木田は入党と同時に芳賀玲子の同人の手伝いをするはめになる。しかし手伝いをしている内にBLに目覚める事になる。そして同人誌即売会「こみパ」にも参加する様になり、藤林杏・藤林椋姉妹のサークル「紫姉妹」、遠野美凪・西園美魚のサークル「みなみお」のファンになった。二つのサークルは杏さん党系サークルでもあり、知らずのうちに杏さん党と交流する事になる。（余談であるが芳賀のサークル「チーム一喝」は木田によると最低レベルのサークルという評である。）

　その事が評価されたのか、総選挙後、二次元対策と同時に杏さん党対策担当にも任命された。杏さん党との融和に向けた党の方針に深く係わる事が予想される。

　2010年葉鍵政界総選挙では、杏さん党票も集めてトップ当選を果たし、「葉鍵社民の底力」と呼ばれる一因を作ることになる。

　葉鍵社民食福連合?と杏さん党との融和・連立実現に向けて活動する。
　ところが、葉鍵社民党の幹部陣が保守色を強め、葉鍵創新党などとの連携を模索し始めるなど、杏さん党との関係が再び対立に傾き始めたことで、恵美梨の立場も微妙となる。恵美梨は幹部陣の動きによっては思い切った行動を取ると宣言しており、今後の動向が注目されていたが、その矢先オカル党革命が発生してそれどころではない状態となる。

　ところがオカル党革命の発生後にも、坂上智代代表は杏さん党を非難する言動を繰り返し、杏さん党との融和・連立実現に向かう様子が見えないことから、恵美梨は捨て身の戦術として突如離党を宣言。しかしこのときは当の杏さん党が葉鍵社民党に応戦する構えを見せなかったために恵美梨も党中央と戦う意味がなくなり、事態は有耶無耶に終わる。

　恵美梨が再び脚光を浴びるのは、葉鍵社民党が杏さん党に藤林杏を首班とする連立政権を持ちかけたときである。
　葉鍵社民党は藤林杏政権樹立を持ちかけながら、例によって無理難題を立て続けに提示して杏さん党側の交渉担当人である長谷部彩を困惑させる。彩は遂には葉鍵社民党側の条件を呑むのは不可能と判断し、匙を投げることを考える。彩とはこみパの盟友関係である恵美梨はこの事態を知って激怒し、リベラル派の緒方理奈らと共に、党中央に杏さん党への提示条件の理不尽さを説明するが、ここで折れては葉鍵社民党の存在意義がなくなる、木田達こそもっと意見の合う政党を探すべきではないかと智代らは突っぱねる。
　そこで恵美梨は今度こそは本当に捨て身の戦術となると覚悟し、また、盟友が無理難題で追い詰められたことへの抗議の意志もこめて、改めて離党を宣言する。智代は離党して他の政党に合流するなり新党結成するなり本人に任せれば良いと離党を受け容れる考えを示していたが、葉側のトップである柏木梓幹事長は、恵美梨が離党すれば続いて理奈ら親恵美梨の議員は一斉に離党し、杏さん党は親恵美梨のグループを新たな連立相手に選び葉鍵社民党の政権参加は絶望的になると判断し恵美梨・理奈の要求を受け容れて杏さん党に妥協することを提案する。最終的に梓と恵美梨の会談次第と裁定され、会談の結果党中央は恵美梨・理奈の要求を受け入れ、恵美梨は離党を撤回することが決定した。

　かくして恵美梨の一世一代の賭けは成功を収め、両党は藤林杏連立政権の成立に向けて大きく進むこととなった。続いて、うぐぅ民主党から甘党に移籍した神北小毬の活躍により甘党・杏さん党の和解がなされ、藤林杏政権が実現に向かう。その意味では小毬が甘党問題という政権内外関係における問題解決の立役者であるのに対し、恵美梨は葉鍵社民党との連立を実現させたという点において、まさに藤林杏政権の基幹となる連立体制そのものの成立の立役者といえる。

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