なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-15.10からの続き




●2015.10.15 思っていたようなもんじゃなかった


なんか貰いもんのスチームクリーナー使ってみたが、想像していたのとは違うものだった。


いちおう事前にYouTubeで使い方をよく調べたが、電源ボタンもなければ電源ランプが消えるという仕掛けもなし、気圧が高い間は蓋が回せない仕組みもなし、たんなるでかいネジでした。
要は安もんだろうね、異様にコードが太くて硬いので使いづらいし。
ちな実物は上に貼ったAmazonの画像とほぼ同じ。

使ってみて、何が違うってけっこう濡れるんだよな掃除する対象が。
家電を掃除しようとしたが、電気製品には使えんのでフツーに壁とか雑巾で拭き取りながら掃除する用途に。
これがまた落ちないんだよな汚れが。 ここでも思っていたようなものじゃないなと。
でも金属製品についた汚れなら落ちるっぽいので、使い方かな。
まー金属製品であればピカールで磨くのが海上自衛隊ゆずりの伝統的手法なのだが。

風呂場の垢とかならクレンザーなり重曹なりを使い、洗車用の柄付きスポンジでこすったほうがいいんでないかと。
でもそれなりに使いみちあるんで、やっぱ重宝しそう。
思っていた用途とは違う方面で、ということ。


最近観た映画


●マーガレット・サッチャー 鉄の女の素顔

サッチャーもの第二弾的に観てみた。
ドキュメンタリーに分類されていたが、ホントにテレビのドキュメンタリー番組みたいだった。
まあそりゃそうか。

ドキュメンタリーとしてどの程度かよくわからんが、まあ観ていて退屈な映画じゃない。
ただサッチャー元首相の記録としてはものすごい大雑把なダイジェスト版であろうとは思う。
いちおう生い立ちにも触れるが、主に保守党の一員になったころから例の映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」製作がはじまるとこまで描いて、つまりこれまたサッチャー元首相が存命中であったころみたい。
どのくらい正確な記述であるかは不明なれど、ともかく「鉄の女の涙」よりこっちの「鉄の女の素顔」観たほうが効率はいい。

この映画の良いところは、政治に詳しくない者であっても、コレさえ観てしまえばサッチャー元首相を知ったような気持ちにさせてくれるとこ。
他の題材でもそうだけど、近代史に詳しくなった気にさせてくれるのはいいね。

とまあそんな感じで、普通に楽しめました。



●クレオパトラ-前編

なんかレンタル屋で見かけた驚愕のコンテンツ。
制作費290億円?
エキストラ22万3千人?
上映時間4時間12分?
冗談だろ・・・と思って、次に「観たい」となったが、DVD二枚組がめんどいんでそこでは借りず、iTunesカードを買ってiTunesStoreでレンタルして観た次第。
余談ながらこんだけの超大作なのに今じゃ二百円レンタルなのか・・・諸行無常というかなんというか。

とりま前後ずつに分けて2日で観ることにして、前半の感想を。
いやあ、マジでスゴい映画で、ウィキペディアみるとじっさいは不手際の連続で撮り直しを繰り返して、だからじっさいに画面で活かされているのは総製作費の3分の1くらいなのかな、それでも百億円クラスとなり、今の感覚だと数百億円という途方も無い超弩級な大作ということで、目がくらむ。
ホント、普通の感覚で観れば「バカじゃねえの?」というくらい豪華絢爛で、そのためストーリーがまったく頭に入りません。

だいたいエキストラ22万3千人って何よ、延べ人数だとしても想像を絶するし、端数の3千人でも驚きであるが、後半に登場するのか? それ、十戒の出エジプト編でやれよと言いたい。
ソ連や中国であれば人海戦術で一万人とか動員する例もあるが、それだってあり得ないと思えるのに。
まあ一度のシーンで22万総出演ではなく、分けて登場だろうね、歴史上最も人が集まったのはモンゴルフィエ・ブラザースのコンサートがフランスかどっかで開かれた時で40万人だっけ? ともあれ異様な数字だ。
エジプトの港とかもぜーんぶ作ったんかい、頭がクラクラする。
いやコレはホント、確かに目の保養ではあるよな、単純に。

CGでもいいからこのレベルの映像で銀河英雄伝説とか観たいものだと思う。
とりま夢の様な映画ではあるが、やはりというかなんというか、予算超過すぎて会社傾いたってよ。
予算の一割を事前のプランニングに割り当てればまだダメージも少なかったろうにね。

そんだけ超大作なのだから面白くてとーぜんなのだが、シーザーが刺されて「ブルータスお前もか」となるシーンは術者の予知夢的なイメージで処理しているのが納得いかん。
あ、例の台詞、言ってる言ってるって映像でわかるんだけど、そこがサイレントでどーすんの。
つか妙に凝ったことしなくていいから。
ついで話だけど翻訳がなんかね、発音でハッキリと「シーザー」って聞こえるのに、今風な名前で「カエサル」って字幕になるのが問題で、ブルータスもやっぱり今風にブルトゥスだし。
英語圏ではカエサルもシーザーなんだろ? じゃあそれでいいよ。
ブルトゥスもブルータスでいいよ、日本でもトップレベルで有名な台詞なんだからさ。

しかし歴史ものとしてみても興味深いね、イエス・キリストの少し前で十戒の出エジプト記より千年以上あとの話か、ローマとエジプトの関わりとか面白い。 キリストがいかにローカルヒーローかわかるよな、モーゼもシーザーもとんでもない大物で、大量のエキストラ必要な映画になるのに、キリスト映画は地味だもん。 でも世界観は確かにつながっていて、有名なシーザーの銀貨はシーザーの元へ、というエピソードとかに現れているわけで。
それと食事シーンとか興味あったがあまり深く突っ込まない方針みたい。
箸もフォークもない時代、どんな料理が出てくるのだろうと思ったが、クレオパトラは串でつついてましたな、やっぱ手づかみで寿司みたいに食うようなシーンにはしたくないし、配慮は必要だね。
カバブみたいな串焼きとか、たぶん創作料理かもみたいな。

とまそーゆーわけで、インターミッションを多少過ぎちゃったけどいったん切りあげて残り後日に。


●クレオパトラ-後編

さて、ぜーんぶ観ました。
主に言いたいことはふたつ、ひとつは22万人のエキストラが行方不明という歴史ミステリー。
もうひとつはあんがいたいした映画じゃないなーという感想。

