猿渡佐助(さるわたり さすけ)
渋い声とがっちりした体つきで上忍衆のリーダー格を努める。
その体躯に似合わず、幻術・各種動物を使った霍乱戦法が得意。
忍犬『ハチ』と忍雉『』を使うが、大抵ナメられており、噛まれたり突付かれたりと酷い眼に合わされている。
そこそこいい歳だが、独身。師匠である白雲斎にはまるで頭が上がらない。
本業は保健所の職員。『御主人から死の臭いがする』とは忍犬の弁である。(バウリンガルにて発覚した)
雪隠 才(ゆきがくれ さい)
齢12にして上忍に任ぜられた、天才頭脳を持つ女子小学生。身内からの呼び名はサイゾー。
遁法・知識(特に現代技術全般など)に優れる。
古来の技術に囚われている(と感じている)轟流の未来を案じており、少しでも近代要素を入れようと躍起になっている。
その苗字から『せっちん』という渾名で呼ばれているが、本人は猛烈に嫌がっている。
頭の回転が早いせいか、相手を問わずガミガミと口煩いが好物の金平糖と最中を与えると静かになる。
服部半蔵(ふくべ はんぞう)
痩身で寡黙、冷静沈着。常に顔を覆面で隠している上忍衆のうちの一人。轟流体術師範。
武器術・体術を得手とし、特に手裏剣術や骨法術などにおいては他の追随を許さないほどの遣い手。
但し、覆面で顔を覆っている機会が多い為か、声が常にぼそぼそとしか聞こえない。
本業は高校教師で体育専任。既婚者。燕、という名の嫁がいる。
はっとり、と呼ばれるのを何より嫌っており、呼ばれる度に「ふくべです。」と無表情で即座に否定する。
弟子とは呼べないものの指導を受けた人間は数多く、轟流忍術の一端を体現する人間の一人である。