどんズレてっとるねえ。↓>
 Defeat at Khalkin Gol influenced Japan’s decision not to pursue war in northern Asia against the Soviet Union but, instead, to attack the European colonies of south-east Asia as well as US naval power in the Pacific. This brought the US into the war, more or less guaranteeing an Allied victory, and meant that, when Hitler attacked the Soviet Union, he could not count on the Japanese tying up Soviet forces on a second front in the Far East.・・・
 <田中利幸広島大学教授の業績に拠りつつ、日本軍は人肉食を組織的に行ったと指摘。この話、誰か教えてくれるとありがたいな。↓>
 The Pacific war was hardly less barbaric, as Beevor demonstrates in two chapters that draw on the pioneering studies of Japanese historians such as Toshiyuki Tanaka, professor of war crimes at Hiroshima City University. “Japanese officers and soldiers resorted to cannibalism and not just of enemy corpses ... In New Guinea they killed, butchered and ate local people and slave labourers, as well as a number of Australian and American prisoners of war, whom they referred to as ‘white pigs’ as opposed to Asian ‘black pigs’,” he writes.
Japan’s armed forces practised cannibalism not only because they suffered intolerable hunger but because it was “a systematic and organised military strategy”. However, the Allies suppressed the depravity, refusing to raise it at the 1946 Tokyo war crimes tribunal because it was too upsetting for the victims’ families.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/fdd43f52-a8b5-11e1-...



#5560(2012.6.26)

 ヒットラーが狂ってたのはロシアを攻撃したことではなく、日本の真珠湾攻撃後に米国に宣戦布告したことであり、そうしてなければ、ロシアを征服できていただろうってのはその通りかもしれないが、米独戦争が勃発することに賭けて日本に対米攻撃をさせたチャーチルの狂人度はヒットラーの比じゃないってことだ。↓
 ・・・Hitler wasn't insane to attack Russia, in Robert's cold reckoning, just insane to allow America into the war. He could have conquered Russia, Roberts calculates, as long as the United States remained on the sidelines. ・・・
http://www.atimes.com/atimes/Global_Economy/NF26Dj...



#5591(2012.7.11)

 「玄葉光一郎外相は10日の参院予算委員会で、クリントン米国務長官が戦前・戦中の慰安婦について「性的奴隷」と表現するよう部下に指示したとする韓国紙報道について、「仮にそういうことがあれば、最も効果的な方法で『違いますよ』と申し上げることになる」と述べた。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120710/plc1...

 上掲玄葉答弁に対し、(自ら研究するか、研究書を典拠にすることを心掛けないから、)こういうアホなことを言う輩が出てくる。↓

 「・・・慰安所は動く「赤線」に過ぎなかったのだという人もいます。 
 赤線とは1958年の公娼廃止令まで存在した半ば公認の売春地帯です。そこで働く「娼婦」=売春婦たちは、多額の前借り金で親などから買われてきた少女たちです。女性たちはこの前借り金で拘束され、逃げようとすれば暴力で死ぬほどの目に遭わされる。人身売買で取引され、金と暴力で監禁されたまさに性的奴隷が赤線の娼婦たちなのです。
 まして、慰安所については
1、日本政府が慰安所開設にあたり指示、関与している。
2、この慰安所施設が日本軍人専用の施設であったこと。
にも争いはありません。・・・
 彼女らは自由意思で売られたわけではもちろんなく、軍が関与していようがいまいが、人身売買で慰安所に連れてこられたのです。そしてセックスを拒絶する自由はありません。これを否定する人もほとんどいません。
 また、彼女らが自由に「慰安婦」を辞めたり、慰安所を出たりする現在のホステスさんのような自由な存在だったという人もほとんどいません。・・・」
 日本国内の赤線の公娼でさえ、法的に言えば強制的な性的奴隷です。ましてや、「従軍慰安婦」の方々が、強制的な性的奴隷であることは反論の余地がないのです。・・・」
http://blogos.com/article/42848/

 だけど、「赤線の公娼」が「法的に言えば強制的な性的奴隷」ではなかったことは疑う余地がない。↓

 「・・・明治初期に芸娼妓解放令が発布され、裁判所も、早い時期から、売春婦として働かせる契約は公序良俗に反して無効であるとしていました。
 しかし、娘の親が前借金をすること自体は、民法上認められた消費貸借契約ですから、当初裁判所は、芸娼妓契約のうち前借金の部分は有効であり、親は借金を返済する義務があるとしていました。前借金も公序良俗に反して無効という判断がなされるのは、昭和30年の最高裁判決を待たねばなりませんでした。・・・」
http://blog.livedoor.jp/yamehan_bengoshi/archives/...

 また、慰安婦は当時の公娼と変わりはない、という研究書(下掲)を米国の女性人類学者(サンフランシスコ州立大学教授)が2009年に出してるよ。

 「・・・THE COMFORT WOMEN: Sexual Violence and Postcolonial Memory in Korea and Japan, by C. Sarah Soh. Chicago: University of Chicago Press, 2009・・・」
http://www.japantimes.co.jp/text/fb20090510a1.html
 彼女自身が書いたコラムである、上掲と下掲参照。
http://www.jpri.org/publications/workingpapers/wp7...

 しかし、何で、恐らくは朝鮮系と思われる米国人学者にこんな本を書かせるんだよ。
 秦郁彦さんだって、国内で声をあげてるヒマがあったら、英語で本件に関する学術書を出版すべく努力して欲しかったね。(何も自分で書く必要はない。)

 より根本的なことだけど、売春について、日本文明とその他の文明との間には大きな違いがあるように思うね。
 こういう問題意識を、「慰安婦=性的奴隷」観に立っている人々に抱かせるのは至難の業だろうが・・。

 「・・・売春という職業が成り立つためには、貨幣経済の浸透と家父長制や嫁取り婚が成立していないといけない。ヨーロッパではギリシャ以降になる。・・・

→「貨幣経済の浸透」は必要条件じゃないんじゃないの?(太田)

 フランスの社会史学派、アナール学派の研究によれば、売春は逆にキリスト教によって誕生したと論じている。本来、男女は対等であったが、キリスト教の「弱者である女性は、保護を行う男性の支配を受けなければならない」という教義から家父長制が強力になり、支配される性としての女性が誕生した、という考えである。・・・

→むしろ、キリスト教によって買春が悪とみなされるようになったと考えるべきだろう。(太田)

 日本において売春が成立するのは、中世後期の室町期以降である。平安時代に至っても、さらには鎌倉期においても、妻問婚がメインであり、貨幣経済と男性優位の家父長制や嫁取婚はいまだ浸透していなかった。平安時代と同じく母方の父が優位という執権政治の形態が続いていたことからも明らかである。座や町衆などによる市の支配の確立と、惣領制や嫁取婚が成立するまでは、広がりを見せない。・・・遊郭などではいまだ女性の「神」性視が行われ、遊郭は非日常の空間であり、世俗の法律が通用しなかった。・・・」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%B2%E6%98%A5

→日本において買春が成立したのは世界で一番遅いのかもしれない。
 縄文的な母系社会/妻問婚の世界では、女性が多数の男性に対して、重畳的に性的関係を結び、それぞれから何らかの対価を得るなんて日常的だったから、売春などという商売は成立しなかった、と考えられるからだ。
 しかも、女性は「神」扱いだった・・「おかみさん」という言葉を思え・・。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_d...
 遊郭は、カプセル化された疑似的母系社会/妻問婚・・縄文・・の世界であったということではなかろうか。
 だから、上級売春婦たる遊郭の太夫/花魁達が浮世絵のスターたりえた。
 (「花魁を揚げるには様々なしきたりが存在していた。」のは、それが客との疑似結婚だったからだろう。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E9%AD%81
 この系譜上に、現在の日本における世界に冠たるAV女優が位置付けられる、というのが私の見方だ。
 だから、慰安婦だってそれなりに軍人達の「尊敬」を受けていたんじゃないかと思うんだけどね。↓(太田)

 「・・・兵士から見れば慰安婦は血なまぐさい戦場で、身近の唯一の女性であり、恋愛を含めた心の交流があったと話す場合が多い・・・北ビルマのミートキーナーの慰安所においては、日本の軍人からの求婚が極めて多く、中には実際に結婚したものがいる・・・」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E5%AE%89%E5...

 「・・・中華民国は上海租界の公娼廃止に向かっていて、租界の中で日本領事館は表向きは料理店における“酌婦”という名目で公娼制度を維持していた。1932年の上海事変の際に駐屯する日本軍が増えたため、海軍によって、貸座敷(売春施設)を軍専用とする形で設置された「海軍慰安所」というものが慰安所の始まりと言われ、陸軍もこれを参考にしたと言われている。・・・」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E5%AE%89%E6...

→中国国民党政権が公娼廃止を目指したというのは、恐らくはキリスト教宣教師達の影響だろう。慰安所は、そしてまた慰安婦問題は、日本文明とその他文明との衝突から生まれた、と言ってもいいかもしれないね。(太田)



#5615(2012.7.23)

 チャーチルが『英語国民の歴史』を書き始めたのは、閣僚給与を失い、議員収入だけになり、他方で米国の大恐慌で対米投資が毀損したため、チャートウェルの豪邸を維持するためにカネを稼ぐ必要が生じたからだと。↓
 ・・・In the 1930s, however, Winston was writing around the clock to fund his folly, after losing his ministerial salary and watching his American investments collapse in the Wall Street crash. In 1932, despite having two books outstanding (including a biography of his martial ancestor the first duke of Marlborough), he signed up for A History of the English-Speaking Peoples: the deal was £20,000 in return for waiving all future royalties.・・・
 <チャーチルは先の大戦中スターリンとつるみ、戦後になって反共を叫ぶようになったが、同様、もともと米国大嫌い人間だったのに、当時の英国の風潮に迎合し、カネを稼ぐために上記の本を書き始めた。しかし、この本を書き始めたことで、結果的に米国大好き人間を装わざる得なくなり、それが、彼をして、米国を巻き込んで先の大戦を戦わしめることとなった、というわけ。
 (何度でも言おう。双極性障害者に政治をやらせてはいけない!(太田))↓>
 ・・・The leader now renowned as an unyielding critic of the "iron curtain" spent much of the second world war convinced of the essential good faith of Joseph Stalin. Similarly the famed apostle of the "special relationship" evinced little interest in his mother's homeland for much of his early career -- never even setting foot in the United States between 1901 and 1929. In the 1920s he was notorious in the cabinet for his outspoken criticism of the "arrogant" and domineering Americans over war debts and naval building: even Clemmie commented on his "known hostility to America".・・・
  ・・・the concept of the English-speaking peoples developed in the 1890s and peaked in the 1920s, after the wartime alliance of 1917-18. It was originally a radical idea, used by politicians such as Lloyd George to argue that the British should learn from their young transatlantic cousins and adopt full democracy. Churchill picked up the catchphrase late, in the early 1930s, and used it opportunistically, to make money. But, in time, it would shape his outlook on war and peace.・・・
http://www.guardian.co.uk/books/2012/jul/20/mr-chu...



#5617(2012.7.24)


 朝鮮日報による、助言だと受け止めなくっちゃね。↓
 米国議会の下院が「下院121号決議」と呼ばれる決議を採択した2007年7月30日は、・・・第2次世界大戦当時の「性的奴隷(慰安婦)」に対する日本政府の謝罪を求めている。・・・
 日本の政治家たちが犯したある決定的な失策が、同決議案の推進を加速化させる結果となった。07年6月14日、国会議員45人を含む日本のオピニオンリーダー63人が米紙「ワシントン・ポスト」に掲載した「事実(The Facts)」と題する意見広告で「軍の慰安婦(comfort women)募集に強制はなかった」と主張したのだ。これは、在米韓国人団体が同紙に掲載した広告「慰安婦に対する真実(Truth)」に反論するものだった。日本側はまた、米国が1945年に日本に進駐した後「慰安所(comfort station)」の設置を日本側に要請したとも主張した。
 これを機に、米国国内で逆風が吹き始めた。・・・
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...



#5653(2012.8.11)

 先の大戦の時のDデーの欺騙工作を想起すると、英国は諜報/ウソつきの天才と言いたくなるってよ。↓
 Is there any nation on Earth more adept at lying than Great Britain? Reading Ben Macintyre’s superb account of Britain’s masterful counter-intelligence operations during World War II, it’s hard to imagine that they have any peers when it comes to the art of deception.・・・
 <ナチの工作員達を掌中でころがすとともに、ナチの暗号を破った。↓>
  Not only did the British flip or neutralize every Nazi operative, they were able to assess the success of their deception every step of the way by monitoring Germany’s encrypted intelligence messages.・・・
 <ただし、その上手を行っていたのがソ連。英国は、ソ連の工作員達から情報をいいようにとられ、ソ連の欺騙にひっかかっていた。↓>
  But lest the Brits get too cocky about their espionage genius, it’s worth noting that, at the very time they were deceiving the Germans, they were themselves being deceived by the Soviets, who had planted their own spies at the heart of Britain’s MI6 and MI5 services. ・・・
 <英国人のスポーツ狂、パズル愛、自己韜晦中毒はスパイたるための訓練かもってさ。↓>
 This intensely readable book makes you wonder if the whole of British life -- the sporting passions, the yen for solving puzzles, the national addiction to self-concealment -- wasn’t preparation for the spy game.・・・
http://www.washingtonpost.com/entertainment/books/...



#5679(2012.8.24)

 赤露(ロシア)は、支那に対してと同じように仏領インドシナにもホーチミンらの手先を送り込み、彼が創設したインドシナ共産党は、中国共産党よりもあくどいテロ手法でもって勢力を拡張した。
 (東アジアで赤露に対する防波堤となっていた日本帝国を叩きのめそうとして太平洋戦争を引き起こした米国(と英国)は過早な大英帝国瓦解をもたらすとともに、東アジア全域を赤露に席巻させた。
 その結果、支那で国共内戦、インド亜大陸で印パ戦争、朝鮮半島で朝鮮戦争、インドシナでベトナム戦争と、それぞれ百万人〜数百万人の犠牲者を出したところの、(日本帝国が維持されておれば)起こるはずのなかった大戦争がもたらされた。)↓
 ・・・ By early 1921, he had been recruited in France into the Communist Party. He left for Moscow in 1923, where he enlisted in the Comintern (devoted to supporting the international communist movement) and was trained at the "Stalin School" in revolutionary techniques. In the 1930s he was dispatched as a Comintern agent to organize the Indochinese Communist Party. Working out of China, he would flit back and forth across the Vietnam border and even into Thailand, recruiting and organizing party adherents while evading French security.・・・
 <非共産党のベトナムの政治家達を暗殺、北ベトナムで小地主を数千人殺害。↓>
 ・・・communist "death squads," soon after, went about assassinating non-communist political leaders in Vietnam. Likewise, he devotes too little attention to the Mao-style "land reform" launched after the Geneva Accords to consolidate the Party's control over the North, during which thousands of small landowners were murdered.・・・
http://online.wsj.com/article/SB100008723963904442...



#5701(2012.9.4)

 下掲のようなことを言う著者の精神構造は、(日本の植民地統治を欧米列強の植民地統治と比較することなく、ひたすら日本を罵倒し続ける)朝鮮半島の人々とおんなじだ。
 戦前の日本は自由民主主義(的)国家だったのだから、「独裁でもない。暴走でもない」のはトートロジーであるわけだが、「組織的利害対立と・・・責任回避」は自由民主主義国家における政策決定の通常の姿なのであるからして、同じ時期の米英仏等の政策決定状況と比較して、当時の日本がより「組織的利害対立と・・・責任回避」がひどかったのかどうかを、この著者は検証しなければならないが、していないはずだ。
 私自身、きちんと検証したわけではないが、日本の方がひどかった、とは到底言えそうもない。
 だから、こんな本の出版は、紙とこんな本を読まされる読者の時間のムダである、とあえて言わせてもらおう。
 ついでながら、問題設定そのものについても比較的観点を忘れてはならない。
 日本についての「なぜこの戦争で膨大な人命が失われねばならなかったのか。」という問題設定だが、英国についての、「なぜこの戦争で大英帝国が瓦解されねばならなかったのか。また、なぜその崩壊過程で膨大な英国臣民(現・元)の人命が失われねばならなかったのか。」や、米国についての、「なぜこの戦争や、その戦争の結果として論理必然的に生じた国共内戦や朝鮮戦争やベトナム戦争等で膨大な人命を失わせなければならなかったのか。」という問題設定をこの著者が(少なくとも心中で)していたのだとすれば、日本についてのこのような問題設定も意味があるけれど、さもなければ、そもそも無意味だろう。↓ 
 ・・・日本が対米開戦を決意してから、この夏で71年が経過した。なぜこの戦争で膨大な人命が失われねばならなかったのか。~ 著者は閲覧可能となった膨大な史料を駆使して、困難な決断を先送りにする、当時の指導者たちの「非(避)決定」や「両論併記」の論理を緻密に描き出す。独裁でもない。暴走でもない。それは、組織的利害対立と、弱さからの責任回避であった。・・・
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20120827-OYT8...



#5715(2012.9.11)

 ローズベルト政権は、カチンの森の虐殺事件の下手人がソ連であることを知っていながら、その事実を隠し通した。
 先の大戦におけるソ連との協力と日本に対する都市焼夷弾爆撃及び原爆投下は、米国が犯した人道に対する罪でありかつ戦争犯罪だ。(そして、チャーチル政権はその共犯者だ。)↓
 ・・・the Roosevelt administration helped cover up Soviet guilt for the 1940 Katyn massacre of Polish soldiers.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-19552745



#5719(2012.9.13)

 おお、初めて米国は日本と戦うべきじゃなかったって一言を米国人が書いたコラム(書評)で発見。その結果は芳しい物じゃなかったってさ。
 もうちょっと踏み込んだ記述をして欲しかったね。
 ま、米西戦争、ベトナム戦争と並べて太平洋戦争に触れてるだけなのでそこまで書けなかったんだろうが・・。↓
 ・・・The U.S. has made unnecessary enemies before, with equivocal results: Spain in 1898, Japan in the 1930s, North Vietnam in the 1960s.・・・
http://online.wsj.com/article/SB100008723963904436...



#5727(2012.9.17)

 英国の売れっ子大衆小説作家のケン・フォレット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3...
の新作に日本への言及があるらしい。↓
 <戦前の日本は貿易障壁に苦しめられたために、東アジアで、世界を舞台に英国がやったように帝国を築くか、米国が西半球でやったように支配的地位を確立するかを目指さざるを得なかったと書いたというんだけど、それに書評子は、フォレットは小説家であって歴史家ではない、と嫌みを記している。
 しかし、この(フォレットは日本に同情的過ぎると言いたそうな)書評子とは違った意味で、ボクは同じことを記したいね。
 フォレットが戦前の日本について書いたことは全部正しいが、その全ては、日本にとって対赤露抑止戦略の手段だったんだってね。↓>
 ・・・Ken Follett・・・ “Winter of the World” reduces Japan’s World War II strategy to a very small nutshell. The embargo against trade with Japan “makes them think that the only way to economic security is to have your own empire, as the British do, or at least to dominate your hemisphere, as the U.S. does. Then nobody can close down your business. So they want the Far East to be their backyard.”
 But Mr. Follett is best appreciated as a novelist, not a historian.・・・
http://www.nytimes.com/2012/09/17/books/ken-follet...



#5731(2012.9.19)

 ウソこけ。
 当時は日支戦争も始まっておらず、報道の自由はあった。
 マスコミは「謀略」を知っていたが報じなかっただけだ。
 しかも、報じていたとしても、なお、世論の大勢は帝国陸軍の満州掌握を支持しただろう。
 そもそも、陸軍は、世論を背景に、(出先は)積極的に、(中央)は消極的に「謀略」に関与したんだぜ。(以上、コラム#省略)
 いずれにせよ、当時も日本は民主主義であったのに対し、一度も民主主義を経験したことがなく、当局の情報に一方的に踊らされ、他方、不満があってもそれを暴力的に当局にぶつけるしかない支那とじゃ、「どこか重なる」ワケがなかろ。↓
 ・・・満州事変のきっかけになった柳条湖事件は、関東軍が仕掛けた謀略だった。中国側が先に鉄道を破壊したと信じ込んでいた国民は、極東国際軍事裁判(東京裁判)を通じて事実を知らされる▼当時、新聞やラジオは軍部に統制されていた。皇国史観を植え付けられた軍国少年は大本営の発表を疑いもしなかった。反日デモが燃え上がる中国とどこか重なる・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK...



#5809(2012.10.28)

<太田>(ツイッターより)

 単に、力を持てばよい、改革をすればよいのではない。
 何のために力を持つのか、何を目指して改革するのかが問題なのだ。
 その判断ができなかったからこそ朝鮮は「滅び」たんだよ。
 このことを、朝鮮日報の金論説委員サン、頼むから分かってね。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...



#5811(2012.10.29)

<oXaaRpvQ0>(「たった一人の反乱」より) 

 <コラム#5809で>太田さんの言わんとすることはわかるが、それでも金論説委員の自国の教科書に無いであろう恥部をあえて省みての現在の自国への期待と願望が入り混じった思いは伝わった。
 彼のような知識階級レベルなら歪曲を基にした現在の韓国の歴史教育がいかに害悪かは理解していそう。
 歴史にifは禁物だが、余計な反日教育さえなければ、険悪な日韓関係など最初から存在せず、中共の跋扈も許してはいないだろうに。
 ・・・残念なことだ。

<太田>

 念のために、ボクが言わんとしたことをちょっとだけ。
 当時の朝鮮・・今でも同じだが・・は、力を持ったところで、周辺諸国・・日支露・・のいずれにも単独では太刀打ちできない。
 だから、どの国と結んでどの国と対峙するかをまず決めなきゃならない。
 それを決めるにあたっては、(力を持つためにも経済力が必要であることからも、)同時に、改革の方向を決めなきゃならない。
 専制と搾取のロシア的なものを目指すのか、清における専制を維持したままの洋務運動
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%8B%E5%8B%99%E9...
的なものを行うのか、それとも日本の明治維新的なもの・・清の短期間で挫折した戊戌の変法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%8A%E6%88%8C%E3...
的なものと言ってもよかろう・・を行うのか、ということだ。
 つまり、簡単に言えば、自由民主主義の日本的な改革なのか、専制維持を前提とした改革なのか、ということだ。
 結局、これは、日本と結ぶのか、露または清(支那)と結ぶのか、ということに帰着する。
 ここの判断ができなかったことが、朝鮮の「滅亡」をもたらしたってこと。
 現在の韓国も、日米と組むのか、中共と組むのか、という判断を、改めて明確に下すことが求められているわけだ。



#5817(2012.11.1)

<6EkF+puU0>

 ジョン・ダワーさんに聞く なぜ、まだ領土問題なのか
http://www.asahi.com/news/intro/TKY201210290404.ht...
転載→http://d.hatena.ne.jp/kawasimanobuo+3/20121030/135...

<太田>

 過去のコラムで、ダワーの著書を、史実的な部分を引用することはあったけれど、彼の史観は余り好きじゃないのと、朝日新聞電子版は、有料読者向け記事に月20件・・一日20件と前に(コラム#5675で)書いたのは誤り。記事単位じゃなくって、記事が何頁かにわたっている場合、各頁が一件として計算される!・・ので、タイトルは覚えているが、読まなかった記事だ。

「・・・日本の植民地支配と戦争によって最も被害を受けたのは米国ではない。韓国と中国なのです。にもかかわらず、両国は講和会議に出席していません。・・・

→韓国は日本の戦争によってはもとよりだが、植民地支配によっても被害を受けていない(どころか裨益している)し、支那(満州?)の植民地支配が被害を与えたと必ずしも言えないし、日支・太平洋戦争による「被害」は、辛亥革命から文革に至る、支那の20世紀史全体の「被害」の文脈と総体の中に位置づけるべきだろう(下掲も参照)。(太田)

 平和条約をきっかけに、日本は米国に全面的に依存する『サンフランシスコ・システム』に組み込まれ、アジアから引き抜かれてしまった。それでも当時、例えば吉田茂首相が戦中の行為について謝罪することはできたと思います。少なくとも米国が求めるべきだった。そうすれば、韓国や中国との和解に向けた一歩を踏み出せたはずです。しかし、朝鮮戦争が既に始まっており、米国にとっては、日本が『味方』、中国は『平和に対する敵』という構図に変わった。第2次世界大戦が終わってから6年しか経っていないというのに。だから、米国は戦中の話には触れなくなりました。韓国や中国が受けた被害についても発言しなくなる。・・・

→日支戦争を起こさせたのはソ連だし、この戦争を長引かせたのは(結果としてソ連と癒着した)英米だから、それを言うなら、謝罪すべきは日本ではありえず、(ソ連は別格として、)米国(と英国)の方。(太田)

 どちらも51年に解決されるべき問題だったのです。何の変化もなく、60年が経っていることがおかしいのです。北方領土についても、50年代に重光葵元外相が旧ソ連と交渉し、2島返還で合意に至る可能性があった。しかし、米国が『ソ連と合意すれば、沖縄返還の必要性を認めない』と脅し、機会は失われます。米国に従属したため、日本が戦後の問題を解決できなかった例がここにもあります・・・

→日本の自発的米国属国化ととらえなければならないが、部分的にはその通り。(太田)

 「歴史家としてみると、これらのことはすべて、サンフランシスコ・システムに起源があります。日本は繁栄と引き換えに、身動きできなくなったのです。そして、そのまま現在に至り、打開策を見いだすことが困難になっているわけです・・・

→同上。(太田)

 韓国の場合は、植民地として支配され、名前も言葉も変えられた・・・

→日本は朝鮮半島を好んで植民地にしたわけではないし、「名前も」云々は間違い。(太田)

 日本も、戦争中に関しては広島や長崎の原爆、最近では北朝鮮による拉致事件に被害者意識が集中しています。でも、戦争の加害者としての意識はほとんど出てきません・・・」
http://d.hatena.ne.jp/kawasimanobuo+3/20121030/135...

→日本人は、明確に自覚こそしていないが、以上ボクが指摘したような史観を潜在的には抱いているのであり、加害者意識がないのは当然。(太田)

⇒要するに、ダワーは米国自身を批判することから逃げ回っている、傲慢にして卑怯極まる歴史家である、ということ。(太田)



#5843(2012.11.14)

 南京事件の米国人による証言が出ている。
 国民党軍捕虜1万人以上の殺害プラス南京市民たる女性多数に対する強姦が行われた、というもの。
http://j.people.com.cn/94473/8016429.html
 ま、このあたりが「史実」の最大公約数なんだろうな。



#5851(2012.11.18)

 かつての右翼の皇室命的言動は国民からは完全に浮き上がったものであり、要は、日本は世界中で最も君主制が機能している国なのさ。
 その理由は、歴代天皇(君主)がおおむね職務に徹してきたからだ。
 それよか、中共でさえ、「天皇」という言葉を使ってるのに、朝鮮日報まで、いつまで「日王」なんて言葉を使い続けるつもりなのさ。↓
 謝罪や反論の自由がない<とされている>日王・・・日本は英国やオランダのような立憲君主制国家だが、日本と英国・オランダなどの間には厳然たる違いがある。英国では、君主制が必要かどうかを問う世論調査で「王室は必要ない」という回答が過半数を占めたという結果が報じられた。しかし日本では、皇室の存在について是非を問うこと自体、タブー視されている。日本はまだ近代国家ではなく「前近代国家=神の国」だからだ。・・・
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...



#5863(2012.11.24)

<TA>

 フォーリン・アフェアーズで、持病を抱える安倍議員が自民党総裁に就任し選挙を戦おうというタイミングを狙いすましたように公開になった記事があったので、(主にこういう行為が好きという個人的理由から)ご紹介させて頂きます。

 権力と精神病理――政治権力と自信過剰症候群
 シャーウィン・B・ヌーランド イエール大学医学部臨床外科教授
 フォーリン・アフェアーズ リポート 2009年1月

 ↑同じエール大学ってところもニクイです。↓

 安倍氏、野田首相の批判に反論=金融政策、<エール大学教授>の「お墨付き」【12衆院選】
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_551389

<太田>

 お示しのフォーリン・アフェアーズ論考、こんなところが面白かったですね。↓
 ・・・イーデン<英首相>・・・は、「肝機能障害と高熱を伴う病気・・・」<に罹っていた>。
 <この病気の>薬物治療の副作用もあったと考えられる。例えば、彼に処方されていたドリナミルは落ち着きのなさや苛立ち、そしてうぬぼれといった副作用を伴う。イーデンが「イスラエルと手を組み、米大統領を欺き、エジプト侵攻後にもイギリス下院で嘘をつく」という致命的な間違いを犯したとき、彼の判断力は「著しく損なわれていた」。・・・
 <また、>人間は権力を持つことで精神構造に変化が生じ、自信過剰な行動をとるようになるが、これはたんなる性格上の特性ではなく、病理的なものである・・・。・・・政権の座にある期間が長ければ長いほど、こうした傾向は強くなり、その結果、「政策遂行能力の完全な欠落」という事態に陥る・・・。・・・ 自らを過信した指導者は、崇高な道徳的使命を遂行するためなら、嘘や手抜き、外国への侵攻も厭わない。時とともに権力が強大化し、誰も指導者に異を唱えなくなると、指導者の奢りと自信過剰はますますひどくなる。・・・
 国の指導者は就任の際に、健康面でのプライバシーを放棄することに合意すべきであ<る。>・・・

 だけど、肝心の二人、ギラン・バレー症候群であった可能性が高く、しかも12年以上にわたって大統領を務めたフランクリン・ローズベルト(注)、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3...
及び双極性障害持ちのチャーチルに触れないってのは困ったもんですね。

(注)建国の父達から始まり、20世紀半ばまでの米国の指導層は人種主義者ばかりだと指摘した「ジェファーソンの醜さ」シリーズ(未公開)との関連では、下掲を銘記すべきだろう。
 「駐米イギリス公使・・・との私的な会話で・・・<ロ>ーズベルトは、・・・日本人の頭蓋骨は「われわれのより約2000年、発達が遅れている」という見解を紹介した上で、・・・「インド系やユーラシア系とアジア人種、欧州人とアジア人種を交配させるべきだ。だが日本人は除外する」、「日本人が敗北した後は、他の人種との結婚をあらゆる手段を用いて奨励すべきである」などと<この公使>に語った」(上掲ウィキペディア)

 同様、この書評の対象たる本も書評子自身も、チャーチルが日本を対米英開戦に追い込んだ大チョンボに触れてないのは嘆かわしい限りだ。↓
 <チャーチルは、米国が英国の利益を念頭に置いて行動してくれると思い込んでいたとさ。↓>
 ・・・Churchill・・・did not, for instance, really understand the relationship with the United States, wrongly assuming that the Americans would keep British best interests in mind. Nor did he remotely understand how the atom bomb changed not only warfare but international relations.
 <チャーチルが1945年の総選挙で敗北したのは、国民が戦時社会主義化した英国を戦後も維持したいと思ったからだと書評子は主張してるが、ボクに言わせれば、国民が、大英帝国崩壊を予感した、換言すれば、先の大戦参戦の費用便益分析をやってマイナスと判断したということ。↓>
 Even more seriously, he did not comprehend the way the British people had changed because of their struggle. Industry was nationalized, food rationed and labor controlled. Britain became a socialist nation in all but name. Far from resisting these changes, the British welcomed them because a fairer society evolved. Burdens were shared and rewards equitably distributed. Despite shortages, health actually improved. No wonder, then, that the people saw the wartime context as a model for the New Jerusalem they hoped to build after victory. ・・・
 <チャーチルがドレスデンの徹底的空爆に固執したのは対独復讐或いは対ソ脅迫ってんだけど、米国による原爆投下にゴーサインを出したのはなぜなんだい?↓>
 One example of the book’s superficiality is its discussion of the destruction of Dresden. The authors present that action as just another episode in a long bombing campaign, yet historians now generally accept that it was something uniquely vicious. Interpretations vary: It was perhaps an act of spite, an attempt to intimidate the Soviets or a manifestation of Churchill’s febrile bellicosity.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/the-last-li...



