●アイアン・スカイ
GyaO!にあったので視聴、ディレクターズ・カット版だって。
つか観たいなオモタら必ずあるのが不思議で、もしかして常駐しているのかな? と考えたがやっぱり期間限定ではある様子。
たぶん頻繁に来るんで、巡り会いやすいのだろう。
アイアン・スカイは要するに都市伝説の映画化というか、センスよくギャグにした作品で、とにかく好きなのだが、それは置いておいて。
前にもこのwikiで感想書いているはずなんで、お気に入り度合いをもいちど言っても重複するんで、このまえ観たリバービーストや恐竜惑星などの底辺映画と比較して話を進めてみる実験。
まあアイアン・スカイもB級映画に属するんですがね。 昔々、映画が二時間くらいが当たり前だったころ、90分くらいの短い作品を分類してB級映画とよんだ・・・という話ではなく、なんか一流とは言い難いという意味のB級です。
ゆうてもじっさい難しいですよね、例えば80年代は超大作でも予算30億円以下は当たり前、脚本も洗練されず、映像も今ほどキレイではないなど、出来が悪いのはフツーみたいな・・・・でも通常の映画とB級という分類は出来た不思議。
でもってアイアン・スカイのばあいは単純に予算でB級に分類されますね、制作費十億くらいだっけ、海外じゃ安いほうなんで。
日本じゃ大作なほうですが、それはいいとして・・・じっさいには相当出来がいいんですよねこの映画は。
だから色々不思議なんです、制作会社どうのこうので自主制作映画と分類されてますが、それは従来のユニオンに属していないだけで、通常の商業映画に違いないっぽいです。 スターウォーズもディズニーになる前はそうだったんだっけ?
で、観ればわかるがコレ、予算十億の内容じゃないっす。
月のナチスと地球の大戦争、それをちゃんと描けているわけで。
あ、恐竜惑星やリバービーストと比較するのが難しくなってきたw まあリバービーストは、じゃあ、考慮からはずそう。
でも恐竜惑星はちょい似ていると思うんだ、予算が違うだけで。
底辺映画はどー考えても予算百万円とか一千万とか、そんなふうな出来なんですが、恐竜惑星のばあい、凄まじく下手くそだけど「何でも出来ていた」わけで、そこがアイアン・スカイと似ている次第。
どこで差がついたかというと、まず仲間の数でしょうね。
エリック・フランクリンさんは自分が映像編集などの技術があるようだが、同類がまだ集まっていない状況な様子。 それで脚本から監督、主演までぜーんぶひとりでやったんでしょう。 アイアン・スカイの場合は才能ある同類が国境を超えて集結したっぽい。
でもってファウンドクラウドかなんかで予算十億が集まったんでしょうね。 やっぱり人数は力です。
エリックさんの恐竜惑星に足りないのは、予算だけでしょうね。 それもあと僅かの。
それさえあれば、まず脚本を依頼できて、ちゃんとした監督も雇えて、俳優も揃えて、体裁が整った。 仮に予算一億あってもやっぱりB級映画に違いないが、傑作B級映画になったかもしれないわけですよ、アイアン・スカイみたいに。
↑画像は意味なく、隙間を埋めたいだけ
あ、ちなみにネットの誰かがアイアン・スカイを分析して、やっぱり予算十億で出来る内容ではないことを考察、ひとつの説として「CGの出力が違うのでは」と言ってましたね。 なんか本格的な、予算百億とかのハリウッド超大作ではハイダイナミックレンジ略してHDRが当たり前らしいっす。 要はフィルムと同じダイナミックレンジでないと不都合なんでしょう、それをアイアン・スカイでは通常のビデオやデジタル写真と同じような出力して、予算を節約しているのではという推論。
とまあアイアン・スカイのばあいは推論ですが、恐竜惑星は明らかにPCレベルのCGですw ご家庭のテレビでもわかるレベル。
もう暗いシーンで明暗の幅が狭いもん、それ以外の要素もパソコンレベルだが。
うん恐竜惑星と並べて考えるのめんどうになってきた。
じゃあ、アイアン・スカイの根本である「都市伝説の映画化」についてちょっと語るとしよう。
ここで凄まじい親近感があるわけっす。
日本じゃオカルトがフツーにテレビ放送していて、ナチスの円盤も定番ネタなわけですが、まあ我々日本人は都市伝説好きだよね、下世話な民族なのかもしれない思ったら、海外もそうだったわけで。
つかアトランティスは海外で定番ですが、ムー大陸は知らないだろ・・・と思いきや、最近は海外でも知られているようですね。
また古代核戦争説、地球空洞説、レプティリアン、南極の謎、ぜーんぶ知られている。 近年では日本も海外も同じみたいです、そーゆーオカルトネタが大好きな連中が実に多い様子。
古代の宇宙人だっけ、あの長期テレビシリーズでもわかります。
日本人だけじゃないんだ、みんな都市伝説好きなんだ、というアホな友情が芽生えた。
ここまでぶっ飛んだ都市伝説映画化を、アイアン・スカイがやってくれたので、ホント楽しい映画です。
で、続編ですが、どんどん延期しているわけで。
その「どんどん延期」もネタにして予告編は出ています、時々。
今年はどうなのかな〜みたいな感じです、はい。
確か製作が2012年か13年で、劇中の時代が2018年だったと思うので、2019年には続編出してほしいんですけどね。
という感じで。
●後述: こんどこそ、と思われる予告編でました。
アイアン・スカイチャンネル登録しているためか、YouTubeのオススメ欄にキッカリ出てました。
数年前からやってる予告で見慣れたシーンもありますが、よーやっと話が見えたゆうか、前回が2018年だから2019年で来るかと思いきや、もう何十年も後に設定され・・・つか前作のラストシーンで核戦争になったけど、アレでそのまま地上は住めなくなったという。
そこで都市伝説の定番、地球空洞説というわけです。
VIDEO
要するに、コレまでの予告編は踏襲するってことですね、単に製作が長引いただけで。
別に脚本を書き換えていたわけではないってことかなるほど。
まあいいや、とにかく前作はネット記事で期待度が高かったのに、ずーっとあとになって「いつ上映されるんやろ」思ったらすでに公開済みで配信もはじまっていましたという、出遅れるにもほどがあるっつーホロ苦思い出があり、今回はちゃんと映画館で見たいなという。
というあとがき。
●市民ケーン
なんか録画していたのを思い出して視聴。
以前から、そう、かなり以前から観たいと思ってたのになんで放置したやら。
まづ知っていることは、「画面に映る50パーセントが特殊効果」という言葉。 コレはどこで読んだっけな・・・たぶん80年代かそれ以前の文献だと思うんだけどハッキリせず。 仮にそうだとして、読んだのが80年代とは限らない、最近まで古本とか馴染みだったわけだし。
まあいいや、次に知っていることは、いろんな人々にインタビューして、ケーンという男の実像を浮き彫りにする、という。
じゃあ黒澤監督の羅生門みたいなもんか、と思ってた。
まあ羅生門ほど極端な話でもないようだったという、視聴したあとの感想。
とにかく最初の、50パーセントが特殊効果という件から語ると。
とにかく意味がわからんかったんですよねその言葉の。 しかしチャップリンの、例えば独裁者とか思い出すと、まあ画面に映るものほとんどが造りものだし、そんな感じではないかと考えていた。
しかしじっさいに市民ケーン視聴して、よーやっと意味がわかった。
なるほど、50年近い近代史を描くから、特殊効果が必要だったわけね。
この感覚、今とはまったく違うんです。 現在から50年前は1970年前後、当時も今も石油文明、各家庭に電力が供給され、街は個人所有の自動車で溢れている、それほど違いのない世界。
でもって市民ケーンは製作年が、いつ頃だろ・・・劇中でケーンの最後が1941年だから1940年代の映画に違いないと想う。
1890年代から1940年代じゃあ、世界がまったく違う。
まあ個人所有の自動車は今より少ないが、とにかく街を自動車が走り回っていたことは間違いない。 根拠は1933年を描いたピーター・ジャクソン版のキング・コング。 ガス灯の時代から電気の時代、馬車の時代から自動車の時代、ぜんぜん違う。
またケーンはメディア王ってことで、巨大資本の時代到来、でもある。
飛行機の有無(つまり時間の概念)については、劇中あまり語れなかったが・・。
ともあれ、ソレを描くためにほとんどのシーンを特殊効果ってことになるようで。
また作り話にしても壮大なんだよね、ケーンの城、ザナドゥとかでかすぎて、マットペイントの出番(今で言うCG)やむなしという。
ちな今回、ザナドゥの意味をはじめて知った。 なるへそシャングリラとかタージマハルとか、そんな響きなのだなと。
要は城、それも個人のモニュメントみたいな意味合いという。
つかオリビア・ニュートン・ジョンの「ザーナドゥ〜♪」とかずーっと聞いていて、とくに疑問とかわかなかったのが不思議で。
まあ特殊効果に関してはそんなわけで。
続いて内容のほうですが・・・ここはちょい正直、咀嚼しきれていない現状。
先ほど言ったように羅生門ほど極端な話ではなく、だからこそ難しいっつーか、情報量ありすぎィ!!みたいな。
しかもテレビ放送だからどこかにカットがあるはず・・と思うとよけいややこしい。
例えば最初の結婚は死別だったようだけど、そこ詳しく語られたっけ? みたいな。 あのヤクザな知事だっけ、アレが絡んでるのでは? と。
各人が語るケーン像はとくに矛盾もないような気もするが、そこは油断ができない。
なんせオーソン・ウェルズですからね・・・昔の雑誌では英語教材の朗読を担当したんだっけ、広告で顔がドドンと載っていて、今でも知名度は高いと思う、ある意味名士であるし。
つか自分的にはテレビ放送の火星人来襲みたいなのが印象深いですね。
コレはオーソン・ウェルズがラジオで宇宙戦争を実況みたいなノリで放送したところ、真に受けたリスナーが全国で大パニック・・という一種の都市伝説らしいのだが、それを映像化したもので、とーぜんラジオ放送するオーソン・ウェルズを誰かが演じているわけで。
とにかくオーソン・ウェルズ=スゲーヤツ、という図式は頭に、ある。
ちなminiいまぐぐったら「アメリカを震撼させた夜」というタイトルのテレフィーチャーつまりテレビ映画だそうです。
1977年にNHKで放送されて以来、再見の機会があまりない作品でDVDも未発売らしいが、じゃあテレビ東京かなんかで観れた自分はそーとーラッキーであるようだ。
市民ケーンだけど、ともあれ各人へのインタビューはさほど矛盾ないように見えて、単に補完してゆくだけかと思ったが、実は深い意味があるやもしれず、とにかくいづれまた観たい。 こんどは字幕版で。
しっかし、いろんな映画に影響を与えただろうとは思うね、濃い内容だから。
例えば何故か収集していたコレクションの山、インディー・ジョーンズのラストシーンみたいだし、また意味もなくデカい屋敷のバカバカしさは、何度も何度も繰り返し描かれてきたが、まあ市民ケーンが原典かどうかはわからんが、影響だろうと。
あとは、なんだろうね、今現在、2019年に視聴したからなのだろうか・・・スゲえ世界が自由に思えて。
