なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-17.11-2からの続き





●2017.11.14 残念ながら


釣りに行ったがバラしてノーカウント。
という日もあるってことですな。

それにしても今年、いちばんのファイトであったかもしれないので、残念ながら言いつつ、じつはそれほど気分は悪くない。
バラした原因は、針の結び目であって、コレは初めてだと思う。
コイのパン釣りやっててなにが良いかというと、釣れるとけっこー自信につながるんです、自己啓発ってほどではないにせよ。
要は自分で仕掛けを作り、自分でハリスやライン、そして針を結んでいるので、釣れたということはそれら結び目がシッカリしてたってことやん、あの細くてツルツルの道糸を、あるいは小さな釣り針を、自分で取り付けてデカい鯉が釣れたってね。

今回、はじめて釣り針の結び目が原因でバラしたが、まあかえって戒めになりますよね、いい経験だ。
ちな釣り針の結び目以外の理由であれば、たまにやってます。 理由不明で逃がすこともあるし。

あとは・・・・最近、スゲえ勢いでシモリウキが減ってます、これまでこんなに根掛かりすることなかったのに、台風の影響かヒマワリぐらいのでかい草がいっぱい釣れ、重くて釣り上がらない場合はラインが切れてウキが流れる次第。

で、近所の上州屋にシモリウキ買いにいったら、珍しく投げ売りの竿が何本か売ってて、ぶっちゃけ四本ほど欲しいのあったが、このまえバイクの任意保険などなどあったばかりで節約の必要性があり、まあ買わなかったけど惜しい。
ひとつは180センチの投げ竿、ルアー用途も考慮しているんだろうね、細くて軽そうなコンパクト、欲しい〜。 買おうと思えば買えるんだけど、そこが微妙で・・・今現在、同じく180のを使ってるんだけど、コレが税抜き1180円の・・・去年このwikiに買った経緯を書いてるが、その前に使っていたのが折れたんで急遽、代打みたいな感じで買い求めたが、その後2016年内はその竿で34匹、今年はもう確実に45匹を超えているでしょう、つまりスッゲエ格安ロッドで80匹も釣ったことになり・・・けっこう偉業じゃねかっこわらい。


そんなわけで、ちょっとだけ意地になってるとこもあり、格安ロッドもーちょい使い続けよと考えてしまい。
新しい竿は、今月水飲んで暮らす覚悟あれば(大げさ)買えるが買わなかった次第。
あとはもっと安くてちょい折りたたみ寸法が長い投げ竿も丈夫そうで魅力だが同じ理由でアレで、ほかにコンパクトに仕舞える振出竿、4.5メートルのがあって、いま3.6メートルの渓流竿ふたつあるがちょい長いのも欲しいんで、いいな〜思ったが、よくみると投げ売りコーナーで確かに値引きされてるが、元の値段とそんなに変わらないのでより微妙という。

余談ながら、5.4メートルの竿はちょっと、自信がありません・・・・先日ハードオフもといワットマンにあったので、伸ばしてみたら長え長え。
これを使いこなす技量が自分にあるだろうか、と思ったわけで。
いづれコイのパン釣り手竿版もやってみたいし、マブナのシモリ釣りだって4.5メートルの竿なら範囲が広くなってやりやすそうだが。
いろんな出費があるんで、釣道楽は後回しですね、現実。

さらに余談を言うと、巨大な鯉を釣るばあい、スゲえ良くしなる胴調子の竿が良いとされているが、じっさいはどうやろ。
このまえ、先調子の渓流竿で39センチの巨大(一般論)ブラックバスが釣れたという経験があり、あるていどのサイズを超えたらもう胴調子も先調子も関係なくね? どっちもよくしなってくれるよきっと、みたいに思えて。 いやまあ小継の渓流竿じゃ鯉はムリですが。
釣りの現場で扱いやすいのは圧倒的に先調子で、かような渓流竿はとにかく楽。 取り回ししやすい。
胴調子といえば代表はヘラブナ竿で、あのグニャグニャとしなる竿はたいへんです、釣れれば楽しいらしいけど。
だもんで、いづれ先調子の4.5メートル渓流竿が欲しいという。

とまあそんな戯言でした。

最近見た映画




●韓国の昔コンテンツ


なんつか、ここ二年くらいでしょうかYouTubeに違法投稿されたのを無断視聴してるわけで。

幾つもの理由で、コレが楽しい。

ひとつにはB級映画ファンであること、パクリとかそーゆーのが好きなことがあり。
最初はテコンV、スペースガンダムVから入ったんですたぶん。 ニコニコ動画に当初は部分的なシーンだけあって、けっこう衝撃的というか・・・あそこまで露骨なパクリが韓国にはあるのか! というね。
テコンVの初代は、まあ個人的には許せる範囲と思うんです、巨大ロボットアニメなんて日本にしか存在しなかった時代、参照すべき文化は韓国内になかったでしょうし、マジンガーZをパクるしかないと。 だがそこからの歴史が凄まじく、初代テコンVをキッカケに独自の巨大ロボットアニメを構築するのではなく、日本のアニメを徹底的にパクる方針で進化を続けるという、まあ間違った判断だが愉快である。

ちなみにテコンVとスペースガンダムVは、観るとけっこう良い話なのだが、ほとんどまぐれみたいなもんで、他は壊滅的にスカスカな内容。
たまに良いストーリーに当たるとだから、得した気分になります。

ふたつめ理由、それがどの国であれ、空想科学系のアニメ史に触れることは知識欲を満足させる、という。
こんなに豊富なコンテンツが海外にあったのか、それも欧米ではなくお隣の韓国に。 なかなか感動するっしょ?
何をどうパクってきたのか、さらにはテコンV以前はどんな創作をやってたのか、知りたいという気持ちでけっこう数を観ました。
もう70本くらい観たのかな、アニメ、特撮あわせて。

みっつめの理由として、違法投稿された動画は基本的に字幕も吹き替えもない、原語のままなため、意味不明であること。
それを解き明かすのも楽しみでして、韓国語どころか韓国という国でさえ、以前はほとんど意識しないくらいな未知領域。
イヴのすべて、冬のソナタでよーやっと韓国コンテンツに触れるようになり、その後の韓流ドラマはあまり知らんが、どんな国であるかはネットの普及で知れるようになってきた。 朝鮮を知ればけっこう世界史などにも通じるので、多少は勉強しました独学で。
中国と同じ、パクリが得意なお国柄と知り、興味わいたみたいな。

話かわるようだが、90年代はまるごとゲームに浸かりっきりでしたね〜、中古のスーパーファミコンソフト、あるいはプレイステーションソフトを買って、一周目は通常、攻略本も読まずに進めるわけです。 いやー楽しかった。
それと似た感覚が、韓国の昔コンテンツにはあるんですわ。
言語わからん、だから映像で内容を判断し、推察するのが基本で、どーしてもわからんことがあれば再生をいったん中止して、ネットの情報をあさるみたいな感じで、それも日本語のサイトとかあまりないから韓国のサイトをグーグル翻訳で読む、という形。
一作品ごとにゲームをプレイする感覚。
わかったことを得意げにこのwikiに記すわけだが、仮に間違いだらけだとしても文句をいう人はあまりいないでしょう、このwikiの回覧数もよくわからんが少ないはずだし、該当する映画をじっさいに観て指摘しようという者はもっと少ないと思うんで。
そんな安心感もあったりします。

しかし金鉄人みたいな狂ったアニメとかドラッグですねドラッグ。 ヘンすぎて目眩がして、それがわりと病みつき。
延々と続くウサギのラインダンスとか思い出しただけでクラックラします。
B級映画愛好家なら理解してもらえると思っとります。


で、無断視聴は良くないという意識もあるにはありますが。
多くの場合、もー仕方ないですね、鉄人007とかガッチャマンがガイキングだっけグレンダイザーだっけ、そんなロボに乗るアニメでして、走れ!マジンガーX(タイトルからしてマヅイっしょ)などは確実にグレンダイザーっす。 人物だとドズル・ザビ、丹下段平、シャア、アムロ、セイラさん、ズォーダー大帝、なんでも自由に参加してきます。
そんなアニメが日本で、公式な配信とかDVDとかあり得ないわけで・・・YouTubeを無断視聴しかないだろうと。
観なけりゃいい? そうですね、それがイチバンかも。
あとはまあ、韓国コンテンツの権利者が存続しているとも限らないし、国外の誰かが観てもそれほど損失でもないと思うし。
ちなみに日本や欧米のコンテンツであれば、可能な限り課金して観てますよ、まあ些細な金額ですが心がけとして。 とくに日本のコンテンツが廃れたら困りますからね、できるだけのことはしないと。 韓国のだって最近のであれば課金して観る気はありますが、最近の韓国映画やドラマにはあまり興味が無いんですよね・・・。

それと潔癖を目指すような人間ではありたくない、どうせならちょいワルでありたいという気持ちもあって。
多くの人がそうでしょうしね、バイクで走ってても10キロくらいなら平気でスピードオーバーしますよ白バイもやってるし、みたいな。
20キロだと躊躇する小心さ。 危ないしな。
真っ白な潔癖人間とか意識高いとか目指すとろくなことにならんと思うわけで、異論は認める。

えっと、何の話だっけ・・・。
とりあえず自分のことは棚に上げて、ホント問題は作品内の派手なパクリの数々ですよね〜。
何度も繰り返すが、日本で公式な商品展開が不可能なレベルなんで、そらYouTubeが頼りです、はい。

よっつめ理由・・これは薄いんだけど、まあこのwikiで韓国SFのたぐいを広められたらと。
先ほど言ったように、回覧数が少ないんで、ほとんど効果を期待できない感じですけどね。

いつつ目の理由、自分も同じことやりたーい。
パロディとかパクリとか観るのも好きだが、自分もやりたい。
だからじっさい、pixivにいくつか韓国アニメをパクったものを投稿してますよ、韓国アニメなんてパロディ化するのは自分くらいなんで競争率が少なくて快適。 ただ、ページビューも減りますけどね、隙間産業すぎて。


とまあ、書いているうちに5つも理由が浮かんできた。
そんな感じで、だいぶん観るべき作品を打ち減らしてしまったけど、なるべく続けようという不届きな意思表明。


●義賊ホン・ギルドン


こんどは北朝鮮のホン・ギルドン映画。

北朝鮮の映画なんて、プルガサリ以来ですね〜東宝かどっかのスタッフが参加した怪獣映画。
そっち先に語ると、プルガサリはフツーに民衆が立ち上がり、圧制者を倒すストーリーです。 なんせあの国ですから、さぞかし偏った内容と思う人もいるかもだが、そこはアレ、とらえ方次第なんで・・つまりは圧制者を打倒した民衆の立場なんですね北朝鮮は。 民衆が権力者に逆らう作品なんてよく撮れたなという疑惑と、けっこー創作物に関与しない政府なの? という疑問・・・じっさいかの国が映画の内容に自分たち(政府)の意見を織り交ぜるということは疑いようがなく、でも正義は我にありという論法を織り交ぜればオッケーなんで、あとはけっこう自由に物語れるみたいな。

まあ北朝鮮の政府と映画の関係はどうでもいいや、ともあれ北も韓国ももとは同じ朝鮮国です。
ゆえに時代劇ともなれば、両者共通の素材をもっているわけで、とーぜんナンバーワンのヒーローはホン・ギルドン、となるわけでしょう。
なかなか面白い現象で、じゃあ北朝鮮に時代劇ドラマをたくさん作って海外に出してもらおうぜ、韓国の時代劇と比べて出来がいいほうを正当な朝鮮国家の後継者にしてもいいね、などという物凄え他人事みたいに考えてしまった。

この北朝鮮版ホン・ギルドン、YouTubeを無断視聴しているわけですが、ちゃんと日本語字幕つけて配信する気があればそうすればいい、よほど法外な価格設定でなければわりと観る日本人もいるだろうよ。
まあいまんとこ韓国人がアップしたと思われる違法動画を観ちゃいます。

えっと制作年は1986年でしょうね、1986という数字が韓国語の解説にまぎれているんで。
でもって映画のオープニングは、ほとんどカンフー映画です。
部分的に忍者っぽい黒装束、鞍馬天狗っぽい頭巾などなどを織り交ぜて、クレジットはハングル文字というわけわかめ。
出来が悪くないぶん、ヤーみたいな掛け声と止め絵という香港映画みたいなノリがよけいじわじわくる。
もうこの時点で、とっても楽しいですはい。


北朝鮮の言葉って韓国語とどう違うんでしょうね、同じなわけ? まあどちらにせよわからんのですが・・・。
で、このYouTube動画版には英語字幕がついていてラッキー。
と、思いきや・・はてさて、コレって英語なんでしょうか・・・うん、確かに英語っぽい単語の羅列なんだけど、こんなに難しかったっけ英語。
通常の会話がまったく見当がつかないんですけど。 例えばパソコンや自動車の説明書とはまったく違うようで、アメコミのフキダシ台詞がまったく読めないゆうかわからないのを思い出した。 歴史ドラマなど、本格的な英語だとややこしくなるってことだろうか、ぜんぜんわかりませーん。
仮にわかったとしても、なんか字幕の二列目がトリミングで見切れちゃってるんですけど。
「よし行こう」とか「わかりました」などという短い言葉をみるかぎり、確かにドイツ語でもフランス語でもなく、英語らしいが言葉が長いと難しいわけ。
うん、字幕はあまりあてになりませんね。 それでも朝鮮語よりは伝わるのだが。

なんか話逸れたが、オープニングからでしたね、オープニングは怪しい黒装束の団体さんが暗躍している様子と、それを阻むためか現れた男が対峙するという場面です。 屋根の上から現れた彼は「我こそはホン・ギルドンなり!」と言っているんでしょうね(後述:あとで違うと気づいた)、そこでタイトル。 荒っぽい毛筆で読めんが、「快傑・洪吉童」と書いてあるはずです、洪吉童と書いてなんでホン・ギルドンなのか・・漢字文化圏だけど朝鮮語って難しい。 日本だとハン・キッドウになるのかな。(さらにあとで後述:やっぱりホン・ギルドンと言ってます見直したら。 flutistという名乗り文句と同時に名前も出してます)
余談ながら英語字幕ではホン・キル・ドンになっとる模様。

オープニング終わると、急にホン・ギルドンの出生から生い立ちまで語ろうとする構えで、見ているこちらも身構えてしまう。
「そっからかよ〜」という・・幼少のホン・ギルドンはなんか母と出かけたさい追い剥ぎ集団に襲われ、それを祖父だろうか、老師に救われて感動、私も道術を習って強くなりますみたいな。 ちな祖父の道術は指で野盗どもの秘孔をついて動きを止めるみたいな感じで、たぶん中国武侠小説の影響だと思うが・・・まさか北斗の拳が元ネタ、ってことはないよな。
あるいは大陸の道術イメージって元々そんなもんなのか。

とまあここまでで18分。
かなり手堅い印象で、韓国のスーパーホン・ギルドンとはえらく違っていて、決して予算の問題ではないと思える、格調高さが北朝鮮版にはある。

あ、ちなみにウィキペディアのホン・ギルドン項にこの映画の解説がありました。
コピペ引用。
“「快傑・洪吉童」(映画・1986年・北朝鮮) 北朝鮮初の本格アクション時代劇。悪役は全て日本の忍者の扮装をして日本語を話している。テコンドーを用いた派手なワイヤーアクションが見物。”
これが全てです、独自固有の項目とかはありません。

やっぱり忍者であったか、コリア楽しみですね。


〜28分ほど視聴〜

いやー修行のところからはじめる、というのはホン・ギルドンの基本らしいですが、こんな子供の頃からとはね。
それにしても、木を植えてその上を毎日ジャンプするという忍者修行みたいなこと、スーパーホン・ギルドンでもやってましたね。 元の小説にもそんな場面があるのでしょうか・・・ホン・ギルドンはハングル文字で書かれたもっとも旧い小説ゆうから、そーとー昔ですよ。
・・・あれ? ということはもしかして、麻の上を飛ぶ修行はホン・ギルドンのほうが起源ニカ?