エキストラ大量失踪という大事件に関して言えば、22万3千人という触れ込みが多くて3千人しか見えませーんということ。
残り22万人はどこに消えた? 撮影はしたが、エキストラの服装がマチマチでカットされたとか?
とゆか戦争シーンが思ったほどたいしたことないじゃん、超弩級の大予算による物量は別として、うまい映画じゃないような気さえしてきた。 史実として本来は面白い物語なんで映画になっているわけで、つまりは脚本で魅せるの、できたはずなのに、明らかに取捨選択が下手で、しょーもないいざこざで戦争になりました、というふうにしか見えず、本来ならそれで面白くもなると思うのだが。
個人の喧嘩で大戦争、じゅうぶん魅力的なネタじゃん、でもうまくいってない。
つか両軍の激突シーンすらないし、海戦では確かに船の実物大とか贅沢なんだけど、この手の史劇で定番の目を見張る大作戦がなくて困るみたいな。 前半の「亀の陣形」は良かったのにね、あーゆーのの艦隊決戦版が観たかったのに。
でもって繰り返すが、22万人どこ行ったのやら。

さらに言うと、巨大な運命という最高の素材が活かされていない的な。
エジプトはどうなる、ローマはどうなる、という大スケールの話を、アントニウスとクレオパトラの心情みたいなところにとことん矮小化しているみたいな感じで、もったいないにも程がある。
だってその結果、常識をはるかに超えた大予算のセット類がぜーんぶ単なる背景になってしまうから。
アントニウス&シーザーとクレオパトラのドラマであれば、そもそも4時間12分とか要らんし。
前半の「ブルータスお前もか」シーンなどでは変な方向に凝っていたが、後半では逆に面白い演出なしで、なんかね。

うーむ公開当時、みんなコレをどんな気持ちで観終わったのだろうか。
十戒であれば「いやあ長い道のりでした〜」みたいな感慨があるものだが、クレオパトラはどうも。
史実としてはどえらい運命でした、となるんだけど、映画の方は尋常じゃない予算をかけながら戦争シーンとかパッとしないもんだから、単なる歴史の流れに翻弄されたひとり、くらいにしか。

とまあ苦言もあるが、映像としては必見の贅沢さではあるね。
かような感じで観て損した、ということは決してないわけ。

余談だが最初から気になっていたんだけど、コレ立体音響なのかな。
音の響きがあるような気がするんだが。
当時の立体サウンドは現在と違ったり、または独自の規格なんで多くの映画が再現されないままモノラルトラックを使ってビデオ化していると思っていたんだけど、なんとかうまく拾い上げたんかな。

とまあそんなわけ。
次は天地創造が観たいな。



●ベン・ハー 前編

なんか天地創造はレンタル中なんで、代打としてベン・ハー借りてきた次第。
ベン・ハーってみっつくらい有名なのがあるけど、どれも決定版みたいな感じだと記憶。 旧いのは1920年代だっけ。
とりま今現在、ベン・ハーゆうたらチャールトン・ヘストンの、という雰囲気なんで、GEOでもそのような版があった。
子供の頃、テレビでも観た記憶がある・・・というか十代にレンタルビデオで観たという可能性もあるが、確かなのは小学生向けのわかりやすい口語版みたいな本を読んだこと。
だから大雑把にストーリーを知っているというか何となく覚えている。

例によって三時間四十分くらいだっけ? 大長編なんでインターミッションがある二時間ちょいあたりまでの前編から観た。
いやあ、これやっぱ面白いよ、映画として普通に。
改めてクレオパトラは歪な失敗作だったのではという疑惑沸きなんだが。

というわけで、わかりやすくするためクレオパトラとの比較で語るけど。
まず映像として、常識的なのが目についた。 一瞬の街遠景などはマット画で処理し、大艦隊なんかはミニチュアで再現。
こうした当たり前の手法で語られている事実そのものが、妙な安心感につながって落ち着いて物語に集中できる。
クレオパトラは豪華絢爛すぎてなーんか不安なんだよね、じっさい演出も脚本も「素晴らしい」と断言できない感じあるし。
ベンハーだと適材適所でゴージャスなんで、ちゃんとスペクタクルを堪能できるし。
でもってストーリーに動きがあるんで観ていて楽しい。
これもクレオパトラとの比較だが、アントニウスとかクレオパトラとか突然、ブチ切れるのが不自然だったり、逆にもたついたりという不安定要素がなく、また重要シーンとも思えないのに超贅沢なセットでクラクラする、なんてこともベン・ハーではなかった。
両者、ミョーに正直なカメラワークとか共通点もあるが、それはまあどちらも古い映画の重厚さをうまく出しているね。

あと、先日キリスト映画はスケールが小さくて地味、と言ったが、撤回するわ。
ベン・ハーもキリスト映画だったんだね、そいやポンペイ最後の日もそうだった。
ここではポンペイ最後の日とベン・ハーの共通項である、イエス・キリストの表現について触れると、その御姿は写さない方針という形ですな、その後の映画では平気で普通に俳優が演じてますが。
絵画でもイエスが居ると思われる空間を空白に空けておく空気の読み方してたりすることあって、キリスト教圏だからまあ配慮なんだろうけど、過ぎた心配りではあると思う。
なんつても劇中の当時はナザレのイエスとしてれっきとした人の子、大工かなんかだったわけで、キリスト教のご神体になったのは後のことでわないのかと。 なおさら真正面から描いても問題ないような。
まあ推測だけど、イエス・キリストを映画の中でどう扱うかはベン・ハーという映画が出来たころは研究中だった可能性みたいな?
結論として絵に描くのは慣例化してるんで、映画も別にいいんじゃね? と落ち着いたのではないだろうか。
実在の俳優が演じるという問題もあるが、それは舞台劇などで決着ついている論だったのかな、知らんけど。


●ベン・ハー 後編

観終わった。
いやーコレは面白い映画でした。
じっさいオープニングからすでに面白いよね、夜空に光があって、救世主が誕生するところで思い出したようにタイトルとか心憎い演出で。
しかもむろん創作なんだけど、力強いストーリーに惹きつけられる感じ。

有名なのは戦車レースの場面だけど、そこに至るまでの狂おしく悩ましいのに揺らぎはない的なとことかスゲえと思うし。
戦車競技なんてよく撮ったなー思えて感心するし、撮影の規模も驚くレベルで、最初のパレードシーンなんてどうやって撮ったやら。
大掛かりな撮影なら必ずリハーサルを繰り返すもんだが、あのパレードでは広大なトラックに馬が足跡をつけて様相がかわってゆくのがハッキリ分かり、リハーサルのあと本番前に地面を慣らしてからの一発勝負撮影、としか思えないんだが。
トラックの中にある巨大な彫像とか合成かと思ったら実物大だし、あの中洲の建築だけでひとつの小さな街みたいな規模。
また編集がいいのか、わかりやすく表現出来てるなと感心する。

