●絶代双驕- Handsome Siblings
いつものように旧い韓国映画をYouTubeで・・・のつもりが、香港映画でした。
動画の投稿主が韓国だっただけみたいですね。
1992年だそうで、このあたりの香港映画ってあまり観てないっけみたいな。
まずはいきなり第一次ネット検索タイム。
というのも韓国語で添えられたタイトルがわからんためで、グーグル翻訳の結果「絶対サンギョ」とかわけわかめな答えが。
その時は調査がめんどうになり、じゃあいったん視聴して、劇中の台詞などからタイトルを割り出そうとしたのだが、はじまってみると・・・韓国語じゃねえ? どうやら中国映画か香港映画らしいということで、改めてネットで調べ直しました。
中国産とわかればそれがヒントになり、けっこうたやすく本来のタイトルが見つかった次第
さらにわかったのはコレって古龍の小説が原作だってさ。
中国武侠小説には興味があり、古龍も何冊か読んだんだけど、わりと好きですね。
なんで中国武侠小説が興味深いかというと、まあキッカケはたぶん「少林サッカー」ですかね。 あの映画で日本の少年マンガみたいな独特の表現が実写で可能になってたやん、それで中国のコンテンツを見直した人もいるかもだけど。
だが、アレって連中にしてみれば逆輸入なんだよね・・・元々が中国武侠小説の表現と考えられるので。
どゆことかというと、日本の少年マンガで見られる表現の、ことごとくがカンフー映画が元ネタだったりするんです。 ブルース・リーとかジャッキー・チェンとかその他色々。 80年代は数えるのもバカバカしいほど大量にテレビ放送してたし。
少年マンガに見られるカンフー映画が元の表現とは。
例えば手のひらから気功だして相手を吹っ飛ばすとか、オーラが見えるとか、決着がついた後しばらくしてから負けたほうが時間差ですっ飛んでいくとか、外気功で鎧の肌とか、戦いの余波で徳利とか茶碗とか割れるとか枚挙に暇がない。
その、少年マンガが元にしたカンフー映画の元が、中国武侠小説らしいんです。
じっさい武侠小説が原作のカンフー映画も多いようだし。
そして古龍の、楚留香シリーズとか読んでもかようなバカバカしいけど楽しいシーンが満載。
水の上を走るとかもあったかな、細かい記憶は曖昧なんだけど。 気合で攻撃して、しばらくした後でツボが割れるなど、気功を元にした考察なんで、わりとなんでもアリです。
↑とりまAmazon和書で検索した一ページ目のを貼っときます
つまりそうしたトンデモ演出の小説がカンフー映画になり、カンフー映画みて育った日本人が少年マンガを描き・・それみて育った中国の人々やチャウ・シンチーが少林サッカーを造ったみたいな。
間の少年マンガは省いていい可能性も。
まああくまで個人研究の推論であり、じっさいしらんけど。
まあいいや、80年代であれば、わりと中国や香港の映画はテレビで見慣れた感じで、でも90年代はよく知らないのは先述したとおりでして。 80年代の後半から90年代の前半は自分的には「レンタルビデオ時代」ですね、そのあとに「ゲーム時代」となるわけで。
スゲえ余談だが、そのさらにあとは「PC創作時代」で、今は「ネット配信時代」みたいな?