ずっと子供時代が続くと思いきや、イキナリ大人になってむしろホッとした。
青年ホン・ギルドンは、もう成長しきった木々を軽々と飛び越えます、ウィキペディアにあったとおり、見事なワイヤーアクションです。

場面かわって、山の中にあるオープンな酒場では、むさ苦しい男たちが酒を飲んでます真っ昼間から。
酒場を経営しているのはホン・ギルドンのアンクル(英語字幕でそう書いてある)らしいです。 ホン・ギルドンは石投げで捕らえたシカを届けて酒場で休憩、そしてむさ苦しい男たちと出会ってしばしのち、ちょっとした特徴からお互いを思い出します。
幼少の頃、母を誘拐しようとした追い剥ぎ集団でした。
「あ〜オマエはっ!!」ということでイキナリ乱闘。

ホン・ギルドンは素手で、山刀やらカトラスやら振り回す集団と互角以上に渡り合い、ぶちのめす!
ひたすら敵をおちょくることに長けたスーパーホン・ギルドンとは違って、かなり本気で殴ってます。
でもってそのひとり、おそらくはボスでしょうね、倒れた拍子に刃物が刺さって死亡、残った連中はコリア敵わんと逃げ出して。
彼らの残した荷物の中から、女性がひとり出てきちゃいました。
懲りずに誘拐業を続けていたんですね。

というところまで。
アクションのキレもよく、なかなか良い映画なんだけど、なぜだろう撮影用の刃物は銀紙を貼ったようにチャチイという。
前近代的な独裁国家だから撮影でも本物の刃物使うんじゃね? 思う人もいるかもだが、さすがにそこまでアホなことはやらないようで、でも中国香港のフェイク青龍刀や日本の竹光みたいな技術はないんだという意外性。
ワイヤーアクションはあんなに冴えているのにね。
そいや韓国だとウレメ1と同じ制作年か、アレもスゲーワイヤーアクションでしたね、日本の十年以上先を行っているくらいの。
なんで韓国や北朝鮮にそんな技術があるの? 中国の人を雇った?
日本だと1988年だっけか、孔雀王の撮影で中国だったか香港だったかのワイヤーアクションを雇って導入してます記憶正しければ。 たぶん、そのときに技術を盗んだんでしょうね、以降はだんだんと追いついていった印象。


盗んだゆうか、メイキング映像みりゃわかるのかもだが。

〜45分視聴〜

出てきた娘が、ホン・ギルドンの実家に居着いてますね、よほど良家の子女らしく、包丁の使い方もぎこちない。
余談ながらいつものごとく、海外映画の重箱の隅をつつくような話で、今回は包丁。
そのシーン、包丁が菜切包丁ではないという・・・それこそ山刀か、剣鉈みたいな・・・。


じっさい韓国では包丁の種類は少ないという話を聞いたような気もして、まあ洋包丁や和包丁の種類が多すぎなのかもだが・・・うーん、もしかして日本でも、山村の暮らしだと包丁の種類は少ない? 街だとたとえ昭和の昔であっても、けっこー良い物を揃えるのが常識だったみたいよ、下町の主婦レベルで。
まあ今だとどうなんでしょうね、欧米のカタログ文化輸入で包丁知識が豊富、種類も増えて質も高いのか・・あるいはそうでもないのか。 自分の想像では今どきの日本人は三千円クラスの安い三徳包丁とスキナー、ペティナイフくらいを用意するだけ、それよか食材にこだわるような気がする。
ちな私は包丁も食材も安物。 研げば切れるよ。

そいやホン・ギルドン物の時代考証はどんなんでしょね。
というのもキセルがあったような気がして・・・タバコ文化がアメリカ原住民から流出したのはコロンブスからなんで、五百年も経っていない。 でもってヨーロッパを介して世界に広がって、まあ中国は早そうですけどね時期的に。 根拠はとくにない。
じゃあ、まあ、ホン・ギルドンの世界にキセルがあってもおかしくないか、中国の属国ゆうか隣だし。

まあ本筋にもどると。

居着いた娘とホン・ギルドンは仲よすぎで結婚しそうな勢い。
しかし祖父らしい老師と話し合った結果、男は修行だ! となったのでしょうか、娘には泣く泣く帰ってもらうことに。
許せ娘よ・・・といいつつ、戻ったら戻ったで娘もその両親も大喜び。 そらそうか、誘拐されてそれっきりだったわけだし。

さてそっからがよくわからん。
もともとホン・ギルドンも良家であったし、誘拐された娘も身代金目的でしょう、よくあるケシ畑で労働させる目的の誘拐ではない様子で、戻った家もなかなか立派ご立派。 そしてもともと知り合いだったわけ? ホン・ギルドン実家とその良家は。
じゃあ本来、ホン・ギルドンとその娘が結婚する予定だったとか? でもって生き別れの兄らしいのが出てきたぞ、ホン・ギルドンとは破談で、兄がいる以上そっちが本来的な婿殿なのか? ややこしい。
ともあれ、そんな様子にも見える。

朝鮮語も英語もわからんと話もわからんです、絵面で判断するにも海外の史劇とか難しいっての。

そんなすったもんだより、ホン・ギルドンは義賊にならねばいかんのではないか。

あ、あとは風景がキレイ。 見事な紅葉とか普通に登場、さすが北朝鮮。
仮に韓国が主導で併合とかしたら、この美しい景色もすぐに開発され、色あせてしまうのでしょうか・・・C・W・ニコルさんとムツゴロウさんが対談して、どっちが言ったか忘れたが、封建社会のいいところは自然が保たれるとこだってさ。 まあ人と自然と天秤にかけるわけだが、難しい話や。

という雑談をしつつ、続き観ます。


〜1時間十分ほど視聴〜

えっと何やらお家騒動なのか跡目相続なのか、よくわかりませんが。
ともかくダチョウ倶楽部のようにお互い譲り合う美しいシーンのあと、けっきょくホン・ギルドンが身を退くみたいな?
そのへんはどうでもいいや、とにかく晴れて自由の身になったわけです、客観的にみて。

そうしてひとり歩いていて、峠を越えるとさっそく事件みたいな水戸黄門パターン。
義賊としてのホン・ギルドン神話のはじまりである。 知らんけど。

まずは襲撃されている村編で、うずくまっている親子に尋ねると盗賊団みたいな事を言っていて・・「ブロードデイライト」という英語字幕がありましたが、白昼堂々とかそんな意味ではないかと想像。 しかし「あの盗人ども」と呼ばれていたのはどうも役人とかそんな感じっぽくて。 要は圧制者が村からムリヤリ年貢を取り立てる、それも暴力的に・・コレが盗人でなくてなんであろう、という話なのだと思われる。 朝鮮語だけじゃこんだけわかりませんね、やっぱり英語字幕はありがたい。

ともあれホン・ギルドンは屋敷に押し入って紳士的に殴り合い解決。
それをうけて民衆も立ち上がり、なにやら人民のウェーブ状態になりつつある。 ちな屋敷を落としたことで村人に戻ってきたのは「スノーホワイトライス」だったっけ・・・白米あるんだ、麦とかアワとかヒエとか玄米じゃなくって・・そんなに文明的だったか朝鮮、つう疑惑はさておいて。

観ていて面白いのはやっぱ思想で、この映画では両班(ヤンバン:当時の支配階級)が敵、というスタンスなんですね〜プルガサリと同じで。
たぶん今の北朝鮮は、我々の政府とは昔の圧制者を打倒して正しい王道に立ち直った状態、という考え方なんでしょう。 いっぽう自由主義陣営の韓国は、むろん建前は両班に否定的なはずだけど、実はそうではない風潮があるのではと考えている。 またネットの迷信みたいなもんだけど、韓国市民はみーんな自分が両班の家系であるとして、偽の家系図まで作成しているという都市伝説があり・・そんな話が成立するほど、韓国人は見栄っ張りで貴族に対して実は憧れがあるのだ、ということでしょう。 
どっちが近代国家なんだという疑問がわきますな、貴族に対するあこがれが韓国にあるとなると。
ちな韓国も北朝鮮も両班というシステムは未だにあって、韓国の財閥は他の国とちょい違う感じなんで両班システムという考察もあり、また北朝鮮の金ファミリーだって両班ではないのか、という意見もあり。
「建前は実力で地位を確保してるが実は世襲制」みたいな貴族システム、両班は形を変えて現存する、という考え方があるってことで。


もうひとつの考えとして、歴史上の支配一族、李ファミリーで・・・。
向こうじゃ昔の朝鮮は朝鮮(チョスン)らしいですが、日本じゃ李氏朝鮮というくらいで、李ファミリーが支配していたんでしょうたぶん。 北朝鮮の金ファミリーにしてみれば物語上、李ファミリーがどうなろうとかまわないのではないかと。 創作だと、金ファミリーに触れなければあとは自由なのかも。
ま、表面的な情報だけなんで詳細を知りようもないけど。

この思想の違いはつまり、韓国の映画と北朝鮮の映画では物語の突入深度に差が出るということで。
韓国のホン・ギルドンでは民衆蜂起、体制転覆まではいかないでしょう、目先の悪だけ叩いて終わりではないかと思う。
その点、今回の北朝鮮版はどこまで話が進むのか、実に楽しみなことです。

それと劇中イベントとして、またあの追い剥ぎ集団が登場、ホン・ギルドンにコテンパンに・・。
ちな義賊ホン・ギルドンは、そう名乗っていないですね登場時。
じゃあなんと言うかというと・・・とにかく笛の音とともに現れて、英語字幕だとフルーティスト・・果物屋?
違うよな、金属製の横笛がトレードマークらしいんでフルート、笛吹童子みたいな感じに名乗っている模様。

 ↑ここで笛吹童子ではなくヤットデタマンを貼るセンスの悪さに注目

追い剥ぎ集団といや、ボスが死んでますね、その弟が復讐に燃えているかと思いきや、なんか改心して。
英語字幕は下半分が見切れてるんで情報量が少ないですが、ホン・ギルドンに斬れ! とかゆうて、じゃあ斬りますとか言いつつ、チョンマゲ(いやチョンマゲではないが、結うている髪型)をバッサリやって、これまでのオマエは死んだのだ! といういつもの。
活かされた弟は去りゆくホン・ギルドンになんつったっけ・・・ヤング・マスター? 我が師よという感じだろうか。
カンフー・ハッスルで勝負がついたときもそんな感じだったな、時代劇の良い風習かもしれん。


〜最後まで観た〜

とりま断片的な記憶しかないが。

両班の連中が酒盛りしながら、たぶん日常的なんだろうね、悪だくみしていて、そこに笛の音がッ!!
ここはけっこー笑えるシーンで、笛の音が途切れ途切れのヘタクソで、もうこの時点ですでに怪傑フルート童子ではないのが明らか。
案の定、子供が笛吹いてるだけだったのだが、酒の席は取り乱して大慌てという。
ちな英語字幕で面白いのは、子供の笛かと安堵した連中が「寿命が十年縮んだぞ」とか言っていて、普遍的な言い回しなんだなと感心。

ストーリーは朝鮮語と途切れた英語字幕なんでサッパリだが、忍者軍団が出てまいりました。 かなりアチコチで悪さしていて、それがオープニングのホン・ギルドンとの対決に至るわけで、ようやく一巡したみたいな。
忍者軍団はブラックコープとか言ってたかな、コープってなんやろ。 カープなら鯉だろうが。
というわけでネット検索。
出てきたのは・・・生協ですね、生活協同組合の略で、黒い生協団というわけです、ヘンな忍者軍団や。
他にも部隊という訳もありましたが、まあどっちでもいや。


とにかくメインは黒い生協団との対決になっている感じで、ホン・ギルドンに感化された追い剥ぎ弟は、独自の世直し団結成して活動しているようだが、これまた黒い生協団と衝突したり、他にもホン・ギルドンの兄も負傷している様子。
それと今じゃこっちが誘拐業を大々的にやっていて、たぶん両班の雇われ生協団と思う。

ウィキペディアにあった忍者は日本語を話すというのは、確かにそうだけど本来の日本語に朝鮮語を吹き替え・・替えてないですな、かぶせて、途切れた英語字幕が付くカオス状態。 本来の日本語は音量小さいですが、吹きかぶせ朝鮮語とズレが生じると台詞が聞き取れます。
思ったほどたどたどしい日本語じゃないが、ドスの利いていない棒読みには違いないと思う。

あとは小さな疑問いくつか。
オープニングのクレジットはハングル文字であったが、なんでやろ。 韓国は1970年前後に漢字廃止したんで1986年だとほとんど漢字が読めないらしいが、北朝鮮もまた漢字廃止したわけ? 人名クレジットまでハングル文字とは。
それと些細な問題かもだが、韓国のドラマ映画に比べて顔がいいという。
まあもちろん、前近代的な国家だから映画業も顔で俳優を選ぶのだ、ということかもしれず、実は70年代くらいまで日本もそうだった。
いかりや長介や渥美清が主役の映画なんて、むしろ例外だったわけではないかという想像。
少なくともスーパーヒーローだと、イケメン俳優と相場が決まっていた様子。
だから80年代に入り、例えば・・・兄弟拳バイクロッサーとか登場したとき、主役兄弟がブッサイクだなあ!!!! と皆が驚愕して・・・ところが今現在、バイクロッサーを見直すとそれほど人相は悪くないという。
つまり当時は「顔から個性へ」という切り替え時期だったので兄弟拳バイクロッサーブッサイク!! と思えて、その切り替え時期から三十年以上経って俳優は個性、というのが常識になった今では、もう驚かないという。 平成俳優と比較して、むしろ良い面構えじゃね兄弟拳、くらいな。


顔に関してもうひとつ都市伝説的な話だと、同じ朝鮮民族でも南より北のほうが顔がいいのだという。
とっても余談になるが、ネット上ではけっこう韓国の顔について語られていて、それは要するに昔の韓流ドラマブームに乗っかったおばさんたちが「やっぱ顔がいいよね、男は顔、顔」と騒いでうぜーみたいなことだろうが、他にもやたら整形するくせに我々は日本人より顔がいいのだみたいな主張をしたのかな、韓国の人々が。 それに対するカウンターとして朝鮮民族の顔を検討する動きがあったみたいで、私は調査結果しかみてないので経緯はじつはよくわからんのだが。 まあとにかく、南より北のほうが顔がいいらしいよ整形前であれば。
でもまあ、本来なら「顔の話はやめようよ〜」ということですねはい。

ただ、ベテランアニメ作家、マンガ家などの人種による描き分け・・安彦良和イラストとかに興味があるので、まあ顔はじゃっかん興味深い。

まあ顔はいいとして、話はどうも、忍者軍団との対決がメインで、けっきょく民衆蜂起はないのか。
まあプルガサリは政府が入れ込んだ、かなりの大人数モブシーンがみどころ映画だったからな、ホン・ギルドンも数十人単位の世直し団とか出ているが、まあ基本的に娯楽映画のつもりなんでしょう。

それなりにアクションは冴えていて、観ていて飽きないし。
構造として、大人数の世直し団みたいな集団と、少数の忍者軍団との戦いで、さすが忍者軍団、精鋭である。
ところがホン・ギルドンはひとりで、数人の忍者軍団と対決しているわけで、強さの階層がよくわかる。
祖父の、ツボをついて動けなくする道術は習得しなかったようなので、完全にカンフー映画のノリである。
知らない人がみたら、というか80年代に大量のカンフー映画が放送されていた時期に混ぜてしまえばわかるまい

話ズレるが、千両箱は英語でキャッシュボックス・・・そうなのか? そうなのかもね。 つか忍者軍団が担いで海岸に集め、船で運び出そうとしていただけで、日本の千両箱とは違うかもしれないのだが。 何にせよ外国の傭兵部隊にカネ、話がどんどん単純に?


とりま政権転覆はなかったので、ホン・ギルドン裁判みたいなオチとなって・・・。
誰が裁くねん、あの偉そうなヤツは誰だ! 皆はマジェスティとか言っていたが、マジェスティって確か閣下とか尊師とか、目上の人に言うんだよな・・・ソースは特命戦隊ゴーバスターズ。 もしかしたら朝鮮王なのかもしれないが、よくわからないという。

で、けっきょくホン・ギルドンは流刑になったわけ?
死罪ではないのは、まあ人民のために働いていたという点も考慮して、だろうね。
あるいは船に乗ってラストだから、別な冒険の旅に・・そんな雰囲気でもなかったな。

とにかく、なかな良い作品なんで日本で放送してもいいんでないかと思う。
忍者が悪役ってまあ、連中は確かに雇われればなんでもやりそうだからね、雇い主が朝鮮人であっても。そのくらい、いいじゃん。

そんな感じで。


●シム・ヒョンレのドラゴンボール


まずタイトルが意味わかんねえよ。
スーパーホン・ギルドン、ウレメシリーズのシム・ヒョンレは人気者なんだなと感心するが。
YouTube動画で[오래된TV] 심형래의 드래곤볼 1990년 작품と表記されていることから、1990年の、たぶんテレビ番組をまとめたものと推測。
しかし・・・・。

ドラゴンボールってタイトルつけちゃまずいっしょ。
飛べ孫悟空が「ドリフターズの西遊記」という雰囲気なのと同じ感覚なのだろうか、それとも・・・内容は別物なのかもしれない。

そんなわけで、タイトルだけパクリならいいかと観始めると。
あ、山中に子供がいる、服に亀と書いてあって棒を背負い、尻尾が生えてますよ。
まずいよまずいよまずいよコレは。
日本ではDVD発売も配信もあり得ない系でないか?

というわけでドラゴンボールです。(改めて)
想像以上にドラゴンボールということで。
まあ冒頭の段階で(・・・名前どうしよっか、孫呉・宮とでもしておこうか) 孫呉くんの服に丸亀マークあるように、キチンと時系列を並べるつもりはないようで、つか敵らしい一味にすでにサイヤ人等の宇宙人服装が混じってますし。 また日本だとお笑い番組のショートコーナーでかようなパロディはありますが、作劇としてはどうしても会話劇に特化してしまうが仕方ない。

藁をもつかむ思いで、もすかすたら集英社に許可をもらって・・・とかなんとか考えるも、前科をたぐると楽観視はできず。

とりま話としては、やっぱり原作の最初はなぞります、つまり山中に暮らす孫呉くんのもとへ、ルマさん(仮名)がやってきて。 日本じゃあまり見かけないゲーム機をもってますが、それを見ながら孫呉くんが所有する星マークがあるガラス玉へたどり着く。  どうやらそれが欲しい様子です。
なにやら駆け引きがあるようだけど韓国語わからず。 とにかく、2人は出かけることに。
今の人間どころか、昔の人でさえ誰もわからないだろうが、灰式懐炉というアイテムがありまして・・・灰ゆうてもまあ当時でも今でも、カチンコチンに圧縮された灰というか練炭に似た棒を使う次世代型になっとるが、そんなケースをルマさんが取り出して。 その中にはなにやら小さな小瓶が入ってて、ルマさんがそれを投げるとバイクに变化するという。 瓶が変化したというより、召喚した・・・あるいは花火とともに現れた、みたいにも見えます。
ルマさんは魔法使いか何かでしょうか?(白々しい口調)

ちなみに劇中のこのケースが灰式懐炉だとわかる人はマジで自分くらいだと思う。 今だと山に行く人、釣りに行く人・・それでも灰式懐炉を使うのは少数派だろうし、また表面に貼ってあるビロウド的な素材を剥がした経験がないと、灰式懐炉の所有者でもわからんかもしれない。
ささやかな自慢です、灰。


今は24分ほど視聴したところですがね。
こんな詳細を語る必要があるのか疑問に思う瞬間もあるけど、まあ一万人にひとりが興味を抱けば、日本で一万二千人は聞きたがる話、ということになりますね計算上は。 問題は「韓国版ドラゴンボール」というワードを、誰も思い浮かべない点で、それが思い浮かんだ日本人が一万人いたら、1.2人しか興味をもたないという計算にもなり・・・まあいいか、続けます。

何故なら、とても重大な課題があるからです。
それはつまり「ドラゴンボールエボリューション」とどちらが面白いか、という・・・そんな課題が発生すること自体、おかしいんですけどね。 エボリューションはまあ一億ドルの半分額、ハリウッド超大作にしては低予算な部類だが、いちおう鳴り物入りの映画であり、なおかつ正式に使用料だっけ支払ってるはずで、SMAPのコントみたいな韓国版と比較するのもどうかと思うが。
問題はそこじゃないですよね、原作へのリスペクトとか理解とかで視聴者と共感できねば、実写映画化の意味がない。
「何か納得できる」、そこが争点となるべきと考えています、はい。

