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マスコミの調査報道した「恋人にしたいアイドルランキング」で星井美希は見事トップに輝いた。
そんな彼女は今、304号室でファンと楽しく色気のない話を交わしていた。
強いヴィジュアルアピールを身に纏う彼女と、これから男女の関係になる――
そう思うと、相手のファンが期待と興奮を限界まで胸中で膨らましているのも無理はない事だ。
そんな劣情を抑えきれず、ズボンの下の男具は盛んにいきり立ち、並々ならぬ勢いを誇示していた。
「お兄さんが美希を応援してくれている人?」
「は、はいっ! ミキティのグッズは、CD、DVD、写真集と……ぜっ、全部持ってますっ!」
「えへへ、ありがとうなの」
美希との会話はこのように始まったが、彼は万事緊張してどもり気味に答えるばかりである。
美希どころか母親以外のあらゆる異性とまともに会話した経験すらないのだから仕方ないと言える。
しかしそんな彼を美希は微笑ましく見守っていた。
初期の彼女は、持ち前の天然ぶりから相手の思考も読まずに
言いたい事をバシバシ言っていく行動が目立ち、美希Pも苦労した。
しかしあれから二年、美希はプロデューサーの指導のおかげで大分空気の読める女の子に成長していた。

「今日は美希と恋人ごっこをしてもらうけど……いいかな?」
本題に入り、彼は身を愚いっと乗り出して美希に詰め寄って凝視する。
「もっ……! もちろんですっ!」
「うん。じゃあ……」
美希は甘える仕草で彼に抱きつき、その男唇に自身の瑞々しい紅唇を押し付けた。
「んっ……」

(み、ミキティが僕にキスしてくれた……!)

彼は意中のアイドルの口づけを受けて、心拍数を跳ね上がらせる。
恋人であるプロデューサー以外の男にキスをする事について、美希は抵抗感を全く持ってない。
これだけ聞くと、彼女が酷い尻軽女だと思えてしまう事だろう。
しかし、キスは美希にとって挨拶とほぼ変わらないコミュニケーションの一つに過ぎない。
またこれは、プロデューサーの要求がなければ決して行わない。あくまでプレイの一環なのだ。
相手の本質を感性で視る美希は、決して選り好みをしない。
例え顔がまずくても性格が良ければすぐに打ち解けるタイプの娘である。
容姿に自信のない人間にも恋人と遜色ない甘いキスを行うため
感謝祭に参加した美希ファンの満足度は、総じて高い。

(ミキティ……うっ……んちゅっ……)

押し付けられた美希の柔唇を強く吸いながら、彼はズボン越しに愚息をしごいていた。
いつも彼女とのキスを想像しながら自慰をしていたため、その癖が露わになったのだ。

「んっ……どうしたの、おちんちん我慢出来ないの?」
美希は相手のズボンにそそり立つ塔をさすりながら囁いた。
限界寸前までしごき抜いていた彼の肉根は、美希の柔手に触られた途端
興奮を強めて、それが原因で臨界点を突破した。

「あふぅっっ! ミキティぃぃ……っっ!」
「きゃあっ!」
彼は自らの手を美希の手の上から被せ、そのまま逸物をガシガシとしごいた。
美希の手の感触を味わいながら、彼はズボンの中にドバァッと欲望を放つ。
びゅうびゅうと面白いくらいに精汁が次々と溢れ出てきた。
ズボンの股間を散々臭汁で滲ませた後、彼はやっと彼女を解放した。

「はぁ……はぁ……! ミキティ、ごめん! 我慢出来なくて……」
手中に淫根鼓を打って暴れる様を直に体験して、美希は呆気に取られたものの
すぐに平静を取り戻して彼に微笑みかける。

「こんなに射精して……たくさん我慢してたんだね。エラいエラい……」

美希はいつものように彼の頭を優しく撫でた。
その何気ない行動は、欲望を抑えきれなかった彼の晒した醜態を
白紙に戻したばかりでなく、受け入れてくれた事に起因する安心感をも彼に与えた。

「ズボンの中、汚れちゃったし……綺麗にしてあげるね」
「あっ!」
彼のズボンをさっとずらすと、むせかえるような精臭が辺りに解き放たれる。
その中で粘り気の強い精液を全身にまぶされた肉根が勃立としてそびえていた。
それは丁度ネクタイを逆さまにしたような形状の男根だった。
根元よりも太く巨きな肉兜には、パチンコ玉サイズの肉疣が
何個もついていて媚びない雄々しさを呈していた。

