なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-16.5からの続き




●2016.5.22 冒険ダンジョン村


なんか以前に入れたスマホゲームを、さいきんまたやってます。
FINAL FANTASY Vはどうしたかというと、最終ステージで止まっとります。 むろんFF5は楽しいんだけど、iPhone4sだと違和感あるんです。
どー考えてもこれは、最低でもiPad miniくらいの端末でないと堪能できないのでは・・という情報量があるもんで。
そこ考えだすと、スゴい安くなった第一世代iPadでも入手して、最初からやりなおしたほうが・・みたいに悩む。

いっぽう冒険ダンジョン村は最初からスマホ前提のゲームなんで、小さな旧型iPhoneでもとっつきやすい。
縦画面対応だし、文字も大きくてみやすく細かい設定はない。
それにしてもいい加減だよな住民の名前とか。
タッタラ伊藤とかアンジョリーナ・ゼリーとかセニョリータ牛込とかなんなんだよ、とは思う。
内容は薄いというか、とくに楽しむべきものはなーんもないので、けっきょくは最終得点を競う感じ。
シムシティ的なものでもなく、村の施設なんて少ないほうが効率がいいような。
でもそのぶん、単純に遊べる。

もう何度も何度もクリアしているというか、15年で一区切りして集計、その後は得点も何もなくダラダラ続けられるみたいな。
ともかく15年(16年だっけ?)での得点が最初は20万点から26万点で、やったぜみたいに思っていたのだが・・。
この前やったら32万点に達し、むしろこのくらいが普通なのではと思い直している次第。
というのも「逆にどのくらい低得点が可能なのか」と試したことがあって・・・。


このスクリーンショットじゃわかりにくいが、入り口から迷路のように遠回りして、店舗があるとこまで歩いてひと月ほどかかる構造。
こんだけバカなことをやって低得点を目指したのに19万点。
要はなんも努力しなくても19万点いくのならば、今まで自分が獲得していた得点はかなり低い方なのではと考えられるわけでして。
他のプレイヤーは知らないが、百万点くらい目指すべきゲームなのかな、方法がわからないけど。
 ※追伸:新たにやってみたら42万点いった 百万点はどうかわからないが、50万以上は目指すゲームっぽい

ゲーム中で普段の活動といえば・・まあ私は戦士系の住民に短剣をひたすらプレゼントして満足度を稼ぐ、というのをやってます。
六百円で満足度3って、効率がいいのかなあという感じだが、他に思いつかないし。
あとは魔道士系に回復の呪文をプレゼントとか。
また住居とか必要なのかなあ、イチイチ自宅待機されたら効率悪いような・・という疑問もあるんだけど、住民が気の毒だから撤去は試していないとゆう。

街のランクを五つ星まであげるため、途中で店舗の数を増やしたりするけど、最終的には入口付近の数店舗に削ります。
あまり店に居着かれても困るような気がするし、むちゃくちゃ大金を稼いでも使うのがたいへんだ。
矢継ぎ早にクエストこなして、次のミッション待ちで待機もままあるし、アイテムをポイントに変換するなどの錬金術も限りがあり、後半は暇に。
稼いだ金でプレゼントという単純作業に没頭し続ける妙な感じに。
なにをしたら高得点なのか、そこをあるていど見切ったら、あとはもうホントやることなくなりそう。
スマホゲームなんで本気で高得点を目指すのはどうかと思えるし。

 ↑ゲーム実況みっけたんで、あとで観るメモ的に貼っといた

まあそうはいっても、ほとんどのゲーム同様、最初のワクワク感はあって楽しいです。
どうやりくりして開拓するか、毎回考えてじゃっかん違う展開があったり。
飽きてやめてしまったこともあるが、一年二年たつとまた再開して遊べます。

でも他のスマホゲームも試してみようかな。
みたいな。

そんな感じ。




最近観た映画



●仮面ライダー鎧武

イキナリ映画ではない話になるが、仮面ライダー鎧武です。
ちょっと内容とはややズレることを長々と語ります。

これは・・・なんとゆーか。
ストーリー的にはスゲえ面白かったです、キャラクター各人も魅力だし。
平成ライダーの要素(ドラマ)を集大成し、さらに一歩踏み込んだ感じで高く評価したい。
食べても味がしない・・ってのは仮面ライダーオーズ/OOOだっけ、他にも面白い話はぜんぶぶっこんだ感じが良い。

問題なのはアーマードライダーの変身、そして各アイテムで。

ぶっちゃけ、そんな面白いかなー果物モチーフのデザインって。
基本は戦国なんで、鎧武者ベースなのはカッコいいんだけど、そこにオレンジとかブドウとか足してもなー。
なにより問題なのは、近年になって変身ベルトのギミックが凝ってきた件。

十年前か二十年前か、近所の子供がライダーベルト(初代か2号)で遊んでいるの見たことある。 思えば不思議ではあるが。
電動なのか不明だが、ベルトの風車が回るという玩具でした。
そうしたキャラクター商品が特撮の資金源。
つまりバンダイなどのスポンサーがライダーベルトを作って、それが売れなければ予算が獲得できず、成り立たないのが仮面ライダーである、ということ。
そこまでは納得している、それも子供の頃からスポンサードシステムを理解して、賛同もしている。
「ま、しょうがないね」みたいな感じで。

でも鎧武のベルトはどうかなーと。

平成ライダーをみると、まず仮面ライダーアギトの段階で、じゃっかんの違和感はあった。
アギトは人類の進化系、という設定で、体内に古代文明の何かが埋め込まれたというクウガとは違うので、メカメカしいベルトが出現するのは不自然なんです。
でもまー両脇のボタンを使ったアクションとか面白く、悪くはないかなという玩具でした。 買ったことないけど。
次の仮面ライダー龍騎でかなり凝ったことをはじめた。
トレードカードゲーム的なものをスロット(カードデッキからバイザー)に入れると、玩具がしゃべるのである。 これは大ヒットしただろうな。
今でもカードとか挿すときつい「ソードベント」とか「アドベント」とか「ファイナルベント」とか言っちゃう人もいるのでは。
次の仮面ライダー555(ファイズ)も同じなんだけど、小気味よさがアップしてカッコ良かった。
携帯電話で返信するときつい「変身」と言いたくなったり「コンプリート」とか言いたくなる人も、いるんじゃないかな今でも。
その後、仮面ライダー剣(ブレイド)でもかなーり凝ったベルトを開発しており、以後は進化しっぱなし。


響鬼の変身ってどんなんだっけ・・まあ楽器の面白さを押し出した製品には違いないかと。
カブトのゼクター変身も凝っていたよね、最初は鎧の戦士で、キャストオフする二段変身。
電王はまあ変身ベルト自体は普通で、電車のパスをイメージした感じ? それよかドラマのほうが楽しかったかも。
キバではヴァンパイアをイメージした変身で、まーそれなりに楽しい玩具だったかな。
仮面ライダーディケイドはなんかめんどくせーので語りたくないです。

仮面ライダーWのガイアメモリは面白かったよなー、ふたつのメモリで変身というコンセプトが。
ここで新展開なのは、メモリのコレクションという商法か。
それまでも仮面ライダー響鬼で「ディスクアニマル」という、円盤が動物に変形するというのがあったが、ついで商売であって必須品ではなかった。 変身とは関係ないし、ひとつ二千円くらいだっけ? 売れれば儲けモン的なニュアンスであり、設定上は「最新技術の式神」というなかなか良い文芸がついていたが、舞台を戦国時代に移した劇場版で紙などの式神は登場せず、新たなディスクアニマルを出してきやがった。 設定崩壊じゃん。
話ずれた。

とにかく変身、新たな技に必須なコレクションアイテムを加えたのがたぶん、Wが最初ではないかと。
これは次の仮面ライダーオーズ/OOOに引き継がれ、変身に使う三組のメダルをコレクション、組み合わせで楽しいし、さらにメダルを4つだっけ5つだっけ、スロットがたくさんついたアイテムも新装備として売れるし、メダルはわりと小物アイテムなんで、かつての百獣戦隊ガオレンジャーみたいに悪質なパワーアニマル商売よりは集めやすい。
まあオーズには他にもカンドロイドというディスクアニマル的なものも存在したが、数も少ないしムリに集めるたぐいのモンでもない。
次の仮面ライダーフォーゼのアストロスイッチも同じく安価で集めやすい、比較的に良心的な玩具かもしれない。
ただし数が四十個とハンパなかったが。
仮にメモリやアストロスイッチが1個五百円としても40個で・・二万円か、スネ夫だったら余裕でコンプリートできる金額。

