なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-19.7からの続き






●2019.7.7 自分で探そうかな

なんかもう二十年以上やっとるファイナルファンタジータクティクス、通称FFT獅子戦争だけど。

まー知らないこと、多いですねー。 こんだけ長い付き合いなのに。
最強クラスのキャラクターにレーゼ、というより彼女のジョブであるドラグナーがあるんだけど、まあ一般に知られている特徴は、素手でパンチが二回繰り出せること、しかもモンクみたいにつええんだそれが。 またリボン類以外の防具が身に着けられないというのもあって、じゃああのブラウス姿で戦ってるのか、なんか笑える。
ドラグナーのアビリティそのものも、ドラゴン類に限り勧誘が百パーセントっつーチート級であり、またステータスのほうもトップレベルかと。
だからレベルの上げ下げで強化する、FFTファンが言う「ドーピング」すると手に負えない強さになります。

が、ドラグナーの特徴として「まじゅうつかい」が備わっているってのは、ここ数年くらいで知ったこと。
おまけに「まじゅう語」も付属するので、隣にいるモンスターは上位の技を繰り出せるようになるし、話術コマンドだけでモンスターと話せるという。

しかも、強化した後だけど、話術の成功率が異常に高いんだコレが。
通常の話術士はフツー10から20パーセント台、30台いけば「スゲえ!」ってなるのに、ドラグナーはそれがデフォ。
最近では86パーセントなんて出ました。 感覚的には二回ほど勧誘すれば、たいていのヤツが五割くらいで勧誘できるという。
つまり四回やればほとんど成功します。

だからもう、戦う必要ないですね〜、早い段階でリミットオーバーしているHPを頼りに、敵陣に飛び込んで、言っちゃえば敵をぜーんぶ勧誘すれば勝ちなんで。
ま、ランダムバトルのお遊びですけどね、肝心な場面では使わないこと多いです、強すぎて。
あ、余談ながらひとりで出陣したらやっぱ死にますw

ついさっき知ったことなんだけど、FFTって最後のひとりが倒れるとゲームオーバーやん、だから勧誘で仲間を増やせばダイジョーブと思ってたが、違うと判明。
勧誘したてのキャラは勘定に入っていないようで、だからレーゼだけ出撃したら高確率で死にます。
香水によるリレイズ(次のターンで蘇生)は備えてるので、最後のひとりにならないよう誰か逃げ回る仲間がいればセーフ。

まあそれはいいとして。

かように知らないこと多いんですが、このたび暗黒騎士にチャレンジしようかと。
コレは2007年に登場した現行バージョンである「PSP版」から登場した新要素なのかな、昔プレイステーションでプレイしていたころの記憶はあまりないが、たぶんそう。
で、ジョブチェンジに必要な条件がわかりませーん。

ネットで調べればすぐわかるんだけど、ここはひとつ、自分で探そうかなみたいな。
まあ明日には意見がかわってるかもですが。

暗黒騎士っつーくらいだから、殺害数が多いほどよかろと思って、マラークに「密猟」をつけました。
なんでマラークかって? ここで活躍しなかったら他に出番ないやろ、コイツは。 だいたい厨二っぽいのが似合うのはクラウドかマラークくらいで、クラウドはソルジャーというお似合いの役割があるけど、マラークはもう基本ジョブの名称すら覚えていない薄さやん。
ちなみにラファは魔道士としての才覚があるんで、黒魔道士とかやってりゃ役に立ちますが、マラークは戦士としてもフツーなんで。

まあ密猟で、必要条件を満たせるかどうかも未確定なんですが。
他にも戦士系ぜんぶと、黒魔道士をマスターすれば、暗黒騎士とれるんじゃねーかなーと思います。
つか他にどんな条件があるんだ、ゲームのシステム上、もうやることないだろ。
それとももっと多くのジョブをマスターするのか? 編成がややこしくなるんで、最低限のアビリティだけとりたいんですけど。

という感じで。

あと百年は遊べるな(おおげさ)と想ったファイナルファンタジータクティクスでした。

※後述
とりあえずマラークが暗黒騎士なったので、じゃあジョブ条件みてみよかと調べたら・・・何だっけ殺害20名、黒魔道士、ナイトのマスターだっけ、あんがい簡単やん。
つてもFFTは慣れれば慣れるほど余分なスキルはとらず、つまりジョブマスターせずに進めるので、暗黒騎士という新要素を知らないと、いつまでもなれない。
で、強いかって? まあ強いよ。
しかし他のジョブも強いんで、どのくらいスゴいのかはよくわからない。
敵のHPを吸収する闇の剣みたいなこともするし、逆に自分のHPを犠牲に大ダメージ与えることも・・ああファイナルファンタジー4の暗黒騎士がモデルか。

まあいいや、やりかたはわかった。
で、今回ラストバトル直前まで進めたセーブデータはいったん廃棄します。
ものすげえ長いことプレイしてたが、まあ最初からやり直しました。 最初の、マンダリア平原はなーんも技能がない状態で、その戦いがいちばん楽しいとずっと思っていたんだけど、最近はマンダリア平原レベル1でもわりと楽に勝てますね。
ゲームのハードモードとかやらないタイプですが、FFTはそろそろ武器縛りとかやるべきなのだろうか。

という話。

最近観た映画






●空の大怪獣ラドン


案の定、HULUに来てますねゴジラ特集が。
いやー何年ぶりですかね、ゴジラ2014が登場して次の年くらいですかね、シン・ゴジラの前くらいで。 だとすると2015年夏?
四年ぶりくらい?

まあいいや、間にも来ていた時期があったかもだが知らん。

なんにせよ、夏は何かしら怪獣映画があるもんですね、こうした配信がはじまる前は川崎市民ミュージアムで上映したりしたもんです。
でもってHULUチェックしたらかようにゴジラ特集あったもんで、予定になかったけどHULU課金した次第。
まーそんな場合じゃないんですけどね、できれば自分の動画を作りたいし、だいたいHDDレコーダーに録り貯まったアニメやら映画やら消化したいし、なーんかYouTubeでもニコニコ特撮でも、観たいもんけっこうあって、でも全部カバーできないので大部分スルーしているという状況。

しかし先日、ゴジラ キング・オブ・モンスターズを観てきて、全世代ゴジラシリーズのパロディと言うか、まあシン・ゴジラ以上の悪ノリ映画だったわけです。
もう何をどんだけ盛り込んだか把握できないくらい。
これは面白いということで、じゃあ過去の東宝怪獣映画みたいなと想ったわけです。 まあ東宝怪獣に限らない取り込みっぷりでしたが。

前回のゴジラ特集でもそうだったように、今回も昭和29年のゴジラから視聴する予定ですが、面白いことにゴジラ以外もいくつか揃えていて。
ちょいそっちも観たいので、まずは空の大怪獣ラドンを選びました。
HDで観たいですからね、できれば映画館でもう一度観たいくらいで。
そう、最初に観たのは浅草東宝なんですわ、なかなか印象深い上映といいたいとこだけど、当時の思い出は忘れたw
ただ、ほぼ正方形に近いスタンダードサイズで、多少は傷があるものの、例えばフランケンシュタイン対バラゴンとか美女と液体人間とか、カラーシネスコ作品に比べりゃあキレイなもんだったという記憶はある。 逆に言えば、浅草東宝のオールナイトで上映するフィルムは退色、変色は当たり前で、傷はシネスコだから二倍くらいの幅に強調され、音声もブツブツだったりスゲえ状態でしたね、そこは懐かしい。


ここ二十年くらい、東宝の怪獣映画に限らないんだけど、古い映画の復元という取り組みが盛んで、もう観れないんですガタガタのフィルムは。
いいことなんだけどねそれは。
ただ、レンタルビデオ屋でもなかなか揃わないタイトルを浅草東宝で観たのはやはり貴重な体験であって、忘れている場合じゃないなと想ったり。

空の大怪獣ラドンですが、内容の感想はまあ、たぶん過去にやってるんで割愛。
このたびゴジラシリーズを連続で観ることになったので、ラドンの最初20分くらいはずっと画面調整してました。 シネマモードから詳細設定オンにして、アレコレやったけど、最終的にはデフォルトに戻してそっからちょい修正しただけという無駄手間。
しかし、わりと納得できる画質で見れそうです。
ここはけっこう悩みどころなんですよね、今のテレビは解像度こそ幅1440だっけ、疑似HDなんですが、画質は店頭に置いてある新型にわりと近い。
家庭で映画を観るなら不足ないスペックということです。 しかし解像度はいいとして、コントラストとかダイナミックレンジは映画館の上映にかなうはずもなくて。 そこが考えどころなわけです、テレビだと割り切ってかように調整するか。
いやいや映画だから暗い場面は黒レベル引き締めて、なるべく映画らしく突き詰めよう、と頑張るか。

まーけっきょく、よくわからんので先述したようにデフォルト設定に頼ったわけですが。

ともあれ、かなり納得のいく画質で観れました。
でも怪獣映画だけは(だけは、ってこともないけど)映画館で観たいもんですね。 何かが違う。

とまあそんな感じで。



●ゴジラ(1954)


これからひと月くらいかけて、ゴジラシリーズを観ます。
つーわけで、初代ゴジラ。

ゆうても何度目でしょうね、観るのは。
まあ何度観てもいいものはいいのですが、さすがに以前と違って、今は感動薄いかも。
というのは、前は劇中の台詞、ぜーんぶ覚えていたんです。 いまはだいぶん忘れた。
忘れるくらいだから薄いのでしょう。

作品の感想は、やっぱり前に書いたはずなんで省略。
そして、この話もしたかな。 レンタルビデオ史みたいなもの。
最初は限られたレンタル店にしかなくて、しかも1500円もしましたぜ、貸出何日だか忘れたけど。
でもってVHSの時代からDVD時代に移行してから、内容的にもなんか違いがあって。
最初に観たのはラドンと同じで浅草東宝、だと思う。 たぶんレンタルビデオより浅草東宝が先。
ともあれ、VHSと浅草東宝で観たときには無かったシーンが、いくつか出てきたんです。

小鳥小屋からみるゴジラとか、ビルの下の母親と子供とか、電車の中での会話劇、遊覧船、そんなとこかな。
いやVHSレンタルで繰り返し観たんで、そこに無かったのは確かだと思うけど、浅草東宝での上映はどうだったかなあ。
まあとにかく、いつ頃からか、いま配信でやってるようなゴジラになったわけで。

映画館で観たのは浅草東宝だけだと思うけど、もしかしたら川崎市民ミュージアムもあるかも・・いやハッキリしないな記憶が。
ちな今年は川崎市民ミュージアム、怪獣映画やらないようです夏の間には。

それにしても、DVD時代を過ぎてHDコンテンツが出回るようになると、かなり鮮明なフィルムが再現されて驚きますね。
劇中の研究室セットなどの機材などもよく見えるし、新聞の文字もぜんぶ読めそうで。
あ、この「新聞の文字が読めそう」ってところで、映画館でソレを実感したような思いがあり、だもんで「もしかして市民ミュージアム」と思ったわけです。
うんDVD時代からHD配信時代の間に、観たような気がしてきたミュージアムの映像ホールで。


なんにせよ、今でも数年おきに観ているわけで、ホント馴染みの映画。
なんだか自分の身体の一部のよう。

そうそう、ゴジラ(キング・オブ・モンスターズ)のレビュー動画で思い出したことなんだけど、エンドクレジットに着ぐるみを着た中島春雄の写真が出てくるんだよね、この新作ゴジラは楽しいツッコミどころがてんこ盛りで、先に書いた自分のwiki文には載せ忘れたんだけど、怪獣映画でかようなメイキングシーンが映ったのって、過去にあったっけ? という笑撃でしたw

他にもサントリーボスCMもありますな、わずか一分か二分のCMのために、わざわざ新しくゴジラ着ぐるみと街のセットを造って。
バカバカしいほどの手間、でも好きですね無駄な情熱。
そのテーマも、中島春雄スーツアクターなわけで。

そーゆー伝説なんですよねホントに。

とまあいろいろと語りたいけどこのへんで。



●ゴジラの逆襲


初代ゴジラと違って、逆にあまり観ないのがこちら二代目。
カラーでもないし、キングコング対ゴジラほどの超大作でもないし。
なにより急遽つくった感が溢れ出てますね、コングの復讐みたいに。

ゆうても白黒時代の良い特撮の代表ですけどね、カラー時代と違ってやりたいことなんでも出来たっぽいので、嫌いじゃないっす。
ちなみに白黒だからハイクオリティってわけでもないようですね、むろん感度は高いようだし、解像度もあるんでしょうが、35ミリフィルムならカラーでもけっこー良い画質が得られるみたいで。

ちなみにVHSビデオの時代だと、そもそもプリント状態が悪かったような気がする。
前にも書いたように、近年は過去の知的財産復元の動きがあって、DVDやHDのデジタルフィルムは良い画質が当たり前なんですが、80年代、各地の映画館で上映するフィルムやVHSソフトはまだまだザラザラのを映していたのでは。
つかピントが甘い映画、という覚えがありますねゴジラの逆襲。
コレも浅草東宝で観た記憶がありますが、それは東京のとなり川崎市に住んでいるからできることで、ほとんどの人々は映画館で観る機会もなく、テレビ放送もほとんどないため、VHSレンタルが普及して十年以上、質の悪いゴジラの逆襲を観続けたのだと推測。

まあ知らんけど。

内容的にもじゃっかんムリがあって、民間の飛行士がどこまで物語に食い込めるか、って当時の海外SFモンスター映画も同じです、苦労してます。
そしてなにより特撮もまだまだ未発達で、腕とアタマが別体のセパレートゴジラスーツを今回だけ、使用したんだっけ。
有名なのがゴジラを氷雪崩で封じ込めるという作戦。
未発達な特撮だから、ここではホンモノの氷を使っちゃった、という。 いや危ないだろホンモノはw
トラックで運び込んだってゆーから、そうとうの量で、ゴジラスーツにぶつけたら中の人脱臼するかもしれないと思うのだが、大事には至らなかったそうで。
後年では軽い素材を使いますね、雪崩でに見えりゃあいいんだから。
ミニチュアで、白黒フィルムならなおさらなのだが、直球でホンモノの氷という時代。


こっからちょい次作のキングコング対ゴジラを語るけど・・・。
島に切込みを入れたような地形で、ゴジラを氷に封じ込めたんだけど、それ以来そこを監視していなかったんですね〜今じゃ考えられない体制です。
フツー監視所つくって、人員を最低ふたりは常時配置して、ゴジラが出てこないか見張るっしょ。
じっさいこの氷はおそらく圧力でひとつの塊となり、あの地形だから氷河となって海へ流れ出し、小さな氷山となって北極海とかさまよっていたんだよ、それに米原子力潜水艦が遭遇して、イッツゴッズィーラとかなんとかトラブルとなって。

このいい加減な脚本を反省したのか、ゴジラvsスペースゴジラでは監視員がふたり三人くらい常時ついてます。 なんか左遷っぽい雰囲気はあるが。
あのスペースゴジラ寸劇を、白黒時代にも観たかったんですけどね〜という、どうでもいい話か。

※後述:あとでスペースゴジラみたら監視員じゃないこと判明。 まあいいか。

とまあ、いろいろ語りたいけどキリがないのでこのへんで。


●キングコング対ゴジラ


カラーになって大復活、7年ぶりですゴジラ映画としては。
しかもRKOにキングコング使用料を・・映画一本撮れるくらいの金額を支払って登場させたってゆーから豪気です。 (あとでウィキペディアみたら一本じゃなくて三本分だってさ)
単純に予算でいえば、歴代もっとも巨額なのではないだろうか・・・じっさいに撮影に使える制作費は次の対モスラのほうが上だろうけど。

ちなこの七年間、何をやっていたのかおぼろげな記憶をたどると・・・・まず怪獣映画のカラー化としてラドンが、 シネスコとしてモスラが。
他にも地球防衛軍とかこの七年に該当するのかな、アレは古い雰囲気の映画だし。  他にもガス人間やら液体人間やら、怪獣以外もいくつかあって、でもゴジラは久しぶりやな〜って雰囲気でしょうね、今作は。

そして、もっとも昭和臭がプンプンするのがこのキングコング対ゴジラです。
次作の対モスラと比べても、昭和の香りがハンパないです。
ただ、高島忠夫が住んでいる団地はリアリティがないですね、もう明らかに内装がスタジオ撮影って感じで。
団地の外観は早くも工業団地みたいな、そっけないことになってますね、モダン住宅らしくない。
しかしまあ、当時バリバリに働いていたテレビマンが住める高級マンションみたいな位置づけなら納得できる。

ゆうてもその「テレビマン」が正体不明ですけどね・・・さいしょ高島忠夫がやってたのはドラマを叩くこと、次は南海の島に探検ですか。 具体的な役職がわからない。 また有島一郎演じる宣伝部長は、スポンサーであるパシフィック製薬とどんな関係なんだろ、スポンサー側の人ならテレビマンは頭が上がらないはずだが、やっぱりテレビ局側の人なんですかね。 そこがさっぱりわからないっつーか。
もしかして昔は、企業がテレビ事業部とか持てたのかなとか想像してみたりする。
だとすると高島忠夫も有島一郎もパシフィック製薬の人間、ってことになるのだが、そうは見えないし。

初代ゴジラに負けず劣らず繰り返し観た映画で、むろん好きなんですが、いっぽーでキングコングの造形は手抜きすぎて許せん、とも思ってます。
まあ次の有名なキングコングはリック・ベイカー製作&演じるスーツメーションになるわけで、ソレと比べるのも酷なんですが、やはり酷い。
まあ62年の日本だから、造形技術がないのはわかるよ、スーツに植毛とか難しい時代だろうとは思う。
問題は顔であって、それもメカニカルが稚拙とかそーゆーのじゃなくって、顔の彫刻です彫刻。 ちゃんとデザインしろっての。
ソレさえ出来れば、ほとんど表情が動かなくてもかまわないのだが・・・。

 ↑トップレベルの人気を誇るキンゴジ

コレは後の平成ラドンにも言えることで、こちらは動きの固さですね問題なのは。 ちゃんとスポンジーなフォーム素材使って、なめらかに動くギニョールとか用意すれば、逆に造形がチャチでも表面材質が手落ちでも納得すると思うんだけどね、要は優先順序ができてないため、何もかもチュート半端。
まあ腕をスッポリ入れるギニョールで演技しているとこ、想像してほしいもんです。 今のCGと同じように、なめらかに動くっしょ。
じっさい海外特撮では定番テクニックだし。 動き良ければ造形がテキトーでも通用すると自分は思うが、どうやら多くの日本人が違う意見な様子。

こーゆーこと書くと「限られた予算や時間でそんなん出来るわけないやん」と言われそうだが、いや逆に予算も手間も少ないってラドンのギニョールは。
コングの顔に関しては、映画三本撮れるほどの予算で使用権得たのだから、そのくらい奮発しろという話。 デザイナーをちょい引っ張ってきて、顔の彫刻をして、顔だけを成形するために釜をひとつ造っても、ゴジラスーツまるごと焼く窯に比べりゃ大した手間じゃないやん、つか既存の設備でできるっしょ。
要は、気を配ってなかったんだよコングの顔は。
平成ラドンはまあ、海外特撮みたいなメカニカルをやってみたかったんでしょうね・・・気持ちはわかる。

しかしまー結論として、自分が映画の当時スタッフだったら、やっぱりコングの顔まで気が回らんでしょうね、そーゆー時代だし。
また平成ラドンに関しても、グレムリンやゴーストバスターズのメイキングでみたアレコレを、この機会にやってみたーい、となるはず。
だから後から、今、あれこれ言っても仕方のないことだと思う。

話逸れた。

ゆうても、あまり長く語るのもめんどいのでこのへんで。


●モスラ対ゴジラ


順調に、順序よく観てまーす。
HULUに、久しぶりのゴジラ特集。 夏はやっぱり怪獣映画だよね! というのはここ二十年くらいの持論。
平成ゴジラこそ冬、年末から年始の定番コンテンツとなっていたが、古い怪獣映画の予告編みるとなーんか夏休みの匂いがプンプンするんです。
あるときは田んぼのあぜ道を走り、あるときはカブトムシを探して林に分け入り、あるときは砂浜を散歩、そして友達さそって電車で映画に・・・。
まあそんな充実した夏休みなんて存在しないんだけど。

たぶん、怪獣総進撃までは、順序がわかります。 覚えてないけど、考えればわかるみたいな。
平成仮面ライダーも龍騎とかファイズあたりまでは余裕っしょ。 わからんのはディケイドの後からであって。

モスラ対ゴジラまでは、フツーに順番おぼえてて、予算的にはイチバン充実していた時期ですね。
モスラは三年ぶりの登場なのかな、いくつか決まりごとがあって、ひとつは小美人ですが、もうひとつはインファント島のダンサーという見どころ。
そのインファント島ダンサーも一番人数が多く、またセットも広いのがこのモスラ対ゴジラなのではないだろうか。
『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』のころには、だいぶん人数も減ってセットも小さくなっていたような記憶があるようなないような。
あ、もひとつは卵から幼虫、あるいは蛹から成虫みたいに変態をみせるという決まりごと・・・これは必須だっけ?

