●ハート・ロッカー
イラクに行って爆弾解除というお話。
まああらすじは単純だね、そこに点在するドラマは複雑極まりないんだろうけど。
主人公はアフガンから転属したときすでにイカれてしまった爆弾解除人、よほどスリルが大好きなのか爆弾が好きなのかそれとも任務に誠実なのか、とにかく尋常じゃないその振る舞いは爆弾解除班だけではなく観客の胃袋までも縮み上がらせる。 しかし爆弾大好きみたいな彼があまりにふざけた爆弾地獄にさすが苛立ち、だんだん爆弾を憎むようにみえてくるというあたり、なかなかおもしろい映画だった。
要は戦争中毒のお話ということで、ジャガーノートとはあまり関係なかったが、観れてよかった。
主人公はよーやっと生き残って最後に任務明けしてアメリカで暮らしてたのに、なんでまた志願したのか、理由はいちおう台詞で語っているけどそれが本当なのか、やはり中毒なのか、そこはわからない造りになってて魅力かも。
●ダーティーハリー
[END]
久しぶりに観ようかと借りてきたのだが、映画がはじまったらなんだかコレはじめて観るな・・・となった。
と思いきや、途中のスタジアムやら殴り屋のあたりからはハッキリ覚えているシーンの連続。 どうやらテレビで途中から観たのが最初の視聴だったのだと推測される。
なんにせよ面白いよねダーティーハリー。 ただ二作目から観はじめたというか、ワイルド刑事アクションが流行ったあたりの作品から観ているので、初代ともいえるダーティーハリーはちょい地味に感じる。
悪党を見逃せないだけのけっこう真面目な刑事だしね。
ポリティカルヒーロー系という自分造語があるんだけど、つまり強化していない通常の人間レベルのヒーローで、その流れで投身自殺対処、という伝統を産んだのはダーティーハリーなのだろうか、銃で撃ち脅すかと思いきや、挑発してからの殴り倒しというのが意外で、撃っちゃったのってスレッジ・ハマーだっけ? 彼ほど非常識ではないようだ。
もちろん「そこ通るから早く飛び降りて」のクロコダイル・ダンディーや一緒に飛び降りたリーサル・ウェポンのリッグス刑事とかよりもまとも。
まあ汚い悪党専門の刑事という、新しいジャンルの誕生は目撃しておきたかったのでいろんな意味で楽しめた。
●ブラックウォーター
これはまたB級の香ばしさがプンプンと。
ストーリーはワニに追われた三人が木の上でガクブルしているという話。
そんだけの内容で映画一本できるんだ的な感動はあるし、そういった極限状況の個室などで盛り上げるドラマもないわけではないが、今回はB級ということで、ぐだぐだしているだけ。
木の上に釘付けみたいな状況なのでほぼ会話劇だけど、他の木を伝って別なところにも行けるんだよね、一度行って「逃げ道はない」的な結論出してまた元の場所に縮こまっていたけど。
RPGだと行き場はないようにみえて、何度もチャレンジすると活路が見いだせるとゆーのがパターンなんだけど、それもないのかと。
じっとしている意外なにもしようとしないあたり逆にリアリティがなく、またリアリティががなくてもいいから映画的な何かしらの展開があればよかったのに。
例えば備品紹介シーンはあって、ペンナイフにロープ、他にもいくつかあったようだけど、もしも冒険野郎マクガイバーだったら何が出来るだろうと頭よぎる。
あとは気になるところとして女優さんの肩がすごい後ろにまで曲がるんだなと感心。
Mr.ビーンのローワン・アトキンソンみたいに身体能力高い人っているんだみたいな。
●デイブレイカー
アメリカといえばゾンビだが、多くの国ではヴァンパイアが標準的かもしれない。
こちらはアメリカ・オーストラリア合作、監督は欧州人というヴァンパイア映画。
ヴァンパイアが増えすぎて人類と入れ替わる話はよくあって、例えば仮面ライダーファイズの劇場版、パラダイス・ロストもそんな感じなのだが、吸血鬼に人血は絶対必要不可欠という設定を残すと繁栄が裏返って滅亡への序曲的な雰囲気になる好例。 だって食糧危機だもん。
