多くを語ろうとしない『悪魔の頭脳』
横田市立安須間第一高校、2−A所属。
とある理由で男装して登校している、変わり者の女子高生。
なかなかの美形であり、華奢な体格と相俟って、通常は草食系男子を『演じている』。
本人は
性同一性障害であると公言しているが、実際はそういうわけでもない。
理由を突っ込まれるのが鬱陶しいと感じているための方便である。
なお、カムフラージュの目的で演劇部にも所属している(もちろん幽霊部員であるが)。
詳しい理由は誰にも語っていないが、正宗には
ハナカマキリの例を出した上で
「擬態だよ」と語っている。
その知能指数は測定不可能、或いは『IQ 0』と診断されている。
彼女自身が知能指数テストを受検拒否しているのもあるが、彼女を担当した教諭による、
中学の時に受検したテストに紛れ込ませてあった、IQ測定に必要な問題だけを全て回避して回答しており、
その結果が決して進学校というわけではない安須間第一高校へ進学する理由の一つにもなっている。
なお、この事実を知った担当教諭は発狂しそうになって左遷されたという噂がある。
過去の個人的な事情から、男性との会話はほぼ全般的に苦手としている(肉親は違うらしい)。
ほとんどの場合に無視するか、他人頼みにするか、曖昧な返事で誤魔化すかとしている。
男性に限った話ではなく総じて他人と好んで関わり合いを持とうとはせず、大体独りでぼーっとしているか、正宗と話をしているかという機会が多い。
男性に暴力を振るわれると一時的なショック症状を起こし、緊張過多による呼吸困難に陥る場合がある。
自衛のために30cmの鉄定規を2枚貼り合わせた『武器』を鞄の中に携帯している。
高校編入時にクラスメートで唯一、特に何のリアクションも起こさなかった
八岐吏正宗に興味を持ち、
何となく自分から話しかけてしまった事をきっかけに、付き合いが始まっている。
その弁舌の変わり者ぶりから、時々正宗に
『ヘンな生き物』『宇宙人』呼ばわりをされている。
正宗と交わすどうでもいい会話(少なくとも時間潰し程度だと本人は思っていた)で、世間一般の尺度や価値観を理解する事が多い。
何の実りにもならないと思っていた他人との会話に意味を見出してきており、少しずつ変わりつつある自身に戸惑ってもいる。
その飛び抜けた知識量と常人には理解し難い奇想で正宗の窮地を時折救う。
非常に頭の回転が速く機転がきき、その奇行もその成績の良さで黙認されているフシがある。
『作戦は奇を持って良しとすべし』を座右の銘としている。
正宗を通して知り合った
喜屋武火神とは犬猿の仲、までは行かなくとも憎まれ口を叩き合う仲。
合理的かつドライな性格で、無駄な質問や無駄な運動を嫌う反面、興味を持った事に関する事や興奮すると饒舌になる。
礼儀を知らないわけではないが、喋り方から尊大なイメージを与えがちなので、真面目な説得や交渉は苦手としている。
何も考えていない体力馬鹿や、他人を哀れむような人間を生理的に嫌っている。
正宗との会話にて自称するところによると
「僕の女子力を甘く見るなよ」との事だが、その実力のほどは依然不明。
かなりのインドア派で出不精。その為か体力が無く、運動能力は低い。
運動嫌いを公言しており、「出来れば一生汗なんてかきたくない」と常日頃から言っている。
従って、
自宅と学校以外に連れ出す為には、何らかの要素で外出という彼女の興味を引く必要がある。
テクノやハウスミュージックの愛好家で携帯型プレイヤーで自分の世界に篭り切る事を好む。
マニアの域に達する偏執的な映画好きで、何かの形で映画が関わるとちょっと鼻息が荒くなるほど。
偏食家で軽度のサプリメント依存症。生の魚介類、及び自然食品の生食品など全般が苦手(というよりはほぼ食べられない)。
好物は本人曰く「地元の味」という、ガムシロップとコーヒーフレッシュをぶっ掛けたコーヒーゼリー。
滅多に無い事だが、時々長髪のウィッグをつけ、化粧をし、女性服を着て『変装して』現れる事がある。
その時は寡黙であるものの、口調も仕草も全て年相応の女性のものになる。
その日は
『レア神子島』としてその日はいい事がある、と勝手に正宗が決めている。
愛用の携帯電話はdocodemo社の『X-AQUA リミテッド・ブルー』。