●ムーの白鯨
謎のアニメ、ムーの白鯨がバンダイチャンネルにっ。
はてさて、なんなんでしょうかね、まあ子供の頃に再放送かなにかで全話みたと思うんだけど、ヒトコトで形容し難い。
ただ、コレに続く系譜が思いつかないわりに、現在まで続くファンタジーアニメの要素はたっぷり含んでいて。
ほらほら古代文明と知的なクジラっておなじみやん、ふしぎの海のナディアにも登場したような気がするし。
まづトムズエンタテイメントという制作会社が謎なんでぐぐったが、要は東京ムービー系列らしい、じゃあ高品質なのかな。
でもって、印象的なのはとにかく「新しい」という感じで、何がどうかというと、一例をあげるとバクハツ。
ポップな、いわゆる80年代のバクハツをいち早く採用して、でも音はわりとパッコーンみたいにショボい独特な雰囲気。
コレにソックリなのが太陽の使者・鉄人28号なんだけど、調べるとムーの白鯨のほうが早いね。
とにかくムーの白鯨は1980年ということで、それ以前のアニメと明らかに一線を画する絵柄でした。
むろん今みれば旧いし、新しいアニメファンは70年代も80年代も違わないように見えるかもだが。
そして内容、ムー大陸だのアトランティス大陸だの、そら昔からネタとして定番だったけど、これほど正面から取り組んだSFアニメはたぶん、はじめてではないだろうか・・あ、海のトリトンはファンタジー枠ってことで。 まあどちらの大陸も沈んだ時期が12000年前ではなく三万年前になっているけど。
三万年ってのも不思議な数字ですな、氷河戦士ガイスラッガーや巨神ゴーグの古代文明もその設定だし。
話は三万年前、平和の国ムーが刺し違えでアトランティスを大陸ごと異次元かどっかに追いやり、でも惑星直列の影響で1983年(微妙な未来設定や・・)に現世戻ってくるとゆう。 ムーは沈んだっきりだけどそれはいいみたい。 ムー文明文化は世界中に散って今に至るので。
アトランティスはまだ宇宙を放浪している状態で、地球まで来るにはオリハルコンが必要とのことで、それを探すために地球上でやったらムチャクチャをやらかし、世界のピンチ。
そこで転生戦士の四人と主人公を召喚したマドーラという、劇中では美少女とよばれている謎の女の子がアトランティスと戦うという・・・いま思えば小部隊すぎる話ですね、まあ特撮ヒーローもよく考えればそうか。
ムーの転生戦士たちが使う武器はムーバルという・・小舟ですね。 ここが面白い。
船側が開いて小さな翼になり、船尾のほうにあるお立ち台みたいなところに椅子があってそこにひとり座って、両手は水晶みたいなものにそれぞれ置いて、念じることで空を飛び、その間、椅子があるところはガチャポンみたいな透明カプセルで保護される。
武器は甲板から出てきたお皿でそっからビームみたいな。
牧歌的な見た目と裏腹にビームの破壊力はものすごく、でもやっぱ駆動音はピコピコピコピコ・・・という、のどかなサウンド。
まったくもって謎のスペースクラフトだが、まあスターウォーズ以前の海外ファンタジーSFになかったわけでもない。
この戦闘小舟ムーバルは、主人公たちムーの戦士もそうだが、漠然とした古代イメージつまりギリシャ・ローマの雰囲気です。
過去(三万年前)をツアーするシーンでわかったが、ムーバルが傷ついて装甲がやぶれると中は飛行機とほぼ同じ骨格です。
飛行機の骨、知ってるかな・・・独特のフレーム構造で、まあ胴体は船に似ているんだけど、じゃあ、まあ、ムーバルフレームとでも名付けましょうか。 メカアニメ知らんとわからんジョークだけど。
↑ちなみに今では「ムーバブルフレーム」という呼び名が正しいとされている模様
そしてムーの守護神とされるのが白鯨で、まーでかいっすね、パッとみた感じ二百メートルくらいか。 白鯨というだけあってシロナガスクジラっぽく、まあクジライコール平和の象徴みたいな理由なんですかね、アニメのタイトルに白鯨って。
コレがヒゲクジラではなくハクジラだったら平和の象徴になりえないと思うんですけど。
いま五話くらい観たけど、五人はピンチのときに「ラ・ムー、ラ・ムー、ラ・ムー!」と叫ぶと白鯨が飛んでくるシステムらしいっす。
そうして五人が白鯨を操縦するのだと・・・さて、かつて全話みたとゆうたが、どう戦うんだっけ、このデカいクジラが。
で、三万年前は戦わなかったそうです白鯨。
なんせ平和の守護神なんで、コレを戦わせたら平和の神としての神格を失い、人類はダメになるとかなんとか理由があった。
でも今回は五人が操縦して、完全に人類の武器となるわけで、いいのかよそれ。
また謎の白鯨にはいろいろヒミツがあるはずで、そのうちひとつは三万年前の指導者ラ・ムーの脳が移植されていること。
中が神殿みたいになっていること・・・もう宇宙船ですねほとんど。
じっさい後半では戦い破れた白鯨が、メカ白鯨になって復活という展開を知っているので、なおさら「やっぱ宇宙船やん」という印象が強いですね。
そうした戦いの中で、主人公の剣だっけ、コイツは転生戦士ではないのだが「必要だから」という謎の理由で連れてこられたんだけど、やがて転生戦士と同じ「しるし」が額に現れて・・・ほらほら「しるし」なんてアーサー王物語など、時代劇ファンタジーしか登場しなかった設定が、現代劇であるこのアニメには出てくるんです。
今じゃ当たり前な、そうした諸々は、ムーの白鯨が放送された1980年にはどうだったんだろうね。
70年代までは科学という価値観が圧倒的だったのに、オカルト要素たっぷりの現代劇、それも宇宙からの侵略を扱ったバトルドラマで・・そーとー珍しかったのではないだろうか。
それ以前だとオカルトなどはエッセンスとして、時々まぶしてあるくらいが普通だったと思うので、やっぱ妙なアニメですムーの白鯨。
さて、ここまで話して、現在では普通とされるファンタジー要素がいくつ出たっけ。
まず古代文明ムーとアトランティス、転生戦士の召喚、戦士の刻印、神秘のクジラ、オリハルコン・・・海のトリトンにも多く使われる設定ですが、つまり海のトリトンが本格敵な宇宙侵略者と戦闘兵器でバトル、と考えれば、当時としてはまったくもって異常なアニメだったかと思う。
繰り返すが、今じゃなんでもアリなんですけどね、こうした過去の作家たちがいろんなブレンドを試して、例えば学園バトルを異常な方向に発展させた島本和彦先生がいて、そのジャンルが暴走したら学園ロボットアニメ、学園ヒーローバトルも出てきたわけで。
つまり「何でもアリ現在」を築いたお試しアニメのひとつだったと思うわけですムーの白鯨。
ちな劇中では美少女とされているマドーラだけど、まーシンプルなデザインですよねまったく。
あまりにも線がシンプルなんで「俺にも描けるわw」とやってみたらホントに描けた↓
線が単純なだけではなく、ヘラヘラと突っ立っているだけなんで、楽なんです。
ちなみにpixivで上手い人が描くとホントに美少女になるんで、まあポテンシャルがあるデザインですね。
悪く言えばどうとでもなるっつーか。
いやーそれにしても、この前バンダイチャンネルで「ぼくの地球を守って」を観たんで、ムーの白鯨は嬉しいですね。
意外なバンダイチャンネルの有能っぷりがわかったというか。
あとは超獣機神ダンクーガなど、いくつか観たいものがあるのだが、期間限定扱いとなるのかな。
ともかく、転生戦士といいつつ、白鯨やムーバルを動かせる以外に能力は・・・確か、ない。
白鯨そのものもドッグファイト不可能なサイズですし、どんなアクションが展開するやらですが、とにかく前に全話みたときは、決して退屈しなかったという覚えがあって・・・例えばアトランティス大陸が地球に着陸っていうか、海に着水したら、それだけでどんな恐ろしいことになるのか、二話だったかでもうイラスト説明しているんですよね。 特撮における野口竜イラストみたいに。
ところが、それが後半で現実化するってのを覚えているんです。
かように退屈させない話運びであると、記憶の断片からも推測できる次第。
まだ五話くらいだけど、とにかく続きみます。
●8話まで観た
うーんアクション不向きな白鯨でどーやって盛り上がるんだっけと思ってたけど、あんがい面白いですね。
まー過去に全話みているだけある。 というか6話で早くも白鯨、敗北してますね。
でもって七話でさっそく第一の変身。 つまりサイボーグ化がはじまったわけで。
白鯨は進化する、打たれるほど自己再生で、しかもメカニカルな変身をとげること、早い段階で知らせたわけで、これは良い判断。
他にもアトランティスの連中はオリハルコンを探すため、古代遺跡を漁るという習性が明らかになっており、これはつまり自分たちが去った後におこった文明が、オリハルコンのパワーを利用していたに違いないというだけの根拠。
またピラミッドはアトランティスの前線基地であった、という設定もあり、要は地味な設定と思いきや、けっこー盛り上げるわけ。
最初の段階で観客のハートをガッシリつかむ、つかみは重要ですね。
その上でフラフラとしたエピソードを織り交ぜて話数を稼ぐのが、昔アニメの常套手段だったようで、つまりよく考えられている。
進撃の巨人などはアニメのシーズン3になって、よーやっと「奇行種」の意味が説明されるなど、ドラマ優先みたいだが、あれはあれでシリーズ構成を考え抜いた結果らしい。 いろんなパターンがあるってことか。
でもって8話で特筆すべきなのは、先ほど「ヘラヘラと突っ立っているだけ」と評したマドーラが、急にくるくると表情目まぐるしくなったことで、そうなると可愛い。
また上空からのダイブ、バイオニックパワーのお披露目など、キャラが立ちまくりとなってきた次第。
↑設定資料集でてんのか、けっこう人気アニメっぽい
スゲえ余談だが、今と昔じゃコンテンツの面白さが違うというのは、むろん量が少なかったというのも、確かにある。
ビデオレンタルがはじまる以前だと、アニメにありつくために新聞の番組表を凝視して、アニメらしいタイトルを見つけ出さなくてはならず、とにかくみんなアニメに飢えていたため、わりと脚本がデタラメなアニメでもみんな観た、という話もきいた。
どこで聞いたか忘れたが、流れとしては24時間テレビに手塚治虫アニメが組み込まれていた時期あったやん、アレ関連で、「アニメであればみんな文句を言わず観た」みたいな説明があったようなうろ覚え。 岡田斗司夫チャンネルだったかな・・・。
そしてもうひとつ、当時はよほどのアニヲタでない限り、先の展開は読めなかったんです。
よくわからんが、なんかそうみたいだよ昔の子供は。 「意外な展開に驚かされた」という話をよくきく。
まあ物語が暴走するアニメは複数あっただろうが、パターンはあっただろうと思う。 それが読めないのはつまり、アニメや特撮を数多く観ていないからかと推測。
ムーの白鯨のそうで、いや過去に全話みて大雑把な内容を知っている自分が今、バンダイチャンネルで観ても「どーなるんだろこれから」とワクワクしますね。 控えている敵は強大で、こちらの手持ちコマは少ないやん、どう戦う気や、ってわけです。
それも第一の変身で、「ああ白鯨を育てて立ち向かうんだな」と察しがつきはじめるのが6から7話という。
現在だったら「最終的に完全にメカクジラとなった白鯨が巨大ロボに変形するのでは・・・」と思われそうですね。
さすがに1980年アニメでそれはねえよ、という。
それとも記憶にないだけで、あったのだろうか。
●11話まで以下略
いやー面白くなってきたゆうか、フォーマットがわかりかけてきたんですけどね。
対人アクションもあり、そこから白鯨を呼び出して対要塞戦とかもあったりして、ウルトラマンや戦隊ロボと同じですね。
でもって地球各所のミステリースポットツアーという側面もあり、まずは謎のマチュピチュ、そして次に謎のアララト山、11話では謎のバミューダ海域と、いづれも好き放題な解釈が出てきます。
他にもナスカの地上絵、とくにハチドリの絵なんて、その地下にどんだけ秘密が眠っているねん、っつー展開。
今回のムー白(と、略する人もいる)ではアトランティスの大要塞がせり上がって来ましたが、ウルトラマンガイアだっけ、アレだと古代怪獣で、太陽の子エステバンではなんだっけ、超古代のハイテクマシーンが埋もれてたんだっけ。
タイトルからどー活劇するのかわかりづらかったわけだけど、とにかく楽しく展開してます。
だが、さっきサブタイトルを調べるためウィキペディアを読んだら、2クールしかないようですね。
じゃあ、あと半分ちょいか・・・あんがい急ぎ足なアニメだったんだなるほど。
あとは、最近ふと思うようになったんだけど・・昔のアニメって今より面白くね? という。
今回ムーの白鯨でもかようなシーンがあって、ほら敵の大将プラトスが捨て身のミッションというところで、ラ・メールがプラトスを出し抜いて(こともあろうに毒盛ってw)身代わりに出撃して、でもやっぱバミューダトラップに巻き込まれてピンチとなり、まー白鯨の活躍で出られるんだけど、プラトスはそんなラ・メールを助けに来ていて、無事回収という流れで。
そのときプラトスは「なぜこんな馬鹿な真似した」と問い、でもってラ・メールは「馬鹿な真似とは思ってません」みたいに返して。
そんだけ。
まあ誰でもラ・メールの片想いはわかるんだけど、台詞はそんだけなんですわ。
これ、面白いと思った。 下手な今アニメだとグダグダと続くんだろうな・・・ということです。
いや下手な一時間テレビドラマだと遠い目になってながーい独白シーン開始! となるかもしれん。
スタッフの立場から考えるとひとつは「じゅーぶんだろ、台詞こんだけで」というのと、あとは当時のアニメ作家は抱え込む性分だったらしいですね、言いたいこと山ほどあるけどおさえて、プラトスとラ・メールのシーンは短く切り上げたみたいな。
まあ逆に、主人公側だとグダグダねちっこく語る、ということも多かったですね昔アニメ。
要は語るべきキャラクターを絞って、敵の内情などはなるべく要点だけ見せるのではないかと想像。 考え方かえると、今は「みんな全員が主人公なんだ!」という思想でしょうね。
またこーゆー昔創作をみるとき、何気に注目なのは国連ですね国連。
多くの映画、アニメなどでは世界平和の組織みたいな、究極の地球団体みたいに描かれ、国連軍が歯が立たない侵略者があってようやっと主人公らの陣営が輝いてくるという。
まあつまり、現代と未来の理想的な姿が国連だという認識があったっぽいのだが。
この、ムーの白鯨ではすでに無能組織として描かれてますねw はやいな〜はやいッ!
むろん今では国連のルールなどが明らかになってきて、またじっさいに世界中の戦争を止められていない事実もあり、まったく無力じゃんという認識が行き渡っていますが、ムーの白鯨が登場した1980年代にそれ見抜いていた作家もいたんだみたいな。
さらに余談みたいな話になるが、戦闘小舟ムーバルの変形。
船側が変形して翼になるということだけど、この変形が当時としてはずいぶん面白いっつーか、現実にないものでしたからねー。
だが今はボールジョイントを使った模型で再現できるし、なんといってもモニタ折りたたみのビデオカメラがそうですからね。
まあ元ネタは、艦載戦闘機でしょうかね、ウィングを折りたたんで空母や戦艦、さらには潜水艦にも格納したという日本の。
現実がアニメに追いついた一例ってことで。
●13話くらいまで
話は急転、もうオリハルコンが見つかりましたな。
ここでもまた新しいんだけど、ピリ・レイス地図が話題にあがっていて。 うーんすでに有名だったのかな・・・太陽の子エステバンでは出ていたっけ? 自分的には90年代のマンガ「スプリガン」で「ピリ・レイス地図の原本であるマッパムンディスが・・・」という感じで話に登場したのが最初みたいな。 ただスプリガンは決して早いマンガではないので、やっぱ以前からピリ・レイス地図は定番ネタだったかも。
いやーそれにしても剣とマドーラはすっかりラブラブですな・・・・・・・・・・・爆発しろ。
剣はケインの転生ではなく子孫なんだけどいいのかな、まあいいんでしょうね、似たようなもんだし。
●とかいってるうちにもう23話
いやー記憶とちょい違いますな。 たいしたことはないんだけど。
例えばアトランティス大陸がついに地球に着水するとことで、世界のカタストロフィが描かれるというのは記憶違い。 つか第一話からそこまで、世界はどんどん破滅してるのでいまさらとくに描かれず、次の話の冒頭でイースター島の神殿が沈むくらい。
あとはコンドラの最後はアレだなw 巨大化してパワーアップってww サイボーグだからとかそういう問題か?