さらに人血が不足したり仲間、あるいは自分の血を飲むとバケモノ化するというジレンマと、せっかく繁栄した吸血鬼社会が崩壊してゆく様子、同時にヴァンパイアから人間にもどす研究などが過不足なく進行している、要はちゃんと描いた映画で面白かった。
事前にわりと低予算と聞いていたが、やっぱ面白い映画作れる人は作れるんだなと。
最初に人間が絶滅し、それを糧とするヴァンパイアが危機になるということで、全世界規模のこの話どう決着つけるのかとおもいきや、ちゃんと収まったのにもおどろき。
世界に1人だけ、強烈な太陽光を浴びて燃え尽きる寸前、水に落ちて焼失を免れたため人間に戻れた男とそれを自分で試したヴァンパイア研究者、ふたりの成功例があるためその方法論を世界に拡散すれば解決しそうなのだが・・・・なかなかうまくいかないよね、そーゆうの。 だが映画は思わぬ方向に展開、「治療者」の血をヴァンパイアに与えれば人間に戻れるという意外な方法が見つかったため、こんどは爆発的に「人間」が感染してゆく。 つまりあっという間に解決の方向へ、物語の歯車がフルスロットル的な加速を見せるという。
最後の展開を安易ではないかと思う人いるかもだけど、自分的にはいいと思う。
最初のヴァンパイア拡散が急速だったのだから収束も急加速でいいチェック・イット・アウト。
追伸:
まあ低予算ゆうても邦画だとフジテレビが出せる上限みたいな大作になるけどね、それでも大した努力だ。
ところでデイブレイカー観て最近のヴァンパイアってこうなんだ思った点がいくつか、この作品オリジナルの新機軸だったらしい。
ますます評価しておきたい。
●ダーティーハリー2
やっぱりダーティーハリーは面白い。
今回の原題Magnum Forceはいろんな作品でパロディにされたりオマージュされたりしてるのでもう一度観てみたかった。
つまり過去、レンタルVHSで観たんだけど、ハッキリ言ってDVDで観るとまったく別に思える。 ワイドスクリーンの映画をVHSに収めると極端に小さくなるか、左右をカットされるかなのでホント別物。
いま観ると地味に思える一作目にくらべていい感じに盛り上がってきているしストーリーは現在ではテンプレート的な暴力警官ものとなっていて、その他いろいろ楽しめる。
それにしてもクリント・イーストウッドってあんがいバイクに乗るよね、90年代のトム・クルーズ、キアヌ・リーブスなどなどの例外はあるが、ふつう有名俳優でバイクアクションってないような気が。
あとは劇中の有名な射撃大会、一度ミスって警官描いた標的を撃っちゃってたんだ、どーゆー意味だ? どうみても犯人の警官に対する当てつけか嫌がらせに思えるという、ここも楽しいシーン。
ちょい子供っぽいところがあるんだ、みたいな。
あのあとに弾丸回収してたけど関係ないみたいだし。
こーゆー旧いシリーズとか観ると思うんだけど、こだわりが意外と無いゆうか次々と新機軸を創りだそうとしていて飽きさせない工夫がある。 例えば第一作目でハリー・キャラハン刑事=M-29マグナムというイメージが定着してるのに、今作ではあえてラストバトルにそれを使わないという。 カーチェイス、撲殺、果ては爆弾までと多彩な見せ方に感心してしまう。
刑事アクションの基本中の基本となったシリーズ、3から5まで近日中に観ておきたい。
ところでダーティーハリー1と2を観て、ちょいと意外に思ったことがあるのだが。
とある有名なシーンがまだ出てきていないような・・・なんか見逃したのかそれとも、的に考えがまとまらないので、いづれ続編を観てから、ハッキリしてからその点に触れます。
●ミスト
よく聞くタイトルだったので、やはり事前情報なるべくシャットして観た次第。
いやーB級モンスター映画ってよく使う言葉なんだけど、B級じゃないモンスター映画は久しぶりかな。
最適化されたもったいぶりかた、とでもいうのだろうか。 状況的にはほとんどを一軒のスーパーマーケットの籠城戦なんだけど、有名な映画「ゾンビ」と違ってあくまでも地方の店舗なんで日本の店より相当広いが何でも揃うというほどではない、まさにちょうどいい空間。 それでも低予算な感じはあるけどね、これまた最適化された窮屈さで。
話としてはとにかく霧が攻めてくる的な。
