自分のおちんちんを、きーちゃんのお腹とおちんちんにこすりつけるように腰を動かしてみる。
「はぁんっ、ゆーちゃん…っ!」
 きーちゃんの切なそうな声が、僕をどんどんおかしくさせる。
「んっ、ふっ、きーちゃあん、んあっ、好きぃ、大好きぃ」
「ゆーちゃん…ん、ちゅ……」
 きーちゃんがチューをしてくれる。口の中に差し込まれたベロにチュッチュッと吸い付く。
 いつの間にか、僕の動きは腰だけでなく全身の動きになっていた。
 乳首をきーちゃんの胸にくにゅくにゅとなすりつけ、足はぷにぷにした内股同士がこすれ合わせる。
 僕たちのお腹は、おちんちんから出るヌルヌルでぐちゃぐちゃになっていた。
「はふぅっ、ボク、こんなにゆーちゃんを感じてる……すごい……」
「僕もだよっ、あんっ、このまま、溶けちゃいたいっ、きーちゃんと、あひゃぅっ、一つになっちゃいたいよぉっ」
 あ、あ、なんか、おちんちんの奥で何かが膨れ上がって…っ!
「きーちゃん、きーちゃん、きーちゃぁんっ!」
「ゆーちゃんっ、ん、あああああっ!」
 ぞくぞくぞくっとした感覚が全身からおちんちんへと集中する。
 びゅくっ、びゅるびゅるっ、ぴゅっ、びゅびゅーっ!
 どぴゅぴゅっ、びゅぴゅっ、びゅくん、びゅうっ!
 僕のおちんちんからものすごい勢いでせーしが飛び出すと同時に、きーちゃんのおちんちんからもせーしが噴き出てきた。
 二人のお腹の間がじんわりと温かくなる。
「はぁ、はぁ、はぁ、最高だったね、ゆーちゃん」
 満ち足りた様子で、きーちゃんが言う。
「うん…うん…っ」
「あ、あれ?なんでゆーちゃん泣いてるの?」
「わ、わかんない。きーちゃんといっしょにイけたって思ったら、なんか…」
 僕自身、なんで涙が出てくるのか分からなかった。
 昂ぶった気持ちが、僕の中に納まりきらずこぼれ出したかのように、僕は涙を落とし続けた。

「ん…んん…」
「んっ…あ、もうこんな時間。母さん帰ってくる頃だ」
 僕は窓の外の夕日に気がついた。
 あのあと、心を落ち着けるようにチューを繰り返していた僕たちだったけど、知らない間に夕方になっていたみたいだ。
「おおっ、天候は回復したみたいだな。救助隊も到着してるに違いない」
 きーちゃんが口調を変えて言う。今の今まで遭難ごっこは続いてたのね。
 ……さっきのえっちなことも、やっぱり遊びなのかなぁ。
 きーちゃんにとって、僕はただの──ええと大人の言葉でなんていうんだっけ、せー、せー、せふれ?なのかも……。
「ボクはここに残る。君は救助隊のとこへ行くんだ」
 つまり、家の鍵を開けてくれる僕の母さんが救助隊ということらしい。
「じゃあ、僕帰るね」
「さっきの楽しかった。またやろうね」
 きーちゃんがにっこり笑う。
 そうだ。きーちゃんがまたやろうって言ってくれるだけで十分だ。
「うんっ」
 だから、僕は笑って答えた。

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