なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-15.12からの続き




●2015.12.26 口付煙草

なんか最近ずっと口付タバコ作っているので中間報告というか自分メモみたいな。

まずロシア巻きはじめました、という件から。
口付タバコでもチューブとタバコ部分の割合で違いが出るわけで、今まで普通のフィルター付きタバコのようにタバコ部分を長くして巻いていたのだが、それをどうやらドイツ巻き、というらしい。
逆にチューブが長いのをロシア巻きゆうそうな。


画像はタバコが詰まっているところを赤く着色。
向こうのがロシア巻き、手前のがドイツ巻きとなるわけか。

でもってロシア巻きをはじめてみたが、これをやってはじめて、チューブを交互に二箇所、潰して吸うというのが出来た次第。
なるほどね〜と感心する。
二箇所を交互に潰したら吸口も潰れるやん、まあ楕円形の断面した高級タバコとかかつてあったけど、そんな感じ? と思っていたが、そうではなくて、吸口の断面はちゃんと円形になるように途中を潰すわけだなるほど。
ある程度、チューブが長いならそれも可能となるわけ。


事の発端はツゲパイプが提供しているタバコ動画で、チュービングマシーンの紹介で何気にロシア巻きの口付タバコが登場していた。
本来、ロシア巻きはもっとでかくて長いのが一般的みたいだが、うちはローラーを使って巻くんで細巻きのレギュラーサイズ(70mm)しかできません。
キングサイズのローラーと巻紙(さや紙)を使うって手もあるんだけどね、買ってきて。
ゴールデンバット、しんせい、わかば、エコー、ホープ、ピースなど、長年レギュラーサイズのタバコに親しんでいるのにそれはどうかと考えさせられる。


あとついで話として、フィルターだが。
まず最初に、いろんな素材をローラーで巻いてからカットしてフィルター作ったが、どれもこれも味が変だった。
例えばティッシュペーパーならそれっぽい味のタバコになるってこと。
どうしたものかと悩み、最終兵器として脱脂綿を買ってきたところで、ネット情報で口付タバコというものを知り、すぐに試してすぐに気に入り、以来、買ってきた脱脂綿のことは忘れていたが。
これちぎって口付タバコのチューブに詰めるとあんがい悪く無い味。 タバコの甘さがちゃんと味わえて、じゃまにならないゆうか。
まあ今までのように、これをローラーで巻いてフィルター造る気にもなれないけど。
たまに使うていどには。

キングサイズのローラーは考えさせられると言ったが、それは「買おうかな〜」という意味。
なにしろ基本的に口付タバコは売っていないもの、買えないものだし、作る価値はあるかと。
まあ両切りよりも強烈な毒タバコでもあるらしいけど。
肺まで吸わずに舌の上に転がして愉しむだけでも、けっこうその毒気を感じる。
ゆうてもそのへんはキセルやパイプ煙草とまったく同じなんで、アメリカ人でもないかぎり直ぐ死ぬわけでもないだろう。


最近観た映画


●黒い蠍

キングコング観たんでオブライエン繋がりで、過去に1500円板を買ったのを久しぶりに視聴。

映画としてどうかという話はどうでもいいゆうか、モンスター観れればそれでいい的な作品。
じっさい脚本に矛盾があるのかないのか、検討する気にもならないし思い出すつもりもないし。
とにかく旧いモンスター映画というだけで面白い。

実物を合成したらしい出来の悪いシーンも多いが、これは当時のB級映画の特徴であって、名匠オブライエンでさえ低予算の憂き目にあうんだと感心。
話としては地震はくるわ火山は噴火するわサソリが出るわの大パニックという、それだけで楽しいやん。
地質学者が調査に来たが、村の住民がみんな逃げ出した跡に巨大生物をうかがわせる異様さを感じ取るあたり、定番の盛り上がりでGOOD。
この地では、昔から悪魔の雄牛という恐ろしい怪物が時折現れる・・・という迷信系もいい。
ところでなんで巨大なサソリがいるんだという考証はされてたっけ? まあいいや。

こういう怪獣映画には多くの場合、メキシコの少年というのが登場してくるが、これはつまりメキシコ人=もたざる者、そして小さな少年ということで、怪獣作家たちの自己投影であるのだろう、かつて自分たちは絵本や雑誌のSFに夢中になったが、憧れるばかりでなにも手に入らなかった存在だったと。
でなければ単なる変態か。
巨大サソリの調査をしていたら巨大ミミズが出て乱戦となったり、サソリ同士でも仲間割れして数を減らしたり、見どころは多い。
サソリなのに装甲が硬いため砲撃も効果ないから、柔らかい喉に電極ぶっさして電撃で倒そう、というのは正しい対処なのだろうか。
大砲が効かないとかあるんかそもそも、と思うのだが。

またスタジアムに肉を積んで誘い出すのも定番というか、これが原典なのかな。 有名なのは平成ガメラだけど。
いろいろ低予算で冴えない部分もあるけどストップモーションアニメを利用しているそれだけで、テンポが良くなるんで退屈はしない。
人形を画面の外から動かす系、ハンドパペット系はモタモタするから、そこで差別化できる次第。

出し惜しみもないし、良い怪物映画だと思う。






●ゴースト・オブ・マーズ

よくわからんが、テレビ録画していたのを思い出して視聴。
午後のロードショーでもない字幕放送であったが、テレビの機能で映画ジャンルからタイトルみて録るかどうか決めているんで、番組そのものは忘れがち。

ともあれ番組の解説によれば「火星に眠っていた何者かが目覚める」的なことなんで、そりゃ面白そうと思った。
火星に眠っている系の話はなんであれ面白いはず。
観てから知ったがジョン・カーペンター監督だってさ。 なるほど妙にノリノリな楽曲なのは音楽もジョン・カーペンターだからか、80年代映画みたいだ。
極端な大作ではないが、とくに低予算ムービーでもなく、ちょうどいい感じかもと思えた。

ただ話としては、たぶんジョン・カーペンターを知らない人がはじめて観たら最後に戸惑うかもみたいな。
構造としては回想劇とでも名付けようか、複数の、時には回想の回想の回想みたいなこともあったかもくらいの、事後報告で構成されている。
じゃあひとり生き延びてからの報告が終わったところで、どんでん返し的なトリックが・・・というとそんなこともなく。
ニューヨーク1999は観てないけど、遊星からの物体X、スターマン、フィラデルフィア・エクスペリメント、ゴーストハンターズ、ゼイリブなどを観てたんで、率直すぎる展開が逆に意表をつかれた次第。