#5875(2012.11.30)

 戦前、ゲッペルスがどのように最左翼都市のベルリンをナチ化したかを説明した記事だ。↓
 ・・・Goebbels wanted Hitler's party to show its colors in Berlin, which he described as "the reddest city in Europe besides Moscow." Together, the Social Democratic Party (SPD) and the Communist Party of Germany (KPD) captured 52.2 percent of the vote in the 1925 municipal elections. Berlin's new Nazi leader decided to combat the left's superiority in numbers with a frontal attack. ・・・
 <彼は、はっきり、反ユダヤ主義を掲げた。↓>
 "The Jew" was a "negative aspect" that had to be "eradicated," Goebbels wrote in 1929. He viewed the Jews as simultaneously embodying capitalism, communism, the press and the police. His simplistic slogan "The Jews are to blame!" proved to be a slow-acting poison.・・・
 <国会議員にベッペルス自身もなりつつ、議会制を内側から打ち倒すためだ、と公言していた。↓>
 Some 39,000 Berliners, or 1.6 percent of the city's entire population, voted for Hitler's party in the May 1928 election to the Reichstag, as the parliament was called. However, Berlin's ban on the Nazi Party was lifted for the election campaign. When Goebbels became one of 12 Nazi members of the Reichstag, he did so with the challenging words: "We have nothing to do with the parliament. We reject it from within."・・・
 <なかなか支持が広まらなかったナチスだったが、全てを変えたのが、1929年に米国で始まった大恐慌だった。↓>
 The Weimar Republic's "system," which the Nazis attacked, was relatively stable for a long time. But that changed in late October 1929, when the stock market in New York crashed. Mass unemployment rose sharply, increasing the potential for urban unrest.・・・
 <1930年の国会議員選挙では、ベルリンで2年前の10倍の得票を得た。↓>
 In Reichstag elections held <on Sept. 24,> 1930, the Nazi Party became the second-strongest party in the country, capturing 18.3 percent of the vote. In Berlin, where it became the third most powerful party after the KPD and the SPD, it garnered 396,000 votes, or more than 10 times as many as it had just two years earlier.・・・
 <1932年には、ドイツの失業者は600万人、うちベルリンだけで60万人にも達した。(労働者の支持がナチに集まった。)↓>
 In 1932, when the ranks of the unemployed throughout the Reich swelled to more than 6 million, and to 600,000 in Berlin alone, the Nazi Party achieved its breakthrough to become a major party, counting 40,000 members in its regional organization. ・・・
 <1931年には、ベルリンの大学自治会の議員選挙で、ナチは3分の2近くの票を獲得していた。(インテリの間でもナチに支持が集まった。)↓>
 The previous January, general student body elections in Berlin had demonstrated that university students were also anxious to support Hitler. The Nazis captured 3,794 of the 5,801 votes cast, or almost two-thirds. ・・・
http://www.spiegel.de/international/germany/how-th...



#5891(2012.12.8)

 (日本の参戦前だけど、)先の大戦の時のロンドン空襲マップがアップされてるよ。一般住民の死者43,000人。http://bombsight.org/#14/51.4994/-0.0754
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-206372...
 日本の各都市の空襲マップはあるのかなあ。
 焼夷弾や原爆はマップに馴染まないかもしれないが。

 米国人は、真珠湾奇襲は思い出しても、その直後に設けられた日系人収容所のことは思い出さない、と批判したコラムだが、後一声(二声?)深く考えなくっちゃな。
 日系人収容所をつくらせたところの米国の人種主義こそ、真珠湾奇襲をもたらしたんだってことを・・。↓
 As nation remembers Pearl Harbor, few recall local detention camp・・・
http://latimesblogs.latimes.com/lanow/2012/12/as-n...



#5901(2012.12.13)

 話は変わるが、韓国とは、そろそろ、あらゆる分野で相互主義を貫くべき時が来ている。例えば、日本文化に対して全面開放するまでは、韓流流入規制を始めるべきだろう。↓
 ・・・澤田克己『「脱日」する韓国』・・・06年に出版された<この>早過ぎた名著が指摘するのは、韓国における日本の影響力の低下である。日本が重要でなくなったからこそ、誰も日韓関係の修復に真剣に動かない。そこにあるのは影響力を失った隣国に対する無配慮だ。だから、待っているばかりでは、韓国が日韓関係の改善に動くことはあり得ない。・・・
http://book.asahi.com/reviews/column/2012121000003...

 旧日本帝国が35年間も統治した韓国人よりも、戦時中に統治しただけのフィリピン人の方が、歴史感覚ははるかに健全だねえ。↓
 ・・・マバラカット市幹部・・・は「日本人はよく、侵略してすまなかったというが、フィリピンはスペインにも米国にも侵略された。しかし、彼らは謝りなどしない。いつまでも、そんなことを言う必要はない。重要なのは今だ」と話したものだ。同じような声はフィリピン人以外からも聞いた。・・・
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121213/asi1212...



#5913(2012.12.19)

 へいへいそうですかい。
 (この中に出てくる、「抗日戦争中に米国の政府と民間は共に中国に多大な支援を行った」は、米国史における、黒人差別と並ぶ最大の汚点であることを、我々は、早く米国の人々に理解させなくっちゃな。)↓
 ・・・反日感情と異なり、中国社会に根深い反米感情はない。・・・米国は列強の中で中国に対する害が最も小さかった国であるうえ、抗日戦争中に米国の政府と民間は共に中国に多大な支援を行った。冷戦の対立で生じた強烈な反米感情も冷戦後期の中米関係正常化で薄められた。
 改革開放後、中国民衆は米国の民主・自由・法治、良質な教育、先進の科学技術、高度に発達した経済、そして流行文化などを幅広く理解し、中国社会は米国に対してあまねく好感を抱いている。中国が社会、法律、経済、教育などの改革に直面するたびに、専門家、学者、メディアは米国ではどうしているかを紹介する。中国のいわゆる「世界基準と合わせる」は、かなりの程度において「米国基準と合わせる」ことだ。・・・
 したがって、米国が反中政策を改めさえすれば、中国の反米感情は速やかに減退するのだ。
http://j.people.com.cn/94474/8062958.html






#6111(2013.3.28)

 慰安婦問題で見るに見かねて昼飯前にNYタイムスに投降した<(注)>。
http://lens.blogs.nytimes.com/2013/03/27/a-wars-co...
 それにしても腹が立つのは日本の大使館、とりわけNY総領事館の連中だ。
 匿名でもどうして安倍政権の立場に立った投稿をしないんだい?
 2ちゃんねらーも内弁慶ばっかりだと見える。
(注)
Up to the end of WWII, Koreans were Japanese citizens.
They were treated equally.
Foe example,All Korean Japanese (male adult) citizens also had voting rights in national elections held in mainland Japan. Whereas all Japanese citizens living in the Korean Peninsula had no voting rights in national elections.
Brothels were established around Japanese garrisons to prevent the rape of Chinese women committed by Japanese soldiers, rampant since the beginning of the Sino-Japanese war.
Brothels were legal at that time in Japan.
In fact, brothel culture flourished and prostitutes could become highly esteemed idols in Japan, especially during the Edo period, the reason why ukiyoe(wood print) grand masters liked to draw prostitutes.
Comfort women(CW) i.e. prostitutes were recruited mainly from Japanese citizens, that meant from both 'Japanese' Japanese as well as Korean Japanese.
There is not a single 'Japanese' Japanese ex-CW claiming coercive recruitment by the Japanese government.
And there is not a single written document or valid third party testimony proving any coercive recruitment of the CW by the Japanese government.
Testimony of the ex-Korean Japanese CW or any other woman herself based on her memory alone is usually deemed not reliable enough.
Consider these facts before making judgments of your own on this issue.

 誰か、反響を調べて報告してくれないかなあ。
 何せ、NYタイムス、月間の記事アクセス数に制限があるので・・。



#6127(2013.4.5)

 慰安婦問題で朝鮮人をオチョくる日本人作成のユーチューブ映像を批判的に紹介した記事がワシントンポストに載ってた。↓
 Here’s the Japanese rock song
< http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedd... >
so offensive it took North Korea’s focus off U.S.・・・
 ・・・the song alleges that the women were all prostitues, an allegation often made by far-right Japanese. ・・・
 Sadly, it is true that Abe, in 2007, suggested that the Japanese military had never actually enslaved thousands of “comfort women” as part of its occupation of Korea. ・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/...

 そこで、NYタイムスに投降した二つの文章をくっつけ、若干の補修と追加を行って、今度はワシントンポストに投稿しようとしたが、zipコードの記入を求められ、うまくいかないので、zipコードの記入の仕方を聞きがてら、下掲の投稿案もくっつけて、editor宛てにメールを送ったが、返事がこない。
 この投稿案は、私の名前を明記すれば皆さん自由に使っていいから、今後米国のメディアで慰安婦問題でトンデモ記事が載ったら、この全部または一部を引用する形で反論を加えてもらえるとありがたい。
 米国の主要メディアが慰安婦問題で歪められた情報を垂れ流すことになったのも我が外務省の責任だし、最近、この種記事に対して反論を公的私的に加えないというのも外務省の責任だ。
 黙っている方が波風が立たなくて得策だなんてことはありえない。
 心ある日本の外交官達の奮起を促したい。
 (これは、日本のためだけではなく、米国のためでもある。
 相互不信の芽を小さいうちに一つ一つつぶしていかないと、戦前のように日米間の不信感が膨れ上がって取り返しのつかないことになりかねないぜ。)
Up to the end of WWII, Koreans were Japanese citizens.
They were treated equally.
For example, all Korean Japanese (male adult) citizens also had voting rights in national elections held in mainland Japan. Whereas all Japanese citizens living in the Korean Peninsula had no voting rights in national elections.
(A Korean Japanese was elected as a MP as early as 1932.
http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/dainanajuuic... (in Japanese)
Whereas in the US, blacks within the Southern states virtually had no rights to vote until 1965.
http://en.wikipedia.org/wiki/African_Americans_in_... )
 
Brothels were established around Japanese garrisons to prevent the rape of Chinese women committed by Japanese soldiers, rampant since the beginning of the Sino-Japanese war.
Brothels were legal at that time in Japan.
In fact, brothel culture flourished and prostitutes could become highly esteemed idols in Japan, especially during the Edo period, the reason why ukiyoe (wood print) grand masters liked to draw prostitutes.
Comfort women (CW), i.e. prostitutes, were recruited mainly from Japanese citizens, which meant from both 'Japanese' Japanese as well as Korean Japanese.
There is not a single 'Japanese' Japanese ex-CW claiming coercive recruitment by the Japanese government.
And there is not a single written document or valid third party testimony proving any coercive recruitment of the CW by the Japanese government.
Testimony of the ex-Korean Japanese CW or any other woman herself based on her memory alone is usually deemed not reliable enough.
 
Consider these facts, shared not only by the ‘far right’as well as prime minister Abe but virtually all Japanese people, before making judgments of your own on this issue.
 
Subscribers, don’t believe everything American politicians and media, even including this paper, say on foreign affairs.
American elites are not terribly good at understanding foreign countries, including the ‘hearts and minds’ of the foreign people.
Remember how America performed awfully during the occupation of Iraq.
So be careful especially when you talk about issues such as CW problem of which you are a third party and don’t know much about.
In addition to this, white Americans had been genuine racists at least until very recently.
So you can easily infer from above that American government in the 1940s had a seriously skewed view on Asia including Japan where colored people lived.
Pacific War, Communist China’s takeover of the mainland China, Korean War, Vietnam War, North Korean gulag etc. are the tragic results of this skewed view.
(For your reference:
http://www.csmonitor.com/Books/Book-Reviews/2013/0... 
http://online.wsj.com/article/SB100014241278873247... )



#6215(2013.5.19)

<TA>

 フォーリン・アフェアーズ・・・安倍総理へ・・・のインタビュー<についてです。>

 特に興味深い発言等はありませんが、敢えて注目するとすれば、安倍総理が集団的自衛権の話を日米同盟と憲法改正(あるいは両方か)どちらの文脈で話し始めたのか今一つよく分からない点と、憲法改正は集団的自衛権を行使できるようにするためなのかと(二度も)問われたにも関わらず明言しなかった点でしょうか。
 (安全保障上の憲法条文の具体的・実際的な問題点について言及していない。)

<太田>

 インタビューを読ませていただいたけれど、この種の政府首脳クラスの正式インタビューについては、事前に質問をもらって回答を練った上で臨むのが慣例であり、しかも、事後校閲がなされているはずです。
 (橋下代表が立ったままで行うアドリブの記者会見や彼のツイッターでのやりとりなんてものとは全く違います。)
 あなたが読んでそういう風に感じたとすれば、そのようなものとして、首相が正式に回答をした、ということです。
 集団的自衛権を全面的に政府憲法解釈でやるのか、部分的にやって後は憲法改正を待つのか、あえて首相は明らかにしなかった・・というか、恐らくは、そのようなギリギリの関連質問を誘発しないように答えた、ということでしょう。

 それでは、その他の記事の紹介です。

 以下のような、「731事件」を切り口にした恐るべき反日コラムを載せたワシントンポスト。
 「そこまでやるか!」(産経の下掲コラム)ってのはまさにこのことだ。
 そもそも、ワシントンポストは、NYタイムスと違って、ボクのような海外「読者」による投稿をさせないんだからホントひでえ新聞だよ。↓
 Japanese leader revives dark memories of imperial-era biological experiments in China・・・
 <日本が行ったのは「侵略」であったかどうかについて疑問を提起する安倍、主要閣僚に戦争犯罪人をも祀る靖国神社参拝を行わせ、性奴隷たるべく強制された「慰安婦」が売春婦であったなどと言い放つ安倍。↓>
 Even in interviews with the Western press, Abe continues to raise the bizarre question of whether Japan’s invasions of several Asian neighbors counted as “aggression.” When three high-level Japanese politicians visited a controversial Tokyo shrine honoring the country’s war dead, including a number of war criminals, they carried a token from Abe. He has also previously argued that the Asian “comfort women” forced into sexual slavery by Japanese troops were actually prostitutes, an argument other Japanese politicians still make.
 <最近安倍が行った最大の挑発行為は、航空自衛隊の731・・(日本の陸軍の731部隊は生体実験で3,000人を殺し30万人を病気にした)・・と記されたT-4練習機に乗り込んでポーズをとったことだ。↓>
 The most recent provocation came Sunday. Abe, visiting a Japanese air force base, climbed into a T-4 training jet for a photo op. He stuck up his thumb and smiled as cameras clicked away. Emblazoned across the side of the jet, right beneath the prime minister’s smiling face, was the number “731.”・・・
 <橋下徹は、ストレスのかかった連中は女性を強姦する必要があることを理解しなければならないと言ってのけた。これには嫌悪感を通り越した思いでいる。日本の大部分の善き人々が、同様な思いで橋下発言を受け止めてくれていることを切に望む・・。↓>
 Toru Hashimoto, who (referencing the wartime sex slave program) explained that we should understand that stressed-out guys need to rape women [as occurred during the wartime "comfort women" abuses]. I am beyond disgusted, and hope that the good people of Japan are too.・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/...

 韓国に対しては、同じく「731事件」を取り上げた朝鮮日報等に対して、こういう批判記事↓を載せるけど、宗主国米国に対しては、客観報道だけでお茶を濁し、怯懦にして卑怯にも完黙を決め込む産経。
 安倍晋三首相が先日、被災地視察で宮城県の航空自衛隊松島基地を訪れた際、地上でアクロバット飛行の飛行機の座席に座った写真が韓国で大騒ぎになっている。飛行機の機体に「731」という番号が出ているのがケシカランというのだ。・・・
 30年以上、デッチ上げや歪曲(わいきょく)など無数の反日報道に付き合ってきたが今回の発想はすごい。そこまでやるか!
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130518/kor1305...

 ネトウヨ、「タカ」派、「正統」右翼の諸君、そして何よりも、日本を純粋に愛する諸君よ、吉田ドクトリンに骨の髄まで汚染された産経の購読をいつまで続けるつもりだ?
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130517/amr1305...
 繰り返すが、米国って、本日言及された記事だけからも分かるところの文明後進国たる韓国や中共と、いい勝負の文明後進国なんだぜ。だからこそ、米国は、歴史問題で韓国や中共と共同歩調をとるんだぜ。
 ネトウヨ、「タカ」派、「正統」右翼の諸君、そして何よりも、日本を純粋に愛する諸君よ、一刻も早く早く目を覚ませ!
 諸君の最大の敵は米国なんだぞ。
 「特亜」は、この日本にとっての最大の敵の気の毒な気の毒な犠牲者達なんだぞ。
 諸君の心中深く眠っているはずの凄まじい反米感情を掻き立てろ!



#6217(2013.5.20)

<TT>

 ・・・慰安婦問題について「ネトウヨの諸君」はこういうこと↓はやっているようです。
http://sakura.a.la9.jp/japan/
 むしろ逆効果なのか、蟻の一穴になるのか・・・。

<太田>

 逆効果どころではありません。
 対米的にも対日本国内的にも最悪の結果を生むだけです。

 お示しのサイトに掲げられている檄文に出て来る「韓米公共政策委員会 Korean American Public Affairs Committeeの働きかけ」だの「韓国の慰安婦プロパガンダ」という表現がそのことを端的に示しています。
 米国は世界覇権国として世界中の国々等と関わっていますから、外から働きかけがないとなかなか反応しませんが、反応するのは、働きかけを受け入れる素地がある場合であり、慰安婦問題を始めとする日本がらみの歴史問題については、米国に韓国(や中共)の働きかけを受け入れる素地がある、ということなのです。
 ところが、上記サイトの檄文では、邪悪な韓国のプロパガンダに善良な米国が乗せられた、という誤った構図に乗っかった記述がなされています。
 そうではなくて、米国の反日的歴史認識に染まった韓国人・・例えば、米国に「亡命」していた李承晩・・等(後述)が、かかる歴史認識を韓国内で人々に注入し、かかる歴史認識を注入された韓国人が、それを米国に逆輸出した、という構図であることに、我々は気付かなければならないのです。

 そして、上記の誤った構図を、日本において、ネトウヨ、「タカ」派、「正統」右翼、そして純粋に日本を愛する人々に日々植え付けているのが産経新聞なのです。
 本日の記事でもって、これを検証してみましょう。↓
 「安倍首相、大宰相の可能性」右傾化批判一転、米国で高評価の兆し・・・
 「フォーリン・アフェアーズ」は16日の電子版で安倍首相へのインタビュー記事を掲載し、「安倍首相の政権復帰は当初、投資家や有識者を当惑させたが、就任後間もなく、日本経済復興の野心的なキャンペーンに着手した。約半年たった今、それは効果をあげているように思われる」と紹介した。・・・
 ラスト・デミング氏は・・・尖閣諸島周辺で挑発を続ける中国への対応について「安倍首相をナショナリスト(民族主義者)と批判する向きがあるが、実効支配している尖閣諸島を守ることは右翼ではない。世論に広く支持された国民の意思だ」と指摘、こうした日本の対応に中韓両国や一部米メディアが日本全体が右傾化していると批判するのは見当違いだと強調した。
 憲法改正についても、「米国が起草した憲法の改正を多くの国民が支持している」とした。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130520/amr1305...

 産経の電子版は、昨日私が紹介したワシントンポストの恐るべき反日コラムには知らぬ顔を決め込み、同じく昨日私が紹介したフォーリン・アフェアーズインタビュー記事を捻じ曲げて紹介した上、米国では圧倒的少数派の安倍擁護論・・ただし、オバマのホンネを代弁していると私は思う・・をあえて紹介しています。
 フォーリン・アフェアーズ記事の下掲のようなインタビューワーの発言には、私は、むしろ、安倍首相への強い敵意を感じました。
 あなたが歴史問題について語ると、必ず問題化するようだ。歴史について語るのを控えようと考えたことはないか。これに関連して、歴史問題を棚上げにするために、首相を務めている間は、靖国神社を公人としても私人としても参拝しないと表明しようと考えたことはないか。・・・
 靖国神社には13人のA級戦犯が合祀されている。だからこそ、日本の歴代首相が靖国神社を参拝すると中国や韓国は強く反発してきた。靖国参拝はしないと約束する方が合理的な行動ではないだろうか。・・・
 あなたは1月に、尖閣諸島をめぐって(中国と)交渉する余地はないと発言している。日本政府がそうした頑なな態度をとり、中国も頑なな態度をとっている限り、問題が解決に向けて進展することはないと思う。・・・
 中国の台頭、その攻撃的な行動からみて、あなたは日米安全保障条約の価値に十分な信頼を置いているだろうか。それとも、日本はもっと防衛力を強化すべきだと考えているのだろうか。・・・

 そもそも、このインタビューワーは、「安倍政権の支持率は70%を超えているし、株式市場は5年ぶりの高値水準にある。」と言う客観的事実を援用しているにとどまっているところ、一体全体、このどこが安倍首相の「高評価」なのでしょうか。
 昨日私が言ったことを繰り返しますが、我々は、韓国を批判するなんてことは止めて、大本の米国(の大方の日本がらみの歴史認識)を、もっぱら批判しなければならないのです。
 古くは朝鮮戦争、そして朝鮮半島の南北対立、更には最近の中共による東北工程(コラム#3997等)に至るまでの韓国の悲劇・屈辱の、ほぼ全てをもたらしたのは米国による日本帝国解体なのだけれど、その怒りが米国に向けられないよう・・いや、つい数年前には、激しく向けられたばかりだ・・、米CIAが、韓国は反日へと、そして日本に関しては、日本が反米に転じないよう反韓へと、誘導している可能性が高いと私は考えています。
 私は、役所にいた頃から、自民党/産経が、無条件で自衛隊ヨイショにして親米であることに強いわだかまりを覚えていました。
 産経に関しては、これに無条件の自民党礼賛と反韓が加わり、また、日米関係筋なるソースから、正確な自衛隊/在日米軍関連機密情報が同紙面上にリークされ、それら「スクープ」記事が産経のウリの一つになっていることに、とりわけうさんくさい思いを抱いてきました。
 つまり、産経がCIAの日本における事実上のエージェントである可能性は排除できない、ということです。
 私が、日本の広義の「右」の人々に対し、産経の購読を止めるように呼びかけるゆえんはここにあります。



#6243(2013.6.2)

<sato>

 太田さん、このレポート、日本国と日本人の名誉のために、何かの援護射撃になるのでは?
http://www.exordio.com/1939-1945/codex/Documentos/...

<太田>

 おおサンキュー。
 下掲↓のロサンゼルスタイムスの慰安婦関連記事に投稿する際、さっそく使わせてもらいました。
http://www.latimes.com/news/world/worldnow/la-fg-w...

 なお、同紙もZIPコード入力を求めており、べじたん方式で登録をした上で投稿したが、すぐには反映されない。
 やりとりがあったら、また、べじたんさん、コピペしていただけるとありがたい。
 さてと、本日の私の投稿は以下の通りだ。
 日本の植民地統治が優れていたという話も書いた。
1 comparison of prostitutes
Read the following references:
A: http://www.exordio.com/1939-1945/codex/Documentos/... 
B:http://www.spiegel.de/international/germany/human-... 
(When reading A, remember that in other cases, there were Japanese comfort women as well as Korean pimps.)
Now think carefully why nobody talks about German or Dutch 'sex slaves' and nobody asks German or Dutch government for apology and reparation?
 
2 comparison of colonies
Previous Japanese colonies・・Korea and Taiwan・・are both enjoying high living standard and liberal democracy.
Compare these with the previous American colony Philippine's not terribly savory situation.
Also compare this with previous British colony India's poverty, even when forgetting the recurrent famines which killed millions of Indians under the Raj.
(Hong Kong and Singapore are city states with huge hinterlands.)
Aren't these facts telling something about the quality of the Japanese colonial rule?

 この投稿の中でも触れてるけど、日本人慰安婦や朝鮮人女衒が登場する英文資料があったら、どなたでも、教えてください。



#6263(2013.6.12)

<太田>(ツイッターより)

 プーチン大統領が、スターリンなら1945年の春に原爆を手にしていたとしてもドイツに対して使用していなかったろうと米国の対日原爆投下を批判、また、米国の植民地時代以来の人種主義も批判。
http://blogs.wsj.com/emergingeurope/2013/06/11/put...

 こういうことを、日本の首相はいつ語れる?



#6360(2013.7.31)

<TA>

≫ところが、戦前の日本は、もっぱら対赤露抑止戦略を推進していた、という重要な事実については、いまだに殆んど誰も指摘していません。≪(コラム#6357(未公開)。太田)

 同台経済懇話会とかいう団体(注1)の『大東亜戦争の本質』という本に、太田さんと同様の主張を「発見」しました。↓
 アメリカが戦勝に酔って、民主主義や、平和の英雄気取りで日独への報復的占領や裁判に血道を上げている間に、折角長年に亙って熱烈に援助し、アジア政策の中心としてきた中国では、国民党政権が中国共産党軍に追い出されて、台湾に逃げ込んだ。中国本土には忽ち共産主義国家が誕生してしまったのである。
 アメリカは中国での利権どころか、それまでは、日本が必死になって防波堤の役を果たしてきた共産勢力と、アジアに於いても直接に対決しなければならなくなってしまったのである。
 その後のことは、戦後歴史の中でどのように評価したらよいであろうか。
 アメリカは、自らの国民の更に多くの血を流して、朝鮮戦争を戦わねばならなかったし、国防長官であったマクナマラまでが、「あの戦争は間違っていた」と言わざるを得なかった悪夢のようなベトナム戦争を、七年にも亙って戦って敗北し、インドシナ半島からも撤退しなければならなくなったのである。
 私見になるが、アメリカのアジアに於ける対ソ連政策の歴史を観ると、ソ連の本質に対する判断の甘さと、アジアでの情勢分析についての偏りが見られると思う。その「シベリア出兵」の時期から、アメリカは、日本の大陸進出ばかりを警戒して、共産主義ソ連の本当の凄さ、恐ろしさを知らなかったのではないだろうか。満州を防共の防波堤として、全力を挙げてアジアへのソ連の南下を防いでいた日本の役割を、アメリカは全然理解していなかったと思わざるを得ない。
 「日本がこの役割を放棄せざるを得なくなったら、アメリカは、直接ソ連の脅威に直面するのだ」と主張した、松岡外相の意向は、野村大使を通じて、ローズヴェルトに伝えられていたのであるが、ローズヴェルトはこのことを無視した。
 かくてアメリカは、皮肉にも、全力を挙げて叩きのめした日本だけを、アジアでの橋頭保として残すだけになってしまったのである。(24〜26頁。瀬島龍三(注2))
 日本は、国内政策でも対外政策でも、共産主義防衛を重要視した。しかし、ソ連邦から遠く離れているアメリカやイギリスは、日本の防共政策に同情することがなかった。
 大東亜戦争開戦前の日米交渉で、アメリカは日本の中国での防共政策をすべて無視し、戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)でも、判事団は検事側の異議申し立てにより、弁護側の立証しようとする防共政策の証拠を却下するのが例であった。
 共産主義に関連する弁護側の証拠提出を却下する理由の多くは、共産主義問題は「国際問題」ではなく、その国の「国内問題」とするのである。
 ソ連邦に隣接する日独とは異なり、離隔している米英などの共産主義に対する認識は、どうしても甘くなりがちで、第二次大戦後に間もなく世界が冷戦状態に陥ったのは、米英のこのような認識に大きく影響されている。(244〜245頁。野村実(注3))

 (注1)同台経済懇話会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E5%8F%B0%E7...
8%A9%B1%E4%BC%9A
 (注2)瀬島龍三
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%B3%B6%E9...
 (注3)野村実
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%9D%91%E5...

 私はこの著作、5年ほど前に読了しており、当時はスルーしていたようです。軽く再読した限り、これ以外の記述はありません。「いろいろな側面から見た大東亜戦争」(3頁。瀬島)の一側面、という扱いなのでしょう。
 ところで、野村氏の上記記述の参考文献として『東京裁判却下未提出弁護側資料』(注4)というのがありました。ご参考までに・・。

 (注4)「東京裁判・・・における弁護側準備資料のうち、却下・未提出のもの2306件を法廷審理の順序に従って編纂・集大成した、初公刊の資料・・・。」
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336036810/

<太田>

 どーもどーも。
 瀬島が、「私見」などと途中でトーンダウンしたり、松岡からローズベルトへの伝言の典拠を示さなかったり、野村が「日本は、国内政策でも対外政策でも、共産主義防衛を重要視した」ことの典拠を示さなかったのが惜しいですね。
 極東裁判で、戦前の日本の対赤露抑止戦略関係の証拠提出が軒並み脚下されたことは、私がコラム#6357(未公開)で示唆したところの、占領軍意思を裏付けるものです。



#6368(2013.8.4)

 そんな事件ボクも知らなかったよ。
 本土がまだ普選にもなっていなかった1923年に、台湾で選挙権付与/台湾議会の設置を求める運動が起こり、弾圧されたけれど、一審で無罪になり、二審で有罪になったっていかに日本が、そして日本の植民地統治がススンでたかを示すもんだわな。↓
 ・・・Commonly known as the “POPA Incident” (治警事件), the crackdown began on Dec. 16, 1923, when the then-Japanese governor-general of Taiwan ordered the arrests of Taiwanese civil rights activists involved in a campaign for the creation of an elected representative body.
 As many as 99 leaders of the movement ― including Chiang Wei-shui (蔣渭水), Tsai Pei-huo (蔡培火) and Wang Min-chuan (王敏川) ― were arrested, interrogated, detained or jailed during the crackdown.・・・
 <東京でもデモ決行。台湾総督の強圧的統治にも抗議。↓>
 ・・・the crackdown happened after Taiwanese activists held demonstrations in Tokyo, not only petitioning for political representation, but also protesting the heavy-handed rule of the governor-general in Taiwan.
 <また、裕仁皇太子(当時)の台湾行啓時に直訴。↓>
 “The activists even went as far as directly petitioning to former Japanese emperor Hirohito when he traveled to Taiwan as crown prince,” Yen said.
 While the activists were found not guilty at a first court appearance, Chiang and Tsai were sentenced to four months in prison by the court of appeals.
 Newspapers were asked not to report on the crackdown by the police, while public telecommunications services with the outside world were also temporarily cut.・・・
http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/20...



#6372(2013.8.6)

 この「主張」がいつになったら米国民の「常識」になるのかねえ。↓
 ・・・社会派監督として知られる<オリバー・>ストーンさんは昨年、第二次世界大戦前夜からオバマ大統領の登場までを、独自の視点で追いかけたドキュメンタリー「もうひとつのアメリカ史」を制作した。そのなかで、日本への原爆投下の主たる目的はソ連への牽制・・・であり、軍事的な必要性はなかったと主張している。・・・
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130806/trd13080...



#6380(2013.8.10)

 メルマガの冷泉彰彦の『from 911/USAレポート』第639回「従軍慰安婦問題と日米関係、一つの提言」から、その一部をご披露しよう。
 ・・・アメリカの政府も世論も、かつての日本という存在は、真珠湾を攻撃してアメリカに挑戦してきただけでなく、その後3年半にわたる熾烈な戦いの期間を通じて明らかに「最も忌まわしい敵」であったということは記憶しています。ですが、それは「古い日本」であって、戦後の「新しい日本」というものは、アメリカにとっては最も近く、最も親しみのある友好国だというのが共通理解になっています。
 その「悪しき古い日本」と「親しみのある新しい日本」というのは、アメリカの政府と世論においては驚くほど明確に区別されています。それは、戦後において、アメリカが日本を占領し支配する中で、日本を変えることに成功したという「手前味噌」で言っているという面は驚くほど少なく、むしろ戦後の日本が振舞ってきた平和志向の行動パターンや、ソフトパワーのためだと思います。
 アメリカの政府と世論にとっては、「古い日本」の悪い面が明らかになるということは別に驚くに値するわけではないし、それによって「現在の新しい日本」に対して悪感情を抱くということもありません。「新しい日本」と「古い日本」はハッキリと区分けして考えられているからです。
 問題は、「現在の新しい日本」に属している、あるいは責任のある立場にある人物が「古い日本」の名誉回復を志向したり、「古い日本」と同様の「悪しき価値観」を持っているという場合です。勿論、他国のことですから内政干渉になるようなことはしたくないわけですが、基本的に「価値観を共有するパートナー」だという観点からはどうしても気になるわけです。基本的に不愉快であり、と同時に「理解できない」という距離感を持ってしまうわけです。
 従軍慰安婦の問題は正にこのパターンに入ってきます。首相に再度就任する前の安倍首相が「河野談話の見直し」に熱心であったことはワシントンでは有名であり、現在でも警戒感を持たれているのはこのためです。そこには「新しい日本」と「古い日本」の区分けがされていないからです。また橋下発言が激しい反発を呼んだのも同じ理屈です。・・・

 太田コラムの読者は先刻ご承知でしょうが、「<戦後の>「新しい日本」と<戦前の>「古い日本」<を>ハッキリと区分け」するなんてできるわけがないのであって、日本人や日本の社会の在り方は、戦前、戦後を通じて、殆んど変わっていない、というのが事実です。
 となると、戦前と戦後で変わったのは米国の方だということになります。
 このことを米国人に明確に自覚させ、米国人を罪の意識に打ちひしがれさせ、その上で、米国人を再生させることは、日本人が負っているいくつかの国際的義務のうち、大きなものの一つである、と私は考えています。
 幸か不幸か、下掲の記事を読む限り、中共の、少なくともインテリに関しては、戦前と戦後の日本のいい意味での連続性を、我々が教えてあげる必要はなさそうです。
 宮崎駿が、大半の日本人の戦前と戦後で変わらぬ生き様を描いた『風立ぬ』は、宮崎の意図を離れて、欧米、とりわけ米国で、劇薬として受け止められる可能性があります。
 もっとも、だからこそ、この映画、漢人文明圏ではあたっても、米国じゃ映画館で閑古鳥が鳴くかもしれませんね。↓
 ・・・主人公は美しい夢を追い求め、ひたむきに働き、恋愛をする。・・・
 「風立ちぬ」の二郎はまさに「できることを懸命にする」という理想を担っている。これは宮崎監督の理想でもある。・・・
 宮崎監督は、作品の中の日本の大正末〜昭和初期は、現在の日本と「一定の同時代性(相似)を持つ」と指摘する。・・・
http://j.people.com.cn/206603/8357336.html



#6384(2013.8.12)

 インドネシアで1965〜66年に起こった9月30日事件(コラム#6330(未公開))を念頭に置きながら、下掲を読んで欲しい。↓
 <つい最近まで、インドネシア人は労働組合員になろうとはしなかった。↓>
 ・・・ throughout the Suharto dictatorship and there was still a lot of intimidation preventing them from organizing in 2001.・・・
 <かつて、労組員であっただけで、共産党員ないしそのシンパとみなされて虐殺された事件があったからだ。↓>
 It turned out they were afraid to organize a union because their parents, uncles, aunts, grandparents had been in a union that had been quite effective until '65. They were accused of being communist sympathizers just because they were in a union, put in concentration camps by the army and dispatched out to local death squads to be killed. The plantation workers we were working with were afraid this could happen again. ・・・
http://www.atimes.com/atimes/Southeast_Asia/SEA-02...