コレ観たのが80年代だったら、たぶん違う印象だと思うのだが、1940年代までを描いた市民ケーンという物語の中では、ケーン氏は独善的であっても独裁者じゃないんだよね、誰もが彼に反論する自由があって。 だからモメるんだけど。
いまは巨大企業で独裁者気取りは珍しくないもんね、なんか昔のアメリカって問題も多いけど、なかなかいいところだなと。
ある意味で。
まあ荒波に揉まれる感じで、自分は住みたくないですけどねその時代。
息が続かん。
というわけで、わかったのは一回視聴しただけじゃ、理解に程遠いなと。
さっき書いたように、またいづれ、それも何度か観る必要ありそうです。
●答え合わせ的にコレを観た
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町山智浩解説による市民ケーン。
まあ町山解説がイチバン理想的だよね、映画熱があるので。
じっさいの知識はわからんが、事前にとにかく調べる主義とかで、確かに詳しい。
コレみると、その後の映画に影響を与えたかもという想像は正しかった。 つか市民ケーンの少年時代で窓の外で雪遊びをしているのと、室内で母親が資産について話し合いしてるのと、同時に撮影しているシーンで、ふとライムスター宇多丸解説のソーシャルネットワーク評を思い出した。 手前の会話シーンの向こうでも誰かが何かをやっていて、情報量が多いのだという褒め言葉みたいな。 たぶんこのとき、市民ケーンにも触れているはずだが思い出せない。
町山解説では、両方にピントが合っているのはスゴいことなのだと説明、このへん黒澤映画の七人の侍なんかでも聞くが、自分的にはどーも意外で、映画って昔ほどパンフォーカス主義と思ってた。 電気照明がなければ野外のピーカン(超いい天気条件)でセット撮影してたってゆーし。
まあよく考えれば感度の高い、せめてISO100か200くらいないとマトモに撮影できないか。 昔はISO25とかゆー8ミリフィルムもフツーに売ってたから、映画フィルムはそーとー低いのかも。
じゃあピント合わないよね、昔ほど。 なるほど革命的だったんだな市民ケーンのパンフォーカス。
ちな映画ソーシャル・ネットワークもじっさい、現代版市民ケーンだってさ。
なるほどかの映画は観てないがFacebookの話だそうで、有名どころではスティーブ・ジョブズを描いた映画も市民ケーンだよね現代版の。
架空の、あるいは実在する人物を、映画の中で登場人物が取材したりして浮き彫りにする手法が、市民ケーンでの発明らしい。
あとは技術的には、移動カメラがネオンサインを通り抜けるのがスゴいとか言ってたが、これは市民ケーンがはじめてだったのか。
これは、というよりこれも、というのか。 いろんな映画の劇中劇を撮影するシーンで、クレーンやドリーに乗ったカメラが動いていくと、カメラの障害になるものをアシスタントなどが大急ぎで左右に動かしていく、というのは見慣れているので(例えばドラマ版「ウルトラマンをつくった男たち」にもそんなシーンあったような・・・いや思い込みかもだが)市民ケーンを観ていてもとくに疑問を感じなかった。
登場人物が例えば歌手で、プロモーションビデオを撮影しているシーンであれば定番ですね、そんな撮影現場の動きも音楽にのせれば楽しく映るかもだし。
思えば昔の映画について、なーんも知らん自分に気づいたり。
いちおう指標としてはチャップリン映画あって、独裁者はいちおうトーキーじゃん、あのくらいの時代ならこのくらいの技術、という漠然とした理解はあるんだけど。
戦後であれば、日本の円谷英二とかも絡んでくるためにかなり理解できて、でも市民ケーンのときにパンフォーカスやカメラ通り抜けがビツクリテクニックであること、わからんかった。
まーとにかく、勉強になった、スゲえ勉強になった。
撮影の苦労がわかると、映画ってより楽しく視聴できるからね、それは自分の趣味であるB級底辺映画でも同じことで。
最後に余談、英語では市民ケーンがCITIZEN KANE・・・カネっていう違和感。
劇中の日本新聞でも「新聞王ケーン死去」みたいに書いていたので、41年当時から日本でもKANEはケーンだったのは確かで。
でも違和感。
という。
●コングラ〜CGの教室〜
↑DVDもなさそうなんで、直接カンケーないもの貼っときます
なんかNHKで放送していて、たぶん全三話。
うち二話までみてます。
コンピュータグラフィックスを扱った番組ということで、非常に楽しみにしてました。
でもまあ、結論から言うと、ツマンネ。
なにがどうつまらなかったのか、それはよくわからんですが・・・そもそも、なにを観たかったんだ自分は、と思う。
そうなると、考えると、あるぞあるぞ、知りたいことはいくらでもあるぞ。
いやネット文献でコンピュータグラフィックスの歴史は知っているし、なによりテレビ、映画などでCGの進展ぶりはみてきた。
また中子真治のSFX映画の世界みたいな、非常に詳しい本のシリーズも読んでいたし、写真で黎明期をも知っている。
そういった誰もが聞いている話に、NHKであれば、じっさい当時の制作風景や時代背景、どんなコンピュータが市販されていたか、貴重なフィルム交え、具体性をもった番組を作ることができたのではないか。
じっさいのコングラは、どんな進行だっけ・・・よく思い出せないくらいテキトーな番組なんだが、司会者がポリゴン的なダンボールの人形を組み立てて、なんだろ、コンピュータグラフィックスはこうした面の組み合わせで出来ています、という説明だったっけ。
そんなスタジオの寸劇と、あとは誰も知らなかったような短編の前衛作品とか交えて、ホントつまらんのです。
デジタルの話をじっさいの「ブツ」で説明という発想は良いのだが、なぜこんなテンション低いんだみたいな。
たぶん三話と言ったのは、三話まで録画できていて、でもツマンネから二話までしか観ていないとゆう。
語ることもないから、さっきの「何が観たい」の続きでも考えますか。
誰がどんな開発を重ねて、ジュラシック・パークのような映画にこぎつけたのか。 (コレは、実はルーカス史で知ってるんだけど)
時代を経て、今はどんなツールが使われているのか、誰がどんな勉強をしてその道に進むのか、スター・ウォーズ以来、映像が産業になった(映画会社が下請けショップ委託ってのがフツーになった)のだが、そこへ投入されたCGの役割とは?
日本はやっぱり、CGに関しては出遅れていると思うんだけどその現状は、実態は?
さらに究極として、自分のようなホビー用途で3DCGやってる人々も紹介してほしいし、入門編も入れて欲しい。
また平成仮面ライダーだけみても、初期はCGでぐっと面白くなったのに、代を重ねて最近じゃCGが絵面を退屈にしている、そんな問題も語って欲しいし、じっさい現場で働いていた人をスタジオに招いてほしいし・・・。
うは、知りたいことマヅィで山積みぃwww
それらすべてを、なーんもやっとらんのですコングラという番組は。
ただ司会者の独白と参考にならない前衛作品を交互に流しているだけで。
あまりに期待がもてないので、たぶん完結編である第三話を観てないという次第。
よくまあこんな、つまらない番組つくったなと感心するが。
だからたぶん、埋もれていると思うし、今後も埋もれてゆくでしょうね、そんな番組あったなという思い出さえ残さず。
じっさい、ここで感想文とか記す価値もないと思うけど、現実に知りたいことは山ほどあるんで、まあ続編に対する切実な期待希望ってことで、自分の気持を書き留める次第。
●コングラ、続きみた
やっぱり三話完結ですね。
二話も飛ばし飛ばしちょいあらためたけど、放送当時やってた人類誕生みたいなドキュメンタリーのラミダス猿人など、制作現場もいちおう語っていたんですね。 でもツマンネ。
第三話でよーやっとダンボール人形で説明していたCGにテクスチャ貼って、完成させるんだけど。
んなもん十分で語れるやん。
その間、いろんな視点で短編を紹介していくんだけど、まあ個別にみると見ごたえはあるんだけどね、説明に芯が通っていないんです。
つまり、スタジオでつくってるデジタル人形と対比する形ではなく、マチマチに「このCGはここが面白い」みたいに、論点がまったくもってバラバラで、そもそもスタジオのデジタル人形もどうにかしろよ、ダンボール人形という現実のブツと交互に説明しやがって。
極論すれば、CGの説明として失敗してもいいんです、番組として面白ければ。
なれば、現物で説明するというところは徹底しろよ、最後のテクスチャ解説はぜーんぶデジタル人形に置き換わったやん。
ハリボテに骨格を通して、着色してCGみたいなリアル人形ができたなら、「おおスゲえw」って感心するのに。
↑ペーパークラフトで説明すれば一発なんだが
まあ出演者も気の毒ですね、こんなつまらない演出につきあわされて。
なんかこの番組に限ったことじゃないけど、失敗や空回りを恐れて、淡々と語るアニメやドラマ、さらにはコメディも多いんですよね。
テンションが足りないんですよテンションが。
バカやって、みんなに笑われてもいいやん、もちっと面白い番組やろうよ、と観ていて思う。
と、ここでスゲえ余談だけど近況。
なんか映画はちょい疎遠になってきてるが、スタジオTRIGGERのプロメアは観ようと思い、YouTubeなんかで予告編まってたけどロングPVと映画の一部を観たあとに上映がはじまったので、情報をシャットアウトすることにしました。
平成ゴジラなんかもそうで、そーやって情報を断ち切って観る習慣があるため、何度か書いたが自分は極端な情弱なわけです。
はてさて、コングラはなんかテンション低くて面白くない番組でしたが、プロメアはだいじょーぶかな。
YAHOO!映画みると評価はわりと高めな様子ですけどね、星だけみてレビューはむろん、読みません。
何が心配って、予告編とかみるかぎり、3DCG作品なので薄味にみえるんですよね、映画館ではちゃんと濃い世界に見えるのか。
あと内容もスカスカだったりしないか、まあTRIGGERなら大丈夫だと思うが心配にはなる。
とまあそんな話。
●チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ
貴重なヤツがYouTubeの何らかの公式に登場。
じゃりン子チエの第二期みたいな作品で、我々関東人間はだいたい初見ですね、自分もそうですが。
原作は三十巻くらいまで読んでますが、最初のテレビアニメは十六話くらいまでカバーしていて、自然と第二期はそれ以降となるわけですが、ちょうど原作でも絵柄が変わったころですね前期後期で。
パタリロみたいなもんで、後期のほうがよりデフォルメとなっております。
まあ絵柄はいいんです、それよか何度も繰り返し観たアニメ版じゃりン子チエの続きが観れてラッキーみたいな。
なんせ関西だけ放送みたいで、長らく見れませんでしたからね、配信時代になってもどこにもないし。 あまりにも出回らないので、最近はチェックしてないけどバンダイチャンネルはどうなんですかね。