こんだけの大勝負なんだけど、そこでは決着がつかないというか、メッサラ倒して終わりじゃないのがいいね。
ここでキリスト受難を交えてくるあたり、よく出来た原作であり、脚本だと思う。
そしてあのラスト。
なんか思い出したのはアニメ映画「アリオン」で、ラストにレスフィーナの台詞、「なんだか長い夢をみていたみたい」というのがあって、アリオンという映画はじっさいそんな感慨があるものだが、ベン・ハーもまさにそう。
長くて暗い夢をみていたみたいだ、とじみじみ想う感じ、やはり比較するとクレオパトラはそのへん弱いね。
クレオパトラは史実だから・・・と言い訳できない点であり、史実でもおそろしく不思議な物語だから映画でもうまく描けるはずだったし、あるいは脚色多めにしてもよかったが、とにかくなんかパッとしない出来となっていた。

昔の超大作を続けて観ているが、十戒とベン・ハーかな面白いのは。
あとはスパルタカスもHULUにあっていつでも観れるが、最近というかここ十年以内にテレビで観たような気がして、後回しになってしまう。 歴史劇とでもいうのか、こーゆーのはやっぱいい。

というわけで、かなり堪能した一本。


●天地創造

GEOではレンタル中だったんでiTunesStoreで借りた。
じっさいに観てみると、非常な混乱が。

それもはじめてではない的な混乱で、要は子供の頃にテレビで観た記憶とちがーう、ってこと。
じゃあ初見なのかというとそーでもなく、まったく同じ戸惑いが過去にあった気がする。
おそらくVHSレンタルで天地創造を観たことがあり、そのときも似たような感想だったのだろう。

具体的に主なところを述べると、いちばん「えっ?」と思ったのがノアの方舟編ラストで、あそこはノアの家族が皆そろってポーズして終わり、じゃなかったか? みたいな感じに記憶違う。
またバベルの塔編では、細かい描写が違っていて、例えばバベルの塔はもっと絵画にあるような普通デザインだった気がするし、異変後に王が人を呼び止めるが言葉が通じず、「何を言っているんだ?」という部分も絵面が違う気がして。
そしてソドム編ではロトが家族連れで逃げ出し、背後でソドムが滅びるシーンは物凄い炎の演出で、じっさいの核実験映像でも流用したのかと思うくらいだったのに、この天地創造という映画ではかなり雑なマスクを切って合成の爆発だったり・・・。
他にも様々なとこが違う気がする。
ダビデとゴリアテのエピソードもないし。

じゃあ子供の頃、観た記憶がある映像はなんだったんだ? という話になってくる。
旧約聖書の映画化ってほかにあったっけ、みたいな。

もしかしてテレビ映画みたいな、スペシャルドラマとかを観たのかも。
あるいは、なーんか旧約聖書関連の特番で、ミニドラマが付属とか、そんな番組だったかもと思い直したり。

それはさておき、内容は。
ぶっちゃけ、あまり面白くはないです。
まあ前提としてユダヤ教徒ではない、というのもあるんだけど、原作の旧約聖書がアバウトすぎだろと。
原文の意図がわからないまま誤訳が重なって今に至るような部分もあると思われ、例えば天地創造4日目、神は太陽と月と星をつくったとか、その前の描写と矛盾していて、正しい解釈とはとても思えない。
何かこう、カレンダーとか暦を制定した、と考えるほうが辻褄が合うだろと。
またカインはどんな悪いことをしたのか、原作にも書いていないと記憶。 ただ兄弟のうち、カインの捧げ物だけ神は受け取らなかったとしか分からず、その後どんないさかいでアベル殺害に至ったのかも詳しくはない。
こんだけ意味不明な旧約聖書を、映画化ってのがまづ無理があるかもみたいな。

またアブラハムとイサクのあたりはなんかもったりと退屈で。
ただただ非常に興味深い、というだけで面白い物語ではないね。

それにしてもノアの方舟編、動物のつがいを一組づつ連れて行くけど、なーぜか鳩だけふんだんに積んでますな。
というか鳩屋敷かい! というレベル。
まあ物語の邪魔になるわけでもないので、かまわんが。
それと方舟ってのも不思議なもんで、長方体なのと笹舟みたいなデザインと、二通り出回っていて、天地創造という映画では笹舟タイプが採用されているのはなぜ?
ま、どっちでもいいけど、ともあれ原作に神の指示が書いてあって、どうとでも解釈できるんで、別な資料からあたるしかないのかも。
それとノアという人物が妙に軽いユーモラスなおっさんに描かれているが、じっさいノアは酔っ払いだったという説もあるそうで。
だいたい近隣住民に方舟建設を手伝わせておいて乗せないんだから神のもとに正しいとゆうても人間的にどうよ、ってことに。

このノアが長寿である人間の最後であり、たぶん最初の契約者かなと。
まあアダムもイブもみんな長寿だけど、九百何歳とかぜったい千年を超えないあたり作為がある数字だよな、まあじゃっかんオカルトだけど、昔の人間は長寿であった可能性も指摘されていて、創作話としては面白い部分。
あくまでもネタとしてであり、映画として面白いわけでもないが。
でもって前後の事情とかから解釈すると、次の契約者がアブラハムで、その後のモーゼでなーんかイスラエルの民限定みたいな話になってきて、なんとなく実用性に欠ける信仰なのをうまく正したのがナザレのイエスによる最後の契約であるが、ユダヤ教徒はイエスの契約を認めていないんだってさ。 まあ歴史的には単なる活動家のひとりにすぎないし。

とまあ旧約聖書を思い出すには格好の素材でした。
つかよく知ったエピソードとかに映像がつくと記憶のはずみになるんで観てよかった。

映画としては、まあイマひとつですけど。


●EVA<エヴァ>

なんかiTunesStoreのオススメSFかなんかにあって、わりと評価も高かったっぽいのがHULUに来たんで視聴。

まあ定番のストーリーだが、なかなか良いね。
なんつか、学生映画みたいな話で、じっさい8ミリ時代からアマチュア映画とかちょくちょく観てるんでそう感じる。
かなりセンシティブなロボット映画。
とりまロボットのモデルにしようとしたエヴァという子が可愛いのは高得点。
容姿もいいし、ホントに本物の子供みたい・・・ってそりゃそうなのだが、自由すぎて「まず落ち着け」みたいな雰囲気が魅力。
これをモデルにSI-9とゆう人間のようなロボットを造る話で、まあ逆にロボットダンスみたいな子供ロボットでもそれはそれで面白かったが、さすがにそんなわけにもいかないか。