#6386(2013.8.13)

 先の大戦での東南アジアでの日本の緒戦の勝利が大英帝国を崩壊させた理由が端的にマレーシアの現地ガイドの口から語られてるね。↓
 ・・・「日本人は幼少からサムライ精神をたたき込まれ、国のために命を捨てるのが潔いと教えられていた。旧日本軍が連合軍捕虜を酷使した理由は、多くの人命を救うためとはいえ、徹底的に戦わずに白旗を上げ、国や家族を侮辱した連合軍兵士たちは罪深い存在で、どうにも受け入れられなかったからなんです」と、ガイドのクェック・ジューリンさんは言います。・・・
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38445



#6388(2013.8.14)

 へーそんな本があったんだー。
 なお、後段についてだけど、少なくとも東南アジアの人々・・ただし華僑を除く・・は質の同じ歴史問題だと考えてるようだけどね。
 マレーシアの現地ガイドの話(コラム#6386)を想起して欲しい。↓
 ・・・『アーロン収容所――西欧ヒューマニズムの限界』(中公新書、初版は1962年)をめぐる論争がありました。同書の著者であるルネサンス研究者の会田雄次氏と、日本研究者のルイ・アレン氏のあいだの論争で、池田雅之編著『成文堂選書17 新版 イギリス人の日本人観――英国知日家が語る“ニッポン”』(成文堂、1993年、369〜99ページ)がその一部を収載しています。・・・
 大戦中の日本軍による欧米人捕虜処遇問題の克服と、欧米の帝国主義支配や植民地責任の追及は、質のまったく異なる歴史問題である・・・
http://blogos.com/article/68027/

 先の大戦の時の構図とおんなじで、主敵は支那じゃなく米国であることが、次第にはっきりしてきたね。↓
 首相参拝、中韓より米の反応見極め、時機模索・・・
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130814/plc1...
 安倍政権の外交  「日米にも悪影響」英紙がコラムで苦言・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK...



#6390(2013.8.15)

<太田>(ツイッターより)

 「米映画監督が日本政府批判「歴史を無視し、信用に値せず」…」
http://j.peopledaily.com.cn/94474/8364245.html
 「東大教授、政治家の靖国参拝に苦言…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...
 戦争直後のアメちゃんと東大の進歩的知識人の亡霊だあ。
 成仏しろ。

 「マッカーサーの機密文書公開 慰安婦の強制性に言及…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...
 先の大戦観にせよ慰安婦問題にせよ、当時の日本人の常識ー対赤露抑止、売春肯定ーに戻らなきゃ根本的反論なんてできないんだよ。
 こんな簡単なことが分からない「右」はアホや。

<安積桂>(同上)

 橋下氏は風俗を認めて、売春を否定したので議論が混乱した。・・・
 日本の性文化こそクールジャパンだ。・・・

<j/oOKdWA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 10分で自虐史観の洗脳が解ける魔法の動画
http://www.youtube.com/watch?v=BBVhqkQ6_4I
 終戦記念日なんでこんな動画を。

<太田>

 ナレーターが「頽廃」を「けいはい」と読んでいたのには興ざめしたが、これはこれで真実。
 ただし、例えば、ネールは、次のような言葉も残している。
 「『父が子に語る世界史』では、日露戦争とその結果について、日本の勝利がいかにアジア諸民族を勇気付けたか、それにも関わらずその結果は、帝国主義列強の一角に日本を付け加えただけであり、その悲惨を最初に舐めたのは朝鮮であったとして、日本が期待に沿わなかったことを厳しく批判した。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3...
 要するに、この映像は大東亜戦争肯定論/遊就館史観で編集されたものであり、太田コラム読者であれば先刻ご承知のとおり、これでは、台湾や韓国を植民地支配し、満州に保護国をつくり、支那に侵攻した日本弁護には全くなっていない。
 誰か、対赤露抑止戦略史観で同種の映像をつくってくれる人、いないもんかねえ。

<2MmQdmp6>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 韓国議員の竹島上陸に「極めて遺憾だ」厳重抗議
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/201...
 完全になめられてるやん。

<8PAH8yUo>(同上)

 安倍って、何か悪いことでもしたんかい?

英紙が痛烈批判 「安倍首相は平和への脅威」
http://news.livedoor.com/article/detail/7954939/

<太田>

 コラム#6388で引用した東京新聞の記事とネタ元は同じFT記事だね。
 ゲンダイの記事の方が悪質だけど・・。

<u7tjE.uo>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 <8PAH8yUoクン、>大目にみてやろうぜ。
 8月だから、ここぞと日本をディスって大英帝国が崩壊した鬱憤を晴らしてるんだろ。
<:vqAl1UtQ>(同上)

 「中国が反発、わが国も…」 韓国「歴史カード」便乗・・・
 日本政府高官「そもそも日本は韓国と戦争をしていない。戦没者をまつる靖国への参拝に関し彼らに文句を言われる筋合いはない」
 米政府高官「初めて聞いた。そうだったのか…」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130814/plc1...
 こんな頭の人たちが、アジアを理解出来るはずもない。

<太田>

 ちょいまち。
 靖国神社は、日清戦争や日露戦争の戦没者も祀っている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7...
 韓国の論理からすりゃ、これらの戦争は朝鮮半島の支配を目的とする戦争だったのであり、その結果、朝鮮半島は日本に支配されることになったんだから、彼らは日本による戦争の犠牲者であり、「戦没者をまつる靖国への参拝に関し彼らに文句を言われる筋合いは」あるさ。



#6392(2013.8.16)

 安倍、朴両者とも、エエんじゃない?↓
 首相の式辞、加害責任に触れず 「不戦の誓い」もなし・・・
http://www.asahi.com/politics/update/0815/TKY20130...
 対日強硬発言は抑制 韓国大統領「光復節」演説・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK201...
 アジアの中で靖国参拝に反対しているのは中韓2国だけ」(外交評論家の石平氏)・・・
 
→台湾が「国」であるかどうかはさておき、昨日台湾政府が発出した声明は、靖国への閣僚参拝を非難する寸前の内容だ。来年あたりには、直截的な非難声明を出すんじゃないか。
 なお、台湾独立志向の民進党の最近の反日傾向も気になる。
http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/20... (太田)
 
 中江要介元中国大使は12年4月に国会で、昭和60年12月に中国の胡耀邦総書記(当時)と靖国問題を協議した際のエピソードを証言している。同年8月15日に中曽根康弘首相(当時)が公式参拝したのをきっかけに、日中関係が冷え込んでいたころだった。
 胡氏「もう靖国神社の問題は両方とも言わないことにしよう。黙って85年でも100年でも騒がずに静かにして、自然消滅を待つのが一番いいじゃないか」
 中江氏「もし今黙っちゃったら、日本では『ああ、もうあれでよかったんだ』と思ってしまう人が出るかもしれない」
 冷静になろうと努める中国側を、むしろ日本側がたきつけているような構図だ。時の首相がいかに真摯に戦没者の慰霊と追悼の意義や正当性を訴えようと、背中から矢を射る勢力が幅を利かせていては事態はなかなか改善できない。・・・
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130816/plc1...

 ↑1984年6月に中江を駐中大使に就けたのは「ハト」派の田中派と野合した「タカ」派の中曽根首相だろが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%B1%9F%E8...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E6...
 そんな自民党命で凝り固まり続けてきたのが産経じゃねーか。バッキャロ。

 中韓両国サマのおかげだと靖国神社は感謝しなくっちゃ。↓
 ・・・<8月15日>の<靖国神社>参拝客は17万5000人で、前年より1万4000人多かった・・・
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 「著名な」日本の政治家の靖国参拝を控えさせようと米国の指導層は懸命だね。↓
 <戦争犯罪人を含め戦没者を悼むのは結構とまで言ってくれとるよ。涙が出るね。しかし、参拝を控えれば周辺諸国からのおしおきを回避できるとよ。日本人はイヌか。↓>
 ・・・It is true that Japanese have a right to mourn their dead, even those deemed war criminals, but for a few prominent statesmen to refrain from visits while in office is a minor expense considering the costs imposed on the nation by each visit. Dwelling on the past is compromising Japan’s future, and it is time its leaders saw this.
http://www.csmonitor.com/Commentary/Opinion/2013/0...
 <安倍はそれを控え、中韓と前向きの話に集中せよ、とさ。エラそうに。↓>
 ・・・“The best that Japan and South Korea can arrange for now is a [verbal] cease-fire ― no opening of these historical issues by Abe and instead focusing on positive areas of cooperation,” said Michael J. Green・・・
 <その一方で、直接対話を頑なに拒む朴大統領を窘めとる。ま、こっちは韓国人らしき人物の言だからいいだろ。↓>
 “If you close a door to a leader [like Abe] in a systematic way, how can you lead a so-called northeast Asian peace process?” said Bong Young-shik, a senior research fellow at the Asan Institute for Policy Studies in Seoul. “You can’t only deal with countries you like.”・・・
http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/o...

 ところで、上掲↑のうち後者の記事じゃ、まるで靖国神社に合祀されてる戦犯はA級戦犯の14人だけみたいな口ぶりだが、そんだけ無知な人物が靖国の記事書くなってんだ。
 ところで、この記事の投稿欄に目を通したが、岸信介がA級戦犯だという誤ったイメージが幅を利かせてるねえ。
 他方、珍しく、日本の朝鮮半島統治を擁護したり、南京事件で日本を弁護したりする投稿もあったな、
 ところで、南京事件で日本を弁護したkonan007って人が、国民党兵士が日本兵士の身なりをして強姦等に及んだという話を、 New York Times January 4, 1938とNew York Times January 4, 1938 Wireless to the New York Times. SHANGHAI, Jan. 3.の2本の記事をも引用してやってたが、どなたか、この記事ネットで見っけてくんない?
http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/o...



#6394(2013.8.17)

 城山三郎はひでー無知かウつきだな。
 日本は、対赤露抑止を全面的に米国に肩代わりさせ、欧米植民地を解放し、ブロック経済を開放させ、日本本土に係る戦争目的をことごとく達成したじゃん。
 そんな人物の「没<後の>お別れの会には、中曽根康弘、小泉純一郎、河野洋平、土井たか子、五木寛之らが出席した」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%8E%E5%B1%B1%E4...
ってんだから、「タカ」「ハト」癒着同好会総会みたいね。↓
 ・・・「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。城山さんの言葉が重く響く。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK...

 j/oOKdWAクンがコラム#6390で紹介してた
http://www.youtube.com/watch?v=BBVhqkQ6_4I
にバーモウも登場したよな。
 ネールしかり、バーモウしかり。
 バーモウは人間主義者になれと言われてそれを拒否したってことね。↓
 バーモウ<は>・・・、戦時中に日本軍に支援されて親日政権の国家元首となった人物である。その彼は戦後になって日本人についてこんなふうに書いている▲「この人(日本の軍人)たちほど他国人を理解するとか、他国人に自分たちの考え方を理解させるとかいう能力を完全に欠如している人々はいない。彼らが事の善(よ)し悪(あ)しにかかわらず、常に土地の人々にとって悪いことばかりしたように見えるのはそのためである」▲彼は続けている。「軍国主義者たちはすべてを日本人の視野においてしか見ることができず、さらにまずいことにはすべての他国民が同じように考えねばならないと言い張った。……ものごとをするにはただ一つの道しかなかった。それが日本流ということだった」・・・
http://mainichi.jp/opinion/news/20130817k0000m0701...



#6398(2013.8.19)

 Rana Mitter(コラム#6340以下(未公開))に、ボクが指摘しているところの、痛い点をつかれてるぞ。↓
 <日本の「右」は、先の大戦は、アジアの欧米帝国主義からの解放戦争だったと主張している。↓>
 ・・・the Yasukuni Shrine・・・, which honors more than 1,000 war criminals who took part in Japan’s disastrous war in Asia, remains a place of fascination for Japanese rightists, who persist in claiming that Japan’s war in Asia was a war of liberation against Western imperialism.
 <中共と韓国からすれば、そんな、主張、アホちゃうのってことになる。↓>
 This claim sounds particularly hollow in the People’s Republic of China (PRC) and South Korea, which suffered horribly from imperial Japan’s invasion and occupation of much of Asia. ・・・
http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archive...

で、午後になってから、下掲のような投稿をしておいた。
 The Second Sino-Japanese War was an attempt by the liberal democratic Japan to protect Asia from the menace of Russian communism.
 War of liberation against Western colonialism was a secondary banner raised when Japan was forced to neutralize American and British disturbance on this War.
What ensued when Japan was defeated?
East Asia inundated by communism, and the collapse of Western colonialism.
Who won the Second Sino-Japanese/Pacific War?
You have to study more and answer this question, Mr. Mitter.



#6400(2013.8.20)

<太田>(ツイッターより)

 「…韓国は日本と民主主義・市場経済の価値を共有し、中国とはアジアの歴史認識を共有している。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 そんじゃキミ、朝鮮戦争は韓国が攻撃して始まったのね。毛沢東がやったことは7割は正しかったのね。天安門事件は学生達が間違ってたのね。
 粗忽者め。




#6420(2013.8.30)

<太田>(ツイッターより)

 朝鮮日報の、社説でもなければ署名記事でもないめずらしい記事http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201... … だが、
せめて韓国人教授のコラム http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201... … のラインの記事にしなくっちゃ。
 とまれ、このコラム中の「日本は約束を守った」は強烈だな。



#6422(2013.8.31)>

<太田>(ツイッターより)

 「関東大虐殺90年:ホロコースト、南京に次ぐ人種抹殺の実態…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 植民地統治そのものも、日本によるものと欧米によるものとを比較する観点が必要だが、非常時による虐殺事件だって、朝鮮戦争勃発直後に李承晩政権が起こした保導連盟事件(虐殺数60〜120万人)等と比較してくれよな。
 また、関東大震災の時の自紙の自慢話をする http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201... … より、保導連盟事件「真相究明への否定的な社説を発表し」(wik上掲)たのを反省したら?



#6444(2013.9.11)

 韓国で、日本による植民地統治等を相対的、比較的な視点でもっと見るようになって欲しいもんだね。↓
 ベトナム訪問中の朴槿恵・・・大統領が過去の戦争の歴史について謝罪発言などまったくせず、ベトナム側も何ら要求していないことが韓国で話題になっている。10日付の新聞論調では、韓国が日本に対してしきりに「歴史直視」を要求していることと矛盾するではないかとの皮肉も出ている(ハンギョレ新聞社説)。・・・
 2001年、金大中・・・大統領がベトナム訪問の際、「不本意ながらベトナム国民に苦痛を与えたことを申し訳なく思う」と“謝罪”した。これに対し当時、野党だった朴槿恵ハンナラ党副総裁は「金大統領の歴史認識を憂慮せざるを得ない。参戦勇士の名誉を傷つけるものだ」と批判した経緯がある。・・・
 一方、韓国マスコミはベトナムが60年以上も植民地支配したフランスに対して謝罪や反省、補償など一切求めていないことにはまったく触れていない。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130910/asi1309...



#6446(2013.9.12)

<太田>(ツイッターより)

 「…福沢諭吉が提出した「脱亜論」は日本の思想史に対して深く影響を与え、… 「脱亜入欧」(後進世界であるアジアを脱し、ヨーロッパ列強の一員となる)の機運が盛り上がった後、…岡倉天心は「アジアは一つ」とするアジア主義を打ち出し、日本と中国とインドは文明的にも共通性があることを強調した。この2つの見たところ相反する思想は…第2次世界大戦において完全に結合する。これが、大東亜共栄圏のイデオロギー、すなわち「満州・中国と同盟し、アジアを統一して、アングロサクソンの世界に対抗しよう」というものだった。…」
http://j.peopledaily.com.cn/94473/8396555.html

 人民網の記者による、対話に値する鋭い分析だな。
 明日<(12日)>、僕のコメントを「ディスカッション」に載せるけど、君ならどんなコメントをするかい?

<太田>

 この記者、大東亜戦争のイデオロギーを構築しようとした京都学派(コラム#6397。未公開)の勉強もしてると思うなあ。
 それにしても、日本の侵略といった言葉を全く使わず、できるだけ客観的に当時の日本人の考え方を紹介しようとしている点は出色ですね。
 というか、やはり、中共当局は、日本とよりを戻そうとしているのではないでしょうか。
 それにしても、日支戦争ではなく太平洋戦争(第二次世界大戦)に焦点をあてることで、東アジアにおけるこの一つながりの戦争を日本が一貫して対ソ抑止のために戦ったことに言及しないで済ませているのは、恐らく意図的であったのでしょうが、巧妙です。

 それでは、その他の記事の紹介です。

 私が、「日支戦争をどう見るか」シリーズ(未公開)で彼の新著を俎上に載せ、台北タイムスに掲載された彼のコラムにも反論投稿を行った(コラム#省略)ところの、ミター(RANA MITTER)が、今度はフォーリンポリシー誌にコラムを掲載したので、これにも反論投稿をしておいたよ。↓
 <支那と米国は同盟国としてファシズムと戦っただと。↓>
 China and the United States really were allies in the battle against fascism・・・
 <日本帝国主義による満州占領は支那侵略企図が露呈したものだと。↓>
 ・・・an ever-more aggressive Japanese imperialism, with the occupation of Manchuria in 1931 the clear signal that Tokyo had aggressive designs on China.・・・
 <蒋介石が真珠湾より前に降伏していたら支那は日本の植民地になってただろうだと。そうなっていたら、引き続き日本は東南アジアどころかインドまで進出しただろうだと。↓>
 If they had surrendered <in 1941> -- or even earlier, in 1938 -- China would have become a Japanese colony, and Tokyo could have moved much earlier against Southeast Asia or even British India, making Allied victory in the Pacific far more difficult. ・・・
 <米国は、1942年2月に渋る蒋介石を対日ビルマ戦線に派兵させた。↓>
 Stilwell pressured Chiang into taking part in an ill-advised dash to recapture Burma from the Japanese in February 1942. ・・・
 <1944年6月、当時の駐重慶米国大使は、米国政府に対し、上記を批判するとともに、そもそも米国が蒋介石に武器を十分提供していないと訴えた。↓>
 Even Clarence Gauss, the U.S. ambassador to wartime China, and no friend of Chiang's, noted in a message to Washington in June 1944 that critics might upbraid the United States because "we have not supplied the Chinese with arms" and "that the excursion into northern Burma was a mistake." ・・・
 <共産党はこれまで蒋介石の功績を認めなかったが、台湾戦略もこれあり、最近変化がみられ、米国が蒋介石を蔑ろにしたことに批判の声を挙げ始めた。↓>
 In recent years, however, the situation has changed radically. Chinese scholars have been given leeway to examine the war with more nuance (in part because politicians thought that being more favorable toward Chiang Kai-shek's memory might aid reunification with Taiwan), and it is now quite common to see praise for Chiang's contribution to the war effort in the mainland.
 Yet this more sympathetic attitude within China toward the old Nationalist enemy has had an unexpected effect: the creation of a new sense of resentment about America's record as China's wartime partner. Chinese analysts have begun to link the treatment of Nationalist China with contemporary American attitudes in international society.・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/09/11/b...

 私の反論投稿は以下の通り。(<>内は、本ディスカッションのために私が要約等を行ったもの。)

This is half-baked revisionism.<蒋介石の「功績」を持ち上げる等、歴史の修正主義的見方だが、不十分だ。>

>China and the United States really were allies in the battle against fascism

→Japan was a liberal democracy. Whereas Nationalist China was fascist.<日本は自由民主主義国であり、蒋介石政権はファシスト政権だった。>

>・・・an ever-more aggressive Japanese imperialism, with the occupation of Manchuria in 1931 the clear signal that Tokyo had aggressive designs on China.・・・
 If they had surrendered then -- or even earlier, in 1938 -- China would have become a Japanese colony, and Tokyo could have moved much earlier against Southeast Asia or even British India, making Allied victory in the Pacific far more difficult. ・・・

→Sheer fantasy . Japan was simply pursuing deterrence strategy against communist Russia.<ばかこけ。日本は共産主義ロシアに対する抑止戦略を追求していただけ。>

>Chinese analysts have begun to link the treatment of Nationalist China with contemporary American attitudes in international society.・・・

→This is simply the precursor of coming eruption of rage by the Chinese people toward America, who crushed Japan's afore mentioned deterrence strategy and then sold China to the cruel Mao. <(最近の中共における当時の米国への批判は)来たるべき支那の人々の、日本の上記抑止戦略を粉砕し、支那を狂った毛沢東に売り渡した米国に対する怒りの噴出の前兆さ。>

 上記投稿に対して、誰かの投稿がなされていたけれど、意味がイマイチよー分からん内容。



#6448(2013.9.13)

<TA>

≫<福沢諭吉の『脱亜論』と岡倉天心の「アジア主義」に言及しての人民網記事に対
して、>君ならどんなコメントをするかい?≪(コラム#6446。太田)

 「日本紙幣に居座り続ける古顔、福沢諭吉」という記事見出しから、これを書いた
記者は、中国における福沢の『脱亜論』に対する一般認識↓

 「中国・韓国では、「脱亜論」は「アジア蔑視および侵略肯定論」であり、福澤は侵略主義者として批判的に取り上げられている。・・・
 平山洋は、中国人研究者の福澤批判はどれもほとんど同じパターンであって、バリエーションがないことを指摘し、その原因は中国人研究者が日本人研究者の福澤批判をそのまま繰り返していることによると推測している。
 政治学者の小川原正道は2010年(平成22年)11月に北京大学で福澤に関する講演を行ったとき、北京大学の教授が「福沢には『脱亜論』以外の側面もあるんですね」と素直に驚きの感想を述べたのを目の当たりにして、「愕然としたことがある」と述べている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E4%BA%9C%E8...

を念頭におきつつ、さらにはユーロ導入前のドイツ紙幣を引き合いに出し、「日本は今でもアジアを蔑視している。その証拠が一万円札の福沢だ。」と主張しているようですが、記事中の福沢の紹介や客観的な記述からは、「福沢には『脱亜論』以外の側面もあるんですね」などと言いだしそうな気配は有りません。福沢に対する批判的な記述もありませんし、むしろ、福沢の主張をよく知りかつ同意すらしているのではないかとすら思えます。
 記事中の、

 「福沢諭吉・・・<は>「中国の停滞性」を主張した。<それは>簡単に言えば、アジア社会、特に中国社会は土地の私有制度がないことから、大型水利工事施設の建設を基礎とし、国がすべての経済活動を計画準備する専制政治体制を形成している。アジアの専制社会は完全に停滞した状態で、発展する動力を欠いた社会形態であるというものだ。」

という記述からは、「福沢の『脱亜論』は現代においてすら正しい」、と言っているようにも聞こえます。

<太田>

 いやーこれは素晴らしい。
 私は全然気が付かなかったけれど、この記者、ちゃっかり中共当局批判を織り込んでたわけですねえ。
 私が気が付かなかったということは、ひょっとすると、中共当局も気が付いていない可能性があります。
 <この>「ディスカッション」・・・のせいで、この記者がパージされなきゃいいんですが・・。
 で、想像を逞しくすると、この記者、福沢の多面性、底の深さは十分承知していて、当局批判を紛れ込ませるために、あえて中共での通俗的福沢観に乗っかったフリをしてた可能性すらありますね。
 <ところで、私は福沢が書いたものは結構読んでいるつもりなのですが、「中国社会は土地の私有制度がないことから、大型水利工事施設の建設を基礎とし、国がすべての経済活動を計画準備する専制政治体制」なんて、彼、ホントに言ってたかなあ?>

ーーフォーリンポリシー投稿への反論投稿集(《》内は私の「解説」)ーー

 初めてフォーリンポリシーに投稿したんだけど、投稿後の新規投稿が全部メールで送られてくるんだね。
 そのうちの、ボクの投稿に対する反論投稿・・意外に多くなかった・・だけを以下に掲げた。(文字化けはそのままにしてある。)
最後にまとめて再反論しといたよ。

<Msasch>《意味不明》

Lol. is it just me, or are commenters coming in here and first declaring what THEY are about to do, in the guise of accusations against the article? Half-baked revisionism indeed. But i guess i could give your "Japan was simply pursuing deterrence" idea a better look if, as with Chinese and American versions of WWII, the Japanese divested themselves of the need to make themselves look better and others look worse ie politics.

<DavidSmith11>《私の指摘全てに反発している》

Japan was a liberal democracy in the 30s? Did I understand you correctly? If so, then I guess you think that Russia or Iran are liberal democracies today. Also, "Japan was pursuing a deterrence strategy against the USSR"?!?! Hey! you can't say that, because that was Hitler's line. Sold the Chinese to Mao? Absurd... the US would have never done anything to accomodate Mao.

Your are a badly informed Japanese.

<AndrewLF>《戦前の日本の民主主義の箇所にだけ反発している》

Japan didn't become a democracy until the U.S. A-bombed her into surrender and imposed a constitution.

<Mishmael>《ヒステリックな反発》

Nobody cares what Japanese think, since their country is the defeated invader of WW2. Seriously, nobody will ever take Japanese strategy seriously ever again. Not even the US listens to Japan's advice on how to deal with North Korea, China, etc. Feel free to believe whatever you like, just know that its precisely these beliefs that make Japanese nationalists the most hilariously out-of-touch people in Asia.

<NobumasaOhta>《私の再反論》

To Msasch,DavidSmith11,AndrewLF,Mishmael:Idon't know if you are all Americans, but please understand that the world is much more complicated than what Americans tend to believe.《世界は複雑怪奇なんだぞよ。イラクをご覧。》
Remember what happened in Iraq when America invaded that country.
What I have said is not revisionism.
They are all historical facts.《私の指摘は全て史実》
For example, speaking of Japan's liberal democracy in pre- WWII, read Gordon M. Berger, Parties out of Power in Japan 1931-1941, Princeton University Press 1977, although this book is somewhat outdated.《例えば、ちょっと古いけど、ゴードン・バーガーの本を読め》
The fatal weakness of Mitter's new book resides in relying only on English and Chinese sources.《ミターの本の致命的弱点は英語・漢語史料だけに拠ってること》
How can anyone write a history of war relying only on the narrative of the one side?
And I am disappointed that no book review ever mentioned this.《書評が全然この点を指摘してないのにはがっかりした》
These shows something is seriously wrong with the intellectuals in the English speaking world.《これは、英語圏の知識人に何か深刻な問題があることを示すものだ》



#6450(2013.9.14)

<4FBEqtG.>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 95歳男「日本統治よかった」発言で殴り殺される 韓国ネットでは「死んで当然」「正義の審判だ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130913-0000000...

 統治時代を知る老人と知らない中年。
 どちらの意見が正しいのかは知らんが人殺して懲役5年か。
 韓国って意外と罪軽いんだな。

<太田>

 冒頭で中共について記したこととも関連するが、韓国の対日姿勢の根底にあるのは、自国の近代化を日本によって与えられたという事実が彼らの高いプライドをずたずたに引き裂いている一方で、いつまで経っても(、以下、初めて書くけど、経済はもとよりだが、)日本の人間主義的文明度に追いつかないことからくる絶望的な対日劣等感だ。
 具体的なデータがないという前提の下だが、中共と韓国での日本文化の浸透ぶりは、米国を含む他の第三国の文化の浸透ぶりを圧しているんじゃないか。
 東南アジアでも、多かれ少なかれそんな印象を受ける。
 日本が統治・占領したことがあって・・支那の場合は漢人人口の過半を「占領」下においた・・、かつ仏教国であるかかつて仏教国であったところは、日本の人間主義文化を受け入れる基盤があるってことだ、という気がする。
 つまり、共産党支配という氷河期が終わりを迎える兆候のある現在、日本がかつて抱いた大東亜共栄圏の姿が次第に顕在化しつつあるって思うんだな。(AKB48進出地域
http://ja.wikipedia.org/wiki/AKB48#.E6.97.A5.E6.9C...
http://ja.wikipedia.org/wiki/JKT48
参照!)
 そこには、人間主義とは究めて疎遠の文明を持つ米国が座る席はない。
 相当大胆なことを言ってるんで、ぜひ私を批判して欲しいねえ。



#6452(2013.9.15)

<太田>(ツイッターより)

 飛んで火にいる夏(初秋?)の虫的な、日本のアニメを持ち出した反論投稿があり、ようやくフォーリンポリシー上の議論が噛みあってきたよ。
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/09/11/b...
 <本>日の「ディスカッション」で「解説」付で紹介するけどね。

<太田>

 それがこれだ。(《》内は私による要約。)

<sundayrequiem6>

As you are a japanese, I have the right to ask, have you watched any anime? there are many award-winning series that draw historical parallels to World War II without directly referencing the war. japanese anime is largely anti-war in sentiment in the core and democratic in principle, that good will prevail over evil. None could be farther from the truth than your statements.《日本のアニメは、概ね反戦でありその核心に民主主義性があり、善は悪に勝つというものだが、あなたの言ってることも、日本のアニメも全部ウソだな。》

<太田>

Thank you for your constructive comment.《建設的コメントをありがとう。》
The fact is that Japanese during the 2nd Sino-Japanese war as well as the Pacific War were exactly the same Japanese as depicted in Japanese anime, for example, by Miyazaki.《戦中の日本人だって宮崎のようなアニメで描かれた日本人と同じだった。》
Japan pursued pre WWII deterrence strategy I mentioned, because Japanese people were in fact peace loving and democratic.《大戦が終わってから大きく変わったのはむしろ米国人の方。》
It is rather the Americans who underwent a fundamental change since the end of the Pacific War.
Americans were white supremacists then.《当時、米国人は白人至上主義者だった。》
So they had a very skewed view plenty of prejudices on the East Asia at large, where 'colored' people reside.《だから「有色」の人々が住む東アジアについて偏見だらけの歪んだ見方をしていた。》
Besides, Japan was a country where Christianity had virtually no influence.《しかも、日本ではキリスト教が殆んど影響力を持っていなかった。》
That was the reason why ignorant and arrogant America accordingly committed such a hideous crime upon Chinese, Vietnamese, Cambodians, Laotians, Malaysians, and Indonesians, by inviting the invasion of the communists, as I have suggested.
《だもんで、無知で傲慢な米国人が、共産主義の侵攻を招くという、恐るべき犯罪を支那人、ベトナム人、カンボディア人、ラオス人、マライ人、そしてインドネシア人に対して犯したのだ。》
And congratulations, now that you have president Obama.《だけど、おめでとう。今や君達はオバマ大統領を持っている。》
Think why he sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president.《彼が広島の平和記念式典に米大統領として初めて大使を送ったのはどうしてかを考えてみよ。》
His mentor is rev. Wright and his wife is Michelle.《彼の師はライト牧師だったし妻はミシェルだ。》
I have extensively read what they said and wrote, so that I presume Mr. Obama's view on the War is very similar to mine.《この二人が書いたものは相当読んだが、オバマは私と似た先の大戦観を持っていると考えている。》
I admire Mr. Obama and the American people who elected him president.《私はオバマとオバマを選んだ米国民を尊敬している。》
Study, and you will understand what I am saying.《勉強しなさい。そうすれば、私が言っていることが理解できるようになるだろう。》

<太田>

 列挙の中に、朝鮮人とフィリピン人を入れ忘れたけど、前者は旧日本帝国臣民だし、後者が受けた共産主義者による被害は、他の諸国に比べると小さいので、まあいいかってなもんだね。
 この私の投稿以降、投稿はゼロだが、(それを回避する方法もあるけど、)この私の投稿は、sundayrequiem6クンを含む、他の投稿者達に届いているはずだ。
 何の反論投稿もないところを見ると、かなりのショックだったんじゃないか、と勝手に想像している。



#6458(2013.9.18)

<太田>

 フォーリンポリシー誌の件のコラム
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/09/11/b...
に関し、再び数本の投稿がなされていた。
 どうも、みんな、直接、ボクに反論することから逃げてるみたいね。
 その多くがボクの3本の投稿に対する言い訳じみた内容だしな。
 確実に波紋を投げかけている、と見たい。
 間接的にボクの投稿に噛みついてる1本と、それに対するボクの「再々」反論投稿を掲げておこう。(《》内はボクによる要約。)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<TheDave>

I think I gave the impression that the Chinese deserve justice (if and) only if their contribution was deemed significant to Allied victory. That is not true.