だが先述したように、はじめてジョン・カーペンター観る、という人は肩すかしくらうかもみたいな。

あとは火星の怪物がさほど魅力ではないのがちょい痛いかな。
人間に憑依して、火星に移住する者を排除するだけという行動原理らしく、まあ自分に金属を埋め込んだり歯を削ったりする個性はあるが、けっきょくは人間に取り付いたガス状のモンスターで、ゾンビほど面白いわけでもない。
どんな存在なのか、また弱点とかはあるのかとか、そのへんの考証も薄いし。
でもって首のない死体がたくさんというのは、コイツらの仕業だったらしく、その意味も不明。
逆に正常な人間の生き残りが、あいつらの弱点は胴体と頭を切り離されると首の中で紐状につながっていた本体も切断されて死ぬと見破った、という話だと思ってたのに、そこまでひねってるわけでもないのだろうか。

あるいは断片的に揃った状況から、また別な物語が紡ぎ出せる凝った構造とか?
よくわからんな。

まあつまらん映画ではないが、火星移住計画を扱った作品としてはイマひとつ、楽しさに欠けるか。
たぶんアイアン・スカイを撮ったスタッフであれば、同じテーマでスッゲエ面白い映画撮ると思うのだが・・・。


●あぶない刑事

なんか作業しながらでも観れる映画という考えで視聴。

まあ来年、新作映画が十年以上の時を経て登場するんで、いい機会でもある。

かなり以前にレンタルDVDで借りた映画だが、なぜそれがいま観れるのかについては語るまい。
ともあれ懐かしいタイトルである。 ストーリーは株価操作で濡れ手に粟的な、本当の悪党が登場。
その悪党の上前をはねる実行犯という感じに。

あぶない刑事の、はじめての映画化ということで、鷹と勇次の魅力を詰め込もうとした跡がみられ、そこが楽しい。
コレ以降だと、だんだん無敵化していってスーパーヒーロー的になるんだよね、あぶない刑事フォーエバーでは「俺達に手榴弾は通用しないぜ」とかアクション刑事の範疇を超えた強さに。 むろんギャグなんだけど。
基本的にあぶない刑事は、当時の邦画を指し示す指標にもなって、良いサンプルだと思う。
今回の映画は脚本にさほど無理はないが、かわりに撮影があたふたして、カメラワークなんか酷いのだが、観ていてわかるのはカメラマンの腕が悪いのではなく急なスケジュールに問題があるのだろう、という感じに。
また松村課長の知り合いらしいバイクグループのシーン、定番なれどわりといい場面であるはずが、俳優たちがちょい下手で脱力する。

かように急ぎ足の撮影、低予算など、出来の良い映画ではなくて、でも当時の邦画はこんなもんだったなと思い出されるわけ。

まあじっさい今回の視聴は、内容よりも画面に映る1988年という時代のほうが気になって。
なんせ1989年を舞台に物語書いてるんで、研究したいという気持ちがある。
ホント観察すると面白いよね、兵藤を追ってマーケットに突入するとことかさ、今と同じようにレジがバーコード読み取りじゃん。 客はセルフで袋詰めしてるし。
でも当時は、バーコードエラーが多くて手間取ったんだよねけっこう。 いい思い出だ。
またバブル景気の時代と思っている人も多いだろうが、ゆっくりとその後も経済成長してるんで、ぶっちゃけ現代人より貧乏なとこもあったよ、失業率が低いのは魅力だけど。 格安食料品店とかなくて、劇中登場するような普通のスーパーで買っていたので食費は高めだった。
じっさい四半世紀も前なのに、画面をみると、先ほどのスーパーのポップとかに書いてある物価の感覚が今とほとんどおなじじゃん。
確かに好景気な者もいたようだが、生活感覚で言うとけっこう複雑なわけで。

それとこの映画の場合、レトロな雰囲気の界隈を選んで写す傾向があり、また廃墟なども好んでロケしている。
そんな感覚も今と同じであり、必ずしもバブリーな雰囲気に偏らないことに留意。
ところで浅野温子演じる薫、あんなに可愛いのになぜ結婚できない、という疑問に対し、じゃっかんの答えを今回の映画で出している。
酒癖悪いなー、みたいな。 むろんこの設定も、後になって徐々にエスカレートする。

戦闘時の相互支援などを何気に取り入れ、舘ひろしによる危険なスタントも披露して、わりと見せ場は多い。
予算も時間もなかったけど、皆真剣に、本気で取り組んでいたのだなと感心。

とまあ時間つぶし的に観たわりにはえらい堪能した。
やっぱりあぶない刑事は面白い、というわかりきった結論に。


●シンドバッド七回目の冒険

新年早々にiTunesStoreで借りてきた。
タイトルは冒険でいいのかな、自分の中では「シンドバッド七回目の航海」なのだが。

とりま映画視聴の近況的な話になるけど。
DVDレンタルなどは自分用語で「物理レンタル」と言ってるが、じゃっかん面倒だなーと思えてきた。
借りに行くのはまあわりと苦にならないけど、返しに行くのはなんかね、期限とかも気になってくるし。
あとプレーヤーにDVD突っ込んでから映画がはじまるまでがもどかしく感じる。
すぐにパッとはじまるディスクが珍しいくらいで、だいたいスタート画面、悪くてなが〜い広告が。
これがiTunesStoreなどの配信であれば、課金の手間だけで返却は必要ないし、すぐに観れる。
ディスクの取り扱いに気を遣うこともないし。

ゆうても百円レンタルなどがある以上、物理レンタル屋はまだまだ必要だけどね。

でもってシンドバッド七回目の冒険です。
去年末から観たかった映画で、まあ順序をここに記すと、イエス・キリスト映画にハマっていて、そこからギリシャ・ローマ映画にすんなり以降、そしてギリシャといえばアルゴ探検隊の大冒険とか観たいな〜となり、ストップモーションアニメの師ウィリス・オブライエンを連想、キングコングなどモデルアニメーションの作品を観直そうとなって、今回レイ・ハリーハウゼンのシンドバッドシリーズに。
過去に何度も観ているけど今はほら、テレビもでかいしDVDや配信は過去のVHSテープよりキレイに映るし。

すぐに観たいんでiTunesStoreレンタルのHDではなく、SDを選択したが、コレは正解だった。
実はクオリティでいえばそこまで高品質ではないんだよねシンドバッド七回目の冒険。 シリーズ最初で50年代の作品ということで、おそらく16ミリフィルムカメラとかも使用している可能性があり、わりと名作に分類されるが高画質とは限らない。
特撮シーンはグレインが目立つ、つまりノイズが多い絵となり、HDではなくてもじゅーぶんみたいな。
とにかく年末年始の混んだ回線でも途切れずに、なおかつすぐにダウンロードされてAppleTVにも反映されるSDレンタルは重宝する。