話の序盤でロボットが壊れると元に戻せない設定が登場、つまりロボットも死ぬんだ・・・ということでいやああぁな予感を含んで進行。
さらにSI-7マックスというスーパーヘルパーさんみたいなロボットも登場し、ぶっちゃけ感情もちゃんと表現するし、コレでいいじゃんと思うのだが、主人公の技術者はさらに上を目指しているらしい。
そのへん、どんな野心があるのかないのか、理想のほどがよくわからんのがマイナスポイントか。
いったい、どんなロボットが作りたいのか、技能があるから雇われただけで、とくに思うところないのか、もちっと描いてよと。
ベイマックスはすでにある的な世界で、人間のようなロボットの意義とかさ。

こーゆー人工知能とかロボットを描いた作品は多数あって、ちょい思い巡らすと。
誰でも思い出すのはアニメ版攻殻機動隊シリーズ、特にイノセンスじゃないかな、あのシリーズではタチコマ以外、けっきょく人間性は出なかったみたいで、やはり人間を素材にして人間らしいロボットを作っちゃおう的な。
またちょいマイナーだが、アニメ化もされた「ヨコハマ買い出し紀行」がいちばん、人間らしいロボットをうまく描いているような気がする。

人間と一緒に普通に暮らしているが、ただ寿命だけが違っていて、それが一緒にいる社会がいい感じで、言い換えれば成功したロボットの人間性みたいな話であって、なかなか貴重かと。 超スローライフな未来で、でも人はどんどん変わってゆくが、なんか変わらない人が混じってるー的な感じでロボットが配置されてる的な。
ここでロボットの人間性を開発する人々は、それを探求するためにスピードブレイカーみたいなボートで飛ばしたり、謎のレコードを聴いたりするエピソードとか、しみじみと感慨深いものがあって。 そもそも人間性を知るためにロボット開発みたいな、じっさいの人工知能開発に似た背景が面白い。
スゲえ余談だが、じっさいの横浜もヨコハマ買い出し紀行みたいな雰囲気になりつつあるよね、不景気なことに。
だいたい道路も凸凹で標識とかもあまりないし・・・と、どんどん話それてゆく。

逆にブレードランナーだと、まあレプリカントってロボットというには人造人間っぽすぎるが、ほとんど道具のように使い捨てられて気の毒なことに。
ターミネーターは最初、ギクシャクした典型的ロボットだったが、後に設定が変化していって、サラクロニクルあたりでは社長にまで上り詰めたターミネーターが二台も登場していた。 劇中、その人工知能製作過程がだんだん興味深いものになっていくという。
ターミネーター2とかあるいはナイトライダーのK.I.T.T.とかベイマックスなど、人間性はなくても相棒として成り立つ例も多い。

エヴァの話にもどすと。
なんかけっきょく、SI-9は解体するという話で、やっぱり嫌な予感が的中というストーリーでした。
まあ悲しい話、ということなんだけど、そこに至る過程をもちっと説明してくれないと、暴挙に見えてしまうがな。
いちどリセットしないと生まれ変わることが出来ないので仕方なく、ってこと?
ちなSI-9には2001年宇宙の旅のハルみたいに唇を読む機能があるとかネタなのかな、そこから悲劇になっていくんだけど。
でもって映画は明らかに三十年くらい未来には見えず、低予算がまるわかりなんだけど、頑張ってたくさんのロボットを登場させているし、見た目は今とかわらない街(まあロケなんだからそりゃそうだ)に適所CGを加えながら、それなりに出来ているかと。
というか映画として、ちゃんと仕上がっているのでそこは立派なもんだと思う。

こーしてみると、失敗したロボットを解体、つまり殺さなくてはならないってマジ悲劇で、電人ザボーガーが90歳までだって一緒に戦えるんだというオチになっていたのは、けっこう幸福な例なんだなーと再確認。
つかエヴァの劇中世界で、先にロボットのバックアップ技術を開発しておけよと。
復元できれば悲劇ではないのだから・・・って映画が台無しになってしまうけど。
ついでに言うといろいろと設定が甘いというか、「完成したSI-9を世に送り出すのだ、そして当人も自分がロボットだと気づかず、人の子として人生を歩むことになるのだ、うはははは!」とか言ってるけど、いやバレるだろそれ・・・。
その、SI-9はふだん何食ってるの? 人間と違うっていうか違和感あるだろ、周りの同級生や悪童、正直な隣人から「お前ロボットなんだよ」と言われるだろ、本人も気づかないまま過ごせるわけないだろ的な。 だいたい攻殻機動隊の義体みたいに、年齢ごとにアップグレードするわけ? めんどいし、ほうっておいたら成長せず、激怒した仮親がサーカスに売り飛ばしたりしないのかと鉄腕アトム型発想。
まあいいけどね。

今回観たエヴァは名作ってほどでもないんだけどさ、わりと良作で、でもってこのくらいなSF具合の作品、日本にもけっこうあるが、なかなかコレだ、というのないね。
泣く泣くロボットを破壊する話って他にもあったよな、マジンガーZだっけ・・・。
みたいな感じで、いろいろ過去の作品を思い出させる映画でした。


●スパルタ総攻撃

なんか近所のGEOで、昔のスペクタクル的な映画ないかなと探してたら目にしたタイトル。
テルモピュライの戦いを題材にした史劇か、面白そうだなと借りてきた。

じっさいに観てみると・・・・ストーリーが300《スリーハンドレッド》と同じやん。
まあ史劇だから当然、なのだが、よく考えれば1962年のスパルタ総攻撃のほうが先かなるほど。
原題がThe 300 Spartansで、邦題としてはむしろ「スパルタ300人」とか「スパルタニアン300」とかのほうが正解だと思うのだが・・・なにしろテルモピュライの戦いは要するに、スパルタが総攻撃できずに300人だけで出陣した話だから。
まあいいや、タイトルに勢いは大切だ。