「わあっ……! 鬼さんの持つ棍棒みたいでカッコいいねっ!」
美希はキラキラと眼を輝かせて、その異形の雄槍をまじまじと観察した。

「ミキティ……怖くないの? そのぅ、……僕のチンポ、気持ち悪くないのかなって……」
「ううん、全然」
美希は逞しい肉兜に可愛い舌をちろちろと這わせて精液を拭い取った。
金棒に似た肉槍はぶるんとその巨身を震わせて再び頭を跳ね上げた。

「ちゅっ、ちゅぴっ……。美希ね、このおちんちん見て今日をずっと楽しみにしていたんだよ」
「あふっ……! ミキティ……っっ!」

口淫の愉悦に悶えながら彼はぐっと涙ぐむ。自分の醜い肉根を受け入れてくれた事が何より嬉しかったのだ。
学生時代に彼はこの奇茎を人前で無理やり晒され、級友から嘲笑された事があった。
それ以来イジメの種にしかならなかった醜いペニスに対して、彼は強いコンプレックスを持っていた。
その凝り固まった劣等感を、美希は意図せずに包み込み、氷のように溶かしていったのだ。

「んちゅっ……ちゅぱっ、ちゅぱっ、んむふ……!」

美希は楽しそうに微笑んで彼の淫根をねっとりとしゃぶり味わう。
彼女は律子や伊織と違って、やたらと個性的な形のペニスを好む。
彼女のために美希Pは、事前に美希ファンたちの逸物を写真に収めた
「感謝祭専用チンポカタログ」を拵えて、毎回資料として彼女に与えている。
この製本作業は内容のヘンテコさの割りにかなり大変なものである。
常識的に考えて奇茎持ちの男性ファンは大抵コンプレックスを持っている。
だから男根の撮影を拒む人間も多いのだ。
美希が最も愛して止まないペニスは、やはりというか、美希Pの雄槍である。
彼のものは典型的な仮性包茎であるが、包皮を捲ると
真珠をばらまいたような立派な疣巨根となる。
おまけにそれは肉幹の中途で左側に四十五度曲がっている。
その曲がり具合が丁度美希の膣内にある性感帯に絶妙な刺激を与えているのだ。
彼女のために誂えたのではないかと疑いたくなる程二人の体の相性は良い。
美希はこの宝根を深く愛して、暇さえあればジッパーから掘り出してしゃぶろうとする。
「ハニー、退屈だからおちんちん見せて」
と言ってねだる事もしょっちゅうである。
彼女曰く、美希Pの異根は一日中見ても飽きないらしい。

   #  #  #

「ちゅぱっ……ちゅっ……じゅぷっ……」
「ああっ、ミキティ……っ!」

彼は美希の口唇へ細かく腰を振って逸物を突き入れた。
オナホールでは到底味わえない、最高の快楽がそこに在った。

「はぁ……っ、はぁ……っ! 気持ちいい、チンポ気持ちいいっ、……んううっっ!」

美希の口戯を贅沢に堪能した彼は、感極まって彼女の口内に繁殖汁を豪射していく。
今までに体験しないでいた極上の射精感が彼の中でじんわりと広がっていき、身体の芯を温めていく。
随喜の涙を目に浮かべていると、美希の口が全く離れていない事に気づいた。
結構な量を射精したにもかかわらず、彼女はけろりとした顔で
その淫汁を飲み込み、口淫を続けている。
折角の機会だからと彼はリラックスして彼女の愛戯を受け続けた。
甘えて四度も彼女の口腔で種汁を漏射したが、いずれも嫌な顔一つせずに
彼女はこくんと喉を鳴らして飲み干した。

「み、ミキティ……ありがとう。これ以上しゃぶられるとチンポふやけちゃうから……」
やや疲れ気味に彼は美希に告げる。
この充分に幸福な時間を打ち切るのは非常に名残惜しいが
メインディッシュの肛門性交に臨む前に干からびていては何もならない。
美希は顔を上げて、口唇を肉飴から離した。
ちゅるんっと零れ出た淫根は、精唾にまみれたその身を室内光の下で妖しく輝やかせていた。

「ぷはぁ……あふぅ……」

美希は欠伸がてら口淫疲れの残る口を軽くもごもごと動かしてほぐした。
舌はやや黄ばんだ男精をベールのように纏っていた。
「お腹の中、君のミルクでいっぱいなの。楽しんでくれてたら美希もうれしいな」
「お、俺も……ミキティがザーメン飲んでくれて嬉しかったよ……」