シンドバッドシリーズの第一作目、これはどんだけ多くの人に夢を与えたか、という点で偉大だと思う。
今では映像技術が発達し、アメリカ、ハリウッドだけではなく世界中どこでもCMなどで超スゴい映像体験ができるため、特撮の出来不出来が映画を選ぶ指標にはならないくらいなんだけど、この頃は違う。
モンスターを活き活きと描き出せる最高の技が、ストップモーション・アニメーションだった。
とくにウィリス・オブライエン、その弟子とでも言うべきレイ・ハリーハウゼンなどの名匠は、単純な人形アニメーションとは意味合いが違い、コンポジットつまり「合成」の巧みさで勝負していたため、ゴジラなど東宝の特撮とは住み分けができていたみたいな。
合成の仕組みは単純、半透明スクリーンの裏から映写した映像の前に人形を置いて撮影するだけ。
基本はそうだが、人形が置いてある台を隠すためにそこでマスクを切り、後で台のない映像を重ねるため、実写の中にモンスターが溶け込むこととなり、しかもアニメーターは映写された絵を見ながらモデルに動きをつけられるため、俳優との絶妙な連動が可能とゆう。

その他レイ・ハリーハウゼンはじめモデルアニメーターという職種は非常に特殊で、特撮が絡むシーンの現場も仕切るし、あらゆるデザインも手がけ、モデルやミニチュアの製作を指揮、とゆか自分で作ったりして、ミニチュアセットの照明、カメラまで自分で手がけたりする。
まあ企画などのアイデアもやってるしね、こんだけワンマンな役職は映画業界で珍しんでないか、よくわからんが。

とにかく、ストップモーション・アニメーションです。
そのメリットを最大限に活かせたのが、今作での骸骨剣士(一体)シーン。
後に複数体がアルゴ探検隊の大冒険に登場したが、今作でもモデルアニメーションの骸骨と俳優がチャンバラという、リアプロジェクション合成ならではのスゲー見せ場で、コンピュータグラフィックスが登場するまで他にないぞこんな巧妙な映像、というくらいの出来栄えだった。
ちなみに先述したようにクオリティは最高というわけではなく、アニメーションはじゃっかんカクカクしている気がするし、映像は粗め。
でもやっぱいいなーこの映画。

最初に観たのはテレビ放送だと思うが、基本的に90年代くらいにVHSレンタルで観るのが基本だったが、こうしてSDとはいえ、DVDレベルの高画質で観ると感慨深い。 なんせ自分が怪獣映画好きなのは、物心ついたときに観た恐竜グワンジや恐竜百万年などの影響で、ハリーハウゼン映画には目がない方。
むろん東宝特撮も好きだが、どちらかと言うと、天秤にかけてややハリーハウゼンに傾くくらい。

シンドバッドシリーズは黄金の航海あたりがいちばん洗練された感じなんだけど、七回目の航海はなんとも言えない雰囲気がよろしい。
むろんシンドバッドという題材も面白いものなんで、今CG使ってリメイクしても楽しめるはず。



●スター・ウォーズ/フォースの覚醒

正月一発目の映画はシンドバッドに譲ったが、劇場での観賞はスター・ウォーズにしてみた。
どちらも同じくらい懐かしいタイトルだけど、決定的な違いはシンドバッドと違い、スター・ウォーズが伝説に成りきっていない進行中の企みみたいな感じなとこ。
まあそのへんはいいや。

昼間はいろいろあったんで夜のいちばん遅い回、いつもの港北ニュータウンへバイクでちょい走りレイトショーという、ここ数年の年始行事になった結果的に。
もともとの計画は、昼間のうちに自転車で溝の口へ行き、そこで写真を撮る予定だったが、まったく別な用事で溝の口へいくこととなった。 それで明らかになったのだが、元旦早々たいへんな賑わいで、のんびり写真撮る雰囲気ではなかったのでカメラおいてきて正解だったなと。
ともかく、溝の口から田園都市線で二子玉川に行く予定であった。
そこで新しい二子玉川のシネマコンプレックスをみるつもりが、先述した別な用事で変更、いつもどおりの港北になった次第。

元旦はつまり1日なんで割引があるが、レイトショーなんで二百円くらいしか得しないのはまあいいとしよう。
劇場側の采配で見に行ける九時以降のスター・ウォーズは3D上映のみとなった。 えー、目が疲れるじゃん〜思ったが仕方なく観に行く。
でもって観てから字幕ではなく吹き替えであることに気づくが、これはまあいいや、映像に集中できるから。
つか3Dも結果的に良かった、普通に面白かった。
例のオープニングで「おお、立体だスゲえ」みたいに率直に楽しめた。
3D体験はパシフィック・リムで三回くらいだっけ、アレは等身大アクションではないから意外と効果がないので、印象よくなかったが、スター・ウォーズでは非常にうまく機能している、かもしれない。 まあパシフィック・リム同様、巨大戦ではやっぱりスペースクラフトがミニチュアに見えてしまうが無問題(感想は個人差)。
ゆうても等身大アクションでも「そうらそら、立体だぞ〜グイグイ」言いながらあざとく見せる演出ではなく、単純に質感を際立たせる感じだろうか、よくわからんが。
誰かが画面のこっち側にゲロを吐くようなタイプの映画ではない的な。(それはそれで)
余談ながら映画の日割引+3D料金+3Dメガネで1500円、安いんだけど、かような追加料金がかかるって面倒なんだよな気分的に。
D-BOXだっけ、揺れるシート料金とかもあるが、後ろ席じゃん、臨場感は大丈夫かいなと心配してしまう。

まあ映画館と3Dの話はもういいや。


エピソード7ということなんで、とくに予習もなしで、さらにテレビなどの情報もカットして無知なまま観に行った。
これはゴジラvsビオランテ以降、そのように心がけているためで、ゆえに極端な情弱になってしまったのだが・・。

まあ何も考えずに観に行ったわけだが、映画がはじまってから「はて?」となった部分もあって。
つまりスター・ウォーズって映画三作目、つまりエピソード6で帝国を倒し、完全決着がついた形やんけ、まだなんかあるの? 何をどうしたら勝ち、となるのこの大河ドラマは、という疑問が。 それもまあいいや。