じっさいには霧の中が通常の生態系と違うんでほぼ生存できないみたいな。 どの虫も毒が恐ろしく強いし。
そしてここからがポイントなんだけど、過去のディザスタームービーなどをけっこう律儀に真似ている。
今回は最近のアメリカで増えているキリスト教徒が暴徒役となっていてタイムリー。
なぜそこがポイントなのかは最後の5分くらいでより明らかになるんだけどネタバレになるので隠しモードで書きます。
通常のディザスタームービーでは、主人公の陣営が的確なタイミングで決死の脱出を試みて助かる。 とある火山噴火映画ではあざといことに主人公たちが脱出したすぐ後に巨大噴石がホテルを直撃して対立していた連中が全滅とか雑な脚本もあるくらい、守られるべき法則なわけ。 はてさて映画もだいぶん多様化してきたし、こんなテンプレートをいつまでも守っていいのかな? かな? 的に意地悪な気持ちにさせれれるが。
結論から言ってこの手のモンスターパニックものでは珍しく、フツーの軍事力でフツーに異形の襲来に撃ち勝ってしまう。 しかしそのころ脱出した主人公たちは・・・というとんでもないラスト。
いやこれあんまりだろ。
とゆか太平洋戦争のころから言われていたけど欧米白人悲観的すぎ〜。
どうせ絶望しかないならないで選ぶべき道があるだろうに。
途中までは正しい選択してたんだよ暴徒と化した信者の中には居られないから、でも諦めたらならなおさら、餓死するまでじっとするのが普通じゃないのだろうか。
さすがパニックもの入ってるのであえて、まずい行動が描かれていて。
例えばこうした映画で即思うのはモップの柄と包丁で槍作れよという点、最初の店内バトルでは誰もやってないが次の薬局探検ではちゃんとそうした武器を皆がもっていて、しかもそれでは威力が足りないと描かれている。
あとはバケツにシンナーかなんか入れてモップにつけて対モンスター用の松明にしようというのは無茶すぎで危険なのは明白。 そもそも気化した溶剤でラリったらどうすんだ。 これは案の定、火災を起こして1人焼死。
ま、だからこそパニックものと言われる所以なんだけどね。
あとはラストに関してひとつ、観る前に予想していたのはタランチュラ映画のひとつ「巨大クモ軍団の襲撃」のラスト。 タイトルに反してふつうにタランチュラなんだけど大量に街にあふれて主人公たちはどっかに籠城したんだっけ、ラストで表に出てみると街中が蜘蛛の巣に包まれていましたとさ、みたいな。 そんなオチだったら「過去作にもあるわい」と言ってやろうとしてたのだが、違っていてすんません。
まあ観終わった後にいろいろあるけど、印象深い作品であるのは確かだし、観て損はない。
いや人によってはあるかもだけど。
追伸:
うーむ人によっては怒り狂いそうなこの映画ミスト、いろいろ考察させられる作品ではある。
ホント、異形の襲来ものとして人類勝利してハッピーエンドなんだけどね、一部の描写に対して胸くそ悪いなどという評価もあって。
単純に主人公視点で映画を観ると、逃げて逃げて逃げまくって逃げきれるかああああああぁっ!! という流れであの顛末。 でも胸くそ悪いゆうのは違うと思うような気がするような感じがするような。
この映画、とあるラッパーによると評価するのが難しい、なぜならうっかりネタバレの危険があるゆうことで、そりわもっともな話だと思う。
だもんでやっぱり隠しモードで語ります↓ ややネタバレ含むんで。
この映画のラスト、まさに驚愕だが類を見ない話ではない。
むろんオリジナリティとして唯一でありおそらく映画史上に残る結末なんだけど『似たような展開』であれば、枚挙にいとまがないほどたくさんある。
例えば小説のショートショートとよばれる分野、またはオムニバス映画の短編、他にもホラー映画などなど、似た話はいくらでもある。
なのになぜ、このミストという映画はこうまで衝撃的なのだろう。
パニックもの、ミステリー、モンスター映画、ディザスタームービー、いろんなジャンルに入ってしまうこの作品はそういった長編の定番を覆しているからなのか。
