●ワイルド・スピード
なんか後述する理由で観たかった映画。
HULUにはないと思っていたが、そらWild Speedで検索するからでないんであって、原題は違うってことですね。 近隣のレンタル屋だと溝口のツタヤにあったと思うが、なんとなくレンタル屋疎遠で・・・。 ビデオレンタルも今まで通り流行を追いかけるスタイルだと廃れるでしょうね、配信でなかなか観れないタイトルを集めないと。
ともあれHULUにあることに気づいて観た次第。
内容は、車好き映画ですね、会話すらカー用品で成り立ってるみたいな。 日本でも昔はそんな現実があったが、今じゃどうなんですかね、「若者の何々離れ」というとき真っ先に思いつくのが自動車ですから。
あとは輸送トラックを狙う強盗団を捜査する刑事と車社会の顔役みたいな。
殴り合って友情する展開と思いきや、そこも車で勝負なんですね、徹底してる。
2001年でしたっけ、尖った最先端、驚きの展開などをウリにした映画と思いきや、あんがい普通に楽しめるシンプルなストーリーでした。
ただやっぱカーアクションは盛り込んであるみたいな。
トラックに積み込んだパナソニックの電化製品とか、そーゆー時代もあったのだなと感心する。 15年以上前はまだまだ日本製品が光って見えるし、今じゃDVDプレイヤーとかそれほど人気製品ではないですし。 もう中国製のスマートフォンやタブレットで配信とか観れる時代ですし今は。
このトラック運転手、強盗団に業を煮やしてショットガンで武装、こわいですね〜、強盗団に便乗というか成りすまし狙いの主人公たちはエラい目に。
最後まで運転手の顔を映さないとか「激突!」かよ、みたいな。
傍らに弾薬置いていつまでも撃ってくるんで「アメリカ人かコイツ」と思た。
ニトロ噴射、通称『NOS』が定番アイテムで、普通使わないよな、日本じゃ。
速くあるために、そんなもんまで引っ張りだすとは恐ろしいが、まあ劇中でもそんなん使うのはかなりイカれた連中なのかと思う。
車が炎上して逃げる際にも字幕では「爆発するぞ!」だけど、台詞では「NOS!!」と叫んでますな、どんだけ危険なんだよと。
つかニトロなんて売ってますか? 市場で。
あ、この映画が観たかったのは「ワイルドなスピード! AHO MISSION」というのが
HULUにありまして・・・ソレを楽しむためにはワイルド・スピードシリーズの、最新作以外、EURO MISSIONまでの七作をぜんぶ観ないといけないだろうという理由。
一年は経ってないと思うがけっこう前からですね、計画してました。
けっきょく強盗団の本物は捕まらず、続編がいくらでも描ける感じに。
しかしウィキペディアでみると時系列が1作目、2作目まで普通で3の前に4以降が割り込む感じで、じゃあ3作目で決定的な何かがあったんでしょう、アイツが死ぬとか。
最近、ネットが不調でつながる日、つながらない日があって配信が観れないこともありますが、なるべく早めに追っていきたい次第。
●ヒックとドラゴン
なーんか海外版アトム観て、いろいろ消化不良な設定だな・・・とモヤモヤなんで、良くできたアニメを見たいと思っていたらHULUにまだヒックとドラゴンが残ってました。
これはスゴい名作ですね、かなり完璧に近い仕上がりで、内容もそうだけど作画もいいですね、まあ百億越えの制作費だからそりゃそうか、とも思うが。
しかし改めてというか久しぶりに観てみると・・・逆に良く出来過ぎじゃね? と思えてきたりするから面白い。
まず、近年のアニメはだいたいそうだけど、単にドリーミーなファンタジーじゃないんですよね、主人公はいろいろ苦労して痛い目にあうという。
それも、意図的に織り込んでいるように見えてきた訳です。
そしていつもと違う行動が、やがて世界を、概念を変えてゆくという、奇跡頼りではないすばらしい脚本も、完成度が高すぎて出来杉みたいなw ヒックが持つ全ての個性が欠点と思ったら、実は全てが長所であったことがわかってくる流れも、かなり計算して描かれているようです。
じゃあ優等生すぎてイヤミな映画かというと、そうではないってのもね。
なんであれ、やっぱ好きですしこの作品は。