ストーリーは・・いまここに記すのって仁義違反になるのかな? 求むネタバレ自粛的な感じに。
前回、シンドバッド七回目の航海で言ったとおり、今は映像技術が発達して各国いろんな作品にて凄え映像が披露されている時代。
ゆえに特撮の出来不出来で映画を選ばない傾向、というのはここでも適用される。
アメリカの超大作だと、例えば「2012」とかとんでもない映像だったし、それに驚くために劇場へ行くこともあまりないのでわ的な。
とにもかくも、今回のエピソード7で驚いたのはとってもスター・ウォーズな点。
逆にエピソード1から3は(よく覚えていないのだが)ちょっとスター・ウォーズっぽくなかったかな? と。
原典となるエピソード4-5-6をよく研究し、それっぽく考えぬかれているが、ちょっと違和感みたいな。
今回はなんかなにもかもが「スター・ウォーズ」という雰囲気になってるのは面白い。 最初の映画エピソード4が、予算や技術、映画業界の不備による「仕方な〜く」の方法論で小道具などをデザインしているわけだが、今回はそれを意図的に再現したっぽくて。
プロップガンのデザイン論とかね。
映像が産業になっている現在と違い、なーんもなかった時代にSF映画やろうと思ったら何もかも作り上げる必要があり、でも専門の工房(ショップ)とか揃っていないので映画会社の倉庫で埃かぶってるよーな小道具、模型などを改造して画面を埋めた的な事情が、最初のスター・ウォーズにはある。 今回はソレをワザと考慮に入れた感じか。
そーゆー風に一作目を聖典として逆に考証して、策に溺れる危険はあるが、心を砕いてうまく仕上げたんだろうね。
レイが乗ってる赤いバイクとかいい感じだったなー。

つか監督はJ・J・エイブラムスか、過去リスペクトが強烈なことで有名な人だっけ、要はオタク? さぞかしスター・ウォーズも研究したんだろうね。
とにかくスター・ウォーズっぽいことでは間違いのない映画。
最後のスタッフロールが長いのがスター・ウォーズ独特だったのが、今では当たり前になったとゆう事もある。
スタッフロールといえば音楽までそれっぽいなー思って見てたらジョン・ウィリアムズだってさ、未だ現役なんだびっくりした。

まあスター・ウォーズシリーズは一作目(エピソード4)の雰囲気を継承しなくてはシリーズの意味はなく、まったく新しい体験がなければ続ける必要がないわけで、いちおうそれは揃ったいうことかな。

観ていてハン・ソロが登場して驚いたりしたね、予備知識ないんで。 年齢的にこれが最後の出演にするつもりで頑張ってるっぽいが、インディアナ・ジョーンズに続いて劇中と人物がほぼ同じ時間経過をしたことになるなハリソン・フォード。
でもってレイアも登場、キャリー・フィッシャーさんってスプリクトドクターやってたんだっけ。 その子供が暗黒面の騎士なわけだ今回。
でも今回の暗黒騎士、若造なんで明らかにダースベイダーとかに比べて弱い、こーゆーヤツは強くなるためになんでもやらかしそうで、今後が楽しみだ。
つかコイツがダースベイダーをじいちゃん呼ばわりしてたんで「え? ハン・ソロがダースベイダーの息子?」とか混乱したが、レイアのほうかなるほど。
でもってルーク・スカイウォーカーも登場しちゃって、なるほどスター・ウォーズだなあと感心。
伝説が肥大化しているのは劇中も我々の世界も同様でなんか楽し。

伝説はともかく伝統として、巨大な要塞などをけっこう雑なプランで撃破できる件は継承しているという。
ただ巨大なものを巨大に描けるようになったため、画面上の説得力をもたせているのがナイス。
巨大というかそれは逆に言えばディティールが描けるようになったということで、タイ・ファイターの細かいとことか今までこんなに造り込んだのなかったのとちゃうだろうかと思う。 そんな今風の感覚はどしどし投入するのもスター・ウォーズの伝統。
あ、だけどハン・ソロが狩り集めたというモンスターはちょっと減点。
すごい勢いでグルグル暴れまわるという今風、例えばオール・ユー・ニード・イズ・キルは良い映画だが、あのグルグルエイリアンはどうかなと思って、無理ゲー感を出したいんだろうけど、それを考えに入れても良くない。 これは目が追いつかないとか、若者にしかついていけないとかいう理論ではない。 つか速すぎて・・という感覚はあまり年齢関係ないゆうか、若年層でも追いつけない者は追いつけないし、30、40代でもゲームやアニメに親しんでいれば、スピードは問題ではない。(ちな自分はついていける方です)
これはグルングルン素早く暴れても面白くない、というだけの話。
見せ方わかんないからテキトーに演出してるだろ、くらいに思えて。
まあこの件もまた、いいやもう。

 ※追記:バイクとか自動車とか運転する者ならわかると思うけど、百キロ以上ある物体があんなにグオングオン動くにはスゴいパワーが必要で、そんなものが存在すれば地響きなど圧倒的な量感がともなうし、人間にどうこうできるレベルではなくなるのだが、映画のグルグルモンスターにそんな迫力はないだろ、ということを言いたい次第。実在の動物を参照してどうすれば怖いモンスターを演出できるかよく練って欲しいわけ。

全体として、もちろん伝統的な世界観を安心して楽しみつつも新しい物語を堪能できる。
最近のエピソード1-2-3には無かった感覚なのではないだろうか、繰り返すが1-2-3はよく覚えていないんだけど。

あとはBB-8という新キャラドロイド、うずらみたいで面白いな。
ここがスター・ウォーズの特殊性というか、まったく表情がつけようがないロボットキャラに表情をつけるゆう、アメリカでは珍しいキャラクター論みたいな。
日本だとそのへん巧みゆうか、当たり前になってるのだが。 (例:スーパー戦隊シリーズの敵幹部や怪人) ショート・サーキットのナンバー5でさえ目や眉が動くシステムなのに、こんな演出連中にもできるのかと感心したが、アメリカで他にあるかな・・最近になってようやくベイマックスなど無表情ロボ出た思ってたのだが。
ちな最近、ハリウッドではなくアメリカという表記を使うのは、どうもスター・ウォーズなどいくつかの作品はハリウッドに拠点がないという意見を聞いたから。
言われてみればハリウッドは撮影に適した環境なため発展しただけで、今では他の大都市に会社たてても不都合はないかも。

とまあ特別スター・ウォーズマニアでなくても、いろいろ思うところがある映画。
良かれ悪しかれ思い切り堪能できるのは間違いないかと。



●シンドバッド黄金の航海

なんかシンドバッド七回目の航海が面白かったんで調子に乗って二作目を。

二作目ゆうても前作から十五年、どんだけシリーズ化の意思があったやら不明だが。
それとこの作品、テレビ録画していたのを擦り切れるまで観てるんで、内容はトコトン把握している。
逆に字幕の台詞が微妙に違うのが、過去に何度も何度も観ているためにハッキリ分かり、より原語に近いニュアンスを選んでるんだろうなと信頼度が増している気がする。
余談ながらこのテレビ放送、まったくもてノーカットだったようで、なんて良心的な放送なんだろうと感心、画面トリミングとアナログ時代の画質さえ問わなければこれでじゅーぶん楽しめるくらい。