あーでも、自分は天下一武道会が白熱した頃にのめり込んだタイプで、当初の冒険編はあまり興味なくて。
つまりドラゴンボールに対する理解は、あまりないほうだと先に言っとく。

〜46分視聴〜

で、話としては・・つまりどこをピックアップしてるかだけど、亀を助けました。
あーそんなこともあったっけな・・そんで龍宮城につれていくかわりに、亀仙人を連れてくるんだっけ。 そう思いながら観てると、うん、連れてきました。
亀の甲羅を背負っているから間違いないのだが・・・似てねえええええ。
そんなはずはないんですけどね、亀の甲羅を背負ったらあとはもう、ハゲヅラにサングラスで完璧やん。 ところがハゲヅラは側頭部が禿げてなくて、三つ編みみたいのが左右にみっつづつ、そしてサングラスはしないで、その目つきがもう似ていないんですよ。 サングラスとった亀仙人の顔ってまー別に珍しくない平凡な顔なんですけどね、なぜこんなに似ていない? 竹中直人のほうが百倍似ているぞ、というレベル。 あいや竹中直人さん最近は亀仙人に似てきたので、かえって意味不明発言になってしまうが・・・。

と思ったら・・・この亀仙人、シム・ヒョンレではないのか。
仮にそうだとしたら納得である。 似ていないのは当然で、なおかつ「シム・ヒョンレですよ〜」とアピールするためにサングラスも着用しないわけで。
あーはいはい、シム・ヒョンレは監督じゃないのね。 出演者ということでタイトルにもなってるという。
いちおうネット検索してみっか。
심형래 무천 도사、っと・・・・あ、確定です。 ぐぐる検索画面のひとつめしか行ってないけど、もう間違いないと思っとります。 つかそれ以上詮索する労力に価値があるか、という気分になりますた。

じゃーこれからはシム仙人と呼称します。
シム仙人は筋斗雲をくれる人もありますね、この筋斗雲がけっこーうまく撮れていて。
あ、言い忘れたけどワイヤーアクションは相変わらずスゲーです、特に高さは二十メートルくらい、平気で飛ぶかもってくらい。 どんなカラクリだ。 高さのあるクレーン車使ってるんかね。 筋斗雲もまた、造形はショボい綿アメなんですが、けっこう速いというか勢いがあって、じっさいの風景の中を飛ばしてます。
いろいろ技術は持っている様子。
だからコント番組ではないと思うが、劇場版映画でもないというヘンなコンテンツ。

次は・・・仮名とかもうめんどいのでぶっちゃけるとウーロンエピソードです。 かなり短く、しかし要点をかいつまんで再現。
むろんそのへんの邸宅でロケしたりして美術的には違ってるが、内容は間違いなくトレース。
ウーロンなんてどーやって再現するかが問題で、でもまあ西田敏行演じる猪八戒くらいならいいよと思ったのだが。 じっさいは微妙で。
いや顔は似せてますよ、原作の顔をなるべく再現はしてます。 しかし10才くらいの子供にでかいウーロンの頭をかぶせて、違和感が凄まじい。
手なんか手袋さえしてませんし、顔も特にメカニカルを組み込んだわけでもないようで無表情。
あ、たまに口はパクパク動きますが、自分で被り物に手を入れて、ムリに動かしているとしか思えない。

 ↑ごめん、こうした渾身のフィギュアと比べるとやっぱ似てねえや

全世界が震撼した恐怖のアイテム、PPキャンディーも出ます。
このへんで話半分くらい。
いったいどこまで物語るのやら、見当がつきません。

次にとーぜん、プーアルが出てきて・・・。
こちらは完全にぬいぐるみです。 まあ賢明な判断だと思う。
これはけっこう似ているというか、もしかしたら公式のキャラクターグッズかもしれない。 それを操演で動かすのだが、けっこううまい。
技術もそうだが、なんか思い切りがいい動かし方なんですよね、リアリティとか芝居とか後回し、そんなことより動く楽しさみたいな。
プーアルが出る以上、ヤムチャも出ます。
これはあんがい、違和感がないですね・・・似ている似ていないではなく(似てないけど)、違和感がないんです。
似ていなくて違和感もある例の映画とここで差をつけました。
ともあれ我流で(牙流なんだけど)デタラメに武装し、肩にプーアル乗っけて凄んでいれば、それはヤムチャでしょう。

 ↑有名なフィギュア、貼っときます

〜1時間ちょい観た〜

えっと、チチと牛魔王が出ましたね、この時点で。
ここでふと想ったことがあるんですが・・・・シム・ヒョンレ版とエボリューションをあえて比較しながら観てるけど、シム・ヒョンレ版、つまり韓国ではけっこー物語をトレースできてますよね。 じゃあ、もしかして・・エボリューションのスタッフは「西遊記」を知らないのではないかという疑惑が。
いろんな西遊記が映像化されているんで、知らないってことはないと思いたいが、でもエボリューションに西遊記要素、ないよね。
という。

牛魔王は、まあ鳥山明が描く牛魔王に似ていないのが出てまいりました。
似てないゆうか、あんな巨漢が実在するわけもないんで、そらそうかという・・まあなるべくデカいヤツを起用しているが。
しかし似ていないけど火炎山も牛魔王もフツーに出ていて、まあアジア人だし、西遊記の知識もあるでしょうねスタッフには。
あとはチチ、まあ女の子にメットをかぶせているわけだが、あの凶悪なイメージはウルトラセブンの知識が必要なわけで、これまたたぶん韓国人ならだいたい知っているキャラクターであろうと。 要はハリウッドにDBは難しい課題だったのではと思えてきた次第。
一見かよわい女子がウルトラセブンの大技! という面白さを、映像化する気持ちが必要という。

さらにツッコんだ話すっと、DBとはそれより前から、現在に至るまで数知れぬ二次創作が繰り出されてきた西遊記の、鳥山明版という。
鳥山先生が西遊記を料理するとこうなる、というのが数多い魅力のひとつなんだなーとゆー再確認ができた。
ちな東映アニメが料理するとSF西遊記スタージンガーになるわけで。
いろいろ思考のキッカケになるんです、韓国のバカコンテンツを観続けることは。
それだけでも韓国版を観た甲斐がある。 いづれ台湾版も観たいものだ。

余談ながら牛魔王がいる山は花果山と思っていたが、変換された語は字が違う? 炎要素がない? となって調べ直し、孫悟空の出身地が花果山、牛魔王の宝があるのが火炎山と分かった次第。

ところで原作では火炎山の炎を消すのに、武天老師を探せということになったよな、誰あろう亀仙人なのだが。
ここで気づいたのだが、この韓国版ではフツーに助けた亀に乗ってやってきたが、原作ではガメラに乗ってぐるぐるぐる・・・オエエエェっつー展開だったと思うが、ウルトラセブンのアイスラッガーやらガメラやら、オリジナルのドラゴンボールからして問題あるんだなこれが。
集英社と大映か・・まあ業界の馴れ合いというか、寛大さで無問題になるんでしょうけど。
だったら韓国で多少羽目をはずしても大丈夫なような気がしてきたニダ。

 〜全部観た〜

えっとなにがあったっけか。
とりま時々暗躍していた敵はどうもピラフ様を再現したかったようで、でもピラフ様は武闘派じゃないし、自ら戦わないような気がする。 あとは部下2人もね。
けっきょく全員、爆死? そーゆー死に方するキャラでもないからアイツラ。
手下の戦闘員に例の戦闘服を着ているヤツもいると先に書いたが、まあ真面目に考察するとフリーザの船に乗っていたイチバン弱い戦闘員でさえ、初期ピッコロ大魔王に匹敵する強さな気がしてならない。 まあドラゴンボール要素を取り入れたいだけで、深い考えなどないだろうが。

最後の戦いではウーロンといっしょにかめはめ波とかムチャクチャ。
まあとにかく、原作で最初に神龍でたエピソードだったわけだ、するとかなり正確に物語を辿ったわけでもあり。
新春かくし芸大会みたいな作品ではあるが、今回はエボリューションとの比較、というテーマなんで・・・うーん韓国版の勝ち、かな・・・。
そりゃそうだよ、エボリューションより十五年以上も早いから鮮度が高いし、同じアジア人として西遊記への理解もあるし。

ところで面白いのはキャラクターの捉え方で、韓国版では一生懸命、孫悟空の髪型を真似しようとしているんだよね。 一生懸命つうか無理して。
そこはまあ旧い考えというか、今なら孫悟空のキャラを実写化するのに髪型にはこだわらないと思うし。
つかこの韓国DB、何に似ているかというと、月曜ドラマランド版ゲゲゲの鬼太郎がいちばん近いと思う。
今から観ると薄っぺらいグラフィックス、大胆というか大雑把な妖怪の着ぐるみなどなど、それでも当時はスゲーと思ったんよ。 誰がどう観ても東映特撮が担当した各シーンは、いつもの採石場などなど、戦隊シリーズや宇宙刑事の絵面でして、スター・ウォーズみたいな完全創作なんて日本じゃ考えられなかった時代、そりゃそうだという出来栄えです月ドランドゲゲ鬼郎(←略しそこねた)は。
だからこのドラゴンボールもそんな酷いとは思えなくて。 いや酷いんだけど。


あ、ラストは撮影スタッフらしいのも交えて記念撮影です。
創作の意識が足りない雰囲気だが、それでもエボリューションより上な気がします。

とにかくエボリューションと比べりゃたいがい勝つ、というドラゴンボール実写でした。



●スーパーホン・ギルドン2


だと思う、絵面が似ている動画をオススメ候補から選んで、確か2という数字があったので。
で、観てみるとホン・ギルドン、ホン・ギルドンと歌っているのでまあホン・ギルドンには違いがないという。
フザけた感じもスーパーホン・ギルドンだと確信しているんだが、どうもこの、顔が変わってね?
シム・ヒョンレってこんな顔だったっけ・・・という。

そんなときは簡易検索。
ぐぐってヒットした1ページ目のひとつだけを調べる感じで、裏はとらない方針。
すると、まあ確かにスーパーホン・ギルドンシリーズ第二弾、そしてキム・チョンギ監督も続投だが、なぜかホン・ギルドンは違う俳優です。
すぐに「違う俳優だ!」と断定できなかったくらいで、イケメンに変更したわけではありません。
まあ日本だと孔雀王の孔雀が三上博史から阿部寛に変更したようなもんで・・・ぜんぜん違うか、でも納得することにしよう。

話は韓国語なんでサッパリですが、スゲえ良い機嫌でホン・ギルドンが歩いているところからはじまり。
それがトラバサミのトラップに引っかかり、犯人の老師・・というにはなんか俗っぽいヤツに抗議している感じ?
そこからの道術バトルに発展、これがけっこー見応えあるみたいな。
特殊効果などは稚拙な部分が多いのだが、ワイヤーアクションなどは日本より得意なくらいで、なおかつ道術のバカバトルに際限がない、実に出し惜しみないエンターテイメントに仕上がっている次第。
とにかく矢継ぎ早に、次から次へと術を使ったバカ応酬がいつまでも続きます。
ドリフのコントに勢いがついて止まらねえ! ぐらいのノリ。
最近、コードネームミラージュというドラマ観てるんですが、そのガンフー? ジュークンドー? ガン=カタ? とにかく延々と見せ場が続く殺陣に似てます。 いや動きやアクションが似ているのではなく、サービス精神の立派なところが似ているみたいな。


とりま25分ほど観たが、やっぱり言葉わからんとサッパリで。
でも、老師・・・というよりただの道術ができるオヤジみたいだが、他に女子供が参戦してきて。
なにがどうなのかというと、どうもこの地でトラブルというかいさかいが発生していて、助っ人としてホン・ギルドンが欲しい様子。
しかし得にならない話と思ったのか、素っ気ないホン・ギルドン・・ということみたい。

そうして勝手に先に進むホン・ギルドン。 ちなみに旅の理由は不明。
わりと物騒な土地柄らしく、さっそく野盗集団に囲まれて・・・その瞬間の絵面は勇者ヨシヒコにそっくりなんだが、続く展開は似ても似つかない。
例によって道術で相手をおちょくるシーンとなります。 今回は如意棒みたいに背負ったでかい横笛で相手を踊らせ、悲しいしらべだと野盗たちが泣き崩れ、続いて得意の藁人形、使い方が間違ってるとおもうが、人形にビンタかましたりくすぐったり・・・そうやって倒すいつもの場面みたいな。

軽く危機を脱して進むホン・ギルドンだが、道を間違えたのかまたオヤジと合流。
腐れ縁なのかもしれないし、なんかの策略で堂々巡りさせられたのかも。
というところまでです、はい。

いやー北朝鮮のホン・ギルドンがせっかくカッコいいイメージを創り出したのに、台無しですな。
つか笛吹童子みたいに頭巾かぶって、フルートを吹きながら参上ゆう文芸、オリジナルの小説にあったんですかね北朝鮮版の疑問。
まあ自分的にはケッコー好きですよ、フザけたホン・ギルドンも。

〜53分ほど視聴〜

細かい話はわからんし、覚えていられないが、まあマイペースというか。
いちおう敵は両班らしいのだが、誰と何で戦ってるやら、ということです。 ホン・ギルドンはとりま盲目の娘がいるんで、まあ治療がてら一行の戦いにつきあうことにしたんでしょうか・・・いちおう散発的に戦闘参加みたいな。
で、やっぱり道術の気がそれると未来、つまり現代に飛んでしまうのは恒例というかなんというか。 今回の移動先はソウルオリンピックの真っ最中なんでしょうかね、ややめでたい雰囲気で、そこで見た消化器が欲しいようで、パクろうとしてまーたホジョルというかお巡りさんに追いかけられ、あまつさえ尼さんが乗ってるスクーターまでパクって戻ってくると。 ちな消化器は炎の属性をもつ敵を退治するのに役に立った。

もう間違いではなく、意図的に未来へ飛んでいるんでしょうね、便利な宝貝(パオペエ=スーパーアイテム:仙術用語らしい)がいっぱいある世界、くらいな認識なのではないかと。
いっぽう例のオヤジも活躍します。
なんか裸の銃を持つ男、ポリススクワッドシリーズのレスリー・ニールセン演じるドレビン警部補みたいなフザけた強さが心強いが、やっぱり肝心なところは間が抜けているようで、けっきょく盲目の娘と子供は気づかないうちに囚われていて、役に立つやら立たないやら。
囚われたふたりの救出はけっきょくホン・ギルドンがやるわけで、まあ仲間に引き入れて正解だったと。


ちな消化器で倒された蛇人間など、道術バトルは時としてアニメです、背景は実写のままで、セルアニメというロジャーラビット方式。
そのへん、子供が観ても楽しめる構造にしている様子。

1988年の韓国映画ですが、1986年製作という北朝鮮の怪傑!ホン・ギルドンは知ってるんですかね・・韓国人は。
なんか日本人の敵が出てきたぞ、両班の助っ人らしいのだが「山本先生」とか言われていた気がする。 彼が率いるのは忍者の他、侍もいるようで。
あ、それと前作のスキンヘッド虎皮盗賊団ボスですかね、見覚えがあるようなキャラがまた出ていて。
怪傑!ホン・ギルドンの忍者軍団を意識しているようにも見えるが事実不明という。

ここまでで53分。


〜全部観た〜

さて、特筆すべき事柄はあるかな・・記憶をたぐると。

あ、前作の太鼓腹が助っ人に登場したっぽいですね、なんの脈絡もないのか、韓国語で事前の説明があったのか不明だが。
登場したっぽいとアイマイな表現なのは、自慢の太鼓腹がなんかこう・・・スマートになってね? という。 でも太鼓腹がバリバリ発光して威力絶大らしい描き方は同じだし、再開を喜ぶ風なホン・ギルドンのふるまいからまー前作のあいつじゃね? くらいな。

あと現代にワープは、途中まで意図せぬ出来事だったようで、でもだんだんスーパーアイテム調達が目的になった様子。
何をもってきたっけな・・・最初は敵の日本人軍団が銃で武装していて手におえないので、未来に銃を買いに・・・穴に紐通した古銭で買えるのかねという疑問はすっ飛ばし、とにかく自分の時代に戻って戦うもどうにもならず。 視聴者にはわかるんですが、調達した店はオモチャ屋です、そらそうだ。

ついでに派手な服もパクってますな、それが何かのパロディなのかはわからん。 例えば、日本であぶない刑事をパロディにする的な感覚が感じられるんだけど。 固有作品のパロではないかもだし。
そしてまーた女子供が囚えられて・・それがなんか風邪でもひいたのか、こんどは未来の医療をもってきたりする寸劇。
大丈夫か思うんだけど、ちゃーんと注射器の空気抜きはしていて、心得ている模様。 しかしストーリーにあまり関連がない気もする。

ホン・ギルドンの道術ってどの程度のもんよ、とか思うけど、けっきょく盲目の娘は治ったっぽいね。 日本人軍団はサムライ、ニンジャのほかに槍投げ部隊もいたが、この娘と子供は余裕で槍を受け止めたり、もともとオヤジと同じくらい強い設定みたい。 出会った当初はホン・ギルドンとケンカしてたわけだし。

最後はもちろん日本人軍団を倒し、両班を懲らしめて終わるんだが、普通に戦えば圧倒されてしまうのに、やっぱ自分のペースに巻き込めば勝てるんだなホン・ギルドンとオヤジは・・・前作の感想で「戦いが強いというより、相手をおちょくるのが得意」という、思いつきの感想を書いたのだが、今になってみるとまったくその通りで、我ながら慧眼である。

そもそも何で戦ってるかだけど、特に固有の理由はない可能性がある。
つまり、最近年貢が重くて・・・みたいな、普遍的な圧制者なのかもしれないし。 でも台詞説明でちゃんと語られているのかも。
他には何があったかな〜、まあ二作目にして「いつも通りの」という感想です、すでに。
まあ後になってみれば何で続編? くらいに思うものだが、悪いことじゃないと思うよ、当時は当時のノリがあるもんだし。

とまあそんな感じですはい。
とくべつたいそうな感想はないが、嫌いな作品でもないね。
例えば流れ星王子はなーんか妙な、軽い嫌悪感(バッチイ、くらいの原初的な何か)が伴うのだが、ギルドンはそんなでもなくて。
悪く言えば無難で当たり障りのない作品です。


