蛭田マリー（ひるだ・まりー） 
蛭田マリーは日本の舞台女優、パフォーマー。
（株）星音堂所属。
主に舞台公演やミュージカルなどの舞台劇で活動しているパフォーマー（本人は『演者』であるとしている）。
白黒を基調としたゴシック調のブラウスに漆黒のスカート、黒ブーツという服装で登場し、役名こそ違うものの、『歌手』という役柄に抜擢される事が多い。
現代が舞台の劇に出演の際は、本人役を演じる事もある。
本名はおろか年齢、身長を初めとする一切の経歴は非公開（事務所方針でもある）。
また、ゴシックメイクやカラーウィッグ、オペラマスクで顔を隠し、舞台上以外では基本的に喋らないため、正体不明の舞台女優として一部で知られている。
清らかささえ感じさせる透明感のある伸びやかな高音から、濁った低音のデスボイスまで自在に歌い分け、またその抜群の声量から本物の歌手では無いか？とさえ噂されている。
が、真偽を含め一切は謎に包まれている。
スクリーミング・アヴェ・マリア
彼女をアマチュアながら一躍有名にしたのは舞台公演''『Screamin' Ave Maria』''（ScAM）での歌唱シーンである。
彼女自体が演出に関わったという該当のクライマックスシーンでは、清掃業者を装ったバックバンドメンバーが、
医者や看護士の服装をした顔の無いマネキン達を片付けて行き、やがてマネキンを退けた先に点滴を差して大きな車椅子に座った、
糸の切れたような人形のような彼女が現れ、彼女の両脇をメンバーが支えて持ち運ぶようにすると突然歌い出す、というものだった。
息を殺し微動だにせず、本物の人形そっくりに見せる事で、歌い出した時の自身の鬼気迫る歌唱法とのギャップで強烈なインパクトを残し、
その評判が動画サイトや口コミで広がった結果、アマチュアにしてはありえないアンコール公演も追加で入るほどの盛況振りを見せた。
なお、この際使用された『Ave Maria』をゴシックメタル風にミックスアレンジした『Screamin' Ave Maria』は、
ハウスミュージックなどで知られる、ネットで結成されたテクノサウンドグループ『The Mute People Systems（TMPS）』が楽曲提供しており、
TMPSのアルバム『RAGNAROK ON THE DANCE FLOOR』にてfeat.Mary Hilda名義で唯一の正式なオリジナル音源として特別収録されている。
また、この曲のPVには舞台演出をリライトして再現された脚本が用意され、歌い出しのビデオクリップ部分に彼女自身が出演している。
その際にStrut-O-Casterのボーカル、Hisashiもコーラス音源の収録で参加しており、後にTMPSの許可を得て焼き直し、
更に強烈なギターアレンジを加えた『Screamin'Ave Maria 〜Backstab in Rapture〜』として、feat. Mary Hilda with Strut-O-Caster名義で発表した。
この楽曲は後にアーケードゲーム『HEROTRIGGER�検�にて隠しキャラクター『嫉妬に狂ったブリュンヒルデ』のテーマソングとして挿入されている。
流出騒ぎ
上記の様に謎に包まれた女性パフォーマーのため、素顔の流出という点で話題性を持っており、インターネットで素顔が公開されるなどの噂の的になりやすい。
決定的、と言われていた素顔の写真も、結局ライブハウス近隣に住む学生の写真であったとされ、未だに素顔の写真は開かされていない。