元々意図的に情弱(予備知識なしで映画観たい)だったのだが、創作時代でさらに無知になっとります、はい。
この絶代双驕はたぶん、レンタルビデオ時代にもお目にかかったことがないと思うです。
内容は・・華麗なワイヤーアクションはじめ、殺陣が良いですが、話はサッパリ見えず。
中国語でハングル字幕という、最高に意味不明な組み合わせなため、マジでサッパリです。
いちおうウィキペディアで絶代双驕という作品の解説を読むが、最小限であり、誰が誰やら・・そもそも主役の小魚児と、花無缺という兄弟からして読み方がわかりませーん。
ただ十大悪人というキャラが重要で、それとおぼしき人物は濃いので、たぶんコイツだとわかる。
見た目がキョンシーみたいに異常で、しかも殺した相手を食ってるやん、バケモノ扱いです。
冒頭のシーンからして二転三転とわからず、悪党を上回る悪党がいて何が何やら。
最後に真打登場みたいに現れたのは、女子十二楽坊みたいなユニットで、リーダーは布使いです。
これらのアクションは本当に冴えていて、徹底的にデザイン化されているのも魅力。 布を自在に操り、でも紙使いみたいにスパスパと切れるわけではないが、相手に巻き付いたら勝ちみたいな。 はためく布が生き物のように泳ぐわけだが、スピード感はそうとうあって、見事なことこの上ない。
いっぽう十大悪人でしょうね、連中の殺戮ぶりはほとんどギャグで、引っ張れば相手の手足が取れるという。
その女子十二楽坊リーダーは、弾いた水滴がライフル弾以上の殺戮兵器という・・ONE PIECEのアーロンより強いだろコレ。
まあじっさいにソレやると、相手に届く前に水滴は蒸発、四散するのだが、ソコはソレ万能考証である「気」で解決。
どうでもいいけどどーやって水滴の弾丸を撮影したんですかね・・・3DCG? まあターミネーター2の時代だしそのくらい出来るかな。
とにかく何が何やらなのだが、今回はネットで検索したりしつつぶつ切りで観ている。
その結果、わかってきたことは・・・ほらウィキペディアって最近、カンニング機能みたいなのあるやん。 リンクをクリックして移動しなくても、カーソルをあてるだけで多少のことは見えるという。 それで気づいたのだが、生き別れの兄弟という話といいつつ、花無缺のほうは女優さんが演じてますねこの映画では。 他のドラマ、映画 では普通に俳優だったりするのだが。
ああそれで少し理解。 つまり女子十二楽坊のリーダーみたいなのが花無缺なわけね、読みは相変わらずわからんが。
この作品、半分くらいまで観ていて、続きはいつになるかわからんが、おそらく必ず観るとは思う。
こーゆー感じ、けっこう嫌いじゃないので、そんな感想だけ今、述べておきます。
●トレマーズ ブラッドライン
いやー息の長いシリーズですねコレ。
まさか五作目が出るとは思わず、しかも情弱なんで午後のロードショーに登場して初めて知ったみたいな。
ザックリ語ると、お馴染みの登場人物で、今となっては標準的な内容なんで、とくにサプライズはないです。
でもやっぱ新作は有り難い。
いつ頃からかすっかりバートが主役となり、相変わらずとしか言いようがない活躍です。
グラボイズの方は、もうコレ以上ビツクリ仰天な進化はないっぽいですね。 いちおう今回はアスブラスターがちょっと変わった行動するとか、やや進化したグラボイズの舌が本体から離れて蛇のように行動するとかありますが、そのくらいは想定内なようで、軽く対処してました。
なんつか、70年代あたりから増えはじめたモンスターパニックが、量産体制に入ったようなサインを感じたシリーズで、とくに三作目だっけ、当時読んでいたコンピュータグラフィックス雑誌によると3DCGのモデリングをライトウェーブでやってたようで、つまりは90年代終わりごろにはパソコンでモンスターが作れるようになったんですよね、まあいいことだと思う。