まあいいや、小美人と変態と歌ダンスがモスラ映画の決まりごとと仮定して。
なんかマクロスシリーズみたいだな。

スッゲエ超余談だが、進撃の巨人は壁、立体機動、巨人のみっつのうちふたつまで揃えれば「進撃の巨人」として、海外に安売りすればいいと思う。 複数の国に・・・そうすりゃあ面白い映画が誕生する気がする。 B級低予算で。

作品中、半分の画面が何らかの特殊効果という、市民ケーンみたいな触れ込みもあった記憶があるのだが、そこははっきりせず。
記憶そのものが曖昧なのは他にもあって・・・ゴジラ対策って意外や意外、高圧電流が効果的なのだが、ソレっていつ頃からだっけみたいな。 ゴジラの逆襲からだっけ。 また、ゴジラの入場テーマっていつ頃からあるっけみたいな、ファンとは思えない知識の欠落がありますw

少なくともゴジラ入場テーマは、このモスラ対ゴジラではタイトルから出てます。
仮に初代ゴジラには無かった曲だとすると、二作目は佐藤勝音楽だし、じゃあキングコング対ゴジラからなのかな、とも考えられる。
いやー以前だったら分かったのだろうが、今は逆に観すぎて、脳内チャンポンになってわからんこともあるんです、はい。

まあいいや、今作の見どころ。
まずゴジラスーツは通称モスゴジ、前作のキンゴジが一番人気だと思うけど、今回のもなかなか。
なんつても上目遣いとプルプルしたほっぺたが人気の秘密かと。


あとはけっこー些細なことなんだが、ネット作戦が何度みてもトリック見破れず。
説明すると四機のヘリが広げたネットを投下するってシーンであって、何度も繰り返し実行するわけです。 ワイヤー製のネットらしく、それでサンダー作戦がより効果的になるという、つまり電気を誘導するんでしょう。
そんなん、どーやって撮るんだろうという疑問があり・・・まず四機がネットの四隅をもってて、同時に切り離さないとキレイに投下できない。
これが、見事にシッカリ切り離すんです、切り離しの瞬間、ワイヤーから小さな光と煙が出るので、火薬をつかったギミックには違いない。
単純に考えると、電着ですね。 4つの接点に同時通電、それで疑問はひとつ解決なんだけど・・・。
その、通電用のワイヤーが見えない。

うーん、ワイヤーを白く塗っているのだろうか・・それにしても見えない。
また、飛行機ではなくヘリコプターをどーやって吊ってるのかという別な疑問もあって。
コレは難易度高そうな特撮ですね。

まあ些細なことでした。

いろいろ語りたいのは山々なれど、ぜんぶはカバーしきれないので最後にひとつ。
スッゲー気になる要素として、インファント島に上陸したさい、亀みたいなのが後ろにいるという・・。
いちおう自分史を言うと、やっぱり浅草東宝ではじめて視聴、その後VHSレンタルで何度も視聴、そしてDVDレンタル、HDでの配信って順かなこの映画を観たのは。 とーぜん劇場で観たときから「なんじゃあれ」だったけど、その後は永らく、VHSの画質で確認しようとするがなんだかわからず。
赤べこみたいに首をゆっくり動かしてるのはわかるんですがね。
いまHD画質で改めると、瞬きもしているので生きている生物としか思えないんだけど、周囲のホネホネと同類にも見えるという謎。


キングコング対ゴジラのオオトカゲは怪獣図鑑にも載っているけど、このウミガメらしきものは誰も語らないので、わからんとです。

※よく調べたら「インファント島の怪骨」という名称があると判明。
しかし公式の怪獣図鑑などにはやっぱり載らないタイプのマイナーキャラっぽいです。 怪獣映画って奥が深いもので、こんなんでもフィギュア化の経歴があるということで、でも謎は謎のままということでした。


出番はワンシーンというか、ワンカットなのだろうか、完全に背景となっていて、でもかなり巨大な造形物なので、ホント不思議です。
ムリに考察すると、造ったはいいがデキが悪いので、クローズアップが一切ないという結果・・・みたいな?
まあいいや。

とまあ、そんな感想。


●三大怪獣 地球最大の決戦


はいキングギドラの初登場作品です。
余談ながら1964年ということで、前作のモスラ対ゴジラと同じ年なんですね。 正月映画のピンチヒッターだそうです。
そーいやゴジラ十周年でもありますな。
そして東京オリンピック、新幹線開業など、戦後日本の節目みたいな時期ですね、映画には反映されてないけど。

まだまだ予算潤沢なゴジラ映画で、すでに大衆文化がテレビに移行し始めていること、劇中のワンシーンでも感じられるので、こっからですね。
こっから徐々にテレビに押されて、劇場映画の予算も減っていって、究極的にはゴジラ対ヘドラに至るという。 あいやヘドラの後も減っていったようなんですが・・・たいへんな時代です。

つかこの作品でさえ、例えばモスラのときに比べりゃ、ちょい省力化されてますね。
つまりモスラの幼虫が、1961年のときは10メートルの、複数人着ぐるみだったのが、モスラ対ゴジラの時から見た感じ1メートルくらいのメカニカルに変わっているという。 設定自体も小さくなってるんですが、撮影用モスラを小型化すれば街のミニチュアセットも小さくてすむ、という合理性でしょうね。
まあモスラ対ゴジラでは、街中をモスラが歩くシーンはないんですが。
あとはゴジラと共演するのに、設定上もじっさいの造形も小さめのほうが都合いいし、二種類のスケールを別撮影する手間も省けるし。

そんなわけで、ややスケールダウンした撮影なれど、このモスラメカニカルはかなり高性能なギミックだった様子。
じっさいモゴモゴと虫みたいに動いているし、それがワンオフで作られたメカであり、時代性も考慮すると驚愕に値する。
このモゴモゴメカ、のちに何かに流用されたと記憶しているが、なんだったかな。 ウルトラQのナメゴンだっけ・・・。
まあともかく、省力化されても贅沢なんです。

ところでオープニング、キングギドラは表面材質のウロコだけ登場で、まあ期待度が高くなる演出ですが、この存在は当時、知られていたのかな。
予告編とかでキングギドラの顔出ししてたのだろうか、知らないまま観ると、オープニングのウロコが何なのかワクワクするでしょうね。

あとはあれだ、黒部ダムの地下バス停、なーんか「いつもの場所」みたいに見慣れているんですが。 他になんかの映画で観たっけ? と思う。
むろん「黒部の太陽」では映ったはずだが、それ以外でもあったような。
今はたぶん、スゲえ朽ちているでしょうね・・・。

あと何があったっけ・・・そうそう、ウィキペディアみたら衝撃の事実が。
若林映子演じるサルノ王女にも、フルネーム設定があるんですね・・・それも「マアス・ドオリナ・サルノ王女」。
「まあ、素通りなさるの?」ってダジャレかよwww いやー劇中でフルネーム発音したっけ誰か。 言えないですよね、これは。
余談ながら若林映子といま書いたが、今回ウィキペディアみるまで、わかばやし・えいこだと思ってました長年。
正解はわかばやし・あきこだそうです、道理で変換が。

あとはマルメス刺客の楽しい死に方とか、モンキーレンチで殴られたヤツがホントに痛そうとか、面白い部分は多々あります。
急遽つくられた映画とは思えないですね、最終決戦は巨大な富士山を描いたホリゾントのセットで、なかなか盛大な祭りみたいな。
当時、テレビじゃできないでしょうね、初期のテレビジオン受像機がどんな性能かしらないけどさ、今で言う4kに匹敵する絵を、受け止める画質はなかっただろうと思うから。

そーいやパシフィック・リムという映画のメインステージになるくらいで、海って重要なんですね怪獣映画において。
東宝は巨大な撮影プールがあってよかったが、アレってなんで作られたんだっけ。 海戦映画でも撮る予定だったのだろうか。
まああとでネットで調べます。

他にも書きたいことあった気がするが、思い出せないのでこのへんで。


●怪獣大戦争


HULUのゴジラ特集、毎日一本みてますが、そーゆー予定でも個人イベントでもなく、単なる結果です。

ちなみに映画のデータとして「観客動員数」というのがありますが、初代ゴジラが960万人だっけ、ちょっと信じられない数字で。
日本人の十人にひとりは観ているみたいな勘定になるんですけど。
またキングコング対ゴジラは1000万突破で、一番人が入った作品なんだけど、その後は順調に下がって落ち着いてます。
怪獣大戦争は300から400万を推移している時代ですね。
やっぱテレビに押されてるってのが数字でも実感できそうな話。

まあ平成ガメラシリーズはあんだけ評価が高いのに動員数は百万人前後だったので、この数字は作品の質を示すものではないです。

それとさっき、岡田斗司夫ゼミをYouTubeで聴いていて思い出したのが、初代ゴジラが幻の映画だったってこと。
なんせ白黒映画なんてリバイバルもしなかったし、テレビ放送もしなかった時代が長かったですからね、レンタルビデオというものが出るまで、動画でみるってことが一切、できなかったんです昔は。
怪獣映画大百科だったっけ・・分厚い文庫みたいなものを、目を皿のようにして読みふけって、初代ゴジラが動いている勇姿を想像するしか。

というわけで、レンタルビデオ時代の以前は、怪獣大戦争あたりがみんなが知ってるゴジラだったわけです。
理由は簡単、テレビ放送してたから。
余談ながら、初代ゴジラだけじゃなくって、例えばウルトラQもそうでしたね、マジでレンタルビデオはじまるまで、観ることがなかった。
ウルトラマンからウルトラマンレオまでは今でもフツーにテレビ放送してるけど、Qはマジで幻だった。
カネゴンやバルンガやペギラなど、特徴的なビジュアルは本などで出回って知られていたけど、映像は皆無でした。

80年代も前半と後半ではまったく時代が違っていて、前半は過去の映像資産に興味が無いのか、かように見る機会も与えられず。
ひるがえって後半では、例えばウィリス・オブライエンの「キングコング」や「コングの復讐」などがテレビ放送されてます。 録画して二十回は繰り返し視聴しただろうか。 要は旧い白黒映画もけっこう人気コンテンツになってきたってこと。

まーいいや、それよか本編の疑問。
最重要アイテムである「レディガード」ですね。 ありゃあ、何なのかと。
いちおう「携帯用警報機」みたいな能書きが画面に映ってるが、単なる防犯ブザーと考えていいのか。
調整中のシーンがさいしょにあるけど、むっちゃ複雑な電気部品の集合体ですぜ、しかも性能は「横丁からでも聞こえるよっ」だそうでハイスペック。
気になって現在のものを「防犯ブザー 分解」で画像検索したら、やっぱり単純な電池とスイッチとブザー構造ではなく、電子部品が組み込まれている。
じゃあ、映画の時代(1965年)の技術ではトランジスタを多用したってだけで、今の防犯ブザーと同じってことだろうか。

何気にスゲー疑問なんですよねレディガード。
当時だと単三電池が普遍的。 まあ8ミリカメラには多少詳しいから知ってるのだが、65年には水銀など、ボタン型電池が多数あったわけで、でもフツーは単三電池だよね。 同じくらいの年に売り出されたフジカP-1やP-300などは単三電池とボタン型電池併用だった。

その出力で横丁から聞こえるって、単純なブザーじゃなくて、合成音なんでしょね。
つーかその20年後の80年代にはもう、集積回路が当たり前でカード型電卓がワゴンセールで、記憶が正しければ980円とかで売ってたわけで、ものすごい時代の移り変わり方してるなと思う。 おそらくAmazonで買える防犯ブザーも、レディガードと同等の性能があるかと。


ちなみにAmazonにある製品200個くらいをぜーんぶみたけど、デザインはほとんど同じですね、キーチェーンないしリングを引っ張って鳴らして、でかいボタンで停止するんだっけ・・・自分が子供の頃は使い方講習とかなかったんで知らんけど、よもや世界共通のユニバーサルデザインなんだろうと想像する。

いやいやそーじゃなくって、防犯ブザーもシンプルに電池、スイッチ、ブザーのみっつで作れるやん、そーゆーの当時はなかったの? という疑問。
劇中のレディガードほど高性能じゃなくってもいいじゃん、戦後も戦前も今と同じ、アイデア勝負の商売だったんだから、あるような希ガス。
まあそれにしても、レディガードの、何というオサレなデザインでしょう。
ほとんどコンパクトというか、ひみつのアッコちゃんというか・・・余談ながら魔法のコンパクトは、90年代の三代目がややデカいんですよね、たぶん電池と何らかの電子ギミック内臓なのだと想像する。
おっとレディガードでしたね、なんだか欲しくなるおしゃれデザインですが、似たような存在を知ってます。
あの形と質感を備えた全く別な製品があって。

ズバリ、ナショナルの黄金懐炉です、今はないベンジン使用の白金懐炉。
ちなみにコールマンからよく似た製品「ポータブルイージーウォーマー」が出てましたが、今じゃ絶版なのか、高値となっているという。
黄金懐炉はいつか欲しいですね、ハクキンカイロを6つもってるけど、まだ欲しい。


とまあ、レディガードでだいぶん語れました。

あとは・・・・X星人の作戦がよくわからんですね。
何度も地球とX星を往復していろいろ仕込んでいるようですが、最終的にはゴジラとラドンとキングギドラをリモートコントロールして地球を攻撃しているわけで、じゃあ途中のいろいろは何だったんだ、という。

そんな感じで、他にも語りたいけどとりあえずこのへんで。


●ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘


前回までカナリ威厳があったゴジラ映画ですが、イキナリこーなるのが面白い。
ゆうてもまだまだ大予算ですね。 しかし内容的には今までの王道から、劇中でも何度か言っているようにアイデア勝負となります。
じっさいバラエティ豊かで、繰り返しみるとだいぶん楽しい映画であると気づいたりして。

これまでゴジラ、モスラ映画で築いてきた設定をフルに活用しているし、なんとなく平成ゴジラみたいな印象が。
時代的には1966年だっけ、もうウルトラマンの頃か。 テレビドラマよりでっかい絵を撮ろうという意気込みも感じられて。
じっさい劇中の革命的組織「赤イ竹」の基地は、例えば仮面ライダーのショッカー基地より贅沢なセットで、むろんスタジオ撮影も多いんだけど、オープンセットを組んだりするあたり「仮面ライダーも本来はこーゆーのを撮りたかったんだろな」と思えてきて。

あとは展開がイチイチ楽しい。
悪く言えばナンセンスなんだけど、悪運が重なって強引にドラマにしていくあたり、ホント楽しい。
時代錯誤の漁村少年と、パッパラパーな青年ふたり、まあ体力だけは自慢らしいが・・・それと金庫破りが出会うの縁。 アホかw でもいいなこれ。
それと面白いと思ったのは敵の武器庫を物色して「ショッピングはもういい、行くぞ」みたいな、ロールプレイングやアドベンチャーゲームでおなじみの台詞が、もうあるんですよね。
まースパイ映画ブームもずーっとあったわけだし、気の利いた台詞はこの当時だいぶん出ていたと思われ。

実はこれ、一週間くらい? けっこう長い日数の話なんだけど、退屈しないですね。
三箇所くらいで同時進行の物語が、完全に連動してるから。

怪獣でいうと嵐の中で現れるエビラのハサミ、そうとうな迫力ですね〜本体が登場するとややガッカリなんですが。
外骨格の怪獣は一見鋭くて硬いので強そうですが、引っ張れば手足がとれるっつー弱点があり、けっきょくは弱いもんですな、モスラは外骨格の中では別格なほうかも。 雰囲気的に対エビラ戦は、メガギラス戦っぽいです、部位破壊とかあるんで。

大航海に使われたヨットの名前がヤーレン号で、なんとなーく日ユ同祖論を思い出す。
たぶん、このころ日本で活躍した「外国人俳優」には、ユダヤ人は多かったんじゃないかな、ほらほら昔の人は白人もユダヤ人も区別つかないから。
じっさい、テレビ特撮でもよく登場していた「外国人」に、けっこー濃い顔たまにいるんで、もしかしたらユダヤ系・・・とか思うわけで。
ちなインファント島の連中を日本人が演じているのは、まあムリがあるような気がするが、これは別に南方諸島との同祖論ではなく、単純にあっちの俳優陣が揃わないだけでしょう。 今だったら国際的な業界ネットワークでどうとでもなるんですが。

以前は、比重の軽い作品でしたねゴジラの中では。
理由は簡単、音楽が伊福部昭ではないから。
しかし佐藤勝曲も、いまじゃー黒澤映画もあることだし(大人になってから黒澤映画みるようになった)、わりと違和感なく聞ける。 余談ながらやっぱり90年代だと伊福部信仰みたいなのがあり、だから平成ゴジラでは、無理して音楽担当してもらったんだよきっと。
ま、いまでも伊福部音楽の価値が下がってるわけじゃないが、佐藤勝も良い、という感じで。

