「…お兄ちゃん?入って…いい?」

「んー?どーした?」

「あのね…窓の外になにかいるみたいなの…」

「猫かなんかだろ?すぐいなくなるって。」

「うん…」

もう、なんで気付いてくれないの?暫くそこにたちつくす…

「ん?まだいたのか?ホラホラ、子供は寝る時間だぞ。」

「うん……あっあのねっ!」

「ん?」

「その…お兄ちゃんと一緒に寝たいなー。なんて…」

勇気を出して言ってみる。

「ふふ…陸は淋しがり屋さんだな。しょーがない。今日だけだぞっ?」

「えっ!ほ、ほんとに…?」

「あったりまえだろー?かわいい陸ちゃんのお願いだもんねぇ。お兄ちゃん断れないよ。」

「かっかわいくなんかないよっ…!」

もー。お兄ちゃんはいっつも僕を女の子みたいな扱い方をするー。

「はいはい。男の子だもんねー。さて、一緒に寝るとはいったものの…、ベットが一人しか寝れないんだよなぁ」

「えー。」

「どうしよっか?」

「詰めればダイジョブだよっ!」

「ん…?そーかな?」

「ダイジョブだってば!……お兄ちゃんとも…くっつけるし…」

「え?」

「なっなんでもないよ!早く寝よ!」

「???まぁ、いいか。よいしょっと」

「うわっ」

お兄ちゃんが僕を抱き上げる。お姫様抱っこ。

「さぁ、ベットへ行きましょうか、姫様?」

「もー!(ぷぅ」

「だって陸、女の子みたいなんだも〜ん。ほっぺた膨らませちゃって、かーわいい!」

「ばかぁ!」

「先入って…よいしょ。ん〜、やっぱ狭いなぁ。ダイジョブか?」

「…(コクン」

お兄ちゃんが僕を抱き抱える形になる…ドキドキする…

「電気けすぞー」

パチン 真っ暗…

「陸ちゃんの髪の毛いー匂いだねぇ」

「もー!やめてよ!…おやすみなさいっ!」

「あっ?怒った?ごめんね…」

「……怒ってない…」

「やっぱりね〜。陸はお兄ちゃん大好きだから怒らないよね?」

「やっぱり怒ってる!」

「ふふふ…かーわいい…ん〜。眠くなってきたな…おやすみぃ…」

「うん…おやすみ…」

大好きなお兄ちゃんの腕の中、ドキドキして全然眠れなかった…

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