ネズミーランドに行く一週間の間にあった会話・・・


「そいえばさ。蓮はネズミーランド行ったらどんなアトラクションに行くんだ?」
そう秋が聞いてみると。蓮は即答した。
「ジェットコースター乗りたいんだ〜w面白そうだもん!」
「へ〜。意外だな。ジェットコースター乗れるのか・・・じゃあお化け屋敷みたいなのも平気?」
「!!!!!ムリムリ!!絶対ムリ!」
「ええ?!何で〜?」
「お化け怖い・・・・やだよぅ・・・」
蓮が潤んだ目でこちらを見てくる。そんなに嫌なのか。
「ふぅ〜ん・・・・」
秋は少し考えた後。蓮をお化け屋敷に入れてみようと思った。



あっという間の一週間。この日に良い思い出ができるといい。そんなことを考えながら秋は用意していた。
「チケットも用意した。金もよし。蓮も服着てただの男の子。これでよし。」
「わ〜い!」
蓮ははしゃぎながら外に出た。その姿はどう見ても普通の男の子だ。尻尾も上手く隠してるしこれでいいだろう。
秋と蓮は電車に乗り。ランドに向かう。
窓を見ている蓮を見ながら。秋は言った。
「蓮。守ってほしいことがある。ランドに着くまで帽子取るなよ。あとジェットコースター乗るとき猫耳のこと指摘されたらこれは癖っ毛って言うんだ。わかった?」
そういうと蓮はわかったと相槌を打った。
そんな会話をしていたら1時間程度でネズミーランドについた。
秋と蓮は出入り口に居る係員にチケットを渡し。中へ入る。
「うわ〜!!すごい!!」
そこは夢の国。それはもうネズミや犬やアヒルやらなにやら。いろいろなキャラクターが居る。
「夏休みでもないのにすげえ人だ・・・・蓮。離れるなよ。」
「うん!」
そういうと蓮は秋の手をとり。ギュっと握った。
「さてどこ行くか・・・・スターロード行くか。一応ジェットコースターだ。」
「早く行こうよ〜」
蓮が秋の手を引っ張り急かす。
かわいい奴。家帰ったら襲ったる。
そんなことを考えながら蓮と秋はスターロードを目指した。

「ふう・・・ついたな・・・まあまあ並んでるけど20分くらい待てばいけるか。」
「まだかな〜」
蓮がそういいながら秋の周りをトテトテと回った。
「・・・ジェットコースターなんて久々だな・・・ん?」
秋はぼーっとしながらあることに気付いた。
・・・ほとんどの女の人が蓮を見ている・・・・
それはそうだろう。男の秋でもかわいいと思えるのだから。女から見てみるといままで見たことがないくらいかわいいだろう。
「誘拐されないように気をつけないとな・・・・」
秋は走り回っている蓮を見ながらそうつぶやいた。
・・・数分後。
「蓮。そろそろだな。」
そういうと蓮は前を向きなおす。
「うわぁ〜すごい!」
蓮の前にあったのはスペースシャトル風の乗り物。蓮が大はしゃぎしているところに係員に呼ばれた。
「お客様。被り物の方は取ってもらいたいんですけど〜。」
「ああ。すみません。」
そう秋が答えると蓮の帽子を取る。蓮の猫耳が見えた。
平気かなー。そんなことを考えながら秋は心配そうに係員を見る。
「はい。どうぞー。」
案外あっさり係員は通してくれた。それもそうだろう。カチュウシャ(猫耳だがの上に帽子をかぶるはずがない。そういう風に自己解決したのだろう。
蓮と秋、他の客もスペースシャトル風の乗り物に乗り込む。バーをおろし、しばらくしたら発進した。

『キャー』
旋廻。急下降などが繰り出され乗客がお約束どおりとばかりにべたな叫び声をあげる。
「キャハハハハ〜すごいすごぃ〜。」
「よく叫ぶな〜。のど痛めちまうぞこいつら。」
大はしゃぎする蓮と全く叫ばない秋。このミスマッチな雰囲気が少しばかり乗客の視線を集めた。