ところでこのころはもう、ゴジラに対する恨み言は忘れられている様子ですね。
日本に上陸して都市部を破壊しない限り、まあ困った奴だが存在は否定しないくらいか。
映画のラストではゴジラへの同情論もあり、でも原爆くらいじゃ死なないだろアイツは。

とまあ、とにかく楽しい、そんな作品です。


●怪獣島の決戦 ゴジラの息子


けっこう長いタイトルなんだよね、むろん自分は「ゴジラの息子」とだけ覚えているんですが。

あれ、今回も音楽は佐藤勝か。
この作品は、前作ともちょいと違うようなツッコミどころが満載でっせ。
まず、ゴジラの着ぐるみがモコモコしておかしいw おそらくミニラを小さく見せるためであろうというのが、もっぱらの定説みたいです。
あとはゾルゲル島での気象実験、あんな小さな機材でシャーベット計画はムリじゃろ、と思う。
しかも雨を降らすだけじゃなく、雪を降らすってのがムリあって。
またこのゾルゲル島は人間大の巨大カマキリやクモンガが生息するという、ムチャクチャなロケーションで。

他にもあった気がするツッコミどころだが、とりまおいておいて。
それよか面白いのは研究員のひとりを土屋嘉男氏が演じていて、まあ今回はいつにもまして東宝おなじみの学芸会(良い意味で)みたいだけど、まあ当たり役ですね、このたびの、憔悴した隊員は。
真顔に定評があるのか、黒澤映画でも重要な役どころが多いですよねこの人。
またここまで残っている面々は(スタッフ・キャストともに)とくべつ特撮に理解があるタイプで、平田昭彦もそうだけど、土屋嘉男といえばX星人の総司令っつーくらい、やる気満々なメンバーなのが頼もしい。

ところで怪獣映画って今でも数年に一本くらい、いや今って映画史からすると多いほうだと思うけど、本格的な怪獣映画として制作されたといえばパシフィック・リム、14年版のゴジラにパシフィック・リムのアップライジング、いま公開中の新しいゴジラ、そんな感じでマイナーな作品はもっとあるし、怪獣そのものは映画の中でちょいちょい出演するようになったのは、たぶん映像技術の発達のためかと。
それでも毎年はないのは今も昔も同じようで・・・。

理由はどうも脚本ができないためらしいです、直接に聞いたことじゃないんだけど、間接的にそんな雰囲気を感じるような文面は多い。
そりゃーまー、自分がゴジラ映画考えろとか言われても、なーんもアイデア出ませんから。 まあそうだろうな、と思う。
ファン公募ならいくらでもアイデア集まりそうですが、制作側はどうもそれ、あまりやりたくないようです。
こちらの理由はよくわからんが、複数あるんでしょうねワケが。
だいたい「自分たちで考えた!」という自負はもっていたいでしょうし。

そんな中でゴジラの息子はよく考えたなーと思ういっぽう、当時はまだアイデアが貯まっていた時期でもあったでしょうね。
今でも「まだやってないこと」はいくつかあるらしく、機会待ちなんですかね、機会もあまりないと思うが。
単にバーサスならラドンvsバラゴンなど、いくらでも出てきますけどね、芯のシッカリした物語やアイデアはかなり出尽くしたはず。
昭和だと「ゴジラの子供、まだやってないじゃん」みたいに、求心力のあるアイデア残ってますから、あとは物語を添えるだけか。

南方の島は海外ロケを行ったらしいですが、そこは平成ゴジラのほうが多いですね、いわゆるバブル景気のちょいあとくらいで、海外旅行が非常に安いとされた時代なんで平成は。
昭和だとかわりにセット撮影が多く、まあ贅沢ですないま見ると。
しかもセット撮影ってなーんか楽しげですよね、カラー映画だとなおさら。
野外でもセットでも高画質が可能になって、絵が映っているだけでワクワクってことは観客側の変化もあり、もうありえないこと。
ここは技術の発達で失われた部分ですね、もう覚悟を決めて撮るしかないでしょう、今後は。 まあ業界人ではないので他人事ですが。

そのセットも、徐々に小さくなってるんですが、今どきの邦画を思えばまだまだ広大。
研究施設とその庭が作り込まれていて、マット画、ミニチュアセット、海外ロケ、また別な室内セットを組み合わせて、なんか愉快です。
またイチイチ特筆しないけど、映画編集の技術は高いんですよね当時の映画は。
そもそも撮影の段階で多角的な絵をたくさん撮っている様子。 そりゃ編集しがいがありますね。
今の、むっちゃ尖った海外の傑作に比べりゃ甘いでしょうが、下手な現代ドラマよりはるかにうまい。

だいたい多くのゴジラ映画が90分以内に収まっているのが、大したもんだと感心する。
長い映画が悪いとは言えず、ソレゆうたらスパルタカスや十戒、ベン・ハーなんかダメダメってことになるやん。
しかし「明らかに無駄に長い」って作品、今でもありまっせ。
ゴジラの息子では、この時間内でトラブル多発、例えば熱病とか盛り込んでます。
しかし未開の島で、かような困難に対する処方があるってのは、現代でも夢見るファンタジーですね、過去のシリーズでは赤い樹の実が放射線被爆に対する特効薬だったり、キングコングの鎮静剤だったりしますが、今回は島の中央だっけ、湧いている赤い水・・・やっぱり赤かよ。
熱が下る薬になるそうです、例の頭に血が上っている土屋嘉男隊員は余分に飲まされましたw

クライマックスは怪獣たちが大暴れで、それを封じ込めるために実験再開、しかし結果論でいうと最初にカマキラスが敗退して、次にクモンガがやられてゴジラ親子が残ったため、脱出手段としては無意味ですが、学術的に大成功、というオチ。
「こんなところにいられるかー」と言っていた土屋嘉男隊員は最後、率先して実験に取り組んだため、ドラマとしても面白いですね。

またラストは救助船が見当たらないなーオモたら潜水艦かよ! という、当時としてもよくあったと思われる展開でした。
スパイ映画ではもう、普遍的なネタでしょうね、潜水艦は。

最後に見どころは・・・いろいろあるけどやっぱりサエコですかね。
前回のインファント娘を演じた水野久美(29才とは思えないよね、昭和なのに)に続き、美女を配置して映画としての備えは万全です。
また「キングコングの逆襲」での浜美枝ほどでもないにせよ、シーンごとに着替えてそこも見どころという。

とまあ、こんだけ盛り上がってきたゴジラ映画ですが、次の「怪獣総進撃」でついにゴジラ終了となるわけです。
うん、じっさいにはもうちっとだけ続くんじゃよ・・・もうちっとどころじゃねえか。
それも不思議な話で、なんでゴジラシリーズ終わらせようとしたんだろうね。

まあいいや、そのへんの話は、予定通りすぐに怪獣総進撃みたら書くかもしれません。
ゆうても、特に何も知らんのでネット記事とか読んだら、ということですが。


●怪獣総進撃


予定通りっつーかなんつーか。

まあ必ずしもヒマとは限らないので、掃除しながら視聴と相成りました。
ゆうても最近、同じように作業しながら観ているので、補完するように部分部分を視聴、内容は把握できているはず。

最後のゴジラ映画です。
そのつもりで撮影したと言われています。
ゆえにゴージャスですね〜と言いつつ、実は絵的にそれほど贅沢な印象はありません。
もうウルトラマンの放送から二年くらいですか、特撮に対する姿勢がかわっているみたいですね、画面をみると。
つまり、もう本気で巨大に見せるという考えはないようで、広いセットだから贅沢、怪獣たくさんだから贅沢、メカも盛り沢山だから贅沢、そういう意味合いでしょう、たぶん。

とにかくセットで演技するゴジラをフツーに・・・まあ伊福部音楽もあるんで、威厳をもたせるためにスローモーションは多用してますが、とにかく撮っているだけで、以前のようなローアングル撮影は減ったイメージです。
いわゆる怪獣プロレスのステージ、多くの門外漢が想像するトクサツの先入観がコレではないかと。
つかいま見ると、昭和ゴジラってそれほどカッコよくないですよね。
ゴジラvsビオランテ以降の洗練されたゴジラが馴染みなんで。

また制作費二億円というのは有名ですが、はてさてそれっていくらくらい? って話にもなって。
高度経済成長のときは大雑把に「現在の十分の一」と考えていたのですが、昭和三十年代ならともかく、四十年代にその法則は当てはまるのか。
単純に「今だと二十億円」と考えていいのか、よくわかりません。

まあいいや、舞台は未来で、怪獣どもは怪獣ランドに収容されている状況です。
人間に奪われた自由と取り戻すためなら生命も惜しくないと思ったりしないのですかね、かの怪獣どもは。
この設定の反発感が、いま上映中のゴジラ/キング・オブ・モンスターズの「我々がゴジラのペットになるのです」なのではないだろうか。
ゆうてもKOM(略した)だって、他の怪獣より小柄なのに体当たりでキングギドラに挑むラドンを観たかったファンはガッカリですけどね。
キングギドラに平伏するラドンみて、ギャー見たくねーと想った人もいるのではないだろうか。
まあ怪獣の尊厳などどうでもいいけど。


さて、この映画特有のツッコミどころは・・・ファイヤードラゴンですかね。
一種のメカ怪獣とでもいうべき存在で、数時間で東京を火の海にできる燃える飛翔体です。
かすめただけで国連基地を炎上させたので、スゲえ破壊力なのですが・・・。

いくら宇宙人とはいえ、そんなスーパーメカができるものだろうか。
そんなんあるなら、キングギドラとか要らんやん。
東京を火の海にするエネルギーとはどのくらいか、実は過去に実例があって、東京大空襲でB-29の編隊が焼夷弾を落としてやりました。
しかしコレは数百機の爆撃機が分業し、焼夷弾はいまぐぐったら1700トンだそうで、それと同威力が一機の円盤で実現というのがファイヤードラゴンなわけで・・・あれ、けっこう現実的かも。

なんせ宇宙からやってくる以上、人類以上のエネルギーを所有しているのはSFの常識なんで、そのくらいはできるかな。
それでも地球の原子炉よりハイパワーでしょうねファイヤードラゴン。
じゃあ、ツッコミどころでもないか。

他にはなんかあるかな・・・子供の頃はカナリ印象深い映画だったんですけどね、テレビ放送だけど。
いや今でもちゃんと楽しめる、好きな映画には違いないんですが、本気では観れないです、先述したように対ビオランテからのカッコいいゴジラに慣れているので、どうもアトラクションに見えてしまう。
あ、面白い話っつーか、劇中の電車内で、ポータブルテレビみてる人がいますね、まあ当時は実在しないし、未来という設定なのでプロップなんですが。
ポータブルテレビゆうとなーんか平成ガメラを思い出しますが、それはいいとして。
最近、自分が描いたアウトドアテレビにソックリなんです。
まあ60年代にプールサイドでテレビみてる映像に触発されて、エルモの8ミリ映写機を参考にデザインしたので、ある意味とーぜんか。


映画のプロップは明らかにポータブルラジオを改造してハメコミ合成です。

という感じで、総括すると。
まあ、確かに超大作ですよね後々のことを考えると。
スタッフもコレが最後とばかり、張り切ったんでしょう、まさか続くとは思わずに。

いちおー文庫版の「大怪獣ゴジラ99の謎」など、いくつかの文献をネット時代以前に読んでいて、大雑把な裏話は知ってます。
またウルトラマンから二年ほど経過しているという点からも、もう映画斜陽がはじまっているという時代。
要は最後だからと奮発したのが怪獣総進撃というわけで。

次のオール怪獣大進撃でそのへん語る。

予定です。


●ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃


だからなんで長いタイトルなんや、オール怪獣大進撃でいいやん。

えーっとゴジラ映画が、ついに低予算に! ということで有名な作品。
怪獣は子供の夢として登場し、街中の泥棒とドタバタというのが本編でして。

時代は1969年、もう映画は完全にテレビに負けたんでしょうかね、そういう話は繰り返し聞いたが、具体的なことはわからないし。
まあ「ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟」という89年のドラマで、なんとなく察せられます。
このドラマ自体が30年前で、そう考えると非常に面白いんですよね、だって作品は20年ちょい前のウルトラマン製作を、まるで伝説のように語っているわけで、時間の感覚がいまと全く違う。
ちなみにいまから20年前っつーと1999年か・・・それをまるで歴史的な出来事みたいに語れるか? という話で。

話逸れてるようだけど、そこあんがい重要で。
つまりウルった(ムリヤリ略した)の二十年前がオール怪獣大進撃の時代であり、当時は日進月歩、ウルトラマン時代をドラマ化しようにも風景がまったくもって異なるわけです、嘘だと思うなら1989年の映画「もっともあぶない刑事」と1969年の映画「男はつらいよ」を見比べてみなさいって。
もう街がぜんぜん違うから。
よってウルトラマンをつくった〜は当たり障りのない風景を選んで撮ってますね、室内はセットだから問題ないんだけど。

89年ゆうと懐メロなんて言葉もあり(実はもっと昔からあった:ソースはウィキペディア)、旧いオモチャが高額取引されるなどブームになり、昭和三十年代の風景を懐かしむ風潮があり、そのへんの感覚は今とまったくかわらず、とにかく「昔」をむっちゃ懐古して(回顧でもあってるかも)いました。

というわけで、オール怪獣大進撃の見どころは怪獣より日常ドラマの風景ですね。
ウルトラマンをつくった男たちの時代にはすでに失われていた風景が、当たり前だけどリアルタイムで撮れているのだから嬉しい限り。
それが映画フィルムという高画質で堪能できるのだから、非常に楽しい。
ゆうても恐ろしい時代ですね、車がビュンビュン走り回って、危なくて歩けねえや。

でもって低予算化したゴジラの第一号といいつつ、セットはけっこうゴージャスで、また有名俳優陣である点は、従来どおりなんです。
前にも書いたと思うけど、ホントーの地獄はゴジラ対ヘドラからでっせ、もう有名俳優雇えませんってことになる次第。
よく言われるのが怪獣バトルは過去作品の流用で、新たに造ったのはガバラとその対戦ステージちっこいのがひとつだけ、という。 そのガバラ用セットもかなり立派なもので、別にちっこくもないような。
あとは廃墟のセット、ジャングルのセットなど後々の作品(例えば平成ゴジラ)を思えば立派なもんです。


あー怪獣の話ですか? とくに感想はありません。
と思ったが、まあガバラがベムラーやギャンゴ的な、直立タイプで、もうデザインの制約に関して、諦めが入った感じですね。 ゴジラの次はモスラ、ラドン、ドゴラ、マンダなどなど、着ぐるみタイプにこだわらない姿勢だったのに。
まあいいけど。


あとは前にもこのwikiで書いたはずなんだけど、コンピュータの概念が面白い。
ふたつあるが、街のおもちゃ屋にしてはバビル2世のバビルの塔的なスーパーテクノロジーで、何コンピュータゆうたかな・・・子供コンピュータ、あるいはちびっこコンピュータ・・即忘れたがウルトラ警備隊に採用されても不思議ではない超スペック。
それを真似たのか、子供が所有するのは、拾った真空管やら電源やらを板かなんかに据え付けただえのフェイクですな、コレが空想経由で夢の中にある怪獣島へ連れて行ってくれるのだが。 とにかく使い方はコンピュータに問いかける、それが基本。
質問すれば答えてくれる、そんな機械であるように描かれているんですわ。
いやーコンピュータって違うよ、複雑なコマンドを使って入力して、アーカイブスが入った装置を用意しないと、何も答えないよ。 出力はテキストだけで、音声や写真、ビデオなんて付属しないよ。 そもそも単なる演算機だよ。
というのが長いこと常識だったわけですが・・・・。
今だと逆にリアルw

どうでもいいけど、真空管を拾ってきて、じっさいには動かないコンピュータを造るのは面白いが・・・。
まあ昔は確かによく落ちてましたよね、真空管と言うより、テレビやラジオが捨ててあってその中にあり、その気になればいくらでも集められたが、まあフツーは使い道のない代物なんで、コレクションしたりしません。
コレがいびつなデザインで、正面のパネルはいかにも子供らしい、落書きのメーター類がついているんですが、真空管などの拾った装置を台座に備え付ける技術は高そうで、わりと立派な機械に見えて。 でもってイチバン変なのはパネルの切り抜き方は紙を手でちぎったようにがヨレヨレという・・・パネルはフェイクなのだから、また正面のメーター類は落書きなのだから、ちゃんと長方形のキチッとしたものを造るでしょ、ホントに子供が造ったなら。

つか劇中のナントカ君は廃墟に入り込んで真空管やヘッドセットなどを拾っているわけで、そんだけ行動力とコダワリがあれば、整ったパネルをいくらでも調達できるっつーか、木の板でいいやん、当時はプラスチックのかわりに何でもかんでも木製だったので、拾うのもたやすい。
自分の経験だとデカい洋服屋の空き箱、丈夫なヤツでジャイアントロボの腕時計コントローラー・・にしてはデカすぎるが、そんなん造ったな。 クレヨンで内側に幾何学模様を落書きして、それで「メカ」ってことにして。 とにかく筐体はちぎったような加工にはしておかないと思う。
この映画のフェイクコンピュータは、そーゆー考証がなっとらんというか。
大人がデザインした「子供の仕事」だから、こんな中途半端になるんだよ、という。
いや、マジでほんとどーでもいいか。

よっく調べると、当時から音声入力も文字読み取りも、写真、ビデオの取り扱いも研究されていたんですよね。
しかし我々エンドユーザーには雲の上みたいな話であり、BASIC入門とか一太郎とかそんな時代をずっと悶々していたわけで。
まあ宮沢りえが出演するマルチメディアPC(FMタウンだっけ・・要は光学ドライブ備えているだけだと思うけど)のCMもそーいや1989年でしたね確か。
縁がある数字だな、なにかと。
ようやっとパソコンの未来が見えてきたってことで、その二十年前にコンピュータのあり方を理解していた映画っていう。
余談だがiPhoneにSiriが実装されたのって十年くらい前だっけ、コンピュータに音声で質問する時代到来・・なんか近代史になってきた。

物語的には最後のオチがさすがですね。
まだまだ当時の映画は落ちぶれていないっつーか、教科書的な答えなんて求めていないっつーか。
設定上、いじめられっ子の子供が、最後にどうケジメをつけるのか、いじめっ子のほうはどーなるのか、下手なドラマだとお手本でもあるのか、ウソっぽい決着になるんだけど、ここではどうもしません。
最後はいじめっ子と一緒に走り去って終わり、という。