それでいったんはパソコンモンスター映画が一気に増えて、ここ数年はまた逆に、クオリティにもこだわるようになったっぽい。
今後もトレマーズシリーズ続くのかわからんが、「良質なB級」を目指してもらいたいと思う次第。
●悪魔くん
なんかYouTubeの東映チャンネルに、モノクロの作品が来ていることは知っていたが・・・。
「あ、河童の三平か、いちど観たわ」という感じで放置していたら、よ〜っくみると悪魔くんでしたという。
あわてて何話からだっけ、観はじめて。
いま14話だっけ、26話くらいあるのかな、よくわからんが楽しめる。
本来の悪魔くんはどんなんだろ、自分が知っているのはアニメ版のほうで、ゆえに十二使徒というけっこう壮大な話と解釈していたのだが、実はメフィストだけでも成立する話っぽい。 じゃあ実写化も当然ですね、わりと気軽にドラマにできるやん。
とにかく東映らしい雰囲気の特撮ドラマの昔版で、これがけっこう楽しめる。
詳しい話は省くとして、とにかくこーゆー感じ好きです。
またメフィスト役がなかなかハマっていて面白いし。
とまあそんなわけで、妙に得をした感じがある次第。
●GODZILLA 怪獣惑星
元旦はつまり1日、映画の日。
ということで、なるべく逃さないようにしています。
まあ近年はレイトショー狙いで、必ず元旦でなくても安く観れますが。
話長くなるけど、GODZILLA 怪獣惑星はとくに狙い目でしたね、なんせ正月元旦にゴジラ映画観るなんて、ファイナルウォーズ以来やん。
しかし推移を見守っていると、なんか12月末に上映終了予定とかあって、でも東京なら引き続き上映するとは思っていたんで電車移動の覚悟はしていた次第。
が、土壇場になって1月4日まで延長となったので、めでたく最寄りの港北ニュータウンで観れた。
相変わらず楽ですね〜1時間前にバイクで走り出し、246号線まっすぐの後左折、しばらく行ったら右の方に駐輪場があり、普段でさえ8時以降は必ず駐輪できますからタダで。
守りたいこの便利な環境。
↑劇場おみやげゴジケシ
あ、内容ね。
まあ普通に面白い未来SFみたいな。
ただ贅沢を言えば、ゴジラに動きがないゆうか、強すぎて無敵砲台と戦ってるみたいだ。
宇宙船をドリフトさせてひき逃げアターックとかもないんです、やる前から効果がないとわかってるから。
そしてゴジラvsビオランテ以降、繰り返し語られた結論に至ります。 人類はゴジラに勝てないよと。
とりま十年でも封印できれば人類は合間に存続できるんで、そんな終わり方が定番化してます。 金子監督のゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃でさえ、粉々にふっ飛ばしたようで元は絶てなかったエンドでしたし。
でもって怪獣惑星のほうですね、それに準じてるわけでしょう。
あとは驚愕のラストというか・・・ネタバレになるが、まあすぐに情報拡散するんで言っちゃうけど。
つづく
で、終わるんです。
続編あるんかーい! というビツクリエンディング。
引っ張るなー、まあそれもゴジラなら許されようか。
シドニアの騎士っていつの作品だっけ、3DCGアニメがムチャクチャぎこちなかったのだが、さすがに今、劇場アニメであれば違和感なく観れるくらいに成長したのも有り難いところ。
セルシェーディング的な作風で、でもゴジラの質感はもちっと凝って欲しいというのが正直な。
ゴジラ映画みるときはだいたい、情報をあえてシャットアウトした状態で観に行くんですが、周知のことなんですかね、続編アリって。
にしても、観に行けるんかね・・・パシフィック・リム2で忙しい時期じゃないのか?
それと二作目で完結するんですかという。
じゅうぶん楽しめたし、続きも劇場で観たいんですけどね。
とまあそんな感じ。
●都庁爆破!
