PHPeclipseで楽々PHP開発
PHPeclipseで楽々PHP開発
PHPeclipseとは
PHPeclipseはSourceForge.netで開発・配布されているPHP開発用のEclipseプラグインです。本家サイトはこちら。
はじめて使ってみましたが、便利な機能をもっているので、紹介したいと思います。
2007/3/8現在、SourceForgeのダウンロードページには、Eclipse3.1系、3.0系、2.1系用のプラグインが用意されていますが、3.1系のプラグインをEclipse3.2.2に入れてみました。
英語版となりますが、動くようです。
自分のPCにインストールしているものは以下のようになっています。
- Eclipse3.2.2(Eclipseのページ)
- PHP5.2.1(PHPのページ)
- Apache2.0.55
インストール
- SourceForgeのダウンロードページから、net.sourceforge.phpeclipse_1.1.8.bin.dist.zipをダウンロードします。
- これを解凍すると、featuresディレクトリとpluginディレクトリが出てくるので、Eclipseのインストールディレクトリに上書きする。
- Eclipseを再起動する。
メニューバーに「PHP/Apache」というメニューと、Apache, MySQLの起動停止など行うアイコンが追加されます。
(注)XMLの解析、編集プラグインとして有名なXMLBuddyが入った状態でインストールすると、.phpファイルがXMLBuddyのエディタに紐付けられてうまく動作しませんでした。
設定
自分のPCで開発を行う場合、Apacheの設定で、EclipseのワークスペースフォルダーにAliasを切っておくと便利です。やりかたは、Apacheのインストールディレクトリ(以下、APACHE_HOME)下のconf/httpd.confに以下のような設定を追加します。Alias /eclipse3.2 "C:/eclipse_workspace3.2.2"
<Directory "C:/eclipse_workspace3.2.2/">
Options Indexes MultiViews
Order deny,allow
Allow from all
</Directory>
「C:/eclipse_workspace3.2.2」が、Eclipseのワークスペースのフォルダーです。ここに、「/eclipse3.2」というパスでアクセスするよ(+誰でもアクセスできるよ)という意味です。自分のPC上のブラウザーで見る場合には、
http://localhost/eclipse3.2~~
でEclipseのワークスペースフォルダーを見ることができるようになります。
PHPeclipseには、以下のような機能があります。(全部は見れていませんが)
- PHPプロジェクトの作成機能
- PHPのコマンド補完(Javaの時のように、ctrl+spaceで候補が出てくる)
- Apacheとの連携機能(Apacheのstart, stop, restartができる)
- MySQLとの連携機能(MySQLのstart, stop, restartができる)
- PHPブラウザ機能(Eclipse上で保管と同時に結果画面が見られる)
- PHPパーサー機能(Syntaxチェックをかける)
これらの機能を使うための設定をします。
PHP関連の設定
まず、PHPeclipseが利用するPHP本体の設定をする必要があります。「ウィンドー」=>「設定」=>「PHPeclipse Web development」=>「PHP」=>「Installed Interpreter」を選択し、「ADD」ボタンをおして
PHP_HOME\php-win.exeを追加してください。PHP_HOMEは、PHPのインストールディレクトリです。
次に「PHP External Tools」を選択し、「Run PHP command」と「Parser Command」に書かれている実行ファイルを自分の環境に合せて変更します。それぞれ以下のようにしました。
項目 | 設定値 |
Run PHP command | PHP_HOME/php-win.exe |
Parser Command | PHP_HOME/php-win -l -f {0} |
Apache関連の設定
「PHP External Tools」=>「Apache」を選択し、以下のように設定します。ここでAPACHE_HOMEはApacheのインストールディレクトリです。項目 | 設定値 |
Start Apache | -k start |
Apache | APACHE_HOME\bin\Apache.exe |
Path to httpd.conf | APACHE_HOME\conf\httpd.conf |
Path to | c:\windows\system32\drivers\etc\hosts(注;XPのデフォルト) |
次に「Project Default」を選択し、以下のように設定します。これは上で設定したApacheのAliasに対応します。
項目 | 設定値 |
Localhost | http://localhost/eclipse3.2 |
DocumentRoot | C:\eclipse_workspace3.2.2 |
Include Paths | php.iniでinclude pathに指定しているパス |
MySQL関連の設定
「MySQL」項目にmysqld-nt.exeを絶対パスで指定してください。私の環境ではC:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.0\bin\mysqld-nt.exeとしました。
XAMPP
XAMPPも同様です。(私は利用していないので設定しませんでした)
ためしに使ってみよう。
Eclipse上で新規プロジェクトを作成しようとする(たとえば、「ファイル」=>「新規作成」=>「プロジェクト」)と、「PHP」というフォルダーが出ます。それを展開して「PHP Project」を選択します。そして、プロジェクト名を適当につけて、プロジェクトを作成してください。プロジェクトをクリックし、右クリック=>「新規」=>「PHP ファイル」を選択してください。ファイル名を聞かれるので、「test.php」としてみましょう。
作成されたtest.phpをナビゲーション・ビューでダブルクリックすると、スタブが生成されていることがわかります。
ここで、コマンドの補完機能を試してみましょう。
適当な行でphpと打って、ctrl+spaceとすると「php_check_syntax」から始まる命令群が表示されます(まるでJavaでコーディングしてるみたい)。すごいすごい。ここで「phpinfo」を選択します。
そして、ctrl+Sで保管すると(デフォルトの設定では)PHP Browserがたちあがり結果が表示されます。
すごいでしょ。
2007年03月16日(金) 11:03:05 Modified by wanderingse