ようこそ横田市へ - 染井テクノ

染井テクノ(そめい・てくの)

燃える赤毛の『水曜日の魔女』

横田市立安須間第一高等学校、2−A所属。17歳。女子高校生。
イギリスと日本のクォーター。腕利きのゲーマーで陰気なオタク少女。

髪の毛は少しクセのある濃い赤毛。両サイドで小さめのツインテールに纏めている。
瞳の色は深いグリーンがかった茶色。ゲームマニアのためか、それとも遺伝なのか、ツリ目で目つきは悪い。
少々目の下辺りにそばかすがあり、本人はそれを気にしていて余り人前に出たがらない。
(それでも少し洒落た眼鏡を身につけるようになる、など、その性格は以前より解消されつつある)
その笑い声に特徴があり、「ふひひっ」と笑う。
小柄で色白、痩せぎすで、自身でも『インドア派虚弱体質発育不良』を自称している。
本人曰く「INT極振りだから、あたし」とのこと。
友人からの渾名は『てくのん』、或いはそのゲームの腕前に敬意を表されて『テクさん』

性格は『外道』と言われるほど享楽的で捻くれており、わざと本質を突いたり露骨に茶化したりなど酷い毒舌家である。
二面的な性格の持ち主で、偏向的かつ苛烈な内向者であり、友人の輪が極端に広がっていく事を嫌う反面、
ゲームセンターのトップスコアを叩き出し、自分の名前を記すなど自己顕示欲もあり、フクザツである。
その性格と舌鋒から友人の数は非常に少ないものの、それら『踏み絵』をクリアして、
それでも友人として付き合いのある人間には(付き合い方こそ他の人間と全く変わらないものの)、
敬意を表しており相手を立てるような行動を取る他、何よりも大切にしている。

趣味のゲームに関しては大変こだわりが深く、格闘ゲームと音ゲーには異常な集中力を持って取り組んでおり、そのプレイ姿に魅了されたギャラリーが出来るほど。
通信対戦機能を実装した格闘ゲーム『ヒーロートリガー』の地域乱入対戦記録ホルダーであり、
根城にしているゲームセンター『Atomosphere』に37人抜きの公式記録を残している。
格闘ゲーム全般においてゲーマーとしての実力を問われるテクニカルなキャラを愛好しており、
対戦者が安定した強キャラを選ぶ事を嫌悪し、『強キャラ狩り』と称して徹底的に捻じ伏せる傾向がある。
(「ゲームの中までイチイチ安パイ選んでんじゃねェよクソが」とは彼女の弁である)

上記の性格と素行や口の悪さも含め、ゲームに関してはいくつかトラブルを巻き起こしている。
弁えない悪質なプレイヤーにはプレイ履歴の残る専用IDカードを賭けて対戦を持ちかけ、奪い取った人間の目の前で、
持ち歩いている小型の穴あけパンチに挟んで足で踏みつけ、カードに穴を開け紐で通すという通称『IDカード狩り』を行い、
その冒涜的行為から『ID狩り』『水曜日の魔女』の通り名で恐れられている。
掲示板サイト『YMCK-incidents』にて、八岐吏正宗が解決した最初の事件の関係者であり、その時から正宗とは知り合いである。

コンシューマーやオンラインゲームにも積極的に参加しているが、
どのゲームでもプレイヤーキャラ名(1stキャラ)に必ず『ジゼル』という名を使用する。
その名前を付けられなかったゲームはプレイしない、とさえ公言しているほど。

洋楽好きで、特にハードロックバンド『ザ・フライング・ダッチマン』は譜面をそらで覚えるほどの大ファン。
アニメ・漫画にもそれなりに造詣は深いが、最近のものには食傷気味(彼女曰く「偏り過ぎ」)であり、あまり興味を示そうとはしない。
鏑木遊星による漫画作品『艶は匂へど』のファンであり、直筆サイン色紙を数枚所持している。

家庭の複雑な事情で花屋『フラワーショップ ソメイ』を営んでいる伯父夫婦と共に暮らしている。
伯父は大会荒らしと『暴君(キング)』の異名で畏れられた格闘ゲーマー染井航兵
伯母は過激派ゲーマーズクラン『王国(ザ・キングダム)』に所属し『暴君』と伝説的なマッチを繰り広げた染井乙女である。
伯父はテクノに比較的甘く、物腰も柔らかいが、厳しい伯母だけはテクノの天敵とでも言うべき存在であり、
怒られる時には伯父と一緒に震え上がって冷や汗だらけになり、何も出来なくなってしまうという。
ただ一家揃ってゲームへの関わりが深いため、テクノの趣味においては特に言及もなく寛容である。

好物は『MORGENSTERN』のテイクアウト・ミネストローネ。
青臭いから、という理由で生野菜を使用した食品が全く食べられない(食わず嫌いの気もある)。