それがYouTubeの公式に登場なんで、とにかく嬉しいというかありがたいというか。
まあ何話まで配信されるかわかりませんけどね、今は三話までアップロードされている模様。
二話まで観ましたが、オープニングとエンディングはまあ、知ってます、YouTubeにそこは出回っていたんで。 ソレを観たってことは、まあ検索して探したわけです、誰かが違法アップロードしてないかな〜みたいに。 結論から言うとエピソードはなかったけど。
原作の三十巻ゆうたが、記憶をより探ると四十くらい読んだような気もします。
旧い巻ほど繰り返し読んでいるため、アニメとの違いはすぐに分かる。 第二期アニメの冒頭は、銀行ですねチエが財布を落とした場面からで、原作では銀行に行くまでの会話劇が、アニメではなくってイキナリ「落とした〜」ってところから。
いやあ他愛のない会話も楽しみなんで、そこ削られたのは残念ですが、でも話わかるもんですね端折っても。
で、財布を拾ったのはヤクザで、もう第一期でテツは伝説の存在になってるので大騒ぎに、という話。
「アイツと関わると必ず没落する」というヤクザの間ではたいそう縁起の悪い男になっとるけど、いっぽうでテツと関わったためカタギになった連中はむしろ足を洗えたんで良かったという、なんだか天使みたいですねフーテンの寅さんとテツは。
第二話は顔の話で、ヒラメちゃんが描くんですよねテツの化粧を。
もはや顔写真付きで指名手配みたいに通知されている鉄の顔がわからず、ヤクザをどつきまわすテツの趣味が充実するという。
いやあ、後半も様々なコントで楽しめますね、新キャラも出てくるわけだし。
第三話からは周先生も登場と次回予告で。
ちな本来的な絵柄とストーリーは、原作だと9巻くらいまでですかね、つまりそれ以降はなんとなく余談みたいな印象。
でもそれはそれで、面白いからおkみたいな。
関西コントとしてのポテンシャルがある世界観なので、それを活用したのが原作の後半や、アニメ第二期ってことでしょう。
原作読んでたのは昔だけど、二十巻以前ならたぶん、アニメみれば内容を思い出せます。 第一話銀行で、そこまでに会話劇あったの思い出したくらいなんで。 とにかく続きが楽しみです。
という感じで。
楽しみゆうたけど、何話まで配信されるんだろ。
●プロメア
なんか優先的に観てきた次第。
ちょい理由を語ると、要はゴジラは五年前から予定に組み込まれていて、なおかつ長期の上映が期待されるので、なーんも情報が出てこないマイナーな、今年はじめて存在を知ったプロメアのほうをあわてて観たという。
だって来週には突如、終わってるかもしれないやん。
ゆうても過度な期待はしないで観に行ったのは、あまりにも情報がなさすぎで、宇宙パトロールルル子的な小さい作品だと思ったゆえ。
しかし、じっさい観たらかなり濃い内容でした。
おそらくテレビアニメ13話ぶんくらいの内容ではないだろうか。
ギュッと詰め込んだ感じ。
まあでも、TRIGGERと澤野弘之という組み合わせで、他のスタッフもアニメに詳しくない自分がみても「いつもの」面々で。
だもんでキルラキルやグレンラガンの再放送を観ているくらいの感動度合いでしたw
まあそれでじゅうぶん満足度が高いんですけどね、「観たこともないアニメ」ではないという。
ちな、観ていて驚いたのはテクスチャをほとんど使っていないという。
いちおー予告編などで薄々感づいていたけど、映画館で観るとハッキリするわ、質感のピクチャーを貼り付けていないってわけで、おそらく予算が関係しているのではないだろうか。 低予算で、二時間近いフルの物語を語るのだから、どこかで切り詰めないと、という英断か。
うーんわかりやすく言うと、背景までセル画で描いたアニメみたいなもんだが、いちおう3DCGで、まあ過去に例がないわけでもないっちゅーか、ひとつの技法なんですよ、古くはゲームでも見かけたし。
しかし腕が問われるってことでもあり、よくやったなあとは思う。
ま、それでもキルラキルやリトルウィッチアカデミアみたいな、通常の背景とセルアニメの組み合わせが有り難いかな正直。
ちなセルアニメゆうたが、厳密にはセルアニメ風ってことで、いまはすべてデジタルアニメでしょうたぶん。 少なくともTRIGGER作品に本物のセルが使われたことはないはず。 サザエさんでさえ数年前にデジタル化したっていうし。
TRIGGERメイキングシーンとかちょくちょくみるが、セルなどはないのはもちろん、キルラキルでさえ多分に3DCG使われているのに驚いたりする。 アクションシーンにさり気なく混ざっているんです、3Dはいっつもサンジゲンが担当だっけ、セルアニメ風得意なんだから今回も・・・とは思う。
しかし背景までテクスチャを貼らないとなると、逆に画力が問われますね、やっぱりTRIGGERは作画レベル高い集団なんでしょう。
錆びついた鉄格子とか、セル画風の描き方で表現するわけで、けっこー無茶してますが、うまくいったようです。
あとは・・・なんか2000年代に入ってから、3DCGがアニメに取り入られるようになってきたやん、そのさいに炎や水がゲーム画面みたいに薄っぺらなんだよね、ガスコンロの弱火ていどの火力しか感じられなくて。
実は今でも、けっこうありがち。(テレビアニメでは)
そこんとこ、炎などをひとつのオブジェクト、あるいは「ブツ」として描けるってのはTRIGGERの強みだよね。 キルラキルもリトルウィッチアカデミアも。 今回のプロメアも炎はシッカリ描いていて、まあアニメ映画はそうでないとね、ということでもあるんだけど。
でもって、内容的には既視感の連続ですねw まあ昔からそーゆーもんですアニメって。
「本流ではないが注目すべき歴代のアニメスタジオ」としてみっつ、タツノコプロとガイナックスとTRIGGERを挙げたいとこですが、タツノコプロだって「作風」があるわけで、またガイナックスでいうと新世紀エヴァンゲリオンもふしぎの海のナディアを観た人ならソックリな作風に思えることですし。
今回のプロメアもそゆこと。
つまりグレンラガン、キルラキル、それを足して二で割ったような雰囲気になるわけで。
まず、予告編で主人公のガロみた人は誰でも「カミナ?」と思うはず。 似たような性格で、似たような髪の毛の色合いで、いちおうカミナはパッチリとしたタレ目に鷲鼻、シャクレ顔のイケメンという、独特の顔なんだけどオーラはソックリです。 (※:さっき確認したがカミナの顔、通常作画では鷲鼻はフツーに端正な鼻、シャクレ顔もちょい尖ってるだけで、要は作画がノッてきたときのデフォルメと判明。 逆にふだんのタレ目は気合で釣り上がるという)
あと、プロメアみて誰でも怪しいと思うクレイは、細目を開けたらほとんど蟇郡苛(がまごおり・いら)やん。
あ、クレイがなんか怪しいという話だけど、ネタバレ自粛とか必要なさげなんでハッキリ書きました。
映画をみるときは事前情報をなるべく断ち切って観に行くのですが、それが理由で観ないようにしていたロング予告編第二弾をさっき観たら、クレイの件は隠す必要ないとわかったので。
つか最新の予告編で内容はだいたいわかりますね、想像以上に濃いストーリーだと判明したってことでしょう。
キルラキルの蛇崩乃音のボイスやほとんどグレンラガンみたいなアレとか、ホント既視感ですね、まあサービス精神ってことです。
余談ながらむっちゃ強キャラのヴァルカンが、スーツを脱ぐと痩せっぽちの弱キャラにというのは意外性というかなんというかw
あ、これこそネタバレですな。 でもいいか些事だし。
プロメアというタイトルの意味を考えたばあい、やっぱり印象的で楽しめる映画ですねこれは。
最後の、爆発する地球を救う方法も、TRIGGERらしいし。
予告編でネタバレといったクレイの件も、彼の考えを知るとくっそ熱いですし。
まあ天元突破グレンラガンの、アークグレンラガン篇と同じといやそーなんですが。
でもって、アクションシーンも一部公開されているように、活劇はあまりにも目まぐるしくて、たいていのスピードについていけるアニメ慣れした自分でも追いつかないところもありますねw
そのテンションで二時間近いのだから、とにかく見ごたえがあって。
いやーもいっかい、観に行きたいですが、さすがにゴジラが予定に入っていて、ヒマがなさそ。
というわけで。
「いつものTRIGGER」だけに新しさはなくても満足度が非常に高いという。
集大成ともいえる。
あいや、いつものTRIGGERが観たいって気分のばあい、コレはサイコーかも。
そんな感想ですた。
●今年のアニメ映画予告編
VIDEO
えっとプロメアを観に行ったとき、上映前にかかったやつね。
確か、天気の子、海獣の子供、きみと、波にのれたら・・・だったな確か。
きみとな(←スゲえテキトーな略)は湯浅監督ですね、いま調べたら。 夜明け告げるルーのうた、ですね。 CMで知ってる。
たしかリトルウィッチアカデミアの放送時にやってたんだよな、記憶が正しければ。
しかしルーのCMもだけど、このたぐい昔っから下手ですね。 だもんで観る気がしない。
広告代理店はそうなんですよ、たぶん80年代から劇場用アニメとか素材に勝手な作品を造る集団となって・・・まあ自分の思い込みだが。
ただベイマックスを、間違えた予告編つくった前科があって。
ただ、広告代理店は別として、どっかでルーのあらすじ読んだけど、やっぱ食指が動かんわ。 またネット上、事前の書き込みは「ポニョか」という意見が多かったと記憶している。 うんそう思うよね誰でも。
だからきみと、波にのれたらもあまり興味がわかないが、ただ予告編でみるかぎり映像はいいよね。
ちゃんと個性的な絵になっているし。
で、海獣の子供ですか、ずいぶん前から噂は聞いてるような。
誰の作品やろ、まあ知らない人でしょうねたぶん。
これまた広告代理店の罪なのだろうが、予告編みてもあまり気が乗らない。 なんの話だろう、というくらい。
しかし映像はいいですね、デジタル時代のいま、こんだけ描き込むってなかなか良くね? という。
そして新海誠監督だっけ、天気の子。
また奇跡系なのだろうか、タイトルからすると。 つか新海誠監督の前作ってなんだっけ。
と思ってぐぐったら君の名は。でした。 ああこの人だったかと来歴をみてびっくり。 他に観てないんだこの人の映画。
なーんか名前だけ脳内登録されて、でも君の名は。しか観てないという。
しかし、後述するが映像は素晴らしい。
VIDEO
そーいや細田監督でさえ、バケモノの子は観てないし、昨今のアニメ映画攻勢は無自覚なまま華麗にスルーしているようです。
なんだか気持ちが動かないですね、新しいアニメ映画が出てきても。
つまり今回、予告編でみた三本もたぶん観に行かない。
君の名は。だって正月元旦映画の日に、なんか観たい、と思ったらSF系洋画も怪獣映画もなくて仕方なく観たみたいな。
あいや観て損はないものだったが、ムリに劇場に足を運ぶほどでもない、という立ち位置みたいな。
なんでそうなのか、自分は何を観たいのか、と思ったが。
そもそもそーゆー「自分探し」するアニメは、もう十年以上前に飽きていることに最近気づいて。