↑もう予約開始してるのかBlu-ray
新春ドラマスペシャル〜って、だんだん「最近観た映画」から離れてきてますが。
まあいいや、昔だったら「必聴!」という感じのタイトルですが、それは映像そのものが見どころだったからで、今はCGで質さえ問わねば何でもできるんで、都庁プラス爆破というだけじゃ心動かないんです。
じっさい、予告CMで知ってたけど、観ないことに決めていたのだが・・・。
話それるけど都庁といえば見慣れた存在ですよね、パトレイバー最初のビデオシリーズで、まだ建っていないのに登場したし、その後はゴジラにも潰され、岸和田博士の科学的愛情では都庁ロボに変形するし・・・。 実物を近くで見たのはわりと最近ですが、さすがデカいですな。
単に高いだけではなく量感があって・・岸和田博士の科学的愛情によると質量は1都庁トンだそうです、まあホント余談だけど。
話もどって。
ちょっと飯食ってGEOに行こうというタイミングで、テレビつけたんで途中三十分くらいから断片的にみてました。
したらコレが、あんがい名作というか・・・。
いや出来が悪いのがすぐにわかったんですが、逆にソレがスゴいですよね、今どきこんな出来の悪いドラマできるんだみたいな。
断片的にみてたゆうたが、飯食ってたし、同時にふと思いついたんでTwitterみたんですよ、iPhoneじゃ小さくて遅いんでPCで、つまりテレビとPCを行き来して。
Twitterでもリアルタイムでスゲえ話題になってましたね〜ツッコミどころ満載ということで。
それでトレンド1位になった瞬間もあったようで、正月早々、みんなの心を和ませた素晴らしいドラマといえるかもしれない。
その、リアルタイムですでに出たコメントに「シン・ゴジラが切り捨てた無駄をすべて集めたドラマ」というのがあって、いまTwitterをのぞいてみても似たような感想がずらっと並んでいる。
何が問題点なのか、わりと最初からみんな見えているっぽいね。
あと先述したように飯食って出かける準備しながら観て、実を言うと最後の25分は録画しておいて後で見たのだが。
そんなドタバタなので気づかなかったが、爆弾解除のパスコードがPASSCORDになっていたそうで、意図的にネタを仕込んでいる可能性。
まずパスコードは何かの日付だ! とか思わないし、あまつさえ誕生日とかねえから。 自分のキャッシュカードやiPhoneだって誕生日は使っていない。 パスコードに何かメッセージをこめるコト自体、リアリストはやらず、サマー・ウォーズのiPhoneはだから逆に、ハートフルな奴だったんだ実は・・という演出なわけで正しい使い方なのだが。
そのほか、具体的に何がダメダメなのか語りたいが、ぶつ切りで観てるんですぐには思いつかず。
でも「今の日本は現実の危機に対応できるのか?」というクライシス映画の普遍的テーマにそっているのに、じっさい劇中の諸々がアホなんで空回りしている、という・・そんな感じなんです。
携帯電話の使い方ひとつとっても大丈夫か? という風で。
またダイ・ハードやリーサル・ウェポンなど過去の名作の、意図的に間抜けなギャグシーンを真面目にやって痛々しかったり。
その点、不評であった踊る大捜査線映画のほうがまだマシなのではないかと。都庁ラストシーンの 「よし食事に行こうか」なんかは、「行けるわけないじゃないですか、まずは警察に出頭してください」とかいって警官に引っ張られていくとか、踊るではありそうだし。
というかいったい何がおこったのか、何でこんなダメなのか、まとめサイトとか今みて、ちょっと思い出そうとしているのだが、うまくいかず。
そーいや冒頭を観ていないが、なんでテロなのかという点も薄いよね「これは復讐である」ってんだけど、まあテロ動機なんてそんなもんですよ、具体的に何がどうなのか、このドラマでは不明になっているのが問題なんで。
口で語ったくらいじゃ実感わかんです、だからドラマ演出がじゅーよーなわけで・・・まあいいか。