それもあるけど「主人公の選択」という、多くの映画に共通するテーマに新しい方向性を与えてしまったことが理由なのかも。
とまあそんな感じで考察したんだけどやはりわからない。
この映画には作り手のこだわりがあるので、別なエンディングはあり得ないだろう。
昔の映画は複数のエンディングを用意しておいてウケの良い物を上演したりしたそうだ。 確かにドクターモローの島とかテレビで放送しても二通りのラストがあったりした。
そーゆー姑息な姿勢はこのミストという作品には見うけられない。 この映画、本気と書いてマジで造ってるように思える。
そもそも元はモノクローム映画の予定だったというくらい、こだわりの一品なのだから。
いろいろ書いたけど、なんだかんだ言っても個人的にはわりと気に入っている次第。
観た後にうーむと唸るような、なんであれ大きな感銘を受けるような映画は一割くらいしかないので。
さらに追記:こんどはぜんぶ隠しモード
映画を観たあとにいろいろ語り合いたくなるというのはYouTubeで見つけた対談動画で証明済み。
ここはあーすべきだろ、こーあるべきだろ、と皆が主張し、それぞれがもっともな意見に聞こえる。
それだけでもミストという映画、大したやつだと感心する。
あのラストシーン、似たような展開が各種分野にあると言ったが「主人公の選択間違い」「皮肉な結果」など、それぞれの要素があの形になったのはやはり珍しいと、よおおおおく考えて思い直した。
モンティ・パイソンでもその他のお笑い芸人コントでも、あの組み合わせで驚かせに行くことは決してないかもしれない。
ラストシーンを構成するいくつかのパーツ、仮に3つの要素だとして、そのうちの2つほどを実装した作品ならあるかもしれないのだが、とにかく見事すぎる。
あり得るとしたら本物の戦争体験記だろうか。
先に隠しモードで「考察してがわからない」と言ったけど、さすが時間がたってだんだんことの重大さがわかってきたみたいな。
●マトリックス
映画館には行かなかったが、レンタルやテレビで何度も観た・・・ような気がしていたが、そうでもないかも。
おそらくVHSレンタルで一度、テレビでも一度くらい観たていどかもと思い直して、iTunes Storeで百円レンタルにまわってきたのを幸いに今度はHDで観た次第。
いやあ、これマジで面白いな、改めて思う。
仮想空間を扱った作品はたぶん多いと思うが、ひとつには徹底したことが面白さの理由か。
最後ネオが覚醒して、エージェント三人でも勝てないというマトリックス世界の常識をくつがえす強さを発揮するのに、やはり電話は必要なんだ・・・みたいな。 アクションももちろん後の映画や特撮、アニメにとんでもない影響を与えたのだけど、サングラスやコートといったデザイン面でもかなりオリジナリティがあるような気がする。
またデザインといえば映画全体のカラーデザインが魅力で、青、緑などの色そのものにキャラクター性みたいのがあるっぽいような感じがするような気がするような雰囲気があるような。 それでいて鮮烈なのは実は白だったり、いちばん印象深いのは黒であったりする。
バレット撮影は時を経るにつれてむしろ自然に見えてくるから不思議。 今では3DCGで簡単に再現できるしね。
この作品をより魅力的にしてるのは間違いなくエージェント・スミスかと。
よくもまーあんな悪人顔の俳優さんを探しだしたと感心することしきり。
ところで仮想空間と先述したが、このネタバレはおkだよな、いまさらマトリックス=仮想空間と言って怒られる心配はないと思うので隠しモード記述とかしないけど。
ちなみに2と3のストーリーが思い出せないが、まあいづれ再視聴する機会もあるかと。
●バイオソルジャー
いまGyaO!で無料のロシア映画。
なんかロシアというだけで魅力に感じて視聴したんだけど、実は途中でむっちゃ風邪引いて根性で3分の2まで観たんだけどダウン。
残りは後日観るとして、そこまでの感想。
まづストーリーなんだけど、ぶっちゃけよくわかんない。 いや難しいことないのでわかるっちゃわかるけど。