自分探しアニメなんて考えれば、80年代終わり頃から近年まで、三十年くらいの短い・・・短くもねえか、まあ流行だし。
本来的なアニメはやっぱ他人探しやろ。
しかも映画、ドラマとして、物語として、面白いのは戦う話やん。
戦うっつーか、活劇だよね推理ふくめて。 だから探偵もの刑事ものは未だに楽しめる。
なんか真実などをほじくり返すために活動する、それが面白い。
そうなると、やっぱプロメアをあわてて観に行ったのは必然ですね。
暑苦しい男が火消しに奔走する、という話なのは予告で明らかだから。
まあ消防士がいちばん燃えているってダメだろそれw とは思うけど。
キルラキルだって極限までダサいヤンキーが夜露死苦みたいな技名で叫んでいるのが良いので、プロメアもこれでいいのだ、ってか。
笑いの炎で世界を焼き尽くす、けっこうなことではないか、と観たあとに述懐する。
元をたどれば、予告編が良かったってことですねプロメア。
むろんスタジオTRIGGERと澤野弘之音楽、という組み合わせに惹かれたのも事実だが、予告編がショボかったら観ないもん。
あー・・あとは、「いい話」を描こうとしている雰囲気が予告編に出ると、やっぱ放置する傾向あるね。
さっきも言ったけどベイマックスが好例で、本来は「ベイマァァァックス!!」という感じの作品なのに「ベイマックスぅ〜」みたいな予告編になって台無しやん。 でもっていい話系ってジャンルとして定着したようで、でもダメなんだよね基本的に。 アニメをあまり観ない方だけど、まあ一般人からすると観ている方なのかな、今はゲゲゲの鬼太郎第六期やっとるが、いい話系はやっぱ面白くないよね。
水木しげる先生のイチバンお気に入りキャラがねずみ男だという点を考えても、ダメな話のほうが楽しいのは間違いないかと。
まあ「いい話系が期待薄」とか言い出すと、昨今のアニメ映画はほぼ全滅なんですが・・・。
ちなプロメアは、やーっぱりセルシェードだけみたいな絵が残念で、そう思うとこれから上映の作品群は映像がいいね。
それぞれ良さげで個性的、海獣の子供とかムリに描いたような感じが見応えあったし。
でもって天気の子。
映像がなーんかpixivみたいなんだよね知らん人には意味不明だけど。
イラスト投稿のpixivってあるやん、あれには上級者の、いわゆる「良い絵」が多数あるけど、そんな風な。 もとはと言えば、アニメの背景っぽく描いた風景画とかなんだよね、それが昇華されて独特の雰囲気を出すようになって。
今回、天気の子の予告編はそんな感じです。
まー背景美術はホント、80年代からエラく進歩した部分ですね、86年のラピュタと89年の魔女宅を比較してもだいぶん違う。
それだけにプロメアは惜しいというのは何度も書いた気がするが、ホントそう略してほんそう。
いやー君の名は。だと観ている間ずっと「アニメで何がやりたいんだろう」という疑問符が頭の上で踊りまくりでしたが、たぶん一皮むけたんでしょうね新海監督。 まあ過去の作品知らんから・・逆にもとの作風になった可能性もあるわけだが。
まあともかく、今回の天気の子では「実写ドラマでやれば?」ということにはならんかと。 たぶん。
という感想ですが。
なんかここまで書いて、出てきたタイトルに引っかかるものがあるような。
バケモノの子、海獣の子供、天気の子・・・・売れる映画タイトルの法則でもあるのだろうか。
まあいいや、雑談でした。
●もいちど観たい
なんか「最近観た映画」という項目で、左様にタイトルと感想や雑記を綴るのがホントーなんだけど。
まあいいや、後になって思ったことをここで書きます。
プロメアです、なーんかネット上にOSTつまり劇伴、要はBGMが出回っていて。
うーん、いづれ中古で買おうかなというのが正しい手順で、聴いちゃ悪いと思いつつ、ついつい。
また早くも主題歌の「歌ってみた」も登場、
主題歌は「覚醒」とゆうタイトルで劇中でマッドバーニッシュが登場するシーンで使われました。
ちな主題歌はオリジナル・サウンドトラックには含まれないそうで、要は別売りになるとのこと。
こうなると、また観たいなという気持ちがわいてきて。
むろん澤野弘之楽曲はサイコーですよ、でも基本的に今のアニメ音楽において、ハズレはないんで「フツーに好き」というくらい。
しかしアニメってのはスタッフ一同のアンサンブルなわけで・・・あ、思わず出た言葉ですが、ちょい不安ゆえぐぐりました、結論として使い方間違ってないですアンサンブルという単語。
だからアニメを観てしまってから、「ああ劇中の、あのシーンの曲だ」みたいに好きになるわけで。
やっぱ曲だけじゃ営業力ないっすよね、シーンと組み合わせでより強烈に印象づける効果があるもんです。
ともあれ、曲の方もやっぱりというか、より好きになってきて。
そうなると、曲の魅力とアニメの魅力が重なって、「もいちど観たい」となる次第。
観る前は情報シャットアウトしていたが、観たあとはYouTubeの予告編とか観まくりですしね、頭に反響してます。
主題歌は、できれば買いたいところですが、他の曲と抱き合わせ販売というw
iTunesストアでそうなっとるんです。 まあCDの半額だからそれでもお買い得か。
例のシーンで使われた記憶・・というより新予告編で何度も観れますけどねそこだけ。
むげ〜んの〜プロメアに〜♪
って、それはベターマンか(テロメアをプロメアにしただけの替え歌)。 まあとにかく、主題歌はいい曲でし。
例の歌ってみたで歌詞は判明しているのですが、どこの言語か、あるいはテキトーなのか、そこだけ澤野弘之っぽいセンスですね。
主題歌担当はスーパーフライとかいうユニットなんだけど、つまり両者似ている(変わり者同士?)ので劇中でも違和感ないみたいな。
とにかく繰り返し、楽曲を聴いて、なんかハマりました。
まあ良くないんですけどね、CD売ってるのにタダ聴きは。
だもんで建前として公式の試聴用ダイジェストPVを聴いていた、ということにします。
フルで違法アップロードされてる? へーそーなんだー知らなかったーみたいな。
ちなみにプロメアのオリジナル・サウンドトラック、港北シネマコンプレックスの売店にはなかったと思う。 つかプロメアグッズ、あったっけ・・・ゴジラでさえ缶ペンケース的な、あまり欲しくないようなものばかりな希ガス。
空母いぶき関連なのかな、プラモデルは良いね。 そーゆーマニアックなブツなら欲しいが、高いと買わんし。
ちなみに「こんな面白いアニメ映画、世間的にはどなんや」と気になり、YouTubeで複数の解説動画を観たりして。
やっぱアニメ好きには響くものがあるんでしょうね、みんな熱く語っておりますが。
うーんでも、トークがボソボソしているのが多いなあ、という印象でして。
もっとくっそ熱く解説ほしいもんだと思ったら、ありました。
VIDEO
キレイな人ですね、それも驚きだが、まあ天元突破グレンラガンの大ファンってことで、コイツがイチバン熱かったw
手ぶり身ぶりで言いたいことぶちまけるようなのが聴きたかったので、この解説動画はオススメ級。
ひるがえって男子、もっと無駄に燃えなさいよ、と改めて思う。
あ、この動画↑ で判明したのだが、売店にグッズがないのは売り切れだからだそうです。
イオンシネマにも置いてあったのかな元々。 サントラもショーケースにあったのかもしれんが、まあいいや。
と、そんなわけです。
炎に〜抱かれながら〜目覚めの〜墓標目指す〜♪
●劇場版 天元突破グレンラガン-螺巌篇
いちおう、劇場で観たことのある作品で、なんかプロメア公開記念で紅蓮篇/螺巌篇を無料配信という、GyaO!の粋な・・・まあ一週間ていどみたいだけど、そんな感じですはい。
何度も繰り返し、天元突破グレンラガンはスゴいと褒めているけど、劇場版は違うと思いました。
だもんでテレビ放送しても観なかったし、今回は久しぶりの視聴。
うーんでも、紅蓮篇はまだ良かったかもしれないね、螺巌篇はかなりヘンです。
大雑把に2クール、つまり映画が前後二作なんで1クールをダイジェストにしなくてはならず・・・本編が一話20分だとすると、260分くらいか、それを削って映画尺(126分だってさ、あんがい大作です)にするんだけど。
問題なのは、天元突破グレンラガンって超展開が売りみたいに思われているけど、実はケッコー丁寧にドラマを積み重ねた作品で。
展開が速くて丁寧つまり削るところなんてないんです。
それを削るもんだから、ストーリーは変わってヘンです、間違いなくヘンです。
はじめてグレンラガンを観る人が、この劇場版から入らないことを祈るばかり。
またすべてのシーンで意味が消失して・・・いますべてって言ったけど、だからイチイチ例をあげるとキリがないわけで、しかし説明しないと話がわからんので、ひとつ取り上げると。
地球脱出のさい、上空で待ち構えていたアンチスパイラルの部隊と戦うグラパールが、鉄砲をもってましたよね。 アレはバリアー弾というものが開発されたために実現したライフルみたいなもんで、それができるまではアンチスパイラルの兵器、ムガンとは戦えなかったんです。
だーかーら、絶望なんですよ、戦うこともできない強敵。 かろうじてバリアー弾が開発されたけど、月の衝突から脱出するために上空へ出たところ、こんどはバリアー弾装備したグラパール隊でもどーにもならんほどの数の暴力。
絶望に次ぐ絶望、というシーンなんだけど。
バリアー弾開発のシークエンスがぜーんぶカットされているため、地球上空の戦いはかなり意味不明に。
いやわかるよ、ストーリーはわかるよ、でも島本和彦先生ならなんていうかね、ストーリーが伝わっても絶望感が伝わらねば、ダメじゃん、とか言ってくれそうな気がする。
終始、そんな感じなんです劇場版は。
あとはアレだな、ストーリーが変更になったため、生き残ったヤツが多いのだが。
うーん、いいのだろうか。 大グレン団のみんながケッコー元気に生存してます。
キャラが生きてていいじゃん、などという問題じゃない、バトルにおいてキャラの生き死にはミッションの困難さを表すものであって。
当たり前過ぎて口にするのもバカバカしいが、死ぬほどのことじゃないなら生命を懸ける必要などなく。
要は熱さが目減りするとゆー。
あ、それとアニメ史上に残したい名曲、"Libera me" from hellってのがあって・・・・テレビ版だと最後の三話で一度づつ使われたんですが、今回ダイジェストになってるので繰り返すわけにもいかず・・・だいたい紅蓮篇のオープニングで使っちゃったしね。
ピアノではじまりオペラとラップを融合させたこの曲は、私は間違いなくサイコーの名曲だと思ってます。 でも劇場版で何度も使えない。
該当シーンは別な曲で代用、おかげで演出的にも最強カードを失効して目減りしてます。
テレビ版とは違った良さが・・・などということはないっす。 目減りしてます。
明らかに演出が、もうハッキリ言うけど「悪く」なっとりますはい。
ダイジェストするのに必死、としか見えません。
いやーハッキリ言っちゃったんで、もーぶっちゃけます。
お願いだからグレンラガン未体験の人、この映画から入らないでください!