なんか300でも語られていたが、この映画ではじめてギリシャというのが連合国家というか合衆国的なものだと改めて腑に落ちた。 都市国家群なわけだなギリシャってのは。
でもっていつぞや300について語ったと思うが、現在、地球のほぼすべてにおいて通じる概念、共和国や自由、立法、議会などがギリシャ・ローマ文明の特徴で、つまり近代文明の礎であり、イスラム圏である中東でさえイスラム法よりも優先されるのがコレ。
じっさいには独裁状態の国もあるが、例えば北朝鮮でさえ国名は北朝鮮人民共和国であり、タイトル?に共和国が入っているわけだ、そのくらい重要であり、地球を代表する文明分化である。
その近代文明思想がピンチになったのがクセルクセスの進撃であり、ピンチを救ったのがテルモピュライの戦い・・・と考えると、人類史で最も重要な戦闘のひとつと言えるかも的な。

いちおう超大作なんだけど、クレオパトラに比べるとさすがに物凄く地味ですな、映像が。
ともあれ豪華な衣装やセットなどを楽しめるし、クレオパトラほど無謀でもないので逆に安心して観れる。
最初にクセルクセスの進撃、次にギリシャの議会とう順序だが、そこで登場したレオニダス王に驚いたが、なんつかヘラクレス的な偉丈夫なんだよねこれが。 
またクセルクセスは今回こんな感じかーみたいな驚きもあるというか、リア王的な普通の王様雰囲気で、300ではむっちゃ巨人だったので映画によって違うもんだなと感心。
余談だがクセルクセスってXerxesって書くんだね、ゼノギアス(Xenogears)みたいだ。
さらに余談だが、Xを欲張った名前として砲神エグザクソン(Exaxxion)というのもあるね。

最近の映画だと軍隊の一糸乱れぬ集団行動が見どころだったりするが、1962年公開のスパルタ総攻撃では、やはりかなり収集がつかない感じはする。
CGがないから・・・というわけではなく、撮り方がまだ未熟だったんだろうね、この頃。
一斉に槍を投擲とか、CGなくても、もっと揃えることできるはずだから今では。
だた300も、十年近くたった今ではスローモーション多用し過ぎで古臭いイメージが出てきたので、映像的にはどっちでも面白いというか大同小異というか。
あいや、イメージが全然違うが、楽しめるという意味で。

ただキャラクターとか舞台とかは300のほうが立派ですな、テルモピレーという狭い場所を再現するのにスパルタ総攻撃では漠然とした海岸沿いみたいなロケーションで、300ではアニメ映画「アリオン」みたいな断崖絶壁間際という再現だったから。
これにより原作(つか史実と思うが)の「海に敵を追いこんだ」というシーンの描写が全然変わってくる次第。
また人間離れした敵や際立った衣装など、観客を飽きさせない工夫が300にはあった。

こんな感じの史劇、もっと観たいと思うが、レンタル屋でも配信でも、あまりないというか、探すのも大変だしね。
とにかく面白かった、けっこう満足。



●トロピック・サンダー/史上最低の作戦

なんかYouTubeで町山解説にて話を聞いて視聴。
HULUにないので、こーゆー時には最寄りのGEOを利用した次第。

いやーコレは面白い映画でした。
ゆうても完璧な脚本とか目指していないようだし、二時間もあるんで退屈な部分もあるが、あくまでも部分であって全体として楽しめるみたいな。
冒頭の劇中劇でかなり大爆笑で、特に内蔵がはみ出るとこでは笑ったが、いいのかこんなんで笑ってしまって、みたいな感じであり、でもやっぱ大爆笑ですわ。
とことんダメな感じの劇中劇だが、続く監督爆発で、劇中劇だけではなくじっさいこの映画はそんな感じだと納得する。 生首つかった徹底的なギャグは相当笑えて、今でもこんな不謹慎なコメディ映画が撮れるんだと感心する。

分かるだけでも相当数だが、分からない映画ネタが大量に込められていると見た。
「レインマン」伝説とか、もう90年代はじめころから言われていたよね、知能障害を演じればアカデミー賞とれるっていう間違った迷信的な。 またメソッド演技という、これも町山解説で知った話なんだけど、役に入れ込むあまり混乱する様子とか、役作りするためにロバート・ダウニーJrが黒人になったり意味不明なことになっていて、非常事態であっても物凄え面倒なことになり、また笑えるとゆう。
それとこれまた町山智浩解説で知ったことだけど、アル・パチーノが黒人の間でカリスマ的人気があって、この映画の黒人である「アルパ・チーノ」の元ネタになっているらしいみたいな。

最後にまたビックリなんだが、あの禿げプロデューサー、トム・クルーズかい!
そいやクレジットがあったがラストまで忘れてました。
なんかスゴい映画だよねコレ。

つかまず、トロピック・サンダー作戦に従事した者達のその後が語られるとこからはじまるが、話の焦点が映画化権の話しかい! 自伝的なもの書いて、それが映画化するのが前提かい! みたいな。
まあアメリカ人の多くがそんな目標で生きているみたいだけどさ。
でもって偽伝記という事件も多発しているのだが、この映画もそれを扱っている。
ところん映画をパロディにする映画だな。
主要なあらすじである「映画撮影だと思ったら本物だったでござる」的な展開はありがちだが、徹底したギャグでそれを輝かせている感じか。 Shineとか死ねとかいう意味の輝きではなく。
このトロピック・サンダー作戦というベトナム戦争の話を現代になり巨額の制作費で映画化、ということなんだが、プラトーンとかハンバーガー・ヒルとか観ていればもっとネタがわかったのかも・・・・戦争映画はろくなオチにならんのであまり観なかったが、ちょっと後悔。
トロピック・サンダーの他にもうひとつの劇中劇、「スコーチャー」があるのだが、それも面白そうだね、「ラスト・アクション・ヒーロー」の劇中劇、スレイターシリーズみたいな?