ここで話を仮面ライダーオーズ/OOOにもどすと。
この時から単に玩具がしゃべるだけではなく「歌」がつくようになった。
最初の変身で「歌は気にするな」いってたけど、いやいやいや。
短い歌でタカ、トラ、バッタのメダル使うと「タトバ、タトバタトバ♪」でタトバコンポゆうだけなんだが、むろんメダルの組み合わせで歌は変化する。
オーズそのものがメダルをコレクションして試しまくる話なんで、それはそれで楽しかったが。

フォーゼはどんな曲だったっけ・・どーも思い出せないのだが、仮面ライダーメテオの変身曲はなんか良かったな。
ブルース・リーみたいに「アチョー」とかいまどき言ってるライダーで、変身曲も爽快であった。

さてさて、長らく語ってしまったが。
このへんから問題ゆうか、調子に乗ってしまったのが。
仮面ライダーウィザードでした。
このウィザードライバーがやかましくて・・。


シャバドゥビタッチヘンシーン! とか言っててフレイムフォーム的な変身だと火だけに「火ぃ、ヒー、ヒーヒーヒー♪」とか「チョーイーネー」とか「サイコー!」とか騒がしい。
あとウィザードってあまり印象ないんだよな、最終話とか思い出せんし。
コレクションアイテムは今回、指輪つまりウィザードリング。 アイデアはいいがあまり魅力とも思えない。
手の形したベルトもオモチャみたいな(そうなのだが)リングも、カッコいいとはお世辞にも。

そして、仮面ライダー鎧武です。
ここにきて明らかに、アイテムがストーリーを邪魔しはじめた。
コレクションアイテムは今回、ロックシード。 果物であり錠前という謎の物体。
これをドライバーつまりベルトに装着するのは他と一緒だが、フルーツモチーフのライダーだけにベルトには果物ナイフが付属。 お腹にむき出しの刃物をつけて戦うという構図からしてどうも抵抗があるのだが・・・他にも問題ある。
果物ナイフをガチャンと下ろすとロックシードが割れて起動、という玩具だが、とにかく騒々しいだけでなく、モタモタする。
例えば最後のパワーアップバージョンだっけ、極みアームズだと。
「フルーツバスケット!」
「ロックオン!」
「極みアームズ!」
「だいだいだいだいだいしょーぐん♪」
とゆう流れだが、間に他の効果音も挟み、二十秒くらいを要するようだ。
極みアームズは長いほうかもだが、他のライダーもなかなかモタモタ具合がすさまじく、問題が生じている。
製作費を出してくれるスポンサー、バンダイが開発した玩具であり、可能な限りこれらの変身サウンドはカットしたくない、というのが製作スタッフの心情なはず。
しかしドラマはテンポよく進み、BGMだって流れているのにどうするのか。
結論として、サウンドは流しっぱにしてBGMも重ねたまま、ドラマ進行していました。
スゴい不協和音なんだけどね、やっぱ変身サウンド削るのはアレなんだろうね。


今回、HDDに録りためた仮面ライダー鎧武を一気にみたが、ドライブやゴーストはまだ観ていません。
鎧武はあんなにおもしろいストーリーなのに、もちっとヒーロー造形とか頑張って欲しいよな。

余談ながら最近、ちょくちょく仮面ライダー555観てます、HULUにあるんで。
すると当時はあんなにもたついて見えたファイズギアとかも、スゲえスピーディーに思えてきた。
「変身!コンプリート!どりゃああ!」みたいにポンポン話が進む。
ちなみに仮面ライダーデルタの原田篤くんは救急戦隊ゴーゴーファイブ(これまた555だ)にも出演しているので、戦隊ヒーローのレジェンド大戦ものにもディケイドとかの仮面ライダー大戦ものにも出られますな。 じっさい出ているかもしれない。

平成仮面ライダーも気がつけばとんでもない作品数に達し、でもまだまだ魅力的なストーリーを造れるんだということがわかって嬉しいかぎり。
なのにヒーロー造形がなんかね、不足があるわけじゃなく、むしろ盛り込みすぎてスベってるような。
映像技術もスゴい発達したが、最近は逆に殺陣のほうが光っているみたい。

全体的に良い方向に進化しているし、魅力的なんでこれからも観るけど。

とまあそんな話。


●獣電戦隊キョウリュウジャー

またまた映画ではないがキョウリュウジャー。
例によって録りためたHDDのを観ていて、そろそろ最終決戦かなというとこ。

戦隊に関しては録画手段のゴタゴタもあって侍戦隊シンケンジャーを五話くらいまでしか観ていない状態、あとはトッキュウジャー以降もまだ観ていない。
好きなときに観る! というスタイルは崩したくないし、録りためて一気に観たほうが楽だし。
それにしても恐竜モチーフの戦隊ねえ、このまえ爆竜戦隊アバレンジャーやったばかりじゃん。 アバレンジャーはかなり「自由度の高い」番組で、なかなか見応えがあったが。
毎年新たな戦隊を出してきて、ここにきてネタ切れなのだろうかと思ってしまう。
タイトルからしてキョウリュウジャーってそのまんまかい! ってなるし。

でもってじっさい観始めると、キャラクターの魅力はまあまあいいとして、変身アイテムのモタモタ具合も最近じゃこんなもんかって納得することにして。
肝心のストーリーがね、もう何十回も「そーゆー話か・・」とつぶやきたくなっている。
まづ基本設定だけど、爆竜戦隊アバレンジャーと違ってキョウリュウジャーの世界ではもう一億年も善と悪の戦いが続いているんだってさ、そーゆー話か・・。
敵のデーボス軍はなんか人間の感情を集めて再起動を謀るんだってさ、そーゆー話か・・アバレンジャーにもあったやん。
でもって途中、一度はデーボス軍を壊滅したのに、次の回ではまた全員生き返ってるやん、そーゆー話か・・なんかガッカリしたわ。
あとは司令官役のトリィに秘密がっ!! って実は元デーボス軍だっただけ、そーゆー話か・・スゲえ大破壊をした悪党だったくらいの重い話にしてもいいよ、どうせやるなら。
あとデーボス軍の幹部のうちふたりくらいは改心しそうな気配で、そーゆー話か・・とマジレンジャーの甘いオチを思いだす。
クリスマス回でも子供の夢をぜったい守る!とか言って際限なく甘やかすこれまでにない感じで、そーゆー話か・・となるし。

なんか大丈夫かね、ラストまであと数回みたいなんだけど、ちゃんと着地するのかこの物語は。
つか変身に明るく踊る、という約束事とかその設定も大丈夫かと思ったが、じゃっかん揺らいでいるし。
だが毎回毎回、いろいろ工夫して変身のたびにおもしろアイデア出してくるんで、その努力は非常に高く評価したい。

でもって巨大戦力。
もう獣電戦隊キョウリュウジャーよりはるか以前、確か獣拳戦隊ゲキレンジャーの頃からだっけか・・ロボ着ぐるみのダブダブさ加減が酷くなってます。
さらに遡れば忍風戦隊ハリケンジャーの天雷旋風神でもけっこーガラクタ感があったね、いろんなパーツを無駄にくっつけた超常スマッシュ状態で。

あー説明が必要かな、超常スマッシュとは1977年のアニメ「超合体魔術ロボギンガイザー」の必殺プロセスで、複数のロボとマシーンがデタラメに合体、ゴチャゴチャした状態で敵に突撃する意味不明必殺技であり、もしかしたら登場メカがどんどん合体するハシリかもしれないが断言は出来ない。
むろん戦隊でもそんな風潮はたぶん、90年代からあったと思うが、最近はもうくっつき過ぎで逆に弱そう。
先述したハリケンジャーの天雷旋風神(旋風神、轟雷神、天空神がついに共闘して合体、という盛り上がりはあった)も巨大すぎてろくに動けず、胸に取り付けた扇風機で扇ぐと敵がなんか勝手に爆発して倒れてくれる描写。 設定上は空前絶後のエネルギー波を叩きつけているらしいのだが。


特命戦隊ゴーバスターズでの巨大戦はかなり「おおっ!!」ってなったんだけどな。
またダブダブでモタモタな感じに戻っちゃったか。
いやゴーバスターズでも必殺技はあまり決まった感じがなかったような記憶も。

