納豆
http://wiki.livedoor.jp/taiji141/d/FrontPage
納豆といえば、日本の朝の食卓には欠かせない食品ですよね。実は個性豊かな納豆が地方ごとに多数存在していることをご存知ですか?そんな納豆をウィキでまとめてしまったのが、この「納豆」です。運営者のtaiji141さんのお話をうかがいました。今回は近代納豆の発祥は仙台にある、というトリビアつきですよ!
1. 「納豆」Wikiについて
Q. 納豆を題材にした、ウィキを始めたきっかけはどのようなものでしょうか?
3年くらい前の頃ですが、納豆ラベルのコレクションが100枚を超えたため、そろそろ何かしらページを作成しようと考えていました。ドメインも取得しサーバも借りて、外堀は埋めたのですが、DBを作るのは面倒くさいしなどとなかなか着手できずにいたところ、livedoorが無料wikiサービスを始めるとのニュースを聞き、試しに使い始めてみたのがきっかけです。最初はどんなwikiにするか試行錯誤していましたが、書いているうちに方向性が確定してきた感があります。Q. 「納豆」ウィキでは大変多くの種類の納豆を紹介されていますが、情報はどのように集められているのでしょうか?
納豆ページに関しては、あくまで地道に足で探して、自分で食べてレビューを作成しています。デパ地下や物産館、物産展などをこまめに廻る他、出張先や旅行先など普段行かないエリアも狙い目です。
白糸納豆の時のように、納豆関連のブログを書かれている方から販売店情報を教えていただくこともあります。
情報収集の過程については、最近livedoorBlogで「七転納豆」というブログを始めましたので、納豆wikiとあわせて読んでいただくと楽しめるかと思います。
Q. ウィキ内で「近代納豆の発祥は水戸ではなく、仙台である」と言う説を紹介されていますが、こちらはどのようなものかお聞かせ願えないでしょうか?
北海道大学の半澤博士が提唱した、純粋培養による納豆菌を使用し、衛生的な容器で納豆を製造するというアイデアを、研究所レベルから工場レベルへブレークダウンし近代納豆製造法を確立したのが、宮城野納豆製造所(仙台市)を設立した三浦二郎氏です。近代納豆は、納豆菌も、納豆製造方法も、すべては仙台から始まり、全国に普及していったわけです。また、プレ近代納豆期の量産納豆の一つに宮城県の岩出山納豆や仙台市の日の出納豆があり、水戸天狗納豆の創始者笹沼清左衛門氏はこのどちらかで修行をしたと推測されます。
つまり、近代納豆の始まりも、水戸納豆の始まりも、元をたどると共に仙台がルーツということになります。
実はもう一方で、盛岡高等農林学校の村松博士にはじまる系譜もあるのですが、これはまだ調べきれていません。村松博士の弟子である成瀬金太郎氏(宮沢賢治の同級生です)が、三大納豆菌メーカーである成瀬発酵研究所(東京都練馬区)を設立している。など、まだ断片的な情報しか集まっていません。
※宮城野納豆製造所は、現在の三浦納豆菌製造所。
2. livedoor Wikiについて
Q. 多くのサービスベンダーがウィキサービスを提供していますが、livedoor Wikiを選んだ理由は何でしょうか?
タイミングがあった。ということでしょうか。Q. livedoor Wikiの使いやすい部分、使いにくい部分があれば教えてください。
使いやすい点wikiならではの気軽に始められて、スキルが不要というのが利点では。思い立ったらすぐ始められ、コンテンツに専念できるのも長所。Blogのように過去記事が埋もれていくこともないですし。
使いにくい点
DBではないので、項目の追加や仕様の変更はすべて手作業になってしまう。新しいindexページを開発したくても、それもやっぱり手作業に。また、納豆wikiの場合、ページ名が納豆商品名にあたるのですが、同じ商品名の納豆が多々あるというのも悩みの種です。
3.編集方針について
Q. コンテンツのうち、ご自身が編集した部分は何%くらいですか?
100%です。Q. wiki管理者以外の他者が編集することを想定していますか?編集できる設定にしていますか?
編集できる設定にはしていません。当初は、みんなで盛り上がることができれば、地方情報などのフォローがあれば、などとスケベ根性もあったのですが、マイナーなジャンルなだけに、第三者の記事追加はなく。。。また、官能項目をレビュー対象とするようになったため、評価軸がぶれないよう、自分だけが編集できる設定にしてしまいました。
Q. 運用のさいに困っていることなどありましたら、教えていただけないでしょうか?
wikiの問題ではないのですが、納豆という商品は、商品名が曖昧という特性があり、取り扱いがなかなか難しいです。「小粒納豆」とか「北海道納豆」という名称の納豆は、全国で何種あることか。また、「日の出納豆 鈴丸本小粒 カップ納豆」なんて、納豆が2回も出てくるし、どこまでが名称なのか、多分メーカーもわかっていないと思います。また、納豆を表現する言葉が、日本語に存在しないのも悩みの種です。定番的な表現はいくつか定着させることができましたが、それでも、この感触はなんと表現したら良いのか悩むことが度々あります。
ワインには「松の実の香り」みたいな特殊用語がありますが、納豆には存在しませんので。
4.その他
Q. 「納豆」ならではの情報、ページがありましたら教えてください。
官能項目が記述されている納豆データベースは他には無い!というのが取り柄でしょうか。大豆品種別のインデックスとかも世の中には存在しませんし。。。
個人的には、近代納豆のうんちく系が好きなネタです。
Q. 「納豆」の今後の展望やウィキ上での企画などありましたらご紹介ください。
とにかく地域地域で愛されている納豆を応援したい!というのが、初期から変わらぬ意思ですので、手薄なエリアを充実させていくのが今のところの目標です。また、ページ数が増えてきたので、インデックスも抜本的に改造したいのですが、なかなか時間が取れませんね。Q. 読者の方にメッセージなどありましたら、どうぞご自由にお書きください。
納豆の原材料は、大豆と納豆菌だけです。添加物はいっさい入っていません。こんなすてきな食品が日本全国の納豆屋さんで作られています。納豆wikiを参考に、大手メーカー以外の納豆をぜひ楽しんでください。個性豊かで美味しい生活がそこには待っています。2007年06月19日(火) 12:35:09 Modified by wiki_interview