観ちゃった人、なんかイマひとつと感じた方々、頼むから、お願いだからテレビ版オリジナルを観てください!
違うんですよ演出が、コレは本来的なグレンラガンじゃないんで、とにかくテレビ版をバンダイチャンネルでもHULUでもいいから、観てください。
と主張。
なるほどね、プロメアのウリ文句に「今石洋之監督と脚本家の中島かずきが再び」というのがあって、このコンビでは初の劇場アニメとされているが、劇場版天元突破グレンラガンはカウントされないんですね。
そらそうだ、と思う。
映像的には新作カットで、けっこう見応えなんですけどね、内容的には・・・。
いつだったかTHE NEXT GENERATIONパトレイバー 首都決戦を映画館でみて「なんじゃこりゃ」と低評価だったのが、後にHULUで再視聴したら「最初思ったよりいいじゃん」と意見をかえたことがあって。
映画館で観たときは何やっとんだ押井監督みたいなのが、改めるとけっこう手堅くまとめてるように思った次第。
だから今回、劇場の天元突破グレンラガンもそうなるかなと期待したが、なりませんでした。
最初に劇場でみた意見はかわらず、やっぱりダメだな・・・ということです。
という正直な感想。
むろん、テレビ版のオリジナルが素晴らしすぎた、というのもあるんでしょうね。
●覚醒/Superfly
なんかもう「最近観た映画」という題目カンケーなくなってるけど。
プロメアの主題歌です、覚醒がタイトルでSuperflyがアーティスト名。
苦情というほどでもないが、ちょい問題点を書いときます。
先にも書いたように、プロメアの音楽は澤野弘之、そのせいか楽曲が話題になっとりますね。 iTunesストアではそれほど大ヒット映画でもないのにサントラが売上二位になってたり、YouTubeでは違法アップロードが山のように。
今日も録画した進撃の巨人Season3.2とキルラキル再放送をみたんで澤野漬けですね最近は。
まあYouTubeのプロメア楽曲は、可能な限り聴かないようにしてるんですけどね、いづれ買うかもだし。
そんな大人気のプロメア曲ですが、主題歌の覚醒は6月12日だってさ、三週間も遅れているんよ映画公開より。
待ちきれない大勢がYouTubeの「歌ってみた」に押しかけ、「りえうた」というチャンネルはそのため「覚醒歌ってみた」だけ11万再生・・・数日前は7万だったような気もするが、そんな感じ。 YouTubeチャンネルが増えたため、どの動画も二桁再生とかフツーにあるし、りえうたチャンネルもそうなんだけど、この曲だけ桁がえらく違うw
VIDEO
そのくらい待ちぼうけなんですわ、プロメア主題歌って。
先に書いたと書いたが、オリジナル・サウンドトラックには主題歌、含まれません。
すなわち別売りなんですが、それが三週間も放置とか酷くねw
そして肝心の主題歌「覚醒」は、別な曲と抱き合わせ販売。 これも前に書いたとおり。
まあ予約しちゃいましたよ、聴きたいから。
しかしねー、まあ聴くがわとしては別にいいんだけど、ビジネスとしてどうなんだろうねという批判。
映画公開より先に、出るべきじゃないのかこーゆー主題歌って。
あまりよく覚えていないんだけど、LPであれCDであれ、多くの映画音楽は公開前にレコード屋さんに置いてあるってイメージある。
とまあ、そんだけの話なんですが。
ま、抱き合わせ販売ゆうてもダウンロードならアナログ盤シングルディスクの時代と同じくらいなんで、そこはまあいいや。
という雑談。
●奇跡の丘
GyaO!の映画で、サムネール画像が十字架キリストなんで視聴。
イエス・キリスト映画はぜんぶ観たいですね可能なら。
サムネでわかったんだけど白黒映画。 しかしミョーに品質は良く、またクレジットみると一発でイタリア映画とわかる。
アルファベットだけど英語ではない、というとスペイン語やドイツ語の可能性もあるんだけど、名前の響きでイタリアと推察した次第。
まあイタリアなら、本来の舞台にわりと近いよねアメリカに比べりゃ。 またイギリスやドイツよりも近い上に、気候も似ているというか、東ヨーロッパよりはずっと温暖なので雰囲気が遠くはない、という。
もちろん中東やアフリカで撮れるなら、それがイチバンいいのだが・・・。
内容的には、まだ途中までなんだけど、最初は女性の顔ドアップという出落ちみたいなセリフ無しシーン。
無言女性と去ってゆく男、ということで、まあキリスト映画たくさん観た自分には意味がわかるんだけど、聖書の類をあまり知らない人にはサッパリでしょうね。
かように、けっこー「新約聖書、読んどるよね、よね」という前提で話すすめてるみたいな。
ま、むろん知ってりゃ楽しめますよ。
忠臣蔵なんかと同じで、演目は決まってるんで、あとはバリエーションを楽しむという方式です。
今回はたぶんイタリア映画ってことで、これまでのアメリカやイギリスの作品とは一味違うのが面白い。
まず、イエス・キリストはスゲえイケメンですが、眉毛がおかしいw 濃い上につながっとるやんww 真ん中剃ればすむ話なのにwww
まーイエス本人が顔出しする系ってことですね、ガチなキリスト映画では恐れ多いと思ったのか、御姿を映さないってのあるから。
ちなイエスさん、なーんかミョーに今風で、白黒映画なのにヘンですねそこは。
つか映像がクリアで、もしかして80年代とかに撮影されて、古代パレスチナのカラーデザインとかわかんないから白黒映画にしたのでは。
まあいいや、他にも洗礼者ヨハネが一味違うっつーか、通常、ヨハネは逞しいワイルド系俳優を使うもんです。
例えばチャールトン・ヘストンとか・・・それが今回、わりとフツーだったりして。
なんでワイルド系俳優なのかというと、原作もとい新約聖書の福音書でヨハネは「郊外で行をしている」つまり野外活動しているような描かれ方で、洗礼も川の水を使います。 あとはラクダの革をまとい、革のベルトをして、野いちごや蜜を食していた、という記述が福音書にあるんで、それがワイルド系のイメージ元になってるんでしょうね。
とにかくイエス・キリストよりデカくてヒゲボーボーなのが定番なのに、今回は普通の人でした。
イスカリオテのユダはどーだっけ・・・これまた「恒例の」ユダは、痩身でギョロ目というか、キョドキョドした眼差しの俳優さんが演じるもんです、目が細いとか肥えているユダはあまりいないと思う。
それも福音書で「後にイエスを裏切ることになる」と書かれているので、心が弱そうな俳優さんを選ぶんでしょうね。
キリスト映画の演目はいろいろありますが、説教のシーンは各作品、工夫されています。
今回はむろん、山に人を集めて語るシーンはじめ、様々な説法は例えば、弟子たちをゾロゾロ引き連れたイエスが、時々振り返りながら語るとか、昼、夜、暖を囲む者たちに話しかけるとか、バリエーション豊富なのだが・・・そこまで説法を詰め込まんでもよくね?