今の日本は問題である、というのを浮き彫りにする効果もなくて、ドリフのコントの末に都庁の半分をへし折って終わった感じ。
で、こうした失敗ドラマ/映画の共通点として、出演者は頑張っているんですね。
子役でさえ熱演しているのだが、脚本がダメだから頑張ってもダメなわけで、そこは悲しかった。
ひとりミラージュみたいなオヤジがいて、誰だっけと思ったら吉川晃司・・さらばあぶない刑事の人かと思いつつ、それにしても名前に聞き覚えがありすぎるんで改めて調べたら、やっぱミュージシャンやん。 最近まで桑田佳祐って誰だっけみたいな、子供の頃から聞いているはずの名前に具体性が伴わない極端な情弱体質をここで自覚する。
ともかく吉川晃司のアクションでだいぶ救われた・・いやそれでもマヌケな部分が多すぎて覆せないか。
都庁が吹っ飛ぶシーンの曲はイマジンでしたねジョン・レノンの、何が狙いかわからんが・・・さっき言ったけど、自分の頭によぎったのはドリフの暗転音楽、盆回りでした。
あとはいいたかないが、絵がイカン気がして・・映画だと今でもテレビドラマより格上とされるじゃん、ここ十数年で映像機器がスゴい進歩して、差が縮まっているのに、相変わらず映画が上です。 予算だって、意外とテレビは強いんですよね、いろんなパターンがあるけどテレビにも強力な財源もってる制作もあるし、逆に映画でも弱小だとテレビより制作費すくないし、その逆もあり。
都庁のばあい、エキストラの数とかセットとかみるかぎり、予算はあるっぽいね最低限。 でもよく練った撮影ではない、昔ながらのドラマ撮影なのではと想像する。
でも新春ドラマスペシャルなんだから、映画に近い凝った絵を撮ろうよと思ったりする。
映画だとワンカットであっても、カッコいいアングルとかよっく考えて撮影するらしいし、実はテレビドラマでも特撮系はそうですね。 ここをこっから撮るとカッコいいんや! と熟考している部分が多い。
対して都庁だといつもの普通なテレビドラマみたいな絵。
エンディングはクリスマスソングで、これまたダイ・ハードやリーサル・ウェポン的なカンジを狙ったのだろうが、スゲえ個人的な意見としてアル・ヤンコビックのChristmas at Ground Zeroにしたほうがよくね?
グランドゼロでクリスマス・・・2001年以前はけっこーラジオでも流れたクリスマスソングで、2001年末からは聞かれなくなった理由は、まあ想像つくのだが、911テロの世界貿易センタービル現場がグランドゼロと呼ばれるようになったせいではないかと。 要は不謹慎ソングに認定されたんだろうね、あの事件以降に。
でも個人的には好きな曲です。 アル・ヤンコビック全般がそうなんだけど。
都庁へし折るシーンは盆回りでエンディングテーマはChristmas at Ground Zero、それだけでこのドラマ、好印象になるような気がする。
まあぶつ切りで観ただけだし、感想はこのへんにしたい。
総じて、なにがそんなにダメだったのか考えたいけど材料が少ない。 脚本を練る時間がなかったのだろうか?
とまあそんなわけで。
●無料第一話の類
なんか最近観た映画どころか、どんどん細かい話になってきているようだが・・・。
HULUもバンダイチャンネルも課金していない昨今、でも無料第一話は観れたりします。 またYouTubeの東映アニメーションチャンネルにもそういったものはありますし。
それで昔のコンテンツみると、意外なことがいっぱいあるんで、ちょっと書き記したい。
●魔法少女ララベル
以前は再放送などでいろんなテレビアニメが観れて、わりとジャンル関係なく観たもんです。 つかさらに昔、昭和三十年代とかなると皆んなジャンル問わずに観たらしいよ映画を。 サラリーマン映画や青春映画みた次の週にヤクザ映画や怪獣映画みたりしたのだろうか。
そんなわけで、魔法少女ララベルを観て知ってるわけだが、久しぶりにYouTubeの東映アニメーションチャンネルで第一話みてぶったまげというか驚いたゆうか。