たぶんコレの影響で、その後どんなムチャな展開をみせるアニメをみてもあまり驚かないのかもしれない。
ついでに言うと出典なんだっけ、おじゃまんが山田くんだっけ・・・この世界でもっとも嫌なもののひとつに、かーちゃんのミニスカというのがあり、ムーの白鯨では漠然とした古代イメージにより、登場人物のほとんどがミニスカなのだが、つまりコンドラかーちゃんもかようなわけで。
アクションシーンでビキニアーマーが見えるという要らないサービス。
まーサイボーグを明かすさい、急に全身発光で若返り、特徴的な頬骨もスベスベになったのだが、これはスタッフの良心かな。
作画が当時としては新しいと言ったけど、しばし考えて、理由がわかったような気がする。
まず基本的に作画レベルが高く、ビームボウガンや槍などの小道具デザインも凝っていて、常に立体的な構図を心がけているのが今のアニメと違うことで・・・あいやロボットアニメなど、予算に余裕があるアニメは今でも立体構図ですけどね。
そして、ムーの白鯨以前と決定的に違うのは、おそらく爆発がセル画で描かれていることではないかと。
つまり爆発のデザイン化に成功したのではという推測。
もう、今となってはムーの白鯨とそれ以前と、違いがわからなくなってきているんだけどね、海のトリトンが72年、ムーの白鯨が80年だけど、どっちも旧い作品ということで。
でもやっぱ、新しかったと思うよムーの白鯨。
聞けば六神合体ゴッドマーズと同じスタッフだってね。 太陽の使者・鉄人28号と同スタッフなのは観ればわかるのだが、ゴッドマーズもそうなんか、爆発がポップなデザインなのは偶然の一致ではなかった。
繰り返すが爆発音はパッコーンと冴えないのだが、ともかくセル画で爆発を描くアイデアはたぶん、新しい。
それ以前だとブラシやらなにやらで、とにかく汚く描くのがフツーだった気がするのだが・・・最近、ボルテスVやダルタニアスみたばかりなのにうまく思い出せない。
逆にいうと、最初は馴染めなかった表現ですねセル画で爆発って。 なんかオレンジ色のアメーバみたいで気持ち悪いという・・すぐ慣れたけど。
あ、ひとつ思い出したのが宇宙海賊キャプテンハーロックのオープニング、爆発は煙で描いていたね。 ムーの白鯨は爆発の煙が少なめで爆炎をセル画で描いていたのが新しいのかな、でもってその後の戦闘メカザブングルとかでは、もう煙と爆炎が入り乱れていたような。
いやー風を線ではなく面とか草木の揺れとかで描けるようになったのが80年代なんだっけ? 映像表現は手探り状態でしょうね。
爆発の歴史に関しては、今後注意深く作品をみるように心がけようかなと思ったりしてみます。
うーんタツノコプロでもロボットアニメでも、それまではゴチャゴチャと描いていた気がするんですが曖昧で。 言ったようにオレンジ色のアメーバみたいなデザイン化バクハツは、80年代ではフツーなんですが、70年代にはなかったよな・・・と思う。
ちなエルガイムとかΖガンダムの時代になると、かなり洗練された宇宙バクハツも定着していたようなうろ覚え。 もう黄色一色の模様でも「あ、爆発した」とわかるレベルでしょうたぶんその時代は。
銀河漂流バイファムのあたりではもう、ハイライトとシャドウで光の表現ができてましたし、かなり進化が速い様子。
↑なんでこんなん貼ったかというと、爆発と書いてるうちに岡本太郎を連想し・・いや説明めんどい
それと敵の奇行種もとい貴公子は、このころすでに定番化した模様。
プラトスもそんな「狙い」があるのは明らかで、つーかゴッドマーズと同じスタッフなら当然ですね。 まあプラトスはまだまだ少女マンガっぽいけど、六神合体ゴッドマーズのマーグ兄さんは、熱狂的なファンを生み出したことで有名ですから。
つまりボルテスVのプリンス・ハイネルで路線確立し、マーグで頂点に達するその間にプラトスがあるのではないかと。
女子アニメファンがやたら多かったわけですね、まあその後も今もそうなんだけど。
前に書いたかな、テレビでルパン三世カリオストロの城を放送するたび、オープニングクレジットの女性スタッフ名がむちゃくちゃ多くて驚かされるので、つまりカリオストロの城より十年いじょー前から、女子アニメファンが多かったと想像されるのだが・・・どんなタイトルに毒されてアニメの道にハマったんや?
と、思いながらふと開きっぱなしの海のトリトンウィキペディアページをみたら、トリトンこそが声優さん人気の先駆けみたいだね。
あいや神谷明など、燃え系なら以前からあったと思うけど、女子が殺到するような現象はトリトンからってことかな。
という風に、アニメの歴史を考えさせられるムーの白鯨。
作画やデザインなど、とにかく新しかったのだが・・・なんせこのころは日進月歩ですから。
わずか二年後に超時空要塞マクロスが登場、あんなに新鮮味があったムーの白鯨も一気に古臭くなる次第。
えーガンダムが78年でムーの白鯨が80年でマクロスが82年か、ホントに凄まじい進化速度で、今はないっしょこの感覚。
二年前のアニメが古臭く見えるとかあるか? 2017年のアニメが絵において古臭く見えるか?
そー思って2017年のアニメをウィキペディアで調べたが、それほどアニメファンではないためタイトルみてもよくわからないw
まあ唯一、一話二話くらいは観ているのが「牙狼-GARO- -VANISHING LINE-」ですか、2019年の今、アレが時代遅れに見えるって人はまずいないでしょう。
たった二年で激変する、そんな時代があったんです80年代以前には。
いやーアニメの歴史は探ると楽しいですね。
でもだんだん話がズレてきたのでいったんこのへんで。
そして話をムーの白鯨にもどして。
もどすのはいいけど、そうこう書き綴っているうちに・・・。
●全話みた
まああっという間ですね26話だから。
うーんまあ、面白かったので逆に、物足りない点から語るとまず、成り行き決戦でした。
敵の空襲から急転して白鯨がアトランティスに特攻、言い忘れたかもだがすでに最終形態、ほとんど宇宙船になっとります。
敵の爆撃機は最初からわりと雑魚だったが、ずいぶん前からまとめて吹き飛ばせるようになってて。
で、勝っちゃったわけで・・・・いちおう文芸としてはオリハルコンに対してムーの戦士はラ・グリルとかゆーパワーがあるとかなんとか、いや前半で確かに言ってたけどさ、地球にオリハルコンと同時にラ・グリルがもたらされたと。 でも急なんだよね「我々にはラ・グリルがある!」って。
後々の作品であれば「力押しなら負けはしない!」って言うので納得できるのだが、アトランティス大陸に対して白鯨はちっこい。
よく勝てたな、という話であって。
でもってもうひとつ言うと、世界を描き忘れてまっせーという。
むろん広い世界のすべてを描く必要はないんよ、良い見本が未来ロボ・ダルタニアスで、ごく近所の街だけ描いてるやん、あれでじゅーぶんであって、地球が敗戦で廃墟の街に闇市があるような世界観がわかればよい。
ムーの白鯨では第一話からコンスタントに破局がやってきてるので、世界はやはりダルタニアス状態なはず。
そこ、ちゃんと描いてほしかったね。 つか名作とよばれるザンボット3、ダイターン3などなど、みんな描いているよ。
あ、ついでに言うとプラトスとラ・メールはどうなったんや。
助からないのでふたりきりで旅立ったように語られるが、ホントーに死んだのだろうか。 どこかでしぶとく生きていても不思議はないのだが。
つかプラトスのほうはザルゴンに目を潰されただけやん、死に行く必要があるのか、という。
まあいや、残ったムーの戦士たちはふたりが死んだことにして弔い合戦に出かけていたし。
良かった点は、やっぱりマドーラがヒロインであったことが強調されていて。
まーここでも、じゃあレイはヒロイン力というより女子力不足だな・・・という意見もあるが置いておいて。
人間に戻ってめでたしという、この時代のご都合主義だがそれでいいよ。
そして今までずっと不満だったマドーラが出てこないエンディング、未だに全歌詞覚えているくらい印象的な曲なのだが、コレがマドーラも参加したスペシャルエンディングとなっているという、これは良いサービス。
逆になんで今までハブってた。
ちなみに今はニワトリ夫婦の童話とかあるんで、剣のほうがサイボーグ化してめでたしって選択肢もあるでしょうね。
でもまあ当時の、おそらくは子供向けアニメなんでマドーラが人間にもどって解決はデフォみたいな。
しっかし奇妙な作品ですねやっぱり。
つか他の・・つうか通常のSF作品、バトルアニメは販促を前提にしているため、非常に「濃い」デザインになっているのですが。
ムーの白鯨は玩具化するとも思えない要素で成り立っているので、そこが奇妙なんです。 最初はまるで教育アニメか宗教アニメみたいやと思ったが、ちゃんとハードSFでバトル盛りだくさんなわけだし。
コレが海外だったらまあ、ザルゴンフィギュアとかコンドラ人形とかが・・・売れねえかやっぱり。
ちなラ・メールに関してはスゲえ既視感があるんですけど。
思い出せないが、まあ仮に似たようなキャラがあるとして、観たのはたぶんラ・メールが先ではないかと。
↑髪型設定とかいい加減なのでうまく描けん
まーいいか、ともあれたっぷり楽しんだ次第。
●少女革命ウテナ
以前、革命機ヴァルヴレイヴみて物足りない思ったので、そこ突き詰めるにはコレ観ないとイカンかなみたいな。
じゃあまず、ヴァルヴレイヴから語ろか。 実を言うと、だいぶん結論は出てるんですけどね。
よっく考えると、ロボットアニメ、SFアニメ、ファンタジーアニメ、いづれも革命を描いたものは多いわけで、でもわざわざ「革命ッ!!」と銘打ったものがなかっただけ。 代表例をぱぱっと挙げるだけでも戦闘メカザブングル、聖戦士ダンバイン、ヒックとドラゴン・・・ダンバインは革命を終わらせる話だっけ、まあいいや。
単純に国土回復、侵略撃退、というものも多いが革命もわりとたくさんあるということで。
で、ヴァルヴレイヴのばあい革命を題材にするなら、かなり本気を出さんといかんかった、というのが結論。
革命と言われれば、こっちも身構えますからね必要以上に。
要は前半で遊んでいるばあいじゃなかったわけで。 だから本来的な部分が最後の方に押し込められ、急に終わったみたいになる。
最後の方は悪くなかったんだけどねえ、繰り返すが、殴り合って友情とか生命を放出しきっての決戦とか、革命後の世界とか。
ただ前半のもたつきは取り戻せず「なんだよ急に」となるわけで。
わからんのはなんで今さら革命を題材にした、ということで。
それがわかるかな〜という期待を込めて、少女革命ウテナというわけ。
で、二話までみたが、これがけっこう面白いというか、基本ギャグマンガだったんだ、という。
良い意味で「なんじゃこりゃ〜」というアニメでした、はい。
でもってキルラキルを連想するんだけど、もちろんキルラキルのほうが後発なわけでして。 じゃあ影響受けてるのかなとも思うが、別な可能性として「変な学園」がジャンル化されているのでは、という。
むろん70年代からあったけどさ、少女革命ウテナはかなり完成度が高いんだよね。
ちなオープニングは高クオリティですが、オープニング詐欺は昔からの常識なんで、これから本編をみて作画レベルを判断。
にしても主題歌はなんか逆襲のシャアのT.M.Revolutionみたいで、そこも意図的なもんでしょうね。
と書きつつふと「アレ?」と思ったのでぐぐったらT.M.RevolutionじゃなくてTM NETWORKか機動戦士ガンダム逆襲のシャアは。
まあいいやどっちでも・・だがしかし、じゃあ、似ているのは偶然か。
ついでに検索すると少女革命ウテナの主題歌タイトルは「輪舞-revolution」なれど企画段階では「Take my revolution」だったそうで、じゃあやはりT.M.Revolution・・・いやこれ以上考えるのめんどうなのでそこまで。
しかし「鎮 -requiem-」とか「導 -revelation-」(どちらもベターマンのエンディング主題歌)とか、なんか流行ってたのかねそんな感じのが。
原作があるっぽいけどそれはともかく、完全にデザイン化された変な学園。
校舎や教室もそうだけど、剣などの小道具も見事にデザイン化されているね、実を言うと前回にみたムーの白鯨でそこが不満だった。
転生戦士の短剣もザルゴン様の太刀もみーんなブレードのデザインがひし形で・・・わかるかな普遍的な漫符みたいな剣です。
それが少女革命ウテナではかなり剣や日本刀のデザイン凝っているというか。
↑こーゆーサーベルではないが、かように「凝っている」ってことで画像貼った
ここでいきなり気になってくるのが製作年ですが、予想では1990年代中頃とみた。
といいながらぐぐってみると。 1997年でした、まあ予想に近いですね、劇中CGあったのでそう考えたわけだが。
一話と二話は立て続けにデュエルですが、二度続けてみるともう笑えるのなんのってw
ものすごく作画が張り切った状態で決闘場に歩いていき、その間BGM挿入歌として絶対黙示録〜♪みたいな悪ノリがスゲえという。
まあ毎回やるわけじゃないと思うけどね、決闘のたびにあの曲がと思うと、続きみたいじゃないですか。
で、デュエルとなると何もかもが大仰になるのがまた笑えて。
花嫁がイチイチポーズをとりながら衣装や剣が出てくる手品(と、最初は思われていた)などは、バトルアニメの変身や必殺技と同じくらいチカラがはいった演出で、もう見せ場ですね見せ場。
あとは内容的にもスカッとして気持ちいですね、少女&革命つうとドロドロしてネチネチしたストーリーを先に想像していたんだけど、良い意味で裏切られた。 ここまで書いてウィキペディア記事を読んだけど、もともとコミックがあるわけではなく、少女漫画家が参加したオリジナルみたいですね、なるほど完全にデザイン化された世界観にも納得だ。
時代的にもプレイステーションのゲームが大流行している最中で、ほらほら当時はゲームバブル(いまつくった造語)で、いっ作品あたり数億円の制作費は当たり前・・・ってほどでもないが、かなり異常な時期だったやん。
ちなファイナルファンタジーVIIの開発費が三十億円ってのは有名で、他の有名シリーズもけっこう予算かけたと思うので数億円と言ってみた次第。 だから、有能なスタッフはどどっとゲームに流れ込んだ・・と思いきや、このころのアニメは名作が多いんだよねなぜか。
少女革命ウテナもちょいゲームっぽい感じで、変な学園の風景とか意図的にクドい演出とかがそう。
ゆうても意識的にゲームっぽくしたとも限らず、でも無意識的なら影響はうけていると思う。
ちなみに決闘の伝統がある変な学園といえば島本和彦先生の「炎の転校生」が代表例っつーか、ギャグテイストで、なおかつ非常識な仕掛けがあるって点では革命的なマンガであったかもしれない。
あいやそれ以前の少年コミックにも馬鹿げた学園バトルがあったらしいけどね、なんか島本和彦先生は別格というかなんというか。
本人がアニメファンなので「俺達の島本先生」みたいになってるのかもしれない。
●23話くらい視聴
全39話だっけ、かなり進んだっぽい。
なかなか面白い展開っつーか、途中でシステムを考案したのか最初からあったアイデアなのか、デュエリストを増やす仕組みができていて。
システムといや決闘広場のシーンもパターン化されていて、ウテナがよばれていく場合と自分で行く場合では曲が違うとか。
いつもの絶対運命黙示録は呼び出されたパターンなのだろう、たぶん。
内容的にスカッとしていると書いたが、少女マンガ特有の陰湿なイジメもかようにスカッと描いているわけで。
で、そのイジメを目論むクズが七実様というわけだが、コイツあとで気づいたがオープニングのデュエリストにいるわ。
というわけですっかりレギュラー化されたという。 だんだんシリアスに傾いてゆく物語において、コイツだけはクズのままでいてほしい。
つか後半になると石蕗(←ツワブキと読むのか知らんかった)の告発というか・・・日記が読まれてしまって、七実の目論見がアンシーにバレてしまっても極めて軽かったのが良いですね、「あ、そうなんだ」みたいな。
まあ昔のヤワな少女マンガならバレたとたんストーリーの流れがかわりますからね、いろんな意味で少女マンガをバカにしたようなアニメです。
いろんな意味でって良い意味で。