何気に笑ったのがフォックス・サーチライトで、20世紀フォックスっぽいロゴと思いきや20世紀どこいった? みたいなロゴでフォックス・サーチライトとかどんな映画会社だよという感じに。 確かに20世紀フォックスといえばサーチライトが印象的だけどさ。
コレ、じっさいにある会社だそうで、観たときはギャグかと思ったわ。

こーゆー映画、はっきしいって好きです。
でも探すとあまり無いんだよね、そういう意味でホットショットとか貴重だ。

とまあそんなわけ。

※:HULUにないと行ったが、後になって入荷してた。
  やっぱHULUは有能かも。

●機動戦士ガンダム00

映画じゃないけど最近観ているので。

なんかテレビ録画を苦労してMPEG4変換、Macのハードディスクに入れてあるけど、けっきょく無駄だったなーと思う。
この番組もう8年になるので、二、三年ごとに視聴したとしてもレンタルDVDのほうが画質がいい。 というか当時としてはiMacG5の能力で頑張って幅480くらい? でもフレームレートは15でたぶん一話100から200メガくらいの動画にしたのかな? 今のレベルだと雑としか言いようがない映像であり、ホント定期的にDVDレンタルしたほうが効率よかった。

それも今では、HULUにて視聴できるので(2015年末までらしいが)、あの時の苦労は何だったのかと。
ま、それはいいとして。

機動戦士ガンダム00である。
これはどんな番組かというと・・・放送当時から「なんじゃこりゃ?」的なトホホアニメとして有名で。
いやまあマジで作ってありますよ、栄光輝くガンダムという冠にして。 そうとう、頑張ってはいる。
でも、ガンダムSEEDのガッカリ感はけっこう引き継いでしまった不幸が。

主役四人のガンダムマイスターズが、通常の子供向けアニメではあり得ないほど重い過去を背負っていたり、それまでのガンダム世紀(センチュリー)やコズミック・イラ世界とも違う、新しいものを築きあげて、いちおう成功している。
でも微妙な女性キャラが多数登場して、しかもほとんどがいわゆる「アニメ声」だったり、変なところも多い。
ガンダムマイスターズのひとり、アレルヤ・ハプティズムが二重人格者であり、凶悪なもう一人の「ハレルヤ」を抱え込んでいるのだが、その入れ替わりとかまるでコントのような・・・いや、ハッキリ言ってコントであった。
多くの視聴者が「なんだこの寸劇は?」と面食らったに違いない。

キャラクターデザインもかなり優秀な人材を使い、頑張ったのだが・・・頑張りきれなかったところもあって。
最初の「機動戦士ガンダム」は戦争アニメなんだから当然だが、年配の男が大量出演していて、さすがは安彦良和キャラというか、見事に描き切っていたのだが、ガンダムやるならこのくらいの力量が必要なんだよねじっさい。
ちなみに「装甲騎兵ボトムズ」になると、登場人物のほとんどが30から60代のオヤジであり、そのため「オヤジアニメ」の別名があるくらいで、あの手のドラマはそんなものなわけ。 さらに余談だが、装甲騎兵ボトムズの続編「ペールゼン・ファイルズ」ではついに女性キャラがひとりも画面に登場しないとゆー暴挙に出た。 オヤジアニメという栄光を守り切った形か意図的に。

さらにガンダムシリーズというか富野アニメの功罪的な部分だが、後半に新型メカが大量投入という伝統もうっかり受け継ぐ。
うっかりとゆうか、これもバンダイ他、スポンサーに出資してもらうための、まあ立派な経済活動なんであまり文句も言えないが、「聖戦士ダンバイン」ばりに無茶な展開でもあった。
ただし第二期でのガンダムマイスターズは別な機体に乗り換えてしまっているため、せっかく印象づいた「四機のガンダム」が薄味になっていった・・・ゆうか二期はうんざりするほどガンダムが登場するし、ガンダムと同格とされるGNドライブ搭載型モビルスーツもそれこそ何百機という規模で出るので、「四機のガンダム」という文芸など無意味化しているんだけどね。

そのGNドライブ型量産モビルスーツの運用とか、「アホかこいつら」としか思えないような描写だったり。
登場人物にも魅力を出しそこねたのがいっぱい居て、例えば市民代表的なキャラ、沙慈とルイスだが、後半に活躍するのかなと思ったらわりと生殺し状態で、なんだかなーと。 特にルイスは本来、ヒロインにもなりうる立ち位置なのにまったく魅力が感じられず、むしろ後になって片腕を失ってからのほうが良くはなったが(ドラマ的に)、やっぱり生殺しというか活かされていないゆうか。

とまあ、いろいろ書いたけど。

じゃあ、面白くないアニメかというと、これが面白いんだな。
むろん、ツッコミ前提で観るというのもひとつの手だが、真面目に観てもちゃんと面白いドラマで、変な寸劇やアニメ声の萌え損ないはおおらかな心で見逃してあげると、けっこう立派な作品に見える。
なんつても日本コンテンツの有利さはデザイナーが揃っていることで、ガンダムとゆうお題目であれば、それこそ一流が集まる。
アニメのばあいだと美術というか背景というか、オリジナル建築デザインが凝っているのが常。 専門家がスタッフにいるんだろうね、話ごとに学校、職場、空港、街並みといった感じで、アニメはすべて絵を描く必要があり、それが未来SFであればビルも家も駅もオリジナルなデザインが必然、多くの日本アニメがその実力を備えているが、ガンダムともなればかなり充実したものが期待できる。
そんなわけで、見応えはあるわけ。


そいや放送当時、ニコニコ動画に「介入できないSB(ソレスタル・ビーイング)」というMADが出回ったな、懐かしい。
これは機動戦士ガンダム00の本編をいじってコントにしたMADムービー(テレビ番組や映画を、ファンがこねくり回したアホな動画)なんだけど、じっさいのところ本編の異常さをほんの少し後押しした的な感じもあり、要は機動戦士ガンダム00とゆー番組自体が異様であったわけ。
番組本編でちょっと引っかかっていた人が多いようで(このアニメ、ちょっと、変?という漠然とした想い)、それをやや大げさに表現した「介入できないシリーズ」は確かにとっても面白かった。
むろん著作物MADをYouTubeやニコニコ動画に載せるの違法なんだけど、なんとか見逃して欲しいという本心。

ついでな話として、進撃の巨人原作者の諫山先生がおそらく、こーゆーアニメを観てニコニコ動画的なネット文化にも通じた若者であった可能性もあり、というか進撃の巨人にも明らかに「狙った」ギャグとか俺たちの戦いはこれからだとかあって、なおかつ恒例の「偽予告編マンガ」などでそれが裏付けられているような。 そーゆーネット世代、とでも言うべき者が製作側になったわりと新しい例、みたいな感じで、それが作品にちょい、現れている感じはする。 まあ従来のプロがネット世代になっている事態はそれとして。
何書いてんだかわからなくなってきたが、要するに2000年代の作品とそれを受け止めたファンの感じかたいうか。
機動戦士ガンダム00が登場した2007年前後は、いつになく製作者と視聴者の距離(センス、感性です)が近かったっぽいってこと。
これからは、何らかの差別化とかプロフェッショナル意識とかで、アマチュアや視聴者を引き離す方向に向かうのかな、知らんけど。