舞台がむちゃくちゃ日本やん。
えーそうだったんだー、って驚きですよこれ。 すっかり忘れていた。
それとビスカスのキャラが単なる邪魔者ではない独自のポジションなんですねアレ。
世界観が完全に日本で、でも伝統の無国籍風も取り入れているため、ホームとなるおじいさんの邸宅などはスタジオジブリ作品みたいや。
表が和風で裏手の短い通路でつながる離れが洋風なのである。
あとはアレですね、内容は。
昔の魔女っ子シリーズはどんな能力だったか忘れていたけど、ララベルのばあいは漠然とした魔法。 まあレベルを問わなきゃ何でもできそう。
ビスカスに巻き込まれて地上に堕ちた魔法界の人なんで、とくに目的も使命もなく日常ドラマに徹する様子。
でもって劇中おこった出来事はラストで「今日のことわざ」的にまとめるつもりらしい。
ただ理由はわからんがおじいさんが魔法を嫌っていて、それに気遣って魔法は極力つかわない約束なんで、そこで盛り上げるのだろう。
ちなみに再放送などで観たゆうたが、わりと時系列は把握していて、魔女っ子シリーズではかなり後輩であるとわかっていたが、じっさい今になってネットで調べるとシリーズでは最後になるんですね。 それゆえに見た目はショボいと思っていた。
なんというか、新しいほうが絵に威厳がないという時期なんですララベルのころは。
つか分類は80年代アニメなんだ、知らんかった。
マンガの絵柄そのままで、アニメとしては薄いと感じていたんですよね。 じっさいその通りで、でも背景の街並みなどはわりと立派。
それがなおさら「本当に日本なんだなあ・・」と感じさせて。
だもんで他のシリーズに比べると妙なリアリティがあります。
とまあそんな感想ですはい。
●花の子ルンルン
これも飛び飛びで、でも見慣れた作品。
第一話をはじめて観たが、こーゆー理由で花を探していたのかと納得はした。
こちらは伝統の、徹底した無国籍風ゆうかほとんど欧州ですね雰囲気的に。
非常に見慣れた感じです、昔のアニメだな〜っていう安心感もあるし。
見慣れた見慣れたゆうが、それでもルンルンの能力って何だっけ・・・と思い出せない部分もあり。
改めてみると花を使った変身能力というか、変装能力ですね正確には。
ただ花の種類は関係ないゆうか、何に変身するかは念じて決まるようで、また第一話では火事に応じて消防服でしたが、ジョブの能力が身についているのかは第二話以降をみないとわからんし。
同じ目的なのか、行く先々で出会うセルジュは、もう完全に昔マンガの貴公子ですね見た目が。
花の子ルンルンというアニメは最後に花言葉の解説で終わる、というのは覚えていたので、それがセルジュの役割と思いきや、解説はナレーションでした。 まあセルジュはセルジュで、劇中の人々に(つまりそう見せかけて視聴者に)いろいろ解説する役割があるんでしょうね。
シリーズではいちばん可愛いというかマンガっぽさとアニメらしさのバランスがいいように思えます。
●狼少年ケン
オープニングはわりと見慣れてたが、中身は知らんかった。
さすがに白黒作品は子供の時間帯に再放送やらないんで。
でもってYouTubeの公式で第一話みると、またびっくり。
絵柄が昔風なだけで、内容は普通というか、想像した「昔の子供向け」と違う。
物語がちゃんとしていてシッカリしているのが意外というか。
少しだけ黎明期のテレビアニメを見直しました。
絵が動いていれば子供は喜ぶ、という程度の話じゃないんですねアレは。
とまあそんな感じ。
●宇宙パトロールホッパ
これは旧いぞ〜、まったく未知な作品。
しかし観てみると、狼少年ケンと同じで絵柄が旧いだけで中身はシッカリ。
つかわりとヘビーなSFですね、宇宙船の中で抗争があり、ジュンだけ生き残ってホッパの星に到着、身体能力が高いホッパの人々だが、なんか後々の言葉で言うサイボーグ手術に志願して、より高い能力が身につくところまでが第一話。