Unless one thinks of the Chinese as less than human (as apparently Japanese soldiers were taught by their "education" and "training") they deserve justice for Japanese war crimes and crimes against humanity committed by the Japanese occupiers -- just the Rape of Nanking and Unit 731 "experiments" should be enough to hang the entire Japanese leadership. 《日本人は教育訓練のおかげで支那人を人間未満の存在と見、南京大虐殺や731部隊のようなことをやらかしたので、その指導者全員が絞首刑にされるべきだった。》

Yet, Japan today has even pretended that these things never happened and further victimise the memories of the victims of Nanking and Unit 731 in claiming that these were events made up by the Chinese. They worship war criminals as national heroes (war criminals!) -- imagine German citizens visiting a Nazi shrine to Himmler, Hitler, or Mengele as a way to burnish their German nationalist credentials and to get votes for their electoral campaigns, and winning... tells you a bit about the people voting for them, doesn't it? 《日本は南京大虐殺等はなかったでっちあげだとし、靖国神社で戦争犯罪人を礼拝したが、ドイツとはエライ違いだ。》

The Japanese can question history because they can point to the fact that these war criminals returned back to Japan to run the country and start businesses. To be sure some were tried for war crimes and even convicted of the crimes they were accused of. But MacArthur made a huge mistake when he allowed many more war criminals to return to normal life which in the end allowed the Japanese to think that some war crimes are OK. This, of course can be seen as proof that justice for the Chinese is an afterthought, to be placed at a much lower priority than US biological Warfare capabilities (that was why not a single criminal from Unit 731 were brought to justice) for instance.《マッカーサーがこの戦争犯罪人の多くの復権を認めたのはひどい間違いだった。しかも、731部隊に目をつぶった。》

The Japanese are fond of saying that history is written by the victors, implying that they are the victims of those slanderous Chinese (yet curiously they mostly only admitted to defeat by the US, and only because of the two atom bombs... they commemorate Hiroshima and Nagasaki every year... as true victims). But they are wrong on one thing: historical facts are just that, facts and you can't "accidentally" kill 300,000 civilians (Nanking), not as collateral damage but as a lesson for their own soldiers defending them.《日本は先の大戦に負けたのは米国だけの、しかも原爆のせいだけだと言うが、30万人を殺した南京大虐殺は史実だ。》

<太田>

Roosevelt and Truman butchered 330,000 Japanese citizens by firebombing and nuking Japanese cities, intentionally targeting the civilians, during the Pacific War.Have a shred of humility before talking about so called Japanese atrocities, when none of you Americans even suggested impeaching the two guys posthumously for their war crimes and crimes against humanity.《ローズベルトとトルーマンは都市への焼夷弾と原爆投下33万人の日本人を殺したが、これは一般市民を標的にしたものだ。この両名を戦争犯罪人で人道に対する罪を犯した者として弾劾することを口にする者は米国人には皆無だが、よくもまあそれで日本人によるいわゆる残虐行為を口にできるもんだ。》

Besides, don’t fool yourself.Japan surrendered simply because of the invasion of the Soviets, the archenemy of Japan, not at all because of the firebombs and nukes by Americans.(Read Tsuyoshi Hasegawa, Racing The Enemy: Stalin, Truman, & the Surrender of Japan, Belknap/Harvard University Press, 2005.)《バカ言うな。日本はソ連が侵攻してきたから降伏したのであって、焼夷弾や原爆投下で降伏したのではない。ハセガワの本を読め。》

Final point.For example, what happened in Nanking most plausibly would have been the execution of the whole Chinese POWs by Japanese troops implemented at its suburbs, which was definitely less than 50,000, whereas American benevolent ally Soviet killed more than 50,000 Japanese POWs detained in Siberia ‘after’ the end of the War.At least, never believe what tyrannical communist China claim upon these incidents.《南京で起こったことは支那人捕虜の殺害であった可能性が高いが、数は間違いなく5万人未満だ。戦後、米国の慈悲深い同盟国のソ連はシベリアで日本人捕虜5万人以上を殺害している。》



#6464(2013.9.21)

<太田>(ツイッターより)

 「…<日本のような>先進国の人たちがカッとならないのは、心が広いからではない。カッとなるようなことが起きないようシステムを細かく設定し、細心の注意を払って管理しているからだ。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 二度読んで、ようやく、分かりにくいのは冒頭の<>内が書いてないからだ、と気が付いた。
 こと、日本のことに関しては、朝鮮日報の記者は人民網の記者並の表現の自由すら持っていないってカンジだな。
 気の毒と言うべきか、笑止と言うべきか。
 それにしても、日本のネトウヨ諸君は、どうして「特亜」にだけ厳しく、現在の彼らの苦しみの根源たる米国に甘いのかなあ。

<太田>

 今読み返してみたら、「彼ら」は「特亜」のつもりだったんだけど、「彼ら」は(日本の)「ネトウヨ」でも構わないね。

 ユニクロの柳井正のインタビュー記事がFTに載ってた。
 驚いたね。彼、生まれた年も月もボクとおんなじだったんだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E4%BA%95%E6...
 それだけに、彼の無知蒙昧さ・・米国流の経済・経営がイチバンだと思い込んでいる・・と愚かしさ・・彼自身が(誤って)イメージしているところの(しかも彼が小ばかにしてる)戦前の日本と同じ成り上がり者的征服欲求を抱いて彼は事業展開を行ってきたと見た・・が同世代の日本人としてホント恥ずかしー。↓
 <柳井が日本は戦前アジアを征服しようとしたと言った、と聞き手の超インテリのピリング記者ちゃんに受け止められちゃってる。↓>
 ・・・“Look at history,” he says, describing how Japan, after 300 years of isolation, burst into the world in the late 19th century, beating first, in 1895, China and then, in 1905, Russia in war. “Japan had this gut feeling. ‘We can do it. We can change the world. We can even walk on water,’ ” he says of the hubris that led to the destructiveness of would-be Asian domination.・・・
 <柳井とボクとの最大の違いは、ジャズを始めとする米国文化にどっぷりつかったか否かだな。「幸い」にも、小学生の時に、日本を離れてたのと、クラシック音楽漬にさせられたことで、ボクは米国文化に無縁のまま今日に至っている。↓>
 He listened to jazz and was, he says, “soaked in American culture”.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/7d5ca382-2069-11e3-...

 ドイツのことが一目で分かる図がいくつか載ってるよ。
 ドイツの経済力、全然圧倒的じゃないねって感じを受けるのと、経済的に、依然旧東独地区が遅れてること、旧西独地区でも北部が遅れてること、が印象的だ。↓
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-24166482

 先の大戦においてドイツに対する戦略爆撃・・日本に対するものも同じ(太田)・・が経済的心理的効果を挙げなかったってさ。もっともこのことは今や常識。↓
 ・・・By all measures, he says, aerial bombing failed to achieve its goals, either in the material effects on enemy economies or in the more nebulous field of undermining morale.・・・
 <ドイツによる英国等への爆撃の方が、英国によるそれに比べて、はるかに一般住民への被害が局限化されるよう配意したものだったんだって。こいつは初耳。↓>
 ・・・the Luftwaffe had been consistently more accurate than its rivals and had, to that date, largely eschewed “terror bombing” civilians, preferring to concentrate on strategic and military targets.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/d843d990-1fb1-11e3-...



#6466(2013.9.22)

<TzxNwNAc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「風水を利用して日本を制圧せよ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 アメリカより特亜、なかんずく韓国にネットの視線が集中する理由のひとつは、こういう記事に原因があると思う。
 朝鮮日報がこんな記事を出してきたことに軽い眩暈がする。中国はともかくとして日本は風水による杭打ちはしてないやろ。
 測量はしただろうけど。

<yGTmTkbM>(同上)

 なんか韓国人の悲鳴って気もせんでは無いけど考えすぎかね?

<3Tz3ArqY>

 強すぎるいじめっ子に対してやり返せない被害者が手近な弱い対象に復讐心をスライドさせて自分がやられた事と同じイジメを弱者にやり返すことで自尊心の補償を図る心理と、日本人が本当に恨んでいるはずのアメリカではなく自分より劣っていて攻撃しやすい韓国などに表向きの敵意を向けて攻撃しまくる心理は同じようなものだ、という説明をしていた心理学者はいた。

<mtwa1TxQ>(同上)

 逆でしょう。日本がいくら気を使っても、理不尽な要求や反日を止めない韓国にうんざりしてるのが、現状。
 日本は、抑制した態度をとっていると思うがね。相手が原理主義者だからどうしようもない。
 日本人が本当にアメリカを恨んでいるのなら、太田コラムの読者も増えているはず。
 昔は、経済力でリベンジという感情はあったが、ある程度、その目的も達成されたので、そんな感情もないのが現状。

<3Tz3ArqY>(同上)

 なるほど。
 まあたしかにここ10〜15年くらいのネトウヨを中心にした嫌韓の流れに焦点を当てて考えると何か違うかもね。
 上記の心理学者の主張はまだアメリカの文化が若者を中心として皆んなのあこがれであり、日本発の物はほぼ無条件にダサくて遅れてるっていう風潮だった30年以上前に書かれたもので、日本人による近隣アジア人への蔑視はアメリカへの劣等感が原動力ではなかろうかって文脈で語られていた話なもので。

<mtwa1TxQ>(同上)

 どのサイトか忘れてしまったのだが、韓国在住の日本人女性が韓国の子育てについて興味深い指摘をしていた。
 その話によると、韓国では、幼少の子供が好き勝手に振る舞い、日本だと躾ける場面でも、放置しておくそうで、その理由は、本人が持つ本来の「気」の勢いが削がれてしまうからなのだとか。
 こんな教育を受けてしまうと、感情の抑制モードは弱くなるよね。

<太田>

 活発な議論は大変結構。(3Tz3ArqYクン、典拠付けてくれな。)
 だけど、ボクの考えについて若干の誤解もあるようなので一言。

 ボクがツイッターで言ったのは、日本のネトウヨは、「特ア」の人々の不幸の根源(元凶)・・具体的には支那の場合は共産化させられたこと、南北朝鮮の場合は日本帝国から切り離されたこと、そして、北が共産化させられて南北が分断されたために南から米国の属国になる以外の選択肢を奪ってしまったこと・・は全て米国にあるってことに対する理解、思いやりがなさ過ぎるってことだよ。
 このツイッターにボクが翌日付け足したコメントは、日本のネトウヨの不幸は、支那人や韓国人の日本に対する「敵意」を生み出した米国という根源(元凶)から目をそむけたまま、この「敵意」に苛立つ、そして、それによって自らを不幸に感じる、その結果支那人や韓国人(や在日朝鮮人)に対して反発するんだ、ってことだっちゅう自己洞察、内省がなさ過ぎるってことさ。
 米国が、直接、ネトウヨを含む日本人の不幸の根源にある、って言ってるわけじゃないんだよ。
 このところ何度も書いてると思うけど、そもそも、日本は先の大戦で必ずしも負けたわけじゃない。
 対ソ/共産主義抑止を米国に全面的に肩代わりさせたし、副次的目的だったところの、アジアどころか世界における欧米植民地の解放すらほぼ成し遂げたし、ブロック経済の打破も対欧米的には成し遂げたんだからね。
 それだけ巨大なことを達成したんだから、日本人が払った200数十万人の犠牲は決してムダじゃあなかった。
 ひどい目だけにあっていまだにその後遺症に苦められ続けているところの、支那や朝鮮半島の人々とは、この点が決定的に違う。
 だから、その限りにおいて、日本人が米国に対して含むところなんてあるはずがないさ。
 にもかかわらず、ボクが、米国を非難し続けているのは、支那人や朝鮮人(や東南アジア人)、そしていまだに誤った先の大戦観を抱き続けている米国人が気の毒だと思う、人間主義的な気持ちからなんだし、当然それは、日本人に対してこんな米国からの「独立」を促すためでもあるんだよ。
 分かりにくい?
 なら、もう一度、ゆっくり読んでごらん。

 なお、支那人、韓国人(朝鮮人)の日本への敵意、そして日本のネトウヨの「特ア」への反発のうち、(広義のPTSDに起因するところの(?))被害妄想
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E5...
の域に達しているのは、韓国人の日本への敵意だけであり、最近におけるその端的な表れが、TzxNwNAcクンが紹介した記事だ。
 (ボクも当然この記事を読んでたけど、余りにも痛ましいもんだから、あえて紹介しなかったんだよ。)



#6478(2013.9.28)

 アジアタイムスに読者投稿コラムが掲載されており、
http://www.atimes.com/atimes/Japan/JAP-01-270913.h...
いつもの、(安倍首相にひっかけた)日本バッシング内容だったので、昼過ぎに反論投稿をしておいた。
 過去の英語投稿を切張した部分が多いけど、結構加筆した。(《》内は私による要約。)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Japan, a full-fledged liberal democracy at least since 1925, had been simply pursuing a deterrence strategy before the Pacific War against Russia and Communist Russia’s direct/indirect invasion against Asia.《自由民主主義日本が追求してたのは露/赤露抑止。》
Americans were white supremacists then.
So they had a very skewed view plenty of prejudices on the East Asia at large, where 'colored' people reside.
Besides, Japan was a country where Christianity had virtually no influence.《当時のアメちゃんは白人至上主義者で東アジア情勢を捻じ曲げて見てた。日本ではキリスト教が振るわなかったしね。》
That was the reason why ignorant and arrogant America committed such a hideous crime upon Chinese, Vietnamese, Cambodians, Laotians, Malaysians, Indonesians, etc., inviting the invasion of the communists, which accordingly brought about tyranny as well as tens of millions of death, by disrupting Japan’s strategy I’ve mentioned.《こうして米国は、東アジアに共産主義を浸透させ、人々に塗炭の苦しみを味わわせるという深刻な犯罪をを犯した。》

America simply adopted belatedly this pre War Japanese strategy globally after WWII.
(In addition, Japan also achieved the international free trade system which she had also been pursuing.
Hence, Japan was not necessarily the loser of the Pacific War vis-a-vis America in this sense, and further, Japan was definitely the victor of this War vis-a-vis Britain, France, Netherland, and even America in terms of virtually securing the emancipation of their whole Asian colonies, which Japan also pursued, however, only after the outbreak of this War.)《アメちゃんは日本の上記対赤露戦略を遅ればせながら採用し、かつ自由貿易を実現。日本の戦争目的は達成された、という意味では日本は必ずしも米国に負けなかった。対英等に関しては、副次的な戦争目的たるアジアの欧米からの解放を事実上実現したので勝利した。》
Japan’s present war renouncing constitution is the remnant of the symbol of Japanese people’s resolve to let Americans atone their crime by carrying this burden virtually alone.《日本の戦争放棄憲法は、上述の深刻な犯罪を犯した米国に償いのために対赤露抑止の重荷を一手に負わせることとした当時の日本人の決意の象徴を引きずっているもの。》

Japan reluctantly colonized Korea to secure strategic depth against the invading Russia, because there had been no alternatives.《日本は不本意ながら、他に手段がないので、対露の戦略的縦深を確保するために朝鮮を植民地にした。》
(Taiwan was also colonized by Japan as a result of Japan’s victory over China, with whom Japan fought to free Korea from the obscurantism of the suzerain China expecting the newly independent Korea to become a bulwark against Russian invasion.)《台湾は、朝鮮をダメな宗主国たる支那から独立させて対露障壁たらしめるために支那を破った結果植民地にすることになったもの。》
Japan’s colonial rule was objectively speaking the best among all world colonizers.
Compare the present states of the prosperous and democratic Taiwan and Korea, the legacy of Japanese rule, with those of India and Philippines for example.《日本による植民地統治は客観的に世界一であり、その結果が現在の台湾と韓国の繁栄と民主主義だ。インドやフィリピンの現状と比べて見よ。》

The so called atrocity of unit 731 has not been substantiated.
Even if some of the rumors were true, the victims would have been POW and alike, and the circumstantial evidence that America exonerated this unit means America has become accomplice of this ‘atrocity’.《731部隊の「蛮行」は裏付けがとれていないが、仮にいくつかの噂が事実だとしてもその対象は捕虜等だったと考えられる。》
In any case, Roosevelt and Truman butchered 330,000 Japanese citizens by firebombing and nuking Japanese cities, intentionally targeting the civilians, during the War.《ローズベルトとトルーマンは33万人の日本人を原爆投下を含む都市爆撃において、あえて一般住民を標的にして殺害した。》
Have a shred of humility before talking about Japanese ‘atrocities’, when none of you Americans even suggested impeaching the two guys posthumously for their war crimes and crimes against humanity.《日本による「蛮行」を取り沙汰する前に、この両名を戦争犯罪及び人道に対する罪で名誉剥奪しろ。》
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 当時の政治指導者の誰よりも核について詳しかったチャーチルがいたのに英国が原爆製造で米国の後塵を拝したのはなぜかを追求した本の書評だ。↓
 ・・・no other national leader in the second world war had as much knowledge and understanding of modern physics in general, and the bomb in particular <than Churchill>. ・・・
 <1941年10月にローズベルトから共同開発を持ちかけられたチャーチルはこの提案を無視した。↓>
 In October 1941, for example, when President Franklin D Roosevelt proposed a joint US-UK initiative to develop an atomic bomb, Churchill simply failed to respond, thereby missing a not-to-be-repeated opportunity. He may have believed that British progress with its own bomb development -- the project codenamed “Tube Alloys” -- was sufficiently promising that collaboration was not needed. He may have been misinformed about the Americans’ progress. He may simply have been distracted by other, more immediate decisions pressed upon him in his capacity as wartime commander-in-chief.・・・
 <2発の原爆投下が日本との戦争を終わらせたと。(いつまで経ったら、英米の知識人がこの誤った思い込みから解放されるんだろね。また、チャーチル神話がいまだ健在だねえ。(太田))↓>
 Two weeks after the dropping of the atomic bombs that ended the war with Japan・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/afc8c6cc-2530-11e3-...



#6480(2013.9.29)

アジアタイムス投稿に対する反論投稿があったので、更に反論投稿しておいた。(《》内は私による要約。)

<dxcjt>

>Have a shred of humility before talking about Japanese ‘atrocities’, when none of you Americans even suggested impeaching the two guys posthumously for their war crimes and crimes against humanity*

hear hear,
i concur with everything u say about murikka,
fact is, yours is an understatement,
EVERY SINGLE US PREZ SINCE THE BIRTH OF USA HAS BEEN A WAR CRIMINAL, INCLUDING THE CURRENT *NOBEL PEACE LAUREATE* IN THE WH !《お前、初代から現在のオバマまで全ての米大統領が戦争犯罪人だと言いたいんだろう。》

which begs the question, why is japan sticking with this evil empire ?《そんな日本が最近どうして軍事面でそんな悪の帝国に協力し始めたんだ?》
http://www.globalresearch.ca/when-empires-join-han...

can we say, birds of the same feather .......?

<Justin Mei>

Fight against Communism in Asia? Ha! If anything Japan's invasion of China HELPED Communism spread in Asia rather than fight against. The war with Imperialist Japan severally devastated KMT's interest and military power and not only allowing CCP to survive the encirclement campaigns but strengthen their hand against KMT military by giving them time and undermining KMT's position relative to theirs. Had China not gone Communist, N. Korea would not be Communist and Maoist doctrine suppressed if not largely non-existent.《日本の支那侵略こそがアジアに共産主義を引き入れたのだ。》

<dxcjt>

Justin Mei
just curious ,
commie china, commie nk, democratic ukus...
which of the above pose the greatest threat to world peace ?《意味不明!》

<太田>

to dxcjt:
Think why Obama sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president.《オバマが広島に大使を派遣したことを思え。》
He spent his childhood in Indonesia, the people of which appreciate Japan emancipating them from the harsh rule of the Dutch.《彼は幼少期を、日本がオランダの過酷な統治から解放したことを感謝しているインドネシアで送った。》
Further, Obama's mentor 'is' rev. Wright and his wife is Michelle.
I have extensively read what they said and wrote, and presumed Mr. Obama's view on the War to be very similar to mine.《しかも、師はライト、妻はミシェルだ。この二人の書いたものからして、オバマの太平洋戦争観は私のとほぼ同じと見ている。》
Although I suppose Obama is better than the American electorate, I would like to congratulate Americans as a whole becoming more civilized since the end of the War.《オバマはどうやら選挙民よりマシのようだが、とにかく、先の大戦以来、アメちゃんがより文明的になったことにおめでとうと言いたい。》
That is the reason, I suppose, Japan has begun slowly but steadily to share the said burden with America.《思うに、これが、日本が、米国の重荷をゆっくりだが着実に担い始めた理由だよ。》

to Justin Mei:
KMT were a bunch of corrupt fascists, infiltrated by communists.
This was the assessment of the American government towards the end of the War.
The problem was that America reached this conclusion more than a decade later than Japan.《中国国民党は共産党が浸透した、腐敗したファシストだった。問題は、アメちゃんがこの結論に到達するのが日本に比べて10年以上遅れたことだ。》



#6482(2013.9.30)

 あのね、そもそも、日本が朝鮮半島を止むなく併合したのは、日本及び東アジアを専制国家ロシアから守るためだったの。
 現在の韓国は、そのおかげで、(アホでキチガイの米国の妨害にもかかわらず、)この半島が少なくとも半分は、専制国家化することを免れたってことなの。
 いくらなんでもそれくらいは分かってて書いてると思いたいがね。↓
 ・・・スターリン、毛沢東、金日成、朴憲永の「大韓民国抹殺」史観には「大韓民国守護」史観で正面から対抗すべきだ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...



#6490(2013.10.4)

 コラム#6486での私の呼びかけに応えてくれた読者の協力で、例のミターの本の新たな書評を読めた。↓
 <日支戦争で支那人が1,400万人死んだという数字についてはさておき、南京事件で女性を大量に強姦し、日本刀で一般住民殺害を試し切りし、数珠つなぎにした100名を超える集団をガソリンで焼き殺したってんだけど、嘘っぱちめ(太田)。↓>
 ・・・Some 14 million Chinese died as a result of the conflict. In the infamous Nanjing massacre of 1937, the Japanese 10th Army raped women en masse, used male civilians for saber practice, and set tied-together groups of 100 or more detainees afire with gasoline.・・・
http://online.wsj.com/article/SB100014240527023034...



#6498(2013.10.8)

<太田>

 韓国・北朝鮮の人々の心情を人間主義的に忖度してあげる必要はあるけれど、こんな具合に人間主義的に対応することは、誤解を募らせ、韓国・北朝鮮との関係をこじらせるだけだ。↓
 <事実だとすれば、野田政権の最大の失策ということになろう。(太田)↓>
 ・・・日本政府は野田首相や斎藤勁官房副長官が外務省幹部と検討を重ね、昨年3月、佐々江賢一郎・外務次官を訪韓させた。
 ・・・次官は(1)政府代表としての駐韓日本大使による元慰安婦へのおわび(2)野田首相が李明博大統領と会談し、人道的措置を説明(3)償い金などの人道的措置への100%政府資金による支出――の3点を提案した。・・・
http://digital.asahi.com/articles/TKY201310070533....
 <日本の裁判官一般の質を考えれば呆れても仕方ないけど、街宣での発言内容には全く問題ない。(私自身は、金王朝に忠誠を尽くす教育を行っている朝鮮学校なんてものの存在自体が公序良俗違反だと思っている。)京都地裁は、単に騒音で学校運営を阻害した点だけを捉え、不法行為による(より少額の)損害賠償を淡々と命ずべきだった。)↓>
 朝鮮学校への街宣は「人種差別」 在特会側に賠償命じる 京都地裁・・・
 在特会側は公園の無許可占用への反対活動で「表現の自由」と反論していた。
 この街宣活動をめぐっては、在特会のメンバーら4人が威力業務妨害罪などに問われ、有罪判決が確定。学校の元校長も京都市が管理する公園を無許可で占用したとして、都市公園法違反の罪で罰金10万円が確定している。・・・
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131007/trl13... (下掲[]内も)
 ・・・判決は、2009年12月〜10年3月、在特会メンバーらが京都朝鮮第一初級学校(当時。現在は京都朝鮮初級学校=京都市伏見区=に移転)に[・・・平成21年12月〜22年3月、3回にわたり押しかけ、・・・]「朝鮮学校を日本からたたき出せ」「何が子どもじゃ、スパイの子やんけ」などと拡声機で怒号を浴びせた演説について、憲法が保障する「表現の自由」の範囲内かどうかなどについて検討した。・・・
http://mainichi.jp/select/news/20131007k0000e04015...

 このアホ裁判長のアホ判決のせいで、日本には(戦前から)ひどい朝鮮人差別があるっていう誤ったイメージを、改めて世界中にばらまかれてしまった。↓
 ・・・There are hundreds of thousands of ethnic Koreans in Japan.
 <在日朝鮮人の多くが戦前、強制的に日本に連れてこられた人々の子孫だとよ。↓>
 Many are descendants of those forcibly brought to Japan during its 1910-1945 colonial rule of Korea.
 Korean residents - who make up Japan's largest minority group - still face discrimination in the country.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-24427921




#6500(2013.10.9)

<太田>(ツイッターより)

 「日本の雑貨店 様々なアイデア商品…」
http://j.peopledaily.com.cn/94638/205938/8418526.h...
 人民網、頑張ってるけど、日本ヨイショも種切れチックになってきたなあ。

 「国際成人力調査:日本、読解力と数的思考力で首位…」
http://mainichi.jp/select/news/20131009k0000m04002...
 この話、強烈な反響を各国で呼んでいる。韓国じゃ日本を無視。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...
 英国は自国成績の悪さは国際的醜聞だと。(後はコラムで)

<太田>

 調査結果が一目で分かるのがこれ。
 日本はスゴイである。↓
http://online.wsj.com/article/SB100014240527023041...
 <本件でダントツの日本の教育に対して(暗記重視と理論偏重により独創力形成を阻害していると)ケチをつけるとは、ホント、英国/ガーディアンも落ちぶれたと思うよ。
 (少なくとも英語教育に関してはこの批判、一見当たってるようだが、根本的には日本の成人にとって英語なんて必要ないもんだから身につかないってことに尽きる。)
 また、一握りの上澄みにおける創造性の有無は、教育とは基本的に関係ないさ。↓>
 ・・・Japan's state education system is often criticised for quashing original thought among pupils in favour of rote learning, and for placing an emphasis on theory rather than practical skills・・・
http://www.theguardian.com/world/2013/oct/08/why-d...
 <英国の現在の学力判定試験の数学と英語が真の力の水準を検出するものとなっていない+(日本での)高卒の時期の2年も前に数学と英語の教育を止めてしまっている、という二つの問題点が指摘されている。↓>
 ・・・I have been arguing for some time that GCSE maths and English at grades A* to C do not give any assurance that a young person is numerate or literate. Indeed, there is ample statistical evidence of students with these higher grades failing the basic numeracy test.・・・
 ・・・by 2015, the education-leaving age will be 18, we should move now to make mathematics-numeracy and English-communication compulsory up to that age, as is the case in so many other countries. ・・・
http://www.theguardian.com/education/2013/oct/08/e...
 <英国人は、実に、読解力で24か国中22位、数的能力で21位。↓>
 ・・・Young people in England, those aged between 16 and 24, also scored 22nd for literacy and 21st for numeracy out of 24 of the world's developed countries・・・
 <英国の成人の4分の1は10歳児並の数理能力しか持っていない。↓>
 ・・・a quarter of adults in England have maths skills no better than a 10-year・・・
 <同じく、年配の人の方が若者よりも読解力も数的能力も高い。↓>
 ・・・older adults in England score higher in literacy and numeracy than the average among their peers, while younger adults show some of the lowest scores for their age group.・・・
 <スコットランドとウェールズは、カネがかかりすぎるとこの調査に参加しなかった。(だから、イギリスと北アイルランドだけが参加した。)↓>
 The OECD survey did not include people from Scotland or Wales, which declined to take part on cost grounds.・・・
http://www.theguardian.com/business/2013/oct/08/uk...
 <読解力/数的能力と生産性向上度との相関度は高いことを銘記すべきだ。↓>
 ・・・there is a definite correlation between the OECD's narrow educational metrics and productivity growth・・・
 <ちなみに、英国における両親の学歴と子供の読解力/数的能力との相関度は他国に比べて2倍も高い。↓>
 ・・・the link between less-educated homes and pupil's educational problems was almost twice as strong in England as in some other countries. ・・・
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/oct/...
 <この問題は今始まったものではなく、150年にわたって英国は大衆教育に失敗してきた。↓>
 It's the classic problem that this country has not solved over 150 years: how do you educate the masses?・・・
 <英国の企業等は職員に何の教育訓練も施していないので、若者は社会に出てから読解力/数的能力を向上させる機会が少ない。↓>
 With a third of employers in the UK not offering any training to their staff, the result is that young adults in employment are unable to catch up or maintain their skills through workplace training.・・・
 <米国の成績は英国よりもっと悪い。かつて米国は世界の高熟練成人の42%を占めていたが現在ではわずか28%にまで落ちた。↓>
 The survey showed an even weaker performance from the US, which ranked bottom for numeracy for 16 to 24-year-olds, and in the lower half of the tables overall, below England and Northern Ireland. Where the US once boasted 42% of the world's highest-skilled adults, according to the OECD, it now has just 28%.
http://www.theguardian.com/education/2013/oct/08/o...
 <にもかかわらず、米国の主要メディアで本件を報じたのはWSJくらいであ(り、危機意識が欠如してい)る。
 韓国の成績は余り振るわなかったが、若い人になるほど成績は高く・・日本の若い人に続いて24カ国中2番目・・、状況は急速に改善されつつある。↓>
 ・・・ Koreans aged 55 to 65 ranked in the bottom three against their peers in other countries. But Koreans aged 16-24 were second only to the Japanese.
 <米国は、戦後のベビーブーム時代の層の成績資産を食いつぶしてしまったと言える。↓>
 The results show that the U.S. has lost the edge it held over the rest of the industrial world over the course of baby boomers' work lives・・・
 <米教育省は、この調査結果を踏まえ、二つ報告書を書いたが、政府機関閉鎖のあおりをくらって、いまだにその公表ができていない。↓>
 The U.S. Department of Education wrote two reports in response to the OECD finding, but neither has been released due to the government shutdown・・・
http://online.wsj.com/article/SB100014240527023034...
 <WSJは、成績が最も悪かったスペインとイタリアをあげつらうことは熱心だ。↓>
 Workers in Spain and Italy are the least skilled among 24 developed countries ・・・
 <両国とも昨年GDPはマイナス成長だった。(これは米英の近い将来を暗示している。)↓>
 The economies of Italy and Spain both contracted last year, and are forecast by the European Commission to shrink again this year・・・
 <ただし、米英両国は、勤務者達の能力を最もよく活用していることは確か。↓>
 ・・・both the U.S. and the U.K. are exceptionally good at ensuring that workers' skills are fully exploited, ensuring that their respective skills deficits don't translate into a growth gap with other leading economies.・・・
 <日本は、対照的に活用度が十分でない。だから、労働市場の硬直性を打破することで、日本には成長余地がある。↓>
 ・・・the relative inflexibility of Japan's job markets. It does suggest that if Japan were able to fully use its workers' skills, it could generate higher rates of economic growth, having long stagnated.・・・
http://online.wsj.com/article/SB100014240527023041...

<TA>

≫ <在特会メンバーらによる京都朝鮮第一初級学校に対する>街宣での発言内容には全く問題ない。≪(コラム#6498。太田)

 「問題ない」とは、法的に、といった類の意味でしょうか。損害賠償額の妥当性や威力業務妨害罪の構成要件などといった法律論は知りませんし興味もありませんが、私の常識では、「街宣での発言内容」は極めて問題であると思っています。↓

 「約束というものは人間同士がするものなんですよ。人間と朝鮮人では約束は成立しません。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6...