黒バラのデュエリストを仕立て上げるシステムもパターン化され、とにかく根室研究室に悩み相談みたいに誘い込んで、深層まで突き詰めるともうあとは革命するしかないみたいな。 こうして取り巻きを含めた多くのキャラクターを掘り下げることができるので、アニメの世界観をかためるのにも役立って話も盛れて、一石三鳥みたいな。
また深層まで突き詰めるさい、なにげに後ろの額縁にあるアゲハがサナギになり、幼虫になり、葉っぱになるという仕掛けも、じゃあデュエリストに向いていない不適合者はどうなるんというパターンも見せてます。 これまた説得力を与えるシーンですね。
デュエルに使う剣の出どころも興味深いっつーか、設定凝りすぎて描く方もたいへんでしょうね。
もっとも因縁のある人物から生えてくるので、ウテナが使うディオスの剣と対比してるわけです。
まああとは、特筆というかなんというか、大事なことは主人公のウテナが可愛い、ということですかね。
キルラキルに似ていると言ったけど、纏流子も可愛い&カッコいいということで、そこから似ているわけで。
ちなウィキペディアで設定みたらウテナは14才だってさ、老けた14才だな。
じゃあ中等部ってわけか・・・このアニメ、先生が物語に参加してこないので子供ばかりのストーリーになるわけで、そこは惜しい。
大人が出てこないと、なーんか生徒ばかりでから騒ぎしてるみたいで、話にもっともらしさがないんですが・・・。
そこも意図的なのかな。
意図的なわけねえか、なんか飯食いながら観てるので台詞をけっこー聞き逃すのだが、これまでの話をまとめると根室記念館の・・・誰だっけアイツ。 ナントカ先輩の正体は根室で、ずっと年取ってないのかなコイツ。
だが彼の相方みたいな少年の正体はアンシーで、ややこしいなまったく。 要は記憶を利用されて認識できなくしてあった様子。
でもってちょくちょく語られていた根室記念館で過去百人のデュエリストが焼死した事件は、実は火事はあったが死傷者はないと。
ほらちょいとから回りっぽいっしょ。
じゃー死んだデュエリストの黒バラ指輪はどっからどう入手したやら。
つかあの決闘広場はなんなのかね、あそこをひらくために根室を利用したみたいだが。
実を言うと、ちゃんとスタッフがぜんぶの設定を回収できるのか不安に思ってますw
まあウヤムヤな部分は残ると予想しているんですけどね。
だいたい鳳学園(これまたオオトリ学園っつー読みをやっとおぼえた)の様式はなんなん、古代ギリシャか? 舞台は日本ちゃうのか、じゃあ決闘広場などの神秘類も古代からのたまものなのか。
納得できる答えがあるとも思えず。
↑この様式では、ない
あとウテナはディオスの力があるので強い、と劇中言われてるけど、そーかなー、根室も勝てるデュエリストがいないなーとぼやいていたが、本気で勝つならもっと戦略を練りなさいよ、とも思う。
ま、要は決闘ってのは添え物的要素なんだろうけどさ。
戦略はないが、描写は毎回凝ってるからいいか。
つか皆さん勝ってどうしたいのか、そろそろ具体性がほしい。
なんで薔薇の花嫁とエンゲージすると永遠が手に入るんや、で、なにが可能になるんや。せめてヒントでも。
ほかにも何故か「この学園都市自体が異空間なのでは」という考えもわいてきた。
うーん理由はよくわからんが、なんかあり得るぞ、と。 でもって登場人物たちはそれを意識できないみたいな。
●ネタバレ中尉
ぜんぶ観ました。
結論から言うと、謎は謎のまま、説明する気がない系という。
だもんで最後の三話のうち、最終回前夜はキツかったw
前提となる何もかもが説明ないまま会話劇に突入するから。
まあいちおー、わかっている件を語るなら、世界の守り神としてディオスが存在するという。
だが、わかってもなおわからないですよねそれ。 根本的な疑問は、あの作為に満ち満ちた学園都市が、本当の世界なのかという点で、おそらくフツーの視聴者なら架空の、ディオスが創作した世界と思うはずなんです。
まあ少女マンガをネタにした作品なので、ウソっぽい世界観になっただけ、という可能性もあるが。
でもって散々語られた棺の少女はウテナであること、まあ見りゃあわかるけどね、髪の毛の色だけでも。
でもって暁夫=王子様=ディオス=世界の果てなのも、わりと最初からわかることで。
なんで存在が分裂してるのか謎だし、説明する気は先述したようになさげ。
根本的な疑問ゆうたが、だってディオスを人々が必要としている世界とか、我々がいるこっちの世界じゃないやん。 怪獣とかが出るのはさすがに影絵劇団が話を盛ってるのだろうが、大勢がディオス君に頼っているという世界では、ある。
↑このプリンスではないが、なんとなく貼った
そこまではまあいいとして、じゃあ鳳学園があるその世界はどうなん、三つ目の世界じゃないのか?
プラネタリウムで映し出した虚像ではないのか、という疑問がわくのだが、関連性がわからず。 だいたい学園の皆様というか、生徒会の間でもディオスの話題が出たことはなく、ホント関連性がわからない。
わからないことばかりだが、それが意図的なことなのはわかる。
意味不明作品で有名なのは2001年宇宙への旅だけど、アレはキューブリックがなんか脚本かえて謎映画になったらしい。 その影響か、あるいは関係ないのか、「謎っていいよね」みたいな雰囲気はあったと思うがアニメでは禁忌とされていたはず。 なにせ子供に夢ってのがアニメだからさ、謎なんて禁止でしょう少なくとも70年代までは。
それがだんだんなんでもアリになってきて・・・ガンダムの影響もあるでしょうね、アニメは子供向けでも内容は凝っていいよ、みたいな。
でもって80年代に発展して一部では有名な闘士ゴーディアンの謎エンドに・・・アレは関係ないか。
イチバン成功したのは新世紀エヴァンゲリオンでしょうね、少女革命ウテナもその影響が強いと思う。 製作時期が近いから。
でも実はエヴァもちゃんと全部考えてはあったんだよね、テレビ版ではなぜかああなったけど。 だもんでエヴァ新劇場版ではちゃんとすべてを説明する方向に。
うーむけっこう怒り心頭ですわw 少女革命ウテナ。
世界の果てを駆け巡る赤い車とかあったやん、レギュラーキャラが次々とドライブに誘われて、世界の果て見たことで再び決闘を決意みたいな。
でも実はみーんなあまり変わっていないんだよね、決闘の決意だけで。 じゃあ世界の果てって何よ、という疑問がウヤムヤにされて、そこはまあ怒っておるわけです。 よくある話としては意識戻らないまま入院している誰かの夢、というパターンだが、とにかく世界の果ては不明。
何を見たのかもヒントなし。
いやあ、ホントにじれったいんですそこは。 特に今回、革命というテーマのアニメをみよとバンダイチャンネルを回したので、革命の必然性がまったく語られないのに苛立った。 そこは革命機ヴァルヴレイヴのほうが上でしたね、前半で遊んでいたため最後がドタバタだったけど、とにかく「影の支配者がいる」という事実を暴くのが革命で、その後は地球がどえらいことになったっつー話。 その部分、さらりとナレーションだけで説明する羽目になったのは、繰り返すけど前半遊んでたためでしょう。 ヴァルヴレイヴは何もかもがビミョーで残念なアニメですが革命という命題にはかろうじてケジメつけたという。
でもって少女革命ウテナではほぼ全員の生徒がつつがなく生活しているため、革命の必然性がわからなかった。
だいぶんあとになって、ディオスを封印した魔女つまり薔薇の花嫁の因縁話が明らかになって、ようやっと革命の必要性が出てきたんだけど、だがしかし生徒会は知らんだろソレ。 アイツラ合言葉は「世界を革命するために」ってなんだったんだという。
そして事象が概念的っつーかなんというか、ウィキペディアみたらディオスは単なる守り神というより、世界中のお姫様の守り神だってさ、それが封印されたので恨みをかい、お姫様の親族が呪って百万本の剣となったそうだが・・・群雲のような大量の剣が、自由自在に飛びすぎだろ、飛行原理を問うほど野暮ではないが、ハッキリ言って意思をもってるやん、そんな強烈な恨みがあるんか、この世界の住人の方が病んでるな。 という感想。 救助要請なお姫様が何万人もいるってことでしょ、どんだけ困窮した世界やねん、やっぱ怪獣もいるかもねじっさい。
また薔薇の門をひらくため王子の剣を所望した暁夫が決闘を仕組んだらしいが、何もかも造りすぎやろ決闘広場とか逆さの城とか。
想ったことがなんでも形になる世界なのかここは。
あいや決闘で完成した剣だけが扉をひらくって、そんな法則というか概念を誰が決めたんだと・・・まあいいや。
てな感じで、なっとくいかんわけですはい。
それでも、やはり印象深いし面白いアニメではあった。 ちょっと泣いたw
オープニング主題歌って実はアンシーを歌ったものだったのか? と思わせる話でしたはい。
いちおう革命はしたのでタイトルに偽りなし、と評しておこう。
偽りはないのでJAROに通報するほどではないが、(JAROってなんじゃろと思う方はぐぐってください)やっぱり力不足。
革命は大げさでしょうというのが結論です。
●あとから答え合わせを探す
まあYouTubeにありましたうまい具合に。
同じ人がふたつみっつ動画出してるけど、ひとつは期間限定なのかな、じゃあこっちを貼っといて。
まあなんつか、意味を込めてますねあらゆる事象に。
むろん動画の中で解説者が語っていることがぜんぶ的中とは限らないのだが、深く作り込まれているのはよくわかる。
東映のアニメから抜け出して革命とかは考え過ぎやろw とは思う。
思うけど作者の幾原邦彦という男が東映から独立したのは偶然にしては出来すぎだし、なんか説得力がっ。
ちなこの幾原邦彦っつー人はエラい若いですね、ウテナの製作は三十代半ばか。 あいや50年代から70年代まではアニメ作家が若いのは当たり前だったけどね。 それにしてもこの頃、勇者王ガオガイガーの作者誰だっけ・・・ベターマンのエンディング主題歌まで作詞作曲ボーカルまでやっちゃったスゲえヤツ、けっこう新しい才能が暴れまくっていたんだなと感心する。
ま要するにどーやって見てもウテナという作品は、作者の術中なんだろね。
「何が革命されるのだろう」というのが自分のイチバン興味だったが、そーやって物語の中を探す行為がそう。
感動したというファンも意味不明と首をかしげる視聴者もみんな手のひらの中で踊らされたっぽい。
まあとにかく、忘れがたいインパクトを撃ち込まれたのは認めざるをえないですねはい。
ちなみにバンダイチャンネルに劇場版もあったけど、小さなプレビューというかサムネール画像の時点で「絵柄ちがくね?」という不安感。
まあいつか観ます。
●少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録
↑これに収録されている、のかな?
さっそく見た劇場版。
まったくもってオリジナルの、新作画です。
先に言ったように「絵柄ちがくね?」が不安要素でしたが、どうやら杞憂だった模様。
まあちょい目がでかくなったが、テレビ版の雰囲気は損なわれず、誰が誰だか一発で分る。
ウテナは短髪になり、なんでだろと思ったが、決闘のときは変身してテレビ版の姿になるという趣向。
それよか今回、劇場版なのだから大音量で、ヘッドホンして視聴したが大正解でしたね、映画の迫力が伝わるので。
もう絵がね、でかいんですわ鳳学園も城も巨大さがよっくわかるのは、むろん現在のHDテレビの底力もあるが、大音量が効いたのではないかと思っとりますはい。
まず感想としては、鳳学園のバカバカしさがスゲえwww というのがひとつ。
もうコレ、完全に本能字学園やん、キルラキルより十数年前にこんなアニメがあったのかという驚愕。
そしてそれは、正解ですね話として。
テレビ版ではちょろっと説明しただけの「鳳学園は閉じた世界」というのをハッキリとビジュアルで示したわけで。
こんなん嘘の世界やろ、ということです、絵でキッパリ言い切ってる。
もひとつ、テレビ版でわかりにくかった諸々が、かなり明言されているというか、まあそれでもわかりにくいんだけど。
外の世界へ行こうと言ったウテナがとつぜん自動車に変身、アンシーを乗せて走り出すとスゲえ妨害に阻まれるという。 何かわからないが、何か意味を込めているのは明らかじゃん、そゆこと。
でもってテレビ版では目指すべき場所と思われていた城が、ここではイチバンの障害で、城の下にある無数のタイヤは、通り抜けようとするものを踏み潰すのがお仕事だそうな。 これも意味が込められてるなと誰でもわかる。
でもってリタイヤしてもどればすむ話なんだけど、そこは生きながら死んでるような世界だという。
もう我々の世界とは違うこと、断言しているわけですね、そこが心地よかった。
つか人間が自動車に変身する時点で常識時空とは別なんですけど。
最後の試練は王子様の説得工作、それを突破すれば外の世界に行けるっつー。
もう何もかもがバカバカしくて、でも好きですこーゆーのw
いや謎のアニメでしたけど少女革命ウテナ、あの物語を90分の映画で、つまりダイジェストで語るにはこの展開しかないっしょ。
この、というのは大胆な脚色ということです。
またテレビ版を補完するという意味合いでも、なかなかな作品でした。
まーひとつ問題はですね・・・・・七実の扱いが酷いというww
というわけで、ウテナを映画の大画面と大音量で迫力たっぷりという、なんか得した一本。
●坊っちゃん
バンダイチャンネルに来てたんで視聴。
過去にテレビ放送で観てるけど、非常に面白かったという印象があった。
なんか「新しい」という感じで・・・むろん今、見直すとフツーなんですがわりと。
ちなぐぐったら1980年製作だそうで、かなり日本のアニメがノリノリだった時期です、条件さえ整えばスゴい高品質な作品ができるという、今と同じような体制が整っていて、このテレビスペシャル版坊っちゃんもかなりなクオリティ。
しかしぐぐってわかったのは、過去十回以上映像化されているこの小説、ほとんどの映画、ドラマ、アニメのタイトルが「坊っちゃん」・・・ぜんぶ同じやん。
中には『坊っちゃん -人生損ばかりのあなたに捧ぐ-』などというダサいタイトルもあるのだが、だいたい坊っちゃんだけ。
だから非常にわかりにくいが、このアニメ版はキャラクターデザインがモンキー・パンチということで間違えようがない。
で、何が新しいかというと、演出がアニメ独自の、テンション高いっていう点で、まあ観ていて気持ちいーこと。
その後もテレビスペシャル版があったようだけど、そちらは観てないと思う。 その後って1986年だそうで、キャラクターデザインは本宮ひろ志・・・え、このひと90年代に登場した新しいマンガ家じゃないのと思ったが、90年代はサラリーマン金太郎で、ソレ以前の男一匹ガキ大将がこの人なんだってさ、どっちも読んだことないけど、そんな昔からいる古参だったんだという新知識。
ちょいブルーな話題になるけど、モンキー・パンチさんと坊っちゃんの声をあてている西城秀樹さんはお亡くなりに。
ほかにメインキャストにも故人となった方々がいて、エンドクレジットでちょいため息でました。
坊っちゃんは子供向け文庫的な版と、現代語版の標準的なのと両方読んだけど、内容は忘れてたw
つか個々のエピソードとキャラクターだけおぼえていて、物語はけっこー深刻だったんだみたいな。
どう深刻かというと、赤シャツですよアイツ。 まあいけ好かないヤツくらいに記憶してたけど、コイツの策略でうらなりが転勤することになったわけで、思いの外酷いことになっとるなと。
じっさい、今どきのニュースをみても昔の文献をよんでも、こーゆー陰湿な日本人は多かったとわかります。
いっぽうで、ひとつの理想形が坊っちゃんこと新任教師でしょうね、曲がったことが大嫌いでサバサバしたとこが良い。
今でもわりと、いるんですよそんな江戸っ子を理想とする思想というか、そんな人々が日本には。 まあ最近では海外もそんな感じになりつつあるようだけど、昔のキリスト教圏は屁理屈こねて深刻ぶるのが好きな文化だったので、江戸っ子基質は清々しく思える。
同じ時代でもシャーロック・ホームズは別格ですけどね、アレは他の市民がみても変人なので。
でも田舎(なんだろうね東京に比べりゃ)の中学生たちは当初、もったりしていてつかみどころなかったりして。
東京モンは
気が短くて
いかんぞな