おかしい部分は多いが、ともあれ主人公の刹那はじめキャラにブレがなくてシッカリした感じはするし、なんといっても超兵器の運用による世界からの戦争根絶というスケールの大きな話は他ではなかなか出来ないこと。
太陽炉、GNドライブというSF設定はどうみても原子力より強力で(原子炉は熱の転用と発電くらいしかできないイメージがあるので・・メカンダーロボ除く)、ぶっちゃけ宇宙戦艦ヤマト級のスーパーウェポンであり、まあそれで大気圏外離脱はできないのかよ、という妙なとこもあるが、よく大風呂敷を広げたと感心はする。

ただ第二期から登場するダブルオーガンダムってなんかなーとも思っていて。
まづ太陽炉がふたつ、ツインドライヴというのはいいとして、それが両肩にってどうよ、なーんかガンダムエクシアとかだと肩からバッサリ的なダメージってけっこうあったじゃん、エンジンが肩にあるってどーも落ち着かないわ。
それとツインドライヴによる相乗効果で出力増大! って威力も機動力も増して、そうなるとヴァーチェやキュリオス(セラヴィーガンダムやアリオスガンダム)との差別化、だいじょーぶか? みたいな心配もしてしまうし。
またあの問題児(刹那)がなんでそんな立派な機体に? とう疑問も。
いわゆる主人公補正ですかね、いちおう複数の理屈を劇中述べていた気がするが、説得力あったかな。


ガンダムシリーズって劇中、必ずSF設定に間抜けがなくてはならない伝統があるらしく、そうした比較をすると機動戦士ガンダム00はまあマトモな部類かもだけど。 ちなみにSF設定に間抜けとは、例えば機動戦士ガンダムSEEDでは全方位完全バリアーの要塞みたいなのが登場、機動戦士ガンダムAGEでは地中を高速で驀進するモビルスーツが登場、どちらもエネルギー的に無駄としか言いようがなく、そんな燃料に余裕あるなら別な用途を考えたほうが・・・というか、それを平和目的に転用すれば戦争解決じゃね? となってしまう。
まあぶっちゃけSF作品の多くがこうした問題、内包してるけどね。
恒星間航行する燃料あるなら、それを地球上での発電に回したらどれだけ世界が助かるか、という問題で、数十万の艦隊と貧困にあえぐ人々が同時に存在する銀河英雄伝説とかも怪しくなってくる次第。

なんであれ、面白いから繰り返し観ているわけで、なおかつ機動戦士ガンダム00のフィギュア(食玩の中古だけど)もいくつか持っていて、フラッグのフラモデルも作ったくらいで、なんだかんだで好きな作品。


●ピラニアリターンズ

なんか久しぶりにくだらない映画でも観ようかとチョイス。
とゆかHULUで観ようと思った映画がいくつか消えていて、やっぱ配信が期間限定だったりするらしいと感じてはいたが、確信した次第。

タイトルと解説からこのピラニアリターンズはピラニア3Dの続編だと思い、ピラニア3Dは観たことないので探したらなかった。
んが、コモド・リターンズもそうだが、まあ無理してシリーズ最初からでなくてもいいかとピラニアリターンズにチャンネルあわせた。
これも3D映画らしく、ミョーに手前に出たがる演出が目立つ作品。

ウワサには聞いていたが、特に意味もないエロとグロが連続するばかりで内容はないよう〜みたいな。
ムリヤリな上にうまくもないとってつけ危機も連続し、また思わせぶりな水中画像も連続。
話も過去のパニックものから借りたような部分のつなぎ合わせで、ピラニア映画としての工夫も特にない。
まあピラニア映画といま言ったが、自分が観たピラニア映画はピラニアと、殺人魚フライングキラーくらいだけどね、かわりに午後のロードショーなんかでサメ映画観てるから、どんだけオリジナリティや創意工夫がないかは断定できる。
またジュラシック・シャークほどでもないが、無意味な上に長くてつまらないエンディングも見どころ。

でもそれでいいや、と思えてきた。
特に劇場では、3D映像が観れればそれでいいんじゃね? くらいの作品。
スタッフとしては、小さな子供が無残に食い殺されるシーンを描いて「スゲえ攻撃的な作品作ったぜ、俺たちチャレンジャー!」くらいに誇っているんじゃね? まあそんな感じで褒めてやってもいいよ、くらいの作品。
工夫も内容もないが、こーゆーのはこんな感じで別にいいよ、くらいの作品。

驚いたのはピラニア研究者を訪ねるシーンで、バッとドアが開いて研究者が登場するのが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクか?・・・と思わせるような印象で、でもってエンドロールのクレジットみたら確かにクリストファー・ロイドでした。
このクリストファー・ロイドが演じている部分はまあわりと盛り上がるね、ピラニアの生態とか繁殖具合とか解説する場面なんで。
そしてハッセルホフというキャラが登場し、「ナイトライダー」のデビッド・ハッセルホフみたいな名前、居るもんだねえ・・と観ていると、なんか顔つきがデビッド・ハッセルホフというかマイケル・ナイトに見えてきて、でもってさらに話すすむと役名がデビッド・ハッセルホフやん。
え、デビッド・ハッセルホフが実名で登場? わけわからんが面白いな。

極論を言えばこのふたりくらいしか見どころはない、という考え方もできる。
けど、いいよいいよ、それでいいよ、出来の良い脚本とか、素晴らしいアイデアとかキャラクターとか観るためにピラニアリターンズをチョイスするわけじゃないから、これでいいよ。

とまあ、観る前からどんな映画か想像がついた上でそのとおりだったので、まあ納得みたいな。
ただマトモな映画を想定して観た一般人はたぶん激怒するレベルであることに留意。

日記など



●2015.10.19 また電子タバコ買った


なんかファミリーマートで千円投げ売りの電子タバコ買ったのが先月のいまごろだっけ? 忘れたけど。
こんどは別なファミマにて千円投げ売りの電子タバコ買った次第。


いわゆる、要するにこれが電子タバコでしょうね、世間一般的なイメージとしては。
自分的にはリキッドを自分で入れるタイプが本来的に思えて、それはじめて目にしたのっていつだろう、たぶん十年前くらいのハロウィン前後に、川崎で電子タバコ専門店をぶらり見た・・・という記憶があるようなないような。
そもそも十年前に電子タバコ専門店というものがあるのだろうかという疑問があるし、何を見たのかが覚えていないというか、リキッドが各種並んでいたような気がする、みたいなおぼろげ体験。
だいたい電子タバコ専門店など入ったら当時は未知のものなので、かなり印象深いはずだし、ハードウェアである電子タバコ本体に興味が湧くと思うのだが。

