「何だよお前。一人でシコシコやってたわけ?」
「違う!違うってば!!コレはホント、ぜんぜん違うコトだったの!!」
「全然違うコト?どんなコトだったの?俺の目を見て話してみ」
泳ぐ視線が俺で停止する。トオルの目は羞恥心で濡れていた
泣くかなぁ。ゼッテェ泣かしてやる、と今決めた。苛めて下さいオーラが目から染み出ているのだ
少し視線を延ばせば、ビンビンになった小さなアレがある
18年生きてきたが、こんな状況になるとは思いもしなかった。今日親はいつ帰ってくるっけ。確か遅くなるって言ってたな
「コレは、ちがくて…その…ぁの」
俺がぼんやり考えてる一方で、弟は頭をフル回転させ必死なご様子だった。小さな唇がふるふると震えている
柔らかそうなそれに、そっと触れてみた
「!!」
トオルはビクリと肩を揺らした。構わず歯をこじ開け、咥内に指を沈めていく
「に、ひちゃン…ぅむうッ…ぅうん」
指をくねらせ、咥内を弄ぶ
クチャクチャと湿った音に聞き入るように、トオルはうっとりと瞼を閉じた

うゎ、何て顔すんだコイツ…
胸が詰まるように、チリチリした。指先に神経が集中する。トオルの舌は指紋を舐め取るようにやんわりと、丁寧に動いていた
少しザリザリとした感触に鳥肌が立った。息が荒くなってる自分が妙に滑稽だった

俺はトオルの口から指を引き抜いた。ツー、と涎が伸び、途切れた
「…はぁ、兄ちゃん…?」
これがあのクソやかましい弟?いつもの元気は全く影を潜めていた
ただだらしなく熱い息を漏らし、初めて見るような潤んだ目で、じっと俺を見上げている
コイツは口ン中に変なスイッチでもあるんじゃないかと疑いたくなるほどのギャップだった
「お前今、俺の指噛んだだろ」
「え!?か、噛んでないよ…!」
弟は嘘をついていない。コイツは実際歯を立てることなく、ネチョネチョとしゃぶっていただけだ

俺はトオルの隣に腰を下ろした
「あー嘘ついていいのかぁ?」
ぐにっと頬をつねる。柔らかいので思ったより伸びた
「いだぁいぃ〜!!嘘じゃないってふぁ!舐め…っ」
舐めてただけだよ!とでも言うつもりだったのだろうが、途中でカナリ恥ずかしいということに気づいたらしい
耳まで真っ赤にして俯いてしまった
「俺に歯立てるなんて100年早ェぞクソガキ」
「立ててないっ…あ!!」
トオルのモノをきゅっと握る。先走った汁で若干ぬるついていた
しかしコイツ、こんな状況になっても一向に萎えねぇな。M気あるのかも…

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