 ↑朝鮮人は人間ではない、と主張しています。法律上「全く問題ない」のか知りませんが、極めて不快です。
 この在特会とやらについて詳しくもありませんし興味もありませんが、公園の不法占拠だかを問題視するのであれば、然るべき機関に、然るべき処置を依頼すればよいことで、現に都市公園法違反とやらで罰金10万円の有罪判決を言い渡されています(上記ウィキペディアより)。なぜ街宣で違法行為を正そう・質そうとしたのか理解できません。
 スパイ云々についても全く共感しません。スパイ防止法もないことを第一に問題視すべきでしょうし、エシュロンによる「スパイ」活動に比べれば、かわいいものでしょう。
 「金王朝に忠誠を尽くす教育を行っている朝鮮学校なんてものの存在自体が公序良俗違反」(コラム#6498。太田)はその通りだと思いますし大いに共感しますが、それを糾弾する類の言に終始し、自由や民主主義の素晴らしさを説くことを疎かにするのでは、朝鮮学校の児童の心を揺さぶることができるとは思えません(児童に対する街宣ではないのかも知りませんが・・)。
 なお、「くっだらねー活動をしてる在特会なんてのが最近人気あるんだとはねえ。」(コラム#4221。太田)とおっしゃる太田さんが、在特会にシンパシーを持っているなどとは思いません。

<太田>

 私は、この判決に関する主要紙の電子版が、おおむね共通して引用していた「「朝鮮学校を日本からたたき出せ」「何が子どもじゃ、スパイの子やんけ」」を在特会の街宣内容の最も過激な部分である、と解した上で、コラムで問題ない、と書いたのであって、あなたが引用した「京都朝鮮学校公園占用抗議事件」に関するウィキペディアを読むと、街宣内容として、「約束というものは人間同士がするものなんですよ。人間と朝鮮人では約束は成立しません。」のほか、「ゴキブリ朝鮮人、ウジ虫朝鮮人は朝鮮半島へ帰れ」、「朝鮮人は保健所で処分しろ」などもあったというのですから、「ゴキブリ・・・」については、「ゴキブリ「的」朝鮮人、ウジ虫「的」朝鮮人・・・」の趣旨と解することもできるので除外できるとしても、残りの二つは侮辱による不法行為にはあたるので、その分、理論的には学校運営阻害(と器物損壊)の損害賠償額にその分を加算しなければならないでしょうね。
 しかし、文書ではなく、話している時には、とりわけ、喧嘩腰で話している時には、人間、おうおうにして不用意な言葉づかいをしてしまうものです。
 「約束というものは・・・」についても、「人間とゴキブリ的朝鮮人では約束は成立しません」と言っておれば、また、「朝鮮人は保健所・・・」についても、「ゴキブリ的朝鮮人は保健所で・・・」と言っておれば、刑法上も民法上も侮辱に問えなかった可能性が高いでしょう。
 いずれにせよ、本件、人種差別事案には該当しませんよ。
 なお、在日朝鮮人が拉致事件に関与してきた経緯(典拠省略)に照らせば、北朝鮮系在日朝鮮人の一部の活動が「エシュロンによる「スパイ」活動に比べれば、かわいいもの」であるとは、私は全く思いません。
 (韓国系を除く)現在の在日朝鮮人の大部分は朝鮮学校で教育を受けた人々であり、その朝鮮学校は、実質的には北朝鮮の国家機関であって、(日本人拉致を行ってきただけでなく、国民を餓死させその少なからぬ部分を強制収容所に送りこんでいる)金王朝に忠誠を尽くす教育を行っているのですから、そもそも、朝鮮総連ともども、破壊活動防止法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E6...
に基づいて解散させてしかるべきだと私は考えています。
 もう一つ、上記ウィキペディアに記されている経緯を見ると、公園占用の中止も、校長への有罪判決をもたらすこととなったところの警察による捜査も、在特会の街宣や告発が契機になったことが窺えます。
 換言すれば、まことに残念なことではあるけれど、こういうことでもしなければ、戦後の在日朝鮮人に対する逆差別の残滓の撤廃は容易ではない、ということでしょう。
 結局のところ、国が、そしてその背景としての世論が煮えきらないものだから、在特会のような「くっだらねー」団体が「活躍」する余地が出てきちゃうってことです。

 産経までが、こんなことを言ってますが、じゃ、中共や韓国の「街宣」も日本人に対する人種差別ってワケね、と混ぜっ返したくなりますし、何よりも、連中の「街宣」は基本的に事実に即していないのに対し、本件における在特会の街宣は基本的に事実に即している、という根本的違いがあります。
 私は、産経を始めとする日本の「右」のアタマの構造がどうなっているのか、全く理解できません。↓
 ・・・中国や韓国の反日デモでは、多くの日の丸が焼かれた。侮蔑的な言動もあったが、その多くは放置された。日本と日本人は国内で、あらゆる国や民族へのそうした行為を許さない。そういう存在でありたい。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131009/trl13...

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 朝日による報道の後追い記事だ。↓
 <韓国がそんなもんで受け入れるワケないと思わなかった点でも野田政権の判断は甘かったと言わざるをえない(太田)。↓>
 慰安婦:「李明博政権が日本に特使派遣」 元官房副長官が証言・・・
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...
 <産経が客観報道に徹しているのが、またもや不思議でならない。↓>
 野田前政権、慰安婦問題で解決案提示 昨年4月、おわびなど柱・・・
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131009/plc1...



#6502(2013.10.10)

<太田>(ツイッターより)

「日本の政治家、国際秩序を認めよ…駐米中国大使…」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131009-OYT1T...
→菅官房長官発言
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131009-OY...
 この菅「反論」はひどい。
 大使発言の前段を全面的に認めちゃってる!
 記事をよく読めば君も分かるよ。

 話は変わるが、朝鮮総連/朝鮮学校について私が昨日の述べたことを補強すると言えそうな、フォーリンポリシー主管者によるコラムからの一節だ。
 筆者は、米国がリビアから勝手にテロ犯罪容疑者を拉致したことを批判し、そんなことしてたら世界中が戦争になると言ってるわけだが、北朝鮮は日本から犯罪容疑者どころかフツーの市民達を拉致して行ったんだから、日本は北朝鮮に宣戦布告すべきだし、それが憲法上の制約等でできないというのなら、せめて、日本国内にある北朝鮮系諸機関は閉鎖させてしかるべきさ。↓
 ・・・If countries feel they can swoop in and snatch up bad guys anywhere, whenever, and however it suited them, the world would quickly fall into a state of permanent war. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/10/09/t...



#6504(2013.10.11)

<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(ツイッターより)

 <在特会の件ですが、>売り言葉に買い言葉にせよ、侮辱したら差別案件になるのではないのですか?
 差別案件というのは、有形力の行使を必須とするものなのですな?

<太田>(同上)

 「差別案件というのは・・・?」の意味が分かりません。

<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(同上)

 在特会の言動が人種差別事案に該当しないというところへの疑問です。

<太田>(同上)

 特定の個人や集団の違法行為を批判したり告発したりすることは差別じゃありません。
 違法行為を何もしていないのに、生まれでもって特定の個人や集団を蔑視する言動を行うことが差別です。

<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(同上)

 そのとおりと考えておりますが、ゴキブリ 「的」 朝鮮人とか ウジ虫 「的」 朝鮮人という言動は、後者の生まれでの蔑視に当たるのではないのですか?

<太田>(同上)

 相手が、北朝鮮籍なので「朝鮮人」だし、違法行為を行ったりそれに加担したりそれを支持したりしている者を修辞的に「ゴキブリ的」「ウジ虫的」と呼ぶことは許されるでしょう。
 ゴキブリやウジ虫には失礼かもしれませんが・・。

<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(同上)

 デモの状況を考えると、朝鮮人全般をゴキブリ的、ウジ虫的と称していない事。
 それらの言葉を投げかけている対象への根拠が、朝鮮人である事ではなく、法令違反である事。
 この二つを以て差別ではないという事でしょうか?

<太田>

 そうです。但し、侮辱に当たる部分はある、ということです。
 なお、朝鮮学校は、日本人の拉致や(日本がらみの)大韓航空機爆破事件等の違法行為を行った北朝鮮の支配下にあることから、存在そのものが違法であり、朝鮮総連共々解散させた上で、その財産を没収し、拉致被害者やその家族への慰謝料支払い等に充てるべきだ、と私が思っていることを付け加えておきます。

<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(同上)

 なるほど合点がいきました。
 それと話がズレますが、朝鮮総連を解散してしまうと、監視が難しくなり、警備上好ましくない事態になるということはないのでしょうか?
 公安調査庁が本部ビル売却を妨害したのは、この辺の思惑があったからと、勝手に思っていたのですが。

<太田>

 まあ、オウム真理教に対してすら破防法適用がなされませんでしたからねえ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E6...
 朝鮮総連への破防法適用の捜査・調査が遅々として進んでいない
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7...
のは、そもそも破防法の適用には慎重であることに加えて、北朝鮮とのパイプを断ち切るのは得策ではないという、歴代政府の政治的思惑もあるからでしょう。

<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(同上)

>北朝鮮とのパイプを断ち切るのは

 こういう理由が根拠であるなら、総連は解散させない方が良いという事にはなりませんか?
 拉致事件の解決の為にも、窓口は必要ではないでしょうか?
 テロリストとは交渉しないという原理原則に基づけば不要なものですが。

<太田>(同上)

 何も交渉窓口が日本にある必要はないでしょう。
 「公式」ルートだって、北朝鮮には国連代表部もあるし、日本大使館と北朝鮮大使館の両方がある場所も少なくないし、このほか、「非公式」ないし「個人的」ルートだって多々ありますからねえ。

<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(同上)

 それもそうですよね。
 納得できました。

<太田>

 関連だが、日本人は朝鮮学校に甘すぎるのであって、下出の横浜市長がその典型例だ。
 これは、ある意味、人間主義の病理だと言ってもいい。
 本件で「人種差別撤廃条約」を持ち出すなんて言語道断であり、条約を持ち出すのならむしろ「児童の権利に関する条約」であって、同条約締結国として、政府や地方公共団体は、「児童の最善の利益」の精神に則り、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%AB%A5%E3...
子供を朝鮮学校に通わせる親は児童虐待であり、朝鮮学校の閉鎖や児童の(親からの切り離し/)施設への収容を図ってしかるべきである、という厳しい認識を、日本の「右」も「左」も持つべきだろう。↓
 朝鮮学校へ補助金「非常に難しい」 横浜市長・・・
http://digital.asahi.com/articles/TKY201310100263....

 在特会は、人種差別/ヘイトスピーチ部分に関しては、最高裁まで争うつもりで戦って欲しい。↓
 ヘイトスピーチ禁止判決、在特会が控訴へ・・・
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131010-OY...



#6506(2013.10.12)

 ヒットラーの新しい伝記がドイツで出た。↓
 <彼は、演技の天才で常に仮面を被っていた。↓>
 ・・・The remarkable thing about Hitler was his talent for dissimulation. His formidable abilities as an actor are often overlooked. There are only very rarely situations where we can say he was being genuine. This is what makes it so difficult to answer the question of what he was like as a person. He could be very pleasant, even to people he detested. Yet he was also incredibly cold even to people very close to him.・・・
 <これでもって、首相に任命された時点では自分を毛嫌いしていたヒンデンブルグ大統領を即時に虜にした。↓>
 A good example of his ability to ingratiate himself is his relationship to German President Paul von Hindenburg, who initially had considerable reservations about the "Bohemian corporal," as he called Hitler. Yet within a few weeks of being appointed chancellor, Hitler managed to get Hindenburg so completely wrapped around his finger than he would sign off on whatever Hitler demanded of him. ・・・
 <ヒットラーは恐るべき読書家だった。一番好きだったのは建築の本。↓>
 Hitler was an avid reader, a passion that stayed with him through all the phases of his career. The Federal Archives in Berlin has receipts, showing titles and prices, from the Munich bookstore where Hitler purchased his books. These show what an immense quantity of books he ordered, especially on architecture, although biographies and philosophical works interested him as well. ・・・
http://www.spiegel.de/international/germany/histor...



#6508(2013.10.13)

 先の大戦中に米加両国やブラジル人が日系人に対してやったことこそ、典型的な人種差別なんんだよ、諸君。↓
 Brazil's truth commission has apologised for the government's "racist" maltreatment and detention of its large Japanese community during the second world war
  the next step should be compensation because the government had confiscated the money and property of people in those groups.・・・
http://www.theguardian.com/world/2013/oct/11/brazi...

 英国が第二次世界大戦に参戦した時、政府の勧めもあり、最初の1週間でペット75万匹が殺されたんだって。
 日本じゃ、上野動物園の動物達を餓死させた話はあるけど、こんなことは聞いたことがない。
 連中の動物「愛護」の本質がここに現われてるな。↓
 At the beginning of World War II, a government pamphlet led to a massive cull of British pets. As many as 750,000 British pets were killed in just one week. ・・・
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-24478532



#6514(2013.10.16)

 前段は覚えておこうね。
 後段は、このようなイエスの存在の不条理さが、ボクを小学生の時にキリスト教懐疑論者にしたんだよな。↓
 ・・・大戦前、ナチスドイツは同盟関係の日本にもユダヤ人迫害で同調するよう求めていた。日本は揺れたが、結局、人道と建国の精神に合致しないとしてユダヤ人を迫害せず、公正に扱う方針を打ち出した(1938年「猶太人(ゆだやじん)対策要綱」)。・・・
 若き日の小辻氏と明治学院のライシャワー教授(元駐日米大使の父)の対話<で、>十字架につけられたイエスは「神よ」と天を仰ぐ。ではキリスト教はイエスと神の二元論(dualism)ではないかと問う小辻氏に、教授は穏やかに答える。キリスト教は論理上は二元論で実践的には一神教なのだと。とても深い。・・・
http://mainichi.jp/opinion/news/20131016k0000m0701...



#6516(2013.10.17)

 毛沢東がやった大躍進政策で餓死者が何千万じゃあなくって、何百万に「過ぎなかった」という説を述べる者が何人か出てきてるんだって。
 (大体からして天候のせいが大きかったし、)死んだと思われてる人物の多くは他の場所に逃げて行って、そちらで登録されてないだけだって言うんだけど・・。
 (どうやら、中共当局は毛沢東と心中するつもりらしいな。(太田))↓
 ・・・with the approach of celebrations of the 120th anniversary Mao’s birth on Dec. 26, some of his supporters and party polemicists are stepping beyond the longstanding official reticence about the famine to argue for their own, much milder version of the disaster and to assail historians who disagree.
 They deny that tens of millions died in the famine ― it was at most a few million, some of them say ― and they accuse scholars who support higher estimates of fanning anti-party sentiment. ・・・
 ・・・people moved from villages and were presumed dead, because they failed to register in their new homes. ・・・
http://www.nytimes.com/2013/10/17/world/asia/advan...



#6518(2013.10.18)

 この石原発言はひどい。↓
 元慰安婦報告書、ずさん調査浮き彫り 慰安所ない場所で「働いた」など証言曖昧 河野談話の根拠崩れる・・・
 談話作成に関わった事務方トップの石原信雄元官房副長官は産経新聞の取材に対し「私は報告書は見ておらず、担当官の報告を聞いて判断したが、談話の大前提である証言内容がずさんで真実性、信(しん)憑(ぴょう)性(せい)を疑わせるとなると大変な問題だ。人選したのは韓国側であり、信頼関係が揺らいでくる」と語った。・・・
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131016/plc1...

 政治家の河野も官僚の石原、谷野も頽廃の極みだね。
 やっぱ、みんな属国病患者だよ。↓
 河野談話の主役である河野洋平元官房長官と、談話作成時に河野氏を補佐した谷野作太郎元内閣外政審議室長は今回、産経新聞の取材に応じなかった。・・・
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131016/plc1...



#6520(2013.10.19)

 ナチ占領下のデンマークでは、ユダヤ人の大部分が救われたんだね。↓
 Denmark was the only European country to save almost all of its Jewish residents from the Holocaust.・・・
http://www.spiegel.de/international/zeitgeist/book...



#6524(2013.10.21)

 CSモニターが、韓国側の見解だけを紹介する慰安婦記事を載せた。
 いずれにせよ、一日も早く、日本で売買春の解禁をやるべきだよ。↓
 ・・・They were forcibly recruited by the Japanese army during the Second World War as sex slaves, and they are demanding an apology and compensation from the Japanese government. Tokyo insists it owes the so called “comfort women” nothing.
“Japan has leveled insults at them rather than offering an apology,” South Korean President Park Gyeun-hye told visiting US Defense Secretary Chuck Hagel last month.
“I know Japan is an important country to cooperate with for peace and stability in Northeast Asia…but trust has not been established.”・・・
http://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2013/1...



#6526(2013.10.22)

 戦前、台湾で水利事業に貢献した磯田謙雄技師を顕彰する銅像除幕式が台中市で行われた。(ちったあ、こういったことを韓国でもやったらどうなんだ? 忘恩の徒め。↓
http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/20...



#6534(2013.10.26)

 私は、(権力者の権力奪取が選挙を利用して行われるところの、)ナショナリズム、共産主義、ファシズムの総称として民主主義独裁という言葉を使っているが、(体制としての)共産主義とファシズムの総称として、totalitarian democracy(全体主義的民主主義)という言葉を使った学者がいるんだね。↓
 ・・・The political scientist Jacob Talmon once coined the term “totalitarian democracy” to highlight the pretensions of both fascism and communism to a democratic inheritance. ・・・
 <そもそも、イタリアのファシストもドイツのナチスも、自分らのは民主主義だと主張した。↓>
 Fascist theoretician Giovanni Gentile wrote that fascism was “the most genuine form of democracy”; and while they inveighed against parliamentary democracy, Nazis denied that the Third Reich was a dictatorship and developed their own conception of “Germanic democracy” into the bargain. ・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/016c6aea-3c08-11e3-...



#6546(2013.11.1)

 最大限、靖国神社問題に理解を示したつもりなんだろうが・・。↓
 Yasukuni Shrine is Japan Arlington・・・
http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archive...

 米国が影響力を発揮して、日本にドイツに倣った賠償基金設置をさせろ、だとさ。
 (しかし、朝鮮人未払い賃金問題にせよ、慰安婦への補償問題にせよ、ドイツのように、根っこに、国による戦争犯罪があるわけじゃないんだから、無理筋だよ。(太田))↓
 ・・・Japan should follow the model of the German Fund for the Future, formally known as the Foundation “Remembrance, Responsibility and Future.” The 5.2 billion euro fund, founded in 2000, is a joint project of the German government and the German private corporations that used forced labor during World War II. In cooperation with international partner organizations, it has compensated more than 1.6 million survivors in almost 100 countries. The foundation continues to conduct research and education programs.
 <2000年におけるドイツの賠償基金設置は、クリントン政権の積極的関与の下で行われたとさ。↓>
 Senior Clinton administration officials, led by then-deputy Treasury secretary Stuart Eizenstat , played a central role in the complex negotiation with multi-nation governments and citizen groups that led to the formation of the German fund and a similar one in Austria.・・・
 The United States must abandon its position of neutrality on wartime history issues, as it is not really a neutral party, and step forward. ・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/daniel-snei...



#6550(2013.11.3)

<coAkJKWn0>(「たった一人の反乱」より)

 太田さんも馬鹿馬鹿しくて言及するのを避けてる山本太郎の事件だけど、
http://www.asahi.com/articles/TKY201311010580.html
 朝日がそもそも「政治利用」とは何か、「象徴天皇」とは何なのかというとこまで突っ込み始めたのでw。
 「象徴天皇制」と「政治利用」についての太田さんの見識をお聞きしたいっす。

<太田>

 天皇は、いわゆるヤマト王権
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3...
成立以来、日本の元首であり続けてきた。
 だから、当然、国民統合の象徴でもあり続けてきた。
 その秘訣は、比較的初期から、政治(統治)に関わり過ぎなないように、歴代天皇が自らを律してきたところにある。
 (関わり過ぎた後醍醐天皇のような例外はあるが・・。)
 ただし、元首であり、国民統合の象徴である以上は、政治に全く関わらない、などということはありえない。
 また、適度に関わらないと、逆に天皇制の維持が困難になる。
 例えば、(戦後の)昭和、今上両天皇が靖国神社を参拝しないこと、自衛隊を公式訪問しないこと、は、政府の意思ではなく、両天皇の政治的判断に基づく消極的政治行為だ。
 個人的には、今上天皇は、自衛隊を公式訪問するのがむしろ天皇制の維持に資すると思ってるけどね。
 山本議員の行動?
 やるのは彼の自由に決まってるさ。
 その記事の中で「識者」諸氏が指摘してるように、政府自身が、政治的に天皇(や皇室メンバー)を利用して国事行為以外のことをやらせてるんだからね。
 しかし、これらについては、天皇(や皇室メンバー)が自分の「政治」的判断で受けるかどうか、どんな形でやるか、対応を決めてるってだけのことだ。
 いや、国事行為すら、天皇が拒否することはできるとボクは思うよ。
 何せ、私見じゃ、日本の憲法には規範性がないんだからな。
 (現に、憲法上は元首でないにもかかわらず、対外的には天皇は日本の元首だ。)
 ただ、国事行為を拒否したら、天皇制の存続が即危うくなるだろうから、よっぽどのことがない限り、拒否はしないだろうってだけのことさ。



#6556(2013.11.6)

 全般的にはいいコラムなのだが、日本が戦後民主主義化したってんだから、困っちゃうよな。↓
 ・・・the post-World War II expansion of democracy -- from Germany to Japan, from India to Brazil -- has brought more peace than any era in recorded history.・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/11/05/k...

 だけど、日本人の側にも責任があるぞ。
 例えば、天皇の人間宣言を神性の放棄って説明しちゃってんだもんな。↓
 ・・・At the conclusion of World War II, when Emperor Hirohito renounced his divinity (along with the doctrine of Japanese racial superiority), something known as the “symbolic emperor system” began to take shape. ・・・
http://www.nytimes.com/2013/11/06/opinion/kato-if-...



#6592(2013.11.24)

<太田>(ツイッターより)

 「…現在の状況は旧韓末に似ている。旧韓末の国際関係は西欧を中心に流れており(韓国はそうした)状況に備えることができなかった。今も韓国が疎外されている可能性がある」と危機感を持っている。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...
 韓国にも僕と同じ見方をしている梨花女子大学のセンセがいるじゃん。
 このセンセを含め、センセ方が言ってることは概ね妥当だね。



#6596(2013.11.26)

 こういった話とも関連するが、今朝、医者に行ってから薬局で日本版ニューズウィークを読んでて、ルトワックの『自滅する中国』という翻訳本の存在を知ったので、ウチへ帰ってネットで調べてみた。

 「・・・中国は孫子の時代から陰謀を廻らし騙し合いを行ってきた。彼らの外交政策では裏切りや騙しが最低限のマナーと言われるほどだ。
 しかし、これは中国という同一文化内でしか通用しないものだ。・・・
 それを異文化の外国に適用すれば、周辺国が不信感を抱くのも当然と言える。・・・」
http://gekkan-nippon.com/?p=5365

 「・・・著者は「過去千年間に漢民族が中国を支配できていたのはそのうちの3分の1である」と言っている。・・・

→漢民族(漢人)ちゅうのは文明概念なのであり、「異民族」たる遊牧民侵略者達は、(モンゴル人の一部を除いて)おおむね漢人化したことからすれば、こういう言い方はおかしい。
 そもそも、漢人文明は、農耕民文化と遊牧民文化のハイブリッド文明なんだわさ。(太田)

 甘言、阿諛、ウソ、脅し、裏切り、毒盛り、暗殺、奇襲・・・という中国の文化と政治・・・
  中国の孫子の兵法<でもそれらが推奨されているところ、孫子は、>・・・は2500年以上もまえ春秋戦国時代時代の中国の状況から生まれたものだが、この時代の中国内は群雄割拠の時代である。
 これはルネッサンス期のイタリアの国際政治とおなじく、文化的に等質でおなじ規模の国家からなりたっていた時代の産物であり、第一に相互に徹底した実利主義 と日よみり主義で闘争と協調がなされる。
 第二に故意に挑発し交渉に持ち込もうとする。
 第三に虚偽や騙しや、それにもとづく奇襲や暗殺が正当化されあたりまえになっている。
 いまの中国もこれをそのままいっている。 
 中国人はこの古代からの戦略に深い知恵があるものと信じて疑わず、これさえあれば欧米などをあやつれ、優位にたてると考えている。・・・」
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/05fe6cf720f7b1656...

⇒日支戦争/太平洋戦争の頃、このやり口に完全に「英米など<が>あやつ<ら>れ」て蒋介石政権(蒋介石/毛沢東政権)に対日勝利をプレゼントしちゃったところの、主犯格のドアホ米国の国民がよーまー恥知らずにこんなこと書けたもんだわ。
 当時の日本政府も日本国民も、漢人がどんな連中か完璧に分かっていたからこそ、(戦術的にはマズかったかもしれないが、客観的には絶対正しかったところの、あんな)「蒋介石政権を相手にせず」宣言をしたのよ。(太田)



#6600(2013.11.28)

 昼前に、ガーディアンの記事↓
http://www.theguardian.com/world/2013/nov/27/japan...
を巡って投稿欄が盛り上がってたので、下掲の投稿をしておいたよ。↓

 <支那人は裏切りと欺罔の天才。↓>
Chinese are geniuses of treachery and deception.
 <太平洋戦争は、日本の、赤露による東アジアにおける直接的間接的侵略に対する抑止政策を阻害しようとしたところの、腐敗したファシスト/赤露匪賊達に、米英が進んでだまくらかされたことで勃発した。↓>
The Pacific War was a war which erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
 <その結果、大英帝国が過早に瓦解することとなった上、赤露による戦争、迫害、失政によって東アジアで天文学的な人命が失われることとなったことはご存知の通り。↓>
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
 <これは私の20世紀東アジア史観だが、思うに、中国共産党当局も同じ史観を共有している。↓>
This is my view of the the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume.
 <今や、連中は、日本が、再軍備し、日本自ら採用したところの戦後の米保護国の地位から解放されることを強いている。このことにより、上記のひどい歴史に鑑み、日米が互いにいがみ合うようになることを予期している。↓>
Now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations.
 <これまでのところ、連中は大いなる成功を収めた。↓>
Up to now, they are making a great success.



#6618(2013.12.7)

 米国の双極性障害的対外政策の、戦後における症状の典型例がCIAによるアジェンデ・チリ大統領の「殺害」だ。
 しかも、下手人が、リベラル・キリスト教が主流の民主党じゃなくキリスト教原理主義が主流の共和党のニクソンと、「大」国際政治学者のキッシンジャー(当時大統領補佐官)と来てるんだから、米国は救いようがないね。↓
 <ジョン・ロックは、南米は歴史を形成できないとのたまい、米国の建国の父達もキッシンジャーもそう考え、南米人達は子供、いや人間未満の存在であり、米英が統治してやるべき存在だと考えていた。↓>
 ・・・The idea that history does not take place in South America -- a notion as old as John Locke, espoused by America’s founding fathers and hammered home most famously by Henry Kissinger -- would have the world believe that Latin Americans are hopelessly childish, perhaps less than human, and therefore better governed by the coalition. ・・・
 <アジェンデは、キューバ・モデルもチェ・ゲバラ的革命も極端だとし、軍事闘争を排除し、米国から解放されたチリ自決を追求した。↓>
  ・・・the Nixon administration hardly considered the subtleties of Allende’s political philosophy. True, Allende had visited Castro, befriended Che Guevara and won the Communist Party’s vote (along with that of its poet-candidate, Pablo Neruda), but he had also carved out an “ism” all his own. He had rejected the Cuban model as too extreme, Che’s revolution as too violent. He was adamantly against armed struggle. Winning the presidency on Sept. 4, 1970, he vowed to overturn Chile’s harsh economic injustices. He put forward a doctrine of “geo-economic sovereignty” and self-determination: a U.S.-free future, in which Chile would make its way alone. “The United States must realize that Latin America has now been changed,” he said during one of his campaigns. Once in office, he would try to prove it so.
 <チリ人雇用者に支払われる賃金が、あげている利益に比べて低すぎるとして、その殆んどが米英によって支配されていたところの、銅と硝石産業を国有化した。↓>
 Allende immediately nationalized the copper and nitrate industries, which had been controlled largely by the United States and Britain. He challenged American business with his “doctrine of excess profits,” arguing that the wages in Chile were paltry compared with extravagant gains by big U.S. corporations. Latin America, the argument went, had been reduced to a mere colony of the United States. Though Spain had leeched the continent from 1492 to 1824, the axis between North America and Britain had done so ever since.
 <要するに、アジェンデは、多国籍吸血鬼群からチリを解放しようとしたのみ。↓>
 Allende’s goal was not so much “the dictatorship of the proletariat,” ・・・as the creation of a new kind of Latin America, free of predatory “multinational vampires” (which is how the novelist Julio Cortazar characterized the north). Relying on the input of a new generation of intellectuals -- among them socio-economist Fernando H. Cardoso, the future president of Brazil -- Allende and his like-minded colleagues set out to complete the project of independence begun two centuries before. Henceforward, he said, he wanted a Chile free of foreign intervention, with a narrative all its own.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/story-of-a-...

⇒戦前・戦中にかけて、チャーチルのアホさに付け込み、かつ、共産主義勢力とつるむことで、大不況の後遺症を克服するとともに全球的覇権国へ、との妄想を実現した米国が、戦後、一転、反共のためならば、どんなことでもやる、しかも、ついでに、米国の帝国主義的経済的利益維持拡大も追求したってワケだが、そんなことばっかしやってきたからこそ、それが積もり積もって、9.11同時多発テロで標的にされたりしたんだわさ。(太田)



#6656(2013.12.26)

<太田>(ツイッターより)

 「中韓、首相靖国参拝を非難 「重大な政治的障害に」…」
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260098....
< http://sankei.jp.msn.com/world/news/131226/chn1312... 中共の具体的「反応」>
 中共は意識的に、韓国は結果的に、日本の首相に再び定期的に靖国参拝させるための環境醸成をしてきたと見るべきであり、中共当局は一つ懸案を解決したと内心喜んでるだろな。
 よかったね。

<太田>

 関連だ。

 要するに、中共当局は、人民の脱マインドコントロール化を図ってるってワケだ。↓

 「2013年、中国の主流は抗日ドラマからホームドラマに・・・」
http://j.peopledaily.com.cn/206603/8495067.html

 靖国参拝について、BBCは長文の日本批判記事を掲げた。
 投稿欄がないので反論投稿ができないのが残念だ。
 残念だというのは、このような誤った事実認識を英語圏の人々に改めて刷り込むことで、彼らがミスリードされることを可哀想に思うからだ。↓
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-21226068

 もとより、日本の政党関係者の言だって、ことごとく、事実認識において間違いだ。
 結いの江田代表のコメントも聞きたかったけど載ってないね。↓

 「みんな・渡辺代表「個人の信仰の問題」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131226/stt1...
 「社民・福島副党首「アジアとの関係を極めて悪化させる」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131226/stt1...
 「公明・山口代表「今後の問題考えると残念」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131226/plc1...
 「維新・松野氏「タイミングはいかがなものか」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131226/stt1...
 「維新・藤井氏「高く評価したい」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131226/stt1...

 この藤井議員の事実認識がどうして間違っているかと言うと、安倍首相は、中共当局の敷いたレールを走らされてるだけだからだ。
 恐らく、米国は、好むと好まざるとにかかわらず、公式か非公式かは別にして、また、誰が言うかも別として、日本政府に対して、日本と中・韓の関係を悪化させたことに懸念表明を行う可能性が高い。
 そうなれば、ますます中共当局のヨミ通りの展開、ということになる。
 米国は、ちゅうよりも、オバマ自身はともかくとして、オバマの部下や米議会人や米知識層はアホやから、この中共当局のヨミ通りに踊ると思うね。
 (ま、日本の方も、先ほど紹介したように、安倍以下、威張れた義理じゃないが・・。)



#6658(2013.12.27)

<太田>(ツイッターより)

 「米政権「失望している」 首相靖国参拝で異例の批判声明…その上で「首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する」とし<た。>…」
http://digital.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260...
 やれやれ、米国は予想以上のアホだったなあ。
 「右」の諸君、早く目を覚めせー!

<太田>

 石破自民党幹事長は、TVバラエティで、「首相の過去への・・・」のくだりを、米国政府が安倍首相の談話を評価したものと引用していたが、ここは、歴史の見直しは許さない、という脅しなんだからね。

<太田>(ツイッターより)

 「…東京は英紙「ガーディアン」から「世界第2の健康都市」と讃えられた。平均寿命84.19歳は世界最高水準。これは主に都庁の公共衛生行政が奏功したためだ。また日本社会には根強い家庭団らんの考えがあるほか、健康に注意を払い、新鮮さを重視する日本の伝統的飲食習慣も挙げられる。日本は1961年に早くも国民皆保険を実現、同時に乳児死亡率、伝染病の急速なまん延率が大幅に低下した。アベノミクス、2020年夏季五輪・パラリンピック誘致成功により、東京の不動産価格はこの1年、上昇を続けている…」
http://j.peopledaily.com.cn/94473/8496136.html
 靖国参拝の翌日だぜ。降参!

