風呂に移動しようとしたが、何度も逝かされた上にアナル挿入までされたカズは
足腰が立たない状態になっていた。
膝がカクカクと揺れ、力が入らないらしい。
痛みはさほどないようだが、
「まだ・・・入ってるみたい・・・。」
と、よつんばいになったまま立ち上がれない。
よつんばいになったカズのアナルからは、先ほどの行為の名残汁が垂れ
全身から漂う精液の臭いが俺の性欲をかきたてる。
しかしさすがに全身べとべとのままでは風邪をひくし、臭いも結構こもっている。
室内は暖房がガンガンにきいているが、空気を入れ替えるために窓を開けたら
たちまち二人揃って風邪をひいてしまうだろう。
俺は汚れたシーツを手早くまとめ、カズに手渡した。
そうしてシーツを持っているカズごと抱き上げて、風呂場に移動したのだった。

洗面所まで抱きかかえて歩くのは思ったよりも大変だった。
一番怖かったのは階段だ。
そろそろと下りたのだが、フワフワと視界を遮るシーツが邪魔して足元が見えない。
1階に到着してすぐに給湯器のスイッチを入れ、湯を出した。
持たせていたシーツを洗濯カゴに放り込みこちらもスイッチをポン。
何でもスイッチポンで用事が済む。
便利な世の中になったもんだ。
浴室が蒸気で曇り、ほどよくあたたまってきたようだ。
照れくさそうなカズを抱きかかえたまま風呂場に突入した。
「ごめんねおにいちゃん、重かった?」
俺の首に両手を回したまま、カズが耳元で聞いてきた。

「ばーか。お前の1人や2人、どうって事ねーよ。」
「おにいちゃん、すぽーつまんだもんね。」
「はは。誰に聞いたんだそんな事。」
確かにサッカー部に在籍はしているが、万年補欠で試合になんて殆ど出られない。
スポーツマンと呼ぶにはスポーツマンに失礼なくらい練習をサボるせいだった。
基本的に面倒くさい事が嫌いだからしょうがない。
そんな面倒くさがりな俺だが、性欲を満たすためと長年うとましく思っていた相手を
おとしいれるためには緻密な計画と実行力が必要な事くらいは知っている。
いかにして不自然ではなく相手を快楽の泉に沈めておけるか、これが最大の難問だった。
だがそれも上手くいきそうだ。
カズ自身がこの行為を気に入り、自分から要望してくるそぶりさえ見せている。

お湯でぬくもった床にそっとカズを下ろす。
「イスいるか?」
「ん・・・いいよ。おにいちゃん使って。」
「じゃ風呂マットひいてやるよ。ちょっと待ってな。」
お風呂マットなんて出してくるのは久し振りだ。
使わない時、というか殆ど使わなくなったお風呂マットは洗濯機の横に立てかけてあった。
シャワーでさっとホコリを流し、カズの足元に滑り込ませる。
ぬるっとした顔や胸をシャワーで流し、タオルに石鹸をこすりつけた。
「ほら、自分で洗えるだろ?」
「ん、ありがと。」

俺も自分自身の身体をシャワーでさっと流す。
ちんぽはカズの愛液と精液でドロドロだ。
ササッと石鹸でちんぽや陰毛を洗い流し、ふとカズを見た。
おぼつかない手つきでもたもたと身体を洗っている。
「どした?上手く洗えないのか?」
手を止めてちょっとうつむいたカズは、
「・・・ぅん・・。あの・・力が入らなくて・・・。」
と小さな声で恥ずかしそうに呟いた。
なるほど、それもそのはずだ。
初めての経験をいくつもこなし、全身に力を入れたりヘンな格好をさせられたりしたのだ。
筋肉痛のような疲労に襲われるのも当然の事だろう。

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