もう「いじめっ子は悪いから罰せられる」などという論理じゃないんですね児童文学ってのは。
あるようにある、そー書くものなのだと納得すればいいのか。

ま、ゆうてもダサい作品、ゴジラにしては低予算のショボい作品、ということには違いがないんですが、そんなに酷くもないよ、ということで。

意外と長くなった感想文でした。

ちなみに上映の枠組みとして「東宝チャンピオンまつり」という事になっており、そのためか70分くらいの短めですが、じっさい東宝チャンピオンまつりとか言われてもよくわかりません。 まあ東映まんがまつりのパクリ企画であろうとは思うんだけど、東映のほうもよく知らんし、むろん行ったこともなくて。
なんか上映館で楽しいイベントあるんかいな。 つか複数アニメを上映して、間の休憩とかどーすんねん。 子供が殺到するんでしょ、収拾つくのか。
知っていることはいくつかの特撮番組、またはゲゲゲの鬼太郎第三期に、東映まんがまつり用に作られた番外編があるってことで、まあフツーに劇場版とか言われますねそれは。 あとは東映まんがまつりじゃないけど、例えば仮面ライダーアギト、仮面ライダー龍騎、仮面ライダー555のみっつはちゃんと劇場版観に足を運んでいるけど、確か間の休憩とかはなかったな、遠い記憶だけど。


知っての通り戦隊シリーズといっしょの上映で、その切替に休憩はない、ということです。
まあ両方あわせて二時間もないと思うんで、それで問題はない(いや幼児には長いと思うぞ)だろうけど、東映まんがまつり、東宝チャンピオンまつりってどうなんだろね。 三本立て、四本立てとかもあったようだが、どんなイベントなんでしょ。

さらに余談を言うと、今じゃかなり多くの映画館がシネマコンプレックスとなり、単館上映でもロードショーが多いけど、昔はちょい旧い映画とかを二本立てで上映するスタイルが非常に多く。 なんかソレを見に行く夢とか未だに観ますな、映画はそーゆーものって刷り込まれている。
だがしかし、二本立てを両方観る、なんてことなかったんじゃないかな、たぶん。 そーゆー記憶は、なんかない。
雑誌「ぴあ」の情報を頼りに、観たいもんだけ観たような。
一本でも半日がかりの遠征やん、両方はみれないっしょ。 
つか鉄道の単線とおなじで、スクリーンひとつで交互に上映してるだけやん。 まあ料金は込みというスタイルなんだろうけど。
ミレニアムゴジラも途中からとっとこハム太郎と同時上映となり、でもハム太郎はいちども観たことない。
だから東宝チャンピオンまつりとかも、ぜんぶは観なくてもいいんだろうけど。

いままで考えたことないが、謎のイベントですね、東映まんがまつり、東宝チャンピオンまつりは。

まあいいや。

※さらに余談
雑誌「ぴあ」なんだけど、週刊誌だったか二週間ごとだったか、記憶もあいまいだが、ただ今考えるとすげー情報量だよなと思う。
知りたいのは見に行くべき映画だけなんで、立ち読みとかってパターンもあるが、映画だけじゃなくて演劇から都市圏のあらゆるイベントを網羅していて、しかも新聞のようにテキストばかりだからほとんど電話帳みたいなもんやん。
まあご家庭用の卓上ワープロとかあった時代だから、コンピュータ使ってるんだろうけど、それにしても凄い。
あいやフツーの雑誌もそうなんだけど、多種多様な告知が載っていて、とにかく雑誌ひとつ出すのは大事業だなーという。

そんな驚愕。


●ゴジラ対ヘドラ


でたー。
問題のゴジラ対ヘドラ。

何が問題って、今回から完全に低予算となったためで・・・いやまあ低予算ゆうてもテレビドラマより立派でしたけどね、絵は。
そらそうだ、まがりなりにも35ミリフィルムで撮る映画だから、いちおう今で言う4kは実現できているわけで。
ちな低予算映画ってこの、35ミリフィルムを扱える最少人数で走り回っていた団体で撮られた映画でしょうね、前回に触れたドラマ「ウルトラマンをつくった男たち」にもそんな低予算を撮っている様子が映ったり、また神奈川ニュースだっけ、映画館で上映されるニュースなんてのも観たことあるし、そもそも低予算映画は普段からよく観ている。
今でもね。

それが近年ではその「35ミリフィルムを扱える」という条件さえ必要なくなりました、デジタルフィルムの登場で。
いやーフィルムって厄介なんです、マガジンやカートリッジに入っていればともかく、カメラに直接入れるタイプだとどうするのか。
まあチェンジバッグ、ダークバッグなどとよばれる、光を完全に遮断する袋を使って、手探りでフィルム交換します。
まさかフィルムを知らない人はいないと思うが、少しでも光に触れると感光して撮影したぶんがぜーんぶ台無しになるんで、かように光に触れず、カメラを開けてフィルム入れ替えて、フィルムのリールをケースなどに入れる、そこまでやる。 現場でね。

なんでそんなん知ってるかと言うと、むかーし16ミリフィルムで映画でもやろうかと思ったんですよ、ウィリス・オブライエン、レイ・ハリーハウゼン、デヴィッド・アレンなど、特撮で有名になった人々はアマチュア時代、かような16ミリ映画をやっていたから自分も、と思って。
まあ敷居が高いのでやらんかったですけどね、けっきょく。
軽く勉強はしていたわけ。

なんか話がズレてきたけど、このままいきます。
かようにフィルムで映画撮るってエラい大仕事なんです、フィルム高額だしリール一本で数分しか撮れないだろうし。 まあ70年代ならマガジンに入ってソレごと現像所にもっていくこともできたかもだし、同時録音もできたかもね。
少なくとも8ミリ映画では同時録音はできるようになっていたし、記憶が正しければキャノンの16ミリカメラに、同録モデルあった。
それでも、そんな技術をもった集団がけっこうあったようですね、次代のニーズでしょう。
ましてやテレビ時代に押されて低迷したとはいえ東宝ですから、特撮がショボいけど映画としてはそんな悪くない。
と言いたいところだが。

いやー映画として、ちゃんと絵が撮れているってのはさすがだが、内容が酷い、いや凄い。
前作の牧歌的な雰囲気から一変、かなりサイケな部分があります。 一年ぐらいで世の中がかわるわけないんで、撮る側の視点で映画はかわるんですね。
なんだかんだで、前作までは怪獣王道を目指していたようですが、今回からはテレビ特撮のようになりました。
スタッフ・キャストがかなーり変化したようで、それは予算がないのが理由ということで。
しかも後半、じっさいに予算が切れてちょっとの間、製作がストップしたそうで、なんとか努力で再開したとのこと。
どのへんだろうね、やっぱゴジラが富士山麓で最終決戦、のあたりですかね、ちょっとグダグダして話が進まないとこがあって、たぶんもっと色々撮る予定がはかどらず、今あるセットと着ぐるみだけで進めていたのではないだろうか。
まあわからんけど。


まあ他にもいろいろヘンで、例えば富士山で百万人ゴーゴーとかゆうたのに全然集まらず、少数で決行、それを観ているおっさんたちは何なんだ。
最初に観たのはやっぱり浅草東宝だと思うが、そのシーンはかなり不気味であったという記憶。
その後レンタルビデオでみるとけっこースルーできるんですけどね、大スクリーンだと異様さが際立つみたいな。

あと、ちゃんと観るとやっぱりヘドラの不気味さ、怖さが伝わる映画であって、博士がなんか実験するじゃん、いろいろ。
電極で乾燥させて倒す方法もそれで編み出すんだけど、干からびたヘドラの幼生をもいっぺん、泥水にもどすとこまでやらんとダメっしょ。
というのも、最初の実験では感想ヘドラ片を泥水でオタマジャクシにするシーンがあって、乾いていても再生するんですヘドラって。
電極乾燥なら、完全に死滅するのだろうか・・・そこまで映画の中で試していないのが怖いっつーか。
単なる脚本の手落ちなんですが。

劇中では最後にゴジラが電極を利用して、ヘドラを完全に干しますが、そのあと酸性雨が降ったらまた蘇るのでは。

それとヘドラの第5形態は一般に知られる二足歩行タイプだが、それで打ち止めなんだろか。 第六形態とかありそだな。
シン・ゴジラにせよ、ヘドラにせよ、第六形態は巨神兵みたいな姿になると想像している。

さらにどうでもいい話として。
印象的なのはやっぱ主題歌で、「かえせ!太陽を」というタイトルなんですが。
水銀、コバルト、カドミウム〜♪ ってのは有名です、つい口ずさんだりして。 ところがこのあとの「汚れちまった海、汚れちまった空」の続きが出てこないことがわりとあります。 そーゆーとき脳は類似の何かをムリに代入するもので。
自分のばあいは「着るもの何でも柔らか仕上げ〜♪」ですね、ソフランSです、今でもあるのかな柔軟剤。
ホントどうでもいい話でした。


まあ他にも語りたいことあるけど。
異色作ですからね、ゴジラ映画の。 ツッコミどころも満載だが、とりまこのへんで。


●地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン


ガイガンってヘドラの後だったのか、ふーん。
いや後なのは知ってるが、もっと後かと思ってて。

当時としては、かなりカッコいい怪獣だったらしいよ、ガイガン。
ゆうてもウルトラ怪獣で優れたものはウルトラセブンの途中で出尽くして、あとは前にも書いたけど、特撮に詳しくない一般人がすぐに思い浮かぶような着ぐるみがメインとなり、なおかつガイガンが1972年だっけ、もう仮面ライダーの時代じゃないか?
それでも尖ったデザインのガイガンは、まだまだカッコよかったんですね。

つまりゴジラ映画も新世紀に入っているわけですが、とにかく低予算なのは変わらないようで。
あ、でもかなり「戻ってきた」感じがします、まず伊福部昭音楽が戻ってますし。
他にもゴジラ対ヘドラほどの窮状は感じられない絵ですね、低予算にしても。

いやヘドラ時でもけっこー人数を動員した撮影してますからね、モブシーンとか。
要はそんなもんです、当時の低予算映画って。
東宝の、ゴジラである以上、他のドキュメンタリーや田舎を舞台にした日常劇ほど苦しくはないと思うよたぶん。

今回のガイガン編では、伊福部音楽のほかにセット撮影もかなり戻ってますね、ゴジラタワーの足元を実物大でやってます。
コレがもっと低予算なら玄関のドアの前だけで演技して、他は合成とかで済ますはず。
それと防衛隊も戻ってきましたね、ヘドラのときは自衛隊だっけ、ドリフのコントくらいの予算配分だったのが、今回は数台のジープなどで駆けつけて。
ミニチュアの特殊車両も、むろん過去作のものだろうけど引っ張り出して、どうにか怪獣映画らしくなってきた。

まあ大物俳優が使えないのは相変わらずですが、そのかわりアンヌ隊員もとい菱見百合子起用してます。

どうにか体裁が戻ったゴジラ映画ですが、そもそもヘドラのときはなんでそんなに困ったことになったのか。
単にテレビに押されたってだけじゃない気がする。 何しろソレは今も同じだから。
たぶん、映像業界全体にデューダ(←死語)の嵐が吹き荒れたのではと勝手に想像。 
大勢のスタッフがあっちの会社からコッチに、コッチからあっちに、映画スタッフがテレビに、テレビ出身者が映画に、という具合に、大混乱がおきたのではないかなーという。
その直後というか、もっともダメージがかさんでいたのが1970年で、1972年だと少しだけ、状況が落ち着いたのではないだろうか。
まあテレビ特撮、映画特撮の年表を頭に思い浮かべながら推測しただけだが。

で、ウルトラ怪獣だってセブンの途中でデザインが出尽くしたゆうても、たまーに気合の入った怪獣が出来たはず。
怪獣映画というのは、なんつても黄金時代を経験していますからね、とーぜん怪獣作家は大量生産みたいな状況下でも、時々我に返って「回帰」を図ろうとするのではないだろうか。
今回のガイガンも、そーゆー気持ちで撮っていると思う。 だってキングギドラも出るし。

つてもやっぱり昔ほど予算はとれないし、精一杯、でしょうね。
微妙なバランスのもとに存在するこの感じ、なかなか楽しめます。

 ↑ファイナルウォーズのガイガンはほぼ人間の動きでしたw

でもって、当時はガイガンがわりとカッコよかったと思われていたというのには多少、根拠みたいなもんがあって。
あいや子供向け雑誌や本などにそう書いてあるってだけですけどね。 まあそりゃあそう書くでしょう、カッコいいぞガイガン! みたいな煽りで。
ちなみにこの「当時の」情報は、なぜかネット時代以前から馴染みでした。
じっさいに旧い本を所有したこともあるし、ネット時代前には古本時代があったので立ち読みもしたし、怪獣VOWなど、大人向けのマニア本も出るようになったし、なんだかんだでガイガン当時の記事は触れるもんです。

また記事を書いている人も「カッコよさに身震いした」的な発言は複数あったと記憶している。
永らく「大げさだなあ」と思っていたが、ヘドラ直後の時代なら、納得する。 よーく考えれば最後の昭和ゴジラは1975年(ゴジラ1984は別として)なんで、仮にメガロより後だとしても、まだまだガイガンはカッコいいかもね。
つてもあまりにも激動期なんで、そのへん確信できなかったわけです、今回観るまでは。

仮面ライダーはV3になるまで、怪人側に三度のジェネレーションを経験してますからね、最初はクモ男みたいなシンプルさで、次は生物ふたつのハイブリッドでイソギンジャガーとか。 そしてV3になるとピッケルシャークなど、無機物との融合を果たしている。
こんだけ急激にセンスが進化するわけだから、どんな時代か把握しきれないというわけです、はい。

という感じで。
話がズレてきたのを力技で押し通しました。

じゃあ内容はというと。
まあ特に疑問もなく、普通に面白いんでないかい? 初期の作品群と違って十回以上は当たり前、というほど観てはいないのですが、それでも馴染みの作品なので、最初に観た感覚とかわからなくなってるが、でもまあ面白いんでないかい?
むろんスパイ映画の傑作ほどハラハラドキドキはしないと思うが、でもまあ面白いんでないかい?
当時の子供達が観に行って失望する、ということはないと思うたぶん。

逆に言えば「スゲえ!」とは思わなかったような。
つか怪獣ママゴンとか宿題怪獣シュクラとか、デザインが酷いしw
まあ劇中劇のマンガ、それも新人の草稿なんで大目にみたいのだが、それでもやっぱデザイン酷いww
しかし変な時代ですが、ゴジラをやろう、という情熱は消えないんですね、なんかわかるわ。
今と違ってコンテンツ飢餓状態でしたからね、映像作家も視聴者も、やりたいこと観たいものたくさんある、ソレは少なくとも90年代まで続いたから。

あと余談ながら、M宇宙ハンター星雲人ね、当時からの定番ネタで、荒廃した惑星で最後に生き残るのは昆虫、とくに生命力が強いとされるゴキブリである、という話を元に侵略宇宙人にしちゃいました、というキャラクター。
まーゴキブリが生命力高いってのがわりと誤解であって、他の動物と違ってちょっとの温度差で死ぬんだけどね。 自分もよく給湯器などの(50度くらいの)お湯で殺虫してます。 さらに余談ゆうと、この誤解が今でも信じられている一例として「テラフォーマーズ」があるわけです。
ナパーム弾などの灼熱地獄でもノーダメージというゴキブリ怪人の話です。 昔だとパタリロがありますな。
じっさいのゴキは隙間で暮らせて何でも食えるから生存確率が高いわけで。


はなしもどして。
ガイガンでのゴキブリ星人は、人間を「コスチューム」とよび、それを着て地球活動をする。
じゃあゴキブリ型宇宙人かというと、じっさいに正体を現した場面は、ホンモノのゴキブリを使っているという。
うーむやはり低予算がここで出るかあ、一瞬のシーンでもないっすよ、けっこう長く仰向けのゴキがジタバタしてるのを映しているんで、虫が苦手な人にはキツイんじゃねえかなと観ていました。
映画館だと大スクリーンいっぱいですからw
ソレをデザインする、あるいは着ぐるみなりマスクなり造る余裕もなかったんだ、という。

さらにどーでも良い話としてゴジラvsビオランテの「第三種警戒態勢-Gが出現した場合」が頭をよぎったが。
うんホント、どーでも良いですねこの件は。


という感じで。
明らかに予算不足なれど、やる気満々な映画でした。


●ゴジラ対メガロ


ガイガンの次がもうメガロか、このへんになると順序とかよくわからなくなってるが、それも年々こうして改めるたび、把握してきた。
ちなみに平成仮面ライダーだとクウガから少なくともディケイドまでは、ちゃんと順番わかります。 戦隊シリーズだったらデンジマンからチェンジマンまで、そして少し間があいてメガレンジャーからゴーオンジャーくらいまでは覚えています。
ゴーオンジャーの次はなんだっけ、みたいな感じ。 いまぐぐったら次がシンケンジャーか。 ニンニンジャーの途中までは観ているのだが、もう配信がメインなので順序がごっちゃ。

メガロも順序は、こうして調べなおすと思い出すんだけど、ひとつわかっていることは。
興行ではなく内容なんですが、イチバン落ち目の時期ですな。
むろん今では一周回って評価されるんだけど、安っぽいサイボーグ怪獣にジェットジャガーだもんね。
もうテレビで、大量のスーパーヒーローが登場しているんですよ、空想科学読本とゆう書籍によれば、ピークは1973年でまさにゴジラ対メガロの時。
テレビの番組表をみれば、どこかしらの局でどこかしらの制作会社が特撮ヒーローを出しているのが見つかる、っつー状況らしい。

で、どんなジャンルでも傑作は数の勝負なんです、日本映画の傑作も年間数百の映画を撮っていた時代に多いし。
逆に言えば、こんだけ特撮ヒーローが量産されていれば、洗練されたデザインもとーぜん出てくるわけで・・・まあそもそもウルトラマンがそうですよね。
他にもあるかと思う。
そんな中、ジェットジャガーはハッキリ言ってショボい部類ですw
子供たちからデザイン公募したのかと思ったが、いまウィキペディアみたらとくべつそーゆー事情は記述なくて。
じゃあ素でショボいんだな、まあ低予算というより、時間がなかったようです。

※後述:ウィキペディアの、ジェットジャガーページをみたら、やっぱ公募という記憶は正しかったです。
まあ最初はメカ怪獣だったようですが・・・。


内容的にもわりとスカスカな部類かな。
シートピア帝国のショボいこと、テレビ特撮みたいや。
あとは脚本的に、シートピア側に救いがないですな、地上人の核実験で領土の半分が落盤し、激おこのままメガロで報復、それも負けてそれっきりやん。
まあ「こんなことは良くない」というメッセージだけはあるが、劇中とくに解決がないような。

深読みすれば、日本も核兵器の犠牲者なんだから同士であり、その日本を人工地震やメガロで攻撃するのはお門違いである、みたいな?
それでゴジラと日本人(のロボット)によって作戦を阻止して、シートピアに対しては「出直してこい」という話なのかもしれない。