ホッパの人は明らかに人間より次元の高い宇宙人で、平和思想があるのだから、今後の敵は地球人の悪党なのでしょうか。
どうも「横暴な地球人が平和な惑星を狙っている」という感じにみえます。
繰り返すが絵柄はどうしようもなく旧く、手塚治虫を題材にしたテレビアニメ黎明期の物語はよく目にするんで、ソレが「最小の労力で毎週アニメを放送する」というムチャ計画のため線を省いたデザインを考え抜いたためと知っているので、逆にどうしようもない絵柄に感動。
まあこうして日本のテレビアニメは発達していったんですね・・・キャラデザは雑にみえて、内容はキッチリ詰まっているという。
●レインボー戦隊ロビン
上におなじ。
宇宙パトロールホッパ同様、白黒で絵柄はとてつもなく旧いが内容的には70年代とくらべても遜色ない。
まあさすがにキャラクター造形が(ネーミングとか)やや甘いが、能力や役割分担は今でもこんな感じではないだろうか。
逆に今どきアニメだと居そうにない存在として、ワザワザ老人の姿をしたロボット「教授」がありますね、むしろ斬新にみえる。
以上。
●マシンハヤブサ
何故か流行ったレーサーアニメ。
メカデザインとかそーとー凝っていて、エンジンの刻印とか立体的に描いてたいへんそう。
それにしても通常の巨大ロボット基地みたいなレースチームってどうよ、とは思う。
また敵の運転手がわりと未来をいっているゆうか、まずAKIRAのジョーカーに似ているし、他にも80年代アニメに出そうな雰囲気でした。
でもまあチームメンバーの作り込みがイマひとつで、なんかキャラの魅力は薄かったです。
●超人戦隊バラタック
細切れに視聴していたが、第一話ははじめて。
いちおうロボットアニメの世界ではB級に分類されていて、でもそうした作品を今、改めてみるとけっこう面白い。
バラタックは敵をかなりコミカルな描き方しているのが特徴で、ただそれだけではなくダイナミックな作劇ですね、第一話だから作画に力が入っているだけかもだが。
オープニングはVHSレンタルで借りたヒーロー主題歌ビデオで見慣れているのですが、いろいろトンデモないアニメです、デザインとかは。
●ジェッターマルス
どこかの制作会社が鉄腕アトムをやりたくて、でも版権的な問題があるんで手塚治虫氏に頼んで似たような原作を作ってもらった・・・事実かどうかはともあれ、そーゆーふーに解釈していた尖ったアトム。
どこかの制作会社って東映だったのかと今回、わかった。
幼少のころはジェッターマルスを先に観たので、逆に鉄腕アトムが劣化パクリに思えたものです。
それにしても2015年って・・・40年後くらいを描いたつもりが、もうすでに過去なんですけど。
街の様子とか、まったく現在を予測しておらず、やっぱ先のことはわからんもんですね。
●SF西遊記スタージンガー
宇宙で西遊記という、まあ韓国にもあるんだけど、そーゆーネタの作品。
子供の頃はけっこー楽しんだが、今ではどうかと観てみると、おやけっこう面白いぞという。
要は最低限、ストーリーに凝らなければ視聴者に見放されてしまう視聴率戦争だったんだろうね、当時は。
いまやま今でも同じだけど、とにかくオーロラ姫とジャン・クーゴという相反するふたりを描いていて楽しめた。
●ミラクル少女リミットちゃん
コレは観ていないと思いきや、空飛ぶカバンに見覚えが。
要は観たことあるけど忘れていた作品で、理由が今となってはよくわかる。
地味、とにかく地味。
キャラクターデザインの絵柄もそうなのだが、服飾デザインも地味で、他の魔女っ子シリーズやキャンディキャンディなどなどが、どんだけ服に気を使っているかが逆によくわかった次第。
内容は思い出したが、サイボーグなんだよね、そこは尖った設定で、面白いっちゃ面白い。
ただケンちゃんチャコちゃんやあばれはっちゃく的な実写ドラマでやればもっと面白い気がする。
まあいま現在、本気で子供向けドラマやるような制作があるかどうか疑問だが。