というか獣電戦隊キョウリュウジャーの巨大ロボットは、どういうわけか最初から覚えられないという。
最初はキョウリュウジンなのかな、デザインみると単純に、明確に、わかりやすくを目指しているようだが結果はゴチャゴチャ。
かなり早い段階からバリエーション展開もやってたような覚えもあり、よりイメージが定まらない原因にもなってるかも。
つか武装デザインがぐらついてるんだよね、過去の戦隊ロボと比べても。
取り付け方が甘くて、それは「強そうに見えない」ってことにならないか子供の目からみても。

わたくしロボットアニメ好きけどロボットにうるさいほうではない。 それでも一言二言でてしまう。
獣電戦隊キョウリュウジャー録画を観てて今、最終局面みたいだけど、巨大ロボットは五体だっけ、どんな登場か思い出せないのもいるし、どれがなんだっけとなる。
ガオレンジャーなどパワーアニマル商法という、一体千円から二千円はするものを大量に売りつける商売はどうかと思ったりしたが、それでもそれらが合体した巨大ロボットは明確な個性があったもの。 ガオマッスルとかどーみてもパワー系だし・・あと最初のロボは飛べない、という意外な弱点は特捜戦隊デカレンジャーにも引き継がれていたが、今はどうなんだろ。

玩具を売る、という究極目的は別にいいし、文句はないのだが。
やるならもっとコンセプトを明確にしてキャラクターの描き分けくらいちゃんとしてくれとか、安定感のある玩具を開発してみればと。
以前ガオポーラーだっけ、中古の玩具を手にとってガチャガチャと変形させてみたけど、百獣戦隊ガオレンジャーぐらいならまだ、どこをどーすれば変形完了できるかわかるし、ガオマッスルの腕だというのも番組観たことある子供なら一発で思いだすだろうが。
今の戦隊ロボはどうかな〜。
先に言ったようにドリルなど武器類の取り付けも弱々しい感じに思えるんだけど、凝った変形を求めた結果、にしては変形前も後も中途半端な気がする。

なんか愚痴っぽくなってきたのでロボの話はここまで。

重要アイテムのガブリボルバーはデザインとかシリンダーアクションはカッコいいが、獣電池のセットアップが劇中、スゴいもたつきを見せましたね。
獣電池は仮面ライダーシリーズのガイアメモリやメダルのような、コレクションアイテムという役割なのかな。
それにしてもセットに手間取るというのは・・バンダイの開発陣がしくじった、とみなして良さげ。
とくにミニティラだっけ・・口を開けて獣電池をそっとセット、ならみっつの獣電池コンボだったらそれを三回繰り返しするのか。
あとはガブリボルバーに関してはまあさすがに強度の問題があって、普通にリボルバーとしてシリンダー装填できなかったんだろうね、近年の戦隊玩具はほとんどプラスティック製ときくし。 なんかネットで聞いたんだけど、救急戦隊ゴーゴーファイブのころからすでにそうなって久しいとか言ってたので、もう二十年以上戦隊玩具はプラスティック製、そんな感じなんでしょね。
メタル部品とか導入してたら生産が追いつかないのは明らかなんで、それでガブリボルバーも装填に手間取り、しかも獣電池二本だけになったのでわ。

とまあいろいろ難点はあるけど、まあ基本的に楽しいからいいか。
なんつても東映のヒーロー番組は、ある意味もっともドラマとして王道というか、文芸、設定など下準備を存分にして撮影しまくり、とことんカットして無駄を省いた尺で、これは自分の勝手な想像だが、映画を撮る人材の下積み時代として一番効果的なところなんじゃないか。
ボウケンジャー以降は35ミリ映画カメラ使ってるし、さらにシンケンジャーからだっけ、撮影機材にREDシステムを採用して、これはつまりこれまでどおりの劇映画に使われる機材をデジタルシネマカメラでも流用できるってこと?
日本の人材育成には欠かせない番組みたいな印象がある。

そんな感じで、キョウリュウジャーの話でした。

さすがにテレビドラマを毎週チェックする気力はもうないんで、HDD録画という便利なものがあって助かった。


 ※全話観終わってから追伸

いやラストはあんがいうまくまとまりましたね。
ドゴルドとアイガロン、人を殺めたこともある敵ふたりの物語が、ちゃんと決着とか意外でした。
まあ一億年とゆー、壮大過ぎる話は小さくなってるけど、まあいいや。
贅沢言えばきりないし。

いろいろ無駄話もあったけど、終わりよければ全てよし、ということで。


●仮面ライダードライブ

全話放送が終わってるようなので、録りためたのを視聴。
いま28話くらい。

ストーリー的なとこは「面白い」の一言で片付けてよかろ。
主役の人は最初もったりしてるのは東映特撮の恒例で、しばらくすると光ってくるのもいっしょ。 薄い顔だなー思ってたけど、今じゃ昭和ヒーローみたいな貫禄も出てきた。
ヒロインは美人でスタイルがいいが、誰の責任なんだろスタイリストかなメイクかな・・机上のデザインに固執するのか、女優さんの素材を活かしきれないのも東映特撮のパターンで、でもミニスカ婦警から私服になるとかなりよい感じ。 敵の軍団ロイミュードは「なんであんなミョーなロボットを開発したんだ」という疑問はさておいて、まあ魅力的かな。
あと新フォーム展開が早くてどんだけ玩具を売りたいんだというウザさがあるのは困りもの。
このへん書きはじめるとキリがない。

じゃあ先述した新フォーム展開などに絞って、変身アイテムやギミックなどを語ろうかと。

自動車に乗るライダーってもうライダーじゃないやん、というツッコミはしません、そこ論点じゃない気がするから。
ただモータリゼーションがライダー化って仮面ライダーアクセルみたいジャマイカ、とは誰でも思うようで、じっさい画像検索するとアクセルとドライブのツーショットがあったりして、製作側も意識はしている模様。 色も赤だしね。
CMなどで遠目には観てたけど、じっさい仮面ライダードライブを視聴して「おおっ」と思ったのはフェイスマスク。
なるほどヘッドランプのレンズになってるのか〜凝ったデザインでなかなか。
ただ、たすき掛けにしているタイヤってそんなに面白いかな、というのが正直なところ。

奇抜ではあるが、そんなデザインの怪人はいくつかあった気がするし、タイヤの戦力って何よ・・という感じで。
じっさいタイヤ交換で戦うが、まあスパイクタイヤは実在するがスパイクを飛ばすってなんかな〜って思うし、炎のタイヤに関しては市販してませんから、そんなんはサーカスなど一部の見世物にしかないから。 またダンプカーだったか忘れたが、いかな車にもドリルはつきません。 ベガスのルーレットは観ていて楽しいが、ラスベガスなんてタイヤあったかな、あったとして子供が知ってるのかなという疑問。 あとはパトカーのタイヤが牢獄とか、それはパトカーの機能ですらなく警察の技やん、タイヤと無関係な気がするし。 そんなこんなでタイヤのアイデアが中途半端だぞ。
つかタイヤの能力はやっぱムリがある。
既存の、見慣れて親しめるものをヒーロー化は非常に良いことなんだけど、自動車をモチーフにするならもっと考えようよ、と素直に楽しめない。
タイヤもトライドロンのタイヤが幽体離脱した感じでなんかなー、存在感が薄い。
まあ浮き輪などを使って子供がナリキリ可能なのは高く評価したい。


新フォームは基本のスピードからワイルドに、そしてテクニック、デッドヒート、フォーミュラと矢継ぎ早に出てきた。
なんだけどぶっちゃけ、別人にしか見えないんですが・・。
ベルトとブレスが共通な別ライダーみたいで、コレはなんでだろうね。
センスの問題かな・・ウルトラマンティガから流行ったんだっけフォームチェンジは。 ダイナもガイアもけっこう外観かわったりしたが、別人という印象はない。
仮面ライダードライブのばあい、別人っぽいことは気にしないと自分に言い聞かせることとして・・そう思えばデザインはいい。
が、例えばワイルドは極端なパワータイプといいつつ、とくに力自慢シーンは強調せずに技もスピードが使いそうなクルクル技だったし、すぐにテクニックが登場してあとは噛ませっぽく。 
テクニックの活躍はもっと少ない感じだし、デッドヒートなんてハート様と渡り合える究極形態と思わせておいて、次から普通。 獣拳戦隊ゲキレンジャーの過激気みたいなものを想像してたらガッカリしてしまった。
そしていま、28話まで観ている段階で最新のフォーミュラは、なんか設定が気になる。
仮面ライダー555のアクセルフォームや仮面ライダーカブトのクロックアップに匹敵するスピード、と考えなくてはツジツマがあわない描写があったんですけど。
ま、いいか。