ああイライラする! 思ったんですけど、最後の方ではまさかの展開、ちゃんと熱血教師ドラマらしく相互理解、団体友情というw
というか、バカにされている思ったんだが、実は人気者だったんだね坊っちゃん先生。
あとは・・・たぶん考えすぎの深読みで、まったく的はずれだとは思うが。
この坊っちゃんという小説、ど根性ガエルに影響を与えていないかとかなんとか。
まあどうでもいーやその件は。
実はいまちょくちょく観ている「未来ロボ・ダルタニアス」もそんな作風で、つか基本的にそーゆーアニメしか観たくないっす。
機動戦士ガンダムや新世紀エヴァンゲリオンなど、ダウナーが主人公ってそれほど繰り返し観ない。
だからアホなアニメとされている「マクロス7」も実はけっこう好きですよ、あのバカな熱気バサラという男が。
利己的なバカも好きだけど、損得考えないバカも好きですね、この世界はバカで成り立ってるのだから。
で、坊っちゃんね。
たぶん明治のころから曲がった人がたくさんいて、でも理想像として真っ直ぐな江戸っ子の坊っちゃんが描かれたのではないかと。
理想像だから、未だに人気っつーか、魅力が色あせないんですよたぶん。
むろん東海道中膝栗毛とか読むと、江戸時代からある古典的なキャラ造形らしいけど、とにかく坊っちゃんは良いものだ。
という感想。
アニメとしても良い感じです。
●仮面ライダー龍騎SP:13RIDERS
龍騎のテレビスペシャル版を東映のオフィシャルで配信してました。
むろん、期間限定とかでしょうねたぶん。
説明すると電話投票でふたつのエンディングを一択できるシステムで、今回の配信はじっさいに放送された版でした。
うーむもうひとつのラストはビデオソフトに収録されているらしいが、けっきょく観たことないままか・・・。
龍騎放送中だから2001年前後の作品です。
しかし面白かったね当時の仮面ライダーは。 ここ不思議なところで、東映といや古参の制作会社やん、スタッフもそうなのに、なんでこんなに新しいことに飢えていたのかってこと。 特撮の歴史にあまり詳しくないが、おそらく仮面ライダークウガ以前は制約が多かったのかも。
やりたいこといっぱいあるのに・・・とベテラン勢も貯めていたんでしょうねアイデアを。
仮面ライダー龍騎は他にも劇場版がありますが、テレビスペシャル版でしか出てこないライダーにベルデがいて。
しかしぶっちゃけ、ベルデとガイは雑魚ですね雑魚。 けっきょく手強いのはゾルダと王蛇で・・・ってベルデのファイナルベントってネットの解説ではキン肉ドライバーとかテキトーな説明されてるし、じっさい破壊力数値みても弱いやん。
まあこの世界では腹すわってるヤツが強い、ということなんだけど。
いちおう唯一、13人ライダー勢揃い、というのがテレビスペシャル版の見どころですが、最初の数人以外は人間体の顔見せありません、一時間スペシャルだし。 それでも贅沢だよね、そんだけのキャストを集めて撮影するのは。
記憶が正しければこの頃はまだ戦隊シリーズとスケジュールが重なっていたような。 つまり殺人的に忙しかったと想像されます東映特撮は。
最初の改革はアギトのころだっけ、放送第一話を年始に変更して世間の忙殺時期とズラしたといううろ覚え。
次はディケイドを半年で切り上げて、それ以来から今まで、戦隊シリーズと重ならないようにしたんだっけ? そもそもテレビ観ないようになって久しいのでハッキリ思い出せないがそんな感じ。
東映特撮の主役に選ばれたらてえへんですぜ、ムチャな撮影、スタントとの共同作業で忙しいし、グリーンバック撮影もあるし、むろん各地での営業もあるわけで、さらに雑誌、広報などのスチール撮影も。 過去のヒット作をかえりみると、どうやら撮影の一年間は役者が拘束されるのでしょうね、というのもライダー作品に抜てきされた瞬間、人気が出て他媒体からお誘いくるはずなんで、そこおさえとかんと撮影が続かない。
龍騎のころはおそらく、格安契約だろね、でも登竜門だから仕方ないとして、一年間はボランティアみたいなもんか。
この頃、龍騎は確かに面白かったけど、単純に仮面ライダー13人というのも贅沢な話であって、バトルロイヤルで勝ち抜き戦という普遍的なアイデアに厚みをもたせたゆうか、どうもよっぽど大変だったらしく、おそらくもう凝りたんでしょう、その後はさすがにライダー大量投入は少なくなってきたw つか大量投入はライダーひとりひとりの質が落ちかねないですからね、ソフトビニールフィギュアの世界ではガイとかベルデあたりはもう怪人扱いなのではないだろうか。
↑長らくベルテと思ってたがベルデでしたベル「デっ」 記事内も修正しておきます
ちな仮面ライダー龍騎といや、王蛇に変身する朝倉が印象深いですな、実はこんなヤヴァいヤツ、ドラマ、映画で観たこと無いっす。
ヤヴァいヤツなんていくらでもいるっしょ、と思う人もいるかもだが、どんな凶悪なキャラも、そこには理由があるんですよ。 でも朝倉にはソレがない、ここがヤヴァいんですわ。 ただただ「イライラするから」というだけで人は殴るし、しまいにゃー殺人に至るという。
ともあれ、なーんか自分の中ではお祭りですね仮面ライダークウガからファイズまでは。
自分の中ではとゆうたけど、ブレイドからはちょい慣れちゃったんですよ、だからそんなに大ファンでないというか、ブレイドはちょっと失敗しただろ何かが。 あとになってプロットとか設定をネットで調べたら「スゲえ面白れええええ!」って思ったけど、リアルタイムではちょっとノレなかった。
ホント設定はよく出来てるんだけどね。
じっさいエキストラ一万人で暫定ギネスみたいな劇場版仮面ライダー555パラダイスロストのような大きな現象は、ブレイドからはなかったような気がする。 自分だけではなく世間のみんなもお祭りに慣れて、いつまでも続きそうな(じっさい未だにやってるし)仮面ライダーというイベントに平常心で付き合えるようになったのだとテキトーに推測。
で、そのど真ん中にあるのが仮面ライダー龍騎っつーわけです、はい。
当時のことを思い出しながら、やっぱり再評価したいと思いました。
再評価も何も評価が落ちたことないですけどね、はい。
という感想。
●蒼き流星SPTレイズナー ACT-III 刻印2000
↑これに収録されている、と思うたぶん
世界は自分の都合に合わせて動いている。
かどうかはしらないが、刻印2000がバンダイチャンネルに来ました。
このまえ蒼き流星SPTレイズナーをみて、でも最後の三話くらいは後にしようかととっといたんです、いづれ刻印といっしょに観たいという理由で。 ちな刻印はレイズナー放送後のビデオシリーズ第三段、エルガイムと同じでふたつまでダイジェストでみっつめオリジナルという仕様。
まあレイズナーの場合は打ち切りでぶつ切りなテレビ放送を補完するという意味合いもあって完全オリジナルではないけど。
その、刻印2000が見放題に来たわけです、まさに自分の都合に合わせて動く世界やん。
というわけで、テレビ放送版の最後三話と、刻印2000をいっしょに見た次第。
まづ説明すると、テレビ放送がどの程度、ぶつ切りであったのか。
最終回の前は「エイジ対ル・カイン」で、順調だった話運びだったんです。 で、次の最終回では・・・印象としては二話以上、おそらくは三話か四話くらいすっとばしてイキナリみたいな感じでした。
しかもその最終回も、かなりうまくまとめていたけどやや舌足らずで。
そこでビデオ版の刻印2000の価値が光るわけですが、実はこの刻印も舌足らずですた。
やっぱりル・カインとの決着(負け戦)からエイジが救い出されてレイズナーが修理される過程はわからんまま。
でも話の流れはわかるんで無問題だし、なにより最終回のレイズナーが新しいボディであること、説明されるので有り難い。
ちな新ボディは胸のバーニアが違うような気がするのだが、テレビ版最終回でもそうだったっけ。
↑こんな未登場設定もあったのだという
なんつても、この新ビデオ版も50分ちょいですぜ、けっこうマキが回っているわけです、はい。
そんな短い尺で、かなり補完されました。 何より謎のクスコの刻印が説明されたし、何が起こったのかちゃんと語ったし。
つまり地球周辺の空間を歪めて、グラドスがこれ以上侵攻してこないようにしたわけです。
当時「発動すればケリがつく」と言われたような、強引なラストではあるが・・・あ、発動すればの元になったのはイデオンかと思われ。
何かが発動すれば話に決着がつくのは確かですね。
ここでいちおう、テレビ版最終回にも触れておくと、実はそんな悪いものでもなかったです。
むろん出だしから話はスゲえ飛んでるし、グレスコ閣下は故人になっとるし、もうはじまってスグにロアンがグラドス軍制圧してるし、ドタバタ感はあるんだけど、エイジと仲間たちのほうはわりとうまく決着ついて。
もう突然の最終回で、尺もぜんぜんないのに昔話はじめるんですが、これがあんがい良いセンスで、ホントーに大事な思い出だけをテキパキと語って、しかもテーマになっているという。 ここでは異星人であるエイジが仲間になった経緯を語りたいわけで、それを象徴するもっとも印象的な一言で思い出話は締めくくられます。 「あのときのアイツの言葉が忘れられねえ」みたいなデヴィッドの台詞でわかるように。
でも、肝心のエイジが姿を見せないのは、マジで尺が足りないため。
だもんでいろいろと具体性をもった新ビデオ版は有り難いわけでして。
逆に思い出話シークエンスは、刻印2000ではカットされましたw アレは苦肉の策だったんですね、でもまあいい仕事したよみんな。
制約が多い中、ホントよく頑張ったですスタッフは。
そんな感想をふくめて、観れてよかったです。
●装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー
バンダイチャンネルは有能というか、まあビデオ戦士レザリオンとか足りないコンテンツも多いが、とにかく出来る子。
装甲騎兵ボトムズの外伝も何気に期間限定で来てたりします。
というわけでザ・ラストレッドショルダー。 いわゆるビデオ版のボトムズです。
装甲騎兵ボトムズを家電製品に例えると「丁寧なサポート」だと思ったが、未だに外伝が出続けるあたりそれを超えて「伝統芸能」になりつつありますな。 ザ・ラストレッドショルダーの位置はテレビ版の「クメン篇」前日譚だっけ、別にボトムズの話運びは不自然とかなかったのに、間を補完する物語が発表されたんで丁寧なサポートです。
ちなみにガンダム類のばあいはサポートではなく、「しぶとい営業」であると思っております、はい。
あ、さらにパトレイバーなど他の作品だともっとシンプルに「根強い人気」でしょうね、未だに生き残ってるコンテンツは。
ザ・ラストレッドショルダーの感想を先に結論いっとくと、映画のようでホント面白いですね。
忘れた頃にやってきて、でも印象深いとは誰が言ったんだっけ・・ボトムズ外伝ビデオの本質を語ってる言葉や。
ちな当時は一万円くらいしたんだっけ50分ちょいの外伝ビデオ。 もうみんなコンテンツに飢えていた時代ですね、懐かしい。
映画のようなのは当たり前で、この頃のスタッフはみーんな映画好きです。 いまでもそうかもしれないが、度合いが違う。
今はけっこうアニメファンが多いやん、アニメが好きでアニメの道に、そんなんで「本物」が作れるのかと富野監督なら疑問視するでしょうね。
ボトムズはテレビシリーズの企画から、ブレードランナーをはじめ、あらゆる映画の影響を受けてるのは有名で、自然と演出も映画っぽくなるんでしょうね、とにかく面白い。
あと印象深いといやムーザとバイマンのケンカを仲裁するキリコの台詞で、「度が過ぎるのは、見ていて辛い」とバイマンの心中を皆に説明するのだが、素っ気なさすぎだろw こんな短い台詞で仲裁した例はアニメではなかなかない。
でもなんかいいシーンですね、一見ガラクタのようなボロい連中ですが、人間味があってよろしい。 だからボトムズとよばれるのだが。
丁寧なサポートといや、ありとあらゆる後付設定もそうで、当時のアニメだと柱のような大爆発あったやん、この作品でもペールゼン秘密基地がかように崩壊するのだが、それらはポリマーリンゲルリキッド特有のバクハツであると、ペールゼン・ファイルズで設定された。
頑丈なプラントに保存されているポリマーリンゲル液が、引火するとエネルギーの行き場をなくしてかように上空へ向かって噴出するのだと。
つまりレッドシ(←強引な略語)での炎柱は、秘密基地にポリマーリンゲル液貯蔵庫があったのだろうってこと。
他にもリアルロボットなのにすぐ爆発炎上する理由、壁や天井のレールを走り回る監視カメラ、宗教観と兵器観、あらゆることが丁寧にサポートされているのがボトムズシリーズの特徴ですが、過去にこのwikiで語ったと思うんで割愛。
それにしても、ビデオシリーズとしてどのへんなんでしょねザ・ラストレッドショルダーは。
野望のルーツと同じ、ムーザ、グレゴルー、バイマンの三人が登場して死にますが、野望のルーツが後だとするとキャラクターをより深く掘り下げた、ということになりますね。 あと今回でペールゼン死んじゃってるやん。
ペールゼンに関しては、よくわからんというか、テレビ版には出てないよな確か。 レッドショルダーという存在自体が、あとのビデオシリーズでより明確になってきた、ということでしょう。 この世界では「肩は赤く塗らないのか」という笑えないジョークが存在するけど、テレビ版よりビデオ版のほうが伝わる。 レッドショルダーが説明されるほど、「あ〜笑えねえよなソレ」となるわけです。
にしてもペールゼンは引退して急に老人になった、という印象だが、それってこのザ・ラストレッドショルダー1本の中でそーなったんですね。
キリコ出兵のころ現役で、いまは老けてるってことは二年でそうなったわけで。
まあいいや、とにかくサイコーの萌えアニメ、装甲騎兵ボトムズのシリーズ、いつもいつでも真骨頂ですた。
●装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版
えーバンダイチャンネルにあったので視聴しました。
わかったこと結論いうとオープニング・エンディングが新作で、あとはダイジェストですた。
以上。
じゃ、つまらないのでも少し語ると。
いちおうオリジナルビデオアニメという位置づけですね、なーんかここ数年、配信ばっか観ててDVDすらほとんど借りないので、そーゆー呼び名がピンとこないようになってきた。 あんがい時代に即応するんですね人間は。
まあつまりオリジナルアニメ・・・うーんこれだと曖昧やな、原作なしのオリジナルみたいな意味合いにもとれるし。
セルアニメみたいな感じで、OVAとゆう呼び名も残るんですかね今後。
いやそこはいいとして、とにかく装甲騎兵ボトムズ、キリコシリーズの第三段です。 キリコ短編はたくさんあるが、シリーズで出てるのはテレビ本編と「赫奕たる異端」・・・当時も今も読めねえよカクヤクたるイタンとか・・・そしてこのペールゼン・ファイルズとなる次第。
他にはないよね、ないよね。 極端な情弱なんで、知らないタイトルあったりして。
ちな赫奕たる異端とか読めなくてもボトムズのキリコシリーズでることはパッケージでわかるんで、レンタル店で借りて観たら、次回予告で「カクヤクたるイタン!!」ってそこでわかるんだっけ。 あるいはパッケージやタイトルにふりがなあったかもだが、無茶な題名です。
内容的には・・・スゲえ不安感があるんですけど。
自分はビデオシリーズの12話を観たあとだから話がわかるんだけど、初見の方はどうなんでしょうね、ということです。
いろいろ説明不足なんじゃないかな、例えば最終局面のモナド戦は、ウォッカムが何を企んだのか、あるいはギルガメス軍がなんで賛同したのか、両者の関係は・・・というくだりがすっぽ抜けているが、それってわかるんですかね。
あとは人気キャラのワップが極寒基地で居なかったことになってるし。
そのわりに輸送機墜落篇があったり、なんか唐突な印象。 繰り返すがオリジナルのビデオシリーズ観てるため、はじめてこの劇場版を鑑賞する人がどのくらいわかるのかわからんという。
ソレ以外は細かい部分ですね、細かい台詞やシーンがカットされて、話の説明だいじょぶかという。
他に気になったのは名曲の無駄遣いではないかと。