さてレイ・ハリーハウゼン手掛けるシンドバッドの二作目、これはかなり洗練された映像が見どころ。
恐竜グワンジからさらに三年くらい後だっけ、円熟期といっていいかも。
前作と何が違うって、まあ画質も違うんだけど、アニメーションのカクカクがかなり減って滑らかに動いているのがいい。
船上の木製船首像が襲撃、という見せ場はじめ、ケンタウルス型一つ目原人、グリフォンなどなど、どれも楽しいのだが、とくにカーリー像は良かった。
動き出す時のワクワク感とかスゴいし、踊りが荒ぶってくる感じとかもう最高で、戦闘はさらに盛り上がる。
先に登場した木製船首像と違い、石か何かでできた硬い感じ、六刀流の手強さ、精密な戦闘機械のような恐ろしさ、どれも最高峰で、これが俳優たちと鍔迫り合い(文字通り)するのだから、当時ほかの技術では再現不可能だろうと。
誇張でもなんでもなく、コマ単位でコントロールできるリアプロジェクション合成ならではの綿密なシーンであった。

ストーリー的には途中まで、悪の王子クーラに思いいれてしまうね、悪党なんだけど、これまた文字通り身を削って悪魔に祈祷し、最後の泉に辿り着くころには老衰でヨレヨレになっているが、観客が喜ぶモデルアニメーションによるモンスターはコイツが召喚しているわけだから。
「頑張れ、クーラ頑張れ!」となってしまう。
若返った後は憎たらしさも蘇るわけだが。
あと悪魔の弟子アクメッドは船にもどったあとどうなったのかね、放置キャラだ。

ボンクラ息子ハロウンもあんがい活躍というか、かなり早い段階で役にたってるのが意外ゆうか、当時70年代の若者そのものを投影していたのかも。 わからんけど。 それよりマリアンナことキャロライン・マンローが魅力というか、ああゆうタイプの美女はいいね、日本人ウケする感じだし。

テンポもいいし小気味よく楽しめる物語であって、シリーズ全体がそうなんだけど傑作。

劇中、夢のなかで何者かが「シンドバーッド!」と何度も呼びかけるのだが、コレが「シンバッド」に聞こえて、たぶん山本貴嗣作のシンバッドはここからきているのでは・・というか単行本にこの映画シリーズの発音から、とハッキリ書いてあるしね。
船乗りシンドバッドは最近日本アニメーションだっけ、どこぞで劇場アニメ化するようだが、どうせならシンバッドを映像化すればいいのに、いま読み直しても気合の入った良作なので。


二十回くらい観たような映画だが、やっぱりよかった。
とにかく面白かった。



●あぶない刑事 リターンズ

今年登場するあぶない刑事最新作の予習、というわけではないが、視聴。
またまたあぶない刑事、もっともあぶない刑事はわりと最近観てるんで飛ばしてリターンズをHULUで。
「またまた」は映画館で観てるからそれなりに鮮烈な印象。 やっぱ映像が違うんだよねいかにテレビがHD化して高画質になっても。

今日まで続くシリーズとなった一因が最初の映画「あぶない刑事」とこのリターンズで、最初の映画化ではドラマで終わったと思っていたものが映画になるということで、なんかあれば続き造るよ〜という前例になった記念碑みたいな。 じっさい次の夏には「またまた」が出るわけだし、それからドラマの続編につながり、最後に「もっとも」という映画で締めると。
ここまでで一括りなんだが、数年後にこの「リターンズ」が出たことにより、かつての俳優陣を召集して映画とかやれるんだと証明した。
これが決め手になって数年おきに「あぶない刑事フォーエバー」、「まだまだあぶない刑事」となるわけか。

でもってこのリターンズだけど。
レンタルで観たんだっけ、けっこう驚いた記憶がある。
邦画なのにちゃんと撮れてるじゃん、みたいな。
むろん今と比べるとまだまだだし、洋画とくらべるとさらに落ちるが、とにかくキチンと撮れてるのが良かった。
逆に言えばもっともあぶない刑事まではそーとーに酷い絵だったわけなのだが・・・。
カメラは揺れるわ構図に工夫がないわで、準備期間がないのが見え見えだった。 このリターンズだけではなく、90年代中頃にはいろんな邦画によって、「日本映画もけっこうやるんだ」的な雰囲気になりつつあった。 それがその後、あんがい伸びなかったのがアレだけど。

まあ最近になって邦画の状況をちょい調べたんだが、けっきょく制作費数億円で国内限定に絞ったマーケティングで興行すれば、かなり利益になるということが判明したそうで、この二十年はそんな方針でやってる、ということなのかな。 わからんが。
80年代ごろに落ち込んだ邦画が蘇ったような感じなのは、つまりそういうことであって、まあ錯覚ではなかったわけ。

ともかく、リターンズではアクションも爆発も、うまく見せる方法論が確立したっぽくて、ややハリウッド映画に近づいた絵作り。
それとあぶない刑事のコメディ要素を強化する方針も、このとき決まったのだろう。 まー以前からそんな風だったが。
中条静夫氏が亡くなったことにより、小林稔侍課長となるわけだが、明らかな小物として配置されているのがその証拠・・かな。
これは良いことで、重い話も重くない作風になるんで、非常に観やすいシリーズになってる。
今回の敵はブレーメンなるカルトで、失敗した構成員は次々に自決するヤヴァい連中だし、目的は原発をソ連製ミサイルで攻撃ってシャレにならないストーリーなのに小粋なシャレになってしまうのはあぶデカならでは。

シリーズ化しかけたギャグもあり、銀行強盗の一報で「犯人は二人組でひとりは踊るように椅子を飛び越え、もうひとりは・・・・静かにするんだベイビー?」という前前作、前作のアレも登場、その後はあまり出てこなかったっけ。 口調で誰だかわかるのもスゴいが、捜査にでかけた刑事がなにやっとんだ・・といういつもの。
この銀行強盗がまたカルト組織の撹乱工作強盗の上前をはねるというかアコギで、でもけっきょく国家安全保障上の理由でウヤムヤになったんだろうね。

