2009年夏 横浜の片隅に生まれた小さな森がありました。つながりの森は、人と人とのつながりの中で新しいものを生み出そうとする人たちが暮らす場所。人々はその場所を「Y150ヒルサイド・つながりの森」と呼び、歌い、作り、育て、奏で、走り、語り、そして笑いました。このページは、そんな「つながりの森」の住民達の語りを後世に残し、新たなつながりの森へとつなげていくために作られました。

全国組織である手織適塾SAORIの横浜教室スタッフであるお二人は、
1人でも多くの人にさをり織りの楽しさや自己表現することの素晴らしさを感じたり、
誰でも簡単に織れるということを知ってもらう為に、
「織るってこんなに楽しい」プロジェクトを展開しました。



―今回、お二人がヒルサイドに出展を決めた経緯を教えて下さい。

愛知万博に出展したメンバーから、
横浜でも博覧会があるという話を受けてまして。
それまで、横浜教室はあまり大きな企画を行ってきていなかったもので、
この機会にせっかくだから出展しないかという話になったんです。
そもそも、さをりの組織がこういったお祭り事が大好きなんですよね。

―なるほど。それにしても、全国縦断さをり織りつなぎリレー(※1)をはじめとして、
プロセス型の大規模なプロジェクトになりましたね!

ただの織り体験はどこでもやっているものですから、
今までやったことの無い企画をやってみたかったんです。
できれば愛知万博(※2)を超えるような。

当初は非常に出来るのか不安で一杯でしたが、
やってみると、地方版ではあるものの、
新聞各紙に取り上げられたり、本当に反響がすごかったです。

この企画は、さをりの織物がつながると同時に、これまでほとんど交流のなかった、地区間の交流が生まれ、
さをりの40周年と重なって、まさにつながりを作った一大イベントとなりました。

さをり織りつなぎリレー http://saori-y150.jugem.jp/

※1 北は北海道、南は沖縄から、47都道府県を股にかけ、
半年をかけてさをりを織り繋いだ。
完成した全長200mの織物は、竹の海原に展示された後、
広島、大阪など、全国を飛び回っている。

※2 愛知万博では期間中ずっと来場者に織り続けてもらい、
最終的に2000m近い織物が出来上がった。



―プロセスでは、非常に大きな成果がありましたね。実際の出展ではどうでしたか?

ヒルサイドで出展していた、
さをり織り体験ワークショップに参加してくれた来場者は、
延べ500人に上りました。
中には、一度遠足で来て、日を改めて体験しに来てくれる、
お子さんもいらっしゃいました。
また、実際に横浜の教室に来訪してくれた方もいらっしゃって、
具体的な成果として実感することができました。


―なるほど、非常に多くの来場者に体験いただいたのは、
さをり織りを知ってもらう上で、大きな成果ですね。

体験していただいた方の中で、我々宛にお手紙を下さった方もいらっしゃって。
その想いのつまった手紙を拝見し、スタッフ一同、胸がいっぱいになりました。
本当に色々な想いをもって、さをり織りを体験いただいた事を、とても嬉しく思います。



―今後の展開を教えて下さい。

今回、様々な成果がありましたが、反面、反省も多々ありました。
これからも多くの企画を展開していくことになると思いますが、
ヒルサイドの経験を活かして、企画作りをしていけたらと思っています。

<了>

【シヅカマサノリ】

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