まあ内容的にイチバン落ち目というのは、メガロとジェットジャガーに目新しさがなく、脚本もかように中途半端なことであって。
テレビ特撮よりは贅沢しようという気概はありますね、だいたいセットがわりと広いし。
まーゴジラ撮るなら当たり前の広さであり、ガメラ対大魔獣ジャイガーとかもけっこーそこ頑張ってるよ。
あとはダムのシーンは迫力ですな、オープンセット組んでいるから隅々までピントが合っていて、それが迫力の要因かと。
そもそもスタジオ撮影と違って影のシャープさがカッコいい。

ところで今年2019年の夏は、記録的な日照時間不足ですね、確か1997年前後にもあったと思うが。
ひと月以上、晴れがないっつー異常事態っていうか、毎年それに近いことが、わりと年中あったりして。
そーなるとオープンセットというのは、得策ではないとわかりますね、日本においては。
ハリウッドが映画の街として栄えたのは、年中晴れているからだと聞いているし。 フィルム感度が低い黎明期でも、オープンで室内セット組んで、いつでも撮れたっていうことでしょう。

ゴジラ1984はどうにも分類しにくいっつーか、物語的には平成ゴジラとつながってるのでそっちに置いておくとして。
じゃあ昭和ゴジラも、メガロ含めてラスト三部作ですね。
むろん観客動員数みれば順調に下がっているんですが、メガロのあとに出たメカゴジラは、キャラとしてはわりと一流で、平成ゴジラでも人類の秘密兵器として、ミレニアムゴジラでも初代ゴジラの骨格を使ったサイボーグとして蘇りました。 またふしぎの海のナディアなど、パロディも数知れず。
そーゆー意味で、メガロのときがイチバン低迷だと思うわけです。
ジェットジャガーもメガロも、まあシリーズ全体の人気に乗っかってフィギュア類も豊富だと思うが、出来がいいとも思えず。

つーか初期のゴジラ作品群は、アレ池田憲章というライターが証言したことですが、大人もフツーに観てたんだって。
昭和三十年代ですから、ヤクザ映画も戦争映画もメロドラマも、何でも観てたんだってみんな。 その中にSF、怪獣映画が違和感なく紛れていた?
ソレがオール怪獣大進撃で、イキナリ子供向けに方針を切り替えたような感じになって、ソレは昭和ゴジラ最後のメカゴジラの逆襲まで続いて。
つまりライバルのガメラと同等になっちゃった、ということか簡単に言うと。
そら予算も減るよね、時代を考えると仕方がないんだろうけど。

しかし映画産業がうらびれていたとはいっても、映像技術が上がって、なんとか撮れていたようです。
初期のゴジラに比べりゃあフィルムも安く高性能になっただろうし・・・ちなみにゴジラvsビオランテの時代にはもう、蛍光灯の光だけで、つまり屋内ロケで映画撮影ができたと思うたぶん。 また同時録音も巨大な機器は必要ない、乾電池で動くような装置でも撮れたはずで、機動性もじゅうぶん。
ウルトラマンをつくった男たち、というドラマの中では「これからは外で撮るんだよ」とか言っていたから、かなり撮影機器がコンパクトになったんでしょうね。
つかウルトラマンをつくった〜のばあいはスタジオカメラがデカすぎただけかもだが。

そういや怪獣VOWだっけ、レンタルビデオでイチバン人気のないゴジラ作品と書いてあったっけ。
かくいう自分も、たぶんイチバン観ていない作品で、なんかテレビ放送でも本編ほとんど見逃して、チャンネル回したときにはラストのジェットジャガーがもとの大きさに戻るシーンから、ということもあった。
VHSやDVD、わざわざ借りて観たことあったっけ、というくらい

けどけっこう語れたな。
あんがい長文を書けました。

という感じの感想でした。


●ゴジラ対メカゴジラ


先に書いたように興行収入はどんどん落ちてますが、キャラクターとしては大成功のメカゴジラ。
そーいや子供のときに玩具を買ってもらったなー遠い目。 しかも速攻で紛失して自分の愚かさに泣いたという。
それ以降、玩具を外に持ち出してなくしたことはないと思うので、何かを学習したかもしれない。

まあいいや、映画の方はやっぱり、テレビ放送で観たと思うがどうにも最初の記憶がなくて。
幼児だったんでしょうね最初は。 あるいは映画は観ていなかったのか・・・。
だもんで、自分が最初に観た映画メカゴジラはたぶん、浅草東宝ではないかと思う。 むろん文献などで非常に馴染みの、親しみあるキャラですが、ちゃんと観たのはたぶん浅草東宝のリバイバル上映。

VHSレンタルの時代だから、むろんテレビもアレやん、アナログ時代のスタンダードサイズ。
じっさいにはアナログだから正確な画質とか表しにくいんだけど、スペック上は、例えば幅640縦480の動画、つまりYouTubeなどだと480pよりも良い解像度あるはずなんです。 表向きは。
しかしそんな良質な絵は、テレビ放送を受信するときしか得られず、またダイナミックレンジやラティチュード、コントラストや黒レベルは今のテレビより悪いはずです。
なおかつ、VHSビデオをレンタルして観るってことは、その画質が引き出せないんですわ。
なーんかコントラストも解像度も甘くて、アナログ受像管だから走査線、横に謎の細かいラインがあるような印象がより強調されて。
映画がテレビ放送されれば、まだマシなんです、そこそこ画質で。
しかしソレを自分で、VHSビデオデッキで録画したばあい、多くはレンタルビデオより若干、高画質なれどやっぱり放送時より劣化して。

それが、旧い怪獣映画の常套手段だったので、浅草東宝のわりと巨大なスクリーンで観ると、「ああ本来はこうなんだな」と感心した次第。
今だと、4kテレビで相応の解像度コンテンツをみれば、かなり近いものがあるでしょうね。
それでも家電屋の店頭でみるデモだと、やはり映画館に一歩及ばないっぽいですが。

まあそんなわけでゴジラ対メカゴジラ、映画館でみれてラッキーでした。
テレビ全盛期でも怪獣映画がちょくちょく制作されて、子供向け雑誌に特集がババンと載って、じっさい子供の頃にワクワクしながら観に行ったという体験談をよく目にするが、映画館でみると何がどうなのか、わかるわけですはい。
高解像度のフィルムを直接上映するのは、テレビ放送とはまったくレベルが違う、視聴体験がぜんぜん高い、というわけです。

ゴジラ対メカゴジラはもう1974年、巨大セットをスタジオに組んで撮影、などというのは過去の話、ほとんどロケで済ます低予算化が加速中。
室内でも照明ライトをふたつくらい持ち込めば、どこだって撮影できたんじゃないかな、よくわからんが。
つまりゴージャスさにおいてテレビ特撮と差別化が難しくなってきてるが、それでも映画館でみると迫力があるもんで。
パナビジョン機器じゃないからたぶん、広角撮影するとシネマスコープの歪みとか出ると思うが、そんなの気にならなかった。

まーゆうても、ガイガンの頃からそうだったが、もう本気で巨大に見せる、という考えが、画面から見て取れない。
単純にローアングル撮影という基本が、すっかり失われているわけです、怪獣の場面において。
造り手が下手というより、ホリゾントが低くなったのではないでしょうか。 怪獣大戦争のときの、巨大銭湯みたいな富士山書き割りとか、もうないんでしょうね、なんかテレビ特撮より広いセットとゆうても、横幅が広いだけって思える。
ローアングル撮影するとホリゾントが切れて天井が見えるのかも・・という。


じっさいセットも細密な建築は少なくなり、足元まで作り込むことも減って、着ぐるみのほうも完全にリアルの追求を諦めてますね。
キングシーサーはファイナルウォーズでも登場したけど、ほとんど怪人と同じアクションでつまり人間と同じ動き方。
ゴジラの方も三大怪獣地球最大の決戦のときからそんな感じでしたが、もう生物感は放棄しているデザインで、なんだろうガイガンか、あるいはメガロのあたりから目玉もガラス体ではなく、単なる着色ボールみたいになって久しい。
ファイティングポーズもあるし、それが昭和三十年代には存在した、例えば高校生や大学生の特撮ファンからは「子供だまし」と受け取られたかも。
高学年の特撮ファンが蘇ったのは80年代、という仮説で話してますが、じっさいのオタク歴史はよくわからん。

ちな浅草東宝で観たときに、笑いが沸き起こったシーンはキングシーサーのテーマ曲ですね。
現代歌謡やん、どう考えても。 つか伴奏はどっから響いてくるねん。
あ、もひとつ思い出したのは沖縄のじーさん登場。 アレは今では少ない若者が老人を演じる・・・というかディック・スミスの超技術で真に迫る老けメイクが登場して久しい時代に観ると、ほとんどドリフのコントにみえるんです。 ここでも場内に笑いが。

ま、今回の見どころとして、いちおうメカゴジラのバトルは迫力です。
前後から挟み撃ちにするキングシーサーとゴジラを、同時攻撃とかスゲえ、と思うし、火薬量も出し惜しみがない。
ただ、それを理由に「中野昭慶特殊効果は世界一イイイィ!!」とかゆうファンの声には疑問が。 世界中にはもっと優秀な特殊効果があったと思うよ、パイロテクニックっていうんだっけ、アメリカのほうが腕はいいのではないだろうか。
まーともあれ、「メカゴジラは火薬増量」という伝統が生まれたのは確かだと思うたぶん。

あとは余談になるのだが。
ぼんやり観たんで忘れたが、博士のパイプはスペースチタニウムなんだっけ。
何にせよ、金属製のパイプで煙草吸ってもマヅいと思うよ。 多くのパイプがブライヤーで出来てるのには訳があるんだよ、他の素材だとコーン、メシャム、焼き物・・・みんな多孔質で熱を伝えにくい素材やん、それが必須条件なんだと思う。
キセルパイプは金属製が多いが、アレはまた特殊なものではないかと。
まーどうでもいいけどね。
スパイグッズと同じで、話を面白くするプロップだから。

ともあれ、ゴジラ対メカゴジラを視聴して、あとはメカゴジラの逆襲が昭和ゴジラのラストになります。
やっぱ夏は怪獣映画ですな、いつ出来た自分伝統なのか不明だけど。

という感想文。


●メカゴジラの逆襲


えーっと、コレも最初は浅草東宝のオールナイト上映で観たのかな、記憶曖昧。

歴代、最もショボいゴジラとして覚えているのですが、今回HULUで観るにあたって、その印象は覆りました。
けっこう、立派な作品やん、と思えて。

そのへん、ちょいと語ってみます。
まず、なんでショボいと思ったのか、そして今回、なんでその意見をかえたのか。
ショボいオモタ理由は、観客動員数が百万を切って、歴代最低ですよね、昭和ゴジラとしては。
それがまず、知識としてあったためかもしれない。

事実、低予算なのは間違いなく、また内容的には前作のゴリラ宇宙人の話を引き継いでいるんですが、かなりリアル方向に走ってます。
大人たちが会議差などに集まって、真面目な会話をしている、ということです。
ここはつまり、ファンタジー要因が減って、フツーに街でロケできるシーンが多いってことで、地味な絵になってるんですね。
それで最初は「ショボい」と感じたのかもしれないが、実は話は充実しているという。

でもって再評価したいのは、伊福部音楽がまたまた復活、前作の佐藤勝曲もかなり良いのですが、怪獣映画の威厳をもってるのはやはり伊福部音楽ですから。
そして、特撮部分だけどメカゴジラの続編ですが、意外とデザイン面で進歩しているっつーか、ディティールにこだわろうとしてる様子。
コレも最初は気づかないですね、前作の着ぐるみを改造しただけやろ、とか先入観あるから。

という具合に、以前はショボいと思ってたけど、いま観るとかなり充実した映画を作ろうと意気込んでいるのがわかる、という。
自分で見る目がないなーともオモタが、よっく考えると最初の印象は、多くの(1975年当時の)人々と共通なんですよね。
だから興行収入もふるわないし、事実上ゴジラが打ち切られたという。

あとチタノザウルスも、リアルなぶんショボいっすよね、花がない怪獣で。

しかし、9年後の1984年に復活した理由も、コレでなんとなーくわかります。
75年ってことは、もう二年後にスターウォーズはじまるやん、アレも突発的に登場したわけではなく、あーゆーセンスが徐々に世界的に、浸透していった結果だと思うわけです、その片鱗がメカゴジラの逆襲にも見て取れるっつーか。
低予算だから、宇宙人は銀色スーツですし、宇宙人基地も相変わらずセット臭いんですが、それは頭に描いたデザインが実現しなかっただけで、もう「やりたいこと」は次の時代に突入していた、と思うんです。 「今までとは違うものを作りたいんだ」という意気込みが飼い殺し。
出来たことは例えばメカゴジラIIが格納されている、ガントリーは新規に作ったんでしょう、スゲえディティールにこだわろうとしてるのがわかる。
またサイボーグの彼女、メカニカルな部分もコダワリが垣間見えて。

「もっと凄いもん作りたいのに」という葛藤がわかるんです、映画をよくみると。


ストーリーもまあ、よく言われるように「なんでゴジラが実在する世界で、恐竜の話をした博士が干されるんや」という変な部分はあるが、かなり真面目に作ろうとしていたってのはわかる。
ただ、時代は70年代・・・脚本で頑張っても、この時代はそれ以前の人々がみても、後々の人々がみても、スゲえヘンなんです。
要するに髪型と服装が。
時代ごとにセンスはかわる、というが、やっぱりいつ観てもダセえ、と思うわけです、はい。
真面目な物語も登場人物たちのヘンな髪型と服装で割り引かれてしまいます、はい。

同じようにヒロインの桂も美少女なんでしょうね、いまの感覚で考えると。
でもメークアップが酷いw
映画が普及した1920年代から1960年代まで、そして80年代から現在まで、いついかなる時代と比べても、70年代は酷いww
コレって日本だけなのかな、海外の映画ドラマで、メークが酷いって印象はあまりないのだが・・まあ服装は同じく酷いですがwww

念のために言っておくけど現代日本人である自分だけの感想ではないです。
レスリー・ニールセン出演の裸の銃をもつ男シリーズでも回想シーンの70年代がスゲえダセえことになってます。
世界共通認識です、はい。

あー話ちょいもどして、9年後の84年に復活するゴジラ。
やり残したことが多すぎる、という話です、はい。 それにしても今現在と違って日進月歩の時代、9年間の空白は永遠に思われたでしょうね。
ゴジラの逆襲とキングコング対ゴジラの間にも七年間の空白あるけど、それとは意味合いが違うし。
キングコング対〜の前は東宝の、スゲえSF大作が忙しくて、ゴジラもやりたいんだけどねー、ヒマがなくってねー、ということですが、84年の前はマジで空白を感じる。

つか昭和三十年代にあんだけ凄い超大作をバンバン出してましたから、メカゴジラの逆襲あとの9年間は、すごい空虚に感じられたのでは。
「凄いものは過去にしかない」という感じで・・・90年代以降は主に海外ですが、とんでもない予算を投入したSF/ファンタジー超大作なんていくらでもあるけど、70-80当時はかなりショボかったような印象がある。
84年のゴーストバスターズなんてホントに、久しぶりの娯楽超大作って感じなのではないだろか。

日本のばあいは、だから75年から84年の空白は、オタク文化を拡大させる要因だと思う。
ネット検索してもあまり出てこないが、カリオストロジプシーという言葉があって、カリオストロの城って記録的不人気映画だったらしいけど、今じゃ人気作品やん、上映当時もその面白さを理解する人は多くて・・・つか何からの偶然で「観ちゃった」人は絶対評価すると思うよ。
そんな少数のカリオストロの城ファンが、上映会とかがあると出かけて、あちこち彷徨うのをカリオストロジプシーとゆうらしい。
ま、ビデオデッキも普及しない時代ですからね。

ゴジラ映画だと、やっぱチャンピオンまつりのフィルム上映などが頼りだったのかな。
もうとっくにビデオレンタル全盛期だったけど、浅草東宝のオールナイト上映で観れた自分はラッキーなほうです。

ちなメカゴジラの逆襲時点でスタッフたちの「やり残したことが多すぎる」ですが、基本的に今でも、それは海外特撮を模倣することでしょう。
今ならレジェンダリーのゴジラが手本になってシン・ゴジラとなるわけです、はい。
つまり「やり残したこと」もスタッフたちの脳内で、毎年アップデートされるわけで。 だから2004年まで続いたんだよゴジラは。
シン・ゴジラはようやっと「次のステップに進めた」のでしょうか、映像技術ではなく、話の方に興味が湧いてきた。
どんどん進化して「飛行能力」は人類側の努力でキャンセルしたが、尻尾に人間みたいな造形がッ!! という。


細かいとこつつくと、劇中で使われる研究、観測の機材がだいぶんショボくなって・・・・例えば怪獣大戦争とか、あるいはゴジラの息子でもいいや、まあ昔ってこともあって、かなり大掛かりなセットを造ってますが、メカゴジラの逆襲の時代だといろいろコンパクトになってるのは確かだが、まあスケールが小さくなりますね。 多くの機材がオーディオコンポーネントみたいになって、それを収納するラックという、今でもあるようなスタイルです。
つか真船博士の研究室はマジで小規模な部屋で、回想シーンみても電源がそもそも小さい上に、撮り方があれだ、カット割りなしの長回しなんで、ほとんど寸劇にみえるんですけど。 システム完成から桂がスイッチオンでビリビリ、謎のドクターがゾロゾロ入ってきて倒れているのを連れてゆくまでがワンカットだもん。

ゴジラそのものは、けっこう迫力が増しているようですが、いまぐぐったらメガロゴジ、つまりゴジラ対メガロの着ぐるみですね。 詰め物を変えたりして少しは悪そうな顔に修正したのでしょう。 迫真のカットも撮ろうとしたようだけど、まあピントが甘くてダメでしたね。
ドアップで睨みきかせるならオープンで撮らないと、焦点があわないのでは・・と、素人でも思ってしまう。

怪獣プロレスも、イチバン低迷したと思ってるメガロ時代や低予算が始まったヘドラよりも凄いことやろうと、ミニチュアセットも増量。
むろんメカゴジラだから火薬も増量。 それでも、やっぱりうまくいかないんですよね。
例えばチタノザウルス上陸のときの合成とか、下手だなあと逆に感心する。
また想像上の地理ってのが特撮にあって、要は画面に映らないところがどうなってるのか、それを考えさせる撮り方ってことで、別にとくべつな技能でもないっす、特撮の基本中の基本なんですが・・・・。
コレが、この映画ではイチイチおかしい。

まあわかるんですよ、セットの向こうに海があるって設定は。
だがそこに飛び込むチタノザウルスの絵が、二度にわたって雑というか、映らない海を想像させるのはチタノザウルスの動きやん、それがおかしい。
もう街があって、丘があって、その向こうが崖になって数十メートル以上、いや百メートル以上、下の方に海があるとしか。
丘の向こうがすぐ海なら、映ってるはずなのだが・・・まあいいや。