ただ、完成度が高すぎて癖がないという点に気づいたという。
あ、そいや続編はもっと完成度が高いですな。 さすがにあそこまで練り込まれるとやり過ぎでは・・みたいに思えた。
とまあそんな感じで、できれば日本のアニメ作家にも観てもらいたい一作。
出来がいいこと、完成度を求めるのは決して間違いではないと思うんで勉強になるかと思う次第。
●アオイホノオ
ところどころで繰り返し語ってるけど「君の名は。」を観て、アニメで何がしたいんだろう・・・という釈然としない想いが拭いきれず。 それもあってか、なんとなく録画していたアオイホノオを視聴しはじめた次第。
まず、全体として安っぽいコントのようなオーバーアクションで語られるしょーもない作品なのだが、コレに限ってはソレで正解なんです。
普通あんなに叫びながら日常を送らないって、と思う人もいるかもだが、あの時代の衝撃を今に伝えるのに、あのくらいがちょうどいい。
例え話をすると、あの頃、ロボットアニメで聖戦士ダンバインってあったじゃん、中世ヨーロッパ風の世界観に生体系巨大ロボットという組み合わせ。
あれが当時、どんだけ衝撃的だったか・・・リアル系というジャンルを生み出したガンダムにイデオン(観てない)、そしてボトムズやパトレイバーとは別方向にリアル系を突き詰めたザブングルと登場して、ついに異世界ファンタジーまでロボットアニメに取り込んだとゆう。
今ならそんな作品ありふれていて、誰も驚かないだろうけど、当時は違った。
そんな1980年代を描いているアオイホノオがあのオーバーアクション演出なのは意味があると思う訳。
私は漫画家とか目指したことはないけど、ホントにこのドラマは共感の嵐です。
あらゆるジャンルとジャンルの組み合わせが登場する90年代に至るまで、驚きの連続だった。 読む立場からみても、そうだった。
そんな中でプロを目指す炎モユルが、新しい表現にイチイチ驚愕し、自分の可能性に行き詰まり、ライバル(視している)庵野秀明の実力に脅かされ、文字通り、まったくもって文字通り身をもだえ、のたうち回る姿はギャグなんだけど、笑えるんだけど、同時に感動を呼び起こす。
まーあくまでも当時の、あの壮絶な時代を知っている人間が視聴したばあいです。
知らない一般人がこのドラマみてもフザけているようにしか思えないでしょう。
また単にマンガに、アニメや特撮にかぶれているだけなんだけど、そんな人々のイビツな生き様を活き活きと描き出しているのも魅力。 なにかと伝説の多い庵野秀明が学生時代に日常からウルトラマンや仮面ライダーになりきっていて、ひたすら描くことに夢中で風呂にも入らないなど、歪みすぎたその姿は観ていて楽しい。
他にも偶然なのか、オープニング曲とエンディング曲がドラマの内容とシンクロしているという奇跡も評価したい。
旧いアニメファンならほとんどが知っていると思うが、DAIKONフィルムの製作過程とかも興味深いし。 原作にはたまにアリバイ工作的に島本和彦が登場、これはつまり「炎モユルは自分自身じゃないよ〜」という言い訳だと思うが、じっさいほぼ同じ活動、ほぼ同じ作品群なので本人ではなくても分身に違いない。
その分身を、徹底的にややこしく、理不尽な人物像に描いているのもポイント高い。
自分を美化したら読む方が困っちゃうし、逆に卑下するようでもアレだし、島本和彦先生はホント、スゲー人だなと思う。
というわけで、やっぱり面白いドラマというのが改めて観た感想。
●トキワ荘の青春
ちょうどアオイホノオを観ていたんで、じゃあコレも観ようと録画。
なんか1995年の映画なのか? それはいいとして。
マンガ好きなら誰もが知るトキワ荘、かなり以前から皆が思うのは、有名な漫画家が一同に揃った奇跡のような瞬間と言う・・・それを映画化か。
そら、興味深いですな、アオイホノオも面白かったし、よくわからないが十五年くらい前の出来事なのか、その物語も観てみたい。
が、じっさいに視聴すると・・・マンガの話はあまりなく、トキワ荘の住人が日常を送る姿を淡々と、とても淡々と、ひたすら淡々と、淡々淡々と描き出す。
うーむ、面白いのか? コレ。