またミニカーが駆けつけてくるっていう炎神戦隊ゴーオンジャーみたいなのもなんかね、仮面ライダーカブトのゼクターみたいな雰囲気を狙って仮面ライダー電王の電車みたいに空間に線路ならぬハイウェイが現れるゆう効果を狙っているようだが、このミニカーが仮面ライダーW以降の、コレクションアイテムになってるのが、さすがに無理ありすぎ。
営業上、不可避な選択だったんだろうけど、あまり魅力がないような。
つかシフトカー発射は戦隊ヒーローでやるべきことで、仮面ライダーでやるって、住み分けとか大丈夫か。
ハンドル剣やドア銃はわりといいというか及第点的な。
ゴーオンジャーのマンタンガンとの差別化ができてる点で。


ベルトは電光掲示板っぽくいろんな表示ができて、シートベルト要素もあって悪くないが、シフトカーは腕のブレスにセットか、なーんかそこで引っかかる。
2号ライダーのマッハはベルト&シグナルバイクで完結してるのに、ドライブはもっとまとまらなかったのかなーと、観るたびに思ってしまう。
シフトカー自体も、スイッチの役目とか兼ねてるんで洗練されず、少なくとも写真やCMで観ても自動車、ミニカーとしての魅力がない。
おまけにバトルとかみても何やってんだ的に盛り上がらない。 
どういうことかというと。

ドライブ以前からの課題でして、戦闘中いろいろ操作してるけど、観ててそんな楽しめないいうか。
なんつか仮面ライダーオーズ/OOOあたりからか、よく覚えていないが、バトルの「シフトアップ」がよくわからない。 戦隊物にも言えるんだけど、最近の風潮。
ストーリーが進むごとに敵もヒーローも強くなるんだけど、それ以前に基本的な大技の出し方すらピンと来ないことが多くなってる。
オーズの場合はメダルの個数だっけ? 多いほど大技とか? でも新たな力を探求する感じは楽しかった記憶がある。
龍騎は単純、ファイナルベントカードなど強いカードをここイチバンの場面で引けばいい。
ファイズの必殺技って携帯電話のエンターキーを押すだけでエクシードチャージなんだよな、これまた簡単だが劇場版のサイガ戦はスゲえ盛り上がった。
フォーゼに関してはそもそもダサいのが売りなんで、ベルト自体もデカくてダサいし、何をしても許される雰囲気だったので良いとして。
鎧武の戦極ドライバーは果物ナイフを入れる回数が二回、三回で大技、だっけ・・その法則もまたよくわからない。 何かを消費するんだっけ、そんなに手間じゃないのだから、最初から三回スイッチすればいいのだろうが、劇中は出し惜しみする感じが。

余談ながら仮面ライダー555(ファイズ)の必殺技「クリムゾンスマッシュ」も最初はいちど放つと体力60%消費、だっけ・・設定上の制約があったが、後にアクセルフォーム状態から何発でも打てるように。 いい加減だよな〜。
でもファイズは強さの「段階」はよっく伝わってきて、必殺技をアクセルフォームで放てばより強く、そして最終的にブラスターフォームの砲撃か斬撃が最強なんだなという感じ。
この「段階」がドライブではサッパリで。


今回のドライブは、何をすると大技なんだっけ。
シフトカーをシフトする回数だっけ、ベルトのスイッチだっけ。 何をどうすると強いんだ。
でもって今、イチバン強い技ってなんだっけ、トレーラー砲だっけ・・そもそも基本的な大技ってあったっけ。
どーも観ていてパッとしないんです。
複雑化についていけないとかそーゆー話じゃなくて、その操作はヒーロー物として、バトル物として、あるいは玩具として楽しいんですか? ということ。

でも、ここ数年バンダイのヒーローアイテムはちゃんと業績あげてるっぽいしな・・子供はチョロい、ってことかな。
他のカードゲームアニメ、玩具アニメも複雑化が進行しているのかな、だとするとこの進化は正しい、ということなのだが。
そいやディスクウォーズアベンジャーズってどんな玩具だったっけ・・と要らんことを考えてしまった。

話をドライブにもどして。
気になる点として、雑魚怪人を車で轢き放題ってどうかな。
一人か二人、それで倒しているし。
子供が真似したらどうする・・って真似しねえか、したくてもできないし。

というわけで、ドライブの変身アイテムに関しては、どーしても楽しめないというか、面倒な感じ。
つうかセンスの問題かな・・仮面ライダーWのガイアメモリはけっこーセンス良かったんだよな、見た目デカくてダサいけど。 組み合わせるメモリがメタルとかトリガーとかルナとか能力に妙な説得力があって、それに対して、シフトカーはという感じが。
なんだかんだでガイアメモリやメダルには感動があった。


やっぱストーリーを楽しむ番組なのかな、仮面ライダーは。
詳しい代案はないけどさ、コレクションアイテムはシフトカー以外のもの、考案できないもんかね。
ライダー変身に関しては、未来警察ウラシマンみたいに自動車の設備から変身、射出すれば簡単でいいような気がする。 車から降りて活動しているときはプラットフォーム的な簡単装備で、トライドロンが駆けつけるまでピーンチ! 的な。
あ、それじゃ玩具が売れないか・・難しいもんだな。

いろいろ愚痴ったけど、先述したとおりストーリーを楽しむ方向で視聴していきます。
なかなか面白いです。

 以上。



●劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー

劇場版仮面ライダーか・・・最後に劇場に観に行ったのは仮面ライダー響鬼「響鬼と7人の戦鬼」で、かなりガッカリな思い出がある。
よって仮に劇場版を観るにしてもDVDレンタル、というのが常套手段になって久しい。

むろん今回もDVDレンタルなんだけど、録りためたテレビ版のドライブを三十数話まで、つまりじっさいのテレビ放送と劇場版公開のタイミングに合わせてみた。
恒例だが、もうテレビ放送の最中に番宣バンバンやってるんで、良い機会だ。

劇場版はね、仮面ライダーアギト、仮面ライダー龍騎でけっこー当たりクジを引いて、むろん本格的な映画としては予算もスケジュールも足りてないのだが、満足度は立派なもの。
そして次の仮面ライダー555(ファイズ)がむっちゃ面白かったけど、その次の仮面ライダー剣(ブレイド)は観ていないんですわ。 ブレイドはテレビ放送のストーリーがちょい入り込めなかったため、別な物語をわざわざ観に行くほどの気分になれなかった。
そーした消極的な自身の姿勢に反省、次の仮面ライダー響鬼に行ったら学芸会みたいだったでござる、というわけ。
仮面ライダーカブトはかなりあとにiTunesStoreで借りてみたんだっけ、劇場に足を運ぶ必要はないと、やっぱ確信。

仮面ライダードライブですね、そーした「劇場版仮面ライダー」の実情を理解した上で観れば、じゅうぶん楽しめる映画。
もうハリウッド映画と同等の感動とかはムリなのは承知しておく、そもそもサイドストーリー的な展開しかできないのだからそりゃそうだ。
製作費がどうこうではなくて、テレビドラマの補完とか外伝とかアナザーストーリーとかを短期間の脚本執筆だから、納得いく出来にはならない運命。
映像的なことを言えば、逆説的かもだが、テレビ版がもうREDシステムを採用して一流の機材になったので、劇場版でのスペシャル感は少なくなった。
仮にテレビ版が4k、劇場版が8kとか差別化しても基本的な絵は同じだろうから、そこは仕方ないね、むしろテレビドラマの進歩を喜ぶべき。
ストーリーもつまみ食い的なのはもうしょーがない。
例えばロイミュード幹部三人の出番が一瞬とか、そういう感じにならざるをえないのは他のシリーズ作品と同じわけで、ぜんぶの要素を回収できるはずもなし。
じゅーぶん語る余裕のあるオリジナルに対して、劇場版は何かを切り捨てている。