●リベリオン


なんか語る前に、ウィキペディアで設定の確認が必要と感じたのでかように。

.リブリア=要はディストピア。 核戦争後に理想国家をめざして絶賛感情禁止中で、感情を想起させる芸術なども禁制品あつかい。
.ネーダー=廃墟区域で、普段は立入禁止っぽい。 とーぜん反政府勢力などはココに巣食うと誰しも思う。
.プロジアム=リブリアの全市民が服用している感情抑制剤。 おかげでエキストラが不気味ロボット状態。
.イクイリブリアム=舌を噛みそうな名前の上、具体性がわからん施設。 感情抑制統治のために必要な役所みたいな?
.クラリック=ウィキペディアにはグラマトン・クラリックとか書いてあるが、要は感情や芸術を取り締まる1級エージェント的な。
.ガン=カタ=クラリックが使う戦闘技術。
.EC10=コレが明確な説明ないんだけど、たぶん禁制品のレベルで、即焼却とかそんな話だと思う。

つまりはよくある近未来SFという。
問題はクラリックが使う技、ガン=カタであって、カタとは欧米の言葉で日本武術のことらしい。 まあ確かに技を習うとき型とかいうから・・フォームとかそんな意味合いなんだけどね。
あー、先に設定を確認したが、ムリに用語を織り交ぜながら語ることもないかな。
話はとにかくディストピアで取締官が世界の矛盾に気づき覚醒する・・・という系の、まあ作品ごとにアレンジがあるが範疇みたいな。
むろんありがちな話だけに、丁寧に造られてますよ、そりゃーとうぜんのことであって。
例えば多くの人があまり気にしない手法として、俳優の身長があります。 当初、感情抑制剤でロボット状態な主人公はうすらデカくて超潔癖な雰囲気に描かれるが、感情発露してからだと「あ、コイツそんな長身でもないんだ」と気付かされるみたいな・・・16ブロックでブルース・ウィリスが中背くらいの冴えないオヤジになったみたいに、180センチ台の俳優は演出側で自在に小柄感も大物感も出せるようで、たぶんハリウッド標準技術。
また感情を取り戻していく過程など、映画として見どころなのは当たり前。

やっぱ語るべきはガン=カタでしょうね。
私はあまり映画とか観ない方(と、自分で思っていた)ので、アクション映画史なんてサッパリであって、銃と格闘技を合わせた技は特捜戦隊デカレンジャーのジュークンドーがはじめてくらい。 その後わりと最近・・二年ほど前?ロシア映画のバイオソルジャーで超近接ガンアクションを観てスゲーとなった感じ。
そしてドラマのコードネームミラージュでようやっと「ああここ十数年くらいの流行か」と理解した次第。
で、軽くネットで調べたらガン=カタという言葉が出てきて。

つまりリベリオンという映画でガン=カタというカッコいいアクションあるよ、それから派生して今に至る、という話。
じゃあリベリオンみっか、ということで観たわけだが。

なるほど確信できた。
確かにバイオソルジャーやコードネームミラージュはガン=カタの影響だ。
まあスタッフが直接リベリオンに感化されたかどうかは不明だが、影響は間違いがない。


ちなみにジュークンドーはね、もともと日本のスーパーヒーローは超至近距離で銃持ってやりあってましたから・・ただスーパースーツ着てるからわりとよく被弾もします、一発じゃ死なないんでそこが違うっちゃ違う。
あとはスピード感とかも違うかな・・ゆうてもリベリオンのガン=カタも途中まではそんなスゴくもない印象で、それで勝てるのかよくらいな。
最初の撃ち合いはほとんど動いていないし、暗闇とはいえ入ってきた扉から数メートルしか離れてないじゃ盲撃ちで死ぬよ、攻囲されているんだから。
あとはアレ、状況としては警察隊が催涙弾使うべき雰囲気ではなかっただろうか、よくわからんが。
対警官戦もそうで、ガン=カタの論理としては相手に撃たれにくく、相手を撃ちやすい位置に立つ、というのがあるが・・・いや撃たれるよあの立ち位置じゃ。
これまた攻囲されているわけだから。
でも例えば警官が発泡してクラリックの向こうにいる味方の肩とかに当てちゃって、「仲間を撃つな〜」みたいに誰かが叫ぶ一瞬の場面を入れときゃ「ああ対角線の警官同士は撃てないのだな」と、けっこう納得してもいいような気がする。 そーゆー点はまだまだ黎明期なんだろうねこのジャンルは。

余談ながらリベリオンのガン=カタはウルトラヴァイオレットにも継承された的な話も聞くのだが、そーだったっけ。 まあ最後の方で数人の敵を二丁拳銃かなにかで倒した記憶はあるのだが。 そもそもガンアクションとかあまり意識してないし、あまり覚えてない感じ。

ともあれ、このガンアクションは一種の予測値であり、相手に撃たれにくい動きやポジションがあるはずだ、という想像の域を超えないが、それこそがSF。
まあスゲー強いスタントマンか誰かをスタッフ全員で囲みエアガンで撃つみたいな実験を繰り返す必要があるが、もしかしたら出来るのかもと思うのは、まだまだ未知の領域があるらしいことを最近、みんなが知ったから。

YouTubeで話題になった「スゲえ身体能力が高い追いかけっこ」みたいな動画のたぐいです。
手すりを踏んで乗り越え、壁にしがみついて登り、あらゆる障害を飛び越えて走ってゆくみたいなのがいくつか、ありました。 日本人でやったヤツもいたような気がするが記憶曖昧。 コレは、コードネームミラージュでも犯人とのチェイスでやってて、流行を取り入れるの好きだなあのドラマ、という感想。
ちな、発想自体は昔からあったたぶん。 おそらくナイトライダーだと思うんだけどね・・・スゲエ記憶がハッキリしないのだが、とにかく犯人が持ち前のスポーツ能力かなんか発揮して通常ではあり得ない逃走劇で、たぶんソイツを捉えたのはナイト2000の射出シートを使った・・そんな風に想像しないと捕まえようがない身軽さという話は、とにかくあった気がする。 が、YouTubeの動画はスピード感がぜんぜん違って。

まだまだ未知の領域ってあるもんですね、じゃあ至近距離で銃弾の軌道を予測して避けるのも、訓練次第でできるのでは・・という。
ま、繰り返すけど誰かをエアガンで撃つ実験やって、YouTubeでシリーズ公開してほしいですな。
軽く検索してみたが、いまんとこホントに弾に当たらずに動けるのかという実験は見当たりません。  今後に期待。
避けられるかな〜実に興味深い。

ともあれラストバトルはなかなか見どころでした。
至近距離で、とにかく相手に撃たせないことに専念するヘンなアクションではあり、ジャッキー・チェンが得意そうな技でもある。
モデルガンとかイジった経験があればわりと基本なんだが、オートマチック銃はスライドをズラすと、リボルバーはシリンダーを押さえると撃てない、というのも取り込み、得物が入れ替わるマジックのような牽制合戦を取っ組み合いながらやらかす、ホントにジャッキー・チェンみたい。
そのラスボス戦まえの裏切りクラリックはね、なぜワザワザ愉快な死に方をするんだ、という笑える部分もあるけどいいや。
ついでに言うと拳銃が釘バットみたいになるってどうよ、とも思う。

 ↑ベースはM92だってさ

あと、なんで感情を抑制して統治するのに、こんな超人じみたエージェントが必要なんだという素朴疑問。
まーいいよいいよ、とにかく裏の裏をかいて反対勢力を陥れようとする手強い統治者、ということで、スーパーエージェントも要るんでしょう。
主人公たちも巧妙な罠にかかった形で、うまく誘い出されてムリな作戦決行しちゃった的な。

だけど結果的に、罠を押し切って勝ったようで・・・なんでだっけ、見落として思い出せないのか、特に説明がないのか。
あるいはそれこそが感情の力なのだ、ということかもしれん。
それと偶然か敵の油断か「あいつをブッ飛ばせば解決する!」というのを見破られてますよね、最後に。 最高機密やんそれ。
そーゆー雑な部分もあるけど、率直にみてスカッと気持ちのいい勝ち方をするラストでした。

しかし、情弱すぎて知らないことばかりだと気付かされます。
十五年も前からあるガンアクションの研究みたいな活動、まったく気づかず。
ランボーの超リアルなゲリラ戦術、海兵隊などの相互支援戦闘システムなどなど、それなりにアクション映画の基本はおさえているつもりでしたが、活劇系であれば例えばアーノルド・シュワルツェネッガー演じるメイトリクスやらシェイファーやら「何故か強い」という考証のない伝統的なヒーローで止まっていると思った。 ちなシュワルツェネッガーのヒーローは強いて言うなら「射撃がむっちゃうまい」のだろうね、敵の弾が当たらんのに奴の弾はガンガン当たるし。
あとランボーゲリラ戦術のほかにリアル系ではマイアミ・バイスのコンバットシューティングありましたね、要は警察の鎮圧術ゆうか普通なことなんですけど、普通がリアル=スゲえ!!って時代でしたし。

そんな個人的研究会でした、はい。


●ジャックと天空の巨人


なんかテレビ録画されていたのを視聴。
先に結論言うと、けっこー面白かったよ。

ただ、どうしても近い時期にある進撃の巨人とダブるんで、あえて絡めて話すと・・・やっぱり進撃の巨人って本来なら一億ドル以上の企画であるべきと痛感するゆうか。 前にも言ったが映画を研究する人たちが推定したところ進撃の巨人って十億円くらいだから、制作費が本来あるべき1/10という、まあ仕方のないことでもあるんですがね、ない袖は振れないし。
ちなジャックと天空の巨人は、観た後で急いで調べたら2億ドル近いという。 そこまで驚異的な大予算映画には見えなかったな〜と思ったら、巨人はぜんぶデジタルだってよ。 あ、そら予算かかるわ。 予算かかって当然だわ、アレをぜんぶCGでやったというなら。
というわけで、進撃の巨人は予算なさすぎ〜、ジャックと天空の巨人は予算かかりすぎ〜という、中間くらいで造れる興行者いないのかと思った次第。
逆に言えば人間が巨人を演じて合成などのデジタル処理という東宝スタッフは実に有能だったわけですね、やっぱり。

内容的には、童話などを新訳したりハードSFにしたりする趣向、実は嫌いではない。
まあ多くの観客は「もうお腹いっぱいだよ〜」とか思うかもしれないが・・・。
でも話はけっこうテキトーかもね、まずジャックが王女と出会いすぎいィ〜みたいなとことか。
あとは進撃の巨人に比べて絶望感はあまりなくて・ジャック巨人は不死身設定がないかわり、知恵があるわけで、相当に絶望感がある設定だと思うんだけど、天空からの進撃の途中、ファロン将軍が事故って他の巨人軍団とは別ルートになり、そこで我々観客はむしろ安心感があるのかも。 だって巨人がひれ伏す王冠は、いまファロン将軍の指輪になってるわけで、あーじゃあコイツひとりだけ倒せばいいやん、という。

あとは人間でも羊でも生きたまま食うし、豚も生きたまま料理する悪趣味さもわりと高得点。
それがあるから、巨人殺しても罪悪感ないんだよね、むしろ倒せば英雄みたいな。
で、巨人の正体とかは特に劇中、説明はなかったな。 とりま昔からいるくらいの話で、天空の島も考証がわからんし、その点はONE PIECEの空島編がうまかったね、土がヴァースという貴重品扱いで、そこから価値観が設定されてゆくというウォーターワールド的な感じが。

ジャックと天空の巨人ですね、まあよくある童話映画化であって、内容はとくにないよみたいな好例だが、映像的には見ごたえあるし、損はないという。
キャラはみんなステレオタイプだし、現代価値観に置き換えてあるので、そこは覚悟して観るべきだが。

とまあそんな感じで。


●ウレメ2


スーパーホン・ギルドン2に続いてウレメの2作目も。
懲りないのは、シム・ヒョンレ演じるこの二作がそれほど苦痛ではないからです。
前にも書いたが絵面がやや汚い流れ星王子のばあい、未だに二作目を観る決心がつかないし、ちょっとでも苦痛を感じればさように客足が鈍るもんです。 客足っつーのもかなりヘンな言い方ですが。

ゆうても一般人が観るにはキツいと思うよ、しょーもないギャグコントを延々とやってるわけだから。
ワタシはB級映画ファンとして鍛えているからヘーキで観れるわけで。
とにかくスーパーホン・ギルドンと同じく「二作目にしていつも通り」な予感がしますし。

あ、シム・ヒョンレがなんで人気なのかわからんゆう日本人の書き込みがあった気がするが、逆に日本のドリフやクレイジーキャッツがなぜ人気なのかも、外国人には理解しづらいと思うよ。 まあどちらも映画が本業とも思えないしね。

話はけっこう良い出だしで、まず宇宙の三悪魔みたいな説明らしいアニメがあり、続いて実写パート、オモチャ屋の青年に移って。
スラム街ぐらしで病気の妹らしいのがいるんで、何か買ってやりたいが銭はあまりないという・・そこに例の三悪魔がささやくと、青年はお人形を掴んで店から駆け出す! それこそ奪取だけに・・・いやなんでもない。
走り続けた青年は、自動車に轢かれて重傷、そこまでが悪魔の謀略らしい。
続くオープニングが面白いですね、救急車で病院まで運ばれる過程と、それを不気味につけてゆく三悪魔、背景と救急車部分を明らかなトレースでイラスト化してるわけで、まあ今ならPhotoshopやら何やらで普遍的な表現なんですが、アナログで実写フィルムをトレースするとなんか味がある。

病院についた青年は手遅れだったらしく霊安室に。
そこへ三悪魔が潜入します、モルグだけに・・・いやなんでもない。 どうやら青年に使い道がある様子。
けっこう魅せる展開ですが、いっぽう昼間の河原では・・・。
シム・ヒョンレが野球してやがる。
未だにエスパメンの能力があるらしく、野球でもイタズラし放題。
前作のラストが不透明だったため、生きとったんかいワレ〜と思ってしまった。

で、街のヘタれ青年たちのヘタれ野球がわりと延々と続きます、見せ場のつもりなんでしょうね。
それにしてもソウルだっけここ・・つーことは漢江? 半島とはいえさすが大陸国、荒川の汽水域みたいに川が広く、河原も広くてうらやましい。
まあ街の青年たちが陣取れるようなグラウンドじゃないでしょうね本来は。 その素人野球がまあなんというか。
バットの上も下もわからんという危険なレベルで、しかもエスパメンの不正が加わってもうメチャクチャ。
そんな楽しいひとときのあとに、こんどは病院で例の青年・・・鴨やんというらしいですが、なんか縁があるのかないのか遺体確認みたいな。

鴨やんを陥れた三悪魔は小人が演じているようだけど、どうもこのデザインも造形も日本より十年・・・いや二十年は遅れている感じです。
 ※後述:二十年ゆーたがそれだと1966・・初代ウルトラマンか、それよりさらに十年は旧いセンスと言い直したい
日本だって欧米の一流よりずいぶん遅れていたんですけどね、このウレメ2が1986年という時代を考慮すると、日本で該当するのは仮面ライダーBLACKのゴルゴム幹部三人ですかね、すぐにパッと思い出せる範疇では。
そのゴルゴム幹部も当時としては「ちょっと旧いなあ・・・」という感じの造形で、でもウレメ2の三悪魔よりはだいぶん良いなと改めて思う。


細かくストーリーを追って紹介する気はまったくないが、鴨やんが握ってダッシュしたあの人形は、けっきょく店の人も縁起が悪いと引き取らなかったのか、あるいはけっこう人情があるのか、けっきょく妹に届けられることに。 プレゼンターはシム・ヒョンレ君です。
で、その後にけっこー余計なことだと個人的に思うんだけど・・部屋の外にいるシム君はエスパメン能力で人形を動かし、話しかけるという。
妹をはげましているわけで、外にいるシム君の愛嬌と相まって良いシーンに見えるが、そこ除外して室内の出来事だけみると超怖えんですけど。
ま、妹は元気を出したようなんで結果オーライってことで。

そいや三悪魔は病院の霊安室に潜る込んで蘇生させたようだが、どうも時系列が思い出せない。
秘密地下で再生した鴨やんが別人みたいにマッチョだし。
まあいいか。

エスパメンのほか、デイリーもフツーに再登場して、公園の並木道みたいなとこにウレメ号もあります。
それスッゲエ目立つだろ、というのは劇中のふたりも思ったんでしょうね、2人の能力を合わせてウレメ号を折りたたもうとして、まあパタパタ畳むのはムリなんで縮小して手のひらサイズに・・・なんか前作とカラーデザインかなり違くね?
改造したウレメ2号機なんですかね。

ここまでで・・・25分だっけ。
けっこう前作とは違う話運びにして、うまくやってる感じがあります。
不思議と技術は安定しないゆうか、三進二退みたいに進歩するようですね、素人野球でエスパメン能力ってとこはフィルムに直接、針で傷をつけて描くシネカリみたいな表現で、むろんシネカリグラフのはずないんですが雑な描き方で、でもエスパメンが飛んでいるアニメは向上しているようだし、ブレがある。
余談ながら8ミリフィルムでシネカリ、よくやったな〜懐かしい。

〜46分ほど視聴〜

イキナリここでルール説明。
シム君は誰かが見ているとエスパメンに変身できない!
例え自分自身がその存在に気づいていなくても・・・なんか動物のお医者さんにおけるネズミアレルギー設定みたいや。


話はよく見えないけど、ともあれ三悪魔は鴨やん使って博士誘拐とかやりたい模様。
研究所に玩具の戦車を送り込んで警備員を打ち倒し、博士を抱えて鴨やんがとぶ! よほど報道が有能なのか、それはもうテレビニュースになり、シム君がいそうろうしている・・・のだろうか、かの家では報道に必要以上な過剰反応し、玩具が侵略兵器に? と戦々恐々ゆうか、ねーちゃんが弟の玩具を勢いでぶっ壊して謝るような寸劇も。
ともあれ博士が誘拐されていると言うのでエスパメン出動!
で、さきほど解説した誰かが見ていると変身できないルールに基づいた、これまた寸劇が多少あって、ともあれエスパメン出動!
博士を抱えてとぶ鴨やんに追いつき迎撃!
報道がどんだけ速かったかおわかりだろうか。