あとは前回も書いたと思うけど、とつぜん登場の子供二人は何なの、という。
チタノザウルスに接近して、足で踏まれそうになって「うわー」で出番終わってるやん、その後がどうなったのかサッパリだが、そのまま踏まれたか、同時に登場したゴジラの突進でペチャンコか、あるいはチタノの暴風攻撃でぶっ飛んだか、これは意地悪い解釈とかじゃなくて、どう考えてもそうなる。
生存ルートが見いだせない、という。

とまあツッコミどころは満載だが、真面目に作ったことは評価したい。
公開当時は評価されず、そのまま昭和ゴジラが終わるわけだが。

というわけで。
すぐに次の84ゴジラみます。


●ゴジラ(1984)


もうここまで観たHULUのゴジラ特集。
息の長いコンテンツですが、それもまた理由がよくわかる。

ゴジラ映画は大事業なので、なかなか作れないが、キングコング対ゴジラ前の七年間、今回の84ゴジラ前の9年間、あるいは平成ゴジラからミレニアムゴジラまでの・・・四年間だっけ? そしてシン・ゴジラ前の12年間? こんだけ間が空いているのに復活する。
そりゃー作られない間も、高い評価はされているっつーか、映画としての質は疑問だがキャラクターとして評価ってことですね。
いま語ったゴジラ期間の合間に、海外ゴジラが時々入るわけだし。

スゲえ余談だが、ゴジラをコンピュータグラフィックスで描けないかという話は、少なくともゴジラvsキングギドラのころから、おそらくはビオランテのころからあったようだが、実現したのが16年のシン・ゴジラという・・・まあデストロイアのときに一瞬、フルCGゴジラが出たけどね。
今回の84ではむろん、コンピュータグラフィックスでクリーチャーを描こうという発想すらなかったろうが、かわりにサイボットゴジラが。
まあ動き硬いし、着ぐるみに比べて首が細いようだけど、わりと迫力あります。
この四メートルのサイボットゴジラ、各地を巡業したらしいけど、要は営業用なのだろうか。

さらに余談を言うと、当時のギャグとして「沢口靖子サイボット説」とかもあって。
要はそのころ、各地の博物館などにあったサイボットに似ているってことでしょう、ワタシのばあいはエジソンのサイボットみたような記憶があるようなないような・・・ま、今でもサイボット類は歩けないんだけど、上半身は手ぶり身ぶりできるやん、当時のサイボット人間は座ったまま表情の一部をかえるとか、瞬きするとか、ポーズをちょい動かせるとか、そんなもんでした。
だいたい空気圧で操作しているだけだし。

メインの(つまり着ぐるみの)ゴジラは、まー今みるとダサいですが、当時としてはかなりイケていたはづ。
おそらくはキンゴジ、モスゴジ・・・つまりキングコング対ゴジラ、モスラ対ゴジラ時代以降、ようやっとリアルな怪獣を目指せたってことで。
だけど過去の呪縛で目は思い切り白目、ですね。 上目遣いな。
白目呪縛から逃れられるのは、ビオランテ以降となります。

ゴジラの他にはショッキラス、これは後付命名とされてますが、確かに84版パンフレットにはなかったような・・つか古本屋で安く買ったパンフ、さいきん見かけないので確かめようがないな、押し入れかどっかで行方不明中。 そこにはゴジラの歩行速度が60キロとか、新幹線のミニチュアが40万円とか、そんな情報もあったはず。
まあいいや、はじめの方に出てくる巨大フナムシがショッキラス。

でショッキラス、なーんか出来が悪いですね・・・同じ年に公開された「グレムリン」はじめ、海外では特殊メイクブームであり、こんな操演の、動きの硬いクリーチャーじゃあ見栄えしないですね。 また一体で漁船が全滅っておかしいというか、巨大フナムシが人間の体液を吸うわけないだろ、という不可解さもあり。 そこ、原案では「複数来襲」だったようですね、それなら納得できる。

ゴジラ対ヘドラ以降、ずーっと低予算だったのが、今回はかなり奮発できたようだけど、新幹線が40万円は無駄遣いだよね、該当シーンみればわかるが、そんなに精巧ではなく、なおかつ裏返すと台車部分がまったく作られていない。 全体で40万円なのか、一両40万円なのか、どっちにせよボッタクリやろ、と思わずにいられない。
つかよく聞く広報では製作費15億だそうで、今で言う30億くらい・・・いやいやフィルム撮影は予算食うし、だいたい当時の銭形警部の月給が31万円、両津勘吉のボーナスは70万円だっけ、どちらも公務員だけど。
なんというか、単純な経済数字、物価の動向では語れない、価値観の相違とかもあるんで(例えば自動販売機のドリンクは当時から百円、でもみーんなガンガン買ってた、今よりも気楽に)、感覚的に当時の15億は今の15億と思えてならない。

 ↑いま調べて知ったがOゲージという規格の新幹線は十万円、スケールは48分の1らしい

だからじっさいには、予算不足の可能性もあり。
井浜原発の襲撃シーンはなかなか迫力あるけど、煙突の作り込みは今ひとつだったりする。 いつもは、例えばチョークのような、あるいは砂を混ぜた紙粘土のような、ボロボロ崩れる素材でやるんだけど、どうも間に合わなかったようで、つまり壊れにくい煙突。
でも3つに割れた煙突が地上に落下するシーンは撮っているので、まあ頑張ったってことなんでしょう。

あとは、何度観てもコレ変だと思える妙なカットがあって・・・。
やっぱり井浜原発シーンです、制御室の内部なんですが。
よくメカゴジラとかの、つまり昔のシーンで地上でスタッフが働いているシーンは実写で、その向こうにメカゴジラの足とか合成するやん、具体的には画面を上下半分にマスク切って、それぞれにホンモノのセット、ミニチュアセットという具合に撮るんですが。
しかしそーゆー合成をするとき、どちらの撮影も絶対静止が条件となり、カメラブレは許されないのだが、それでもブレているという。

だもんで不自然な合成となるのが後期ゴジラの常でしたが、今回の84ゴジラでもそーゆーふーにみえるんです。
ところが、このシーンは画面の上部も働くスタッフで、そもそも合成ではない。
なのになんで合成にみえるかというと、説明がややこしいのだが。

つまり井浜原発の制御室はかなり広いセットで、上の部分は渡り廊下みたいなものがかけられて、そこスタッフが走り回っているわけで。
で、そのキャットウォークみたいな渡りが、人が通るたびにたわむんです。 上下に、微妙にグラグラと。
それがために、合成が下手でマスクがブレているように見えるわけで。
直後のシーンではこの制御室自体が崩壊するんで、キャットウォークは合成でもなんでもないこと、すぐわかるんだけど。
紛らわしいシーンですな、ここはw

それと貴重映像、ソノブイ投下が映ってます。
海中探索用の装置なんですが、様々な資料が今ではネットでみられると思うんだけど、説明画像だとパラシュートで落とすばあいもあるが、他にもソノブイの後ろ(投下するときは上になります)に竹とんぼがついているばあいもあり。
それで、じっさいには竹トンボつけて、どー落ちるのかが写真や絵だけじゃわかりませんよね、それが84ゴジラに映っているという。
何かのアニメか特撮か、覚えてないけど竹トンボがゆ〜っくり回って落ちてゆく、という描写があった気がする。 でもそれ間違い。
パラシュートのかわりに竹トンボついているってことは、ヘリコプターのオートローテーションみたいに、自由落下よりは遅ければいいというスピードで、そこそこ速く落ちていき、竹トンボは高速回転してます。

だからアニメ作家などに観てもらいたいですよね84ゴジラは。

超どーでもいい雑談として、ギャグともとれる台詞「総理、濃霧でゴジラ発見が遅れて申し訳ありません」がありますな。
まあギャグかどうか、難しいところで、「申し訳ありません総理」といった類の台詞はみーんな可能性があるわけで。


※ここでちょい反省

繰り返し観ている、おなじみのシリーズなもんで、フツーに飯食いながら観てるんだよね、今回のHULUでも。
まあ飯は暇ないから、しょーがない、以前のようにテレビの前に正座して瞬きもせずエンドクレジット終わるまで微動だにしない、ってわけには。
でもまあ、じゃあ音だけは迫力を味わおうってことで、ヘッドホンすることにしました。
最初からそうすべきだったが、とりま今回の84ゴジラからドルビーステレオとなってるので、たしょーは音響に敬意をはらう的な。

ゆうても夏ですからね、いつまで続くやら。

で、話もどって。
自衛隊の活躍といや、ビルからのレスキューがありますね、アレはどこまで本当なんだろうか。
リモコン爆弾を射出して、ガラスとか割るのだろうか。 そっから吊りで救出できるのか。
ちな前作メカゴジラの逆襲でも各種機器のコンポーネント化が進んでいましたが、このたび決定的になりましたね。
たぶん周波数を記録した装置を持ち出して、ヘリコプターで大島に、という感じに。
つか向こうにも同じ機材用意して、フロッピーディスクか何かで持ち出すとか、電話が通じるならデータ送信とか、他にあるような・・・。
まあいいや。

ムッシュかまやつ氏が新幹線の中で、スゲえ信心深そうな顔で登場してますが、とうぜん新幹線の乗客は全員死亡と思うんだけど、もしやガメラ3のアイツ・・・誰だっけ(ぐぐる)えっと倉田? ゲームプログラマーの。 あのキャラはこのシーンが元ネタかもしれないと、ふと思ったり。

で、特撮シーンはまあブレが酷いねw
ここはスゲえ、でもここはイマイチみたいな感じで、まあ全体的には時代もあって、古臭いんですが、ちゃんと時系列を把握して、今回HULUのゴジラ特集を順を追って観ているかぎりは、「スゲえ進歩している!!」ってことですね。
ただ新宿のシーンは、語り草になるほど精巧なのに、じっさいにはセット感があって、ゆうきまさみ先生が語るところによると、ローアングル撮影ではないからだそうです。 やっぱりホリゾントが低いんですかね・・あるいは特撮の腕が落ちたのか。
そういやスタッフロールみても、ほとんどが知らない名前だし。


個人的に興味深いのは街の灯りが緑色になっていることで、要は夜景の話なんですが。
まあ街灯はわかりますよ、じっさいにちょい緑がかった色合いでした、旧いものは。
しかしビルディングの窓まで緑とはこれいかに。 昔の蛍光灯はそんな色合いだったのか、それとも当時のフィルムとの相性でそうなるのか。
謎だ。
まあ8ミリフィルムのデイライトフィルムで撮ったらそうなるか・・いや逆に赤みがかかるような気もする。
ちな8ミリフィルムのタングステンフィルム(屋内用)で撮ると・・・蛍光灯は青くなるような気がする。
色を補正しようとフィルターかけると露出が半分になるんだっけ? よく思い出せない。
ただ、海外の映画ではそんな印象はないですよね、ビルディングの窓が緑とか。
だから余計に謎です。

ともあれ、この頃になるともう、スタジオ撮影しなくても屋内シーンは撮れるようですね。
テレビ局のスタッフも携帯用の小型ライトをひとつふたつ細い三脚に取り付けて撮影しているシーンを見たような気がするし、電源は小型のカーバッテリーでじゅーぶん日帰りの撮影は可能とみた。
じっさいの報道関係事務所などのロケでは、そんな補助ライトも使っていないかもしれないし。

夜の公園シーンもキレイに撮れてますよね、また前作メカゴジラの逆襲を引き合いに出すけど、アレは疑似夜景が多かった。
なんだかんだで夜の撮影は大変で、でも大量のライトを持ち出す予算がないから昼間撮影したのでしょう。 たぶん。
84ゴジラでは内閣関連の施設、会議室などなども撮れて便利な時代ですね。
そのせいかよりスケールアップした感じになってます。

いろいろ語りたいが、とりあえずこのへんで。
しかしまあ、9年という時間は長かったでしょうね当時は。
今だって、ファイナルウォーズとシン・ゴジラの、十二年だっけ、技術的にもセンスの方も違うのだから、70年代から80年代なんて感覚的には何倍にもなるのではないだろうか。 永遠とも思われるモラトリウムってほどでもないが、特撮ファンはその長い期間の間に団結して知識武装して、今のようなマニア層を築いていったみたいな。

だからコレ以降、ファンの側から出てきたようなSFアイデアが盛り込まれていきますね、造る側みる側ちょっと距離が縮まったみたいな。
制作に目をむけると昭和ゴジラ初期の技能は、受け継がれているけど失われてもいるっぽいような。 まあ業界全体に拡散したのかもしれない。

最後にエンドクレジットと同時のテーマ曲。
なーんかダサいよね〜戦後日本の、ガイジンコンプレックス丸出しでさ。
この部分、黒歴史にしたいですね。
と思って歌っているザ・スター・シスターズを動画検索したら、あらかわいい。 まあオランダのユニットとかでいわゆる白人ですが、略帽と軍服のアレンジで、なかなかセンスが良いみたいな。
でも黒歴史にしたいですね、テーマ曲そのものは。


という感じで。
語ろうと思ったら特撮兵器、劇中の家電製品、自動車、建築、服装、コンピュータ類などキリがないです。


●ゴジラvsビオランテ


こっからじっさいに劇場へ足を運んで、今に至ります。

で、むろん好きな作品なんですが、その評価は当時から複雑で、なおかつ意見はあまり変わってません。
だもんでこれから書くことは、当時の考えでもある、ということも多いわけです。

えーっとまず、ゴジラ対自衛隊もしくは防衛隊というテーマを、本格的に描いたはじめての作品だと言えます。
この「本格的な」描写は、以降の怪獣映画では多くみられるようになったが、そのテンプレートみたいな。
そこがまず感激したわけで。

防衛隊が活躍してるーって、じゃあ今までのは噛ませ犬だったのか、みたいな。
うん、本気で怪獣に立ち向かう気があるのか疑いますね、有名なのは前作84ゴジラ、波止場に防衛線みたいなシーンで、ゴジラ相手に歩兵出してどーすんねん、放射能熱戦くらったら燃えカスも残らんよと思ったらそのとおりになるわけで。
今回のビオランテはわりとマジ。
だから見応えがある。

歩兵部隊もいちおう出るが、ほら大阪のツインタワーで、アレは決死隊という文芸がちゃんと描かれ、しかも秘策じゃん。
コレまでのライフルかついだ歩兵隊とは意味合いがぜんぜん違う。
しかも「ゴジラを追い返して国土と人民財産を防衛する」という目的はその一撃でかなったわけで、勝利やん。
あのちょい悪オヤジのゴンドー海佐・・・じゃねえな、名前と階級忘れたが、殉職した甲斐があったな。

が、他の対人アクションはかなりショボいというかw
むちゃくちゃ張り切ってるのはわかるんですがね、なんか空回りしてこっ恥ずかしいことになってます、特に冒頭の地下鉄バトルは。
同じような廃墟の地下鉄で作戦行動をしたガメラ2レギオン来襲では、かなりうまく撮れてますが、ビオランテの時点では「映画力」が違います。
低すぎ。
それってつまり1989年の映画力と1996年の映画力の比較であり、七年でそんなに違うか? 思うかもだが、例えば同じシリーズである「もっともあぶない刑事」と「あぶない刑事リターンズ」が同じような時間差であり、映画としての出来栄えはえらく違いました。
そんなもんです89年の邦画は。

 ↑89年だと89式じゃなくて64式だろうか、まあ劇中兵士は違う得物だった気もするが

もひとつ比較対象としては、シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガー、あるいはチャック・ノリスのB級アクションがすでにたくさん出回ってますから、ソレと比べりゃあビオランテのアクションがどんだけショボいか、よっくわかるかと。
ビオランテ最後のとこでカーアクションあるけど、わりとモタモタでっせ、アレを迫力に見せるという編集技術さえなかったんだよ当時の邦画は。

つーかこの当時、マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンのダンスミュージックシーンなどのPV的なものすら日本じゃうまく撮れなかったんだよ、今の人には信じられないと思うけど。 ノリのいい、リズミカルな編集が出来なかった。 うーん言うほど信じてもらえないか。
映画だと「ビバリーヒルズ・コップ」なんてカッコいいもの、撮れないわけです日本じゃあ。
87年の映画「あぶない刑事」冒頭部分なんて、まだ頑張ったほう。
だから日本でキレキレのミュージックビデオは90年代以降がほとんどだと思うたぶん。


だから好きな映画であると同時に、学芸会みたいなガタガタ作品や、とも思えるわけで・・・。
あ、台詞まわしも平成ゴジラ特有の「ゴジラ演技」がすでに全開で、だから平成ガメラはあんだけ評価されたんだよ、まあガメラも一作目はかなりゴジラ演技だったけどね。

そーいやどこの誰だっけ、このはしゃぎっぷりを「すぎやまこういちの無駄遣い」と言っていたが、まさにそう。
伊福部音楽のアレンジが勢いあってさ、まあ怪獣映画が大好きなスタッフが撮るんだから、そうなるかな。
見ていて「はずかしー」と思う同時に、その悪ノリがけっこー好きだったりする。

またどういうわけか、前作ほど巨大感がないんですよね特撮部分に。
まあ前作もローアングル撮影が少ないという感じで、新宿の精密なセットが台無しや〜というとこあったけど、今回はそもそも一点豪華主義の部分がないみたいな・・・大阪のセットも特筆すべきものではないし。
あとは水回りの撮影は、どうも巨大感を放棄しているように思えます。
まー水に薬品を混ぜられる時代じゃないですからね、そんな予算もないだろし。

ただ記憶が正しければ、予算というより製作期間が不足していたということらしく。
逆に次回作のゴジラvsキングギドラはそこを反省し、早めに撮影に入るというフォーマットを築き上げたとかなんんとか。 パンフレットに書いてあったんだっけ、そんな感じらしいです、はい。

反省といや、先ほど「すぎやまこういちの無駄遣い」という説を紹介したが、そこも反省したようで、次はちゃんと伊福部先生を招いて、音楽指導させてます。 収録にも時間をかけて。
かように反省点の塊であり、それは次回以降、ちゃんと取り組んでます、ゴジラ演技だけは平成最後のデストロイアまで残ったが。

前回の84ゴジラですでにマニア層向けの映画シリーズとなり、今回はさらにそれが加速というか。
つか大島の出張所は前回のロケ場所と同じなのかな、雰囲気ソックリだが・・・ここに置いてあるキンゴジ(キングコング対ゴジラの時の悪そうなゴジラ)模型やオキシジェン・デストロイヤーが置いてあったり、作ってる方もすでにマニア。