<太田>

 本日13時5分に、下掲のガーディアン記事に関し、
http://www.theguardian.com/world/2013/dec/26/japan...
次のような投稿を行っておいた。(<>内は私による要約。前半の要約はコラム#6600見てね。)
 今回、投稿は他紙の記事には行わなかったが、それは、一、同じ内容での投稿はいかがなものかと思う一方、わざわざ手を入れなおすのは面倒、二、ガーディアンでのこの前の投稿の反応が一番まともだった、からだ。
 もとより、典拠さえ明記してくれれば、以下の文章を自由に使ってもらっていいので、今回に限らず、「代理」投稿したい人はどうぞ。

I made a comment on the following article the other day.
http://www.theguardian.com/world/2013/nov/27/japan...

My comment was as follows:

Chinese are geniuses of treachery and deception.
The Pacific War was a war which erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume.
Now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations.
Up to now, they are making a great success.

(continued)

<上記投稿は、ショック緩和のため砂糖でまぶしている。↓>
This comment was coated by sugar to alleviate too much shock to the innocent fellows.
<実は中共当局に対日悪意はない。↓>
As a matter of fact, Communist Chinese leadership have no mal-intention towards Japan.
<逆であり、彼らは日本の熱烈なファンで日本の政治経済体制を真似ようと努力している。↓>
On the contrary, they are genuine Japanese fans and have been struggling to assimilate Japanese politico-economic system.
<彼らは、最初に、その経済体制部分をつまみ食いし、大成功を収めた。↓>
They started from cherry-picking the economic portion of this system and have achieved a fantastic success.
<だけど、ここから先が悩ましい。↓>
The next step is more demanding.
<この間の唯一の逸脱は江沢民の反日スタンスだ。(彼の父親は対日協力者だったからね。)↓>
The only aberration was the anti-Japanese political stance adopted during Jiang Zemin’s reign. (The reason is obvious. Jiang’s father was a collaborator of Japan during the 2nd Sino-Japanese War.)
<親日の胡錦濤は、この反日を親日へと復帰させた。↓>
And when Hu Jintao took the helm, he shifted this predecessor’s stance 180 degree back to normalcy.
<だけど、中共人民は日本の大衆文化にいかれるようになった一方で、江沢民の反日教育の影響も受けているので、かじ取りは容易じゃなかった。↓>
However, he had to cope with the complex sentiment among the Chinese people at large.
On the one hand, they too have become Japanese fans intoxicated by Japanese mass culture, such as anime, and on the other hand, they were brainwashed by the anti-Japanese indoctrination during the reign of Jiang Zemin.
<よって、胡錦濤は、政府メディアを使って激しい日本ヨイショ・キャンペーンを始めた。↓>
So Hu commenced a vigorous Japan-praising campaign through government media.
<こうして、今度は、やはり親日である習近平の登場だ。彼は反日教育のせいでの人民の暫定的反日を言い訳にして日本に対してその自発的鎖国を解かせるという芸術的戦略を開始した。狙いは、支那の全面的日本化へのアブナイ過程において、日本に支那の単独の庇護者としての役割を担わせるためだ。↓>
Here comes Xi Jinping, another Japanese fan, who launched an artistic strategy to free Japan from her self-adopted seclusion from international arena to be a single benefactor of China during her precarious process towards the full-fledged Japanization, using the indoctrinated provisional animosity of the Chinese people against Japan as an excuse.
<その結果がどうなっているかはご覧の通りであり、東アジアに新しい光景が現出しつつある。↓>
The rest is as you are observing and an entirely new East Asian landscape is emerging.

<bonkers_blunder>(ツイッターより)

 靖国参拝について、松野氏のタイミング云々<(コラム#6656)>が間違っているのも、首相がただ中共当局に踊らされているだけということでしょうか。

 そして低迷する維新の会は日本の独立のために何か達成する見込みはあるんでしょうか?

<太田>(同上)

 前段については、<(前にも言ったように)>松野は「ハト」派であって要は首相が靖国参拝すること自体に反対なのです。
 後段については、橋下が歴史認識を「純化」させた上で松野らを切り捨て、江田らを突き放せるかどうかにかかっています。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131227-OY...
 本件に関するこの橋下発言を見ると、彼にはまだ可塑性があるように思われます。

<太田>

 まず、靖国関連から。(全部斜め読みだからね。)

 この韓国政府の閣僚による声明、A級戦犯の小磯国昭も引き合いに出すことで、(依然クルシイけど、)かろうじて意味の通る内容になってるね。
http://digital.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260...

 中共のは単なる外務省報道官の談話だし、内容的にも「穏健」だな。
 写真を含め、まるで、靖国神社の観光ガイドみたい。↓
http://j.peopledaily.com.cn/94474/8496362.html

 以下、各国の新聞論調だ。

 朝鮮日報は、安倍のホンネを、ある意味、的確に捉えている。↓
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 (こうした中で、別件とはいえ、日本がらみで韓国政府を批判した朝鮮日報はエライ!↓
 ・・・日本で「武器輸出」がNSCを開くほどデリケートな問題であることを韓国政府が見過ごしたのでは、との指摘も出ている。韓国政府の関係者は「国防部(省に相当)がほぼ全面的に決定したこと。日本に対する政務感覚のない人ばかりが集まって決定したため、全般的な状況を見極められなかったようだ」と話している。・・・
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 で、タイム誌が、「仇敵」日本に弾薬を求めた韓国をおちょくっとるよ。↓
 In South Sudan, South Korean Peacekeepers Solicit Ammo From Bitter Rivals Japan・・・
http://world.time.com/2013/12/26/in-south-sudan-so...

 ワシントンポストは客観報道記事のみ。↓
http://www.washingtonpost.com/world/japanese-prime...

 CSモニターの記事は、靖国参拝と中共での毛沢東記念行事とを並置させる記事に仕立てた。
 こうすることで、靖国のインパクトは緩和されている。
 その限りにおいて、安倍首相がこの日を選んだのは正解だった。↓
http://www.csmonitor.com/Commentary/the-monitors-v...

 タイム誌は安倍バッシング的記事を載せたな。↓
http://world.time.com/2013/12/25/japans-hawkish-pm... 

 WSJは、読みようによっては米国政府批判とも受け止められる箇所を含む記事を載せた。↓
 ・・・The unusually tough U.S. statement may have consequences of its own by creating an impression that Washington is undercutting Mr. Abe.
 "Beijing and Seoul can only interpret this as the U.S. siding with them against Japan," said Michael Auslin, director of Japan Studies at the American Enterprise Institute, adding that the statement will "ratchet up" tensions in the region.・・・
http://online.wsj.com/news/articles/SB100014240527...

 同紙はもう一つ記事を載せていたが、論ずるに値しない。↓
http://online.wsj.com/news/articles/SB100014240527...

 一番出来が悪いのがNYタイムスだ。
 米国政府の論調に完全に同調して安倍首相に講釈を垂れる社説と東京特派員記事を載せた。↓
http://www.nytimes.com/2013/12/27/opinion/risky-na...
http://www.nytimes.com/2013/12/27/world/asia/japan...

 ロサンゼルスタイムスも論ずるに値しない記事だった。↓
http://www.latimes.com/world/worldnow/la-fg-wn-jap...

 なお、ガーディアンの記事は最初に紹介しているし、BBCのでき悪記事は昨日紹介したところだ。
 ああ、そう言えば、日本の民主党の海江田代表が本件で何か言ってたね。
 同党の存在すら忘れてたぞ。
 しょーがないねえ。
 野田さん、まだ静養続けるの?



#6660(2013.12.28)

<RxhtzWSI>

 「日本国内の事なんだし、問題ないだろ」
 安倍首相の靖国神社参拝とそれを非難する中国に対するインド・フィリピンの反応
http://sow.m.blog.jp/article/1979307?guid=ON&

<太田>

 ガーディアンは僕の投稿を削除したね。
http://www.theguardian.com/world/2013/dec/26/japan...
 前段は前回の投稿のままなんだから、後段がお気に召さなかったと見える。
 同じ人間が検閲したとは限らないけどね。
 しかし、世界最高の新聞と思ってたガーディアンもひでえケツの穴の小ささを露呈してくれたもんだ。↓
OhtaNobumasa
27 December 2013 4:05am
This comment was removed by a moderator because it didn't abide by our community standards. Replies may also be deleted. For more detail see our FAQs.

 でも、消されるまでに2つのコメントが投稿されていたようだ。
 最初のは単なる罵倒。↓
<jacknbox> OhtaNobumasa<に>
 
27 December 2013 4:53am
Recommend
4
 
 <ガーディアンにこんな喜劇的代物を書ける厚かましい奴は日本人だけだ。↓>
Only Japanese can write such comedy material and have the audacity to put it out on the Guardian.
 <全頁にわたる広告文でも載せたらどうだ。↓>
Maybe you can try a full page ad some day?

 次のはフィリピン人らしいね。
<ivyemaye> OhtaNobumasa<に>
 
27 December 2013 5:08am
Recommend
1
 
 <面白い。あなたは支那で起こっていることについて、真の洞察力を有しているように見える。↓>
Interesting, you seem to have a real insight into what is going on in China.
 <こういうものをずっと探してたんだ。ガーディアンはもっと努力して欲しい。↓>
I have been looking for this for a while and only wish the Guardian would do more. Will Hutton's recent article was good. But a little more on China and may be less on Nigella given what is happening in this part of the world.
 <あなたの投稿はとても複雑な内容だ。もちろんそれで構わないのだが、何が中共で起きているかの全てについて、もっとはっきりさせて欲しいと思う。↓>
Your reply is pretty complex. Nothing wrong with that but we really need more clarity over all on what is happening in China.
 <あなたは<胡錦濤といった>個人に<中共での動きを>帰せしめているが、<あなた自身が記しているように、>「中共の人々全体としての感情は複雑」なはずだからだ。↓>
You seem to be stating that it is down to individuals but there is "complex sentiment of the Chinese people at large"
 
 <ここフィリピンでは、中共の経済的プレゼンスは極めて強い。↓>
Here in the Philippines there is a very strong Chinese presence economically, I need to do more digging as to what the investment links are between China and the Philippines. A lot of Super Malls and Condos are funded I suspect from China. The super malls themselves are often owned by pinoy/chinese families...SM for example.. Acres of cheap Chinese imports in most markets here as well.
 
 <でも簡単に言うと、日常品は中共製で新しい車は日本製、といったところだ。だけど、メロドラマや読み物の半分は韓国製でKポップも流行ってるし、米国も依然大きなプレゼンスがあるし、「ミスター・ビーン」は英国の旗を掲げている。↓>
The break down seems to be ...basic goods...Chinese, most new cars Japanese...culture, asian novellas (TV soaps) 50% South Korean and Kpop from South Korea. Uncle Sam still has a big presence in the Philippines. Mr Bean flies the flag for the UK.
 
 <ことほどさように、世の中は複雑だ。↓>
Flippancy apart all this is very complicated!

<太田>

 どうやら、世界は、大きく、アジアと欧米とが対峙する時代に入りつつあるようだね。
 このマクロ的な動きを止めることは誰もできなさそうだ。
 この際、ロシアが心を入れ替えてアジアに与してくれるといいな。
 (まだ、希望的観測として、最低、拡大英国は中立的立場を取ってくれると思ってる・・。)
 そして、北朝鮮を早く何とかしなくっちゃ。

 それにしても、米国の主要メディアに同趣旨の投稿をしないでよかった。
 イギリス人でこうなんだから、アメちゃんには何をされたか分かんなかったもんな。

 それでは、その他の記事の紹介です。

 結構結構大いにやってくれたまえ。↓
 河野談話の撤回要求へ 維新、年明け署名 参考人招致も・・・
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131228/stt1...

 だけど、またもや橋下が馬脚を露しちゃったね。
 頼むから少しは勉強してくれよ。↓
 ・・・橋下共同代表は・・・安倍首相の靖国神社参拝に中国、韓国などが反発していることについて、「一国の責任者として先の大戦の評価を曖昧にしてはいけない。あれは侵略戦争だったと表明した上で(参拝を)理解してほしいと言えば、すっきりするんじゃないか」と述べ<た。>・・・
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131227-OY...

 習近平の笑いを噛み殺している姿が目に浮かぶ。↓
 靖国 波紋広がる 日米防衛相の電話会談中止・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK...

 習近平は、江沢民時代の反日教育という負の遺産を克服できた、と見切ってるってことね。↓
 ・・・午後になっても大使館周辺でデモ参加者の姿を確認できず、北京が拠点の反日団体関係者は産経新聞の取材に「公安当局にデモの申請を提出したが、許可はまだ下りていない」と説明した。・・・
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131227/chn1312...

 明らかに日本に贔屓してる記事だ。↓
 日韓で「海女文化」の本場の座をめぐる争いが勃発・・・
 海女文化は3世紀の<支那の>史書「魏志倭人伝」にもすでに記述がある・・・
http://j.peopledaily.com.cn/94473/8497956.html

 習近平にとって悩ましいのは、彼が日本に核武装させるところまで目論んでいる可能性が高いとして、日本に核武装の口実を潜在的に与えているところの、北朝鮮をどこまで泳がすかだな。↓
 ・・・金第一書記は今春、軍向けの石炭供給で年間三十万トンの追加を・・・張成沢・・・氏が掌握する外貨稼ぎ機関「五十四部」に命令。だが張氏は「中国への輸出量を減らすな」と指示し、傘下の「強盛(カンソン)貿易会社」から年間七十万トンの石炭輸出を従来通り続けさせた。・・・
 張氏の管理する中国上海の銀行に預けた秘密資金約十億ドル(約千億円)を処刑直後に金第一書記が引き出そうとしたが、失敗したとの消息筋情報を明らかにした。
 第一書記は前から資金に目をつけ、党財政経理部九局の尹(ユン)セヒョン局長を上海に急派した。中国当局が不正資金の可能性があるとみて銀行に圧力をかけたため、引き出しに失敗したとみられる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK201...

 何か勘違いしたんじゃないの?↓
 ・・・EUのアシュトン外交安全保障上級代表の報道官も批判。・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/20131227010022...



#6662(2013.12.29)

<太田>(ツイッターより)

 「…首相周辺が「靖国参拝を決断するダメ押し」と証言するのが、小銃の銃弾提供をめぐる韓国の反応だった。「ダメだ。どうせ銃弾の口径が同じなのは日本だけなのだから、すぐに分かる。提供を決めた時点で表に出せ」首相は22日、南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加する韓国軍への銃弾1万発の提供を求めつつ、「日本からの提供」の非公表を求める韓国の意向を伝えた事務方に「ノー」を突きつけた。…」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131228/plc1...

 韓国の病理行動を助長しているのが、米中と対日歴史認識を共有しているという事大主義的思い込みだな。
 中共は実は違うのにね。
 哀れ。

<太田>

 気を取り直して、米フォーリン・ポリシー誌のこの靖国記事↓に投稿をしておいた。
http://blog.foreignpolicy.com/posts/2013/12/28/yas...

 Comment1とComment 2は、ガーディアンへの投稿と基本的に同じで、Comment3は、同じフォーリン・ポリシーでの前の投稿へのコメントに対する反論(コラム#6480)に若干手を加えたものだ。(大きく手を加えた箇所だけに要約を付けておいた。)
 怪電波に悩まされてるという、典型的なキチガイさんの投稿さえ消されていなかったこと、そもそも、投稿が非常に少なかったので、記録に残す意味も込めて投稿したものだ。

[Comment 1]
Chinese are geniuses of treachery and deception.
The Pacific War was a war which erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume.
Now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations.
Up to now, they are making a great success.

[Comment2]
The above comment was coated by sugar to alleviate too much shock to the innocent fellows.
As a matter of fact, Communist Chinese leadership have no mal-intention towards Japan.
On the contrary, they are genuine Japanese fans and have been struggling to assimilate Japanese politico-economic system.
They started from cherry-picking the economic portion of this system and have achieved a fantastic success.
The next step is more demanding.
The only aberration was the anti-Japanese political stance adopted during Jiang Zemin’s reign. (The reason is obvious. Jiang’s father was a collaborator of Japan during the 2nd Sino-Japanese War.)
And when Hu Jintao took the helm, he shifted this predecessor’s stance 180 degree back to normalcy.
However, he had to cope with the complex sentiment among the Chinese people at large.
On the one hand, they too have become Japanese fans intoxicated by Japanese mass culture, such as anime, and on the other hand, they were brainwashed by the anti-Japanese indoctrination during the reign of Jiang Zemin.
So Hu commenced a vigorous Japan-praising campaign through government media.
Here comes Xi Jinping, another Japanese fan, who launched an artistic strategy to free Japan from her self-adopted seclusion from international arena to be a single benefactor of China during her precarious process towards the full-fledged Japanization, using the indoctrinated provisional animosity of the Chinese people against Japan as an excuse.
The rest is as you are observing and an entirely new East Asian landscape is emerging.

[Comment3]
I suppose President Obama share all of the above analyses.
Think why Obama sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president.
<どうしてオバマが歴代中共当局に対して微温的だったかを思え。↓>
Think why he has been so benign to the consecutive Chinese leadership.
He spent his childhood in Indonesia, the people of which appreciate Japan emancipating them accordingly from the harsh rule of the Dutch.
<彼はまた、ハワイにおいても少年時代を過ごしたが、そこには日系人が大勢いたし、ハワイとインドネシアには支那人も大勢いた。↓>
He also spent his childhood in Hawaii, where there are many Japanese Americans.
Besides, Hawaii and Indonesia have many Chinese citizens, too.
Further, Obama's mentor 'is' rev. Wright and his wife is Michelle.
I have extensively read what these two had said and written, and concluded that Mr. Obama's view on the War should be very similar to mine.
<だからこそ、彼は自分の無知な部下達が安倍氏を叱責するのを許した。習近平は小躍りして喜んでることだろう。↓>
That should be the reason why he is permitting his ignorant subordinates to reprimand Mr. Abe’s visit to the Yasukuni Shrine, to the rejoice of the President Xi Jinping.
Although I conjecture that Obama is better than the American electorate, I would like to congratulate Americans as a whole becoming a bit more civilized since the end of the War and chose him as their President, not only once but twice.

<M7XBm0Cw>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫どうやら、世界は、大きく、アジアと欧米とが対峙する時代に入りつつあるようだね。このマクロ的な動きを止めることは誰もできなさそうだ。≪(コラム#6660。太田)

 相変わらず不愉快な事をサラッと言ってくれる。
 しかも不愉快な予想ほど良く当てるから質が悪い。

<HcfdYaFc>(同上)

 それだけど、太田さんから伝え聞くところのガーディアンですら削除って事に衝撃を受けたな。
 海外投稿シリーズ、ひそかに面白いと思って楽しみにしてたんだけど、この反応だけは誰も予想できなかったろう。
 こりゃ、海外で太田コラム的な事をいうと、総スカン食らう可能性あるなって感じた。

 それでは、その他の記事の紹介です。

 金正恩は低次元の対中警戒感を持ってるわけだが、上述したことに照らせば、中共はもっと深刻な北朝鮮の敵なんだけどね。↓
 「中国を敵とみなせ」張氏粛清は親中派排除、正恩氏が恐れた“正男クーデター”・・・
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131229/kor1312...

 ボクの分析を踏まえて、初めてその意味が分かるでしょ。↓
 中国「反日」デモ抑え込み 呼びかけも規制・・・
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131228/chn1312...

 少しはカッコつけないとやらせがバレちゃうかもと思ったんだろうが、中共当局もタイヘンねー。↓
 中国「傲慢な挑戦だ」…靖国参拝で一層強硬に・・・
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131228-OYT1T...

 安倍の靖国参拝の前日の話だが、どうして中共当局が鳩山の歓待を続けるのか、その深ーい意味をよーく考えようね。
 (ここでは触れないが、鳩山政権の軍事政策は、使える軍事力整備を目指した画期的な第一歩だったんだぜ。)↓
 兪正声全国政協主席が日本の鳩山由紀夫元首相と会見・・・
http://j.people.com.cn/94474/8494840.html

 全然分かっちゃない古森クン。
 (日本の民主主義は米国が与えたと言い放った)ブッシュを持ち上げるなんて・・。
 それにしても、安倍のオトモダチの産経新聞、いつになったら目を覚まして、米国の指導層全体に対する批判を行うようになるんだろね。↓
 靖国参拝 オバマ政権の偽善 ワシントン駐在客員特派員・古森義久・・・
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131229/amr1312...



#6664(2013.12.30)

<太田>(ツイッターより)

 「韓国:防衛交流協議取り消し 首相の靖国参拝受け…」
http://mainichi.jp/select/news/20131229k0000e03014...
 具体的抗議行動を取ったのは米韓。中共は、いつもの海警船尖閣領海侵入のみ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131229/crm13...
ってことは口先抗議だけということ。
 もう明白。

 「中国、反日カード出尽くし? 連日批判もデモなし 国内安定優先…」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131229/chn1312...
 プッ、産経が当惑しとるねえ。

 「…70年前、大日本帝国は「大東亜共栄圏」という夢を掲げて太平洋で米軍と戦い敗北した。…」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131230/chn1312...
という(村井友秀さんが語るところの、日本の「右」に共通する)俗論歴史認識を克服しない限り、その当惑は解消できないぜ。
 それにしても、来年、東アジアがどうなるのか、ワクワクするねえ。

<太田>

 さてと、フォーリン・ポリシー誌の件の記事への投稿についてだが、もともと低調であったところ、ボクの投稿以降も、投稿は2つだけで閑散としているね。
http://blog.foreignpolicy.com/posts/2013/12/28/yas...
 そもそも、靖国問題等に関心がないのか、ボクの投稿に口(くち)ポカーンなのか。
 
 一発目は、ヒステリックな罵倒だ。
 <urnotgodhito>
 <敗北した時の我々による扱いに感謝しろい。日本は永久にオレ達に綱でつながれてなきゃならんのさ。↓>
Japan should grateful that they did not receive the treatment that they had in store for us when defeated in WW2.Japan must remain on a leash ALWAYS.
 <さもないと何をしでかすかはご承知の通りだ。↓>
You have already shown earth how you operate unleashed.
 <卑怯な騙し討ちをしやがって。だからNSA等が必要なんだ。↓>
And we have seen nothing but unhonorable, cowardly sneak attacks from you.Japan is reason we need intelligence agencies.
 <八紘一宇。↓>
Hakko Ichiu
 <日本対全地球。↓>
Japan vs earth.

 二発目は、直接ボクを名指ししてないが、内容的にはボクの投稿を受けたものだ。
 遊就館史観がボクの述べた史観とは違うことを彼は知ってるね。↓
 <Michael Griffin>
 <オバマが靖国参拝に踏み切ったらどうしよう。遊就館がインチキ史観を並べ立ててるのに・・。↓>
I wonder what would happen if our President visited Yasukuni himself--paying respects to their war dead but also noting biases, inaccuracies and falsehoods in their museum's take on the war

 それでは、その他の記事の紹介です。
 まず、昨日の取り残し分から。

 支持率が下がらなかったってのは安倍首相にとっては大成功だな。↓
 ・・・首相参拝について「よかった」との回答は43.2%だったのに対し、「よくなかった」は47.1%と、批判的な意見が多かった。安倍内閣の支持率は55.2%と、横ばい。・・・
http://mainichi.jp/select/news/20131230k0000m01002...

 NYタイムスが、安倍政権の教科書政策を非難する記事を載せた。
 南京事件の死者数と慰安婦の強制性について当たり前の記述にすることをあげつらってんだ(けど、ひでーもんだ)。↓
http://www.nytimes.com/2013/12/29/world/asia/japan...
 関連資料として、「左」系と「右」系の中学校歴史教科書の憲法等についての記述ぶりを対照させている。(それが何かってカンジだな。)↓
http://www.nytimes.com/interactive/2013/12/27/worl...

 オバマ政権がいかに中共当局と仲よくやってきたかがよく分かる記事だ。
 リムパック演習にも入れたし、TPPにも招待したし・・。
 (一人調子っぱずれなのが、安倍秀秋クンの中共包囲外交だ。)↓
http://www.latimes.com/opinion/commentary/la-oe-ha...

 次に、本日分です。

 ハーヴァード大のルトワク、村井友秀さんのよりはマシだが、傑作なハズレ分析をしてるな。↓
 <米艦カウペンスに挑んだり、尖閣で挑発行動をとったり、という万一軍事衝突が起きたら、それぞれ、米軍と自衛隊に一方的に叩きのめされるというリスクのある火遊びを中共はやり出した。↓>
 ・・・the USS Cowpens was monitoring・・・China's first aircraft carrier・・・from a safe distance from the Dec. 5 incident occurred, today's Chinese navy is nothing more than a set of easy targets for America's aircraft carriers and attack submarines. The USS Cowpens itself is a near 10,000-ton missile cruiser.
 Likewise, Japan's navy could sweep the seas around the Senkakus of any intruding Chinese coast guard or naval vessels, including the entire Liaoning flotilla. So why is Beijing risking humiliating defeat?・・・
 <また、突然、インド国境や南シナ海、東シナ海で領土攻勢に出て来た。↓>
 Beijing abruptly revived its long-dormant claim to most of the Indian state of Arunachal Pradesh, rebuffed friendly overtures from Japanese politicians and instead demanded the Senkakus, and declared ownership of vast portions of the South China Sea hundreds of miles from any Chinese coast but well within the exclusive economic zones of the Philippines, Brunei, Malaysia, Indonesia and Vietnam.・・・
 <おまけに、防空識別圏の設定までやってのけた。↓>
 China's bombastic proclamation last month of an Air Defense Identification Zone that overlaps with both Japan's and Korea's, may even improve the fraught relationship between those two countries. ・・・
 <(今まで中共の経済政策も対外政策も見事なものだったが、)ついに中共もアホになり、1914年以前のドイツの轍を踏み始めた。↓>
 Unfortunately, the actual evidence so far is that we are witnessing a prolonged outbreak of feckless nationalism and militarism that evokes the sinister precedent of pre-1914 Germany.・・・
http://online.wsj.com/news/articles/SB100014240527...
→もう諸君もお分かりのように、インド、東南アジア諸国、そして米国に対する挑発は、日本に対する挑発の刺身のつま、いや、イチジクの葉、なんだわさ。
 日本がどうしても再軍備・独立してくれないので、そこまで中共は思いつめてるってことなんよ。(太田)



#6666(2013.12.31)

 要するに、日本の若者は、そんな類の話は知らない、関心がないってだけのことだろ。↓
 日本の20代、「太平洋戦争は侵略戦争ではない」33% 安倍政権の愛国心教育強化で若い世代の右傾化が急速に進む 靖国神社へのA級戦犯合祀、「知らない」43%・・・
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

 靖国問題をまた取り上げたガーディアンの下掲の記事              
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/dec/...
に、改めて、下掲の投稿を、13:41(日本時間)にしておいた。
 同紙の鼎の軽重を問う意味を込めて。・・・
 なお、米国人向けの若干の表現を改めたこと等を除き、フォーリン・ポリシー誌に投降したものと同じなので、要約はつけなかったからね。

The Pacific War was a war which erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume.
Now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations.

As a matter of fact, Communist Chinese leadership have no mal-intention towards Japan.
On the contrary, they are genuine Japanese fans and have been struggling to assimilate Japanese politico-economic system.
They started from cherry-picking the economic portion of this system and have achieved a fantastic success.
The next step is more demanding.
The only aberration was the anti-Japanese political stance adopted during Jiang Zemin’s reign. (I would not go into detail about it.)
And when Hu Jintao took the helm, he shifted this predecessor’s stance 180 degree back to normalcy.
However, he had to cope with the complex sentiment among the Chinese people at large.
On the one hand, they too have become Japanese fans intoxicated by Japanese mass culture, such as anime, and on the other hand, they were brainwashed by the anti-Japanese indoctrination during the reign of Jiang Zemin.
So Hu commenced a vigorous Japan-praising campaign through government media.
Here comes Xi Jinping, another Japanese fan, who launched an artistic strategy to free Japan from her self-adopted seclusion from international arena to be a single benefactor of China during her precarious process towards the full-fledged Japanization, using the indoctrinated provisional animosity of the Chinese people against Japan as an excuse.

I suppose President Obama…not necessarily his administration…share all of the above analyses.
Think why Obama sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president.
Think why he has been so benign to the consecutive Chinese leadership.
He spent his childhood in Indonesia, the people of which appreciate Japan emancipating them accordingly from the harsh rule of the Dutch.
He also spent his childhood in Hawaii, where there are many Japanese Americans.
Besides, Hawaii and Indonesia have many Chinese citizens, too.
Further, Obama's mentor 'is' rev. Wright and his wife is Michelle.
From what these two had said and written, I have concluded that Mr. Obama's view on the War should be very similar to mine.
That should be the reason why he is permitting his ignorant subordinates to reprimand Mr. Abe’s visit to the Yasukuni Shrine, to the rejoice of the President Xi Jinping.



#6668(2014.1.1)

<太田>

 対日政策については、すべて、前政権の時から計画的に進めてきていると見るべきだろう。↓
 中国:防空圏、3年前提示 非公式会合・・・
http://mainichi.jp/shimen/news/20140101ddm00103014...

 で、これが中共当局のホンネだ。↓
 外交部、日本の友好人士と共に中日関係の大局を守りたい・・・
http://j.peopledaily.com.cn/94474/8500497.html

 他方、これが米国の指導層のホンネだ。↓
 靖国参拝:「ビン・ラディンに敬意表するのと同じ」・・・
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

<太田>

 ガーディアンへの投稿、今度は削除されてないね。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/dec/...
 この前のは何かの間違いだったのか、ハテ?
 ただ、コメント投稿がイマイチ物足らないね。
 [AenimaUK]
 <遊就館で歴史観を学んだのか。(ちゃうぞ、バカモン。(太田))↓>
Ah yes, Japan: liberators of Asia! Loved and respected by all Asian people for their heroic struggle against the imperialist West!
 
Honestly, did you learn all that at the museum next to Yasukuni?
 [Livingtale]
 <そうみたいね。↓>
Looks like it.
 [AQuietNight]
 <オバマは日本に防衛を肩代わりさせて福祉にカネを使いたいんだわ。↓>
"which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations."
This is due more to Obama wanting to fund more welfare programs. Japan carrying more of the defense load frees up money to accomplish this.
 <日米関係は進展し、日本は米国の太平洋における最も重要な同盟国だ。↓>
On the other hand, US-Japan relations have progressed way beyond their sad state of 1850-1945. Japan is probably the U.S.'s most important ally in the Pacific.
 
 <広島に米大使を派遣したのはオバマが米軍に対して敬意を払ってないあかしだ。これは、彼が先の大戦の帰還兵達に自分達の記念館を訪問させなかったことからも言える。(政府閉鎖に追い込んだのは米共和党議員連中だろ!(太田))↓>
"Think why Obama sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president."
.
That gesture shows how little respect Barack Obama has for the U.S. military. His refusal to allow aged World War 2 vets to see a memorial dedicated to them furthers this.
 「prastagus]
 <AenimaUKクン、太田のは現在日本政府の上層部で現出している、日本のイカレた右翼の考えだな。↓>
ahh, an taste of a deranged Japanese right-wing's thinking that is currently exhibiting in the upper echelon of Japanese government.
 ・・・
 <でも、遊就館は、靖国神社に隣接してるんじゃなく、神社の中にあるんじゃなかったんだっけ?↓>
I think it is not next to it but inside of the actual Yasukuni compound, next to the actual shrine? 



#6670(2014.1.2)

<太田>(ツイッターより)

 「河野談話の欺瞞性さらに 事実上の日韓「合作」証言…」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140101/plc1...
 日本が自らの人間主義の犠牲になった、という点では、先の大戦と慰安婦問題とは同じ構図だね。
 それにしても、この産経を含め、日本の主要マスコミは、今まで何をしてたんだい?
 喝、だよ。

<YT>

 太田先生も言及すると思いますが、意外と中国の庶民もさばけているような。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=812...
 <靖国参拝>中国海軍少将の日本への対抗案に批判殺到!=「人でなしめ!」

 体制は独裁だが、思考的に柔軟な中国人と、建前では自由主義だが、国も国民もがちがちの教条主義者のアメリカ人という感じですか。
 まだ先のことかと思いましたが、中国(薩摩)寝返りによる日中和解(薩長同盟)は意外とオバマ(慶喜)の任期中にきたりして。
 ところで、プーチンはまだ赤露なんでしょうか。  

<太田>

 「先生」はなしってのが太田読者の掟でっせ。

 さーてと、プーチンは「赤露」じゃないが、「ロシア(露)」ではあるな。
 ロシアは、欧州文明の外延だが、欧州文明を純化した存在だと思い込んでいるってのがボクの考えだ。
 (同じキリスト教でも、欧州はカトリック/プロテスタント、ロシアは正教だけど、まあマクロ的には大同小異だわね。)
 で、要するに、プーチンはさすがにプロト欧州文明的であった帝政ロシアには戻らず、欧州文明的な民主主義独裁、但し、スターリン主義(「赤露」)じゃあなくってナショナリズムに「戻ろう」としてるんだよ。
 プーチンはロシアのナポレオンを目指してるんじゃないか、というのがボクの見立てだ。
 ま、経済力も軍事力も大したことないから、このナポレオンもどき、バルト3国を除く旧ロシア/赤露領域の回復すら無理だろうがね。
 前から言ってるように、ロシアは欧州とアジアのキメラたるユーラシア的存在であることを認め、欧州と張り合うのは止めて、アジア、とりわけ日本に接近すべきなんだよ。
 幸い、ロシア内のアジアは遊牧文化であり、遊牧文化は民主主義と親縁性があるしね。
 
<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 おお、お毛毛を引っこ抜かれ続ける韓国。↓
 習主席が年内に訪韓へ 日本尻目に中韓一層緊密に・・・
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201401010010....