あとは鴨やんのほか、三悪魔とのバトルも林の中であって、今回は前作ほど見ごたえのあるワイヤーアクションではなかったかな。
本気をだすのはこれからかもしれないので後半に期待。
とにかくエスパメンは負けて倒れ、それをやってきたデイリーが自分のHPをエスパメンに渡して救出、とうぜん自分は瀕死で。
悲しむエスパメンはデイリーを抱えて太陽に叫ぶが、なにやらその太陽の慈悲でもあったんでしょうね、デイリーは息を吹き返すという。
余談ながらデイリー役はけっこうかわいい系を採用しているが、ときどきメイクがいい加減になるのが困る。
現場スタッフはすぐにアタフタしておろそかになると思うんで、特撮女優さんは自分で鏡持参してやらんといかんのではないだろうか。
まあ特撮の現場などまったく知らないけど。

まー要は三悪魔が博士かき集めてなんか企んどるわけ。
ただ三悪魔が何者で、具体的に何を企んどるのか、細かい話はよく見えないわけでして。

ちなみに研究所の廊下など、フツーに灰皿スタンドが置いてあるが、驚くことはない。
当時だったら日本の病院だってけっこーあったと思うし、駅の柱にもイチイチ灰皿が取り付けられ、消しそこないの煙がモクモク、ホームから線路を見下ろすと吸い殻だらけゆう・・・混んでいる時に駅で吸われると迷惑だが、今の状況は極端すぎてなんか怖いです。 駅によってはタバコを徹底排除する姿勢で、それが人々に受け入れられたら何でもアリですね。
ついでに言うと禁煙法時代というのは当時定番のギャグでした。 ギャグですんでいた時代でした、はい。

ここで今度は恒例になりつつあるネット検索。
答え合わせみたいな楽しみがあるが、深くは詮索しない節度(めんどいだけ)。
まずいいかげん、シム君の名前を覚えないと・・・ってヒョンネだってさ。 シム・ヒョンレに似た名前で、けっきょくシム君よばわりと大差なし。
あとはこのヒョンネだけど、オム博士ってとこの養子なんだって。 いそうろうじゃないんだ・・・まあ実子ではない違和感だけは的中。
ちな子供の名前はチャンドラと思っていたが、チャドルだっけか・・まあ近い。
余談だが少年007の銀河特攻隊で異星人の青年がいたが、アレもチャンドラに聞こえた。

問題は鴨やんで・・・チェガンホだってさ。 いや劇中、鴨やんよばれてたやん、空耳か?
しかしチェガンホって王立宇宙軍 オネアミスの翼に登場しそうな名前ですね。 なんとなーくガイナックスっぽい。
王立宇宙軍メンバーはチャリチャンミやらマジャホやらどこの国にもないような名前と思っていたが、韓国にはあるのかも。

忘れていたけどヒョンネ君の養父となるオム博士も拉致されていたっけ。
この人、なんか実験シーンがあって、完成した試薬を自分で飲むんだよな、驚くべきチャレンジ精神で、直後に「ぶばあ」って炎を吹き出すギャグはわりと好きです。 辛いものや変なもの食って目や口から火を噴く系は何であっても楽しい。

ちなチェガンホ君は三悪魔に利用されてから改造されたのかマッチョになったのだが、それがわかるのは服の腕と胸が破れているからであり、ずーっとそのままです。 また顔つきも端正でアクションシーンも冴えており、けっこう人気俳優なはずだが、よくコメディに出演したなと思う。
と、思ってついでに軽く検索したら、ワンリョンだっけ・・俳優のほか映画監督もやってて、北斗の拳も・・・え、ハリウッド版の?
違いますね調べると。 じゃあ何なんだ、シム・ヒョンレのドラゴンボール的な“非公式”北斗の拳映画もあるわけ韓国には・・・。


いやー単なる答え合わせに終わらないというかお笑いというか。
ヤブをつつけばいろいろ出てくるこの楽しさ、B級映画ならではです。


〜全部観た〜

話の方はなんだっけ、三悪魔はとりま活動範囲を広げて街に出てきました。
オモチャ屋で例のごとく玩具を兵器にする魔術をかけ、ちっこい戦車やリモコンカーが大暴れ、街中が半笑いで大パニック、わりと余裕の足取りで逃げ回る人々・・真面目にやんなさいよエキストラ諸君。 コレに対抗するのがコンパクトになったウレメ号で、サイズ的にちょうどいい戦いなわけです、玩具の戦車相手には。

そのコンパクトウレメ号で三悪魔を追跡、アジトが知れますが、連中はわりと余裕の高笑い。
「いまさら遅いわ!」ってところでしょう。 ともかくアジトでまずデイリーが対戦、エスパメンでも勝てないからとうぜん敗北。
そっから何がどうなったっけ、博士たちはもう用がないのか、記憶を盗まれたのか、難なく救出できた様子。 そのときデイリーも回収だっけ。

そしてようやっとチェガンホとヒョンネ君、いやエスパメンの対決、ワイヤーアクションよりも普通に地に足の着いた戦いが冴えてます。
キレの良いアクションで、やっぱり後半に本気を出す計画だったのでしょう、スタッフとしては。
戦いの果てにエスパメンは変身を解いてヒョンネ君に戻ってますが、やっぱり顔見知りだったようで、人情に訴えるっぽい。
しかしエスパメンに再変身するのたいへんだぞ、人が見ているとできないんだから・・・・。

チェガンホはどのくらい自分を取り戻したのか不明なれど、すぐに後戻りはできないっぽい。
そこで登場するのがチャドル君で、コイツはデイリーや博士を救出する役割でついてきたが、チャドル君を見たチェガンホは妹を思い出し、よーやっと我に返ったようで。 しかしそこに三悪魔がやってきてピーンチ。
と思ったらもっぱら追いかけられ役はヒョンネ君ですね、みんなが見ていてエスパメンになれないからこっちのほうが深刻にピーンチ。

崖まで追いつめられ、落ちますが、そのときやっと変身できたのは、みんなが思わず目を伏せたのか、崖に隠れて見えなくなったからか不明。
わりと王道なる展開ですね、基本は大事ということか。
ちなみに三悪魔は空をジタバタ走るんですが、なかなかよく頑張った撮影で、かなり長大なワイヤーアクションとバタ足の組み合わせが特徴。
ホント、スゲエ長いクレーン車使ってるんだなあと感心する。

しかしそこからの戦いは、まあ凝りに凝っているんだけど、面白くはなくて。
瞬間移動や消えたり現れたりの繰り返しで、かなり延々と続くんで、わりとイライラする。 まあ結論言うと三悪魔はやっぱり悪魔で、教会に追い込んで十字架で弱ったところで勝負かけるみたいな。 チェガンホも別に三悪魔が消えて死体にもどることもなく、フツーに生きてます。

そうして戦いに勝ち・・・・。
あー!! ウレメ号はどうなるねん!
ずーっとコンパクトなままだぞ! 戦闘に参加してないゆうか、クライマックスはロボットバトルとちゃうのか!
改造されてカラーデザインも赤から黒にかわって、新しいロボット形態もコンパクト状態で披露しているけど、戦わないから能力もわからんし。

まあそのコンパクトウレメ号が空をとぶ映像を申し訳程度に流してエンド・・・タイトルは外界から来たウレメ2なんだけどなー。
活躍が玩具戦車隊との対決だけで、だいたいエスパメンとデイリーのアジト、という使い方もされず、今回は内部も映りません。

それと観ている間気になっていたのだが、フィルム撮影にしては変なんだよな。 空など明るい部分が飛びすぎで、空にかかった山や樹木が滲んでいる感じがビデオ撮影みたいで・・・まあ日本でもちょっと前まで、VHSビデオ用のマスターをそのまま配信に回していたような雰囲気のコンテンツがあり(バンダイチャンネルのアリオンとかそうで、HULUのザ・フォッグなどはD-1システムとか前後に表記があった気がするが、80年代のテープ記録システムらしく、テレビ放送、VHSソフト用の保存形態と想像)、このウレメ2もそんな具合で画質が悪いのだ、とも考えられる。 要は90年代以降のキレイなビデオシステム以前だったりデジタルリマスターされていないというだけで、元の解像度はそれほど低くない、と思うんだよねたぶん。
あとラティチュードとかダイナミックレンジがショボいわけではないので、やっぱ元はフィルム撮影でしょう。

かようにウレメ号の存在意義やいかに、という問題はあるが、まあ普通に楽しめる二作目って感じ。
ひとりでワイワイガヤガヤ面白がって観てました。

というわけで。


●コンピュータ核戦争


1982年の韓国映画らしいです。
例によって例のごとくYouTube無断視聴という形に。
 ※後記:コンピュータ核戦争というタイトルは間違いでした

コレは面白いですね核戦争アニメって。
日本だと例えばFUTURE WAR 198X年とゆうアニメが82年10月とウィキペディアにあるんで、なんか最新のトレンドみたいな?
ジョン・バダム監督のウォー・ゲームが83年だから先をいってますよまだ内容は不明ですが。
アメリカのテレビ映画だといくつかあった気がしますね、コンピュータと核戦争の組み合わせは。 バイオニック・ジェミーでもアレックスというコンピュータが最終スイッチを牛耳ってましたね抑止力という意味で。

ちなみにウィキペディアよんでると、たぶん日本のアニメ雑誌を購読していればFUTURE WARに似たような作品は作れたと思いますね、FUTURE WARの製作は他のアニメ映画同様、一年くらい前から話題なったらしいことが書いてあるし。 他にも一般にパチモンは速い! という特徴があって、例えばパシフィック・リムのパチモン、アトランティック・リム(バトル・オブ・アトランティス)は本物とほぼ同じ公開でしたっけ、DVD発売はずっと早いいうナイス仕事っぷり。
これまでいろいろ研究した結果、あまり韓国を信用できないつか、過大評価するべきではないと考えるので、そんなとこかな〜と。

しかしそのころにアニメ雑誌、月刊OUTなら三十冊くらいの束を古本屋でもらってきて読み漁ったことがあるんですが、そんな前から話題だったっけFUTURE WAR・・・という感じですが、まあ確かに記事そのものはあったと思う。
あ、ちなみにFUTURE WAR 198X年はテレビ放送をみたけどほとんど覚えてません。
だからコンピュータ核戦争という映画がパチモンかどうかも判定できず。

内容は、まず高笑いしているからマッドサイエンティストなんでしょうね、そんな男が映っていて。
続いてモニターがたくさんある、謎の管理センターみたいなところが映り、まあウルトラ警備隊もそうだけど守備範囲がサッパリわからん組織っぽい描かれ方で、世界中の様子がモニターに表示されているみたいな。
なにがどうかというと、世界中で大混乱がおこっているっていう。

混乱の原因は・・・コンピュータでしょうね、様子を見るかぎり。 だいたいタイトルがコンピュータ核戦争だし、コンピュータを武器に悪さする話でしょ。
信号が変なのか大渋滞するニューヨーク、呼ばれてないのに出動している戦車隊、ダイヤが狂ったあげく衝突事故する日本の鉄道、どこかの国では旅客機がニアミスして建築物に突っ込み大惨事に・・・これらに共通するのはコンピュータを利用している管理体制かと。
やがて謎の管理センターにヘリコプターでやってくる三人。
なんかいいですねヘリで緊急出動って、緊迫感があって・・バブル時代のCMにはそんなシーンがありました、踊る会議とビル屋上に着陸するヘリ、降り立った若い社員のアタッシュケースには必勝のアイデアが詰まっている的なイメージ。 それがリアリティあったんです当時は。
80年代は他の実写映画でもそうですよ、わりと気軽にヘリを飛ばしていて、燃料代安かったんですかね。

という思考の寄り道。

余談ながらヘリはなかなかうまく描いていて、作画の良さがわかるのあが、よくみると上のローターがスゲエ小さいw 昔アニメみたいに・・いや昔アニメなんですけどね、82年だとかなりモダンアニメになってる頃ですから、十年以上遅れた印象がローターに集約。
そういや鉄道事故のシーンも駅と電車の間隔があいていたし、作画いいのに妙に徹底しきれないところがあるんです。 日本であればテレビアニメくらいの絵。

ヘリから出てきたのは博士っぽいのと助手らしい男女。
女性の方はかなり美女に描かれていて、それは立ちふるまいが美女なんです、顔のキャラデザもそうだけど。
とりまヒロイン確定。
いっぽうもうひとりの男はかなりハンサムガイなんだけど、どこかだらしない顔つきで、これも80年代ですね・・タツノコヒーローでさえ破裏拳ポリマーの頃にはイケメンなだけではない、ちょっと崩れた男が普通になっていて、つまりコイツが主人公なのだと推測。
まー海外SF映画でも、日本の東宝怪獣映画でも、博士の助手を主人公にすえるのは定番。

この人達は緊急事態なんでよばれて、なんか調べごとして、わかったのか冒頭のマッドサイエンティストのところ訪問。
すると、すでに死んでいました、手足頭に電極とりつけた状態で。
ここが通常の韓国アニメより丁寧なとこなんだけど、ちゃんと説明が絵でなされていて、マッドサイエンティストらしくフラスコでなんか調剤してそれを飲み、そして電極につないでコンピュータの中に入り込んで肉体は死んだのだ、ということです。
コンピュータの中に入り込んで、という部分はそのまんまで、電極椅子に座ったところからよいしょっと立ち上がり、モニタの中へどっこいしょと入り込むイメージ映像が博士の脳裏に浮かんで・・・誤解や曲解のない表現というのは日本のアニメでも目指すところであるそうで、立派なことだが笑える。

とにかくハッキリしました。
世界中で大混乱がおこってるのはコイツが原因だ。 ネットワークを介して悪さしてるんだ。
ゆうても当時のネットワークってどんなん? カプラー付き受話器をとらなければすむことじゃね? とも思えるが・・・。
常時接続なんてあり得ないよね、インターネットでさえ俗にいうブロードバンド時代になってからだもん。 接続速度は300くらい・・・? あ、300「キロ」ビットじゃないっす、キロ無しで300、そんな時代もあったっぽいよ。 じゃあ32キロバイトの文章を送り届けるのにも一分以上かかるのか、たいへんだね。
あれ、1バイトが8ビットだっけ? 逆だっけ?・・うんそれはいいんだどうでも。
まあ昔のBASIC教室で書くようなプログラムならかなり小さいのだろうが。

ちなみに近未来という設定なら、常時接続とか高速回線とかはあり得ます。
ただ、いまのところ時代設定はわかりません、説明字幕とかあるけど小さくて汚い字だし、そもそも韓国語わからんし。

博士は事件を解明しようとコンピュータの前で頑張ってますが、イキナリ引き裂かれるように分解されてモニタの中へ! 続いてヒロインの方も同じくモニタへ!
男の方の助手は・・・遊んでやがる。 かなりグラフィックの進化したゲームで、でもゲーム内容はインベーダーゲームレベル。

するとイキナリ急展開、コンピュータの向こう側が描かれるんです。
フツーに悪の帝国・・・スタージョーズとかアッカンベーダとかダークヘルメット卿とかダースベーローとかそんな感じの・・・説明するほどわからんか。
あいや別にスター・ウォーズ風味ってわけじゃないんですけどね、普遍的すぎるアニメの悪組織な雰囲気が。
そして助手も、気がついたらゲームの中に入り込み・・・。

こうなるとトロン、というよりゲームセンターあらし、という雰囲気ですねどちらかというと。
かなりリアルな世界観で核戦争を描く作品と思っていたんで、これはかなり驚かされた。 だから韓国アニメ好き。
ゲームの中では主人公のほか、けっこう大勢囚われているが、まあこちらはゲームから入った人たちでしょうね。 この世界ではプログラム人間らしいのが人間を駒にしてゲームして次々クラッシュ! コンピュータゲームの中という設定だからできるんでしょうねこんなアニメ。
それにしても東映のヒーロー番組ならありそうなこの展開、1982年ならかなり新しいほうではないだろうか、コンピュータゲームと人間が逆転とか。

ところで管理センターのコンピュータから入った博士とヒロインはどうなったんですかね、合流できるのか・・・。
というところで27分くらい。

いやーほんと、予想してなかった展開に驚きです。
悪くて復活の日、と思いきやゲームセンターあらしですか。 それともプラモ狂四郎?
具体的な設定がテキトーなところはどちらでもあり・・だいたい何でモニターで肉体ごと吸い取られるねん。 モニターにそんな機能はないじゃん。
というのは言わない約束なのか。 じゃあ今後は言わないでおこう。


ここで恒例になってきたネット検索タイム。
まずわかったゆうか改めて、タイトルはコンピュータ核戦艦爆破大作戦でした。 アイマイな記憶で書いてるんでコンピュータ核戦争とか省略しちゃった。
わからんのは主人公の名前とヒロインの名前。 これはもう仮名で進めるしかないでしょう。
あとは・・・明確なトロンのパクリとありますね、韓国のブログかなんかには。
他にもいろいろパクリがあるようで、それが今後のお楽しみ。
実はトロンを観たことないんです意外と。 だからわかりませんねパクリがあっても。 FUTURE WAR 198X年は関係ないのでしょうか、そこはかなり残念というか、FUTURE WARのパクリアニメとか観たいじゃん、B級映画ファンとして。
とりまコンピュータに入り込んだマッドサイエンティストはビル博士で、それがコンピュータの中で悪の頭領なのだ、ということです。

ま、そんだけわかりゃじゅうぶんです。
主人公の仮名は・・・カインにしますかテキトーに。 ヒロインがエヴァとか。
ビル博士が化身した敵頭領はビルデム総統(超語呂合わせ)とかそんな感じで進めます、名前がないと語りにくいんで。

〜37分ほど視聴〜

作画も話運びもうまい作品だったのですが、そろそろ息切れしてきたようです。

ともあれエヴァとカインは合流しました。 エヴァは博士とともに、ゲームの駒ではなくオペレーターとして働かされている模様。
しかしすぐにカインは人間なのにコンピュータの手下になっているヤツと対戦することに。 そのへんが息切れで、メカデザインとか妙にいいんです、なんか怪しいな〜日本やアメリカのデザインをパクったんじゃないのかな〜くらいな。 この優れたメカデザインを描ききれないゆうか、荒野を疾走するゲームがよくわからないことになってます。 まあ激戦、ということでしょうね。
それにしてもモダンなマシンだな、ミニ四駆もまた1982年7月登場とかで、その影響かとも思ったが、しかしこんな近未来的ではなかったはず。
にしても、いろんな事が進行していた面白い時代だと痛感して、またかような雑学が掘り起こされるから旧い韓国アニメってやっぱいいなと。