じゃあいいよ、ならばアオイホノオみたいなマンガの、創作の神話ではなく、人間ドラマの映画なのだなと思って観れば・・・と思ってみても。
みんなうつむいてぼそぼそ言っているだけなんで何がなんだかわからない・・。
アオイホノオというか、その原点である「燃えよペン/吼えろペン」シリーズは登場人物が「こっ、これは面白いマンガだッ!!!」と叫んでいるのを、読んでいる自分が「これは面白いマンガだ!!」と思っているというメタ構造も魅力でしたが。
ホントこの映画、マンガで誰それを出し抜いたとか、新しい表現デター! みたいな展開がぜんぜんなくて。
どうしてもアオイホノオを引き合いにせねばならぬが、あのドラマが面白いのは原作者の島本和彦が、あの時代に生きた人々の想いを、あの時代の作品群の驚愕を、それぞれの野望を、これでもか!これでもか!というくらい執拗に追い求めたからで、トキワ荘の青春を撮ったのがどんな人々か知らんが、そのへん理解が足りないのでは・・という気がする。
つか昭和テーマパークを作りたかったんですかね。
もしかしたらトキワ荘をかなり再現した、というのが自慢の作品では・・・。
藤子不二雄が、赤塚不二夫が、石森正太郎が、今では巨匠と思われているあの連中が、何を考えてどこを目指していたのか、なにをしたかったのか、興味深いんだけど映画を観てもモヤモヤするばかり。
ただ伝わったのは、まあマンガ関連の本は誰しも子供の頃愛読するんで、手塚治虫でさえ「第一世代」ではないと知っているのだが、藤子不二雄などトキワ荘メンバーってケッコー新世代の人かもしれないなという印象。
おそらく、彼らのふたつ上くらいに島本和彦が来る・・のだろうか。
ようやっとマンガという歴史が波に乗ってきたころで、出版社らが作家をかこっておくための施設がトキワ荘だったのかも、よくわからんが。
いろんな文献やマンガ史マンガとかみても伝わりにくいが、上京したてでまだ連載が決まっていない新人以外、それほど不遇ではなかったはず。
ゆうても人気職業だったろうし、この映画でも手塚治虫はちゃんとしたインタビュー記事になるような存在だし。
まあ死ぬほど忙しいという苦労は別として。
あと、なんでこんなに響かない映画なのかなと考えたが、漫画家史を描くなら、日時が非常に大切なんではないかという・・・何年何月と明記してほしい、普通にドラマとしても時間の経過がサッパリです。
という感じ。
●ワイルド・スピードX2
意外と味のある普通な映画だった前作。
ラストでは刑事の使命か友情かという重大な選択をして、人生狂ったアイツ。
やっぱり重い選択でしたね〜今作では退職してすっかり落ちぶれて。
でもやっぱり腕を見込まれて潜入捜査という展開に。
最初のカーチェイスでふたり死んでますねどうみても。 二作目は派手になるという法則は、このシリーズでは踏襲する模様。
まあ自由を求める悪党の話はいつどこでも魅力で、刑事の新しい相棒として幼なじみが登場するが、かなり面白いキャラになっているっぽい。
だからドムことドミニクは出てこないんですねこの二作目は。
舞台がマイアミということもあり、華やかな感じになっとります。
いかにも映画って雰囲気の大物ボスも登場、画面に映る自動車の数も相当なもんで、ファンを公募で集めたんですかね、よく撮ったと感心する。
カーアクションにじゃっかんCG使ってるっぽいが、足りないピースを埋める的に一瞬なんでそれほど問題は無さげ。
カースタントが売りだからCGは使うな、というほど頑なな観客は別として。
ブライアン刑事だっけ、コイツはこのあと自動車屋とかはじめて、ドミニクは世界中をレースしながら渡り歩いているのか、後々のシリーズが二作目と三作目の合間な時間設定なのがわかった。
要はそのふたりでシリーズ化というわけかな、たぶん。
とまあそんな感じでなかなか楽しめました。
あと全くの余談で、日記にも記していることだけど、ネット不調でなかなかつながらず、けっきょく六回だっけ、分けて視聴するはめに。 三日くらいかかったかな・・今のネット環境三年くらいで、時々つながらない日があったりもするが、二週間以上続くのはじめてです。