彼が目を潤ませて如何に嬉しかったか熱弁し始めた時、美希は何やら落ち着かない様子で辺りを見回した。
先程まで彼との情事に集中していたのに今は彼と目も合わさずに別のものを探し、考え事をしているようだ。
「ミキティ……どうしたの?」
「んっ。美希ちょっと何か飲んでくるから待って欲しいの」
美希はたったそれだけ告げて、彼を部屋に残したまま出て行った。

   #  #  #

「美希P」
ジュースの買い出しから帰ってきた美希Pに、律子Pは声をかけた。
「美希が部屋を出たぞ」
「やれやれ、またか」
美希Pは後頭部をひと掻きした後、テーブルにジュースの入った袋を置く。
「美希は三階のロビー付近をウロウロしている」
「了解、迎えに行くよ」
美希が何故急に彷徨い始めたのか、美希Pは良く知っていた。
彼が件の場所へと歩を進めると、案の定美希の姿があった。
彼女は裸にガウンを被っただけの無防備な格好で、辺りをキョロキョロと見回していた。
ここが貸切ホテルの中で本当良かったと、美希Pはそっと安堵の息をつく。

「美希」
「あっ、ハニー!」
恋人の姿を見つけると、美希はうれしげな顔をして駆け寄って来た。
それは尻尾を振る子犬に似た愛くるしさだった。
「美希、ファンの方はまだ部屋で待っているだろう?」
「うんっ!」
プロデューサーの腕に美希はぴったりと寄り添った。
ガウン越しにもかかわらず強く漂う淫雌の匂いに貫かれ、彼は己の局部を無意識に勃々とさせる。

「『うん』じゃないっ。早く行って差し上げるんだ」
「ハニーも行こう」
美希はうっとりとした眼差しを彼に向けて言い放った。
「美希はね、三人でエッチしたいのっ!」

   #  #  #

美希Pは天を仰いで、額に手を当てる。
そう。天才アイドル星井美希の一番厄介な所とは、三人プレイが鬼のように好きな性的趣向にある。
美希がBランク、そして律子がCランクになった時期お事だ。
美希Pは律子Pと共に自宅で二人のランク昇格を祝うパーティーを密かに開いた。
酒を交えたこの祝賀会で、いつになく酔っぱらった二人のプロデューサーは
酒の勢いを借りてそれぞれの担当アイドルに抱きつき、他人がいるにもかかわらず
そのまま彼女たちと朝まで淫行を続けた。
最初はプロデューサー以外の男に痴態を見られる事に対して抵抗を持っていた彼女たちであるが
恥孔に祝いの白酒を何度も注ぎ込まれるうちに、段々と他人に見られる悦びを覚え
深い愛欲の波間に酩酊していった。

「もうその辺で勘弁してやったらどうだい?」
激しく恋人の膣内に想いを愛射していた律子Pは、美希Pに声をかけられ我に返った。
眼下の律子は目を悦涙に滲ませて切なげに吐息を漏らすだけで一言も発していない。

「おっと、そうだな。ごめんな律子、はしゃぎ過ぎたよ」
彼はにこりと笑いながら、意識の飛びかけている将来の妻に親愛のキスを注いだ。
深い愛悦の海に浸りきっているためか、いつものように彼女は口唇を吸い出さなかった。
彼はしばらくの間美希たち二人の痴態を眺め、己の物足りない恥根をしごいて静かに慰めていた。

「なぁ……ヤリたらないならさ、少し頼みがあるんだ」
美希に六発目の淫精を注いだ後、美希Pは律子Pに顔を向けてある提案をする。
「俺は今日ちょっと疲れているんだが、美希はどうもまだヤリ足りないらしい。
 だから……手伝ってくれないか?」
なんと彼は律子Pに合姦を求めたのだ。
「いいのか?」
「美希も出来上がって良く分からなくなっているし、チャンスだよ。
 俺とお前の二人で美希を満足させてやろうじゃないか」
「面白そうだな……乗ったよ、その話」
騎乗位で繋がっている美希の上体を自らの胸板に引き寄せた後、美希Pは彼女の柔尻肉をぐっと左右に開いた。
隠されていた恥肛が他人の男の前に惜しげもなく晒される。

「美希。律子Pもお前にプレゼントしたいってさ」
「あふぅ……美希にぃ……?」
恋人二人は互いに恍惚とした笑みを浮かべて見つめ合い、深い口づけをした。

「美希……今、もっと気持ち良くなりたいなぁ……」
「ああ、大丈夫。きっと気持ち良いはずだ」
律子Pの熱い肉根が彼女の処女肛をぐぐっと放射状に押し広げていく。
恋人に黙って味わう美少女の恥肛に、律子Pは新鮮な興奮を感じていた。