あと84ゴジラとビオランテの間にあった出来事といえば、メカニックマガジンのゴジラ特集がありましたね。
コレが後々、ゴジラシリーズに影響を与えたような気がするな。 また「怪獣学入門」が金子版ゴジラ(2001年)の元ネタになるなど、そうした書籍がゴジラをアップデートさせているのでしょう。
メカニックマガジンには何が書いてあったっけな・・・ゴジラの再生能力、超能力についても触れていた気がする。
ゴジラの細胞に再生能力の秘密があるのでは・・そんな記述あったような。
またオキシジェン・デストロイヤーの破壊力がどんだけのポテンシャルか、それを考察したのはメカニックマガジンだっけ空想科学読本だっけ。


いまみると、まあぎこちない特撮ですよね、何もかもが。
時期的には仮面ライダーBLACKが前年だっけ、それを映画用にやや奮発したくらいのトクサツで、なんでこんなチャチイの撮ったんだ? と今の特撮ファンなら思うかもしれないが・・・うん、これでもそれ以前より立派な絵だったんだ、これでもね。
だから納得・・・ということではないですね、ゴジラの巨大感不足は。
海外でも怪獣はねえが、スターウォーズシリーズだのスタートレックシリーズだの大スケールのSFXはあったやん、それと比較してもビオランテはショボい。
先ほど言った製作期間不足もあるけど、決定的にフォトグラファーとしての腕前が悪かったのでは、と思う。

これ特撮だけじゃなく本編もそうだよね、なーんか物足りないゆうか、フォトグラファー的センスがないような。
三枝未希が初登場となり、この時点ではまだ女子高校生でかわいいですね、でも撮り方がなんか痛々しいw ゴジラ演技ww
あ、言っとくけど女子高校生時代なら必ずかわいいってもんでもないっすよ、そこ留意。 現実に引き戻すようだけど。

超能力者の三枝未希は便利キャラですね、つか戦力として高いし引っ張りだこです。
脚本的にも、実はコイツがいるからムリがないんですよね、短い期間に物語を収束させるには超能力しかない、みたいな。
あとはAKIRAと違って、こっちの世界ではおおやけに超能力児童を集めてますが、連中が「同じ夢をみた」ゆうて一斉にゴジラの絵をみせるシーンは、なかなか名シーンというか、ギョッとさせられますね。

今回からゴジラの造形がスゲーカッコよくなりました。
頭身を増やしてボリュームアップ、歯はよりワイルドになり、目は白目をなくして茶色になったという。
長年、キングコング対ゴジラのキンゴジがゴジラのイメージだったのでしょう、84ゴジラもその影響がみえて、でもそっから脱却したい、ということでしょうね。 それは成功です。 白目むいた上目遣いから脱却です。
また「今の技術ならサイボットは必要ない」という判断だっけ、どたまアップ用の首ゴジラは着ぐるみと同じサイズだそうで。
でもまだ硬いな、動きが硬い。
正直、サイボットのほうがいくらか演技がうまかったような気がする。

対する相手は・・・バラ怪獣?
なんか聞くからに躍動感がないなあという、観る前からの想いは杞憂ではありませんでした。
やっぱり動かんやんw かろうじて触手で攻撃するが、コレがまた迫力なくて。
ラストバトルでちょっと「走った」ときは「おおっ!と思ったが、全体的にはやっぱり動かないプラント怪獣じゃあ好敵手ではないなという。
ま、本当の相手は自衛隊だしね。


本作の白神博士はわりと名キャラクターかもしれない。
抗核バクテリアとビオランテの開発者であり、フツーなら「とんでもないことをしてしまったてへぺろ」となるのが、常に他人事のような達観主義。
最後までその姿勢を貫くかと思いきや、まあさすがに反省したのか、ゴジラを素材に変なものを造ることはやめたようです、良かった。
まあ狙撃されて死んじゃったけどね。

84ゴジラに関してちょい語ると、昭和からは完全に脱却してますよね、アップデートではなく、アップグレードに成功したっていうか。
それを引き継いでいるビオランテも、描写としての「リアリティ」は満足度が高い。
例えば「第三種警戒体制 Gが出現した場合」といった文芸の数々は、我々の住む現実世界にマヂでゴジラが出現したら、という前提があって。
いちおう今までも、そこちゃんと描いていたんですけどね、だんだんとファンタジーになってきて、不思議とリアリティはなくなって。
昭和ゴジラの最後の方、ガイガンからメカゴジラの逆襲まで、しっかり「社会」は描いているのに、どうも現実離れして。
それが84ゴジラでイキナリ進化、内閣のドタバタを描くわ外交問題に発展するわ新聞社は報道規制で不満たらたらだわ市民はパニックするわ。

そのリアリティをビオランテが引き継いで、なおかつ現在にまでずーっと続いて・・・あいやファイナルウォーズは別か。
さらにシッカリ引き継いだのが平成ガメラってわけです。 平成ガメラではワイドショーニュース番組での怪獣速報など、実にリアルでしたね。
たぶんメカゴジラの逆襲と84ゴジラの間に「機動戦士ガンダム」がある、それが関連しているのかもしれないが、考察するには知識不足です。

いろいろ語りたいが、なんかたくさんありすぎて、全部はムリ。

じゃあ最後に、粒子となって去ってゆくビオランテの一言。
「・・・ありがとう」
ってなんじゃあそりゃあ! 急に人間の心が戻って、いやだとしてもありがとうは変だよ。
つーか、ムリにいい話にしようとしてないか、という当時からの病理。
代弁する三枝未希もゴジラ演技で。

というわけです。
本格的な部分は好きですが、同時にツッコミどころも満載ということです。



●ゲームセンターあらしを最後まで観た


いまHULUでゴジラ特集をやっていて、優先事項みたいなもんだけど。

もひとつ、ゲームセンターあらしも優先して観てました。
だもんで仮面ライダードラゴンナイトを何話かすっ飛ばしてます。 他の配信はもうほとんど観れないし。

単純にレア度でいうと、それほどでもないかなーとは思うんですけどね、たぶんバンダイチャンネルに全話あると思うし。 仮にあったばあい、80年代前半のコンテンツなので間違いなく見放題となります。 旧いアニメに各話課金するほどがめつくはないはず。
また「この機会に是非みなくては」ということであれば、まあアニメの知識を補完しておくか、というタイトルは他にあります。 つまり過去の有名作品・・・いまなら京都アニメーションの作品群ですね、そーゆーのはみんなと共通認識って感じで、知っておいたほうがいいわけです。

逆に言うと、アニメやコミックしかみない人々は昭和ゴジラくらい、通して観たほうがいいよと思う。
怪獣に、ゴジラに興味が無いなら登場シーンを早送りでもいいんです、何を見てほしいかって昔の街や生活です。 歴史というか、近代史くらいは知っておかないと人間、まったくなんにもわからないですからね。
極端な話、アニメ好きの若い作家志望が、たくさんSF書いて出版社に送って突っ返されて、「なんでオレの面白いアイデアを否定するんだ〜」って叫んだりする、なんて仮にそーゆーことがあったとして。 なぜなのか、何が悪いのかとSFの先輩をたずねて聞いてみると、「お前のアイデアはぜーんぶ1950年代のSF小説で語り尽くされてるよ」という答えが。 えっそうなの? スゲえ新しいこと考えたつもりなんですけど・・・みたいな。

なんか違うな、昔の映画を観たほうがいいというのはつまり、現在おまいらが見えない壁に閉じ込められた囚人なんだよ、というのが、過去を知らんとまったくわからないからです。 もし現状、なんか不満があるなら過去の映画などをたくさん見なさいって、なーんかヒントがあるから。
都心ふきんに住んでいて、まわりに林や植え込みがあって、こんなに自然が豊かなんだよとか言われて、納得する子供はたまにいるらしい。
だが過去の特撮番組とか見てる児童はそれが嘘だと見抜けるわけでしてはい。
なんならとなりのトトロでもいいよ、知識があると嘘がわかる。

スゲえ話が横道だが、もういいや。
ゲームセンターあらしは前にも観始めたときに感想書いてるから。

つても過去の映画類は観たほうがいいという、そんだけの話なんでこのへんで。
過去もそうだが海外の映画なんかも観ておくと、まあだいたい「今の日本」がどんなもんかおよそわかる。

じゃ、あらしの話もどるか。
全話みて、こりゃースゲえマンガっつーか、基本は当時の標準的なものなんだろうけど。
まず両親が文部省のエージェントとか、ほとんど炎の転校生やん。 また極端に大げさな決闘ステージが、とつぜん出てくる展開もソックリで。
じゃあ、炎の転校生って何が凄かったんだろうとふと思う。 うーんよく思い出せないが、学園漫画でそれをやったのが斬新だったのか。
アオイホノオのドラマ版みてもいろんなアイデアが怒涛のようになだれ込む時代なのがわかり、新しいこと考えても「それはもう誰それがやっている!」という具合で、ホントスゲえな80年代って。

 ↑コミック劇中にも出てくるミサイルインベーダーは、一時的に所有していたような記憶があるような・・・誰かから借りたのかな

ゲームセンターあらしのほうが、時期的に先でしょうね、アオイホノオの炎尾はどー考えても島本和彦先生御本人だが、苦労しただろうなw

とにかく「〇〇で勝負だ!」のハシリみたいな作品で、むろんここでは「じゃあゲームで勝負だ!」が毎回のパターンとなります。
美味しんぼなら料理で勝負、麻雀マンガならマージャンで勝負、なのかな。 どんだけバカバカしいことやるかが作品のウリで。
あらし劇中でもゲーム仙人みたいなヤツがけっこー出てきますからね。 古来よりゲームをやっていた民族とか、いやいや古来の卓上ゲームやってたヤツラがなんでテレビゲームに強いんだよ、というツッコミ待ち。

以降の作品群なら、わりと平和な発想なんですよ、ゲームで勝負なんて。
ところがゲームセンターあらしでは、ゲームで生命を削って本末転倒みたいな。 まあギャグマンガなんでわりと死なないですが、必殺技出すと、命を縮めて老人になる、くらいの勢いであって。

それと炎のコマ、エレクトリックサンダー、真空ハリケーン撃ちなど、ものすごい危険な技の数々は、ハッキリ言って対戦相手の妨害ですw
とくに真空ハリケーン撃ち、グレートタイフーンなど、まあ横にいる相手をふっ飛ばし、時にはコントローラーを破壊してww
敵も敵で、ブラックホールやら超能力やら、あらしの動きを封じるようなことを平気でやってますwww

道士、剣術士、拳法家など、いろんな敵が登場するけど、そんなひとりのヤマアラシ対戦のときには、あまりの凄まじい大技に腰を抜かしたあらしが、ちびった上に廃人となるという・・・子供向けマンガでありがちな描写を、わりと有名作品でやっているのが凄いな。
つか原作者はどうも、下町マンガというか庶民的なものを描きたかったようで、アニメ化でヒーロー扱いも不本意らしい。
そのためか、あらしの人相は非常に悪い、こんなビジュアルが悪いアニメヒーロー、今じゃ難しいですよねw
出っ歯はもちろん、そばかす顔で、洗っていない上着とインベーダーキャップという、汚い少年だし。

そして真空ハリケーン撃ちとかグレートタイフーンゆうたけど、出すたびにステージや建築物は破壊されますねw
これってアニメ版だからかな、こち亀も原作ではそれほどデストロイヤーじゃないし。

いやーとにかく、優先して全話みてよかった、スゲえもん拝見した、って感じ。
そしてゲームセンターあらしはひとつの頂点ですね、リアルな作業ロボットが登場する作品を一生懸命考えても、戦闘メカザブングルのウォーカーマシーンを超えられないのと同じで、ホビーマンガで大勝負だ! というアイデアは、ゲームセンターあらしを超えられない。
なにをやっても二番煎じになるから。

あ、ゲームの中に入るということであれば、原作ではやってますすでに。
ほらほら、もう超えられないっしょ、何をやっても二番煎じですぜ。 つかゲームセンターあらしと同時に映画トロンとかあるし。
あとはゲームの種類とか、ゲーム以外のホビーで勝負しますか、巨大な将棋とかマジで命がけの等身大チェスとかは、やっぱり当時のアニメ(例えばユリシーズ31とか)でも定番です。
ほかにもプラレス3四郎とか、プラモ狂四郎とか、このころのアイデアは凄いっすね。
とくにプラモ狂四郎はシミュレーションというより、ガンプラに憑依してバトルみたいな話だし・・・あいや文芸としては技術力でバーチャルなんですが、じっさいの雰囲気はそう。

ちなみにゲームセンターあらしでは、忍者軍団が登場したときに、いつもの技を忍者相手のバトルに使ってましたw
そらそうだ、あんだけ破壊力があるんだからゲームに限らずってことになるわ。
ミイやらヴァンパイアの類は炎のコマで消毒するのが通例になってるし。


●ゴジラvsキングギドラ


満を持して、ってほどでもないか。
前作ビオランテではあまりに準備が足りなかったため、相応の用意をして作ったらしい今作。

今作っていつの話やねんってなるが、まあいいや。
まず、一年フォーマットを確立してますね、半年アイデアを練る時間があって、半年撮影に(じっさいにはそんなに割り当てないだろうけど)使える。
しかしそれでも、やっぱり海外の本格的な映画に比べりゃあ何もかも不足なんです。
製作費は公称15億だっけ、じっさい十億だとして、当時だとハリウッド超大作の数分の1くらい。 いまなら十分の1以下です。
いまならって、いまでもこの金額を保っているんだよね日本の映画製作って。

また上映の半年前には撮影中だっけ、なかなか余裕があるようで、やっぱりハリウッド超大作より少なめでして。
その結果どーなるかというと・・・。
こっからちょい順を追うかな。

まず、オープニングですぐに実感するのが伊福部音楽の有り難さ。
それはいいんだけど、このときすでに謎のUFOがわりと嘘っぽい絵で。 スタートレック劇場版がもう十年以上前なのに、超えられないんですね、というか届いてさえいないという。
ただ、近づいてはいるんです、もうミニチュアと実景を馴染ませて合成するって手法は、なんとか習得しているから。
つまりもう切り貼り合成の時代ではなく、ブレードランナーみたいな、霞んだ合成もできる時代ってことです、まだ日本じゃ未熟だけど。

内容的には、まあ好きな映画ですが、一部どうにも観ていられない部分もあって。

先述したように霞んだ合成もできるようになっているとはいえ、特撮部分のピントが決定的に甘いという。
コレは平成ゴジラの欠点で、夜景であればもう四の五の言わずに絞っちゃえよと思う。 爆発とか暗くなっても仕方ないやん、焦点が合うならよいのでは・・・と思ったら、じっさいミレニアムゴジラではそんな撮り方になった様子。
いや平成ガメラが先だったかな。
ただ、今回のvsキングギドラでは、昼間の明るいシーンがもうピント甘々なんで、これはどうすればいいやら。
思い切るなら、たとえ粒子の荒い画面になっても高感度フィルム使うか。 それともそこだけオープン撮影するか、これも曇天模様が続けばムリだし。
謎のUFOもそうだけど、メカキングギドラ登場! の決めカットでもピント甘々って・・・困ったもんです。

あと問題なのはアンドロイドM11というキャラです。
確か次の年にターミネーター2が公開されていると思うが、それ踏まえるとどんだけ造形の甘いキャラ設定かわかるというものです。
とりあえず白人男性使ってスーパーパワー見せればオッケー・・ってそんな単純な発想でいいのか、という不満が観ていてつのる。
それとじっさいの描写も、いやーほんと安っぽい! 演出の腕が悪いとしか思えなくて。

さらなる追い打ちとして、伊福部音楽の弱点がここであらわになったことで。
カーアクションや銃撃戦に弱いんですね伊福部音楽って。 この映画でそれがわかってしまったという。

あー未来人もなーんか威厳がないんだけど、まあチャック・ウィルソンだし、いっか。
ダニエル・カールというクレジットもあった気がするが、思い違いだろうか。

で、特筆レベルでダサいのがスピルバーグ少佐。
当時はまあ、映画の神みたいな存在だったとはいえ、スピルバーグをこんだけ持ち上げるか。
つかケント・ギルバートさん映画に出てるのはこれしか知らんが、こんなに演技下手だったのか。
それとも演出が悪いのか。
このシーンはもう、スゲえ脱力します。

その他はいいんです、恐竜にやられる米軍兵士があまりにも訓練されすぎた死に方なのは、まあ細かいことです。
等身大アクションは、この映画では目をつむる・・目をつむると見えないので、どうか細い目で見守りましょう。

ちょーダサいM11とスピルバーグ少佐をやり過ごしたら、この映画は真骨頂。
思い切り楽しみましょう。

主人公は前作ビオランテで、スーパーX2のオペレーターやってた人ですねたぶん。
今回は・・何だっけルポライターだっけ、当時はよく聞いたジョブだが、具体的に何なのかよくわからないという。
まあいいや執筆業です。
郊外の別荘みたいなところに住んでいて、どうやらオカルト本書いて一発当てて家買ったとのこと。
そんなことが可能なのか? と思うかもだが、まあ今の日本ではありそうにない話だが、当時はわからんよ。 つかリアルに考えればあの家、十年以内に売る羽目になるとは思うが・・・。 ローンの途中で。
だいたい家があるだけで、生活はまだ調度類、家電も揃っていない可能性もあり。

まあ家の話はいいや。
この人、正直アニメ声みたいな感じで、どうも好きではないような・・・まさか吹き替えじゃないよな。
ルポライターの他は、なかなか良い顔ぶれで、新堂会長は土屋嘉男とか、当時から「X星人」「ガス人間」ってことで知ってました。
話の元になっているのが、まあいわゆるバブル期のことでして、はい。

日本はどこまで調子に乗るんでしょう、という話題でもちきりだった時代・・・よりちょい遅れているんだけど、まあ映画だからネタが新鮮ではないだけ。
ゆうても映画をみればわかるように、自己反省するんですね日本という国は。
この経済成長が延々と続いて、23世紀には世界一の超大国になってるという。
だから過去(現在)にタイムワープして、怪獣を仕込んで衰退させようというストーリー。

さて、ここでタイムパラドックスの件。
このvsキングギドラは、多くのゴジラファンが引っかかるややこしい作品でもあります。
手元にあるゴジラ本の個体解説、あるいはネット(YouTube)でファンがゴジラの数を数えるとき、必ずここで引っかかります。
どう考えていいのか、わからないからです。


つまりこの作品で時間軸を操作、ゴジラを歴史から抹殺とかゆうているために、いまゴジラ作品でのゴジラ個体数がわからんのです。

まあ他にも、ミレニアムゴジラは何者なのかとか、謎は多いですけど。
フツーに考えればデストロイア戦で復活したゴジラジュニアがゴジラ襲名、なんですが説明ないし。

それはいいとして。
スタッフ的にはたぶん、昭和ゴジラの経験者はあまりいないと思うが、どうにか特撮プールの手順を再構築したらしく、前よりちゃんと撮れている。
なんだろね、海外だと水に薬品まぜて、表面張力を弱くしたりするんだけど、東宝の特撮プールはでかいですから、薬品は使わないのかな。
それよかなんか水を泡立てて、飛沫を細かくするような工夫があるようで、そういや昭和ゴジラをよっくみると、そうしているかもしれない。
あとは送風機で波を砕いて・・・恐ろしく大掛かりなんですね水つかった撮影は。
むろん前作ビオランテのときも、送風機などの工夫はあったようだけど、どうにもただ単に撮ったように見えて。