ペールゼン・ファイルズといやあ本来のオープニングが鉄のララバイ。 エンディングがバイバイブラザー、ともに名曲なのだが。
この劇場版ではいくつかのシーンで繰り返し流れるんだよね、いいのかそんなんで。
で、バイバイブラザーを劇中で何度も使ったので、映画のエンディングはどーすんだと思ったら炎のさだめでした。 そこはサービス。
ここでオリジナルの、つまりテレビ本編のオープニングをリメイクする形な新作シーンというわけで。
でもまーやっぱり、ダイジェストですねダイジェスト。
そう割り切って観れば悪くない。
しかし登場メカニックは未だに最高レベルのリアル系で、物語はほとんど神話という奇妙な作品、ボトムズの魅力伝わるのかな。
他にも見どころは恒例というべき地獄のポエム、ホントに地獄ですよねこの作品は。
とくにペールゼン・ファイルズは地獄巡りが徹底してるので、前線で生き残ったキャラは機長のクレーゾンだっけ、アイツくらいじゃ。
また萌えアニメでもあるが、ゆうてもクセのある萌えアニメであり、フツーに可愛い女性キャラに依存するタイプじゃないです。
つか女性キャラが少ないというか、そもそも女性キャラ出てるのかなペールゼン・ファイルズ。 何度もそこ気になったけど、居ないことを証明するのは難しいので、未だに断言はできんがたぶん女性キャラ出ていない。
いやーホント、日常系萌えアニメの定義を覆す作品ですよね装甲騎兵ボトムズ。
メカニックは最高リアルで話は神話、そんなスケールのデカい日常系が他にあるか? 日常系ってのはスケール小さいのがフツーやん。
また徹底的に利己的な男たちがコレでもかと登場、最低のクズばかりだがなんか魅力で、つまり萌え。
ちなみにボトムズが日常系萌えアニメなのかという疑問も発生したが、どこかの誰かが「戦いという日常を描いている」と言ってたので、まあだったら日常系には違いないでしょうね。 あとは胡散臭い兵士どもに萌えるかどうかだけ。
あとはまあ、テレビ本編の前日譚としてはちょいムリがあるが、まあいいや。
これはビデオシリーズからの問題でもあるが、そもそも装甲騎兵ボトムズという番組は前半というかウド篇くらいはわりと雑だったので気にしない。 だいたいというかそもそもというか、キリコが18才って時点でビジュアル的にムリあるし。
この劇場版、長さが約二時間と、よくそんなアニメ映画出したなと感心する。
まあ昔はちょくちょくあった気がするけどね二時間劇場アニメ。 というか今どうなんやろ、あまり二時間映画、みかけない気もする。
二時間あってもなんか物足りないですねペールゼン・ファイルズという題材は。
というわけで、ひとつの映画としては物足りないというのが正直な。
やっぱりダイジェストと割り切るのが正解でしょう、そこはわりと確信してる。
そんな感想。
●装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
なーんかボトムズまつりになってきたけど。
きんきょーを説明すると、たぶんそろそろバンダイチャンネルの課金期間おわります。
で、続いて来月分も課金するかお悩み中でして。
ひとつには節約、というのもあったが、まあゆうても千円ちょいなので金銭的には節約にならず。
それよかバンダイチャンネルばっか観てていいのか、という話です。 今、というかいつもだけど、観たい配信が目白押しでして。
あ、ここでいう配信とはYouTubeやニコニコ動画など、期間限定無料の配信ってことです。
あとは・・・HDDレコーダーも貯まってるんですわ、ゲゲゲの鬼太郎やらバナナフィッシュやら。
どんどん消化しないと・・・ということもあります、はい。
ホント、バンダイチャンネルだのHULUだの夢中になってるばやいではないわけで。
ちな赫奕たる異端ですね、全五話で三話まで観て、続きは課金切れでどうなるやら。
読みはカクヤクたるイタンだと前回、説明したとおり。 まあおそらく、レンタル店に並ぶパッケージにはふりがなあったと思うたぶん。
それでも自分的には予告のナレーションでやっと読みがわかった、みたいな記憶があるようなないような。
そもそも知らない漢字であり、書くこともできないのだが、そこはそれ今ではGoogle日本語ですぐ変換されます。 Macのことえり使ってた時期でも、ネットでコピペすればすむわけで、便利な時代や。
で、VHSではない高画質で観たのはたぶん、はじめてではない。
以前にも観たと思うがハッキリせず。 おそらくこのwikiに感想文とか書いていると思うのけど、まあ重複覚悟で記しておこう。
こんな面白いアニメ、なかなかないぞと。
何が面白いって演出がわかりやすい。 誤解や曲解が発生しにくいということで、むろん中身はボトムズですから複雑怪奇な世界観ですよ、なんつても異世界だし、この架空社会での常識がこっち側の我々にはわからないというか、知りようがない。
だもんで場面の要所要所を「ガーン!」とか「バーン!」とか「カキーン!」とか「キリリッ!」とか大げさにして、だから何がどうなのか、知らない世界の常識が覆っている様子が手に取るように。
具体性とか完全理解の必要はないんです、何かスゴいことになってるなと感じるだけでじゅーぶん。
↑ちな今回の乗機は多分コレ 長いキャノンとスキー足があるので
このまえのペールゼン・ファイルズ感想でも、ボトムズ世界の物語は神話級と言ったけど、それがよっく伝わるんです。
この銀河に浸透した宗教を脅かすほど、キリコの存在がデカいのだと。
まあテレビ本編では神ことワイズマンの後継者ですからね〜VHS時代のペールゼン編では異能生存体って設定が加味されて、以来この赫奕たる異端で異能者設定が定着して。
たぶん偶然だと思うけど、キリコを目撃しただけで、あるいは逆にキリコに見られただけで、その人の運命が変わりかねない。
そんなテレビ本編の些細な出来事を、今回のテイタニア篇で確立したみたいなとこあるな。
かなり神に近づいたってことです。
キリコ特有の「行かなくてはならない」ゆう終わり方も、この頃ですかね。 テレビ本編でもそうだったっけ。
もしかしてボトムズというストーリーはオデッセイ、つまり英雄帰還譚なのかもと思ったが、じゃあどこに帰ろうとしてるねん、という疑問も。
ちなテイタニアとキリコのバトルですが、まあテイタニアの敗因はアレですね、目にビームを仕込んでいなかったことでしょうね。
という余談。
補助脳が勝手に戦う仕様のテイタニアを、すべての手足を撃ち抜いてまで助けるキリコの、意外な親切が萌えですね萌え。
あと苦痛は制御できるが機能に頼らん! というテイタニアの見栄っ張りは、以前にも別な作品でそんなキャラいたような気がするが、そこどうも思い出せないで困ってます。 あ、パタリロに出てくる未来人とは違うキャラで、ってことです。
で、この「手足を撃ち抜いてまで」ってのが本来的なアニメっぽくて良いシーンですね、ぶっちゃけ日常生活のフツーな親切とか、それほどアニメで語る必要性がないと自分的には思っとります、だってドラえもんとサザエさんでそんな日常のエモーションは語り尽くせるやん。
新しくアニメで語ることは、こーゆー異常で屈折した親切の体現でしょうね、それすら近年では語り尽くした感があるけど。
またロッチナも大活躍ですね、テレビ本編から32年後の話であり、もう老人になっとるのだが、神を殺されたショックが逆に生きる道楽になっとる感じで、なんかウケるwww
他にも言いたいこといろいろあるけど、キリがないのでここまで略してキリココ。
とにかくキャラはみんな萌え萌え、ストーリーのハッタリは最高、とことん楽しめる作品です。
●重戦機エルガイム フルメタルソルジャー
↑コレに収録されているらしい
エルガイムのビデオ版です。
機甲界ガリアンや蒼き流星SPTレイズナーと同じパターンで、放送後にビデオ版三本出して、ふたつまではダイジェスト、3つ目がオリジナルという感じです。
ゆうても熱心なエルガイムファンではないので、どうもよくわからんですが・・・。
クエートだっけスジャータだっけ、ともかく決戦地に行く前の話ということになっている模様。
たぶん1986年前後の作品、つまりテレビ本編の一年後から三年後くらいに製作されたと想像。
結論から言うと、このフルメタルソルジャー、個人的に非常に高く評価したい。
理由は、ロボットアニメ史上における名バトルであったから、ということで。
そこは後述するとして、熱心なエルガイムファンではないとゆうたが、覚えているヘビーメタルはわりとありますね。
ゆうてもB級ヘビーメタルのグライア、アローン、そしてB級なのに高性能なバルブドなどなど・・・量産機ばっかや。 バルブドでよーやっとガンダムのザク扱いくらいな感じで、まあガンダムよりはるかにスケールでかいし、歴史のある世界観なのでロボも雑多。
スケールでかいゆうても、架空の太陽系の話ですよね、銀河統一とかそんな物語ではない節度。
まあ話の方はどうも頭に入ってこなかったので、ゆえに「熱心なエルガイムファンではない」ってことなんですけど。
それでも、ロボットアニメ史において、非常に高評価するべき作品だと認識。
ガンダムはもちろん、ダグラム、ザブングルのウォーカーマシン、ボトムズのアーマードトルーパー、ダンバインのオーラバトラー、もう革新に次ぐ革新、あとで太陽の使者鉄人28号の話もすっけど、わずか数年で恐るべき進化をするわけですロボットデザインの世界は。
もうコレ以上驚くことねーな、というタイミングで出たのがエルガイムでして。
特筆すべきは真っ白なボディ、むき出しの関節、こんなデザインがあり得るのかという驚愕。
ガンダムもわりと白かったけどね、全身がホワイトなんてロボット、今でも珍しいくらいで主人公メカでは。
つか装甲はオマケみたいなもんで、基本が骨格、ゆえにオリジナルデザインのまま正座ができるなど、可動域がほんとうの意味で解決されたはじめてのアニメロボットとなります。 それまでは玩具メーカーやモデラーが気を利かせてた。
なんか富野監督の功績の一つに永野デザインを導入した、というのがありますし。
新人発掘したのかな、まあとにかくそのくらいスゴいってこと。
いちおう一時間程度とはいえ、エルガイムスペシャルということで、十三人衆がけっこー揃います。
まあゆうても、家柄やらなにやらで地位が高いだけの連中であり、ONE PIECEの七武海に比べりゃ無個性ですけどね。
あいやONE PIECEが時代を超えて別格なだけで、たぶん今現在のほとんどのアニメはもっと無個性幹部かと。
とくにガウ・ハ・レッシィはまー弱いですね・・・クロノトリガーの魔王、あるいはFF6のセリス将軍みたいなもんで、仲間にしたら心強い、というほどでもないという、十三人衆とはこんなものか。 まあ可愛いから許す。
逆にファンネリア・アムはまー可愛くないですねw コイツ打算だけの人生じゃね? というくらいに。
またダバ・マイロードの相方ミラウー・キャオも、男も女も見境ないナンパ野郎ではあるが、フツーの青年すぎてあまり魅力がない。
ただ、キャオの声はミョーに印象的ですけどね。 次回予告のせいかな。
でもって話が進んで、具体的な説明はないのだが「ああ、この世界では名字・名前なのだな・・」と気づくまでは呼称にも違和感があった。
要は日本と同じなんですよね、ファンネリア・アムだったら名前はアムなわけで。
リリス・ファウは可愛いですね、とくに疑問もなければ反発もなく。
今回の大舞台はバイオベース・ゼルダ。
バイオベースって、なんかデンジベースみたいなネーミングだなw 思ったが電子戦隊デンジマンと同じようにネーミングあ安直なのは超電子バイオマンも同じで・・・つまりバイオマン基地もバイオベース。
まあいいよいいよ、ゆうても80年代、命名法則の幅が狭いのはまあいいよ。
しっかし、よええなゼルダ。
反乱軍を一気に踏み潰せる切り札じゃねえのか、まあプレータを利用した実験が失敗して大破した、ということらしいが、そもそもやってきたターナを撃墜できない防空能力やん、ターナってエルガイム世界の艦船では、わりと標準的なものだと思うんだけど。
またとてつもない巨大なプラントではあるが、宇宙だったらもっとデカい構造物があるわけだし。
ゼルダの話はいいや、十三人衆ではかなりのかぶき者、プレータのほうが語る価値がある。
なんせ個性的ですよねサラリーマン重役みたいな十三人衆の面々ではとくに。 コイツがパゴータだっけ、自分のヘビーメタルでもってエルガイムと一騎打ちなわけです。 勝てるわけねえwww
プレータのヘビーメタルは全身に腕がついていて、オージェのような装飾過多、描くのたいへんでしょうね・・・。
見るからに強そう、だいたい十三人衆だから手強いのは当たり前だが、コイツはとくにヤヴァそう。
つーかだいたいエルガイムのデザインがシンプルで美しすぎで、それはつまりペンタゴナワールドにおいて、極めて標準的なA級ヘビーメタルなわけですはい。 つまり強そうじゃねえんだエルガイム。
あ、いまぐぐって確認したがプレータのHMはパゴータであってる模様。 つかやっぱオージェシリーズの派生型かなんかだってさ。
とにかく設定上も強いんだコイツ。
それが太陽系を支配する敵の基地で、外には十三人衆のヘビーメタルがうようよいて、絶望的な戦いで。
目的はまあ、ガウ・ハ・レッシィの救出なんだけど、彼女はまあ決闘のダシですね。
レッシィ本人が「自分の扱われかた酷くね?」と反発したように、ダバ・マイロードも製作スタッフもそれを否定していないわけです。
まあでも大丈夫、肝心なところでダバはポセイダルの追撃を諦めてレッシィを助けるから。 それでイチコロですよチョロいですね。
ここはでもアレですね、作為が見えすぎるシーンで、つまりダバは諦めるしか無いんですよここでポセイダル討ったら、テレビ本編と繋がらなくなるから。
ともあれパゴータとエルガイムが対決すると。
どうなるかっていうと、遊ばれますプレータに。 やっぱ強え、しかも比較的新しい演出として、パゴータのコックピットがキーボードになってるんですわ、当時のミュージシャンみたいに。 いやむしろ今のミュージシャンがかようにキーボード囲まれてる例が多いかも、キーにいろんな楽器のサウンドを割り当てられるようになったから。
つまり演奏しながら戦うわけですプレータは。
いやー斬新ですね、だから後々マクロス7のファイヤーバルキリーにはさほど驚かなかったわけで。
で、見た目フツーなエルガイムとパゴータじゃ勝負にならんのだが、そもそもプレータがヤヴァすぎる。
もうフヒヒと笑いながら相手に組み付き、自分ごとセイバーで貫くタイプで。 さらになんかバイオベース・ゼルダからのパワー供給で、ほとんどデタラメな強さを発揮して。 ま、それが先述したようなゼルダ崩壊を招くんですがw
エルガイムは激戦で片腕が吹っ飛び、エネルギーも尽きて。
ああだから、ゼルダのドームがしまって閉じ込めるという無駄演出があったのか、エルガイムの太陽エネルギーを断ち切るために。
説明不足はいいとして、エネルギー尽きてパゴータに組み付かれたらもう勝ち目ないやん。
あとはスパイラルフロー・・・ほとんどエアカーですが、コイツのエネルギーを回すしかない、でも片腕が一瞬動かせるていど。
もういちど確認するが、絶対的に強いパゴータに取り憑かれてセイバーで串刺し状態、エルガイムのエネルギーは使い切り、あとはスパイラルフローのエネルギーで片腕を一瞬、動かせるだけ。
その状況から逆転するという。
だから、ロボットアニメ史上に残る名シーンだと評したわけです。
ただ、そのあとエルガイムは飛んでますな、ポセイダルを討つために。
うーんまあ、理屈としてはプレータが死ぬ間際暴走して、ゼルダ崩壊となってたので、じゃあ太陽光が差し込んだのだろうと思う。
が、説明ないし、なーんか名シーンが台無しみたいなw
一言、太陽エネルギーがもどった!みたいな台詞があれば無問題なのに。
↑関係ない話だが、ヘビーメタルはいくつかプラモ作った
戦いおわるとまあ、ボロボロのゼルダから出るわけですエルガイムとターナは。
しかし外には十三人衆がうようよなわけで、いちおう「コレは決闘だから勝ったダバ・マイロードに手出しは無用」という理屈で押し通るわけですが、肝が冷えるわw
とくにネイ・モー・ハンは痴情系だから、なにするかわからんわけで。
それも印象的なシーンとなっとります、一触即発みたいな状況で、敵陣をそっと通り抜ける緊張感が。