1989年にバブル景気が終わったゆうけど、アレはけっきょく戦後の高度成長期がようやく一段落ついた、という意味だと自分では思っている。
その後はゆっくりと順当に成長するので、この映画で描かれる1996年はそれなりに立派な街並みと、あぶない刑事恒例のすすけた廃墟や裏町などが同時に登場している次第。 こういった街並みを見物するのも、今となっては楽しみになっている。
またタカとユージのうち大下勇次はパソコンや携帯電話にすぐ慣れたようで、かような描写も多い。 もっとも二年後のフォーエバーではタカも携帯電話くらい持つようになったんだっけ?
ユージはそののち韓流ブームにもハマったり、いろいろ順応性が高く、タカはダンディな自分路線を変えたくないみたいな。
しかもタカは自分で自動車運転できないという設定もついていて、まったくもって凸凹コンビ。

シリーズ通してまったく正体不明で謎な二人だが、おそらくは下町育ちの大下勇次と洒落っ気がある鷹山敏樹と、ぜんぜん違う二人がなぜか常にツーショットという、考えてみれば不思議なドラマだ。
どんな家に住んでいるやら私生活がまったく描かれないためだが、それゆえか設定が多めで、煙草の吸い方から服のブランドまで、けっこう細かい。
あとになると分からなくなるが時事ネタも含み、例えばこのまえ観た第一作目「あぶない刑事」では、車内でユージがポカリスエットを、タカがダイドーブレンドコーヒーを飲もうとしていたのは当時の出演CMがらみのギャグで、しかも観客は「逆だ、飲み物が逆だ!」と心で叫び、その声が届いたかのように飲む直前で気付いて交換する、という。

クライマックスはミサイル爆発。
このシリーズ史上、最大爆発でも死ななかったため、のちに「フォーエバー」「まだまだ」でも「アイツラまだ生きてんじゃね?」という感じになり、結果的に続編が造られることになったのではないだろうか。
シリーズを終わらせるには爆弾とかじゃ無理で、もう定年制に頼るしかない、いうわけかな。

前にも言ったように邦画を測る指標みたいなサンプルになるシリーズで、でもそれを除外しても楽しい映画。




●あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98

映画じゃないけど・・まあ似たようなもんか。
ひさしぶりにコレを視聴。

簡単に説明すると、あぶない刑事リターンズから2年ほど、ひさしぶりに帰ってきたシリーズで、当時としてはあぶデカ最後を飾る二部作。
まづテレビスペシャル板を放送して、次に映画を公開という作戦。
いちおう録画したのがハードディスクにあるんで観ようと思えばいつでも観れるが、どうせならDVDレンタルの高画質で・・思っていたらあんがい観る機会がない。
面白くないからではなく、小さなMPEG4動画にしたのがあると迷いが生じるのがDVDをなかなか借りない理由。
あぶデカ祭りでHULU入りしている今がチャンス。

 ↑テレビ録画してMPEG変換した動画のひとコマ。 この画質、このサイズである。
  低品質だがともかく観れる、この微妙な状況がおわかりだろうか。

とりま意外というか驚いた点を。
画質が、思ったよりずっと、いい。
テレビスペシャルゆうからビデオ収録と思っていたんだよね、当時の標準的なビデオカメラ(よく報道陣が担いでいたソニーのベータカム規格カメラと同等、と考えていいと思う)だと横960くらいがせいぜいだっけ、有効な部位を切り取ればもっと小さなサイズのはず。 そんな解像度の小ささよりも、映像がキチンと収まらないのが当時のアナログビデオの弱点で、ゆえにドラマなどでは忌避されていたが、予算の都合があるんで仕方なーく使用、いう感じだったようだ。
特に空、照明など、明るい部分が派手に飛んで困るみたいな。
もっともそんな特生を利用したビデオアートみたいな技術もあり、例えばアイドルのプロモーションなどでは海辺で並の反射で飛びまくっても逆にキラキラした印象で宝石みたい、という。 むろん報道などでは細かい画質など気にすることではないし、要は用途。

ともあれ今回のあぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98、どうやらフィルム収録だったようで、非常に画質はいい。
といっても映画ほどでもないので、伝統の16ミリフィルム収録を復活させたのか? 明るい空、自販機の照明など飛び具合の収まりがかなりキレイなようだが暗いところは潰れがちだし、安い35ミリフィルムを使ったのだろうか・・まあどうでもいい余談ではある。
でもって画面サイズは今のワイドテレビサイズにトリミングされているので、非常に観やすい。
放送当時はおそらく、「ああフィルムだ、いいなあ」思ったことだろうが、長年のうちに忘れ、最近では「この当時のテレビスペシャルドラマなら妥協してビデオ収録だろ」という思い込みが勝ったみたい。

内容としてはよりコメディ方向に突っ走って、ハードなのにとっつきやすいあぶデカの良さが際立った。
西部警察みたいにムチャクチャな世界観、ではなく実在の、いつもの横浜でムチャクチャやってるので、非常識さ加減が極まりない。
あんな派手に撃ち合いやって、大丈夫なんか・・思ったら案の定被害請求きたり。
だからそれに応じたギャグも冴え渡っていて。
「県警と所轄が銃撃戦なんて、前代未聞だぞ!」
「いやあそんなことないですよ、以前にも二度ばかり・・」
みたいなあり得ねえ会話が成立しているのも無茶な捜査を繰り返した独自の積み重ねがあってこそ。
また「トロい動物」ことトオルのトロさもより磨きがかかっていて、こいつストーリーに深く関わらないが、最重要人物だよな。

それと一日署長としてアイドルが来るが、当時のアイドルってむっちゃ可愛いんだな、知らなかった・・思ってぐぐったら女優さんでした。
80年代からのシリーズということもあってか、とにかく目新しいものが目につく。
悪党がPCで計画し、マップなども利用、音声入力とか携帯メールとかモバイル回線&ラップトップとか時代がかわったなーみたいな。
まあ襲撃するパトカーや備品の4WDとかイチイチ3DCGのワイヤーフレームモデルにする必要性はないと思うが・・コンピュータが何なのか、スタッフがわかっていなかったわけではなく、視聴者への伝え方がわからんかっただけかもね。 ゴジラシリーズでも無駄ワイヤーフレームは多かったし。
ちなこの作品でもまだ、鷹山は携帯電話もってなかった。 次のまだまだあぶない刑事まで保留、ゆうことか。
これまた余談だが、PCのマップって昔は高かったよなー、今じゃ無料の精密な各社地図が見放題、進歩してるな。

いつもの見せ場としてランニングショットも健在。
これは大下勇次が犯人を足で、走って追跡して追い詰める一連の展開と、そこでかかる曲のタイトルでもある。 
歌っているのも柴田恭兵だが今回、はじめて年齢的に支障が。
そしてだんだん恒例化してきた鷹山の、バイクに乗って発砲という危険アクション。
どうでもいいが鷹山はあくまで鷹山、あるいはタカさんであって、敏樹とか言ったのはドラマ版で一度くらいだった記憶。 「はじめて呼ぶけど敏樹くん〜」みたいな。