他にも悪魔くんとかゲゲゲの鬼太郎とかあるけど、ビデオレンタルなどでここ十年くらいで観たような作品であり、むちゃくちゃ久しぶりゆえの驚きとかはないんで割愛。
それとバンダイチャンネルは、いま見放題に課金してないけど、タダ見の無料第一話はちょくちょく観てます。
無敵ロボ トライダーG7やら最強ロボダイオージャやら、懐かしいし、思ったより面白いですね。
それに関して感想書くかどうかは考え中。
というわけで。
●テラフォーマーズ
映画のほうです。
去年のうちに観るつもりがついつい先延ばしになったがまあいいや。
ともあれDVDで借りて視聴した次第。
まあわりと手堅いゆうか、アニメの前日譚的なものだと知っていたので、いわゆるバグズ2号編というストーリーの、概略がわかるし、こんな事件だったのかいう感じ。 アニメにくらべてスケール感は小さくなっているが、それは最初から納得済みで、ともあれ実写映画化できれば少々絵が小さくなってもいいよ、という。
いくつか簡単に述べると、まず原作を知らんのだが、仮にアニメが原作に近いと仮定すると、よりムチャな昔マンガみたいな展開がちょいちょい入ってますね。 口からジェットを噴射する能力を探検車の推進力がわりに・・・ってどー考えても無理やろ。 人ひとり加速するのとはワケが違うゆうか、仮に探検車が数トンあればノロノロ動くのが精一杯だろうと。 口から少し離れたところでガスが炎化してるようだが、まあ口の中で炎になったら火傷するし・・ってその方法だとたいしたジェット推力にならんですよ、ノズルに爆発的な反力を与えないと。 また燃料の問題とかどうなるねん、人間の体内で生成される物質は限りがあるぞ、あっという間に使い切って腹が減るであろうと思う。 だいいち生体ガスってそんなに高性能かなあとも思えるし。
つか普通に宇宙ボートのロケットを探検車に取り付ければ? 特攻野郎Aチームなら短時間でやり遂げるぞ。
あとツッコミどころとしてはゴキブリ津波ね、まあ絵としてのインパクトだけはあるが、意味がわからんし、ストーリー上、不自然です。
あ、もひとつあった。
火星についてさっそく、ゴキブリ駆除の薬品つまったカプセル射出して散布するのだが、それにアース製薬のロゴがあって・・・DVDだと小さくてわからんが、下にアースジェットとかゴキジェットとか書いてあるんだろうね。 まあここは面白いアイデアとして評価したい。
感心したのはテラフォーマーズが大部分、3DCGらしいことで、「あ、もうそんなん出来る時代なんだ」みたいな。
まあ映画館で観たわけじゃないんで、どんなCGかわからんのですが・・・聞いた話だとダイナミックレンジをフィルム並みに出力すると手間も予算もかかるとか。 アメリカの超大作だと間違いなくそれでしょうね、でも日本は基本、予算が十分の一ですから、もっと手軽な3DCGかもしれないという。
ま、個人的にはそれでいいよと思う。
また例えばダイナミックレンジが低いというビデオ作品も、将来は何らかの技術で補正できるようになるのでは、と考えている。 映画CGもかように将来、何とかなるのではと。
最後まで観て、生き残ったアイツはああ、後の日本国首相・・だっけ? アニメ版の政治家で火星から生還者がいたなあという。
こんな感じで、けっこーアニメとシームレスなんで、成功した部類でしょう。
ただ、無難なぶん薄い感じもしますが。
個人的にはクスリを打ちすぎて戻れなくなったアイツ、完全に昆虫になって飛翔して、そのまま定着して火星生物になる・・というほうが面白いのではないだろうかオモタ。 それなら今後のテラフォーマーズシリーズで再登場! とかもあり得るわけだし。
間違いなく言えるのは、フツーに楽しめる映画であるということ。
そして今の邦画を鑑みるに、及第点は合格点ってことであろうと。
火星のSFが観たかっただけで、ぶっちゃけテラフォーマーズの熱心なファンではないので、文章に熱が入らない点はご容赦。
とまそんな感じで。