 はらはらしている中共当局のキモチが痛いほどよく分かる。↓
 元日に尖閣上陸を計画 失敗の中国人を海保救助 中国公船は謝意・・・
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140102/crm14...

 中共当局サマ、頑張って、もっともっと米国を悪役に仕立ててくれー。
 だけど、未成年の韓国を道連れにするのはほどほどにね。↓
 中国外相「我々の反応は正義、正当」…靖国参拝・・・
 中国の王毅外相は12月31日夜、韓国の尹炳世外交相、米国のケリー国務長官と相次いで電話会談した。・・・
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140101-OYT1T...

<太田>

 ところで、ピリングによるFTの靖国記事
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b6e608fe-69cb-11e3-...
に対して、下掲の投稿を11:25(日本時間)にしておいた。
 (「-------」以下は、ガーディアンへの投稿と全く同じなので、「------」より上だけに完訳を付けといたからね。)

 <完全に間違ってるよ、ピリングさん。↓>
Totally wrong, Mr.Pilling,
 <英国が持つ唯一かつ最上の資源は情報力なんだが、ガーディアンとFTの本件記事から判断すると、深刻に劣化しとるが、まことに悲しいこった。↓>
The only and the best resource UK have is intelligence.
However, judging from the Guardian and FT’s articles on this subject, there seems to be a serious deterioration, which makes me very sad.
 <下掲は、一昨日にガーディアンの記事に対して投稿したものだ。↓>
The following is what I listed as a comment on a Guardian article, the day before yesterday.
 <(韓国に触れなかったのは、同国が主要アクターじゃないからだ。)↓>
(I have not touched upon Korea, because she is not a main actor.)

The Pacific War was a war which erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume.
Now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations.

As a matter of fact, Communist Chinese leadership have no mal-intention towards Japan.
On the contrary, they are genuine Japanese fans and have been struggling to assimilate Japanese politico-economic system.
They started from cherry-picking the economic portion of this system and have achieved a fantastic success.
The next step is more demanding.
The only aberration was the anti-Japanese political stance adopted during Jiang Zemin’s reign. (I would not go into detail about it.)
And when Hu Jintao took the helm, he shifted this predecessor’s stance 180 degree back to normalcy.
However, he had to cope with the complex sentiment among the Chinese people at large.
On the one hand, they too have become Japanese fans intoxicated by Japanese mass culture, such as anime, and on the other hand, they were brainwashed by the anti-Japanese indoctrination during the reign of Jiang Zemin.
So Hu commenced a vigorous Japan-praising campaign through government media.
Here comes Xi Jinping, another Japanese fan, who launched an artistic strategy to free Japan from her self-adopted seclusion from international arena to be a single benefactor of China during her precarious process towards the full-fledged Japanization, using the indoctrinated provisional animosity of the Chinese people against Japan as an excuse.

I suppose President Obama…not necessarily his administration…share all of the above analyses.
Think why Obama sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president.
Think why he has been so benign to the consecutive Chinese leadership.
He spent his childhood in Indonesia, the people of which appreciate Japan emancipating them accordingly from the harsh rule of the Dutch.
He also spent his childhood in Hawaii, where there are many Japanese Americans.
Besides, Hawaii and Indonesia have many Chinese citizens, too.
Further, Obama's mentor 'is' rev. Wright and his wife is Michelle.
From what these two had said and written, I have concluded that Mr. Obama's view on the War should be very similar to mine.
That should be the reason why he is permitting his ignorant subordinates to reprimand Mr. Abe’s visit to the Yasukuni Shrine, to the rejoice of the President Xi Jinping.



#6672(2014.1.3)

<ねこ魔人>

 --「帝国陸軍 見果てぬ『防共回廊』」--

 これまで過去にもブログで何回か登場しているようである、関岡英之氏の著作の中に、太田ブログ読者でなければ、目が飛び出るほどのものがあるのを発見しました。

 本の名前は、「帝国陸軍 見果てぬ『防共回廊』」(2010)です。以下、詳細です。

http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E9%99%B...

 一番最初に投稿された読者レビューによると、本書のあとがきには、「防共回廊が実現できていれば朝鮮戦争もべトナム戦争もなかった」とあるようです。
 まさか、太田史観に類する史観は絶無であると思っていたのに、どうやら、関岡氏も同様、太田史観に極めて近似した史観を持つに至っていたようです。

 別の書評としては、「防共回廊」 日本近代史の「ミッシングリンク」と題して、太田史観でお馴染みの悲劇的な論理が展開されています。「・・もし大日本帝国の防共構想に当時の米国が理解を示し相乗りしていたならば.....後の支那における国共内戦→中共成立→文革動乱→民主化運動、北朝鮮の成立→朝鮮戦争、更にベトナム戦争に代表される防共戦争などなど.....それらの出来事からの大量虐殺は生じなかったし、米国は反共防共
政策からの消耗がいまよりもずっと軽減されていたかもしれません。世界史に全く違う歴史が現出していた可能性があるわけです。」という。
http://ossaaan-rider.blog.so-net.ne.jp/2013-06-22

 どうやら、太田史観に近似した史観に到達した人物はもう1人いたようです。
 ・・・
 ねこ魔人です。
 昨日の防共回廊の話ですが、追伸をさせていただきます。

 本書(防共回廊)の存在を、どうやら安倍総理も知っているようです。
 下記の動画の5分27秒あたりから、関岡氏と安倍首相が立ち話をしたことを言及しています。
 そして、安倍総理に対し関岡氏は出版直後に本書を贈呈していたところ、6分あたりの動画では、安倍総理が本書を読んでいて、さらに、防共回廊があと少しで完成したにもかかわらず、惜しかったの感想を述べたことが明らかにされています。
http://www.youtube.com/watch?v=cumehpHFmPI

 どうやら、安倍総理がこのような歴史観に親近感を抱いている以上、安倍総理が一連の改革を行うにあたり、少なくとも、安倍総理自身が戦後史観との矛盾を感じて改革を断念することはないだろうと想像できます。

 しかし、防共回廊を支持する以上は、安倍総理は対米独立には親近感を抱くでしょうが、最近太田さんが述べられている、中共との連携への意思を持つ見通しはあるのでしょうか?
 むしろ、戦前の歴史を教訓とするならば、日本は同じ民主主義国家でありながらかつて戦ったアメリカと連携し、戦前からの敵である中共を牽制する、といった方針を採用しそうに思えますが。

<太田>

 私自身、太田史観と呼んだこともあったかもしれませんが、そりゃ、戦前の日本人、いや、少なくとも帝国陸軍の常識であって、史観じゃなく史実なんですよ。
 だから、不思議なのは、どうして帝国陸軍関係者等が戦後この常識について口をつぐんでしまったか、の方なのです。
 とはいえ、この常識を語っている、(と少なくともあなたの紹介からは窺えるところの、)関岡英之のような人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E5%B2%A1%E8...
が出てきたことは歓迎です。
 今後の安倍首相のことについては、戦前の日本の対赤露戦略を米国がつぶした、という自覚が本当にあれば、そんな米国や媚米を貫いてきた日本の外務省に対して少なくとも距離を置く気持ちにはなるはずですが、そんな形跡は、現在でも皆無ですね。
 今後、彼を始めとする、日本の「右」の人々が、太田コラムを読むこと、いや、読み込むこと、に期待をつなぎましょう。

 なお、現在私が唱え始めた中共の対日戦略の方は「常識」ではないだけに、同じようなことを指摘する人が出てくるかどうか興味津々です。
 そんな人を発見されたらぜひ教えてください。

<太田>

 FTへの投稿、その後も投稿は結構なされてるけど、私の投稿については完全にスルーされてるね。
 FTの読者、投稿内容が理解できなかったのかしら?↓
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b6e608fe-69cb-11e3-...



#6678(2014.1.6)

 しばしば太田コラムに登場しているジョン・グレイが、自分は無宗教者だが、宗教は異教徒等を殺し自分達自身をも殺してきたが、宣教する宗教は特にそうだったと指摘<し>ている。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-25561810
 全く同感だ。
 だから神道は素晴らしいし、葬式仏教化した日本の仏教も悪くない。

 「米への失望禁じ得ず…」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140106/plc1...
 失望?
 桜井<(櫻井)>さん、これまで、どの面下げて靖国に祀られている(そのうち大部分が米国に殺されたと言ってよい)先の大戦に斃れた兵士達に貴女は向き合ってきたのよ?
 その愚かさに中共とオバマが痺れを切らしたのさ。



#6688(2014.1.11)

 元香港総督で現在オックスフォード大総長(Chancellor)のクリス・パッテン(Chris Patten)が、ピリングによるでき悪本(コラム#6666)について、でき悪書評を書いてるよ。
 (ピリングもブルマもパッテンも、完全にアメちゃん史観にのっかってしまってて、自分のアタマで考えていない。何度でも言う。ジョン・ブルの諜報能力のかくも甚だしい減衰は、痛々しい限りだ。(太田))↓
 <過去半世紀にわたる欧州の平和と繁栄は独仏和解の賜物だが、アジアでは支日和解がなっていない。だからこそ、米国が太平洋の内外で高みの見物をする必要がある。(全訳)↓>
 ・・・European peace and prosperity for the past half-century have been made possible by the historic reconciliation between France and Germany. There has been nothing comparable in Asia between China and Japan; hence the US still has to hold the ring in and around the Pacific.
 <イアン・ブルマが書いたように、ドイツにとって敗戦の象徴はホロコーストだが日本にとっては広島だ。これが、日本から1930年代と40年代に自分のやったアジア征服と略奪の歴史を正視する能力を奪ってきた。(全訳)↓>
 Ian Buruma wrote that for Germany the symbol of a lost war was the Holocaust; for Japan it was Hiroshima. This has inhibited Japan’s ability to square up to its history of Asian conquest and pillage in the 1930s and 1940s.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/acb00e50-778d-11e3-...



#6694(2014.1.14)

 ロシアでニコライ2世/第一次世界大戦の復権が進んでいるんだって。↓
 <昨年、ロシアで初めて第一次世界大戦勃発の記念行事が行われた。↓>
 ・・・On Aug. 1, 2013, the Kremlin commemorated the outbreak of World War I for the first time and launched a competition to design a memorial that would honor the "15 million soldiers" who rose up in 1914 "to protect the homeland." The monument is to be unveiled on Aug. 1, 2014 at the memorial site on Poklonnaya Hill currently devoted solely to the war against Hitler.・・・
 <ニコライ2世は偉大な皇帝であり、ボルシェヴィキ革命さえ起こらなかったらこの大戦にロシアは勝利していただろう、ということになったらしい。
 また、欧米諸国は、あらゆる機会を捉えてロシアを大国の座から引きずり下ろそうとしてきた、とも。↓>
 The czar is now described as having been "wise and great" and would have won, had the Revolution not gotten in the way. For the Kremlin, World War I is a welcome blueprint for the present. Are not Western governments just trying as always to keep Russia down? Is the West not complicit in the downfall of the Soviet Union? NATO pressing at Russia's borders, the West's offensive in regions of Russian influence like Georgia and Ukraine: These are all symptoms in the Russian mind of a persistent goal -- the division or liquidation of Russia. This is what Russians must brace against.・・・
 <実際には、ボルシェヴィキ革命以来、ロシアは一貫して欧米に敵対してきたところの貧しい国に過ぎない。(ヒアヒア。(太田))↓>
 In reality, the country has defined itself as being in opposition to the West since 1917. It is a poorly organized empire whose power now depends on oil prices remaining at over $100 a barrel.・・・
 <また、日露戦争は、欧米による(ロシアを大国の座から引きずり下ろすための)最初のオレンジ革命の試みだった、ということになったらしい。
 (これは正しい。しかし、それが正しいことをいまだに欧米諸国が理解していないことが連中の致命的な限界だな。(太田))↓>
 The Russo-Japanese War, which the czar lost in 1905, is now interpreted as the first attempt at an "Orange Revolution," aimed at preventing Russia's ascension to the rank of world power. ・・・
http://www.spiegel.de/international/world/russia-r...



#6698(2014.1.16)

 産経の社是に沿ってるだけとはいえ、小森「大」記者、またもや読者を惑わすゴミ記事を書いてくれたよ。
 大体からして、メイが元高官かよ。↓
 「失望」だけではない米国の靖国参拝への反応安倍首相批判の論調を元国務省高官が一刀両断・・・
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39663



#6702(2014.1.18)

<太田>(ツイッターより)

 小野田寛郎氏死去を大きく報じたBBC。
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-25772192
 この記事を書いたBBC記者だってそう思い始めていた可能性があるけど、あの戦争に大義があったからこそ彼が戦い続けたのであることに、少なくとも日本人は思いを致し、黙祷を捧げて欲しいもんだ。

<太田>

 その他の英米の小野田氏関係記事は次の通り。
 Hiroo Onoda, World’s ‘Last Ninja’, Dead at 91・・・
http://world.time.com/2014/01/17/hiroo-onoda-world...
 <有料記事なので、タイトル+αしか読めない。↓>
 Japanese Soldier, Last to Surrender After World War II, Is Dead・・・
http://online.wsj.com/news/articles/SB100014240527...
 Hiroo Onoda, Japanese soldier who hid in Philippine jungle for 29 years, dies at 91・・・
http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/h...

 上掲のワシントンポスト記事には、ハンドルネームの登録ができず(?!)投稿を断念したが、本日14:00にNYタイムスの小野田寛郎氏死亡記事
http://www.nytimes.com/2014/01/18/world/asia/hiroo...
に下掲の投稿をしたが、後でチェックしたら制限字数オーバーだったので、14:24と14:25にそれぞれ前半と後半を投稿した。
 NYタイムスは審査があるが、16:00前現在、まだその審査結果が通知されてきていない。
 <日本の兵士達はスーパーマンでも人間未満でもなかった。↓>
Japanese combatants were neither supermen nor sub humans.
 <小野田少尉が闘いを続けられたのは、彼が正しい大義の側にいたからこそだ。↓>
Leutenant Onoda could continue fighting because he was on the right side of the cause.
 <このことは、太平洋戦争の日本の帰還兵でPTSDになった者が殆んどいないのに米国の帰還兵多数がなったことが裏付ける。↓>
This is backed by the fact that virtually no Japanese war veterans of the Pacific War suffered PTSD whereas so many American war veterans suffered it.
 <以下は、おおむね、従来の私の日支戦争/太平洋戦争観の英文そのままなので訳文ないし要訳は付けない。↓>
In fact, this War erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume, through reading People’s Daily online carefully every day between the lines.
In addition, you can notice, without reading between the lines of the same paper, that they admire Japanese civilization heartily and are urging their people to emulate the Japanese economic-socio-political system gradually.
And now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations, and are expecting Japan to be the guardian ally of China during her difficult years of transformation adopting the rest of the Japanese system namely the socio-political system.



#6704(2014.1.19)

<太田>

 昨日のNYタイムス記事への投稿だけど、前半(?)については本日の03:13に、後半(?)については本日03:24に採用通知が来た・・「審査」に半日もかけることにびっくり・・けど、私が誤って前半を2回送ったのか、後半については記事に直接関係ないとして採用決定後それが取り消されたのか、どっちか定かじゃないが、前半部分しか見つけられなかった。
 念のため、前半部分を再度下に掲げた上で、この投稿に対するコメントを紹介する。(<>内は私による要訳。)

[私の投稿(の前半)]
 【Nobumasa Ohta】 Tokyo 10 hours ago
Japanese combatants were neither supermen nor sub humans.
Leutenant Onoda could continue fighting because he was on the right side of the cause.
This is backed by the fact that virtually no Japanese war veterans of the Pacific War suffered PTSD whereas so many American war veterans suffered it.
In fact, this War erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume, through reading People’s Daily online carefully every day between the lines.(continued)

[コメント]
 【Mike Parker】 California 9 hours ago
 <米国には言論の自由があるので素晴らしいがキミのは圧倒的少数説。>
The beauty of our country is that everyone is entitled to their opinion. I would have to say that yours is in the extreme minority, however.
 【sardonic.veritas】 USA 6 hours ago
 <これ、安倍政権の修正主義史観なの?↓>
"( Lt. Onoda) he was on the right side of the cause"...
"Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion."
Jeez, so this is the result of all the revisionist history changes made by the Japanese government, LOL.
 【Anthony Davis】 Seoul South Korea 6 hours ago
 <ヒットラー礼賛と同じ類の話だ。中共がそう考えてるだって? (経済断交されて)バナナとココナッツ食って生きてこうとでも?↓>
Udoubtedly there are also Germans somewhere who believe Hitler was right, but right-wing Japanese revisionism of its war crimes is the moral equivalent of hiding on an island to fight a nonexistent war while killing civilians during peacetime. You are certainly free to believe China supports your opinion--at least you don't have to subsist on bananas and coconuts while doing so.
 【Cs San】 J 10 hours ago
 <こいつ、大勢の無辜の人々を殺して逃げおおせた奴みたいなカンジだな。↓>
This guy sounds like a nut who murdered a lot of innocent people and got away with it. 
               
<太田>

 鳩が豆鉄砲食らったようなコメントばっかしだね。
 でも、他のコメント読むと、結構小野田少尉の話に感動している人も多い。
 『風立ちぬ』や『永遠のゼロ』等とともに、いい意味でアメちゃん達に、太平洋戦争について考え込ませるいい契機になっとるねえ。



#6706(2014.1.20)

<太田>

 マレーシア(マラヤ)にも内戦はあったことはさておき、ベトナム、カンボディアのように、東アジア各国でスターリン主義者が権力を奪取するようになることを阻止するために日本は戦ったんだぜ。
 軍事抜きには平和はありえないし、イオンがいくら儲かったって平和になんかならんのだよ。
 この勘違い親父ありてこそ、あの「通産」官僚くずれの安保外交オンチの岡田克也あり。↓
 イオン名誉会長 岡田卓也・・・マレーシアやタイは、小売業が発達しています。戦争があったベトナム、内戦がつづいたカンボジアは、まだまだこれからです。小売業は、平和だから発展できるのです。・・・イオンは、事業の繁栄を通じて、平和を追求し続ける企業集団です・・・
http://digital.asahi.com/articles/ASFDV438PFDVULZU...

 彼の反日も恐らくは留学時代の米国仕込だな。↓
 台湾の馬英九総統、慰安婦問題めぐりフェイスブック上で日本側を批判・・・
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140119/chn1401...



#6714(2014.1.24)

 先の大戦についての紋切り型の日本批判が英国で繰り返されるのを見ているのは、英国人の劣化の現われであり、痛ましい限りだ。(該当箇所の全訳)↓
 我々が<自分の>植民地<に対してやったことについての>過去を忘れることは過ちだ。
 我々は日本みたいになりたくない。
 日本は第二次大戦における恥を忘れることを意識的に選択した。
 日本は戦時中の諸行為について、ドイツと同様には謝罪していない。
 そして、しばしば、自国がこの紛争における侵略者というよりも犠牲者であったと考えがちだ。
http://www.theguardian.com/books/2014/jan/23/briti...



#6720(2014.1.27)

<太田>(ツイッターより)

 「NHK新会長の籾井勝人…氏…は…従軍慰安婦問題について「戦争地域にはどこの国にもあった…と述べた。…さらに個人的意見として「今のモラルでは悪い」としつつも「韓国が『日本だけが強制連行した』と言っているからややこしい。補償問題は全部解決した。なぜ蒸し返すのか、おかしい」と韓国の姿勢を批判した。…」
http://mainichi.jp/select/news/20140126k0000m04004...

 毎日は極めて批判的だが、全く問題ないさ。
 それにしても、遊郭復活をぶちあげる政治家が、そろそろ一人くらい出てきてもいいのになあ。
 石原慎ちゃん、耄碌してるだけに、この点じゃ、密かに期待してんだけど・・。



#6722(2014.1.28)

<はま>

 『--日本の世界史的使命/「アーロン収容所」再読(その15)--』の配信ありがとうございました。
 太田さんのコラムを長年読んできて、考え方が変わってきてるとは感じていましたが、忙しい時には全く読めない日々もありますし、明確に軌跡をたどれていたわけではなかったので、大変助かりました。
 太田さん自身も、そうとは意識していなかった時期もあるというのも納得でした。

 太田さんのエスノセントリズム的人間主義礼賛に対する欧米からの批判としては、「他人の好意をあてにするような人間関係は幼稚だ」というものが考えられます。
 また相手の事情を察して適当なところで妥協するなんてことは大の男のすることではなく、コンフォーミストだと非難、軽蔑されるかと思います。
 他人(や動物)を自分と同等に扱うなどというのは、恥だとさえ思っているのではないでしょうか。
 弱者(クジラとかチベット人とか)救済というエリート意識は大いに発揮しても。

 こういった個人主義に反撃するには、日本が勝ち続ける以外なかったように思いますが、第二次大戦で鬼畜米英に負けてしまいました。まさに相手が鬼畜であり、人種差別主義者で原爆も平気で落とすようなメンタリティだったから負けました。
 負けが確定したあと、どのように負けるかということで、アメリカに降伏する方がソ連よりましという選択はかろうじてでき、天皇制(国体)はなんとか守ることができたのでしょう。

 だから太田さんのおっしゃる人間主義礼賛には私も大賛成するものですが、日本が戦争に負けたからには、それはエスノセントリズムでしかないという扱いを受けても、むべなるかなという、そういう状況ではないでしょうか。

<太田>

 一つは、先の大戦で、戦争目的に照らせば、英国は敗北、米国とは引き分けであるということを連中に理解させることも、第三者に米英の参戦のせいで数千万人の死という大惨禍を戦後引き起こしたとことを連中に理解させることも可能である、と私は思うのです。
 これが、彼らの相対的劣位の文明(日>英>米)の歪みがもたらしたものである、という自覚への第一歩になることでしょう。
 もう一つは、支那が(欧米文明ではなく)日本文明の至上性を認め、日本文明の総体を継受しようとしていることです。これが凄まじい決定打になることでしょう。
 中共当局自身がそれを実質的に認めるまでにそれほど時間はかからない可能性もある、と私は希望的観測を交えて予想しています。
 (人民網を読んでおれば、実質的に既に認めてるのに等しい、と太田コラム読者には言われるかもしれませんがね。)
 しかし、こちらの方は、その過程で、ヘタをすると大変な副作用を起こす恐れがあることを心すべきでしょう。
 「提携」した日中に対する黄禍論の復活です。
 しかも、かつてのドイツ中心のものではなくて米英中心の黄禍論です。
 もっとも、このことも、私は中共当局は織り込み済みだと踏んでいます。
 中共当局が、政治的には・・正確には政治においてのみ・・日中対立を演出していることは、日本の再軍備/「独立」までの間に時期尚早的に米英で黄禍論が噴出することの回避にもつながっているわけです。

 ついでに、『アーロン収容所』についての補足です。
 会田が、ルールを守ることがどんな蛮行を可能にするかを同書で描いたことは、アングロサクソン文明への痛烈な批判になっています。
 それと、個別具体的対応を旨とする日本文明とのどちらが上位の文明なのか、ということを皆さんにお考えいただきたいのです。

 さて、本件がらみの本日の記事をまとめておきます。

 NHK会長の発言を捉えて、慰安婦問題と安倍首相の靖国参拝の両方を改めて非難したコラムだ。(どちらも、まさに同じ次元で全面的反論が可能。)↓
 Sorry We're Not Sorry: Japan TV Exec Revives Comfort Women Debate・・・
http://blog.foreignpolicy.com/posts/2014/01/27/sor...

 日中対立を全球的リスク要因と捉えるコラム2つだ。
 (そもそも対立なんかしてないわけであり、高みに立って日中両者をこき下ろすことがいかに噴飯ものかって改めて思うね。)↓
 ・・・Hardly any country in the world wants to take sides in the Sino-Japanese battle of national egos. Instead of harping on history, China and Japan should tackle concrete issues to reconcile their differences — and there aren’t that many.・・・
http://www.nytimes.com/2014/01/28/opinion/insults-...
 Anxiety Rising Over Relations Between Japan and China・・・
http://dealbook.nytimes.com/2014/01/27/anxiety-ris...

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 横井小楠ならぬ吉田松陰こそ戦前の日本の規定者?↓
 「韓国の植民地化、知識人が語る吉田松陰と米国の「責任」・・・
  吉田松陰は韓半島(朝鮮半島)への侵略を主導した伊藤博文や桂太郎などの師匠であり、著書『幽囚録』を通じ、朝鮮半島や満州の征服などを説いている。明治維新後の日本は、吉田松陰の主張をそのまま実践するかのように、韓国を併合し、満州を占領するなど、侵略戦争を繰り広げた。李教授は「安倍首相は『最も尊敬する人物』に吉田松陰の名を挙げたことがある。安倍首相が靖国参拝に先立ち、吉田松陰の墓に参拝した意味を十分に把握すべきだ」と述べた。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

⇒確かに、吉田松陰は、以下のように膨張主義を唱えた。

 「『幽囚録』で「今急武備を修め、艦略具はり?略足らば、則ち宜しく蝦夷を開拓して諸侯を封建し、間に乗じて加摸察加(カムチャッカ)・?都加(オホーツク)を奪ひ、琉球に諭し、朝覲会同すること内諸侯と比しからめ朝鮮を責めて質を納れ貢を奉じ、古の盛時の如くにし、北は満州の地を割き、南は台湾、呂宋(ルソン)諸島を収め、進取の勢を漸示すべし」と記し、北海道の開拓、琉球(現在の沖縄。当時は半独立国であった)の日本領化、李氏朝鮮の日本への属国化、満洲・台湾・フィリピンの領有を主張した。松下村塾出身者の何人かが明治維新後に政府の中心で活躍した為、松陰の思想は日本のアジア進出の対外政策に大きな影響を与えることとなった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6...

 しかし、下掲のように、国学や水戸学にも膨張主義が見られたし、幕府内にも少なくとも膨張主義的修辞を用いる首脳が存在した。だから、それは何も吉田松陰に限った話ではなかった。

 「日本では江戸時代後期に、国学や水戸学の一部や吉田松陰らの立場から、古代日本が朝鮮半島に支配権を持っていたと『古事記』・『日本書紀』に記述されていると唱えられており、こうしたことを論拠として朝鮮進出を唱え、尊王攘夷運動の政治的主張にも取り入れられた。幕末期には、松陰や勝海舟、橋本左内の思想にその萌芽をみることができる・・・安政五カ国条約の勅許の奏請にあたり、間部詮勝は「(13、4年ののちは)海外諸蛮此方之掌中ニ納候事、三韓掌握之往古ニ復ス」る状況を実現することができると朝廷を説得したとされる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%81%E9%9F%93%E8...
 (なお、下掲も参照した。
https://ds.lib.kyutech.ac.jp/dspace/bitstream/1022... )
 そもそも、下掲のように、維新政府部内で征韓論を唱えた者は、土佐藩と佐賀藩の出身者・・西郷は薩摩藩出身だが、「征」韓には反対している・・ばかりであり、(吉田松陰の薫陶を受けたところの)長州出身者たる木戸孝允は反対論を唱えたところに象徴されるように、維新政府が吉田松陰の対外膨張論の影響を受けていた、とするのは困難だ。
 (征韓反対論者は単に征韓時期尚早論に過ぎなかったのではないか、という問題については、いずれ改めて論じたい。)

 「<1873年、>参議である板垣退助は閣議において居留民保護を理由に派兵を主張し、西郷隆盛は派兵に反対し、自身が大使として赴くと主張した。後藤象二郎、江藤新平・・・副島種臣・・・らもこれに賛成した。いったんは、同年8月に明治政府は西郷隆盛を使節として派遣することを決定するが、9月に帰国した岩倉使節団の岩倉具視・木戸孝允・大久保利通らは時期尚早としてこれに反対<した。>」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%81%E9%9F%93%E8... (太田)



#6724(2014.1.29)

 まことにもって念入りでござんすわ。
 (いずれにせよ、そんな安倍首相を靖国参拝に追い込んだのは中共当局なんだからね。)↓
 「米副大統領、事前に参拝自制要求 首相拒否「自分で判断」・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/20140128010023...

 野田政権の尖閣国有化の際、当時駐中大使の丹羽宇一郎は(恐らく事前に中共サイドから得られていた感触を踏まえて)警鐘を鳴らしたわけだが、何で中共当局が異常にも国有化に反対するのか不思議に思わなかったってことだな。
 今度は安倍首相の靖国神社参拝後に中共が強い非難をしないことに(大使でなくなって情報が入らないこともあって)、彼、戸惑ってるが、仮説の一つも出てこないのかい?
 日本の財界人もここまで吉田ドクトリン下で国際情勢に無知蒙昧になったのかってカンジだねえ。↓
 「・・・昨年末に安倍首相が靖国神社を参拝した後、中国、韓国は日本を非難しましたが、感情的な反発は韓国のほうが強く、中国はむしろ感情を抑えたような印象でした。尖閣諸島の国有化の時と違って、反日デモのような動きも今回はみられませんでした。読者のみなさんの中には「日本が強く行動すれば、中国もそう文句はいえない」と思うかたがいらっしゃるかもしれません。
 私はむしろ、中国の意外に静かな反応を不気味に感じます。むしろ騒いでくれたほうが、わかりやすいし、ガス抜きになって良かったのではないかと思っています。頭をぶつけたとき、コブができればたいしたことはないが、コブができないときはダメージが蓄積されていることがある。これと似ています。表向きよりも事態は深刻です。
 2006年までに小泉純一郎・元首相が複数回、靖国神社に参拝したころは、中国は今よりもっと激しく日本を非難し、一時は日中の交流がほぼストップした記憶があります。今回はなぜ、それほど騒がないのか。中国には深謀というか、深い読みがあるのだと思います。靖国参拝問題の影響を甘く考えるべきではない。すぐに悪影響は目に見えないかもしれないが、中国はやられたら黙って見過ごすような甘い国ではないように思います。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2800L_Y4A120...

 ビル・エモットが日本のバブル崩壊を予想したことは有名だが、単にたまたま予想が当たったというだけで、彼が日本について、(そして、支那について、)全く理解してないことが分かっちゃったね。
 戦後日本人も劣化したが、戦後イギリス人の劣化はそれ以上かも。↓
 「・・・強く自信に満ちたリーダーというものは、積年の課題の解決に挑むものだ。特に、韓国のように本質的に友好的な国々とは、国内の政治的な理由から関係を悪化させるのではなく、歴史的な課題の解決に取り組むべきだ。靖国参拝によって、尖閣諸島問題で世界が日本に寄せた共感は、高まるどころか崩れ去った。中国は建前上は反発しているが、内心はほくそ笑んでいる。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/201...



#6726(2014.1.30)

 ニール(ニオール)・ファーガソンが、英国の第一次世界大戦参戦は、現代における英国の過ちだったと述べた。(アホ、それよか、第二次世界大戦に日本を引きずり込んだ過ちの方がはるかに大きいぜ。大英帝国を一挙に瓦解させただけでなく、アジアをスターリン主義に席巻させたんだからな。(太田))↓
 ・・・Britain could have lived with a German victory in the first world war, and should have stayed out of the conflict in 1914, according to the historian Niall Ferguson, who described the intervention as "the biggest error in modern history".・・・
 Ferguson is unequivocal: "We should not think of this as some great victory or dreadful crime, but more as the biggest error in modern history."
 <大英帝国の没落を早めたとさ。↓>
 He continued: "The cost, let me emphasise, of the first world war to Britain was catastrophic, and it left the British empire at the end of it all in a much weakened state … It had accumulated a vast debt, the cost of which really limited Britain's military capability throughout the interwar period. Then there was the manpower loss ? not just all those aristocratic officers, but the many, many, many skilled workers who died or were permanently incapacitated in the war.・・・
http://www.theguardian.com/world/2014/jan/30/brita...



#6732(2014.2.2)

 侮日米国人に民主党も共和党もないんだよ。
 媚米の戦後日本人よ、後生だから目を覚ましてくれー。
 なお、前の方の記事中に登場する加藤良三駐米大使(当時)もさぞかし、連中に内心拍手してたことだろうて。
 外務省/自民党によって吉田ドクトリンを注入され続けてきた戦後日本人よ、怒りを爆発させろー。↓
 
 「東京裁判批判に不快感示す 故・米共和党重鎮の書簡全文・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/20140201010018...
 「加州の「慰安婦」像、米下院外交委員長・・・共和党・・・が献花・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140201-OYT1T...