奇跡のシーンはわりとアッサリですね。 パンと魚を増やすのは、カットがかわると増えてるとか、重い病人を救うのも、特殊メイクでハロウィンみたいになってる人が次のカットで普通の顔になってるとか、アッサリすぎてここはちょい、つまんないですね。
水の上を歩くエピソードは、見本になるのが「サン・オブ・ゴッド」ですかね、弟子のひとりが自分も歩こうとして、でも一瞬だけ水に立ったあとにドボンとしずみ、イエスが手を差し伸べながら「なぜ疑った」という・・まあサン・オブ・ゴッドは新しい映画なんで、そら演出は冴えてるでしょう。
今回の該当シーンは、歩こうと舟から出た次の瞬間にはもう水の中で、すぐにイエスが手を差し伸べて・・もう撮影の裏事情が読み取れちゃうんです。 つまりボートの上で撮影するから、多彩なカメラワークができず、よってカット割りも単純になっちゃった、という。
サン・オブ・ゴッドの話が出たんで、キリスト映画の超大雑把な歴史を語ると。
なんか昔のキリスト映画って、確証はないんだけどキリスト教徒が撮ったような作品でして、キリスト教徒って我々仏教徒や他の人々からみると、「深刻ぶるのが好きな連中」なんです。 だもんで旧いキリスト映画ほどおごそかで、真剣な面持ちで、真面目だったりする。
それが近年までの研究で「ナザレのイエス」が解明されてきたんで、サン・オブ・ゴッド・・2015年だっけ? 新しい映画ではそれに基づいたキャラクター設計がされているわけで。
つまりイエスはもっと朗らかで明るく楽しく、また魚をモグモグとよく食う男だったという。
今回の「奇跡の丘」は先程80年代かもと推測したけど、もーひとつ根拠があって、日がかわるたび変化するイエスの髪型が、なんか80年代のMTVみたいで現代っぽいんです。 コレが90年代以降だったら、逆に時代考証に気を使うやん。
とにかく80年代と思われる映画なんですが、やっぱり雰囲気はおごそか系です。
さっき言ったように、最新の研究ではイエスは明るく楽しかったため、人が集まったという仮説があり、また自分の考えですが、そーとーイケメンだったので女性人気があったのではないかなと。
この「イケメン」部分だけは多くのキリスト映画は踏襲してますな。
ちなイチバン普遍的なキリスト映画は多分アレですね。
原題がよくわからんのだが、JesusFilmという名で、YouTubeはじめいろんなとこで多言語で無料配布されているのがあって。
元は1979年の商業映画だっけ、たぶん宗教団体が買い取って無料公開してるんでしょうね、多言語翻訳して。
ネットにさえつながれば誰でも、いつでも観れるんで、コレが普遍的キリスト映画であると思ってます。
また、かなり良い出来ですねこの作品は。
ただしこのJesusFilm、解像度は非常に低いです。
ネット環境が充実していない(遅い)場所、高価なPCがない家庭でもなんとか再生できるよう、かようなことになっているのでは。
まあ余談だけど。
VIDEO
↑英語版
キリスト映画の楽しみに、時代考証などがありますね。
むろん当時のパレスチナとか、じっさいよくわからんのですが、そこに想像力がはたらくわけで。
衣装もそうですが、もっと根本的なのは誰を配役するかでしょう、昔からこーゆー古代劇はハリウッドでも、なるべき俳優さんが日に焼けたりドーラン塗ったりして、少しは浅黒くなり、髪の毛は黒髪とは言わないまでも濃く染めるもんです。
古代ギリシャ、古代ローマ、古代エジプト、いづれもそうで、ヨーロッパも中東も北アフリカも、みんなそうだったから。
とーぜんイエス・キリストもそうだったはずで、まあ今回の奇跡の丘はたぶんイタリア映画なんで、じゃっかんラテン人の顔でしょう、イケメンだが長身すぎず、髪の毛も染めてそれっぽくしている様子。
かなり無謀な昔映画だと、どーみても金髪碧眼のゲルマン人みたいなのがイエスを演じたりしたもんですがw
なんにせよ、奇跡の丘がイタリア映画ならイスラエルとはそれほど(ノルウェーやスウェーデンほどには)遠くないので、顔も近い。
いやイタリア人と中東じゃだいぶん違うが、日本人が演じるほどには不自然にならないってことで。
ただし、天使だけむっちゃ碧眼ですね、白黒映画でもハッキリわかるほど。
まあ青い目はゲルマンなど北ヨーロッパ特有ではなく、ヨーロッパか中東で五万年ほど前に発生した遺伝らしいので、不自然じゃないけど、少なくともユダヤ人っぽくないとこの映画では語るわけで。
まあ当のユダヤ人も天使が自分たちと同じ民族とは思っていないだろうから、別にいいのか。
↑ガブリエルあったけど、なんとなくミカエル貼った
スゲえ余談だが、いつもの演目、いつものセリフで「お前たちを人を獲る漁師にしてあげよう」が、今回の字幕では「人をすなどる漁師に」となっていて、ああスナドるってそーゆー意味かとはじめて知った。
じゃあスナドリネコやスナドリクジラって漁をする動物ってことかなるほど。
もひとつ、いつものセリフ篇だけど、人を治療するたびイエスが「このことは誰にも言わないように」ってとこ。
その後を描いた映画ってあまりないですね。 言うなっつーのに治った人々は喜んで皆に語るもんだから、評判をきいた人々が殺到して、イエスは困ったことになるというのが福音書の物語だと記憶しているのだが。
それが理由で舟で湖に逃げ出した、という説もあり。
今回、奇跡の丘でもその後は語られてないと思う。
●最後まで観た
いやーこれはw
けっこー酷い部類かもww
まず気になるのは、無言の劇ですかね、これまたけっこう新しい映画なのではと思わせる部分で、要はテレビドラマというものが出来てから、映画がより意識したものなんです。 テレビドラマって意図的に、セリフで何もかも説明する方式をとっていて、いわゆる「ながら族」家事をしながらテレビドラマ観るような主婦にでも伝わるよう、セリフが重要なわけで。 つまり演出の意識が低いわけではなく、そんなシステムらしい。
すると映画屋は「あんな演出は許せん!」と対抗意識を無駄に燃やすわけでして。
この奇跡の丘では、そんな無言の芝居が多く、でもなーんか芸術家気取ってるな、っつー雰囲気ですはい。
それと、おごそか雰囲気の暴走、イタリア映画らしいのだが、やってることはほとんどゲルマン人ですね、考え方が。
おまいらラテン魂でキリスト映画やってみろよ、と思わずにいられない。
これは今、ドキュメンタリーなどでナザレのイエス実像が浮き彫りになってきたってのも関係して。
要は古臭いんですよ、おごそか〜なキリスト映画とか。
先述したようにサン・オブ・ゴッドがイチバン近いですね、最新の解釈に。
あとは、取ってつけたような福音書要素。
他の福音書映画も似たようなもんですが、とにかく新約聖書に書いてあるセリフを詰め込むのに必死。
もうツギハギのように、手当たり次第、「御言葉」を並べているみたいな。
シーンの整合性とか最初からなくて、最後はもう早口で言葉をまくしたてるような・・・この奇跡の丘は特に酷い。
いろいろあるけど、最後はとりま福音書の内容について。
福音書は読んだっつーか、YouTubeに機械朗読とかいっぱいあるんで、正確には「普段からよく聴いている」という。
ラジオ代わりに流していることが多く、なんつてもよく眠れるよ。 トム・ソーヤの冒険で教会の説教を聴くと眠くなる、という場面がヒントとなって、かように睡眠導入音源にしてるわけで。 いやそれはともかく、福音書はよく把握している。
だから違和感があればすぐわかるんだけど、奇跡の丘は「こんな台詞あったっけ」というのが所々に。
それと、例えばクライマックス恒例のゴルゴダの丘では、逆に何か足りなくて。
要するに、福音書映画としてイマひとつって感じ。
しかしやっぱ、キリスト映画って面白いわ。
先に書いたように、決まった演目があるんで、他との対比もたやすいわけで。
日露戦争とイエス・キリスト伝記、このふたつは個人的にサイコーの演目です。
「あ、今回の東郷平八郎役は渡哲也さんだ・・・えっ島村参謀が舘ひろしってw 石原艦隊かww」みたいに、自分の中で盛り上がります。
イエス・キリストのばあい、まあ知らない俳優さんばかりですが。
という感じで。
またまた福音書映画をひとつコンプリートみたいな。
●劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇
うーんやっぱ観ちゃいました。
GyaO!で期間限定の動画。
グレンラガンは好きなので、わざわざ映画館で観たんだけど、その時以来、テレビ放送しても観ないというのは螺巌篇と同じ。
だから十年ぶりくらいなのかな、よくわからんが。
で、先に螺巌篇よりは問題がないみたいに書いたけど、逆にコッチはダイジェスト感がスゴいことに。
何もかも端折らないと進まないっつーか、なんで映画二本でグレンラガンの26話をカバーしようと思ったやら。
新しい物語を執筆する時間がないのはわかるが、だったらムリに映画にしなくてもと思う。 まあ制作会社とかの都合もあるんでしょう。
またグレンラガンって意外や意外、綿密に練られたストーリーで、何話と何話の間にもひとつエピソードこしらえるってのが出来なくて。
だったらなおさら、無駄のないドラマを映画に短縮は無謀なのだが・・・・。
ちな計算されているってことだけど、それはアニメにおいて褒めゼリフです。
要はみんなが悩んで、打ち合わせを重ねて、よっく練り上げたってことだから。
天空の城ラピュタのロマンアルバムというのがあって、映画公開直後に隅々まで読みふけったもんですが、内容は完全に忘れているものの当時、理解したことは「百のアイデアを出して採用されるのはひとつというくらい、練られている」ということ。
よく出来たアニメってそーゆーもんです。
二十年くらい前のメガヒット曲が、リサーチしてよく売れるフレーズを研究して、市場を分析して計算して楽曲つくった、というのとは意味合いが違ってくる。
あいや、それやってるアニメもあるらしく、今現在のヒットはそれでつかめるんでしょうけどね。
時間が経過しても印象に残る作品は、どちらかっつーと造り手がやりたいことをやっている系なわけで。
グレンラガンもそうなんでしょうね、おそらく。
同時に放送していたのは機神大戦ギガンティック・フォーミュラで、こちらは結果的に裏番組ってことになりましたね、後世の記憶にて。
ギガンティック・フォーミュラは各要素を分析すると、どうもライトノベルっぽいのを作ろう! という狙いだったようだが、スタッフがブレブレで、やっぱり本格的なSF要素もやりたいと欲張ってああなったのでは。
決して、つまらない作品ではないし、むしろよく出来ているくらいなのだが、グレンラガンと比べると薄い。
えーっと何の話だっけ。
油断すると、どんどん脱線する。
紅蓮篇でしたね。
うん、やっぱり端折り方酷いw うまくまとめてるけど酷いww
例えば冒頭のジーハ村(だっけ)のシーンはいろいろカットされすぎて、そうなるとはじめて地上に出たときのインパクトが薄くなるという。
いやあ第一話で、カミナとシモンが地上の風景を見渡すシーンが感動すぎて、滝のようにだばあって号泣したもんだぜ、嘘だけど。
それが映画ではそれほどでもなくて。
そりゃあそうだよね、相応の時間を計算して、とことん追求した演出が、映画で仕切り直しだもん、演出タイミングがあわないんだよ。
あともうひとつ、気になったのは声優さんの演技で・・・。
まあありがちなんだけど、後になって再収録したほうが、感動薄いっていうパターン。
やっぱり、テレビアニメの収録のため集まっていたときのほうが、うまくいくのだろうか。
作品への理解度でいえば、あとの方が上なのが当たり前なんだけど、なんだろうね。