解約して別な回線というのはどうあってもめんどう。 つか電話回線がどこかで混んでいる可能性もあるし、解約&乗り換えで解決するとは限らないし。
まあそれはいいや、ホント余談でした。
●ダイ・ハード ラストデイ
なんかテレビでやってたんで観た次第。
コレは珍しく事前情報がありまして・・要は「こんなん全然ダイ・ハードじゃないやい!」という内容のレビューみたいな。
結論から言うとその通りに思います。
まあ第一作のエッセンスはちゃんと混ぜているんですがね、根本的に違うみたいな。
ダイ・ハードって何がスゴかったかって、特撮などを思い切って導入した、つまり今風の絵面なアクション映画で、いっぽうむっちゃ楽しめる脚本が素晴らしく、運が悪いんだかいいんだかわからん主人公がよくわからないまま事件に巻き込まれ、悪運だけは強いようでなかなか死なない、そして謎の敵との緊迫した駆け引きという・・・それが4.0あたりからかなり怪しくなってきて、このラストデイが五作目なんでしょうか、ついに普通のドカドカアクションに。
まあゆうても楽しめますね、一作目をはじめて映画館で観たときの「おおっ!! コレはスゴい映画だっ!」という感動はもう微塵もないですが、かわりにド派手なアクション盛りだくさんで、どんだけカークラッシュするねん、つうくらいの。
そしてマクレーンの日記みたいな感じで、あの男のその後という風に思って観ればまあそれほど文句もないです、はい。
しかし今、もっともダイ・ハードな男たちの集積地であるロシアで、さすがにマクレーン刑事ていどじゃ光らないですね。
でもってまたチェルノブイリですか、世界で最も呪われた地としてハリウッドで大人気ですね、なんなら福島にも来いよ、と言いたい。
また放射能に対処する脚本が雑ですね〜そんなんで解決なら苦労せんわ。
まあそんな感じで、まあいいやくらいな映画でした。
●ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
これは、意外と面白かった日本舞台な海外映画。
ワイルド・スピードシリーズで、コレまではヤクザな金が集まってレースしていたために非常にリッチな雰囲気が特徴だったのに、急に下町に。
つか想像していたのと全然違う内容で、ほらほら、前二作でも日本車が大量に登場したじゃん、だから「日本は自動車大国」「日本人は皆企業で働いて小金持ち」みたいなイメージで湾岸あたりを突っ走る映画と思ってたらさ。
原題にもあるTOKYO DRIFTは伊達じゃない、マジでドリフト映画でした。
良い意味で予想を裏切って、主人公は学生、それが日本の、工業高校というほどでもないがいい感じにスレたところで急に学園ものな展開だったり、日本は狭くて従来のシリーズみたいなダイナミズムは無理だろ・・・思ったら本当に、タイトル通りドリフトという手段でレースをして、コレがまたハリウッド的カーアクションと違って、面白いんだな、車をスライドさせてトリッキーな走りをするんだから。
じゃあ、狭い日本とゆうことで裏ぶれた下町やカウンターステア当てまくりなレースに特化した作品かと思えば、ちゃーんと激走もするんですね、しかも渋谷。
いやーよく撮ったよねあんなカースタント。 むろんCGとかも使い、部分部分はアメリカとかで撮影するんだろうけどさ、基本は日本なわけで、よく許可が下りたよなと感心する。
先述したようにピカピカなイケてる日本ではなく、とにかく見慣れた風景みたいな面白いロケーションで、間違いなく自動車大国の日本イメージではなく、おそらくは「AKIRA」や「ブラックレイン」などに影響された絵作りなのではないだろうかと勝手に想像。
それにしてもやっぱりドリフトって、和製英語みたいな感じなんですかね。
かなり車好きそうな主人公が知らないってことは。
まー例によってカタコト日本語なキャラは多いが、ブラックレインみたいに一種のデザイン化された日本、というのも嫌いじゃない。 むしろ好き。
最後の最後にアイツが登場。
なんやけっきょく生きてるんかい! どいつもこいつもw
とにかくケッコー面白いです。
つかシリーズ面白いです。
なるべく続きも観たいと思う次第。