どうやら字幕の翻訳がいいかげんらしく、ディティールがまったく伝わらないが、察してわかるし、途中パンを焼いたりして食いながら観たのでちょい大事な一瞬を見逃したり。
ともあれ典型的なバイオハザードもので、極地の研究所に分隊が出向いて感染、外部との接触が禁止になったのでなんらかの理由で決闘をはじめるみたいな。
つまりなぜバトルロイヤルになったかの顛末を見逃したっぽいわけ。
だがじっさいそれを巻き戻して確認する必要はないと感じた。
最初はナイフ対ナイフの対決、次は撃ちあいと、そこのバトルシーンが見どころなんだと思うから。
とくに拳銃を持った両者が格闘するのはちょうどマトリックスの地下鉄駅でネオとエージェント・スミスが対決するのに似た戦い方なんだけど、もっと徹底していてしかも長くて見応えたっぷり。
何に似てるかって特捜戦隊デカレンジャーのデカレッドが習得している『ジュークンドー』そっくり。 だがしかしやはりデカレンジャーの戦闘シーンより充実した内容となっており、要はこれが見せたかったのだと思われる映画。
さて作品そのものだけど、字幕がテキトーというもののニュアンスはなんかわかるというか・・・過去にNHKで日露戦争でのロシア将校が残した手記、手紙という特集やってたんだけど読み書きができるロシア人って恐ろしいまでに文学的な表現ができる人びとみたいで、元の台詞もそうなのではと思わせてくれる。
だがそれ以外は究極的な雑さ加減で、アメリカのヤンキー系でも実は病的に神経質な一面をみせるので、おそらくロシアが世界最強の大雑把大国なのではと思った。 なのではと思ったのだが、ああそういや中国があったか、みたいな。
アメリカってとにかくでかいの好きだけど、アメリカ人はそれほど大柄じゃないんだよね、軍隊でも映画でも選り分けてでかいのだけ前に出すんで錯覚するけど。
しかしロシア人はわからん、ほんとにでかいのばかり揃った民族なんじゃないかと、この映画観ても思えてくる。
ストーリーとかスカスカなわりにけっこう楽しんで観ているが、最後がどうなるのか、続き観てからまた追記するかも。
追記:
最後まで観たが、ジュークンドー以上の見せ場はなかった残念。
やはりロシア映画だけに最後は殴って解決みたいな話で、世間で言われているとおりなんだなロシアはーと感心。
とにかく雑な映画ではあるし、バトルロイヤル開始まで一時間以上というしょーもない長さなんだけど、やっぱ嫌いになれないわ。
かつては芸術を愛し、今ではロックンロールとゆー広大な世界、さすがだな思う。
なにがどう「さすが」なのか自分でもわからないけど。
●桐島、部活やめるってよ
iTunes Storeで百円セールやってたころレンタルして今日、期限が切れるっぽいのであわてて視聴。
いやー最高につまんなかった。 と同時に面白かった。
意味わからんこと言ったが、要するに桐島という、学園のナンバーワンらしい男が部活やめて、その周辺がざわついている様子を描いた映画。
どうでもいいんだよね、桐島などという画面に出ない高校生の話なんて。
つかその周辺の群像劇を描いているんだけど、高校生の日常なんて微塵も興味がない人が過半数だろう。
学園ドラマとか異常に好きな者は別として、ふつうはそんなんどーでもいいよと感じるはず。
一方で興味をひくのが野球が大好きらしいキャプテンと、好きなものを撮りたい映画部。
このふたつだけが重要であとはもう観測に値しないドラマじゃん。
と思ったら、どうやらそれが正解だったようで、つまり正しい観かたをしていたわけっぽい。
やっぱりねー、求心力のない日常ドラマじゃなくて、そっちが本命だったんだと安心感もおぼえた。
映画部を演じているのは後で知ったが神木隆之介、仮面ライダーアギトの、あのちっこいのがでかくなったなと驚きだ。
そして映画部のカメラはフジカのZXM500でないか? 自分ももってるけど、確か2012年にフジクロームの供給というか現像が終わっていると思うのだが。
これがアクション映画なら主役級の持つメインウェポンじゃないですかカメラだけど。
それが登場するだけで興味深い作品ではある。
とはいうものの、やはりもう一度観る必要までは感じない、そんな映画だった。