いちおう劇場版のスペシャル変身とかも用意されているのが常なので、それで納得するべき。
スゲえ大技も登場するよーっていう見どころもあるんだけど、例えばテレビ放送でも仮面ライダーオーズ/OOOの最終回なんか、かなりスゴい大技とか出してきたから、そこでも劇場版の「売り」が薄れているっぽい。
でもって驚いたのが仮面ライダーゴーストが、もう登場しているとゆう。
いま、仮面ライダーって10月で終わって始まるんだよな確か。 8月のドライブ劇場版でもう、基本的な設定や造形が完成してるのか・・・二ヶ月も前に・・とビックリ。
にしても相変わらずやかましかったなーゴーストの技ww
コレはもう、バンダイボイスとでも名付けようか、とにかく何か動作するたびに電子ボイスが喚きまくり。
まるで仮面ライダーウィザードみたいだった。
しかもお話的に、まったくもって何の脈略もなく、顔見せだけの目的で現れて消えるという、「なんだったんだー」と二度ビックリ。
二ヶ月も早くゴーストを観られるのはこの劇場版だけ・・かどうかは知らんが、それなりに客引き要素なんだろうね。
ゴーストはまあ、さておいて。

ドライブの劇場版でした。
技のリッチ化とでも名付けようか、ややこしい儀式は相変わらずというか、本来がそうだから劇場版もそうなるわけだが、ドライブの新技も騒がしい。
そうなると普通の、渾身ボディブローとか、最大半径のアッパーカットとか、システムとは無関係の技が逆に光ってくるという。
最大半径の、と言ったがほんとに地面スレスレでした、アレは良い。

あとテレビで散々宣伝されている、ディストピアみたいな未来像だけど、アレは小出しにした映像情報がほぼ全て、映画の中でそれ以上の描写はなかったのが残念。
どんでん返しもいくつかあるが、従来作品を観ているキッズなら予測可能な範囲内。
腕が2本あるショベルカーというか解体工事の重機みたいなのはじっさいにあるんですかね、面白いな。
左右に「肩」が動いて手首が回転するならば、かなーりロボットに近づいた感じ? 劇中ではさらに一段変形して半端なロボット感を出していて、アクションはCGだった。

先にテレビ録画を視聴したさいに、仮面ライダードライブのたすき掛けタイヤはトライドロンのタイヤが幽体離脱みたいに分離して面白くないと言ったが、代案がある。
そもそもCGを無思慮にベッタリ使ってるからそうなるのであって、タイヤがあんなに自由に空中を動き回るのがおかしい。 ミニチュアを使えとまでは言わないが、タイヤは横にボシュっと射出され、着地したタイヤが白煙あげながら高速回転をはじめて地面を勢いよく走りだす、トライドロン側のホイールにはムクムクと新しいタイヤが生えてくる、という描写にすべきだったと、固く信じている。
むろんその演出だと時間がかかり、このままだとムリなのだが、そこはタイヤ交換の頻度を減らせばすむ話。
これは東映の問題ではなく、バンダイの問題だと思う。 バンダイが変身演出をなるべく東映に任せておけば、しぜんとそーなるはず・・と思いたい。

ともあれ普通に、けっこう楽しんだ次第。


●烈車戦隊トッキュウジャー

ある意味、ついに来たかという感じの列車戦隊。
それにしても最近、ネーミングがストレートですな、そういう方針なんだろうけど、いいのかなと思う。

秘密戦隊ゴレンジャーから電撃戦隊チェンジマンまで再放送、ビデオ等でかなり観たということは置いておいて、自分は星獣戦隊ギンガマンから入ったので戦隊には詳しくないとも言える。 いや二十年近く観ているので逆に詳しいほうなのか・・。
90年代の大部分を知らないため、列車をモチーフにした戦力があったのかどうか。

まず、救急戦隊ゴーゴーファイブだよね列車といえば。
ゴーゴーファイブは救急活動をモチーフにした戦隊なんだけど、緊急移動にはなぜか列車を使用していた。 その名もゴーライナーといい、99マシンを内蔵するためにかなり巨大だった。
オープニングで新幹線より速く走ってるのがコレで、しかもいつか空を飛ぶこともそこで示唆している。
コイツがやがて巨大ロボットに合体。
グランドライナーとなるのだが、まー強そうでしたね、デカいし、両腕からのガトリング、ミサイル一斉発射が強烈で。
この時点で東映特撮は電車にかなり入れ込んでいることがわかる。

次に出たのが魔法戦隊マジレンジャーのトラベリオンだっけ、蒸気機関車がモチーフなんで頭から煙ふいているスゲえデザインでしたが。
それはそれで魅力でしたね、鉄の重量感から、そうとう頼もしい印象がある。
あとは有名な仮面ライダー電王。
今回の烈車戦隊トッキュウジャーと近いのはこっちで、むしろ仮面ライダーと戦隊、両方のネタを交換するという公式の儀式みたいな図式。
なんつても電王の列車戦はかなり良かったから、それを十年・・ほどでもないがかなり時間経過して技術の蓄積がある今、自由度の高い戦隊で再現するのは意義がある。

そんなこんなで楽しめる烈車戦隊トッキュウジャーだが、ふたつほど不安点が。
ひとつは主人公、ライトのキャラクターで、まあONE PIECEのルフィみたいな造形です。 精神的な構造が。
「俺達の進路をお前が決めるな」的な。
でもなんか、いまひとつなんだよなー、同じようにルフィっぽい造形だと海賊戦隊ゴーカイジャーのキャプテン・マーベラスがいるが、ライトにはマーベラスのような魅力がない。
マーベラスはコイツ自由だよなーという良さがあった。 自由と身勝手は紙一重なんだけど、マベちゃんならどっちでもいいよという。
ライトだと、単に身勝手に思えなくもないみたいな・・コレはたぶん、マーベラスが海賊なのに対しライトは『そうではない』という立場なためではないかと推測。 簡単です。
でもまあいいか。
「少年のような大人」という旧い表現でまとめて良さげ。
それと、烈車戦隊トッキュウジャーは力の根源が「イマジネーション」とここでも意図的に仮面ライダー電王と重ねているのだが。
なんかそれって危険じゃね? 具体的になにがどうとは言えないというか、予感的なものなんだけど。

うーん、イマジネーション、想像力さえあれば勝てる! という思想がね、なんかね。 なんだろうね。
例えばそれって脆くね? とか、じゃあ想像力、イマジネーションのない大人たちはダメ人間なんですか、ダメだから上から目線で蔑むのか、それとも可哀想な人達・・って憐れむのか、配慮するのかみたいな、扱いが難しい話の予感。 逆にイマジネーションが強さになるなら怖くね? という感じもある。
でもストーリー的には不安がないというか、最近のアニメ、ドラマは良く出来ているので、後半くらいからその危険性を語る脚本であろうと思っている。
というかすでに十四話くらい観ているが、夢ばかりの物語ではないこと、この段階で確認できる。
ライトのダメさ加減もちゃんとしっかり映す方針みたい。

戦隊として、電車列車の良さを引き出しているが、スーツはアレですな。
顔が線路でボディが路線図・・まあいいか。
デザインじゃないよそれは、というレベルだが、実在の列車をモチーフにしたくてもなんか、大人の都合なんでしょうね、でも結果論としてひと目で「あ、トッキュウジャーだ」とわかるのは便利だ。 まあレジェンド大戦とかみるとケッコー戦隊って八割以上見分けがつくんだけど。
あと近年のやたらうるさい電子ボイスだけど、トッキュウジャーだと実在する電車アナウンスなんで違和感がまったくないのがスゴい。
敵もなんか魅力でしたね、第二話だっけ、チェーンシャドーが怖すぎて笑えるし。
届けに来たぞ棺桶を〜♪ ってテレビ観てる良い子のみんなが泣きだすぞ。
幹部だとイケメン武将と人の目から見てどー考えてもブサイクな令嬢とか、なんか惹きつけられる。
また戦闘では、トッキュウジャーが変身するときはちゃんと待っているんだよね白線の内側で。
誰もが疑問に思っている「どっちが内側なんだ」とか言っちゃってるし。

オープニングも小気味よくて良いのだが、何かに似てると思ったらソウルエッジのオープニングですね。
カットの細かさが珍しく良い方向で、近年(ここ三十年くらい)の新しいヒーロー像として「弱いところも見せる」というのをやってます。 メンバーの誰かしらがOPでよろけたりコケるという。
逆にいえば70年代まではヒーローの強いところ、カッコいいところしか見せない傾向があったわけ。