#6734(2014.2.3)

<太田>

 こうなりゃ、河野談話撤回しかないねえ。
 維新はこの問題を軸に再生を図るべきだ。↓
 「フランス・アングレーム国際漫画祭実行委員のニコラ・フィネ氏(アジア担当)・・・
 「彼らは、政治活動を禁ずるこの私有施設で許可を得ず記者会見をやった。主催者側の意向を無視して文化を語る場で政治活動を始め、その政治宣伝の内容が歴史的事実の否定を禁止するフランスの法律に抵触していると忠告したのにやめなかった。彼らはルールと法を破った」
 −−歴史的事実の否定とは
 「彼らは、日本政府も認めている慰安婦の存在すら認めていない。こうした極右思想・団体とは戦う」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140202/erp1402...

 米国で、ユダヤ人を見殺しにしたローズベルトを糾弾する劇が上映されてるんだね。
 なんで、日本で、アジアをスターリン主義に売り渡したローズベルトを糾弾する劇ができないのさ。
 戦後日本には、人文社会科学者だけじゃなく、小説家や戯作者にもまともなのがいないってことだな。↓
 Holocaust survivor Ernest Braunstein is comforted by Betsey Windmuller Roberts after the play "The Trial of Franklin Delano Roosevelt" was performed at the Los Angeles Jewish Home in Reseda. ・・・
 "The Trial of Franklin Delano Roosevelt," which places much responsibility on the president and his administration, imagines FDR has been charged with crimes against humanity and asks the audience to serve as the jury. ・・・
http://www.latimes.com/local/la-me-beat-holocaust-...



#6738(2014.2.5)

<太田>(ツイッターより)

 この米国、ひいては欧米、それに悪乗りした韓国の発想に、Iそれこそ慰安婦に対する人権蹂躙、IIそもそも、時代、歴史、ひいては個々人の事情を無視して線引きする、人権思想は誤り、と反論すべき。
 「…慰安婦問題は普遍的・歴史的な女性の人権問題…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...

<太田>
 
 上の後の方のつぶやき、意味が分からないんじゃないかと心配したが、結構反響があったね。
 太田コラムをちゃんと読み込んでる人がいるんだと心強く思った。
 中共の掩護射撃を得て、日本文明の優位に自信ができた途端に、色々なことが更に見えてきたねえ。
 「人権」なんてことを17世紀のイギリスで言いだしたもんだから、それが欧州のキリスト教文明と悪しき化学反応を起こし、ナチスのようにユダヤ人の「人権」を否定したり、クジラやイルカに「人権」を認めたり、同性愛者の「人権」を否定していたかと思ったら最近じゃその結婚まで認めちゃったり、EUみたいに、戦争で敵兵を殺してもいいが国内で死刑を課してはダメっちゅうことにしたり、無茶苦茶が生じたんだよ。
 石打刑とかトンデモない風習が一部に残ってるのは困ったもんだが、イスラム世界が人権思想を基本的には認めてないこと
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%A8%A9
はもっと注目されるべきだ。
 あえて言う、世界人権宣言
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4...
は廃棄されるべきだし、日本は率先して国際人権規約・・第2選択議定書で死刑廃止を謳っている。なお、日本は先進国で唯一、それが第1選択議定書で謳っているところの、国内法では人権が救済されない場合の個人通報制度を批准していない・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E4...
から脱退すべきだ。
 ついでに国連からもね。
 日本国憲法の人権規定は、そもそも、憲法そのものに規範性がないんだから、そのままでもいいだろう。

 なお、前掲記事の関連記事だ。↓
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...



#6738(2014.2.5)

<太田>

 対露抑止を目的としたところの、失敗に終わった1839〜42年の英国のアフガニスタン占領は、存在しなかったロシアの脅威に怯えて行われたものだったって。
 (その時のニコライ1世はアフガニスタンに全く食指を動かしていなかったらしいが、彼のひ孫のニコライ2世は間違いなく満州に食指を動かしていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3...
(太田))↓
 「・・・Tsar Nicolas I, it turns out, had no designs at all on Afghanistan. The British takeover, based on "doctored intelligence about a virtually non-existent threat", was begun for no wise purpose, but left a trail of carnage and muddled strategy in its wake.・・・」
http://www.theguardian.com/books/2014/feb/02/retur...



#6740(2014.2.6)

<太田>(ツイッターより)
 「NHK経営委員が南京大虐殺を否認…」
http://j.peopledaily.com.cn/94474/8528201.html
 百田氏の南京事件に関する発言は勉強不足でないとしたら甚だしい舌足らずだが、この人民網記事、朝日記事
http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/03/hyakuda-na...
に比べて異常に客観報道に徹してると思わないか。
 しかも、その末尾の文章は、どう考えても、安倍首相が日本の「戦後体制を徹底的に打破」してくれることを期待し、それにエールを送っているとしか読めない。
 百田氏原作の『永遠の0』鑑賞日本ツアーが中共からの観光客向けに組まれるかも、なーんちゃって。

<Bell Boyd>(同上)

 「南京大虐殺」説は、つまるところ、『南京攻略戦から占領初期にかけて一般市民に対する数十万単位の「大虐殺」が行われたという』という説なのだ。
 ならば、そんなものは無かったというのは、極普通の、中立的な説に過ぎない。

<太田>

 という風に百田氏はしゃべらなきゃいけなかったのさ。
 (記事がはしょって書いた可能性は否定しないけどね。)

<Bell Boyd>(同上)

 NHK経営委百田尚樹氏、歴史認識で籾井会長と一致;田母神氏都知事選応援演説
http://www.youtube.com/watch?v=Jfh2QVKA9-c
 問題の、「南京大虐殺」否定発言は6分30秒以降

<太田>(同上)
 
 申し訳ないが、田母神応援団の言動など全く興味ないよ。
 仮に「という風に百田氏がしゃべ」ったのなら、日本のメディアを批判してくれ。
 そうじゃないんなら、話はおしまい。

<Bell Boyd>(同上)

 検証する材料を与えているだけ。



#6740(2014.2.6)

<太田>

 カトリック教会も人権を叫ぶ国連も、どっちも嫌いだが、こんなに国連にぶったたかれりゃあ、つい前者に同情しちゃうね。↓
 Vatican 'must immediately remove' child abusers - UN・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-26044852



#6742(2014.2.7)

<DsB/2.YQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 いつになったら南京大虐殺の<大虐殺>の部分がとれるのか、いつになったら#6415の↓

 「第1点は、個々の日本兵によるものではないところの、日本軍による、組織的な捕虜殺害(の強い可能性)、及び組織的な捕虜虐待とされていること、をどう考えるか、です。
 第2点は、以上のような蛮行を個人として、或いは組織として行った日本兵中、PTSDを発症した者が殆んどいないのに、米兵中には多く見られることをどう考えるか、です。
 第3点は、そもそも、大部分が人間主義者であったはずの日本兵が、個人として蛮行を行ったり、或いは組織の一員として蛮行を行った際に抵抗感がなかったことをどう考えるか、です」

<の>ようなアプローチが日本でされるのでしょうか?
 ネット上は相変わらず「便衣兵だから仕方がない」の一点張り。
 やはり<独立>しないと物事を正面から考える事はできないのか。

<太田>

 昨日、私は国連がカトリック教会につけたイチャモンに苦言を発しておいたが、ロサンゼルスタイムスが国連を非難するコラムを載せたね。↓
 <教義にまで踏み込んで、カトリック教会の妊娠中絶、避妊薬、同性婚教義の変更を求めたのはけしからん、と。↓>
 ・・・the <UN> committee didn’t stop at faulting the Vatican for lax supervision of abusive priests or recommending reforms. It also decided to instruct the Vatican about problems with the church’s moral teachings.・・・by “stray[ing] into the culture wars to promote abortion, contraceptives and gay marriage.”・・・
 No one thought that by signing the convention the Vatican was delegating authority over religious doctrine to the United Nations. By acting as if that was the case, the Committee on the Rights of the Child undermined its credibility. It’s an unholy embarrassment for the U.N.
http://www.latimes.com/opinion/opinion-la/la-ol-va...
⇒今後、国連が金科玉条視しているところの、人権思想の排斥に向けて、カトリック教会とイスラム世界が提携して戦ってくれたら、うれしい限りだけどねえ。(太田)



#6744(2014.2.8)

<太田>(ツイッターより)

 こいつぁ面白れーや。
 僕は極東裁判は単なるリンチだったと思ってるが、米指導層は相当追い詰められとるねえ。
 「地域の緊張」なんて上から目線で物言いができるのも今のうちだぜ。
 「米国務省「不合理」と反論 百田尚樹氏の都知事選演説…」
http://www.asahi.com/articles/ASG2804PRG27UHBI032....

<uWtbnpQs>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 ・・・面白くなってきた。
 東京裁判は左右問わず、おかしいと思うのが文明人というものやからね。

<太田>

 「米指導層は相当追い詰められ」の参考だ。↓
 「米フライング・タイガース歴史会が安倍首相を非難する書簡・・・」
http://j.people.com.cn/94689/8528770.html 

 いずれにせよ、こういう時こそ、南京事件等についての発言ぶりにゃ注意しなくっちゃね。



#6746(2014.2.9)

<太田>(ツイッターより)

 朝鮮日報は分かってるけど、書けるのはここまでってことね。
 道徳は国によって違いがあるからこそ条約に拘束されるべきなんだよ。
 「… この記事は日本の立場から書かれたものだ。「韓国はとんでもない国だが、よく見れば理解できる部分もある」というニュアンスだ。しかし日本に批判的な韓国人の中にも、元徴用工の請求権を認める判決をめぐっては別の意見がある。「新しい基準でもって昔の約束を破るのは正当なことなのか」という疑問だ。そういうわけで「合意よりも正当性を優先する」韓国を観察する毎日新聞の視点は参考になる。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/201...



#6750(2014.2.11)

 こんな東條を、極東裁判でリンチ殺人したアメ公連中の大バカタレどもめ。↓
 「・・・真珠湾攻撃の2日ほど前・・・真夜中の首相官邸で、隣の部屋から泣き声が聞こえてきた。そっとのぞくと、東条が皇居に向かって正座をして号泣していたというんです。天皇が開戦を了解した後ですから、「陛下に申し訳ないと思っていたようです」と。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASG255VSKG25UCFI...

 いつまで人類は売春関係者の迫害なんちゅう野蛮な「人権」侵害を続ければ気が済むんだろね。↓
 「中国:「性都」売春一斉取り締まり 警察幹部も停職処分・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20140211k0000m03004...



#6756(2014.2.14)

<HI2L2wHE>(同上)

 アメリカ人にも太田説に近い見解の人は普通にいるみたいですね。
 「Anonymous アメリカ No.20407975
 原爆は普通の爆弾と何も変わらないから日本人の判断に影響しなかったけどね。
 日本が降伏したのはソ連が参戦したからだろう。
 いずれどちらかに占領されるのは分かってたし疑う余地もなくソ連は天皇を殺すからアメリカに懸けたんだよ。」
http://dng65.com/blog-entry-709.html

<mNgnezIQ>(同上)

 いや、その主張の骨子は(太田さんも援用してると言うだけで)まんま長谷川毅の説だし、長谷川説のアメリカでの影響度と言った方が正しいんじゃ?

<FcHVrHws>(同上)

 前例ない・苦しい…過密日程のオバマ氏を国賓に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140213-OY...
 「オバマ氏は、米大統領として初めて被爆地の広島と長崎を訪問する意欲を示していたが...」

 本気で訪問する気だったのなら凄いなオバマ。

<太田>

 BBCのMariko Oi記者(日本人)が、また、日本の支那等に対する戦争責任を追及する記事を書いた。
 そもそも、この戦争への英米の関わりに全く触れない記事を通すBBC当局の鉄面皮ぶりが私には理解不能だね。↓
 <そんなOiも支那人の友人が日本ファンであることを書いている。↓>
 ・・・This isn't how Haining sees it. When she grew up in the 1980s and 90s, Japanese pop culture - music, drama, and manga - was popular with young Chinese people. She and her friends, she says, had a positive attitude towards Japan.・・・
 <また、シンガポール人も戦争のことなど口にしないことも書いている。↓>
 Singapore・・・also suffered at the hands of Japanese soldiers, but there have not been anti-Japanese protests there for decades.・・・
 <また、フィリピン人もそんなことを問題にしてないことも書いている。
 (いいかげん、目を覚ましなさいよ、Oiサン。)↓>
 I asked Jade too if she could explain why her views about Japan were so different from those held by many Chinese.
"I'm not sure," she said. "But to us, Japan was just another colonial power after the Spanish."・・・
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-25411700



#6762(2014.2.17)

<太田>(ツイッターより)

 産経のおかげで、光復軍なるものがあったことも君知らないのかって韓国人にバカにされなくてすむな。
 いやこりゃ冗談。
 改めて英の印度統治に比べての日本の半島統治の素晴らしさを思う。
 「独立を眺めていた韓国光復軍と勝ち取ったインド国民軍…」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140216/asi1402...

 米国が宗教の自由を掲げて中共等を批判するのは当然だとするロサンゼルスタイムス社説だ。
 私は「人権」概念廃止論者だが、「人権」中真っ先に廃止すべきは「宗教の自由」だろう。
 「宗教の自由」は「無知の自由」であり、あえて言えば、進化論否定の自由、ないしは薬物中毒にかかる自由みたいなもんだからだ。
 我々が追求すべきは、むしろ、「人権」イデオロギーも含めた、あらゆる宗教/イデオロギー「宣教」の禁止だっちゅうのが私の意見だ。↓
 The Universal Declaration of Human Rights adopted by the United Nations in 1948 says, "Everyone has the right to freedom of thought, conscience and religion." But, like other rights enshrined in that declaration, religious freedom is widely violated around the world. Is that any of the business of the United States? President Obama thinks so, and he's right.・・・
http://www.latimes.com/opinion/editorials/la-ed-re...



#6764(2014.2.18)

<DyiKUQCI>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013050701001318....
 アメリカ事大主義の売国自民党にしちゃあ異例だねえ。岸信介の遺志を継いでるのかな。
 平成の首相としちゃあ鳩山の次に反米的なんじゃないかな。
 安倍は自民の中では自立的なのか、それともパフォーマンスの一環か。
 閣議決定だしちょっと解りかねる。

 まあ太田コラムの読者としては相変わらず期待はしてないけどね。
 野田ちゃんは海江田が消えない限りまだ充電続けるっぽいし。

 <上に掲げたのは>去年の記事ですが、まずいですかね。。申し訳ありません。

<qSLtK5jc>(同上)

≫私は「人権」概念廃止論者だが、「人権」中真っ先に廃止すべきは「宗教の自由」だろう。「宗教の自由」は「無知の自由」であり、あえて言えば、進化論否定の自由、ないしは薬物中毒にかかる自由みたいなもんだからだ。我々が追求すべきは、むしろ、「人権」イデオロギーも含めた、あらゆる宗教/イデオロギー「宣教」の禁止だっちゅうのが私の意見だ。≪(コラム#6762。太田)

 ぼーっと読んでると、ドキッとさせられる内容だけど、良く読むと奥が深い。
 恥ずかしい話、人権概念の廃止なんて考えた事も無かった。
 「宗教の自由」は「無知の自由」かぁ、なんかボケた頭を思い切り殴られたような気分だわ。

<KXEXMtP2>(同上)

 カトリック教徒の視点からだけど、最近みたテキサス親父のこの動画を思い出したな。
 (個人のユニークさを尊重するじんかん主義への賛美)
http://www.youtube.com/watch?v=1BntJ_9b_oc&feature...

 個人的な経験だけど、中学・高校時代にキリスト教教会が学校の全生徒に聖書を配布するっちゅう出来事があったんだけど、自分を含めて反感を持つ人が多かったんだよな。
 (宗教の自由なんて言われてるから表立って反感を示す人は居なかったけど、みんな取り繕ったように素っ気ない態度で、誰か複数欲しい人に何個もあげたり、気づいたらゴミ箱に入ってたりしたのを見た。掃除の時間に心優しい女子が救い出してたけど。)
 今まで、あの時の反感(一部焚書っぽい事もあった)の正当性ってのがわからなかったけど、宣教(個人のユニークさを尊重しない)という態度に対する憤りだったのだとしたら、胸の支えがとれるな。
 2chなどのインターネット上にも存在するけど、時々噴出する日本人らしからぬ宗教への非寛容的な気持ちをどう理解すれば良いのか漠然とわからなかった。



#6774(2014.2.23)

 百尺竿頭、後一歩が決定的なんだよな。
 ストークスが日本と英米の対等性の観点から先の戦争を論じたのはご立派だが、そうじゃなく、(対赤露抑止のために戦った)日本側に一方的に正義があった、と論じなきゃ、「日本の主張を見事に代弁」したことにはならないのさ。↓
 「ヘンリー・S・ストークス・・・は、東京オリンピック開催の1964年に来日。当初はイギリスのフィナンシャル・タイムズ、その後、ザ・タイムズ、ニューヨーク・タイムズの東京支局長を歴任。・・・
 日本の保守派と呼ばれる人たちの「アジアを侵略したのは、イギリスでありアメリカ。日本はアジアを解放した」との主張に対しても「イギリスから見れば、大英帝国の植民地を侵略した日本だが、日本側には日本の主張があってしかるべき。日本の立場を敵国だったイギリスやアメリカは主張しない」と公平だ。
 いや、“敵国”という言葉は彼らの感情を表すには不十分だ。日本軍が大英帝国を崩壊させたことは「人間−西洋人−の真似(まね)をしていた猿が、人間の上にたつかのごとき衝撃を西洋文明そのものに与えた」と言うのだから。この衝撃を根底に東京裁判があった。当時の関係者は、著者の取材に「法廷には恐ろしい気配が充満していた」と語る。・・・
 <これぞ、>日本の主張を見事に代弁・・・。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140223/bks14022...



#6776(2014.2.24)

<太田>(ツイッターより)

 新刊本の著者があの戦争を無謀としている点も、臨軍特会がその原因の一つとしている点も間違ってるが、「当時の国際関係について…日米開戦前は石油や機械など日本の軍需物資の最大の供給元で、かつ生糸などの最大の輸出先がアメリカ<であり、>“日本のパートナー”の黙認があって初めて、日本の大陸侵略が可能だった…。また、日独防共協定(36年)締結後も、ヒトラー政権のドイツが中国に軍事顧問団を送り、兵器輸出を行っていた…。…いい悪いではなく、国益の追求で言<えば、>…当時の日本<は>国際政治の本質をよく理解していなかった<」>とはこれいかに?
 ファシストがファシストを支援するのも、自由民主主義国米国が(ファシスト及び赤露と闘っている)自由民主主義国日本を支援するのもあったり前だろ。
 その後米国が気がふれて日米開戦になったってことよ。
 こんな著書を紹介するなんて、読売も産経といい勝負だな。
 この分じゃ日本が覚醒するまで、まだまだ長い戦いが続きそうだねえ。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20140217-OYT8T0...



#6778(2014.2.25)

 ムッソリーニの意外な事跡が紹介されている。↓
 <ナチスが政権を取った時、反ユダヤ諸法を施行しないように、駐独大使を通じて働きかけた。↓>
 ・・・ right after Hitler came to power, one of the first things he began to do was enact anti-Semitic laws, and it was Mussolini who sent his ambassador to plead with him to stop his anti-Semitic campaign because it was a bad idea.・・・
 <1938年時点でも、ムッソリーニは法王にヒットラーを破門するよう懇願した。もっともすぐに後悔し、法王も実行しなかったが・・。↓>
 As late as 1938, Mussolini made a plea to the pope to excommunicate Hitler to prevent him from tyrannizing the world. Mussolini quickly regretted that, and the pope never acted on it.・・・
http://www.csmonitor.com/Books/chapter-and-verse/2...



#6782(2014.2.27)

 BBCが特攻隊の記事を載せた。
 <特攻隊のことを習った時、信じられなかったとさ。(想像力ないねー。)↓>
 ・・・"Kamikaze" - it is a word that has become synonymous with all that is crazy, fanatical and self-destructive. I remember as a young schoolboy in Britain learning about the kamikaze pilots. To me, what they had done was inexplicable.・・・
 <大部分の特攻隊員は天皇陛下云々と書いてるが、異質な、民主主義者の遺書もあるとよ。(アホだねえ。天皇は民主主義者だったんだぜ。)↓>
 A lot of the letters・・・appear to confirm the view that a whole generation of Japanese men had been brainwashed in to self-abnegation and blind obedience to the Emperor.
 But there are others, which show a minority of kamikaze pilots had not swallowed the propaganda, and even some that appear to reject Japan's cause.
 One of the most extraordinary is by a young lieutenant, Ryoji Uehara.
 <この民主主義者は、遺書の中で、ファシストのイタリアとナチスドイツが敗北したことへの満足感を表明しているとさ。(当然だろが・・。)↓>
 "Tomorrow, one who believes in democracy will leave this world," he wrote. "He may look lonely but his heart is filled with satisfaction. Fascist Italy and Nazi Germany have been defeated. Authoritarianism is like building a house with broken stones."・・・
 <日本人は、日本が戦争を起こしたわけじゃない、南京虐殺事件はなかった、慰安婦は性奴隷に自発的になった、などとばかげたことを抜かしてるとさ。(南京事件については注釈が必要だが、みんな、正しいんだぜ。)↓>
 Japan has immense problems with its memory of the war. Prominent politicians and media figures still frequently espouse absurd revisionist versions of history - that Japan never started the war, that the Nanjing Massacre never happened, that tens of thousands of comfort women "volunteered" to become sex slaves for the Japanese military.
 <特攻隊の遺書はユネスコの遺産に登録に値するかもしれないが、どうして特攻が行なわれたかを忘れちゃいかんぜ、だと。(ただただテメエらの悪行のせいだわさ。)↓>
 ・・・the desire to remember the terrible sacrifice made by the young kamikaze pilots is understandable. What often appears to be missing is that question: "How did we get here?"
http://www.bbc.com/news/magazine-26256048



#6788(2014.3.2)

 またもや、ガーディアンが、原爆投下で日本が降伏した、という誤ったことを書いてるね。
 また、日本軍が、インドネシアで、連合国一般住民捕虜達を虐殺する計画を持っていたかのように書いているが、それもデタラメだあ。↓
 ・・・The dropping of the Hiroshima and Nagasaki atom bombs in 1945 ended the war in the far east. I feel a queasy sense of survivor guilt at the thought that without those atrocious bombs, I wouldn't be here to tell my grandmother's story. No one in the photograph, no one in the prison camp, would have survived the orders from the Japanese high command, to burn the women and children and to bayonet the men.・・・
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2014/mar/0...



#6796(2014.3.6)

 ところで、河野談話見直しについてのガーディアンの記事
http://www.theguardian.com/world/2014/mar/05/japan...
に対する投稿の大部分が余りにひどいので、本日昼過ぎ、下掲のように参戦しておいた。(<>内は私による要訳。)
 まさか、落とされることはないだろうが・・。
 (なお、イギリス人とおぼしき人物が、慰安婦の証言がいかに信憑性がないかを具体的に説明していたな。評価できるのはこの投稿くらいだ。)
<慰安婦は単なる売春婦。↓>
Comfort women were nothing other than simple prostitutes.
http://www.exordio.com/1939-1945/codex/Documentos/... 
<日本のせいで大英帝国を過早に瓦解させられたことを根に持ってるんだと思うが、英国人の大部分が、全く根拠のない戯言を語ってるのは悲しい。↓>
What makes me terribly sad is that most of the English people, presumably because of their grudge against Japan, losing Indian subcontinent and eventually the whole British Empire prematurely as a consequence of the War with her--a liberal democratic country simply pursuing anti-Soviet deterrence strategy--, are talking nonsense which has no ground at all.
 
<以下の事実を知るべきだ。↓>
In any case, you have to know the following facts;
<売春も売春宿も当時の日本じゃ合法だった。↓>
1 Prostitution and brothels were not illegal in Japan then.
<日本は性に対する禁忌のない伝統を持つ。江戸時代には人気の売春婦は尊敬され、有名絵師がよく描いたもんだ。↓>
2 Japan has the tradition against prohibition on sexual affairs, in fact in Edo period popular prostitutes were revered and were frequently picked up as the models by the grandmasters of woodprint.
<日本の軍部が海外基地周辺に売春宿を呼び寄せたのは、地元の住民女性を兵士が強姦するのを防止したい、との思いやりから。↓>
3 The reason why Japanese military encouraged the establishment of brothels around oversea bases at that time was empathy, to prevent rape committed by the Japanese soldiers upon local noncombatant women.
<むろん日本人の慰安婦も大勢いた。↓>
4 Of course there were a lot of Japanese comfort women, too.
<日本政府が、自分の意に反して慰安婦にされた女性達について遺憾の意を表したのは、オランダやドイツの政府が自国の合法的な売春婦で東欧から人買いに連れてこられた者について遺憾の意を表したのと同じようなこと。そんな表明を政府がしたのも日本人は異常なまでに思いやりがあるからだ。↓>
5 The reason Japanese Government expressed regret to the comfort women who had been involuntarily recruited?which was something akin to the Dutch or German Governments expressing regret to their legal prostitutes who were recruited via human trafficking from Eastern Europe?was because Japanese are extraordinarily empathetic people.
 
<だから、むしろ不思議なのは、こんなに思いやりのある日本人兵士達がどうして、イギリスや米国の兵士達と全くおなじように非戦闘員に対して強姦したり残虐行為を行ったりしたかなのだ。↓>
Hence, what is puzzling, in the first place, is why such empathetic people could have committed rapes and atrocities against local noncombatants just like English and American soldiers.



#6798(2014.3.7)

<鯨馬>

 ・・・<昨日>の慰安婦関連の英字媒体への投稿は、以前からの分も含めてですが、大変痛快でした。
 元記事?へ読みに行くまでの元気はないのですが、反応を想像してほくそえんでいます。
 日本政府は(外務省への予算に大鉈を振るって)太田さんにこそ投資して対外広報活動を任せたらよいのにと心底思います。

<太田>

 ガーディアンの慰安婦問題記事に投稿したのが遅かったせいか、あんまし活発な反響はなかったねえ。
 [Graihwing]06 March 2014 7:31/7:42am
 
 
 
"...The reason why Japanese military encouraged the establishment of brothels around oversea bases at that time was empathy, to prevent rape committed by the Japanese soldiers upon local noncombatant women..."
---This is a prime example of the Japanese "correct way of thinking" that emphasizes discarding historical fact and replacing it with convenient fictions to salve the rancid conscience of Japan's apologists for her Colonial era excesses. And yes so many other of us, the US especially, are guilty of similar atrocities and have no right or place to lecture others about inhumane treatment of war captives, and yet, and yet, why does Japan sink so low, to have to rationalize and justify her inexcusable, reprehensible crimes against humanity by comparing her worst behavior to the worst behavior of the dysfunctional behavior of the reprehensible United States?
→要訳もしないが、最後のくだりは、自虐的で面白い。反論投稿者は米国人だが、米国人の自信喪失ぶりが改めて分かる。(太田)
 [reason2think] 06 March 2014 9:01am
 
Why?
 
Because of the habitual and extensive dishonesty and exaggerations of its accusers, and their present day intentions.
 
・ The 200,000 figure is a myth. An estimate by one Japanese academic that has never been supported by evidence.
・The notion that they were all slaves and victims is a myth.
・The issue of the business being run by local Koreans and not the Japanese is hidden or ignored.
 
Since the 1970s when it was genuinely feminist, the issue has been usurped by the race hate mob and nationalists outside of Japan who have no interest in the morality of the issue, women's rights nor academic accuracy.
 
Its regurgitation in the media has more to do with territorial tensions in the region, particularly those between the USA and China, and is simply aimed at doing economic and political damage to today's Japan. A peaceful, law abiding and civil society whose actions have been entirely blameless on these fronts for nearly 70 years.
 
In short, it's a sort of racketeering and a racketeering likely to backfire on Korea.
 
To put it all into context, in the USA 90,000 cases of rape are reported each year but the US Justice Department estimates the real figure is around 300,000 (the majority not being reported), and the Korean Ministry of Gender Equality & Family estimates 1 in 5 Korean males visits a prostitute 4 times a month.
 
When 1 in 5 Korean women under the age of 29 are reported to sold themselves, many into debt bondage and trafficking by the same industry, are we expected to believe none of them were forced, tricked, coerced or abuse?
→これも要訳しないが、別の角度から見事に私の投稿に掩護射撃してくれている。英国人だろうな。(太田)

 ワシントンポストにもくっだらねえ慰安婦問題記事が出てたが、何せ、反論しようと思っても投稿できないもんね。↓
http://www.washingtonpost.com/world/in-considering...



#6808(2014.3.12)

<chihilo>(同上)

 在日ロシア大使館のツイッターご存知です?
  「大使館がツイッターでここまではっきり物を言うのか」という程、きちんと物を言っています。
  私は清々しくて好きです。

<太田>(同上)

 私はフォロー数ゼロですので、もちろん知りませんが、1〜2例、ご紹介いただけたら、と思います。

<chihilo>(同上)

 最新のツイートから6つ7つと。私のアカウントにもリツイートしております。
https://t.co/AoWORkBcIg

<太田>

 大使館ツイッターそのもののURLを求めていたのではありませんが、チラ見はさせていただきました。
 国際法違反とはいえ、現在のロシアの行動にもリクツがあり、それと全く同じリクツで、つい最近まで米国が行動してきたことは確かです。
 まさに、そう指摘する米国でのコラムもご紹介してきたところです。
 ですから、そんなことをどれだけロシア大使館が主張しようと、何の興味も湧きません。
 要は、リクツではなく、行動の主体たる国の悪さの度合いなのです。
 悪さの度合いの計り方は簡単です。
 日本人にとってオススメは、直接的にどれだけの人(自国民と外国人)を殺したかです。
 20世紀以降で比較すると、ドイツ>支那>ロシア>米国、となります。
 このうち、ドイツは相当程度贖罪したので、除くとして、ここから、我々は、同じリクツでの行動でも、より小さい悪の主体たる国であるところの、米国(や国じゃあないけれど、(ドイツを事実上の盟主とする)EU)がやらかす国際法違反をロシアがやらかす国際法違反よりも罪一等を減じて受け止めるわけです。
 (私が、米国については、間接的に天文学的な数の人(外国人)を殺したことも問題にしていることは確かですが、それは、また、違う話です。)



#6824(2014.3.20)

 下掲の史観の間違っている点を指摘せよ。(太田コラム入試問題)↓
 「・・・そもそも、なぜ日本は大東亜戦争の前半部である日華事変に巻き込まれたのだろうか。当時の中国には政権がいくつもあり、相互に正当性を巡って争っている状態で、国家とは呼べない混沌状況にあった。他方、半島は日韓併合時代であった。
 そうした状況下では、東漸してくる西欧の力に対して日本の安全が担保できない。日本はやむを得ず主として安全保障のために大陸と半島で行動しなければならなかったのである。
 中韓は日本がどうのこうのという以前に、自国が国家としての体を為していなかった反省こそするべきであろう。
 日本が西洋諸国の東漸やロシアの南下を食い止めなかったならば無事では済まなかったであろうし、ロシアに近い満州や朝鮮などは、ロシアの勢力圏下になってもおかしくなかったであろう。
 中韓にも自国の歴史を直視すれば、日本に感謝こそすれ、犯罪国家呼ばわりするいわれは微塵もないはずであるという意見がわずかながら出始めている。西洋の東漸とこれを阻止できなかった自分たちの不甲斐なさが、日本を目覚めさせ(事実、徳川時代は鎖国であった)、明治維新を起こさせたという認識である。
 「あくまでも欧米列強によるアジアに対する一連の、かつ長期にわたる巨大な侵略が先にあって、日本はその脅威に対抗し、防衛出動している間に、地球の裏側にまで手を伸ばしてきたソ連や英米仏独蘭の謀略に巻き込まれたにすぎない」(西尾幹二氏『WiLL』2011年1月号p268)という視点で現代史が見直されようとしている。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40212



#6826(2014.3.21)

<TA>

≫下掲の史観の間違っている点を指摘せよ。(太田コラム入試問題)≪(コラム#6824。太田)

 「正しい史観なんてあるわけがなく、ただ、ある時代のある場所で最ももっともらしく聞こえる史観があるだけ」(コラム#4185。太田)ですので、異論等ではなく明らかな間違いを指摘しなければならないのですね(ムズカシイ・・)。
 異論は山とありますが、明らかな間違いは、「西欧」という括りがあまりに雑駁な点でしょうか。「東漸してくる西欧」ではアメリカは含まれないと理解できますし、そうなると蒋介石を支援したアメリカをどうしてくれる、と言いたくなります。日露戦争ではイギリスと同盟を結んで戦いましたし、この史観で日清戦争はどう説明してくれるんだ、とも思います。

 うーん、赤点かな・・。

<太田>

 Aでんな。お見事。 
 ご存知の通り、米国は日本に台湾領有をけしかけ、朝鮮・フィリピン「交換」協定で日本の朝鮮半島領有の「奨励」したわけですし、日本は英国との友好関係を最後の最後まで追求したわけですからねえ。