「わあ、これはすごいな」
 最深部まで到着すると、そこには広大な地底湖が広がっていた。
 水は不思議なエメラルド色に光っている。シルディオンが溶け出している証拠だ。
「このあたりの岩は全部シルディオン鉱石のようです」
「純度を調べてくれる?鉱床の広がり具合と埋蔵量の見積もりも」
「わかりました」
 ベータはスキャナーとデータリンクし、演算を始めた。
「それにしてもきれいだな。バーチャルデッキのデータに保存しておこうか……ん?」
 急に水面が波打ち始める。
「なんだ?うわっ!」
 いきなり蛇のようなにょろにょろした物が多数飛び出してきた。
 リュカは慌ててブラスターガンを構える。
 やがて、湖の底から醜いヒキガエルのような巨大な化け物がのっそりと姿を現した。
 蛇に見えたのは、化け物の身体中から生えている触手のようだ。
「知的生物には見えないな」
「たしかにグロテスクですが、かといって危険な生物とは限りませんよ」
「いや、ボクには分かる……こいつはヤバい」
 化け物の4つの瞳は、明らかに獲物を狙う目をしている。リュカの本能がそう感じていた。

「来るぞっ」
 ひゅん、と音を立てて触手がリュカたちをめがけて振り下ろされる。
 それをさっとかわして、リュカはブラスターガンを化け物に向けて発射した。
 しかし、化け物の体表でビームが弾き返される。
「なっなんで!?」
「バリアです!周囲のシルディオンを利用してバリアを張ったんです。はっきり見えました!」
「生物がバリアを張るなんて聞いたことないぞ……」
 化け物は次々に触手を繰り出してくる。
 ベータは計算された動きでそれらを避け続けるが、生身のリュカにそこまでの反応速度はない。
 すぐに限界がきた。
「うわっ」
 触手に巻きつかれ、高く持ち上げられる。
「リュカさんっ!……ッ!?」
 リュカに気をとられたベータが、触手の横なぎで跳ね飛ばされた。
 壁に叩きつけられ、保護機能が作動して機能停止する。

「ベータくん!?くそっ、放せっ!」
 いくらリュカがもがいても、触手が緩む気配はない。
 それどころか、さらに何本もの触手が身体中に巻きついてきた。
「やっ、首筋に……」
 ぬらぬらした触手が首に巻きつき、ぞわぞわっとした感触に襲われる。
「あ、こら、服の中にっ、うああああ……」
 服の隙間から触手が入ってきた。
 化け物はすぐにリュカを殺そうというわけではないようだ。
 触手どもは何かを探るように、リュカの肌の上を這い回る。
「んっ、ひゃっ、股間は、だめっ」
 お腹の方へもぐりこんだ触手が、股の間へと入り込んでくる。
「気色悪い、はず…んっ、なのにぃ」
 内股やチンチンがヌルヌルとこすられ、不覚にも感じてしまう。
 ぎりぎりと締め付ける触手に固くなった乳首が触れて、リュカは悶えた。
「ううっ、あああっ、んぐっ」
 開いた口に別の触手が滑り込む。
 触手の先が開き、いぼいぼのついた棒状の器官が口の中で暴れ始めた。
 一方、会陰部を過ぎた触手は、ついに肛門までたどり着く。
 触手はリュカの肛門にぐにぐにと粘液をなすり付ける。
「ん、んんんんんんっ!」
 触手が突っ込まれた口から声にならない悲鳴が上がった。
 お尻の触手からもいぼいぼの器官が現われ、リュカの肛門に深々と突き刺さる。

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