ストーリーはあんがい、魅せますね。
列車で放浪しているという、基本は電王とおなじものなんだが、思いのほか楽しませてくれる。
余談だが電王とか銀河鉄道999とか、ちゃんとした食堂車があるのに、トッキュウジャーだと駅弁に妙なコダワリをみせている。
記憶のないメンバーの結束力とか意外にもホロリとなる場面もあった。

とゆわけで、CMなどでのイメージ、列車の戦隊なんて面白いのか? という危惧をよそに、いい感じです。
今後がいろいろ楽しみだ。


●우주전함 거북선

宇宙戦艦亀船と読みます。
以前から観たかったコンテンツですが、ぜったい日本の配給では扱わない類のものなんで、違法と知りつつYouTubeで視聴。
良い子は真似しないように。

さてどんなアニメかというと・・タイトル通り韓国アニメで、1979年というから日本人が想像する以上に旧い作品。
日本の1979年アニメを想い浮かべると大きく予想を外れる。
よく韓国は日本より二十年遅れている、というが、それがうまく当てはまる一例みたいな。
またSFアニメなんだけど、冒頭で知ったがテコンVのシリーズでした。
お話を解説したいが韓国語で字幕もないため、ぶっちゃけサッパリ。
まあ観た感じで大雑把にいうと、荒廃した世界が描かれてそこから宇宙戦艦亀船が人類の希望を一身に背負い宇宙へ。 なんかイスカンダル的な星へ行ってスターシャ的な王女と出会い、コスモクリーナー的なものを受け取る・・これはなかったかな、途中で悪の軍団と戦うという。
次から次へと「宇宙の罠」がという盛り上げ方もまあまあ良い。
取ってつけたようなテコンVの出番も、まー許せる範囲。

全体的に、松本零士作品のパクリだが先述したように韓国で1979年は感覚的に日本より旧く、そして旧いほうがクオリティは高い不思議。
オープニングの映像がちゃんと動いているだけでも1984年のスペースガンダムVよりかなり上等なので、韓国アニメを見慣れない人はそこ、見誤らないように。
ゆうてもやっぱり作画崩壊して酷いんですけどね。
作画は酷くとも以後の韓国アニメと比べてもパクリ加減はそこまで酷くない。 かなり自分流にアレンジしていて、こなれている。
あいやパクリはあるし、むしろパクリだらけなんですが、他の作品みたいにダイターン3のトッポがそのまんまのデザインで登場、みたいな事故? はそんなにない。
だいたい世界中の国々でアニメは作られるが、凝ったSF設定をふんだんに思いつく日本のアニメは突出していたほうで、そのジャンルに挑戦しようとした韓国はアジアでは進んでいたアニメ生産国だと思われる。 繰り返すが80年代に入ってからの劣化が酷いけど。
まあエンターテイメント性あって楽しめるレベルではある宇宙戦艦亀船は。

あと日本でもね、「宇宙戦艦ヤマト復活篇」という、コレは酷い!というのがあるからね〜。
今どきの日本でアレかよ! と皆が驚愕した。
韓国アニメを笑っている場合ではないんである。
B級専門の製作者によるヤマトパクリ低予算アニメではなく、日本の本家が松本零士先生から作品を公式に譲り受けて(すったもんだあったらしいが)作った復活編のほうが、よりタチ悪い。

そうそう、宇宙戦艦亀船は宇宙戦艦ヤマトのパクリ作品なんです。
そのへんをちょいと解説してみようと。

そもそもヤマトとはなんなのか、民族学的な意義、歴史的な考察、哲学的な意味、いろいろあるけど・・いちばんでかいのは「日本でもっとも有名な軍艦」ということ。
戦艦大和は日本民族であれば子供でも知っている、そこが重要。
じゃあ韓国でもっとも有名な軍艦は・・となると、亀船となる次第。
亀船とはなんぞや。
亀甲船とも言われるが、豊臣秀吉が朝鮮出兵したさい、それに対抗した朝鮮軍。 そこで活躍した超高性能戦艦・・と少数の韓国人は信じている有名な船。
超高性能戦艦はさすがにないだろうが、実在したと思っている韓国人は多く、名前だけでも知っている韓国人はさらに多いと思う。
ほとんど文献にしか登場しない船で、残っている図案も後に文献を頼りに描いたと思われ、実在したとしても特殊な運用かと。

どんな船かというと、上面を装甲で覆い尽くし、槍のようなものがびっしり立っているので敵兵は取り付けず、先頭に龍の頭がついていて前方と側面に砲列が備わり、周囲の船を攻撃できたという。 上面には狭い通路しかないのでおそらく帆船ではなく、ガレー船みたいな感じではないかと。
何度も言うが、文献にしか登場しない船で、わかっていることも少ない。
ここに韓国人の愛国心が上乗せされることで、話が肥大化してゆく。

上面の装甲は鉄板だったかもしれない、日本軍の砲撃など跳ね返したかもしれない・・。
全方位に取り付けられた大砲により、無敵の攻撃力だったかもしれない・・。
機動力も航行力も世界最高だったかもしれない・・。
そんな妄想がつきまとう、幻の軍艦なのです。
じっさいにそうした想像を形にした例もあるようで、再現模型、あるいは実物大もいくつか作ったという話をきく。
だがそれらは転覆したりまともに航行できなかったりして「全性能最高」という夢はムリっぽいとさすがの韓国人も思ったようだ。
積載量の配分とゆーもんがあるんで重装甲なら積載艦砲は少なめ、あるいは小口径に・・逆に大口径の砲なら鉄の装甲はムリ、また重量がかさむなら高機動はムリ、機動力重視すれば直線でのスピードが出ないなど、アレを欲張ればコッチを切り捨てるのが通例で、どれかひとつに特化するしかないのが普通な考え方。 ぜんぶいいとこ取りはちょっとね。


ついでに言うと韓国最大の英雄、李舜臣(イ・スンシン)が亀船を考案したみたいな妄想も付属する。
このアニメ、宇宙戦艦亀船でも李舜臣のイメージ映像みたいのが登場していて、たぶん「我々は戦う、偉大なる李舜臣のように・・」とかそんなシーンではないかと。 わかんないけど。

とまあそんなわけで、日本での戦艦三笠や戦艦大和的な、人気の艦船が韓国だと亀船なわけ。
でもなんで、そうなるのか、秀吉の朝鮮出兵なんて古すぎね?
他にはないのか?という件。

なんかまあ、歴史みても李氏朝鮮でもとくに目立った海軍行動はないし、大韓帝国でもどんな船があったかさえ知られず、日本による韓国併合時代であれば日本の艦船がすなわち韓国の艦船であり、同じように併合されていた台湾でも当時の日本艦船が台湾の艦船でもあるということになるのだが・・・。
韓国の場合、本人たちがそれを強く否定している。
終戦後、急に朝鮮だけが「我々は日本に侵略されていた!」と訴えだした。
一説によると悪意はなく、賠償金狙いだっただけ、とも言われるが・・戦中から朝鮮人だけが謀反気あった、という話も。
このへんには朝鮮人特有の小中華思想が絡んでいると思われ、考えだすとややこしいのでまあ省略。
とにかく朝鮮人は日本の一部であったことを認めない。
やがて朝鮮がふたつに割れ、韓国が誕生したがその気質は同じまま。

だから戦艦大和は歴史的に台湾の船でもあるが、韓国の船ではないという変な形に。
結果的に韓国には、亀船しか目立った船がない。
たぶん李舜臣将軍がらみであり、李舜臣といえば日本に勝った英雄! みたいな(間違ってはいないが)イメージがあるため、亀船も便乗している感じか。

だから宇宙戦艦ヤマトをパクった作品が宇宙戦艦亀船なわけで。
でもたぶん、現在の韓国人が聞いたら爆笑するタイトル。 亀船の知識がある日本人でも同じことだ。
まあでもいいと思うよ、各国で自慢の艦船を使って宇宙戦艦ヤマトをパクればいいんです、宇宙戦艦ビスマルクとか宇宙戦艦ヴィクトリーとか宇宙戦艦・・・サラミス海戦の旗艦は古代すぎて知られていないんだっけ? そんな感じ。