それ系でスゲえ印象深いのが、今川版ジャイアントロボで、フォーグラー博士が陰にこもったものすごいオーラで「復讐だ・・・・」と言い放つシーン。 それが確か第一話で、後々あらすじでシーンをダイジェスト、あるいは場面を回想するんだけど、当時のフィルム編集すればいいのに音声再収録となり。
結果、フォーグラー博士の声は「復讐ダー」みたいな、魂の抜けた感じに・・・。
他にも1999年に再収録されたパトレイバーの劇場版というのもあるけど、このwikiで何度か語ったと思うんで割愛。
新しい機材でサウンドリニューアルしたかったようだけど、声優陣が当時の気持ち、忘れちゃった様子とだけ記す。
要は、あとから同じシーンを再収録したばあい、あんがいうまくいかないってことが多い。
そして、グレンラガンの劇場版も、まんまそのパターンという。
たぶん、興行側が「テレビアニメのデジタルフィルムあるんだから、安く速くできるっしょ」という感じで、じゅーぶんな予算と時間を与えなかったのが原因ではないかとニラんでいる。
かように、気の抜けた感じになった劇場版だけど。
まあでも、紅蓮篇にはアレがあるからな、ラストの怒涛展開。
それだってテレビ版本編に比べりゃ薄味なんだけど、ビジュアル的には豪華だよね、そこは評価したい。
また四天王のダイガンが合体してドテンカイザンとか、出し惜しみない姿勢も同じく評価。
まあしかし、劇場に足を運んだ当時から、意見はかわりません。
やっぱグレンラガンは、テレビ版に限る。
という。
そんな感想。
●プロメア補足
も一回観てきたため、だいぶん脳内が整頓された。
正直言うと、一度目はアタマがついていけなかったw 二度目でやっと全体像がつかめたみたいな。
まず最初に観たあと、公式で出ているオリジナル・サウンドトラックの視聴用ダイジェスト、コレを繰り返し聴いて、いくつかの曲を覚えた。
まあ代表的な「Inferno」はすっかり覚えてます。 あとは主題歌を買ってリピートだし。
その結果2度目の視聴では、「あーここでこの曲が使われるのか」というのが明確になって、より深く納得したみたいな。
各楽曲おぼえると、スゲえ印象的ですしね、映画のシーンが。
冒頭の、世界大炎上からオープニングになると、そこでInfernoが使われるのかなるほど、街の空撮から火災発生、出動までその曲が流れ続けて、これは話のテンポがテキパキしていることの証明でもあり。
主題歌の「覚醒」は二度、どちらもマッドバーニッシュ・・・つかリオのテーマ曲みたいになってますね。
エンディングテーマ「氷に閉じ込めて」はリオ曲ではないようです。 まあ公式PVではリオテーマ曲っぽく扱われてるけど。
ネット上のいろんなとこでレビューを読んだけど、多いのが火山の中でリオの怒りが爆発する場面、みんなこのシーンは良いと感じたようで、まあTRIGGER節みたいな感じでしょうか。 ここで「覚醒」が使われるわけです。
そりゃー、盛り上がるわ。
他にも澤野節が全開で、洞窟の中でガロとリオが再開するところなんて、心憎い選曲だったり。
やっぱ、なんか格が違いますよね並のアニメ映画とは。
思い出すのが「GAMBA ガンバと仲間たち」で、このwikiに感想かいたけど、確か「所在なさ気な音楽」と言ったっけ、自分の言葉なのにハッキリ思い出せんが。 なんか音楽流しておけばいいみたいな、余分な音なんですよね並のアニメ映画だと。
シッカリしたアニメ映画は、プロメアもそうだけど、音楽と絵が一体化しているみたいな。
そんなわけで、見応えたっぷりな作品でした。
他にも中島かずき特有の、クドい脚本もさすがで、悪く言えば物語詰め込みすぎなんですけどw
ただ、軽く研究してみるとわりとムダのないストーリーなんですよね、だって「人類滅亡」というカタストロフィーに対処しているだけの話なわけで。 あとは情報整理で脳内忙しかったため、非常に単純な部分を一回目視聴で見逃していたり。
例えば、クレイがムリにワープを実行すればプロメアを刺激して地球がバクハツする、という件。 まあバクハツしようがしまいが、状況に大差はないんですけどね、半年で人類滅亡だから。
まだいくつかあって、例えばガロとリオのどつき合い、あのとき一瞬、ガロの説得がきいていたんだ、みたいな。
この物語では、破局に対してどんだけ情報をもってるかで立場の上下が決まるルールで、だからガロは最初、クレイより下だったわけで。
それがデウス博士から真実を聞いたガロと、プロメアとアクセスしてより核心を知ったリオが、最後の勝利者みたいな。
途中で上位者となったわけで、はじめに感想で書いたとおり、ここが天元突破グレンラガンのアークグレン篇との分岐ルートという。
ヴァルカンやガロのドアップなど、カメラワーク気が利いているところも多く、非常に冴えた感じに。
ただ、例のキャラクター化した炎はも一回視聴すると、それほど熱くも見えないかな、とも思えたり。
物が炭化して燃えるシーンが少ないからでしょうね、たぶん。
まあゆうても、かなり低予算なんでしょうね。
背景美術がないのはやはり不自然な気がする。 話に勢いがあるので救われているけど。
ちな後半ほど背景画は通常アートに近づいていて、やっぱり必要なんだよ背景絵描きのスタッフは。
テーマが炎であれば、それを表現するのに焼け焦げたアレコレは必須なはずだし。
あ、ちなみに入場者特典はもう品切れだそうです。
公開から三週目だっけ、そりゃそうか。
特典からアクセスできる「ガロ前日譚」みると、バーニングレスキューの職場とかちゃんと描かれていて、ホント映画一本で終わらせるのは惜しい作品ですね。
とにかく楽しい、終始なにもかもが楽しい、そんなアニメ映画。
pixivでは一日百枚くらい? ファンによるイラストが投稿されているので、それなりに人気ある様子。
大部分がリオ・フォーティアですけどね。 こんだけ多いのに、当初はリオのpixiv百科事典ページがなかったのは良い思い出・・・最近か。
pixivといや、公開中の映画特有なんだけど、ネットやパンフレットなどの限られた状況から得られる絵しか参照できないわけで。
YouTubeなどで公開中のロングPVとエンディングPV、どっちもそーとーネタバレっぽい内容なんですけどね。 例えばクレイ・フォーサイトの豹変ぶりは、よもや蟇郡苛だと前に書いたけど、ちゃんと映ってます。
それは、ネタバレではないかというと・・・あんなのは序の口でしてw
なにもかもぶっちゃけはじめると、もう鬼神のような顔になってきます、そこはいまんとこ、映画館でしか観れないわけで。
そーゆーのは未だ、pixivには出ていないなーという、そんだけの話なんですが。
ちなガロとリオ以外だと、なぜかルチアが人気あるようですね、声はキルラキルの蛇崩乃音っぽいです。(あとでしらべる)
リオは登場シーンの、あの偉そうなポーズが定番になりつつあるような。 キャラを象徴する仕草があるって面白いですね。
という、二度目の感想でした。
●ゲームセンターあらし
が、GyaO!にあったので二話を視聴。
ここでいくらか説明すると、1979年・・・まあ80年代はじめです、時代的には。
原作となるコミックがあり、すぐにアニメ化されたみたいな。
どちらも非常に馴染みですね、アニメを全話通して観たことはないと思うし、コミックも自分が漫画雑誌を買ったわけではないが、とにかく非常に馴染み深い作品で。
アニメ版はなんかね、再放送の都合だと思ったが、途中でぶつ切れですね。
今ではウィキペディアっつー便利なものがあるので、簡単に調べられる。
確かに再放送の中断ではなく、予定より早く終了したとのこと。
でもってなぜ、GyaO!の二話から視聴したかとゆーと、昔だけではなく今でも馴染みのコンテンツなので、例えばバンダイチャンネルなどで無料の第一話を観たのでは・・・という考えから。 まあ実を言うと、ハッキリ思い出せんのだが。
あと、原作コミックは文庫版をひとつ、数年前に買いました。 どちらかというと、コミックのほうが馴染みかも。
じっさい観たら、まあ二話ってこともあるけど、イメージがだいぶん違った。
実はゲームセンターあらしの人気度合いとか、考えたことはないので、単純によくある「ホビーマンガ」ジャンルのアニメ化だと思って。
そうなると、自然と「作画はガタガタの低予算やろ」と思うじゃん。
それが、あんがいよく出来たアニメでして・・・むろん今現在のレベルで計ってはいかんのだが、問題なく視聴できるクオリティ。
なるほどね、よく考えたら再放送で定番、現在の配信でもおなじみ、マンガは広く読まれて文庫版も出ている、つまり人気作なんだなと。
いやー子供の頃は本気でムーンサルトや炎のコマを練習・・・しねえけど、ゲームには夢中だったなー。
今思えばガタガタのグラフィックスですけどね、信じられないくらい。
ゲームセンターあらし劇中にはよく、巨大ディスプレイが登場するけど、むろん当時はないと思う。
野球場や競艇などで大型モニターはあったけど、ゲームが動くほどのグラフィックパワーはないだろうと想像する。
そこはまあ、フィクションです。 炎のコマとか言ってるマンガで、マジにツッコんだりはしません。
しかしコレ、リメイクしたら面白いんでないかなと思った。
よくある現代版リメイクではなく、1980年代を描くって意味で。
なぜなら今は、当時のゲーム作家、ゲーム会社の開発物語とかがいくらでも読めるので、より深く描けるやん。
なおかつ、すべてのゲームはいくらでも、それはもう簡単に、CGで再現可能。
インベーダーゲームの爆発的人気で、百円玉が大量流通、あまりにも重たいカネ袋を運んだ人が腰抜かした、という逸話もあり、いろんなエピソードを新たに盛り込んで、80年代を描いてリメイク希望。
と、ここまで書いて第三話も視聴。
YouTubeの公式系と違って、いっぺんにたくさん放出しているみたいGyaO!は。
だからカバーしきれないってとこあるけどね。 そんなに観るほど暇人じゃないし、油断していると配信期間が終わるし。
まあいいや、なるべく観ることにしますゲームセンターあらしは。
でもって劇中の、リアルな話なんですが、第二話のラストでヘリコプター撃墜してますなw 炎のコマで。
続いて第三話では、強風で飛行船が墜落、インベーダーゲームに負けた・・・エリカだっけ、ヘリコプターに乗ってたけどこっちも何故か(たぶん負けたショックで)墜落、そのあおりで幅百メートルという巨大スクリーンを設置してたタンカーも撃沈。
というwww
ゲームもそうだが、開催している現場がエラいことになってるのである。
いやあこれはけっこう楽しいぞ、まるでアニメ版こち亀のよう。
にしても、いまみるとアンフェアなゲームですね、避けられないパターンを開発した側が、あらしが敗北するのを高みの見物とか。
ここは昔脚本の、不完全なところでして、今だったら「お前にはかわせないが、俺は避けられる」というプログラムになるでしょうね。
無理ゲーなんていくらでも開発可能なんだから。
まあいちおう「理論上は避けられる」と劇中、言ってますが、挑戦者が実践しろよ、という。
また勝負がイチイチ大ステージというのは、どうなんだろ、当時としては非現実的なシチュだったのかなあ。
例えば、すぐ数年後の時代になると(つまり80年代後半です)じっさいに大ステージのテレビ番組とかザラにあったんだけど。
有名なのはとんねるずですね、お笑い芸人なのにあんなにカネかけて、妙な時代です。
まあゲームセンターあらしの時代でも、アメリカ横断ウルトラクイズとかあったんで、やっぱリアリティあるかな。
にしても全国中継されすぎで、あらしは有名人ですねこりゃ。
妙な成り行きで第一話すっ飛ばしたが、じゃあアニメ版では最初からゲームチャンプだったのか、なるほど。
オープニングのあらしはもう、ゲームの王冠、インベーダーキャップかぶってるし。
あ、いまウィキペディアちらっとみたら、インベーダーキャップは特殊なステータス向上アイテムらしいっす。