そこに介入してきたのが・・・サンドラ?
ほらほらスペースコブラの海賊ギルドにいるサンドラ。 まあ偶然かもしれないですけどね、隻眼の女ゆうだけで。
調べると時期的にもスペースコブラ放送が82年10月パクリにしては速いというか、先行する劇場版の情報をアニメ雑誌でみて・・くらいに考えないと間に合わないでしょうね、あとは原作コミックからとったとか。

↑よく見ると共通点は隻眼、あとは顔と髪型と服装センスが似ているだけの別人でパクリではない

海賊船らしいのがちょっと映って、たぶんドクロだと思うんだけどね船首のマークは。
そこから砲撃でレースの邪魔してたから、第三勢力でしょうおそらくは。 しかしマシンで疾走しているふたりは、あまり意に介さない様子で。
事前に「海賊が出る危険なステージだぞ」とか言われていたのかも。
やがて作画だけではなく劇中のふたりも息切れして、オアシスみつけて水をがぶ飲み、コンピュータの中なのに喉が乾くとは、マトリックス的な設定ですが、マトリックスのばあいは逆にコレまでのバーチャル世界SFの考証がなっとらん、ということでルールを徹底した結果であり、つまり「コレまでの考証がなっとらん作品」に該当するわけでしょうコンピュータ核戦争は。

さんざんぶつかってきたふたりはここで友情?
巨漢の黒人なんですが、敵の手下になってずいぶん働いていたようなのに、そんな簡単な・・・すぐに死ぬかもだが、今後も出番があるかもしれんし、黒人にはカリムとか名付けておこう。
そこにロボットっぽい方々が表に出てきて、ふたりを拉致。
コイツラもプログラム人間らしいが、さっきのサンドラと同じ組織なのだろうか。 まあそうだろうね、違うとしたらややこしいことになりますから。

とまあここまで。

〜52分ほど視聴〜

話がサッパリになって来ました。
いや概略はつかめるんですけどね、悪モン出たらあとは対抗する勢力を集めて戦うだけで、古今東西おなじことなんで。
まず、砂漠のオアシスで出会った連中は、やっぱりコンピュータ帝国とは違う第三勢力で、サンドラもその戦力なようです。
で、この勢力・・・仮にスナネズミとでも名付けましょうか、スナネズミ団のボスらしいのが出てくるけど、可愛くない女の子タイプなプログラム人間で、機械だからとかそんなんじゃなくて男みたいなメガネっ娘ゆうか・・言っちゃ悪いが不細工ゆうか。 で、とってもチビです。
というか小人なのかもしれない小ささ。
コレがイキナリ、カインに懐きまくり。 かいがいしくヤスリでブラッシングしてやったり、カインも付き合いがいいほうみたいで。

その辺の寸劇がわりと多めなんだが、まあいいや。
やっぱりコンピュータ帝国とは戦うようで、カインの武器はなんか円盤です、円盤投げ競技のディスクで多少、自力で浮くくらいのシンプルさ。
敵の将軍も同じ武器で、対決みると投げるだけではなく盾としても使ってる。 SFファンタジーでよくある、「この世界ではコレを使いこなす者が勇者だ!」という類の武器かもしれず、だとするとスター・ウォーズのライトセイバー、銀河伝説クルールの手裏剣(グレイブというらしい)などなどと同じですね。

 ↑要はフリスビーみたいな?

とりあえずビルデム総統の本拠地にカイン、エヴァ、カリムとプログラム人間たちで殴り込み。
スナネズミ団のサンドラも海賊船で援護射撃・・・って解説が仮名だらけになってきた。
あと、ビルデム総統は巨大戦艦を造りたいらしく、まあタイトル回収といったところですが・・・どうもこの、コンピュータ世界の中で作ればいいやと思ってるのか、ビデオ戦士レザリオンみたいに現実の世界に持ち込みたいのかが不明。 なぜなら言葉わからんから。
あとはその、現実世界はどーなってるのか描かれていないような気がするな、映像でみるかぎり、博士もエヴァも肉体ごとモニタに吸い込まれ、つまりは行方不明になってるだろうし、そもそもコンピュータ誤作動という世界的問題はどうなってるんですか、という。

まあこれから描かれるんでしょうけどね。
それにしてもバーチャル世界に入れ込みすぎだなあという。

〜全部観た〜

何がどうだっけ・・・とりま思い出し中。
ビルデム総統の念願、巨大戦艦・・・仮にドミニオンと名付けようか、どんどん仮名だらけという惨状。
ドミニオンはけっこう当時としてはイケてる部類の作画ですね、まだ未完成でプログラム戦艦の領域みたいな、そーゆーとき当時の標準は手描きのワイヤーフレームでして、これまたスター・ウォーズのデス・スター攻略プレゼンテーションとかがお馴染み。 84年だっけビデオ戦士レザリオンでさえけっこう手描きワイヤーフレームが含まれます、コンピュータグラフィックスなんて高嶺の花だったから。
つか手間を考えると自分で描いたほうが速くね? となるでしょうねアニメーターの立場からすれば。 現在、初代プレイステーションのゲームキャラをみると雑だな〜とか思うでしょうが、1982年の技術だとそれすら届かないですぜテレビアニメの制作体制じゃ。
つか確かマウスという入力デバイスさえ珍しかったのではないかと。

どの程度かというと、例えば未来警察ウラシマンのエンディング、ドリームシティ・ネオトキオの美術はかなり綿密で近未来的だったけど、いま観ると多少ディティールが甘い。 むろん、手描きでワイヤーフレームとかではなく、単にネオンっぽい描き方で未来を演じた雰囲気。
今回のプログラム戦艦ドミニオンもそのくらいのレベルで、繰り返すけど当時としてはかなりゴージャスなビジュアル。
ともあれ、ワイヤーフレーム状態で稼働しているわけですドミニオン。
バーチャル世界の中で実体化したら無敵なんでしょうね、叩くなら今だ! という雰囲気。


しっかしスナネズミ団の作戦ってどんなんでしょうね、無謀な突撃にしか見えないのだが。
ただ勝機というか希望はひとつあって・・このバーチャル世界ではモニタってほぼ実体と同じ意味らしいんです、つまりビルデム総統が巨大モニタでぬははははと高笑いしていたら、それが狙い目だ! という・・・じっさい後にそれで倒したのだが、詳しくは書きませんめんどいから。
それとも「アレが実体だ!」と見抜いた的な台詞とかあったのかもだが、繰り返すけどめんどい。

ちっこいスナネズミン(イキナリ造名)とサンドラ(似ているだけだが)は姉妹なんですかね、だとしたらどっちが姉かという問題も。
最悪スナネズミンはサンドラのペットゆうかマスコットみたいな設定もあり得る。
あーカリムは殉職しました。 サンドラの海賊船だっけ、乗っている時に敵のビーム砲撃があり、それを弾くために飛び出して倒れる・・・言うとけっこう勇ましいのだが、じっさいの絵は右手でビームにタッチして、左手を横に差し出すとビームがカリムを伝わって左手から出てゆくので海賊船は無事、みたいな。
うーんビームは電気じゃないんだから人体で通電みたいに誘導できんでしょう。 カミナリだってあさっての方向に飛んでいかない。
考えるとツッコミが山ほど出てきそうなので、あえて考えないことにしよう。

まあカリムは人間なのにコンピュータの軍門に下って仲間を平気で撃ち殺してたしね、死んで特に問題は・・・と思ったらエヴァは必要以上に悲しみ。
カリムは最後に、人間らしさを取り戻して死んだのだというシーンなのか、それともマクロス的な三角関係でもあったのかという邪推。
韓国はキリスト教国家なんで、ちょっと考え方が日本と違うなみたいな・・いやそもそも韓国がキリスト教国家って、簡単に感化されるなよ・・という想いもあるにはあるが黙っていよう。

それからなんだっけ、いろいろあるが、ともあれ先述したようにビルデム総統はフリスビーで倒れたし。
海賊船の攻撃もあって、コンピュータ帝国はみるみる崩壊、要するにコイツラウィルスだったんでしょうね。 じゃあスナネズミ団がワクチンか。
ちなみにワクチンって最近あまり聞かないが、ほとんど死語なんだってさ。 まあ普通はアンチウィルスとか単にセキュリティとか言うし。
だいたい当初、ニュースか何かでウィルスに対抗するプログラムとしてワクチンが開発されました、とか聞いたとき、安直というかダサいとは思いました。
いっぽうで馴染みの呼び名でもありますね、ダサいのがいいのだってわけでもないが。
アニメで大々的に取り込まれたのは機動警察パトレイバー劇場版だったっけ。 以前にもあったはずだが。

コンピュータ帝国が倒れると、博士とエヴァは放り出されるように現実世界へ。
例の管理センターみたいなところでは世界中の様子を観ているわけだが、やがて大混乱も収まったのでしょう、みんなで大喜び。
博士とエヴァが消えていた件は、どう思っていたのか画面での説明がない。
スナネズミ団はコイツラ管理センターの治療プログラムだったのかという深読み。

いっぽう、バーチャル世界で死んだ人たちの説明もまったくありません、街でゲーム機から入った若い衆に見えたが、絵では解説なし。
だがカインは未だにバーチャルの荒野の中です、目覚めると近くにマシンがあったので乗り込み、どこかへ向かう。
すると、また別なゲームがはじまって・・・見渡す荒野の中の道路を次々と車がやってきてクラッシュ! ゲームエンターにあった仮想3Dゲームですね、2Dスクロールをうまく使って3Dに見せかける・・・スーパーファミコンの普及よりだいぶん以前なのにそんなんあったっけ? とも思うが。

余裕ぶってニヤついていたカインも、執拗な車のアタックに笑いが止まり・・・。
いかん、詰む、死ぬ! みたいになってきて。

はてさて、ここからが問題なんだけど・・・・。

カインは思わず目を閉じ、うわあああああとハンドル握りながらガタガタ騒いでいるところを、博士が肩をたたいて。
「なにやっとんじゃカイン」みたいに話しかけ、いっしょにいたエヴァも笑ってます。
場所は、現実世界の、カインがゲームやっていたところ、ゲームセンターか遊戯室か、とにかくそこです。

うーん、韓国語がわからん最大の障壁ですね、このラストシーンの意味がわかんない。
ゲームセンターという別ルートで入ったカインを、しょーがない奴だな〜と笑っていたのか。
それともまさか、夢オチか・・・・。

夢オチだとしたら、最悪レベルの映画ですね。

韓国中の子供たちが激怒したと思うよ。
だが、まあ、まさかね。
絵としては。
「あ・・・博士、ビルデム総統は・・・」
「なにゆうとるんじゃ、お前が倒したではないか!」
「そ、そうですか・・でも俺、なんでいっしょに戻れなかったのでしょう」
「そら、お前が遊んでおったからじゃ!しょーがない奴じゃ!」
という会話の後、エヴァも同調してあはははははという楽しく終劇。

という台詞を代入するとちょうどいい感じなんで、そこに期待したい。
ただ、バーチャル世界で死んでいった人々、例えばカリムの説明とかもないし、どうなんやろ。
あと、期待もなにも真実を確認しようがないではないか。 知り合いに韓国人はいないぞ。

いろいろ言うたが、さらに言っとくと、水準よりも面白いアニメであるということで、まあ日本で劇場公開はムリなレベルだが、スペシャルアニメとして放送なら問題ない、けっこーみんな楽しめるという感じの作品です。 
むろん1982年当時なら、という話ですが。
なんせ考証がなっとらんのは、日本のアニメや特撮ですら常識なんで、このくらい問題ないのです。
とにかく、普通に面白い作品だという感想です。
むろん1982年当時のレベルで考えて、という話ですが。(大事なことなので)


という感じ。


●飛べ!ワンダープリンセス


最近観た映画いいつつ、韓国アニメが増えてます。
自分のwikiを読み直すと二年前くらいかららしいですが、頻繁になってきたのはここ半年。
そんだけ楽しいってことですねB級映画の視聴は。

今回のワンダープリンセス、タイトルでもう合格です。
グーグル翻訳で直訳みたいな感じですが、題名でもう観たいと思いました。
1978年の作品らしく、日本の78年を想定してはいけません、十年以上さらに旧い印象があります。

で、内容はというと・・・ワンダーウーマンやん! こりあタイムリーなネタですね。
野暮ったい(と、ドラマなど劇中の文芸ではそうなっている)メガネっ娘から変身! オープニングで完全にワンダーウーマンです。
本家ワンダーウーマンとのデザインの違いはあるかと探すが、逆に共通項はティアラ、首飾り、腕輪、星条旗・・・あ、ミニスカになったくらいだ。
アメコミヒーローだから本の数だけ、あるいはファンアートの数だけデザインが生まれるんで、完全にその範疇ですねワンダープリンセス。
ミニスカのワンダーウーマンだってあるはずだし。
要は完全無欠のパクリ。


時代で考えるとパクリ元はテレビドラマ版でしょうか。
個人的にワンダーウーマンは好きで、ドラマ版は変身前のメガネっ娘も変身後も理想的な美女として描かれています。
だいたい変身前も長身の美女やろ、目立つなあ・・という。
またアメコミ版、ファンアート版いずれもやはり最高の女性スーパーヒーローとして描かれ、ある意味頂点ですね。
むろん新しい映画のほうのワンダーウーマンも、まあ未だ観に行ってませんが、いいですね〜。 「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」という超長い映画は観に行っていて、なんじゃこりゃというドゥームズデイにガッカリしつつ、でもワンダーウーマンが出たんで合格〜!! ってくらいポイントが高いヒーロー。

で、韓国アニメですが、わりとやるときはやるんですよね、ホントたまにだけど。
何度も繰り返し語っているスーパー三銃士なんかは、基本的にSF西遊記スタージンガーのパクリだが、ヒロインのオーロラ姫に該当するキャラはオリジナルを超えている部分もあって、エンディングもスタージンガーのパクリなんだけどそこで描かれるヒロインの歩き方だけでうまい! という。
スタージンガーのオーロラ姫は普通にモデル歩きでしたが、スーパー三銃士のヒロインはちょっと男っぽい感じで、イチバンの違いは手ですね、歩くとき平行棒を渡るみたいに手のひらで水平ととってる感じがフツーのモデル歩き、従来のヒロインで、歩幅はゼロ以下、つまり足の運びが内側に向かう女性らしさなんですが、それが男の子みたいにグー握って、まっすぐな足運びという。

あ、スーパー三銃士のエンディングはモデル歩きを再現するのに失敗したとか、そんなんじゃないっすよ。
アレはダブルヒロインで、片方のバービー人形みたいなバタ臭い方はむっちゃモデル歩きでしたから、意図的な演出なんです。
また見た目のコスチュームデザインもけっこう可愛らしく、まあ顔はやや旧いアニメでしたが、こんなヒロインが描けるんだという。


かように隅に置けない韓国アニメですが、ダメな時はダメでして。
今回のワンダープリンセスも、オープニングをみるかぎりダメな予感がします、はい。

オープニングがあけると宇宙開発らしいシーンに移行。
イキナリ「カウントダウン開始!」とか言われてびびった。 韓国語はサッパリわからんのだけど、かの国の言語は自国発祥だけでは語彙が足らず、中国、日本、アメリカの言葉も使っているという、まあ日本と同じ状況なんですが、「エンジン始動!」とか「ミサイル照準!」とか英語、日本語が由来の台詞があると、ちょいとギョギョッとします。 カウントダウンそのものは韓国語なんですかねわからず、でも最後のゼロだけまた英語。

カウントダウンで何がおこるかって? ロケット打ち上げです。
韓国でロケット打ち上げがマトモに成功した試しは近年になるまでないんでアメリカとかでしょうか、あるいは近未来?
打ち上げたロケットはさっそく受難、謎の何かに襲われて・・・パイロットのカプセル部分がぶっとんだ様子ですが、無事かっ!?
敵もロケットらしいが、そんな科学力が存在するのか、という脅威。
うなだれる管制室のスタッフ、翌日のトップを飾る新聞の追悼記事・・・。

犯人は典型的な野心家博士みたいな雰囲気のオヤジです。 仮にヤシンカ博士と名付けましょう。
まあ何が目的なのかは今後のお楽しみってところですかね。

ところでまだ15分ほど観てないが、すでにツッコミどころが満載で。
まず主人公はロケットパイロットの弟っぽい少年なんですが、これがまた薄くて。 のび太とジャイアンとスネ夫を足して3で割った? もっと薄いよ!
しかも人相も頭身もコロコロかわるんで、ジャイアンっぽい服装でしかキャラを特定できない。 まあ子供はひとりだけなんでわかるが。
宇宙開発の話なんで仮にジャスタとでも名付けようか。
ジャスタが連れているペットがまた凄まじい違和感の塊で・・・。

トリ将軍シリーズの人掌熊・・・人間の手をしたクマみたいな・・なんだろう・・・コアラ? いや模様はパンダなのだが・・・何なんだよ!
まず人語をしゃべりやがるなコイツ! そして先に言ったように種族を特定できない顔つき。 とにかく変だ。
で、手が人間みたいな時点でモコモコではない、つまり可愛くない。 というか手だけじゃねえ、腕そのものがスリムな人間のソレであって。
とうぜん二足歩行。
髪型は・・・リーゼント? ちょっと違うかな。 つかパンダってこんな模様だっけ? いや模様はいいんだ、多少違ったとしてもかまわないし問題はそこじゃないような気がする、このデザインでこの色設定がなんか馴染まないみたいでしっくりこない。
まさに違和感の塊、ヘンな謎動物すぎてクラクラしてきた。