もしかしたらこのシーンを描きたくて新作エピソード造ったのかもしれん。
で、ダバがレッシィを助け出した今回のストーリー、これは仁義や大義ではなく、なんか意地を描いたように思える。
とにかくひとつの映画のようで、本編はあまり覚えていないのにフルメタルソルジャーはたいへん印象深いです。
演奏しながら戦うイカれた決闘ということでも、見どころある一本。
●太陽の使者 鉄人28号
ムーの白鯨みたから、コイツも観たくなった。
ゆうても前回に解説したとおり、もうバンダイチャンネル課金おわるんですけどね、未来戦隊タイムレンジャーやらカメンライダードラゴンナイトやら、無料配信も観たいんで自然にバンダイチャンネルを中断したいわけで・・・。
まあ実はもう課金の期間は終わったと思ったけど、思いのほか期限切れが遅いので、鉄人28号も一話を観れた次第。
まあ基本的に、過去テレビで観たころと感想は変わらないですね、そのへん後述しますが。
ただ、改めて思い出したのは敷島博士の娘だ、こんな可愛くないキャラ造形、当時としても珍しかったなあ、という。 顔がまあ敷島夫人とかわらないやん、声もスットンキョーで。 まあそれ言ったら正太郎くんもまったく魅力がないんですけどね。
なんなんだこの漠然としたキャラデザインは、と思えるほどに。
あとは大塚長官がダサいなあ、という・・・今川版ジャイアントロボの世界では九大天王のひとりなんですがね、出演はしなかったが。
ただ単に恰幅がよくなっちゃった中年、ではなく顔もわりとブサイクになってますw
内容もとくに、特筆することはないっすね、ブランチとかゆー悪者が巨大ロボで暴れるので鉄人で殴り倒すという。
しかし、この太陽の使者版はとにかく新しかった。
むろんそりゃー、最初の白黒版より新しいのは当たり前で、製作年が1980年だし。
それにしてもこんなモダンな鉄人、今でもなかなかないっしょ、鉄人はレトロでトラディッショナルなのが当たり前になってるし。
そして、ムーの白鯨でも言った爆発描写の変化。 ブラシとかあまり使わず、普通のセルアニメで爆発を描けるようになって。
で、繰り返すがオレンジ色のアメーバみたいで馴染めなかったのも最初のうちだけ、バコーンというボウリング大会みたいな爆発音はいつまでも馴染めないが、セル画の爆発はすぐ慣れた。
それだけでも新しいじゃん。
そして新しいリモコン・・・名前なんつったっけ、忘れたけど。
.補足:ぐぐったらビジョンコントローラー略してVコンですた
鉄人28号といやあレバー二本だけのシンプルすぎるリモコンがトレードマークみたいになってたが、これをリニューアル。
.補足:これまたいまぐぐったら、レバー二本はアンテナだったものらしいですね、本体にダイアルがみっつ付いていて、コレが本来の操作部分みたい。まあでも、レバー二本で間違いはなかったです。
太陽の使者版ですが、トランクというよりガンケースみたいなデザインは、今見てもわりとカッコいい。 でもってオシロスコープのような謎のモニタ、自動で展開するアンテナ、ジョイスティックについたボタン類、要は今の感覚とあまりかわらない。
つか今のほうがムリして未来的を志向するあまり、空回りしてるよね。 2005年版の実写がそうだった。 ムリにバーチャル取り入れて、ゲームのグリグリコントローラをより立体にしたような謎オブジェで、まったく萌えない機械であって。
だから太陽の使者版のリモコンはひとつの完成形かなと思う。
↑ビジョンコントローラーはなかったがエアカーはAmazonにあった
ま、じっさい劇中の活躍をみるかぎり、鉄人は半自立型であるていど自動であり、リモコンは音声入力もついているとしか思えないですけどね、つまりジャイアントロボとほぼ同じなのではないかという考察は昔からあったでしょう。
そーゆーわけで、極めてモダンなアニメだったのだけど。
コレまたムーの白鯨の感想や別な機会でも語ったと思うが、すぐあとに超時空要塞マクロスが登場、一気に古臭いアニメになった。
70年代後半から80年代後半の十年は革新に次ぐ革新、もう目まぐるしい有様だったが、何かの次に何かが来たのではなく、わりと重複していた可能性がある。 太陽の使者鉄人28号と同時だと何が重なってるかな、ザブングルとかダグラムとかダブってそうだな。
そこからマクロスも重なっているわけで。
他には・・この太陽の使者版オリジナルの設定として独立連動システムがあるが、部位破壊されてもロボットが動けるのは当たり前やん。
当たり前すぎるので、今後そーゆーことを語るロボアニメそのものがなくなった。
またエルガイムもそうだけど太陽エネルギーを利用しているとのことで、でもなんのこっちゃ。 うがった考え方するならマジンガーZの光子力エネルギーと同じで、放射能が出ないだけで原子力みたいなものなのかもしれないが、そこまで科学考証していないような気がする。
なれば単なる太陽光発電だろうか。 要は電力?
まあかようなわけで、登場した瞬間は極めてモダンだが速攻で古臭くなった鉄人です。
世の中が速すぎる。
モダン鉄人とかいうはっそー(時々ひらがなカタカナになるのは、誤変換の対策です。 ここでは発送になりかねない)はあっという間に過ぎ去り、すぐにレトロフューチャーつまり旧ズン胴鉄人が復権、今に至るわけで。
それも好きですけどねレトロフューチャー。
ただ、そればっかりになるとこの太陽の使者版が希少価値というわけですはい。
とまあそんな話でした。
●KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT
これだ、コレが観たかった。
いま、YouTubeの東映公式で無料配信。
観るのは二度目だが、最初はなんだっけ・・・DVD借りた記憶はないんで、何らかの配信だと思うのだが思い出せん。
ま、たぶんYouTubeで二度目なんでしょう今回。
バンダイチャンネルやHULUは面白すぎて、ダラダラと自分の時間を消費しますからねあえて浪費と言いたくないが。
課金期限切れでキリよく抜け出したはいいが、こーして無料配信のほうが目白押しって罠です。
しかし目白押しってなんですかね、メジロが押すのか? オシリスの親戚でしょうか。 オシリスもメガリスの親戚か?
つかオシリスが何を押すんだ、フンコロガシの同業者か? フンコロガシは確か古代エジプトで神格化されてる生物だが。
まあいいや、無料配信のほかに、ゲゲゲの鬼太郎とバナナフィッシュの録画も貯まってます、だから忙しい。
↑むしろメジロを押すのかもしれない
KAMEN RIDER DRAGON KNIGHTの何がスゴいって、ストーリーでしょう。
いちおう説明しておくと、パワーレンジャー方式で、日本の「仮面ライダー龍騎」をアメリカでリメイク、基本はバトル部分が日本のフィルム(まあデジタルフィルムですが)をそのまま利用、ドラマ部分は新しく撮るという。
しかしじっさいには、バトル部分もけっこう新しく撮ってますね、それがけっこういい感じで。
でもってアメリカのドラマにはいろいろあって、子供が観る可能性のあるコンテンツは人が死ぬ描写禁止、ですからね。
このKAMEN RIDER DRAGON KNIGHTもそれに引っかかってる次第。
だからストーリーをまったく別なものにして、もう何千人も死んでいる仮面ライダー龍騎の話を変えちゃって、ライダーバトルで負けると死ぬかわりに「ベントされる」となっとります、人間封印ですねつまり。 ベントには細かい設定があって、ここではめんどいので書かないが、あとでその設定は活きてきます。
これが本格的なSFファンタジーストーリーになっていて、つまり人が死ぬ描写ができないのに、そんなハードな脚本書いたんです。
そこがスゴい。
もちろん編集もスゴいですね、アメリカは編集大国というか、他にもフォトグラファー大国、脚本大国、要は映像大国なんで当たり前かも。
日本で撮影されたバトルシークエンスとあっちのドラマ、うまくつないでいます。
まあもちろん、日本とアメリカじゃ風景が違うので、そこはちょいと設定に手を加えて、ミラーワールドは鏡を通して行ける別世界ってことに。 だから仮に、日本語看板あっても困らないわけです、じっさいにはうまく編集してそうはならないけど。
あとは・・・元々の、ミラーワールドでは左右反転しているという設定、ドラゴンナイトでは無くなったのかな。 フツーにみんな右利きだった気が。
じゃあ日本撮影のフッテージも反転させずに使ってるのか、そこはよくわからないというか、実はオリジナルの左右反転は、リアルタイムで視聴していても意識しなかったもんで。 苦労したスタッフには申し訳ないが。
ここでウィキペディア調べると。
ふむ2012年にYouTubeの公式で配信とあるね、わりとはっきり言えるんだけど、そのときは観てない。
そのころ自分のPCはiMac2005で、まーYouTubeやニコニコ動画などは大変だったですね、いやスゴいんだからマジで。
よくアニメや映画で限界を超えて働いた機器がボンって爆発したりするやん、あの寸前のことがiMac2005でおきてたんだから。
だもんでおそらく、その後にも・・・たぶん2015年前後に配信したんでしょうね、そのとき観た、と考えられる。
今回の配信は三回目くらいなのでは。
あ、ちなみにアメリカで放送が開始されたときのニュースもみてます。
だから数年間、みたいなーとは思ってたんです。
余談ながら、レンの性格はだいぶん安全な男になってますが、龍騎とナイトのケンカはちゃんとシーンを使ってますね。 まあやっぱり仮面ライダードラゴンナイトとウィングナイトの「特訓」という展開になってますが。
クジラには捨てる部位がない、ということでしょう。
●アラビアンナイト前編
↑たぶんこれ
なんかふと、GyaO!をのぞいてみたが、アニメでめぼしいものないっすね。
映画も同様で、でもまあ強いて言えば興味深いかなと思ったのがコレ。 前後編なっとる。
まんず思ったのが、テレビ映画ではないかということで、理由は前にもあったから90年代だっけもっとあとだっけ。
アラビアンナイトを題材にして、何よりもコンピュータグラフィックスを売りにしたテレビスペシャルドラマが放送されたんです。
だもんで、コレもそうではないかと観るまえから推測。
ちな前後編であることも根拠かな、仮に90分なら合計三時間になるから。
まあいいや、今や超大作ドラマと低予算映画の区別はつかないから、どっちでもかまわない。
GyaO!の情報では制作費十億とか自慢してたから、やっぱドラマでしょう。 仮にアメリカ映画であれば制作費十億は低予算です。
ちな製作年はわかりません、アラビアンナイトとか漠然としたタイトルじゃ、ウィキペディアにも載ってない。
物語はアレですね、シェヘラザードが悪い王子に殺されかけるという、つまり千夜一夜物語。
ゆうてもフルで物語を聞いたことはないんですけどね、映画でも本でも。 つか千夜一夜物語のプロットは、山本貴嗣先生の「シンバッド」の中でアラビアンナイトを紹介する、本来の物語とは関係のない余談で知った。
「あ、千夜一夜物語ってそーゆー話なんだ」と。
ちなシンバッドは面白かったですね、ハリーハウゼンのシンドバッド冒険映画をリスペクトしたと思われるマンガで、タイトルの由来はシンドバッド黄金の航海などで「シンバッド、シンバーッド!!」と聞こえるからだそうで。
うん黄金の航海はテレビ放送を録画して十回以上観たんでわかるわw
で、今回の(おそらくはドラマの)アラビアンナイトですが、たぶんGyaO!で配信してるのはディズニーのアラジンが実写映画化するからだと思う。
コンピュータグラフィックスで何でもできるようになったからとて、何でもかんでも実写化はどうよ、とふだん思っていても、アラジンとなるとなーんか期待しちゃいますね、まあ今年は忙し気なんで見に行かないと思うが。
そしてこのアラビアンナイトは、街の雰囲気がとても良い。
まあアラブ人やペルシャ人などは白人が顔にドーラン塗って演じているんでしょうが、それはいいとして。
アラブ人もインド人もヨーロッパ人もコーカソイドなんで、それほど無理はないもんです。 まあエキゾ顔の俳優選んでいるだろうし。
おっと街の話ですね、中世ヨーロッパ人がトコトン憧れた中東の大都市。
王様はキンキラキンの金飾りで身を覆い、街は商人や市民で活気あふれ、高い建築、石畳、ああ文明の香りがする・・・という。
つまり、中世の欧州人はすでに移ろえた古代ローマの面影を、中東やエジプトの大都市に見出したのではないだろうか。
千年くらい前なら科学も経済もあっちのほうが遥かに上でしたからね。
まあタバコや紙の本があるのは夢見すぎだろw とは思うが。
そのくらい、憧れの世界だったという気持ちはわかる。
と思ったら、銃やブランデーもある、わりと最近の時代に再設定されている模様。
なんかワンピースっぽくなってくるなすると。
まず物語はアラジン篇となりますが、ここで登場するシェヘラザードは自分自身ですね。
ちな悪い王子に殺されかけるとさっき言ったが、なんでかっつーと理由など特にない、とにかく暴君なんだよオリジナルの千夜一夜物語には理由があったらしいが。 なんであれ殺されかける、だから命をつなぐために王子が飽きない物語を、シェヘラザードが聞かせる、そういった数々が千夜一夜物語という、そんな番組構成? です。 まあじっさいには途中打ち切りなったらしいよ、原作も。
さっき言った山本貴嗣先生のシンバッドに書かれた余談も面白く、シェヘラザードの語り部を説明するのに「命がけのライブ」みたいな。
まあそうだよね、王子が「つまらん、切る」と言ったらそれまでなんだし。
つまり劇中劇、入れ子構造になっとるわけだけど、アラジンがさらに魔法のランプの物語を語る・・・というところは自粛していて、インセプションみたいな複雑なことになるのを避けている配慮。
まあインセプションは「複雑だぞ〜そら複雑だぞ〜」と言っているので、まったく無問題なのだが。
前半はまあ、いいところで切り上げです。
ここまで2日。
じゃあ、次で完結するのであろうか・・・であれば三日物語になるのだが。
千夜一夜物語でも妖怪百物語でもデカメロンですらない、三日の物語か・・・まあ映像作品だしね。
ともあれ興が乗ってきたとこで「じゃあ次回」というのは意図的なことで、そーやって暴君から身を護るという話です。
だから自然、冒険野郎マクガイバー的なハラハラドキドキになってくる次第。
なんかクリフハンガー方式っていうらしいよ、絶体絶命ピーンチ!ってところで次号まてみたいな。
で、エンドクレジットでもうテレビドラマ確定ですね。
スタッフロール超速かったりすると映画ではなくドラマってことです。 この作品はロールではないが速い速い。
また製作年が2012であることもエンドクレジットでわかった。
あんがい旧いな、そのわりに映像はキレイだったが、フィルム撮影なのかな。 あいや日本じゃ坂の上の雲が放送されたころか、あのドラマは超大作なわりに本編部分はフツーで、もっといい機材使えよ、とか思ったもんです。 別に昼間の空が白く飛んでいたとか、それほどでもないと思うが、もっとキレイに撮れるカメラが当時あったんじゃないのかと、もどかしかった。 坂の上の雲でそう思ったのだから、当時はもっと上の映像があったのだと思う。 つか坂の上の雲は35ミリフィルムで撮ればよかったのに。 予算が足りなかったのだろうか・・・そうは見えないのだが。
はなしもどして。
思ったほど妖怪変化は出てこなかったが、そこはそれ、十年前だか二十年前だか、あのときのアラビアンナイト映像化と違い、もう「これ見よがしに」CGアピールする必要がないのでしょう、さり気なく使う様式みたいです。
まあ次号はわからないけど。
ともかく、GyaO!で配信しているうちに、続きみとこうと思います。
●後編みた
いやーアラジンとシェヘラザード、そしてその他、キャラを組み合わせてなかなか楽しい物語になっとります。
ゆうてもまあスカスカの部分もあるが、そこはそれ、たぶんテレビスペシャルドラマなんで、放送コードにひっかかってカットしたんでしょう。
例えば悪党どもはフツー断頭台おくりか目玉えぐり出して追放とか、まあ王を殺害して権力奪ったのだから助命はされまい。
そーゆー部分は見せないわけで、他にも豚になった連中はどうなったやら、よくわからんし。 豚肉料理になったのか?