警察署の爆弾予告など、楽しさ満載。
といいつつ予想以上にヤヴァい犯人、城島の暴れっぷりなど相反する要素が自然に混じってくる。
今回のヒロインである一日署長アイドルが非常にタフな精神の持ち主であることも、前向きなドラマとしていい方向に。
襲撃の後トラウマでふさぎこまれると違う作風になっちゃうから、登場人物みな強いほうが。

事件はいったん落着しつつ、次に繋げるため重大な案件を残して終わり。
まあ劇場版と連動してるから仕方ないね。

とにかくコメディ方向に走ったのは良い判断。(感想個人差)
十年ぶりくらいで観たけど楽しめた。



●あぶない刑事フォーエヴァーTHE MOVIE

タイトルはGoogle日本語入力で出てこないんでコピペしてたけどあぶない刑事フォーエバーじゃなくてあぶない刑事フォーエヴァーだったのかなるほど。

それはそうと、テレビスペシャルで登場した謎の組織NET編、決着である。
観ていて意外だったのが、テレビ版よりもギャグが徹底していて、ほとんどドリフのコント級となっている点。
いやマジでドリフのオチ曲、「盆回り」がなん箇所かで流れても不思議じゃない感じ。 ちな盆回りはiTunesStoreにあるんで興味ある人は。
いっぽうでハードなアクションも満載というか・・シリーズ中でももっとも派手な活躍で、これまで辞める辞める詐欺・・違うな、警察側が解雇するする言っていたのが、ホントに解雇ということになったというか、タカとユージが死んだと思い込んで監視対象外となったため、歯止めが効かなくなった的な。
つまりこの映画の途中からこんにちまで、港署の刑事という立場から離れているわけだが。

まあギャグに振り切ったのは何度も言うが良い判断。 暗く重い話になってはイカンということで。
そんな中でトオルこと仲村トオルの演技が光る。のちのお笑いブームで立派に通用する顔芸やギャグセンス。
巨大タンカーハイジャック、(船でもハイジャックいうらしい不思議)横浜そのものを人質に百億円の身代金、利己的傭兵集団などなど、スケールのでかさはリターンズに匹敵するが、おかげで軽いノリで視聴できるわけ。

なんか日本のアクション映画について、知っているかぎりで話すと。
今回のフォーエヴァー、時代的には98年ということで、80年代までに散々日本のアクション系スタッフが頑張ってきたからさぞかし・・いうとそうでもなく。
まあ必要十分だけどね、長年の課題だったプロップガン、通称「電着銃」はまだまだというか、見た目は立派で実銃にみえるようになったし、種類も豊富でおそらくは確実に動作するようにもなっているのだろうが、相変わらず銃口から「赤いマズルフラッシュ」が。 そもそも炎の熱が低いからだろうね赤いのは。 だからガス圧もまったく感じられず迫力もイマイチで。
ちなみに自分が8ミリ映画用に造ったプロップガンだと発火にクラッカー、あのパーティーで使うクラッカーを利用したため白くてガス圧もあるマズルフラッシュが再現できたが、ゆうても単発だし。
コレに関しては現在なら、CGでどうとでもなるのではないかと。 近年の銃撃戦シーンはよく覚えていないが。 つか薬莢が飛び出る玩具のガスガン使えばいいのにと、あの頃から思っていた。 CGはともかく、普通に白いマズルフラッシュの効果は描けたはず。
また演出や編集も、「あぶない刑事リターンズ」でハッとさせられたほどではなく、思ったほど進歩してなかった印象。

あ、でも二十万トン級タンカーが横浜港に入るくだりの特撮は、映画館で観てもさほど違和感ないゆうか悪くなかったよ、どこまで模型なのか誰が手がけたのかまったく聞かず、むろん「出来が良い」わけじゃないが普通に問題なく視聴できていた。 なかなか頑張るよねスタッフ。

座頭市はシリーズになって、後期になると座頭市がどんどん無敵化していったという話を聞いたが、あぶない刑事もそうで。
映画三作目で大爆発を生き延びたよね、あの時点で相当なんだが、この前のリターンズでは巨大なミサイルの爆発でも死ななかったし、今作ではとうとう「俺達に手榴弾は通用しないぜ」という刑事ドラマとは思えないことになり、組織の砲撃でも死なず、味方だった警察さえ騙して生き延びていたとゆう。 だから今回のラストにて爆弾処理で吹っ飛んでも、実は生きているんじゃ・・想いながら映画館を出た次第。 じっさい数年後にまた映画になったし。

映画シリーズは一年ちょい前から間を置いて視聴していて、次に観る予定な「まだまだあぶない刑事」で一巡するのでちょいあぶない刑事シリーズの独自性を語ろうかと。
単純に映像作品としては先述したようにドリフのコント的な部分もあり、またそもそも低予算な作品群であるのは間違いないので、海外に自慢できる映画ではないのは前提だが、それにしてもオリジナリティあるよな・・みたいな。
もしかしたら自分が知らないだけで、海外映画とかにテンプレートがあるのかもしれないけどさ。
小粋なアクションという点ではビバリーヒルズ・コップとかいろいろあって、ギャグに走った作品もテレビ「俺がハマーだ!」などあるし、そもそもアクション映画とはアイデア勝負である、という(自分で考えた)格言があるように、ホント様々なヒーローが存在するが。
あぶない刑事みたいなのは、他にないんじゃないかな。

ふだんは単なる刑事で、むしろ庶民なのだが大アクション、どんな大組織も向こうに回して不足なく、ナンセンスコメディ要素もふんだんに含んで主役の二人はオールドファッションのシティーボーイって、あるか他に。
単純にオールドファッションゆうたらジェームズ・ボンド、シティーボーイゆうたらシャーロック・ホームズ、ナンセンスコメディなら先述したスレッジ・ハマー刑事、大アクションならダイ・ハードなどの典型的ハリウッドアクションと、要素だけならいくらでもあるが。
白バイ野郎ジョン&パンチ、スタスキー&ハッチ、トミーとマツなど、バディものは枚挙に暇ないし。
強いて言えば似てるのは「リーサル・ウェポンシリーズ」かな・・でもリッグスとマータフはシティボーイでもオールドファッションでもないし。
とんでもなく無茶で危険な向こう見ずが庶民に紛れて生活している点とか類似点は多いが、あぶない刑事はそれに加えてすまし顔でスーツ着ているから余計に笑える。 リッグスは表情が豊かすぎるんだよねだから魅力なんだけど。