コアラみたいに小さくて人間に抱きついているが、模様がパンダならパンダなのだろう。
それ以上考えるのはやめておく。

あとワンダープリンセスの円盤が謎の敵勢力とバトルとか、ジェットヘリとか、ツッコミどころは多々あるが、書ききれません。
バトルは動きや能力がヘンとか、ジェットヘリは・・ジェットヘリってこーゆーものだっけ? という話なんですが割愛。
韓国アニメがヘンなのは半島が南北に引き裂かれて人口が日本の半分になり、市場も小さいから予算もないのだ、という言い訳がまず浮かんだものですが、観れば観るほどその言い訳は一切、通用しないと判明してきて。 よく考えりゃ作画枚数はけっこう使ってるやん、その時点で予算不足は理由ではないはずなんです。 そもそも海外に売ってたらしいんで、予算不足かどうかも怪しいし。
だからまあ、製作期間が理由でしょうね。
韓国ってよく知らないけど、見た感じ急かされるお国柄ゆうか雰囲気ですからね企業でもアニメの製作でもそうなんでしょう。
スーパータイタン15だっけ、どう考えても絵コンテ通りに進行していない疑惑とかありましたね、急かされて作った?みたいな。
ハリハリ、ハリハリ、ハリーアップ♪ ってチャップリンの独裁者で劇中のアリアリ、アリアリ、アーリア♪ゆうアーリア人賛歌っぽく頭に浮かんだ。


ともあれロケットは大破、パイロットの弟らしいジャスタ君もガックリきているのだが・・博士の元へいくと考え事をしている様子。
どうかしましたかとたずねると、いや我々のロケットは大気圏再突入カプセルの安全係数を高く設定し、サバイバリティは念入りにしてある、もしかするとパイロットは生存しているかもしれないと考えていたのだ・・・とか言っているんでしょうね。
それを聞いてジャスタ君は大喜び。

というところで15分。
基本的に楽しいアニメなんですが、ヘンな部分が突出していて・・いや楽しみますけどねもちろん。


〜27分ほど視聴〜

早くも話の概略ができてきて、まあ展開にもたつきがないのはいいことです。
敵の勢力もまた顔ぶれが見えてきて、ヤシンカ博士の手下でしょう、技術者らしい小柄なヤツと、実働部隊は覆面戦隊。 いちおうマッチョな顔のバーバリアンかと思いきや、スリムなボディタイツ姿でわりと精悍という、よくわからん連中。
なにか命じていたようなんで、これから活躍でしょうが、どー考えてもワンダープリンセスには勝てないっすよね、元ネタがワンダーウーマンなのだから。

で、ワンダープリンセスもようやく参上。
しかし謎のヤシンカ博士がロケットを撃墜したばかりで、国中がピリピリしているためワンダープリンセスの円盤も大騒動に発展。 まあいいけど。
人騒がせな、とみんな怒るかと思いきや、例の行方不明パイロットを救出し連れてきたので国賓扱いです。
そこでパイロットが語るには・・・カプセルは彼女の星・・まあワンダリアとでもしておきましょうか、ワンダリアに不時着、そこの国王に助けられ、話を聞いた王女のワンダープリンセスが同情して地球に同行することとなった、みたいな?
仲良すぎて結婚しそうな勢いですが・・・ずいぶん時間が経っていたんだという感想です。


しかしヤシンカ博士はいいですね、エキセントリック独裁者みたいな雰囲気で、テレビ電話ではとにかく高笑い。
高笑いするキャラはアニメに限らず基本的に好きなんで、歓迎するところ。

〜48分ほど視聴〜


観ていて、いろんな事実が浮上してきた。

まず驚きなのは、ワンダープリンセスがふだんはメガネのキャリアウーマン的に地味な格好をしている件。
本国ではお姫様ドレスだっけ、それにスーパーヒーローコスチュームと、みっつ使い分けていて何で? と思ったら。
ワンダープリンセスに変身するというのは、あのパイロットも含めて秘密だったのだという驚愕の事実。
え、何で? すでにパイロットを救った恩人として、国民に大人気の異星人じゃん、ワンダープリンセスは別人ってことにしたいのか?
顔でわからんのかみんな! というのは本家ワンダーウーマンからのツッコミどころでしょう。

だがしかし、ふだんスーツ姿のメガネで通している理由はわかった。
いやわからんけど、まあわかった。

続いて、例の覆面戦隊の素性もわかってきて。
連中は、まあ三人ほど登場しているが、元々は武術の達人で、なおかつ世界中の紛争地で暴れていたならず者であり、そのせいで服役していたが脱獄、そのさいに追手にバリバリ撃たれて死亡したのだそうだ。 それをヤシンカ博士が蘇生させた怪人、ということらしい。
とりあえず当面の使命は、宇宙開発の博士とパイロットを拉致すること。

方法としては、AKIRAなどでおなじみ、電気工事屋さんに扮して潜入するのだが・・・・。
言っちゃアレだけど作業着にヘルメットという変装も、顔が覆面だからスッゲえ怪しくて・・ゆえに守衛は通してくれませんでした。
けっきょく力ずくで押し通り、ムリヤリふたりを拉致、トラックで門を突破して脱出という。
まあ小賢しい作戦は性に合わない、腕にものを言わせるほうが早いぜ! ということでしょう。

ここでワンダープリンセスに変身してトラックを止めて、覆面戦隊と戦うわけですが、トラックを止めた時点でパワーの差は明らかであり、また投げナイフも通用しないほど頑丈なワンダープリンセスに、どう考えても勝てない。 いちおう格闘は試すが、明らかに次元が違う。
だから早い段階で作戦をあきらめ、逃亡する算段に移行しました。 自分の力量をよくわきまえてますね、あらくれ顔のわりに。
ただ、警察の対応が早くて逃亡は間に合わなかった模様です。
まあそれもワンダープリンセスが時間を稼いだためで、有能なのは間違いないが強すぎて面白みはない。

このワンダープリンセスへの変身を目撃したのは、パンダでした。
これはアレですね、破裏拳ポリマーの・・・なんつったっけあの語り部役みたいな犬は。 ポリマーの正体を知っているが、犬だから誰にも伝えられず、視聴者にしか話しかけられない・・そんな役どころなのかと思ったが。
よく考えたらコイツ、人語を話すパンダでしたね。 それは不都合なんで目から光線で記憶を消去したのか、それとも私がワンダープリンセスってことは内緒にしておいてと頼んだのか、両方を示唆する絵があってよくわからない。

うーん、なかなか面白いかもですね。
宇宙開発の英雄を救った恩人であり国民の人気者、裏ではワンダープリンセス、どっちも輝かしいとか斬新。
まあ表は大富豪、裏は闇の仕置人バットマンという某人物がいるが・・裏がダークだしな。 あとは表がアホな大富豪、表がアイアンマン・・コイツは表裏とかねーか。 まあスーパーヒーローは数多いんで、探せばけっこーいるかもね裏表立派なの。
ヤシンカ博士はこの強力なワンダープリンセスに対抗するため、さらにパワーアップした怪人を繰り出す様子。

こんどはかなりバーバリアンな怪僧みたいなヤツで、使命はやっぱり博士とパイロットの拉致。
どーしても誘拐したくて仕方ないんでしょうねヤシンカ博士は。 とにかく移動中の車に潜入、頃合いをみて後部座席を破って参上。 後部座席ってことは、座っている博士とパイロットの間にとつぜん上半身が出てくるわけで、インパクトある絵だな〜。
で、またワンダープリンセスが駆けつけます、なにか緊急連絡とかあった? 声が聞こえた? まあヒーローだしね、事件を嗅ぎつける本能かも。

で、怪人は二本槍で挑むが、刃物通じないもんワンダープリンセス。 やっぱりコテンパンにやられて、仲間のジェットヘリの爆撃で死んだっぽい。 そのジェットヘリもワンダープリンセスに撃墜され、彼女は無敵っぷりを披露。
ここでようやく敵の巨大戦力が登場、メカドラゴンです。
このくらい出さないと勝てないということでしょうね、しかもメカドラゴンにはワンダープリンセスの弱点らしいスモッグ装備。 いや麻酔ガスとかそんな設定かもだが、見た感じ公害スモッグな黒い煙。 いかに強くとも、お上品に育ったプリンセスは公害に弱いとか、そんなんではないかと。
ワンダープリンセス、初めてのダウン。

というわけで3度目の正直、博士とパイロットはやっと誘拐されました。
しばらくして目が覚めたワンダープリンセスは追跡にかかりますが、使うのは例の円盤。
円盤を呼び出して、ここで新機能が発覚、円盤の下部分が蓋みたいに分離して、さらに小さい円盤に変形するんです。 それがワンダープリンセスのもとへ降り立ち、搭乗。 小型円盤はすーっと飛び立ち、再合体!さあ追跡だ!
・・・・あれ?

小型円盤の使い道はそんだけ? 本体に乗り込むための装置? 本体ったって見た感じ直径20メートルもないだろうし、普通に着陸すればよくね?
つか対空したまま乗り降りしたいのなら、ワンダープリンセスは飛べるというか、超常ジャンプかもしれないが、とにかく飛び移ればいい。
幾重にも意味不明なギミックなのである。 が、今後の活劇で何かの役に立つのかもしれないので期待しよう。


〜最後まで観た〜

さて囚われたふたりは絶海の孤島・・だと思うが、敵の秘密基地に。
しかし警備体制がザルですね・・・パイロットは博士に「助けをよびにいってきます」みたいな近所で買い物してきますくらいのノリで兵士を殴り倒し逃走。
敵の侵略戦闘機のひとつを持ち出し・・・その前にヘンな場面あったぞ、高いところから飛び降りて追手をかわすんだけど、ペン型パラシュートとでもいうのか、そんなアイテムはじめて見ました。 斬新やな〜。

島から飛び出した戦闘機を、敵の編隊が追っていき、そこでワンダープリンセスと合流。
すると空中戦がはじまるんだけど、この場面はオープニングの前に見たのと同じものを、背景だけかえてみたバージョンです。
先に「ツッコミどころは多々あるが書ききれません」と言ったのが、このオープニング前の空中戦でして・・・「そんなこと言わないでツッコんでよ」という無視されて寂しいボケ芸人みたいに二度も繰り返してくるので、じゃあツッコむけど。

敵戦闘機のビームを受けたワンダー円盤の描写がなんかヘン。
まるで脱皮したような・・コレが透過光とか使った演出ならわかるんです、透過光がズレるとかは低予算アニメでよくある話で、ワンダー円盤のばあいはビームを受ける、それを振り切る、そのさいに自身の残像と言うかビームで感電したみたいな発光現象だけを残して飛び去るわけで、その表現方法はたぶん透過光ではなくブラシで描いているかと。 つまり技術的なミスで光と円盤がズレたわけでもなさそう、という。
要は意図的な演出らしい、それを何度も何度も繰り返しているから。

しかし、じゃあ、それは何なのかというとわからないやん。
おそらくはバリアーで敵ビームを防ぎ、そのバリアーを残して自分は逃げ出す、そしてそのバリアーを敵にぶつけて攻撃もする、という意味かと。
いや劇中、韓国語の説明すらないんで、やっぱりわからないやん。 断定できない。
ともあれ元々下手な絵でそれやられると、混乱するんです、「な、何かの作画ミスか!?」みたいに。

あとワンダープリンセスは思ったほど無敵でもないこともわかってきた。
敵戦闘機を全滅させて壁をぶっ飛ばして敵基地潜入、そこで円盤を降りて敵の新しい怪人二人組と戦うのだが。
二刀流のヤツと戦い、そのさいに腕輪で刃を受け止めていると判明、そういや最初の覆面戦隊の投げナイフ、続く怪僧の二本槍もそうだった気が。
じゃあ、スーパーマンほど無敵じゃないんだ、そこは安心した。

しかしこのアニメ、根本的な問題が・・・絵がちょいヘンなんです。
目と鼻と口が大きいというか、要は頭に対して顔が大きいというか。
さいきん観た日本のアニメだと天保異聞妖奇士がソレで、顔が大きく描かれるタイプのキャラデザインだが、それはちょっと旧い70年代マンガを意識しているだけで、最終的なバランスはとれていて、つまり個性のひとつとして成り立っていたのだが。
ワンダープリンセスはちょっと破綻しているのではないかなと。
いちおうスクリーンショット貼りますが、もっと目が大きいカットもあるはず。


えーっと要するに、萌えとしてのワンダープリンセスは成功していないという。
コレ、根本的な問題ですぜ、もうすこし可愛らしく描くか、なんならキリッと美女に描くかしないと頑張って。
この絵柄、ほかの韓国アニメにあったかな〜と思ったらテコンVが時々コレになりましたね、アレはシークエンスによって絵柄が激しく変わる作品でしたが、このタッチで敵ヒロインのネリが描かれた記憶が。
それよかキャラクターのことごとくが日本のアニメ、マンガで見たような記憶があるぞ・・という件は、まあキリがないので詮索しません。

問題はここからの展開で、まあツッコミどころが多いんで、さてどこまで語ろうか。
続く怪人二人組との対決は、まあいいですね、ロボット怪人でかなり強力なビームや回転ノコギリ攻撃を仕掛けてくるが、なんとか勝利。
続いて、博士を救出に向かったパイロットだけど、敵の衛士ロボットの大群に襲われて、これまたわりとインパクトのある絵でした。
しかし助っ人に来たワンダープリンセスは・・ティアラを投げてロボット大群をまとめてぶっ飛ばし・・そんな能力あったんかい! という。 ガッチャマンのバードランみたいに投げて、当たったロボが次々爆発とか強すぎ。 挙句の果てにそのティアラを高くかざし、宝玉から発せられる広範囲光線で残りのロボットを溶かし・・逆に考えよう、この衛士ロボットはとても弱かったのだ、と。

ちなそのあと博士救出で怪力発揮するワンダープリンセスだが、そこでバイオニック音が聞こえたのはたぶん幻聴。

次はさきほどのメカドラゴンですが、さすがに強い。
とりあえず中の技術者らしいやつを狙ったりするが、ヤシンカ博士も搭乗しており、苦戦する。
悪の帝国らしく基地の中には巨大なかがり火があり、それを倒してメカドラゴンの本体は焼いたが、メカドラゴンヘッドが分離して襲いかかる!
そのさいにワンダープリンセスはベルトをヤシンカ博士に取られてヘナヘナと崩れ落ち・・・そんな弱点設定があったのか。
スーパーヒーローはどうも劇中、強さと弱さを披露しなきゃならんルールがあるらしく、例えばマン・オブ・スティールではラストバトルでゾット将軍をやむを得ず倒して泣き崩れるなど、かなり緊急に入れた「弱さ」のシーンに見えるが、とにかくソレがあるんで合格・・ってことなんですかね。
ゆうても弱さと弱点設定とは違う気がするな・・ワンダープリンセスの弱さはけっきょくアイマイなまま。
まあいいか。
ベルトはパイロットの決死行動で取り戻してふたたび復帰するワンダープリンセス。
そうしたバトルシーンのさなかに、さきほど倒した二人組ロボット怪人のひとりが「おおっ!?」と見上げるカットがあり・・何なんだ! 編集ミスか!?

実は似たようなこと「孫悟空と星の戦争」でもあったんですがね、全く関係ないカットが紛れ込むみたいな・・しかしアレもツッコミどころ満載映画だったので言いそびれたわけです。
どんだけ急いで制作したのか、なんとなくだが察せられる。

ドラゴンヘッドはしかし、開いた口の中でヤシンカ博士が高笑いしている状況なんで、その口の中めがけて飛んだティアラで倒されて。
そっからどうなったっけ、なにか連動した仕組みなのか、悪の帝国は次々に爆発、崩壊をはじめ・・・。
ヤシンカ博士を助けようと声をかけるワンダープリンセスを突っぱね、なにか大いなる目的があったんでしょうね・・夢破れたヤシンカ博士は炎の中、死亡。
ワンダー円盤は爆発崩壊する基地から脱出、そのまま皆と別れて宇宙へ・・・。

は、これで終わり?
ワンダープリンセスが帰ったってことは、メガネスーツも居なくなるってことですが。
ふたりは別人、という設定にしてたようだが、そのへん整合性とか大丈夫なのか?