こーゆー無鉄砲な設定がいいですよね、この作品。
確かあらしの特徴である出っ歯は、ファンネルみたいに遠隔操作してジョイスティックとか動かせるエピソードがあり。 つかそもそも、なんでも破壊できるほど硬い、となってたはず、あの出っ歯は。 なんか監禁されたときはまず、出っ歯で突破を試みるみたいな記憶があり。
砕けても次の回では再生してたような記憶もまたあり、もう超人です。
四階建てくらいのビル屋上から飛び降りるくらいは、フツーにやってのけます。
あと親指腕立て伏せとか、当人には常識な模様。
出し惜しみないこの姿勢、やるなあ。
いやーでも、じゃあ今、当時を描くリメイクはムリかな、今の作家ならもっと理屈っぽくなるから。
実は、今のほうが理屈が足りないんと思うですけどね個人的に。 でも理屈っぽく、言い訳が長くなるような傾向が。
理屈を通してムチャもできる技量があれば、それこそスタジオTRIGGERみたいな創作もできるんだけど。
まあいいや、とにかく、なるべく四話以降も、そして第一話も観ます。
観たあとになんか特別な意見があればまた書くけど、たぶんこれっきりに。
という感じで。
●ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
↑とりま前作のを貼っとく
を、ようやっと観た次第。
まあ説明すると、通常あまり映画を観に行かないタイプっつーか、そんな暇ないし。
東京はなんかヤダし、電車も好きではないみたいな。 暇ないゆうか、あるいは出不精。
そんな中、6月つまりゴジラがやってる最中にプロメアを三度みるっつー予想外があって。
あまり映画行かないのに、数少ない空きがプロメアで埋まったというわけでして。
でもまあ、ゴジラはひと月以上上映するだろうという、そんな算段があったので、プロメアを優先した次第。
ちなみにパシフィック・リムは長かったな〜4ヶ月くらいやってなかったか? 記憶あいまいだけど。
でもってパシフィック・リムのアップライジングは短かったw こちらはひと月前後だと思うたぶん。
まあアップライジングはね、一作目のような名作になることは不可能ミッションなので、みんなわかっていたからそりゃそうか。
じっさい予定通りに「いちおう続編」で終始した感じに。
パシリムの話はいいとして、ゴジラは2014年版の上映後に、もう続編決定みたいな雰囲気だったので、今回の視聴は予定通りです。
もう五年前から観ることは決まってました。
どのみちゴジラvsビオランテ以降、すべての実写ゴジラはロードショーで観ているので、まあ観るでしょうね、KOM(とっさに略した)は。
情報がなくて急に今年、上映を知っても観に行きますよそりゃ。
でまあ、ひと月以上出遅れたけど、いつもの港北で。
夜遅い回なのもいつもどおりで、しかし今回、ちょっと言いたいことがある。
まんず上映品質がイマイチな気がする。 電力ケチってないか? という薄い絵で、スクリーンの上下トリミングを怠ってるのはもう慣れた気がするが、もちっと明るく映せばいいのに、と思う。 あ、明るくってことは、逆に暗い部分も際立つわけです、映画はダイナミックレンジあるから。
それと音圧が足りないような・・・つまり迫力が不足な気がしました。
まあ深夜の回なので、そこも控え目なのかもしれない。
ついでに言うと、なーぜか空いている夜間がとれるのは、吹き替え版なんですよね。
なんとなく2D字幕版が馴染みなんですが、まー情報量があるんで吹き替えも悪くないか。
内容的には充実しているっつーか、想像以上でした。
まあドラマはいつもどおり、可もなく不可もなくというか、不可はあるかもね、じっさいドタバタした感じで、しかも何か物足りないし。
モナークと一緒に行動することになった軍の上層部とか、逆に市民とか、そっちの顔ぶれが足りないのかもしれない。
だいたいふたつの陣営を交互にシーン切り替えしてるだけだから、単調なのかな。
あとは人間の皆さん、行動がムチャクチャっす。 怪獣がいなくても滅ぶって言われりゃあ納得しそうです。
しかし肝心の怪獣は、充実というより悪ノリでしたw
いやー好きですね、悪ノリww
要はシン・ゴジラと同じですwww
つまり伊福部マーチもあるし、モスラのテーマもあるし。
モスラは今回、メガギラスみたいに強そうで、なおかつ妖精のように美しいという、面白いデザインですね。
キングギドラは「外来種」で他の怪獣たちとはやや違うっつーのはファイナルウォーズっぽいし、ラドン(未だに向こうじゃロダンって言っている模様)はファイヤーラドンっす。 常時ファイヤーっす。 それを採用するか! という意外性。
それと関連してか・・・いや関連しないか・・バーニングゴジラもあります。 歩く時限爆弾です。
伊福部マーチやモスラテーマに関しては、以前のように隠し味程度のアレンジではなく、かなりハッキリ浮き上がってきました。
だから悪ノリなんです。 シン・ゴジラと同じと言ったが、マジでそう。
他にも平成〜ミレニアムゴジラにありがちな、モスラの亡骸でゴジラ復活とかもやっとります。
そもそもモスラの誕生がほとんど風の谷のナウシカで巨神兵育ててる場面です。 好きだねえ、そういうのw
また今回から、東宝スーパーウエポンみたいなものも多数登場、前作の世界観無視で、マーベル・ユニバースみたいや。
じっさい怪獣は17体いるそうなんで、そのくらい大風呂敷が必要なんでしょう。
つか、さらっとオキシジェン・デストロイヤー登場してます。 ホントにさらっと出ます。 アメリカ軍の常備兵器のように。
オリジナルのオキシジェン・デストロイヤーは単なる窒息&溶解液みたいに描かれていたけど、その後の長ーい(大勢のファンによる)独自研究により、水爆以上の破壊力をもつことが想定されているんですが・・・繰り返すけどさらっと出ますさらっと。
余談ながら研究者のひとりである柳田理科雄氏は、オキシジェン・デストロイヤーの説明「水中の酸素破壊剤」という部分で悩んでましたね。
破壊剤ってことは薬品類つまり化学反応なはずなんだけど、酸素の分子を破壊できるのは核反応じゃねえの? ということ。
しかもソレが可能なら、別に水中限定ではないのでは・・・とも考えられ。
そうした考えはゴジラvsデストロイアで体現されてますね、最強クラスの破壊兵器ってことで。
とにかく爆弾として使えば水爆以上の威力が予想され、しかも放射線被曝はない様子だし、世界のパワーバランス崩れっぞみたいな。
ちなみに発電エネルギーに使えば、人類のエネルギー問題は即解決、とも言われてますね。
原発以上ってことかオキシジェン・デストロイヤー発電。 ぜひ日本で開発してもらいたい。
でもってネタバレも何もないと思うんで言っちゃうけど、最後にキングギドラの首が出ましたね。
いやそんなもん回収してどーすんだ、メカキングギドラでも造るんか? さすがにソレはこのシリーズ、〈モンスターバース〉の人類じゃムリだと思うぞ技術的に。 つかパーツが足りないやん。
いやいやパーツが足りないじゃねえな、メカキングギドラの原料は首がひとつ欠けたキングギドラであって、逆に首ひとつ拾ってどーすんねん、細胞培養して首だけギドラの別怪獣をこしらえるのか?
という楽しいツッコミが用意されていて。
考えてみると、平成ゴジラで首がひとつぶっ飛んでいるんで、そっから別怪獣ってアイデアもあったんだろうねたぶん。 少なくともファンの一定数がそう考えたのだろう、ワタシは思いつかなかったけど。 それが今、成就するのか?
キングギドラもよく考えればスゲえ馴染みの怪獣にみえて、フルCGは今回が初めてなのか? 金子版千年龍王の出現は別として。
首が長くて、ソレが蛇みたいに嫌な動きをするという演出は、これまでになかった。
だいたい、たくさんのピアノ線で吊るして操演怪獣の頂点みたいに語られていたけど、多くの人が「そんなに凄いかなあ」と疑問に思っていた。
確かに動きは多いけど、まったくコントロールされていないようなアクションに見えるんだよね昭和キングギドラ。
だもんで、千年龍王もカイザーギドラもデスギドラも、だんだんと操演依存度が低くなっていって。
余談ながらこのwikiで感想を書いていないけど、ごく最近も金子版「『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』略してGMKBとでもいうのか、(Bはバラゴンってことで)観てます。 しかし金子監督だからといって樋口真嗣特撮ってわけでもないようで、でもキングギドラは操演の依存度がやや低いっぽいくて。 まあ「そんなに忙しなく動いてどーすんねん」と誰でも思うんでしょうね。
人間ドラマのほうは、先述したように破天荒行動で、とくに意見がないような・・・。
いま、映画を観るまでは控えておいたYouTubeのレビュー動画いくつかみたとこですが、誰もそっちに注目しないですしね。
まあ世界破滅スイッチ押したアイツ、一般的な視点で言うと裏切り者なんですが、ちゃっかり仲間の顔してもどってきましたな一瞬。
でもって最後はキングギドラを引きつけるオトリとなって玉砕、そらそうだと誰でも思うはず。 コイツのスイッチで世界大炎上だもん、他のみんあも引き止めず、行かせてやるのが人情だと思う。 生き残ったらぜったい地獄だから。
あとはアレ、予告編で散々観た女性・・・と思ったら子供だったんかい、ずいぶんと老け顔・・・いや失礼。 貫禄のある子役ですね。
コイツを救出するために二次災害で大勢殉職してるんですが、真面目に映画を語るなら「救出作戦は諦めるしかない」といった意見が正しいと思うけど、まあやっぱり、誰もがどうでもいいと考えるようですね。
ただYouTubeのレビューではIMAXシアターで3D観た人もいて、怪獣たちが戦う足元でパニックという構図を体現しているみたいなことを語っていた。 なるへそ、つまりムリに怪獣災害を体験するツアーにしている演出か、それじゃあ仕方ないね。
いやだとしても、もっとうまくできると思うよ脚本も演出も。
例えばシン・ゴジラの、頭上を尻尾がよぎるみたいな見せ方のほうが巧みないだろか。
あとは前作、ゴジラ2014とかもなかなかうまい。
アトラクションにしなくても自然に、体験型は可能なのではないかとは思う。
YouTubeのレビュー動画といや、最初の場面で平成ガメラ3だって言ってたけど、うん、それは想った。
まあ誰でもそう思うよね、だいぶんガメラ成分が入ってるなと。 前作もそうだったし。
ただ膨大なネタ宝庫で、てんこ盛りな映画なんで、観たあとしばらくは忘れてましたw
他にも中国人の彼女、平成ゴジラシリーズの三枝未希(超能力者)に似ているという意見は「あ、なるほど」と感心した。 妙な既視感はそれか、みたいな。
それと観たときのミョーな感覚はもひとつあって、なんか時間軸が吹っ飛んだような感じなんです。
しばらく視聴して気づいたが、ゴジラ2014、キングコング髑髏島にあった例のお馴染みオープニングがなかったんじゃねえの? と。
とつぜん本編に放り込まれた? みたいな雰囲気で。
つかタイトルがババーンと出てきたはずだが記憶がない。 パシフィック・リムは冒頭シークエンスからタイトルまで17分ほどあるんで、今回のKOMもかようにタイトルまでが長いタイプかと気にかけていたが、それは正解。
まあタイトルの登場ポイントはネタバレとかじゃないだろうから言っちゃうけど、最後にバン!っと出るタイプで・・・こーゆーのって、多いのかな他の映画をよく知らんのだけど。
確か最初はなかったので、タイトル二回出るタイプではなく最後に出たのだと思う。 たぶん。
それにしても、いろいろ盛り込みすぎて、消化するのがたいへんですw
なかなかアタマがまとまらないようなんで、つたない感想文はこのへんで。
なにかあったらまた書き込みます。