よっく考えれば放送コードもなにも、千夜一夜物語をマトモに映像化すれば十八禁カクジツであると、コレまた山本貴嗣先生が言ったんだっけ、仕方ないことですね、映画のシンドバッドもそうだったし。
あ、劇中ではちゃーんと千夜一夜物語となってるようです、アラジンと魔法のランプだけで千夜語ったのか、引き伸ばし工作乙です。
予想はしていたが、なんとか物語は回収されました。
その後、子供が二歳児くらいになってるのを含めると最低五年は経ってるな。
けっこう長い話でした。
理想はまあ、ベン・ハーで、このwikiに感想書いたけどラストシーンで「長くて重い夢を観ていたような」独特の感動があり、そーいや十戒もそーdしたね。 長い長い悪い夢のような物語を見ていたような、だからこそラストで夢から覚めて現実に戻れたかのような安堵感があり。
このアラビアンナイトでもそんなラストが感じられたらサイコーだったんですけどね、わりとフツーな終わりかた。
とゆか「続編できるならやります」的なここ二十年くらいの、定番エンドです。
USAゴジラ(1998)のラストシーンで卵がピシッというラスト、同様の作品がいくつあるやろみたいな感じで。
まあ悪くないドラマなんだけど、なーんかまろやかすぎて困りますね。
毒がないっていうか、まーそこがテレビドラマってことでしょうね、映画だったらもっとフザけた話を盛れるのに。
という感想でした。
●JURASSIC EARTH 恐竜惑星
当たりじゃ。
まだ五分間しか見てないけど当たりじゃ。
こんな素晴らしい作品をまってました。
GyaO!でみっけた底辺映画。 これをまっていた。
自己紹介からはじめますが、ワタクシ個人映画、B級映画の大ファンです。
バカバカしい内容、ショボすぎる映像、そーゆーのに萌えるタイプでして。
その立場からいうと当たりです、この作品はもう自分の中で大ヒット作品です。
繰り返すけどまだ五分間しか観ていないが・・・まず出し惜しみない話運びに脱帽。 つまり事件を先に描いて、たぶん後で「数ヶ月前・・・」とか時間軸を遡るタイプの脚本でしょうたぶん。 だから冒頭から恐竜でます。
でもって主人公らしい男の名前がレイ、令和のレイじゃないっすよ、平成の作品だろうし、そもそも海外映画だし。
これはつまり、スタッフがレイ・ハリーハウゼンかレイ・ブラッドベリのファンであることを(たぶん)意味します。 つまり特撮オタク。
ほらほら、なんか期待じゃないっすか。
で、しつこく繰り返すが五分間しか観ていないのにB級魂がうずくのは、恐竜の造形ですね。
コレが素晴らしい、ほとんどプレイステーションのレベルなんです。 解像度だけは映画だから高めで、しかし造形などはほとんどそう。 あ、プレイステーションのムービーじゃないっすよ、本編の、対戦キャラとしてのポリゴン恐竜と同レベルってことです。
例えるならパラサイト・イヴですねスクウェアの。 博物館篇からは恐竜がたくさん出ますが、あんな感じなんです。
何が可愛いって、足ちょっとだけ前後動かすだけで、あとはスライドで移動するというお手軽さ。
またまた自分の話をしますが、15年くらい前のソフトPoser5jという、コンピュータグラフィックスで人物を動かして、デジタルフィギュアに買ってきた衣装を着せてシーンを撮ったり、ポーズをつけてイラストの下描きにしたりする目的のアプリケーションもってますが、ここにはちゃんと馬や犬のモーションデータも含まれてます。
それはつまりモデルを恐竜にすれば走らせたり歩かせたりのアニメーションは可能なわけで、しかし今回の恐竜惑星スタッフはそんなモーションデータすら所有していないってことです。 少なくともフツー、足をちょっとだけ前後にふるとかしないってフツーならね。
つかフツーはモーションデータ自分で作成すると思うのだが、まあそれが出来ない弱小制作陣はかような市販ソフトから何かを流用するべきと思う。 データを取り出せないなら動きのアニメーションを参考にするとか、それも出来ないスタッフなんだ。
よく恐竜映画つくろうと思ったなwww
さらにGyaO!のレビューみると、呆れた視聴者が調べた結果ある事実が明らかに。
まんまコピペすると↓
■キャスト エリック・フランクリン
■スタッフ 監督:エリック・フランクリン
■製作 エリック・フランクリン
■脚本 エリック・フランクリン
■編集 エリック・フランクリン
完全に個人映画やないかーい!
というw
いいねいいね、久しぶりに萌えてきた。
いやこんな五分間で盛り上がっても仕方ないので、続き観ます。
●ぜんぶ観た
いやーまったくw
悶えるほどB級映画。 いったいどんな状況で制作に至ったのか興味津々。
まづ音声がヘンですよね、ぶっちゃけ8ミリフィルム時代の・・・8ミリってのは70年代ごろからフィルムの左右に磁気コーティングすることで同時録音できるようになったんです、カメラの上にシューティングマイクが付属して。
でもじっさい撮ると(録ると)自動ボリュームの影響だろうか、ヘンなサウンドになるのであって。 そんな雰囲気なんですわ、この映画。
いやあ、でもYouTubeには自撮りの動画が山ほどあって、中にはスマートフォンで放送している人もいるやん、でもこんなに不自然にはならないもんですけどね、不思議や。
あとは所在なさ気な芝居。 いちおう多くはプロの俳優さんなのだろうが、主役ふたりがどうも素人っぽいですからね、学生映画みたいに。
また恐竜はどうにもこうにも、やっぱりプレイステーションのレベルで、最近の映画だから解像度だけは高い、という感じですかね。
これまた不思議な感覚で、内容は昔ゲーム、でもいちおう解像度は今レベル、という。
あ、四足歩行の恐竜はスライド走りでしたが、二足歩行の恐竜はいちおう歩かせるくらいはできるみたいですよ、数歩だけど。
この映画、まったくもっていろんなものを想起させるチカラがあって・・・例えばプテラノドン、アレも最悪な底辺映画でしたが、しかしまてよ、翼竜ということは歩くモーションが必要ないんだな、じゃあ頭いいなプテラノドンスタッフ。
でもって繰り返すがゲーム、それもパラサイト・イヴやバイオハザードなど、いくつか作品を連想して。 イキナリ血液中の様子がCGで描かれるあたりホント、パラサイト・イヴっぽいです。
あとはあれだ、ジュラシックパーク。 科学者が何かを盗み出して逃走とか、いくつかネタとして使われているっぽい。
ドラゴンスレイヤーのネタもちょい入っているとみた。
またゴジラもちょいと入ってるかな。
エンドクレジットで2016年の作品と判明しているが、まーいろいろ入ってますね。
しかも話が進んでくると主役の名前がレイ・オブライエンであるとw
レイwwwwオブライエンwwwwwwwwwwwwウケるwwww超ウケるwwwwwwwwwwwwww
この役をやってるエリック・フランクリンはそーとーオタクですね、だから警官の役なのに痩せっぽちでそうは見えない。
しかしこんだけネタを盛り込むとは、コイツとは友だちになれそうや。
というわけで、思わずErik Franklin氏のフェイスブックをみてしまいました。
探したんですよわざわざ。 単純に人名では引っかからず、何らかの迂回でよーやっとヒットしましたが、やっぱオタクですね。
まあ三年前の映画の話題はすぐに出てこないけど、まづ間違いないでしょう、顔も似ているようだし。
と思ったら、映画の製作であるFranklin-Husser Entertainment LLC,がリンクしてあって本人確定。
つか本人のページはなんか上にスパイダーマン4ファンフィルムって書いてあり、ファンフィルムって自主制作の二次創作ではないのか、以前はよくYouTubeでドラゴンボールファンフィルム観たりしてたが、子供や青年が庭で撮ったような作品が多かった。
いやまあフェイスブックはどうでもいいや。
今回の恐竜惑星を総括すると、最低には程遠いがちゃんとB級映画で嬉しいかぎり。
最低のハードルは高いよ・・・あ、意味不明文章になった。
言い換えよう、最低のハードルは越えるほうが楽なんです、低すぎるとそこをくぐるのは至難の業・・・ろくなたとえ話じゃねえな。
たとえ話を仕切り直して・・例えば・・うん壁で例えよう。
ジュラシック・シャークなんて越えられない壁ですからね。 恐竜惑星もエンドクレジットを引き伸ばし工作してたが、ジュラシック・シャークはエンディングが13分、真似したくても真似できません、少しでも羞恥心があるのならなおさら。
他にもさっきプテラノドンゆうたが、アレほどバカな話じゃないし、他のB級映画と引き合いに出しても、恐竜惑星はまだマトモです。
その最低には届かない微妙さ中途半端さがまた良い味ですね。
面白いのは、何でもかんでもCGで再現できるんですこのスタッフは。 戦車や州兵の設営、基地まで、だいたいはCGでやっちゃう。
またこの手の自宅PCで造ったような映画にしては、コンポジットも得意なようですね。
独学でなんでもできるオタク集団なのかもしれない。
ただ、その器用さが悪い方向に祟って、物語を壮大にしたのは失敗といや失敗で。
なんだっけ恐竜カルノザウルス・・・ジュラシックパークと同時期の公開を狙った二番煎じがあるんだけど、物語は郊外の農家だっけ、実は観たことないんだけど。 製作の余談などを本で読んで、そんなうろ覚えなんですが、フツーB級はそーゆーもんです。
限定された空間、一昼夜など短い期間を描いて、手間や予算を節約する、そうあるべき。
しかし恐竜惑星は、壮大な話にしてしまったため、恐竜も複数用意して、いろんな場面のカタストロフィを描いて、けっきょくひとつひとつがショボくなって。
またどうも彼らはCGで解説ビデオなどを作る仕事が本業なんですかね、劇中で研究者が扱うアプリケーションなどヘンに出来が良い映像で逆にリアリティがないんだけど、その器用さで調子こいたんでしょうね。
いやー自分だったら、もっとスケール小さい話にしますな、郊外の村だけが恐竜に襲われるとか。
でもってCGが難しい箇所、建築物の破壊とか走る足元とか、顔のドアップとか・・・そーゆーのはミニチュアワークで解決します。
なんか多くの人が忘れているようですが、本格的なCGよりチャチなミニチュア撮影のほうがよっぽど安い。
しかもここ二十年くらい、カメラ性能はべらぼうに上がってますからね、トコトン絞ればピント合わせ放題、よりリアルに撮れます。
海外ではアトラクション用の着ぐるみ恐竜が発達しているし、ならなおさらCGに偏らなくても・・・と思う。
じっさいにはクライマックスほどCG氾濫してます、もう兵士までCGになったりして。
そして悪党の最後は例によってヘリで逃げ出したところをガッツリ噛みつかれて墜落。 そのシークエンスまでCGで。
まあご家庭のテレビでみても深みがない、ダイナミックレンジが小さいCGなんですけどね、とにかく意味不明ではない。
こーなると興味深いですね、確かにすべてがショボい、たどたどしい学生映画みたいですが、とにかく何でも出来ている。
あとは脚本を練れば、なんだかんだで面白い映画が作れる連中ではないだろうか。
あ、エリック・フランクリンさん御本人があくまでも主演したいなら、演技力は磨かないと。
ともあれケッコー将来性があるとみた。
そこが、今までの底辺映画とは違いますね、スカイ・ファイターとかマジ底辺でしたから。
わざわざ自分でこのwiki内を検索して、思い出したんですよタイトルを。 あーゆー箸にも棒にもかからない系ではなかった恐竜惑星。
というわけで、もちろん揶揄する意味でのB級映画鑑賞であり、しかし別な意味でも好きな作品となりました。
応援したいですなわりとマジで。
という感想。
●アルドノア・ゼロ
いや直接的にアルドノア・ゼロの話題ではないっつーか、いま確かHULUにもバンダイチャンネルにも来てないし。
要は今年、アニメスタジオTRIGGERと澤野弘之が久しぶりに組んでアニメ映画出すんで思い出した次第。
この組み合わせは「キルラキル」以来ですかね、それだけなら単純に期待なんですが。
じっさい、まったく情報が入ってこないし、番宣もしてないので不安感がっ。 このパターンは作品が完成して、それみた営業が「ヒットの見込み薄し」と判断した的なことではないだろうか。 つまりあまり面白くない?
杞憂であってほしいものだが。
タイトルはえっと・・・プロメアですねプロメア。
一瞬「プロテア?」とか思ってしまい、続いてベターマンを観たばかりなので「無限のプロテアに♪」と頭の中で。
とまあ、澤野弘之音楽のファンなので、かような次第で。
で、アルドノア・ゼロの話ですが、ここ数ヶ月で自分の中で再評価みたいな感じです。
じゃあ評価低かった時期があったかゆうと、ありました。 要はヘンなアニメなんで、まあ少し下にみていたわけでs.