あとは例の、ワンダー円盤のギミック、小型円盤が分離する設定もけっきょく使われずじまい。
それよかパイロットの弟らしいジャスタ君とそのペットは後半、まったく出番がありません。
二本槍の怪僧と戦う前になんか会話があったのだが、それっきり。 そこで正体を明かしていたのだろうか。

良く言えばグダグダしない終わり方なんですが、いろいろと放置しすぎなのでは・・・。
韓国語がわからなくても、残された人々の絵がないことは一目瞭然なわけで。

70分未満という短さを考えると、カットされた可能性もありますね。
まあYouTubeに違法投稿な動画には違いないんで、昔録ったテレビ録画なのかもしれないし。

ゆうても楽しみましたけどね、けっこう普遍的なヒーロー譚みたいな?
まあそんな感じで、出来が悪いですが1978年の韓国という背景を考えれば、相応です。

というわけで。

観た後で恒例のネット検索タイム。

まず劇中設定のネーミングなどが判明してきました。
例えば変身前のワンダープリンセスはパラというそうな。 パラ姫だ。
例のジャクサ君の名前はわからんが、訪問した韓国ブログらしいところでもキャラの薄さを指摘。 やっぱりね。
あと覆面戦隊はチベット三兄弟ゆうのかな、チペトゥみたいな翻訳されていたが。 またヤシンカ博士はワンチクと訳されてましたね。
パイロットは川中佐とか誤訳でてきて、調べりゃわかるんだがめんどうなので調べません。

でもってキム・チョンギ監督らしいよコレもまた。
敵のヤシンカ博士もといワンチクの組織は赤い帝国だって、同監督のテコンVとほぼ同じやん。
つかトリ将軍もそうなんだって、まあ多作というか、プロデューサーも兼ねてるんだろうけど。
あ、内容的には完全にワンダーウーマンのパクリであること、嘆いている韓国記事でした。
そのブログだけではなく、韓国人一般の評判も悪いでしょうね、普通に考えて。
日本人やアメリカ人が「国産初の女性ヒーローは誰や」と楽しく論じあっているのに入りづらいんです韓国は。
かような呪いは多々あるようで。

余談ながら主題歌はいつもながら悪くないという、ある意味困ったもんだ韓国アニメ。
ここではどうやらワンダーグンチュと歌っているようで、つまり中国語のワンダー公主(グンジュ=姫)が語源なんですね韓国の姫に該当する言葉は。
というかホント自国発祥の語が少ないゆうか、調べると英語中国語日本語のどれかが語源という。
ただ、だから日本がエラいというものでもなく、世界の潮流(影響力の強い言語ランキングみたいな)でいうとギリシャ語→ラテン語→ヨーロッパ語(英語など)→中国語→日本語や韓国語という5段階くらいな状況であり、下位争いみたいなもんです。
あ、今のたとえは超スッゲえ大雑把なものなので鵜呑みしないように。

という答え合わせ。


●インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国


テレビ録画したのを視聴ざっくりいきます今回は。

えっとレイダース/失われたアーク《聖櫃》は録画して観ていて、カットひでーなと書いたが次とその次は録画忘れて。
クリスタル・スカルの王国は観たわけです、はい。
ゆうても今回、カットがどうこうはわかりません、最初にやっぱりテレビ録画みて、次にHULUで観て、このたび三度目なんで。
それよか、なにかと感慨深いのは時間の経過で、現実のシリーズ三作目から劇中も同じく時間経過した結果、舞台は50年代末となっていて、描くべき過去が変化しているという疑似体験みたいな・・・いかんややこしくてうまく記述できん。

まあいいや、問題なのは一作目のレイダースからこの四作目まで、その間に類似の作品、パクリ、ライバルなどが大量の存在することで、とくにハムナプトラシリーズは、インディ・ジョーンズ三作目でカタストロフィ不足だった部分を見事に補完していて。 ハムナプトラ最後のシーンは、巨大な遺跡が文字通りひっくり返るような破局ということをやってました。 インディ・ジョーンズシリーズは二作目でかなり破天荒に進化したが、三作目はあんがい地味で、破局インフレは起こらないんですね、意外と。 それが今回のクリスタル・スカルの王国で巻き返したっていう。

ただクライマックスの広大な「ホウキで足跡を消すように」ぶっとぶ光景は、たぶん担当したCG作家の意図とは違うだろうと思う。
崩壊のはじまりから、跡形もなくぶっとんで海の水が流れ込み、景色が一変する様子をワンカットで見せようとして、かように製作したはず。 しかしスティーブン・スピルバーグ監督は無情にも間に別なカットをはさんでフツーの演出にしたのだと想像。 CGに踊らされないぞという意思表明とか?
まーしかし、物理シミュレーションをアートにまで昇華させたような、すごいシーンではある。 スーパーコンピュータでも使ったのか、最新のワークステーションを数珠つなぎにしたのか・・・。 演算もそうだが、造り込むほうもたいへんだ。

冷蔵庫がどうのこうの失笑もかったようだが、個人的には好きですね。
核実験場の人形は、かような記録フィルムを知っている人なら「あ、過去最大級にヤヴェえww」ってなります。 これを超える大ピンチは今後、難しいのではないかという。
旧友である校長の銅像がポロリと首落ちて笑えないジョーンズとか、過去の対比も面白いし。
最後に帽子を譲るかな〜というシーンも楽しい。

というわけで。
前のテレビ放送まで作品の存在そのものを知らず、よって映画館で観れなかったのが残念という情弱者の感想でした。


●スパークマン


1988年の韓国特撮。
例によってYouTubeで以下略。

オープニングみるかぎりは立派な映像ですね、他の同時期同国作品に比べると。
同じ時期の東映特撮にだいぶん近い・・ですかね、技術にムラがあるのが韓国特撮の常だと思うんで、全体像はまだ不明。
例えば登場する異形キャラ、ロボットキャラなどに会話と呼応するような点滅する電飾が使われて、まあ後半まで息が続くかわからんがたいしたもんだ。
また翻訳ではヒロインの名前らしいオーロラ姫というのがすでに判明していて、彼女の宇宙船がぐるぐる回る風車のようなものを装備していたり、とにかくわりと凝っている。 ちな出だしはスター・ウォーズのレイア姫が敵に追われる的な、このころすでに常套化している話。
で、地球まで逃げて本編がはじまるわけで、まあスター・ウォーズ以前からある普遍的なものであり、古今東西どこも同じです、はい。
みなさん韓国だからパクリストーリーだろ!とか反射神経で言わないように。
まあパクリなんだろうけど。

着ぐるみって凝ると高価いもんで、80年代の記事とか思い返すと通常200万円、わりと低予算な映画「ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説」のナギラが1000万円、ゴジラが2000万円でしたっけ。 まあうろ覚えなんでテキトーな数字ってことで。
ともあれけっこう着ぐるみのキャラがいるんですスパークマンは。
予算はともかく、製作はたいへんなんで、それだけで頑張ったとわかる。


しかしオーロラ姫って多いような気がします。
画像検索で多くヒットするのはディズニープリンセスですが、個人的にはSF西遊記スタージンガーで、どちらにせよコスチュームはピンクか・・韓国ドラマのオーロラ姫もある様子。 じゃあ確認できるのは四人だけか、そんな多くないな。
なんでオーロラ姫だけ先に知ったかというと、スパークマンの副題がオーロラ姫がなんちゃらみたいなものであり、でも深い考えもなしに省略してスパークマンにしただけです。
そっから先のアレコレはもう少し視聴してから調べます、そのほうが面白いし、自分自身が間違ったまま暴走するのを後で客観的に見下ろすのも楽しいんで。 先日の「コンピュータ核戦争」はタイトルから間違って、内容も仮名だらけでアホだなあ〜みたいな。

えっと内容は・・・地球では青年と少年少女のグループがまあ紹介されて、名前がないと語りにくいんで、青年はタニシとか呼ばれていた気がするんでそのようにします。 タニシが崖から落ちて、そこを地上に降り立っていたオーロラ姫たちに救われ、なんか交渉の末スパークマンを引き受けることに。
基本的にウレメシリーズのデイリーとエスパメンと同じ関係、同じ様相だけど、やっぱりスパークマンのほうがいくらか凝っている。
つかこうしてみるとウレメシリーズのキム・チョンギ監督は、つまりロジャー・コーマンみたいなもんではないかと・・・B級映画の帝王コーマン、自分が聞いたところではジュラシック・パークをパクるにさいし、いかに低予算で効果的なパクリ映画を成功させるかという工夫話があって・・詳しくは思い出せないが、超大作の100分の1特撮予算とかもあり得るらしいよロジャー・コーマン。
そーゆー、つまりキム・チョンギ監督は韓国のロジャー・コーマンな可能性。
つまり有名な監督だからとて独創的なクリエイターとはかぎらず、むしろスパークマンのスタッフなど、他の連中のほうがメインストリームなのかも。

で、スパークマンの活躍だけど・・敵はとりま三人、仮にオヤビン、ブー、メダーマンとでもしておきましょうか、コイツラと宝玉の争奪戦です。
宝玉はたぶん、地球上空で宇宙船が追われていたとき、被弾した拍子に飛び出した光の玉かと。 何か必要なキーアイテムなのは確かで、総数は不明。
けっこうな頻度で発見されるので、7つくらいあるのではないかと。
どうも敵やスパークマンはそれを見つける能力があるらしく、出合い頭にバトルが繰り返される。

いちおうフォーマットを思い出しながらまとめると・・・ウレメシリーズの人前では変身できないエスパメンと違い、スパークマンは子供たちとチームみたいな雰囲気です、とにかく一緒に行動、そして宝玉が落ちている場所でオヤビンたちと遭遇、バトルしてどちらかがグロッキーになったところで解散みたいな。
スパークマンはどうやら変身時間に制限があるのか、体力を消耗するのか、すぐにダウンする。
そうした感じで何度も何度も戦ってます、三十分番組を十分に圧縮して織り込んであるダイジェスト版みたいな雰囲気。

で、出来栄えはなかなかのもんですね、立派にメタルヒーローというか。
もちろん東映のスーパーヒーローと比べりゃショボいんですが、アレは専門家集団と化していて、あらゆる工程が洗練されているから別格。
またストーリー的にマジで殺し合っていないようなんで、本格的な迫力はのぞめないのは仕方のないところ。
ウレメシリーズのようにアニメなども織り交ぜるが、使い方はちょいと違って、人物が急にアニメになるようなムチャはしません、ホントに文字通り効果として使っていて、なかなかうまいという。 またオーロラ姫の宇宙船・・・ソノブイに似てるからソノブインとしときますが、そこから小型シャトルで地上に降り、それはたぶんバスを改造したものを使っていて、つまりロケ撮影が可能なわけ。

 ↑飛行機メカニズム図鑑から引用した対潜哨戒ソノブイ投下の図

しかし主人公のタニシはなんか、シム・ヒョンレに似ていますね・・あーゆータイプが特撮ヒーローって面白い感覚というか。
それもあって、スパークマンは酔拳やキョンシー拳で戦ったりします、これは仮に、当時観てたら斬新に思えたかもね、あのころ日本のメタルヒーローはむっちゃ熱かったから、めったに酔拳とかやらんと思うし。
まあコントのような戦いが続けられて、わりと幹部級がいつまでも相手になっているのは超電子バイオマンみたいな雰囲気。

やがて巨大戦力も参戦してきて、要は巨大ロボットに乗るわけです、オヤビンたち三人が。
それに対してけっこー食い下がるスパークマンの姿は巨獣特捜ジャスピオンみたいで・・・なんか東映特撮を引き合いにした表現ばかりだが仕方ない。
スパークマンがピンチということで、オーロラ姫は海底のソノブインを緊急修理して発進させ、ロボットに。 変形シーンはありません、ピカピカ光ったあとにロボットになってるくらいの表現で、「海底探検隊マリンX」と同じパターン。


いやー敵ロボもソノブインも、なかなか良いデザインですよ、当時の日本でも標準的なリアル系ロボットとスーパーロボットを組み合わせたみたいな。
顔だけスーパーロボットなのがつまりスーパー戦隊シリーズっぽいのだが、無造作に突き出た部品がアニメのロボットみたいで。
ただデザインはいいが、それを動かすのはベテランでないと難しいのが、逆説的に明らかになったのがこのスパークマンの特撮シーン。
敵ロボの攻撃で危機的状況のスパークマンを助けるべく、オーロラ姫が運転するソノブインがエッチラオッチラ走ってくるのがムリヤリ感あって。
うーん、長年の蓄積と、ロボット着ぐるみが得意なスーツアクターが揃わないとやっぱ動けないんですね、こーゆーのって。
でもまあ、巨大ロボ特撮が見れるだけで感激ものでしょう。

あ、それと効果音がちょっと変で、そういや「無敵鉄人ランボット」もわりと安定した作画のロボットバトルでしたが、音がサクサクして軽かったもんです。
スパークマンのロボバトルは・・・音がカラコロして軽いんです。 空き缶のような、ちょっとよくわからない音。
それもあって、むろん迫力はあまりありません。
ここは、どうもこの、非常に奇妙な感覚で・・・頑張って作った着ぐるみロボットで撮影とか、あるいは怪獣バトルとか、学生映画やアマチュア創作でいくつか観たものですが、どんな場合でも音にはこだわろうとするのが常でして。
だからアマチュアよりも凝ったスパークマンのロボが、音に関して無頓着なのが不思議で仕方ない。
まあいいけど。

そんなわけで、オーロラ姫のソノブインと敵ロボがバトル、まあ稚拙といえばそうだけど、けっこう魅せます。
例えばビデオ戦士レザリオン的な、何らかのテクノロジーを使った瞬間移動でお互いの後ろに回り込もうとしたり攻撃をかわしたり、また着ぐるみが硬くて動きづらい点は、時々アニメになることでけっこー解決してます、つまりワイヤーフレーム的なアニメを格闘シーンに織り交ぜ、ダイナミックなシーンに仕上げてなおかつ、ハイテク感もプラスするという一石二鳥。
なにか通常ではない異次元レベルの戦闘に、ちゃんと見える。

でもってオーロラ姫は元々戦闘員ではないので、押されてきます。
そこでちょっと休憩して回復したらしいスパークマンが助太刀、ビームやキックで応戦し、そしてソノブインにスパーク・イン! 無敵鉄神スパーク・ソノブインの誕生だ〜! いやまあ適当な文芸でっちあげたけど、そんな雰囲気で。
要はテコンVみたいに、スパークマンの動きをトレースするシステムに合体して、敵ロボを倒すという。

でもってラストのラストになるけど、倒したオヤビン、ブー、メダーマンはこの時にソノブインの部品になったのかな? それともソノブインのメカに紛れて何か企んでるのかな? とにかく、死んだわけではないという。

いやーとにかくよく頑張った、よく製作したと褒めるべきでしょうね、至らぬところは多いなれど。
でもってラストは、ここが面白い部分で、たまに日本を超えるセンスを発揮することがあるんです。 地球での仕事を終えて旅立とうとするオーロラ姫と残るスパークマンことタニシ君。 そして子供たちは皆でタニシ君を後押しします。
オーロラ姫だけで行かせていいのかよ、助けなきゃ、ということでしょうね・・それに突き動かされてタニシ君はスパークマンとして、オーロラ姫と一緒にソノブインに乗り込み、宇宙へ旅立つ決心をするという。
日本だと子供たちが考えもなしに「行かないで〜」だもんな、こっちのほうがいい。
こうしたセンスのいいラストでは、島本和彦先生の「バトルサンダー」がありますね、地球にいろんな想いを残しつつ、男は使命だ宇宙の平和を守りに行くぞとゆう。


そんなわけで、なかなか悪くないですなスパークマン。
続編とかあるのかな、機会があれば探してみよう。

あ、余談ながらオーロラ姫には2人の従者がいますが、こちらはとくに語ることありません、つけ眉毛の、若もんが演じた老執事的なヤツと、C-3POをモダンでシンプルにしたようなロボットで、まあ陰ながらストーリーを支える的な感じで、でも特筆すべきことはない。

でもってここで恒例のネット検索タイム。

まず驚いたのは、主役のタニシ君はシム・ヒョンレだそうな。
え〜似てるとは思ったが、そうなんか・・東洋人の顔はヤパリワカリマセーン。 しかも約名はヒョンネなの? ウレメシリーズと同じ?
じゃあタニシ、タニシと呼ばれていた気がするのは幻聴か。
でもウレメやスーパーホン・ギルドンほどだらしない顔ではないような気もするんだが、情報たしかなんかな。

あとは、韓国ブログらしいとこを読んでいるんだけど、スパークマンはスピルバンのパクリだと叩いてますね。
いや〜メタルヒーローのデザインで何に似てるとかゆうてそんないじめることないやん、メタルヒーローはメタルヒーローみたいな、似ているのはとーぜんであって・・メタルヒーローそのものをパクったから問題なのか? 
もしかして俺韓国脳になってきたニカ?

で、そんだけ。
ソノブインの本当の名前とか、そーゆーのは不明なまま、もっと根気よく探せば情報があるはずだが、そこまでする必要もなかろ。
とにかく、タニシ君はシム・ヒョンレらしいという可能性でてきたんで、そこだけ裏付けとろう。
ゆうわけで、彼の名前で検索した結果、確かに出演作にスパークマンが含まれ。 ふーんそうなんだ。
なんでエスパメンとスパークマン、ふたつもやってんの? まあバトルケニアやらデンジブルーやらギャバンやら複数やってた人もいるし、そういうこともあるのだな、と納得することにしよう。


という、そんなわけで。


日記など




●2017.11.19 後で思うが

あーそーすりゃよかったのか・・・と簡単なことが最初はわからない。

あ、コイのパン釣りです。
もう早朝はない、とゆー季節なんで出発が6時。 フツーに皆んな出歩いている時間ですな。
多摩川についてみるとミョーにざわついた雰囲気で、夜の間かなり強風でしたからね、余波が残っている模様。

で、釣れませんでした〜。
とにかく不調続きゆうか天候に恵まれないというか、ふた月くらいあまり釣れてません。
川が波立ってしまうともーどうしようもなくて、いちおう鯉もいくらか泳いでいるのを見かけて、水面のエサ狙いのもいたんですが、魚の方でも波立ってしまうと手が出しにくい様子。
また透明度は高く、かようなときは釣れないもんだという確信みたいな。

帰りに店寄る予定あったんでまあ10時頃まで釣り糸たれてましたが、釣れる気はあまりないわけで。
それと、防寒は念を入れたつもりが、手袋なかったんで手が寒いという・・・・よく考えりゃすげえ良い手袋あるやん、バイクに乗ってきたんだから。 それをバイク上に置いてこないで、ポケットにねじ込んどきゃ良かったやん。

でもって帰り道で買い物するわけだが、そのときにはもうかなり暖かくなっていたし、風も弱くなったっぽくて。
なるほど、天気予報とかよく確認して計画すればよかったという・・・。
つまりは午後に出撃すればよかっただけじゃん、ムリに朝の釣りにこだわらないで。

そんなわけで、後で思えば・・・ということはあるもんです。

という話。


●自分メモ

先程の釣り話続きみたいな。

釣り場にエヴァンゲリオンが落ちてたんですわ、他にも次元大介らしいフィギュアもあったが、こちらはなんか壮絶な死を遂げた的な雰囲気がしたんで放置、エヴァもiPhone4Sで撮影会だ! みたいに遊んだあとは置いてきました。
うっかり持ち帰ると貧乏神が付属する恐れがあるんです。

で、iPhone4Sなんだけど、いやiPhone5でもそうだが、とにかくピント合わせが難しい。
つか意地でもエヴァに焦点を合わせないつもりなのか、何度もリトライして・・・。
結論としてカメラアプリ「Camera+」だっけ・・・アレには手動焦点があることを知ったという。

それにしても、近いものを瞬間的に撮れないって不便だなiPhone。
むろん、裏ワザ的なものがあるんだろうが、手軽にいい写真が撮れないと困る。

という雑談。



●2017.11.23 釣れません

二回続けて釣れません、前回の日記の他にも出撃したんですが、鯉の気配がない。
少なくとも範囲内、つまり半径20から30メートルに上を泳ぐ鯉が居ない。
風も強いし、波も高い、どうにもならない。

よって一時間ほど釣り糸をたれて、さっさと納竿みたいな。
余談ながら今日はアレですね、いかにも休日〜って感じで、妙にざわついた雰囲気が好きではないゆうか。
多摩川もけっこー釣り人がいました。
例えば元旦の浅草とか川崎大師などは雑踏の中を歩くのが目的で、それが正月気分というわけであり、買い物すらしないで帰ることも。
でも普段は違うんだよ、空いているほうがありがたいんだよという。

にしても、ここひと月ほど釣れてませんね、なーんか天候に恵まれない。
あとは今って鴨の季節で・・・パン釣りの邪魔をする名人です、撒き餌はほぼ食われるし。

とまあそんな具合。


キリがいいので次に移動。
次はabout-17.12となります。
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