 ※追記:アクション映画とは違うが、むしろ「メン・イン・ブラック」に似てるわ。 単純に絵面が。
 まあ向こうじゃ「スーツと自由」は相反するものらしいので、対宇宙人捜査官は非常に窮屈なルールで行動している点、など違いはあるが。

あとこれはスゴい余談だが、この映画を観た98年前後はちょくちょく横浜までバイクで走ったし、劇中で伊達が歩き去る早朝の中華街も体験しているし、氷川丸でポケモンの声優、松本梨香さんがライブやってるのを横目にみてたりしてたんで、なーんか既視感のある風景ばかりで、入り込めた。
まあ横浜行ってもたいした買い物しなかったけどね、わけもなく走り回っただけの印象が。

そんな思い出補正もふくめて楽しめた作品でした。



●スノーマン

まあ映画じゃないけどHULUで観たんで記しておこう。

なっつかしいコンテンツだなしかし。
映像自体は1982年ということらしいんだけどさ、日本じゃ公開されたのかな、つかどうやって公開するんだろ。 テレビ放送? 公民館劇場?
自分的には80年代にはじめて買ったビデオアニメ、ということで懐かしい。
つか定価で買った新作ビデオアニメなんてコレと機動警察パトレイバーくらいだけど。

VHSテープで、五千円くらいだから子供には大金であるが、それでも買ったのは何故だろう、やっぱビデオソフトそのものが目新しかったのかも。
しかも内容がアレなんで宝物のようなもんであり、機動警察パトレイバーとはまた違う価値があった。
今ではCG等でいくらでも可能なイラスト調のアニメだけど、当時はどうやって造ったやら謎技術である。
アニメはセルに描かないと精度が出ないはずだが、これは紙に書いて切り取ったのだろうか、それともセルに貼り付けたのか・・何にせよエラい手間だったらしく、この手法でできた日本のアニメってあまりないと思われて、ゆえに当時、レイモンド・ブリッグズはエラい、という雰囲気になった。
ただ今現在になってウィキペディアなどの情報で知るのだが、この人別に老人ではなかったんだなあの作風で。
むろん今では老人なんだけどさ。
30代から40代でスノーマンやら風が吹く時とか描いていたんかい、と驚く。 落ち着きありすぎだろ。

宝物のようなアニメとか先に書いたが、スノーマンが動き出すところは今観てもホラーですな。
あと大人になってから観ると何故か子供の睡眠不足が心配だ。

観た人なら誰でも忘れられないのが名曲「Walking In The Air」で、HULUで観たバージョンでは日本語歌詞が添えられていた。
何気にはじめて歌詞を知った次第。
つか名曲なのは聞けばわかるが、これまた今ネット情報で知ったが、スゲえ大ヒット曲なんだってね。
ウィキペディアにはカバーアーティストがずらっと羅列されてる。


あのラストシーンはいかにも、物悲しげに終わってるけど、自分的にはそんな悲劇にも思えないね、また来年会えるんじゃね? くらい。
会えずとも世界のどこかにスノーマンは存在するわけだし。 常冬の国だってあるわけだから。

とゆうわけで、なかなか懐かしんだし楽しんだ次第。
だがHULUの回線遅かった。 うちの回線が悪いのか?
まあいいや。


●まだまだあぶない刑事

HULUのあぶない刑事祭りの仕上げ的に視聴。

この映画を観るのは三度目となるかな、映画館で観てテレビ放送観て今回で。
正直言うと後述する理由から満足度は低めでした、ゆえにこれまで二度しか観ていないわけ。
ときに映画あぶない刑事っていうのはずいぶん伝説が肥大化していった作品だなと思った。 テレビシリーズのイメージそのものが膨らみすぎて大げさになって映画化した感じで、さらに前作映画の印象がまた加速して、どんどん無敵化するし、とんでもないことに。
ゆうても映画向きのコンテンツではあるけどね、テレビの小さな画面に収まりきれないとこあって。
テレビドラマだから基本的な刑事ドラマのフォーマットで人情劇とかも多かった気がするが、大きな敵が出てくるとハードボイルドになったり。

前作のあぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIEで死んだと思われた二人の復活劇として七年ぶりに登場した本作だけど、はじめて観たときは長年のファンとして、ミョーに居心地の悪い感じでした。
結論から言うと、いつもどおり、何事もなかったようにスタートすれば良かったのに・・とつくづく思う。
なぜなら、港署は(二度目だっけ?)の移転で、人事も大幅にかわっており、そこに死んだとされたタカとユージが割り込む形になるんで、もう最初から居場所ないし、部外者扱いで、つまりは変わりすぎなわけ。 親しみぶかい舞台がもうないんだ・・ゆうところに人まで変わって、戸惑うことこの上なし。
せめて前回の爆死は「やっぱり生きていた」という裏設定にして、横浜を大惨事から救ったためどうにか復職できているっていう感じにしとけよと。
なにより横浜土着の刑事、ってことにしてほしかった。
世界を股にかけるアンダーカバー刑事ねえ、他のドラマなら面白いんだけど、あぶない刑事ではどうよと。
日本に収まりきれない二人があえて横浜港署の所轄刑事ってとこが面白いんじゃん。

それと最後のアレはなんなんだろうなと。
なに韓国の事件で、タカとユージはトラックの爆発で死んでいたってこと? じゃあ今まで一緒に捜査していたタカとユージは幽霊か? いみわからん。
横浜に危機が訪れるときに現れる守護天使になったのか? とにかく二人が外来者、というのが不満。

とまあ根本的な部分でイマひとつなんだけど、相変わらず光るのがトオルで、今回は捜査課課長に。
ああ世も末だな〜という感じな人事ではあるが、年齢的には相応だし、でも浮くなーという面白いことになっている。
そもそもトオルってタカとユージの後継者を目指しつつ、出世は諦めていない変なキャラだったし。
コイツとタカが対立してユージが仲介するという珍しい構図も観れていい役どころだった。
あと、トオルが核爆弾を解体するという、意外な展開も面白い。
意外とできる子だったんだ・・となる。

またこの頃から話題の対物ライフルも登場、アクション映画の幅が広がるアイテムとして注目される長距離狙撃銃みたいな。
核爆弾に対物ライフルか、行くところまで行ったような気もするが、西部警察じゃ装甲車(ほとんど戦車)が登場しているからな、まだまだ上はあるか。

あぶない刑事としてのフォーマットがかなり崩れた作品であり、ややパッとしない感じなんで、だから十年以上のブランクに陥ったのかなと想像。
こんどの「さらば あぶない刑事」はだから、けっこう不安が。
むろん観に行くけどね。
劇場版宇宙戦艦ヤマトと違って矢継ぎ早ではないから、連作であることで怒ることもないし。




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次はabout-16.1となります。
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