宇宙戦艦亀船は内容的にわりとマトモなんで、スペースガンダムVみたいにハマることはなかった。
単に旧い海外アニメ、という風な。
単眼生命圏の動物たちが目玉がふたつある人類を笑う、というシーンはわりと面白かった。 元は何の話だっけ。
でもB級映画ファンとしては、もっと変な作品のほうが盛り上がる。
ま、そんだけ出来はいいってことかな、作画崩壊はあるし日本アニメなどをパクリまくりなんだけど、作画枚数はけっこう頑張ってるし基礎をパクりつつオリジナリティは保たれているみたいな。
ロボット軍団メカ3とかサンダーAみたいな露骨なパクリではないし、逸脱もしていないほう。
ゆえに印象が薄い。

とまあそんなわけ。

●烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS

トッキュウジャーの劇場版です。
昨今では複数の作品が撮られる傾向があるため、THE MOVIEはもう「夏の興行」とでもよぶべきか。

戦隊&仮面ライダー映画という組み合わせで、以前から戦隊のパートが短いなーという印象はあった。
それでもマジレンジャーまでは確か16ミリフィルムで撮影されていたんで、35ミリフィルムで収録される劇場版はだいぶん、スペシャル感があった。 マジレンジャーのばあいは曽我町子さんが白いけど女王の風格で登場してたしね。
で、烈車戦隊トッキュウジャー。 むろん問題のスペシャル感はかなり目減りしている。
むろんテレビ版がREDデジタルシネマで収録されている現在でも、劇場版ともなれば、さらにいろいろと凝った絵作りができるだろうが、上映時間が短いため満足度は正直低め。
掲げたテーマも消化しきれず・・という。

というわけで、この劇場版に関しては「いつもどおり」な印象です。

それはともあれ、烈車戦隊トッキュウジャーという作品にはかなり驚かされました。
まづタイトルからしてダメダメじゃん、列車戦隊とかトッキュウジャーとかそのまんまかーい、少しのヒネリもないわけ? となる。
そして公開されたビジュアルも脱力系。 フェイスマスクが線路でボディスーツが路線図か・・・みたいな。
ココ数年、リッチなコンテンツと化した戦隊シリーズは獣電戦隊キョウリュウジャーでとてつもなく華やかになり、これ以上ないブレイブな作品となっていたのだが。
なんせキョウリュウジャーはバトルのさい、「聞いて驚け!」ではじまり「荒れるぜ〜、止めてみな!」という派手な演出で戦隊は最終的に十人、コレはスゴい。
いっぽうトッキュウジャーはもはやタイトル詐欺で、各駅停車のような内容であった。
地味なんです。
はじめっから不安要素ばかりでした。

しかし観ていると、こんな面白い戦隊はそうそうないぞ、と。
これほどハマったのはいつ以来であろうか。
先述したように、これまでの戦隊ほど派手ではない、地味〜な話なんだけど。

推測するに、脚本がいいんだろうね、トッキュウジャーは。

なにがどうって、とにかく各エピソードがぐっとくる。
胸がぎゅぎゅっとっとなるような・・・そんな体験、烈車戦隊トッキュウジャーでなんども味わった。
ふだん青春モノとか鼻で笑っている自分がそうなのだから、世間一般の視聴者は滝のように号泣しているのではないだろうか。
大げさな感動を売りにする作品じゃないんですよ、ちょい切ないとかちょい嬉しいとか、そんな感情を呼び起こす、みたいな。
そうした積み重ねで、「いい作品だな・・・」としみじみ思わせるという。
未来戦隊タイムレンジャーと同じで、大切にしたいストーリー。

数ある不安要素は、良い意味で的中しました。
いちばんの不安はライトのキャラクター、あんな自由で子供みたいな男、この先だいじょうぶか、話が破綻しないか・・と思っていたら。
ホント、良い意味で、不安が的中なんですわ。
結論いうとだいじょうぶじゃないし、みんな内心で身勝手なライトに怒り狂っていたし、そんなライトの自信たっぷりな行動が失敗に終わったり・・。
もう「いっぺん思っている諸々をぶっちゃけたろか」という話運びになって、全員でライトをボッコボコにしてたな〜それもよい思い出だ。
そしてなんでこんなに子供っぽいんだ・・というキャラ設定が、そのうちに切ないことになってきて。
観ていて何度も「ああ、この路線は正しかったのか・・列車戦隊だけに」と納得した。
物語の進路正しいのか? 迷走してないか? という危惧を逆手にとられたみたいな。
なんかトッキュウジャーの六人を応援したくなる、そんな感じ。

メインライターの小林靖子さんは、自分的には仮面ライダー龍騎で名を上げたという印象があったが、この世界ではそれ以前から逸材として有名だったそうで。
ネットをはじめたころだっけ龍騎は、いろんな書き込みで小林脚本は絶賛されていましたね。
特撮、アニメなどを観ていて「おおっ?」となるような物語はけっこうな確率で小林靖子さんが関わっていました。
いま思えば未来戦隊タイムレンジャーのメインライターだし、もっと注目すべきだったかも。

とまあ、劇場版は普通におもしろい、くらいだけど。
烈車戦隊トッキュウジャーという作品は安心してオススメできる良作だと、自分では思う次第。


●プロジェクトA子

伝説のバカコンテンツ、プロジェクトA子をニコニコアニメで視聴。
たぶん、YouTubeで無料の観れると思うんだけど、制作が気の毒なのであえて課金。
しかし一話108円の三本で324円か・・・なぜ分割する、一本の劇場版アニメなのに。 じっさい視聴しても別に複数話構成でもないし、みっつに分けた理由が不明。

でもまあ想像すると、あまにりもおバカな内容なんで途中で怒った視聴者のダメージを軽くする目的とか・・。
視聴した最初の段階で怒って、次に進むのをやめれば108円の損失ですむから。
逆に全部観てもらう自信があって、入り口の敷居を低くしたのだろうか。


観るのははじめてだけど、この作品、昔っからけっこう知ってました、知識として。
古本屋で買ったアニメ雑誌を読みまくった時期もあったし。
まず説明すると、いわゆる美少女系で、ハードSF的な要素もあり、贅沢なコンテンツとなっていて、これは当時かなり異例だった。
むろんこうした作品はビデオアニメなど多かったのだが、こんだけ予算つぎ込んで劇場版アニメやらかすとは・・というのが驚きで。
今のアニメ見慣れているとわかんないだろうが、当時はコレでもそーとーなクオリティだったんです。
スーパー美少女系テレビアニメだと例えば「ななこSOS」なんてあったけど、作画はショボかった記憶があり、美少女系でナンセンスギャグであればそれが当然だった。
もしくはその路線で高いクオリティだと、OVA(オリジナルビデオアニメ)という、少ないエピソードで済ませるとか。
ナンセンスギャグでクオリティ高くて長編、などはたぶんなかった。

そんな意味で、プロジェクトA子は驚愕の作品だったわけ。

時期的には1986年か・・かなり面白い立ち位置ですね。
86年は有名な作品だとアリオン、天空の城ラピュタがあり、日本のアニメを変えたと思われる「王立宇宙軍オネアミスの翼」の前年、そうした有名作品ほどには完成度高くないが、要はプロジェクトA子って旧いタイプのいかにも80年代的なアニメの集大成みたいなところがある。
サウンドを聴いているだけでも「ああ80年代だなあ・・」と感慨深い。
基本的に社会に余裕がないと劇場版ギャグアニメって造れないと思うので、そこまた感慨深い。

脚本が雑というか、ウィキペディアによると脚本らしい脚本などない状態で描かれたらしく、それも映像至上主義的な思想なのかも。
まあいま見ても、あるいは当時見たとしてもキャラクターはそんな美少女ではないですね、ギャグ顔だし。
むろん、“美少女系でアクション”自体は当時でも、そして今でもありふれていて、なおかつ今じゃアニメの作画もそうとうに進歩しているんで、つまりプロジェクトA子は現在、それほど価値の無い作品かもしれない。
冷静に分析したばあい、だけど。

そうは言っても日本のアニメを語るならおさえておきたい知識ではある。
ハードSFも取り入れて、贅沢なメカが大量出演していて、女子高生が戦って学校から街まで大破壊、という路線は今だと「キルラキル」がいちばん近いが、その節操のない暴れっぷり、ナンセンス具合は珍しい部類かもしれないし。
ちなみに今、キルラキルを引き合いに出したけどじっさい破壊的な主人公「英子=流子」おバカでベッタリな友達「詩子=マコ」美しいがどこか変なライバル「美子=皐月」という同じ構図の学園モノであり、このころからもうテンプレートが出来ていたのだとわかる。
元ネタは70年代の学園マンガだろうか・・よくわからんが。
ちなみに悪運で大災害、というネタならダーティーペアのほうが上なんですけどね、悪運で惑星ひとつくらい吹っ飛ばせるからダーティーペアは。