作品テーマは日本、ですかね。
すでにバブル景気は終了したことが判明した時期なのかな、繁栄の絶頂なのがわかって、でもスタート地点はやっぱ終戦ですから。 戦前はアジアの周辺国が弱かったため、日本がリードする形で繁栄していたのが、リセットされた感じ。
その日本近代史を、新堂会長とゴジラを代表として描いているみたいな。

実はこれ、けっこー初代ゴジラを意識した、しかも単にトレースするのではなく、一捻りしたストーリーかもしれない。
以降のゴジラシリーズは、そうして歴史を匂わせる作りになっていて、だからその第一弾なのかも。
メガロやガイガンやヘドラで、そんな昔の日本を想起させる話はないから、たぶん今作からでしょう。

繰り返すけど好きな映画。
でもアンドロイドM11やらスピルバーグやらピント甘々やら、残念な部分も目立つ作品。

しかし残念部分は課題として次回に持ち越す姿勢が見えたため、ファンはついていったのだと思う。

という感想。

日記など



●2019.7.8 マブナいた

最近、久地円筒分水に行ったら、マブナいた。
ここはよくナマズが出るんで、ちょくちょく見に行くんですが、まさかマブナがいるとは。

 ↑別な日に撮影した現場ふきん

マブナって要するにフナなんだけど、近年ではフナというとヘラブナみたいな風潮になり、不本意ながらマブナとよんでいる次第。
昔は田んぼの用水など、どこにでもいる魚だったが、今じゃレアなゲームです。
いや多摩川にたくさんいるのは目視で知っているんだけど、釣りやすい足場がほとんど皆無で。
じゃあリール竿で遠距離狙うかっつーと、ソレやると確実にコイがヒットします。 たくさんいるゆうても、コイのほうが多いから。

いま、都心部の自然は壊滅的に貧しいんでしょうね、川をのぞいても種の多様性とかまったくなく、コイがたくさんいるってのはそーゆーことです。
特定の魚だけ豊富ってのは自然が貧しいってことです。
そのため、街中の川でマブナをみることはめったになくて。

久地円筒分水の横にある川、平瀬川だろうか・・・・ここでマブナみるのは十年ぶり以上かもしれない。


余談ながら、なんでマブナかとわかるかというと。
なんででしょうね、わかるんです。
むろんコイより小さいんですが、じゃあ30センチくらいの個体をみつけても若いコイかもしれないと、多くの人は思うでしょうね。
しかしそのサイズのコイはまだ2年ほどの若さなのでピッカピカ、同サイズのマブナは十歳くらいなんで、じゃっかんくたびれてます。
あとはヒゲの有無ですが、コレは遠目じゃわかりませんね。

うーん、なんか、わかるんです。
ちょっと丸っこいし、全体的に、愛嬌があるんです。
あとはコイの並んでいる場合、色合いでわかったりします。 水にもよるけど青っぽくみえることもあり。

それにしても、群れで二十匹くらいいたのかな、すぐ下には勢いよく流れ落ちる段差があり、そこ登ってきたのだろうか。 春のノッコミ時期に滝のぼり?

いやー釣りたいですね。
ゆうても多摩川に釣れそうなポイントあまりないな、少なくとも川崎側には。
もう等々力フィッシングコーナーに行くしかないのかな、ほんとレアなゲームになってきた。

とまあそんな話。



●2019.7.15 治った・・と思う

自転車のパンクを二ヶ月以上放置。

いーかげん、手を付けないとなー想っていたんだけど、雨ふるとなんかおっくうで。
つか凄まじい長雨ですね、休日に晴れていたことあったっけ、つうくらい。

自転車がないと小回りがきかないので、重い腰をあげてパンク修理したわけで。
自分にハッパかけないとイカンと思って、百円均一のパンク修理セットあるけど本来的な四百円のもドン・キホーテで買って、でもそれは要りませんでした。
まあいづれ使うはずなんで、買って損はないですね。

二ヶ月以上も放置した理由のひとつを語ると。
いちどチャレンジしたんです、この日記にも書いた・・と思う。
それでまあ、スゲえ苦戦して。
そのときに直せなかったまま手付かずという。

で、日記に書いたと思うと言ったが、確か「タイヤレバーが必要だ」とAmazonリンクも貼った記憶があるようなないような。
それで、その直後だったか、買いましたタイヤレバー。
300ミリとかの長いヤツではなくって、昔ながらのサジみたいにちっこい、スポークに引っ掛けられるヤツです。

えー結論から言うと、そんなちっこいタイヤレバーでも、あるとスッゲエ楽であるという。
簡単にタイヤ外してチューブ引っ張り出せました。 やっぱ道具は重要。
で、前回に直せなかったパンク部分のパッチは、治ってました。 なんだゴム糊が乾いてなかっただけかと納得。
まー百均のゴム糊は使った感じ、やっぱ安いので乾くの遅いんでしょうね。
また虫ゴムは溶けて、なぜかタイヤとチューブの間に挟まってましたが、それ交換してどうやら治った様子。

たぶん、治った・・と思う。
つか仮にまた漏れ出しても、タイヤレバーがあれば簡単にチューブにアクセスできるわけで、百均ではない修理セットもあるし、不安要素は減った。

バイクじゃ行かない場所って多いんですよ、自転車があると、どこでも気楽に行けて便利便利。
余談ながらバイクのほうも、でかいネジが刺さってパンクに近い状態でしたが、それも治したりしてました、自転車の前に。
こっちはチューブレスなんで、空気がやや漏れるていどで危急ではなかったが、チューブレスはわりと簡単に修繕できるので先に手がけた次第。

というわけで、そんな日記でした。
整備は重要と気持ち改め。



●2019.7.16 pixiv今日のお題

いつ頃からか、pixivに「創作アイデア」とよばれる項目が追加されて。

コレって絵を投稿している人以外に見えるのかな、自分作品の管理ページで、PCサイトだと左に出てきます。
スマホサイトは見ないのでわかりませんが、pixivのiPhoneアプリでは、特に見えないっすね、ホームにもマイページにも。

あくまでも創作アイデアであり、絵を描くヒントになれば、という趣旨らしいけど、そこはそれ、ソーシャルネットワーク。
やっぱり交流の一環になればということでもあるようで、じっさいかような使われ方もされているみたいで。
まあ良いことだとは思うけどね、自分ならムリにやらないようなことだけど、初心者ならボーカロイドSNSのピアプロみたいに盛り上がれるかも。
それが、公式なのかどうか知らないけど、今じゃすっかり「pixiv今日のお題」という呼ばれ方になってます、はい。
そーゆータグも出来てます、はい。

ちなみにお題だから、ソレを描いたら検索されやすいようにタグをつけるんだけど、通常は使わないようなタグになりますね自然と。
今日はポニーテール、昨日は金魚、その前はひまわりだっけ、ここのところはタグにしても不自然ないお題だったけど、おへそだの葉っぱだの泣き顔だの、通常使わないタグもあって、ソレがお題なわけで。 まあわかりやすくていいかもねソーシャルとしては。

実はなんだかんだで、毎日チェックしてます。
気になるってほどでもないが、タグで出てくる最初の1ページくらいは見ちゃいます。 やっぱ初心者が多く、まあお題じゃあ面白い絵は少ないですね。
自分だってお題を出されて、それをネタに面白い絵なんて出来ません。
そーしているうちに、何人か名前や絵柄を覚えたりしましたが、だから当人のページを見に行くとかフォローするってこともなくて。

しかし面白いのは「初心者の絵柄」ですかね、なんか一定の法則があるようなないような。
まず、自分が初心者であったころとカナリ絵柄が違うのはなんでやろ。 月刊OUTっつー変なアニメ雑誌が馴染みで、まあ堀井雄二ページに限らず、アレは投稿雑誌に等しいものだったので、初心者の絵ってよく知っているはずなんだけど、やっぱ自分の絵柄と違うっつーか。
つまり今も昔も浮いてるんかオレ。

そうなると自分が、何を参考にやっていたのか謎になってきますな。
それと、全体的に俺が初心者の頃より上手いやん、というのも気になってくる。
つーかワタクシ、スゲえ下手なんだなと初心者みて実感するわけ。
そもそも他人を気安く初心者ゆうてるが、自分は長くやってるだけで、実質は初心者なんですけどね。

よく使う図案、人物のポートレート、横顔斜め顔は慣れたってだけで、基本的に上手くは描けません。
経験が長いから多少、知恵がついただけで、テクニックはあまり上達しなかったわけで。

なんか話まとまらんが、そらいくつか要素を分離しないまま書いたからそうなるか。
ひとつはpixivという、絵を投稿するSNSでムリにソーシャルネットワーク感を出してるが、まあいい事なのかなという。
ひとつはスマホサイトや投稿しないユーザーにこの「お題」が見えるのかなといいう疑問と。
もひとつは自分の昔絵が、スゲえ下手だったなーという思い出話。
どのくらい下手かって? 黒歴史なんでネットに出しません、 ぜったい。

とまあそんな日記。




●2019.7.21 緊急出費や

いやまあ1500円程度の話なんですけどね、なんかヤダな。


時計が壊れました。
カシオのアラーム付きデジタルで、気温計もついた電波時計。
壊れたっつーか、液晶が飛び飛びで時間がわからないってだけですが。
そうなってはじめて、生活の質と密接というのがわかりますね、良い時計があるってことは。

そう、良い時計だったんです、いまになって気づいたけど。
「なんだもう壊れやがって」ということで、ちょいブルーになってたけど、よおおおおく思い出してみると二十年くらいたっている。
二十年はないかもだが、確実に十五年はとっくに過ぎていて、じゃあよく保ったほうではないかと思い直した。

しばらくは百円均一の時計でも探すか、とかiPhone4Sの設定をかえて置き時計代わりにするか、とかオモタが、考え直す。
やっぱ良い時計は欲しい、ゆうても数千円する時計を必要とするほど真面目な生き方はしていないのでなるべく安く買うが、でもせめて百円均一はやめようと。

つーわけで、
同等のカシオ電波時計をヤマダ電機でこうてきた次第。
同等っていってもヤマダ電機の品揃えがショボいんでしょうね、つか前モデルは武蔵溝ノ口の・・・どこだっけ、長崎屋ではないと思うが、とにかく「時計屋」で買ったもので、つまりたくさんある中から「コレだ!」というのを選んだわけで、2500円くらいだったかな・・仮に17年前だとして、当時としてはどうなんやろ。
デジタル時計の普及で、昔のように良い時計を買う、という習慣はなくなっていた時代だと思うんだが、実はそうではないかもしれない。
だとすると2500円でも安いほうか。

今回は同等の性能を、定価2500円を1500円くらいで買ったわけで。
しかし先述したように品揃えが悪いので、良いデザインが置いてない。
良いデザインっつーか、丸みがある形は要するに「無駄がある」ってことで、今はないのかもしれない。
Amazonで軽く調べるも、前モデルのような丸形はなかなか出てこない。
まあ90年代っぽいデザインだしね、ヨコハマ買い出し紀行的な。

まあともあれ。

キッカリした時計があれば、安心感がありますね、壊れてようやっとわかった。
今回も、そして前回も良い買い物をしたのだと。
そう思うとスゲえ安い出費ですね、なんもブルーになることないやん。

ちなみにもっと真面目なサラリーマン、24時間戦う企業戦士などは、数千円かもっと高額でも、デカい良いものを選ぶべきだと思うのだが、いっぽうで液晶デジタル表示の時計って大型化すると「ゆるデザ」になるという一面もあり、難しいとこですね。 あの「日」の形の満ち欠けで数字を表示するヤツです、デカいと間延びする。
まあ近年ではLED投影っつーものも出回っていて、そこ解決される日も近いかも。

自分はちっこいのでじゅーぶんです、身の丈にあっている。

それにしても、ここ二十年、ちょいとサイズが縮まっただけで、デジタル時計のテクノロジーは変わってないみたいですね。
サイズが縮まったって、筐体のデザインを見直しただけだろうし。
ただ気温計は単位が0.5から0.1になったのかな、29.8度とかホントかよ、と思う。
まーデザイン見直しは大きく、以前のは単4電池だったのが単三電池になりました、単純に形を見直してより長持ちする単三電池にしただけではなく、電池を入れる場所を工夫して小さくても安定するようになっとります。
回路や液晶などはあまり変わらずとも、進歩はするんですね。



●2019.7.22 京アニ

先週に事件があって、pixivでは京アニというタグが浮上してますね。
描くことが追悼なんです、映像作家はとにかく観てもらいたいわけですから、そのリアクションとして。
タグの件はいいとして、嫌な事件ですね。

まず最初に報じられた時、誰もが意味がわからないと思ったはず。
だってアニメスタジオが襲撃されたなんてこと、これまでにあったっけ・・・となりますから。
その件は数日たった今でも未解決で、しいて言えば松本サリン事件、地下鉄サリン事件に近く感じられるような。 とにかく理不尽に思えて。

京アニつまり京都アニメーションは、とくにピアプロで活動してた頃にすごくよく聞いた名前で、でも作品は馴染みがないですね。
とにかく質が高い、という評判を今でもよく耳にします。
今回の事件で、とにかく京都アニメーションを支援したい、再建を望む人は壁紙ダウンロードという方法もあるそうで。
コレはYouTubeにチャンネルをもつNine Universeさんが説明してくれたことです。

YouTuberの皆さんも言葉が詰まって、あまり多くを語りませんね。
岡田斗司夫チャンネルには解説を望むコメントも多いんですが、やっぱすぐには語れないでしょうね。 キルラキルというアニメみて、ふしぎの海のナディア制作してたころのドタバタを思い出して苦い顔をするくらいですからね、他人事じゃあなさすぎる。
それでも京都アニメーションそのものがどんな会社なのか、いつか説明して欲しいと自分でも思う。

あと他にも、火災そのものについて言いたいこともあるんですけどね、日本だけじゃないが、とにかく火災に対して無防備すぎる、という件。
日本の、都心のばあい関東大震災のあとにいったん、火災に強い街づくりという意識ができたんですが、ここ二十年くらいそれを忘れてないか、と。
しかし語ると長くなるので割愛します。

とにかく、不可解な気持ちが残る1件です。



●2019.7.29 カブトムシ

なんか毎年拾っているような気がするが、今年はもう六匹。

オス三匹メス三匹で、拾ったのがすぐ近所なので持ち帰ってとりあえず餌をやってます。
まー内三匹はもうリリースしたけど。

なんでしょね、今年は。 カブトムシ大量発生か?
一度はちょい離れた場所で二匹いっぺんに拾ったが、違う日に計五回も拾うとは。
ロケーションから想像つくのは、建物を超えられず、なおかつ蛍光灯に当たるんでしょうね。 実は毎年窓にバサバサとアブラゼミがぶち当たってますが、今年はゴンゴンという音を聞いていて、明らかにカブトムシ。 外をみるとデカい虫が飛んでいるので、もうカブトムシ飛びまくりらしい。

それが道に落ちて、まー誰も拾わないんでしょうね、夜に限るみたいだし。
オスはうずくまっていることもあり、どちらにせよ誰かに踏まれたら気の毒なんで拾ってる次第。


そうして水槽に入れて観察すると、カブトムシの認識が変わってきた。
まず、二匹以上を同時に飼ったのはじめてだが、スゲえケンカするんですね、テレビなどで時々みますが、ヤラセかと想ってた。
なおかつ、速いんだコレが。 まるでゴキブリのよう。
ひたすら相手を角でひっくり返す、というのを続けていて、でも水槽内は木の幹と違って落ちないから決着がつかないという。
昔、テレビでみるカブトムシやクワガタのケンカは、ゆーっくり動いて角を相手の下に入れて、おもむろにクイッとひっくり返すという感じだったが、じっさいにはハイスピード。

ケンカに関してはもひとつ意外なことが。
メス同士もスゲえケンカするんですね・・・エサの取り合い?
しかし角がないので何ら決定打が出せず、何の解決にもなってないww

そして、むちゃくちゃ食いまくり。
昆虫も成虫になると、あまり食わないという印象があり、例えばカゲロウは成虫になるとほとんど食わないゆうじゃん。
カブトムシも活動に必要なカロリーを蜜や樹液なめて摂取するだけで、あまり食わないと想ってたが、もうキャベツをかじる青虫のようにモリモリ食べる。
バナナなんてガリガリ食うね、とくにメスは路上でジタバタしてたが、腹すかせている様子。

そして、今回久しぶりにカブトムシの飼い方を読んで、まあ子供の頃は誰でも知っているのだが、とにかく思い出しました。
昼間は土の中で眠っているんだと。 だからカブトムシマットを買ってきて入れときました。
すると、凄まじいパワーでガンガン潜る。 まるでモグラのよう。
どこまで行けば気が済むのか、潜りながら水槽を何周もしています。 なるほど、夜間エサをもとめて飛ぶだけで、普段は地中生物なんだ。


どうりで昼間、見かけないはずだ。

あ、メスが路上でモガモガやってるゆうたが、蛍光灯にしがみついている個体もいて。
つか時々聞く音はやっぱり蛍光灯への激突でしょう、よく割れないな。

ということで、あんがい知らないカブトムシの生態でした。

ちなみにしばらくエサをやって、そのうちぜんぶリリース予定。
売れるかなーとアタマをよぎったが、こんだけブンブン飛び回っていればもうアブラゼミも同然、一銭にもならんでしょう。
なるとしても、なんかめんどいし、郵送とかしたくないし。
それに今は21世紀、もうどこの駄菓子屋でもアトラスやらヘラクレスやら売ってるんじゃねえの? 知らんけど。
ヤマトカブトムシなんて価値はないような希ガス。

ただ、卵でも生んだら面白いなとは思う。
まあ近所の花壇など、どこでもほじくればカブトムシ、クワガタの幼虫がいくらでも出てくるんだけど、育てるのもおもろいかも。
ちな幼虫は子供の頃飼ったことがあり、わりとでかく育ってサナギにもなったと思うけど、孵化しなかったような。
サナギがずっと白いままで、死んだんだっけ。 よく覚えていない。

しかしカブトムシのサナギもなんか笑える形ですね、エジプトのミイラみたいで。

とまあそんな日記。

※7.29追記   プラス、メス二匹。

※8.2追記 何匹かわからなくなった。 たぶんさらに二匹追加で一匹リリース? 残り何匹やらカブトムシマットに潜ってて不明。

※8.8追記 完全にわけわかめ。 おそらく十匹くらい拾って、いま六匹くらいいると思う。 早くリリースしないと。




次はabout-19.8-2となります。
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