まあいいけど。
シガレット型の電子タバコにはもっと小さいのもあるっぽい。
アトマイザーというかカトマイザーというのか、互換性が心配だ。


なんで買ったかというと、付属のACアダプターが魅力に思えて。
いわゆるUSBタップ付きなのだが、ぶっちゃけiPhoneにつなげたら認識せず、どうも0.2Aという小電力タイプなんで、電子タバコにしか使えない模様。 他に小さな電力のガジェットとかもってないし。
だが、じゃあ役に立たないかというとそれはない、というか他の電子タバコに使えばいいし、なんであれUSBタップがあるのは心強い。 生活に戦略の選択肢が増える。
ちなみに吸い込むタイプの電子タバコははじめて体験するが、これがちゃんと動作するのに感心。
すっと吸うだけでセンサーなのかスイッチなのかしっかり煙となり、なかなかスムーズな感じで煙草と比較しても違和感が少ない。
ただ、味ははっきしいって不味い。 でもそれまた別なカトマイザーを試すとかすればいいし、不味いとはいっても煙草に必須な「甘み」を含んではいるので、器用な吸い方で味わうことも可能。
口内のどのへんにどんな味覚があるのか、見極めて甘みを探しだすみたいな感じだが。

でもって今、月末でカネがないんだけどね、電子タバコ買ってる場合かと思うのだが、ワゴンセールとか見逃すと惜しいことになるんで仕方ない。
おかげで、バイク用のグローブが買えなかった。
ゆうても千円ちょいなんだけどね、そんな安いものすら買えない大ピンチ。

バイク用のグローブに関してはコダワリ、というわけではなく、経験上の必須条件があって。
革グローブでなければ、手の甲部分がネオプレン、つまりウェットスーツ生地のものが良い。 丈夫で風合いもよくて、なおかつ雨に強くて何度でも洗濯可能だから。
そしてより問題なのは、手のひら部分がアマーラ、つまり人口革であること。
ここがゴム引きな製品が増えているようだけど、そんなもん数日でボロボロに破れるに決まっているし、ビニールその他は滑りやすいか、逆にグリップにひっついて扱いにくい。
ゴムイボ付き軍手もあんがい力が入らないし、けっきょく革製品がいちばんみたいで、今は十年以上前に買った九千円以上の革グローブ使ってるが、雨の日も乗るし、これからは寒くなるし。

よってネオプレン&アマーラの手袋が欲しいんだけど、両方揃った製品は五千円以上するんで、すぐには買えない。


じゃあ次善策として、どっちか実装したもの・・・と考えると、ぜったい手のひら人口革、となる。
バイクのグローブとして、手のひらの扱いやすさは優先されるから。
でもじっさい、アマーラだけの手袋も高いんだよね、ゆうても三千円くらいか、現在は革グローブがなんとか(穴だらけだが)使えているんで、それっぽっちの出費も惜しんでしまう。
なれば、さらなる次善策として、アマーラではない人口革、ということで。
話がやっと戻ってきたが、先日に行ったホームセンター島忠にありました、千円のが。
真冬でもないかぎり、バイク用として申し分ないと思う。 たぶん。

ホント、小銭を数えるようにネジ買ってきたが、来週は買っておこうと思っている。


●2015.10.19 グローブの話-続

なんかバイク用のグローブが古くなってきた話をさっきしたけど。
冬以外の3シーズン使う、手のひら部分がアマーラ、つまり人口革のグローブはこんな有様。


よもやボロボロになっているけど・・・でもまああと2年は使えるんでないかと思い直したり。
買えば三千円ていどなんだけどね、どーも後回しになってしまう。

でもって気分による使い分けだが、革のグローブがこちら。


たぶん二割引きくらいで、つまりは一万円クラスの革手袋だと思われる。
十年以上使っているので、ボロボロだけどかなり品質の良い物だったみたいで、なんかずっしり重くなっているのは産土という地域密着型の蟲が棲んでいるため・・・というのは蟲師での話だけど。
革手袋といえば冬用とか欲しい気がするが、何度もいうように後回しになるので予算を計上しないため、買うに買えず。
ただ、仮に金があったとしても、ひとつ問題が・・・・。
革手袋の指先に注目。


なんというのかな、バイク用品のグローブとしては異質なんだけど、先が細い。
むしろ古来より普通に存在する「革手袋」ってこんな感じなのでは?
つまりコレが本来的な姿である可能性みたいな・・・ちな先が細くなって縫い目も外に出ていないが、かといって中の指が不快ということは決してなく、むしろフィット感バツグン。
不思議な話だけど、じっさいそうで、細さと中の指フィット感が両立ってどんな構造よ、って思う。
コレが、バイク屋のグローブを見回しても、あまりない。

なんかな、たいてい指一本あたりの太さが丸太のように均一で、しかも縫い目が外になっていて、試着してみても違和感だらけであり、バイクのスイッチ操作がスムーズとは思えない。
普通の革手袋イメージな、指にあわせて立体裁断みたいバイクグローブはほとんどないのでは。
あったとしても、非常に高値の相場が決まっているようで。
つまり同じ一万円の予算を用意しても、同じクオリティの手袋が買えん可能性がある。

 ↑ 「革 グローブ 立体裁断」でAmazon検索しながら貼ったが、どんな品質かね、コレは

ネオプレン&アマーラのグローブもそうで、なかなか「コレだ!」という安価な製品がなくなってきている気が。
つか80年代以降、一時は実用性の方向に向いた気がするが、未だにデザインの派手さ優先な製品が多くて困る。
カネがないのと同時に、そうゆー店頭ラインナップにも難があり、なかなか買い換えない次第。

 ※追伸
なんかAmazonみたら、けっこうあるかも的な。
探してみればの話で、その、「探す」ってのがネットじゃめんどいわけで。
ヤマハもまあ昔ながらの定番でいいが、クシタニとかいいかもと思った。 ブランドイメージがあるから。


縫い目が外側にないのは「内縫い」っていうのか、知らんかった。
また指にあわせて立体的に裁断されているのは全体のシルエットみれば一目瞭然、指先が細いのがわかる。
なるほど、あるんだな、こーゆーの。

ちなみに自分の旧い革グローブだが、あの形は最初からこだわって、確か上野あたりまで行ってバイク屋内で悩みぬいて買ったと記憶。
指先が細いこと、縫い目が外にないことが条件だったと。
手袋に一万円とか、ふつう一般人はなかなか買わないから、そりゃ気合入れて選ぶわ。

とまそんな話でした。




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次はabout-15.11となります。
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