余談だが普段からスーパーパワーで歯止めのきかないような英子だが、腕のリストバンドで力を抑えている、という設定をアニメ雑誌で読んだような・・。
劇中、そんな説明はまったくなく、最後までリストバンドつけっぱだった。
破壊力のほどは、空は飛べないがちょっとしたロボット、戦車くらいなら投げ飛ばせるというくらい。
あまり強くてもアクションが成立しないのでそんな感じになったのだろう。
が、「普通の学園生活」は確実に損なわれる。

しかし観てみると、こんな話だったのだと感心した。
宇宙からの侵略とか16年前の隕石落下とか、そーゆー部分がハードSFなんだ〜という。
つかストーリーなんてあったんだ、みたいな。

このころから大量に存在していた美少女系アクションSFギャグアニメ、その頂点だったのではないだろうか。
予算的には。
ともかく観ておいてよかった、なんか知識の空白が埋まった、という感じです。


●宇宙パトロール ルル子

映画じゃないけどここに記す。

ここ十年くらい、アニメが大量にありすぎて困る、つう話をきく。
じっさい年間どんだけ製作されているやら、見当もつかない。
だからアニメなど基本的にチェックしないのだが、コレは例外。

宇宙パトロールルル子、これTRIGGERの作品だってさ、じゃあ観ないと。
TRIGGERは確か天元突破グレンラガンのスタッフから独立したメンバーだっけ・・よくわからんが、キルラキルをみれば勢いのある製作団体であることはわかる。
タイトルのルル子は、たぶんルルルとよんでもらいたいのかと想像。
というのも過去にヴァルヴレイヴという作品があったらしく、ネット書き込みなどで略して「ヴヴヴ」もしくは「VVV」と言っているんで、そんな風に考えられたネーミングなのではないかな、と。

内容は驚くほど低予算。
背景など加工写真使うことも多く、もしくは背景などないシーンも。
時間も八分くらいか、短い。
しかしそこにはやはり、美少女、暑苦しいオヤジ、行き過ぎた正義、無思慮な悪党ども、スーパー兵器など、みんなが大好きな要素が詰まっている。
先に感想かいた「プロジェクトA子」より、いろいろ充実しているわけだ。
まあ、あの時代から30年経ったわけで、もう怪力少女だけでは物足りないのでそりゃそうだ。

いまんとこHULUで八話くらいかな、観ているけどなかなか楽しい。
なにより気軽なのがいい。
さすがはTRIGGERといったところ。

ところで荻窪ってどこ?
はじめて聞く・・というほどではないが馴染みない地名です。


●ブレイド3

午後のロードショーを録画していたのを視聴。
二作目も同じく午後ロードで観たんだっけ、ちょい作風が違っていた気がするが、詳細は覚えていない。

まあ流して観る感じで、深くは知らないんだけど好きなシリーズ。
なんつてもウェズリー・スナイプスの中二病が爆発している、というだけで見応えあり。

今回は、前二作とは違う路線なのかな? ファミリアというヴァンパイアに協力する人間が手強いという話。
ヴァンパイア狩っても証拠すら残らないが、ファミリアが殉死覚悟で挑んできたら厄介だから。
なおかつ古代から蘇った最初のヴァンパイア、中世ではドラキュラと言われていて現代ではドレイクだっけ・・が登場。
なんとなくローマ顔というか、近年こんな風格の俳優さんけっこういるよね、彫像みたいに微動すらしない圧倒力がある感じ。
今どきの俳優スクールでは何を教えているのだろう、いい人材が増えたみたい。
今どきゆうても2004年の映画だけど。

同じ頃のキアヌ・リーブス主演「コンスタンティン」とは違う方向性で、あちらではハイテクも程々にした便利兵器を使っていて、例えば十字架銃とかが代表、骨董屋で仕入れるみたいなニュアンスの道具類は伝統的な異形の倒し方を合理化しているが、近代化はそこそこ、というバランスだった。 いっぽうブレイドシリーズでは躊躇なくハイテク化するので面白い。
どっちがではなく、どっちもいい。 映画のスタイルということだから。
ブレイドだとヴァンパイアの弱点、ニンニクをスプレー兵器にしたり、紫外線を発する銃弾とかビームとか平気で開発する。 銀の弾丸、杭など射出装置から撃ちまくり、手裏剣からブーメランまで銀メッキしているようで、これがシリーズの魅力になっている。

今回は助っ人としてハンニバルというハンターみたいなのが登場、コイツもブレイドも態度がでかくて掛け合いが良い。
つかハンニバルの拷問シーンとかスゲえ楽しいし。 ボコボコにされてるのに口が減らないという。
全体的にブレイドの悲壮さはおさえた感じで、かように楽しい、けっこう笑って観れる作品になってるっぽい。
日陰に追いやられ、変な弱点ばかり付属してなおかつ、人を喰らって生きるしかないヴァンパイアの悲劇は考えない方向で。

ちな最初のカーチェイスとかはあまり印象に残ってない。
飯食いながら観てたせいもあるが、この頃のカーチェイスはちょこまかしてあまり面白くない、というイメージがあるため、気合入れて見なかった。
ブレイドが車を降りてからよいしょっと、みたいな感じで姿勢を正して視聴した次第。
この印象は007シリーズが原因かと。

余談だけどハイテクってなんかまだ、黎明期なんだなーという一面も垣間見た。
例えばノートパソコンだと小さな動画でさえカクカクだったのだな〜ゆうのがブレイド3で確認できて。 PalmOSであれWindowsMobileであれ、PDAなどのモバイル機器はろくなこと出来なかったことも思いだす。 この頃だとフラッシュメモリ類の価格が急に安くなる直前だっけ、だとするとモバイル機器のメモリは256メガあればいいほう、iPodはマイクロドライブ(要はコンパクトフラッシュカード型のハードディスク)を使うため数ギガを確保できたが、アップル社は大量発注とゆー手段で価格を抑えられただけで、通常のモバイルはまだメガ単位だった気が。
仮にモバイル機器のカードスロットに電話回線カード入れても通信速度は遅いし通信料金は高いし処理速度も遅いしメモリも少ないんで何もできない。
むろん町中に無線LANなど珍しい方で当てにはできないし、対応するカードも入れないと。
容量不足も外部メモリで解決できて、多くのモバイル機器は確かCFスロットとその他SDカード、スマートメディアなど薄いヤツ、ふたつのスロットを備えていたけど先ほど言ったようにまだフラッシュメモリは高く、小さい方のカードスロットではあまり解決になりそうにないし、じゃあCFスロットを使おうかと思っても機能性のある(電話回線カードとか)はたいがいコンパクトフラッシュカード型なんでふさがっているみたいな。 逆に容量を稼ごうとしてマイクロドライブをスロットに挿しているばあい、とうぜん無線LANカードなど入れられない、CFスロットがふたつない限り。


この頃の映画みると実に様々な場面でサクサクと役立っているようだが、アレ実現するにはそうとう出費が必要なわけ。
PDAではなくスマートフォンなら電話を内蔵しているが高かったような・・。
ま、映画ではそれなりに強大な組織が運用、という劇中設定になってるのでムリはないけど。
そう考えるとわりとデータ通信しほうだい、アプリも揃ってアレコレできる現在も黎明期なのかも・・と思ったりする。
自分が所有するiPhone4sでさえ6年遅れの機種なれど、GPS内蔵してカメラもちょっとした性能、でもって何十ものアプリが入る容量、とりまHD動画がコマ落ちせず動く処理速度があり、とーぜん現行のiPhone6シリーズ、Android端末はもっとスゴい。 これらはブレイド3が公開されたという2004年に比べれば夢のような端末なんだけど、今から十年後にはやっぱり「黎明期だなあ・・」となるのだろうか。
なんか攻殻機動隊的な世界になるのか? それ以上、想像がつかないが。

マジで余談になった。

三作目のブレイド、エンターテイメント性に舵をとったために、ダークネスや中二病はやや減ったかな、でも好きだわ。
ともかく面白かったです。



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次はabout-16.6となります。

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