「蓮。どうだった?」
「すごい!!もっと乗りたいな〜。」
「そっかそっか。まだあるからな。楽しみにしてろよ。」
「わ〜いw」
蓮が満足そうに笑っていたので秋自身も満足して。次に乗るアトラクションへと向かった。


もう6・7回はジェットコースター系に行った。さて後は
「なんかジェットコースターと別な場所行きたいな〜。」
蓮がそういったので待ってましたとばかりに秋が行った。
「じゃあ次はメランコリー・マンションに行くか。」
「?そこジェットコースターじゃないの?どんなところ?」
「まぁ行ってからのお楽しみ・・・・w」
秋の顔が少しにやけた。

「・・・・ここ・・・・?」
「うんここ♪」
そう行った場所はどう見てもお化け屋敷。お化け屋敷が苦手だといった蓮に連れて行きたかった場所だ。
「・・・ヤダヤダ!!行きたくない!!」
「え〜。俺すげー楽しみにしてたんだけどなぁ・・・そっかぁ・・・なんだぁ・・・・」
秋がわざとすごい名残惜しそうにつぶやいた。それを見た蓮は
「・・・・わかったよ!行けばいいんでしょ!」
そういうと秋の腕をつかみ。中に入っていった。
ちょろいもんだな♪
そう秋が心の中でつぶやいた。

館の入り口辺りにいくとそこに居る店員は無表情に
「いらっしゃいませー」
といった。ここの館は呪われてる設定だから無表情なのか。そんなことを考えていると
蓮は怖がりながら何かつぶやいている。
「しゅ・・・・しゅしゅしゅしゅ秋兄ちゃん・・・・こあい・・・・」
そういうと蓮は抱きついてきたので、ちょっとドキッとしたが落ち着いた声で
「大丈夫だって、俺が居るからさ。」
そういうと抱きついたままの蓮を連れながら秋は館の中に入っていった。


「うわぁぁあ!!」
ちょっとやそっとのことで怖がる蓮。さっきのジェットコースターの威勢はどこにいったのやら。
「そんなに怖いのか〜?結構愉快そうな骸骨が踊ってるだけじゃないか。」
そう蓮に聞いてみるとこあいこあいと潤んだ目でつぶやきながらこちらを見る。
「・・・今の蓮すげえかわいいなぁ・・・」
そうつぶやきながら秋は半泣き状態の蓮を連れてどんどん先へ行った。

やっと出口に着いたと思ったら、蓮は泣き出しながら秋に強く抱きついた。
「ばかばかばかぁ〜!!すごい怖かったよぅ〜・・・・」
「ごめんごめんって。そうだ。かるく食べ物を食べようか。」
そう秋が聞いてみると。蓮はすぐ元気を取り戻して秋の手をつないだ。
「あんな上目遣い・・・しかも潤んだ目で見てくる奴がいるかい・・・」
秋がそうつぶやき。かるい軽食が食べれる店に入った。


「はぁ・・・何気にもう夜かぁ・・・・蓮。面白かったか?」
「うん!ありがとう秋兄ちゃん。」
蓮はもぐもぐとネズミ型のドーナツを食べながら言った。
「それはよかった・・・ん?おお。パレードか着たな。」
そう秋がいうと外にライトがすごいつけられたきれいな猫やらなにやら。いろいろ出てきた。
「うわぁ・・・・きれい・・・」
蓮は珍しいものを見るかのようにドーナツそっちの気でパレードをじっと見ていた。
蓮のがきれいだな・・・
秋はパレードそっちの気で蓮をじっと見ていた。
「また着たいなぁ・・・」
「あぁ。またいつか連れてってやるよ。」
いつかまた・・・行けることを願って・・・・


秋と蓮が帰っているときの電車ない。
秋と蓮は疲れ果てたのか寝てしまっている。
そこに一人の帽子をかぶった少年が近づいてきた。
「・・・・祐(ユウ)・・・・?まさかな・・・・」
そう少年がつぶやいたかと思うとどこかへ行ってしまった。

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