どこがどうヘンなのか、後半ほど語りやすいが後述するとして。
今、再評価ゆうたのは同時期の、他のロボアニメを観たから。
例えば革命機ヴァルヴレイヴですね、肝心のロボ描写は薄かったですねー、アレはサンライズ作品だし、マトモにガンダムの継承者なんですが、まあ萌えないロボという点まで継承してどーするみたいな。 特にΖガンダム以降、まったく自由自在に飛べるようになったけど、そんな萌えない設定まで引き継いでいるんです。 ヴァルヴレイヴのばあいは足裏になんかジェットがあるっぽい描写でしたが・・・。
そして鉄のラインバレル、アレはもう「惜しい」としか言いようがない。
ロボ描写は一言で言うと低予算、うーんコレはホント、仕方なのないことなんだけどとにかく惜しい。 ツルツルのCGロボがパタパタ動くだけ、という結果になって。 マンガ家がロボットアニメに対して「俺ならこう描く」と取り組んだらしい作品だけに、ほんと残念。
そーしてみると、じゃあアルドノア・ゼロは・・・ゆうと。
ロボ描写はかなり良いほうなのではと気づいたわけ。 今になって。
まあドラマ部分はムチャクチャ「ヘン」という評価はかわってませんがw
あ、どこがどうヘンなのか、と説明すると、まず一般人とアニメファンでは思考がまったく違うのでちょい困るのだが。
一般人が「ヘン」と思うことが、アニメに浸かっていればいるほど分からない、というわけなんです。
おそらくアルドノア・ゼロの最初の最初から変なのだが、制作陣はそれがわかってないと思う。
アルドノア・ゼロ最初の最初ってどこがヘンやねんと思うかもしれないが、あの作品の最初は真っ黒い画面からはじまって徐々にフェードですね。
そこから、ヘンなんです。 絵が映ってないのにヘンってヘンじゃね、と思うかもだが、要は音声に「ヘン」があるわけで。
ハッキリ言うと、画面が真っ黒なうちから聴こえるのはアセイラム姫の独白。
それが、アニメ声であるという。
アニメ声はじゅーぶん「ヘン」ですよ、でもそれがわからないアニメファンが一定数、いるらしく、またアニメ声になるかどうかは声優さんにひとこと、指導するだけやん。 「アニメ声にならないよう演技してください」って。
それを監督はしなかったわけで、つまり「一般人からするとアニメ声はヘン」ということが、彼らにはわからないと思うべき。
とにかくアルドノア・ゼロにおいてアセイラム姫、従者エデルリッゾ、ニーナとあとは韻子は・・それほどでもないか。
少なくとも三人がアニメ声なわけで。
アルドノア・ゼロが放送された頃、番宣としてネットに画像があがったのだが、それみる限りガンダム以上に、本格的なSFアニメだったので、じゃあなおさら冒頭のアニメ声はヘンです、一般人からすると。
他にもこのwikiで過去に書いたはずだけど、ドラマ部分でおかしい部分は多々あって。
最初の七話くらいは調子よく進んでいたほうだけど、その後はね、「そこ見せ場かよ!」という演出が。 まず最初に出たのは9話だっけ10話だっけ、銃を向けるライエに話しかけるアセイラム姫の描写がギャグにしか見えない上に、表情でたっぷり見せるという、ギャルゲーかよ! というヘンな見せ場があり・・・まあギャルゲーやったことねえけど。
このライエやアセイラム姫、エデルリッゾの表情をむっちゃくちゃ凝ったアニメで見せ場にするというのは、その後も二度か三度あり。
あとスレイン何やってんですかという笑いどころもあったりして。
本格的なハードSFなんだけど、けっこうヘンな部分が多いわけですはい。
しかし、振り返ってみるとロボットアクションは、水準以上でした。
なんつてもスレイプニールというメカの魅力が、十二分に伝わっていて。 これまたこのwikiで書いたはずだけど、スレイプニールの腕カバー、アレが前方にスライドして握るとブレードホルダーになるわけっす。 オプションで複数用意したブレードを立体機動装置みたいに装着してちゃんばら可能というのが、最終決戦で明らかになっって。
そしてブレードがすべて折れ飛んだあとは・・・推して知るべし。
この熱い萌え萌え、いや燃えロボだけでも、アルドノア・ゼロという作品はじゅーぶんスゲえと思う。
だいたいスレイプニールは量産機で、なおかつ現役引退みたいな練習機やん、ガンダムでいうとジム以下なんです。
それで超強い火星大王ロボを牽制しなくてはならないという、これまたくっそ熱い展開は魅力。
また放送当時、動きは「CGくさい」と思えたけど、いやいや今思うと、当時の他ロボアニメよりスゲえよ。
火星技術を応用した地球ロボだからぎこちないのは当然で、つまりリアルなだけでCG臭さとはまた違うとわかった。
それと質感、ちゃーんとウェザリングが施され、ロボアニメとしての意識が高いことを伺わせる。
キャラでいえば、ザーツバルムとかクルーテオとかけっこー好きですよ、クルーテオに関して言えば、一話以来スレインをぶっ飛ばすシーンが多々あるので嫌うひともいるかもだが、コイツはただバカなだけだからw たぶんあの衣装を脱いだらかなりマッスルなんじゃないかな、頭の仲間で筋肉で、武力信奉、しかし仲間になったら心強いタイプだよきっと。
まあザーツバルムの奇襲で死んじゃったけどw
ザーツバルムの筋の通った悪役で、いいですね。
地球は豊かだから憎い、火星は貧しいから侵攻はとうぜん、というこれまたストレートな思想で。
またトリルラン卿の、これまた以前に書いたけどテレビモニタから離れてもプンプンと漂ってくる小物臭が魅力で、死に様も芸達者なのはさすがですな、言葉には出ないが明らかに心中で「なんじゃあ、こりゃあああああ!」と思っていたに違いないwww
ペールゼン・ファイルズのワップもそうだけど、一流キャラは死に芸も一流なんです。
かようにキャラもあんがい魅力だったりするわけで。
いっぽうで火星人はバカばかり、というヘンな部分も併せ持ち、妙なアニメですよねコレは。
まあ火星人がバカだから界塚伊奈帆が逆に有能っぽくみえるんだけど。
あ、界塚伊奈帆もようやっとGoogle日本語で即変換するようになってきたか、ユーザが気づかないうちにネットからアップデートされるらしんだけどユーザ辞書。
伊奈帆もけっこー好きですよ、なんつてもスレイプニールのパイロット(まあ厳密には専用パイロットではないが)だから。
あいや練習機で前線に向かうヤツもそーそーいないだろうから、専用パイロットと言えるかも。
なおかつ二期目では、その練習機オレンジ色を一種の目印として使うようになって、完全にオレンジがヤツの色になって。
ちな近年のアニメはみなそーなんだけど、デザインの迷走があったりして。
とくにエデルリッゾの衣装とセラムさんの髪型、どー考えても可愛いと思えず。 エデルリッゾの服、ワンピースなんだけど、スカートにあたるものが脇腹より上まであって、まあチマチョゴリみたいな型で、流行るかな〜思ったけど流行ってない様子。 そらそうだ。
従来になかったデザインをと焦るのはわかるが、そこはトラディショナルを覆すの困難かと。
で、ここからが肝心なんだけど。
まあ全面賛美とはいわないまでも、良いロボアニメだと表することができるわけで。
それで、音楽が澤野弘之となれば百点満点やん。
ロボアニメ+澤野弘之、他にはないオンリーワンなわけだし。
あ、余談だが、コレもこのwikiで書いたかなあ、ルパン三世の話。
音楽を澤野弘之にしたらよくね? ということです。
いちおう順を追って話すと、ルパン三世も長らく続いたコンテンツで、もはや伝統なわけです。 テレビアニメはパート3が1980年代中頃で、4が2015年だっけ、だいぶん間が空いたけど、そこはテレビスペシャルで埋めたわけです、もう数年おきにルパンスペシャル。
ルパン声優が交代しました、という話題も、要はスペシャルの中でのことでした。
そしてそれらルパン三世は、伝統を重んじて音楽もかように過去をリスペクトしたアレンジとなっているわけで。
しかしその「伝統」とやらはぶっちゃけ、パート2からの伝統なわけで、パート1を彷彿とさせるアレンジもたまにはあるが、基本忘れられてる。
でもけっこうファンが多いと思うよ初代のあの雰囲気。
だから、だったらパート2よりもパート1に近い雰囲気の、澤野弘之音楽でもよくね? 第三のルパン楽曲ということで。
第三のとゆうたが、先述したようにパート1にイメージは近いのだから、なおさら無問題なはず。
あいやイメージが近いって、無鉄砲な演奏っぷりがってことで、楽曲そのものはやっぱ従来にない、新しいルパンになるかと。
しかしまあ、そんな冒険する勇気が、いまのアニメ界にあるのかわからんし。
自分の中だけの妄想としておきます。
こんどは高画質で観たいので、HULUにでも来るといいですね。
「最近観た映画」という項目がだんだん横道にそれるけどまあいいか。
今回は最近観たわけでもないテレビアニメ、という話でした。
●リバービースト
↑DVDあんのか! という驚愕
またまたGyaO!で底辺映画探し。
今回はレビューの低評価を参考に、リバービースト・・聞いただけで大アマゾンの半魚人系とわかる作品をチョイス。
まず最初の十五分ほどを視聴しましたが、冒頭からウケるw
画面に製作者が出てくるのってあるやん、ソレがディズニー映画でも角川映画でもちょい痛いのだが、B級モンスター映画でやるのだからかなり恥ずかしいことだと思う。
何を語るのかと言うと、この映画に登場するリバービーストはあまりにも衝撃的な姿なため、弁護士の勧めで画面をチカチカと二度赤く点滅させることにしました、どうか気の弱いお方は画面が赤くフラッシュしたら目を覆ってください。 という。
要るのかそんな勧告。
と思ったらやっぱり、というかわかりきってるんですけどね、ゆる〜い造形でしたという。
いやまあギャグでやっているらしいんだが、それでも痛々しいわw
話の出だしは美女の水遊びというサービスシーンと想いきや、別に水着になるわけでもなし、というか美女と言えないかなあみたいな。
うーんスゲえリアルな「向こうの女学生」ですね。 日本人から言わせてもらうとハッキリキッパリ「太ってる」なんですが、まあアメリカあたりだとフツーであろうというユルユルの女子大学生。
コイツラはリバービーストの餌食ではなく、覗いていた教授のほうが被害者。
いや被害者っつーか、木から落ちて怪我するだけの出だしですが。
それはいいが、女学生のほうが逆盗撮するためにもっているカメラ、どーみてもサウンド8ミリカメラにしか見えないのだが・・・あんなデザインのビデオカメラあるかなあ、ヘンなところでヘンな映画です。
つか後の新聞記者がもってたカメラも蛇腹式だったような・・・まあ巨大なスピードグラフィックではないだけマシ、なのかな?
まだ十五分とゆうたが、内容はリバービースト騒ぎをおこして街から嫌われた男が帰ってきた、という。
家庭教師が街の名士なのだから、よほど小さな寒村みたいなところなのだろうか。
その作劇は、素人のホームムービーでは、決してない。 ないのだが、なーんか昔の子供向け海外ドラマみたいな雰囲気ではある。
演技も撮り方もド素人ではないが、コメディタッチなんです。
だから肝心のリバービーストがユルユルのホラーでも、あんがい観れるほうかな。
コレがジュラシック・シャークだと本編がホント、酷いからね〜、前にも書いたけどキャンパスノートに脚本書いたんじゃね、というくらい。
いやそもそも脚本あるのか、という出来栄えでしたジュラシック・シャーク。
まあふだんテレビドラマやってるスタッフのオフザケみたいな感じだろうかリバービースト。
探していた真正なる底辺映画ではなかったが、まー似たようなもんとして満足するとしよう。
●一時間ちょい視聴
いやあ、キツイっすねw
いちおう話の軸としてリバービーストは存在するんだけど、ちょい薄めで。 要はニールだっけ、ヤツがこの街でバカにされている理由が「リバービーストを見た!」というものなんで、それを覆すために猛獣ハンターを雇ったりする話が展開しているんだけど。
まー田舎の街の、ゆるーいドラマが続きます、だもんでよーやっとストーカー教授がリバービーストにやられたときは安堵したくらい。
ひとりがやられると、あんがいと多い登場人物たちが次々と、と話が転がりだすわけで。
それでも一時間の時点でGyaO!のプレーヤーみて、再生スライダーがまだ三分の二かよ! と絶望的な気持ちになるでしょう一般人は。
つか十分か二十分で音を上げるだろね、よっぽどB級映画に慣れてないと。
まあそれにしても、トラブルばかりの街ですね、アメリカなのかな。
むろん主人公の家庭教師が騒ぎをおこす名人と言うか、そんな巡り合わせもあるんだろうけど、街の人々はけっこークズばっかで。
優等生だった主人公がちょっと弱みを見せたら、クズ集団がこぞって攻撃してきた! という図式かもしれん。 とにかくトラブルばかり。
こんだけクズばかりだと、なんで主人公もどってきた、と考えてしまいますな、飯食いながら見てたんで最初の動機とか見逃したが、街から離れていたのなら、もどる価値もないと思うけどね。
あ、かつての婚約者もわりとビッ◯で、執着しないほうが良いのでは・・みたいな。
↑別にこの街に似ているわけではないが遠くもないイメージ
ちなみに冒頭で説明していたルール、赤い点滅のあとにリバービースト出ますというのは・・・おや? あんがい良いかもw
なんかこのおかげで独特のネタ映画となるんです。 赤い点滅くるとウケる、笑えるというか。
あーリバービーストそのものは、もう昔からの、特に特筆すべき事柄もないベタベタの着ぐるみであって、なおかつ撮り方に工夫もなく正面から撮影しているだけなので、なーんも迫力ありません。
のみならず、「ギョギョン!!」とか「ジョン!!」みたいなホラー音楽も心得ていないため、笑えるほどの存在感もないというか。
あとはなんだ、田舎町のゆるドラとして、いろんなネタが入ってるが、例えば猫砂はどー活躍するんだ。 つか猫砂ってなによ、日本じゃ紙から木のチップやら様々な種類があるんですけど。 ハイカーだっけあの女、必須アイテムとして持ち歩いて、万能っぷりにギタリストが驚いていたが、どのようなタイプの猫砂かわからんから驚きが伝わらない。 芳香と吸水能力があるやつか? にしても何がどう万能なのやら。
匂いの吸着、石鹸・洗剤がわり、飲んでもよし料理にもよしの重曹のほうが、よっぽど万能アイテムだと思うのだが・・・・。
まさかリバービーストの弱点が猫砂なのか?
あいや、だとしたらむしろ期待なのだが・・・たぶん猫砂は後半、忘れられると予想。
とにかく続きを観ようかと思ってます。 ←断言しないとこがアレですが
●ぜんぶ観た
えーっと、何があったっけ。
とにかくリバービーストが争点になってるわけですよね、連続殺人事件はあるし、容疑者としてニール先生とっ捕まえてあるわけだし。
だもんでふだん、人が入らないとされている森・・・それまたなんかヘンなんですけどね、あいやカナダやアメリカでは人跡未踏の森林が街に隣接、ということはじっさい、よくある話らしいんだけど、このリバータウンという街はそーは見えなくて。
公園から保安官事務所に行くのに、森の中が近道ってあるかなあ、フツー。
まあいいや、とにかくニール先生の無実を信じる人はリバービースト探すわけだが。
いました、探したらすぐに。 森に入ればすぐ見つかるやん、なんなんだこのモンスターは。
そっからわりとツッコミどころの嵐というか・・まーそよ風ではないですね、嵐は大げさとしても。
まずやる気のない、キミョーにユルいバトルシーンの数々、どーゆーつもりなのか計りかねる。 あいや、良い映画を撮ろうとして失敗した、というのなら納得できるのだが、そーゆー単純なことだろうか、という。
日常ドラマならかろうじて撮れるスタッフではあるようなんです、なぜバトルで脱力してるんだ、迫力を諦めたか、もう冗談交じりしかない、と途中で開き直ったのか。
で、そこでよーやっと出ました、猫砂が。
「ヤツは乾燥に弱い!」ということで猫砂をかけるんだけど、なんとそれがトドメになりましたとさ。
そこまで乾燥に弱いのか、それまでに殺された人も浮かばれまい。
あーその前に、リバービーストが言葉を話したという件もあったな。
まあ通常なら「喋ったあああああ!」って衝撃的なシーンなんだけど、なんか一瞬スルーしている自分がいて。 「あ、いまコイツ人語話してた?」みたいな感じです、はい。
話すゆうても「ユー、キル」みたいなたどたど言語ですが。
で、倒した後の後始末にも時間がかかるのは、脚本もやっぱりユルいってことでしょう。
街のクズどもはだいたいリバービーストによって一掃されたので、めでたしめでたしってことで、まー例のビ・・・ビッケちゃんと仮称しておくが、婚約者も取り戻して。 まあ街から表彰されるみたいなシーンになるわけで。
ここでも余計なツッコミどころというか、もうわざとウケ狙ってるとしか思えないんだけど。
家庭教師やってたとき生徒だったアリーの父親、腕がぶっといスポーツマンですけど、彼がリバービーストと殴り合って負けたのだが、ともかくも勇戦したことで評価され、なんと父親の銅像がスポーツ公園かどっかに建立という流れ。
その銅像が・・・・まあドーラン塗った当人なわけで。
いやわかるよ、等身大の銅像とか、映画のために製作するのたいへんってのはわかるよ。
しかし過去の例でいうと、映画ドラマの銅像は発泡スチロールであれ紙のハリボテであれ、とにかく造るもんですよ、安っぽく見えるのは仕方のないこととして。
それが当人にドーランかなんか塗って微動だにせず立ってもらい、該当シーンを撮るとなると異様やんw ハナ肇かw
いやもしかしたらイチバンのギャグシーンかもしれんが、うっかり動かないかとハラハラするわww
ホントうまいこと微動だにせず、だけど目とかうっかり動きそうじゃん、観る人によってはホラーより怖いかもしれないwww
で、エンディングの曲はリバービーストのテーマ曲。
作ったんだわざわざw 銅像は作らずテーマ曲は作るんだw
タイトルはDon't Let the Riverbeast Get You!で、コレはどうやら映画の原題でもあるようです。
あいや覚える価値もないと思うけどいちおー記述しておく次第。
とりあえず、ドラマの撮影ができるていどのスタッフらしく、でもクレジットにファミリーネームが複数あるという、ここはジュラシック・シャークと同じ様子ですね、いったいどーゆー訳で制作に至ったのだろうという興味はある。
田舎町の、複数ファミリーがスポンサーになって、まあたまに裕福な田舎大将もいるんで、百万円とか二百万円とか集まれば、撮影は可能だが、そーゆー道楽なのだろうか。 と妄想が走り出す。
救いようがないくらいユルユルの映画だけど、銅像はとりあえずまあ衝撃的、いや笑撃的でした。
という乾燥もとい感想。 ←デリートキー押して直すのもめんどう
おっと製作年はどうやら2012年らしいです。
どうでもいいけど。