「うーん……柔らかくて良いアナルだなぁ……惚れてしまいそうだぜ」
「時折チンポ挿入れてほぐし抜いているからな。……じゃあ、始めようか」
「おう」
彼らは交互にその逞しい淫根を抜挿し、美希の両淫穴を支配した。

「やぁんっ、何これぇ……っっ!?」
最初は戸惑いを見せていた美希も、絶える事のない豪根の連突に
感じた事のない妙悦を覚え、すっかり夢中になった。

「あぁんっ! すごいっ、すごいのぉ……っ! 二本のおちんちんに
 エッチなピストンされるの、気持ち良過ぎるよぉぉ……っっ!!」

髪を振り乱して美希は、圧倒的な快感を全身で楽しんだ。
律子Pと美希Pも普段より肉竿を硬く勃起させて、彼女を犯し抜いた。

「ほらっ、美希! いくぞっ、お祝いのミルクだ……っっ!!」

律子Pは美希Pと共に根元までしっかりと挿入し
穴奥の更に奥まで届けとばかりに大量の恥汁をどはっと注ぎ込んだ。
二人の男から与えられた愛精は、彼女の肉襞の隅々まで白く染め上げる。
美希はやらしく涎を流して快美に耽っていた。
二人の淫突は二倍どころか五倍にも十倍にも肉悦を増幅させ、彼女を満たしたのだ。
それ以来美希は、すっかり二人以上の性交に嵌ってしまった。
何かにつけて複数人プレイを求めるようになったのだ。

  #  #  #

「今は駄目だ。この日の主役はファンの方なんだからな」

美希Pは、親のように美希へ諭した。
童貞男性とアイドルが恋人のような時間を共有するこのイベントの趣旨に
多人数プレイ程かみ合わないものはない。
相手から了承が取れれば、別に構わないのだが
女性経験の多少にかかわらず、大抵の男は肌を交えた女に対して独占欲を抱くものだ。
他人の男が自分たちを差し置いて、意中のアイドルの恥部を犯す。
そんな事態を許容できる童貞が、果たしてこの世に存在するだろうか。
そしてそんな変態性交を望むアイドルを、果たして男性ファンが変わらず応援し続けるものなのだろうか。
美希Pはイベントの度、発作のように多人数プレイを求める美希を説得し
ファンの相手をさせる苦労をしていた。

「……美希。今夜のイベントの目的は何だったか、分かるか?」
「んーとね、とにかく気持ち良くなればいいんでしょう?」
「……」
「ねぇ……ハニー……」
熱視線を美希は恋人へ向け、彼の手をガウンの中に引き入れた。
熱くすべらかな乳肉が美希Pの掌に触れ、吸い付いてくる。

「美希ね、大好きなハニーのおちんちんが欲しいの……」
美希はそのまま彼の雄手を下方へと導いていく。
柔らかな隠林の中で湧き出している淫泉に、武骨な男指をこすりつけて誘う。

「ねぇ、美希のココ……ハニーの欲しくて、たまらなくなっているよ?」
「あ……ああ……」
「だからぁ、ハニーのでいっぱいお仕置きして欲しいの……」
穿った指が蜜汁まみれになってもなお、美希はその淫行を止めず
腰を緩急つけて振り、膣襞をもって彼の指を恥熱で包み込む。
ますますとろんとした甘い眼差しの彼女は、熱を帯びた吐息をも悩ましげに漏らす。
国民的美少女アイドルの星井美希が、浅ましいまでに自分を求めてくるのだ。
平然と受け流す事の出来る男など、男色家でもない限り存在はしない。
美希Pも彼女の痴的な愛らしさを感じ、いつものように自らの雄を沸々と滾らせた。

「美希P、しっかりしろ!」
伊織Pの声が通信機を通じて美希Pの耳を強く刺した。
「気持ちは分かるが、お前まで羽目を外しては元も子もないだろう」
「あ、ああ……」
うっかり美希の魔力に飲まれそうになった彼は、それで我に返る。
「とりあえず315室に美希を誘導するんだ。そこには以前、お前に頼まれて注文した『例の品』が置いてある」
それを聞いて、美希Pは目を見開いた。
「!? ……例のアレが、とうとう完成したのか!」
「ああ。あと美希ファンの彼には、既に春香Pが行って取り次いでいる。
 取説もあるからその間に彼女の身体へ『仕込む』といい」
小声で伊織Pに感謝する美希Pを、隣にいる美少女はきょとんとした面持ちで見つめていた。
「ねぇ、誰と話をしているの?」
美希Pはそれに答えず美希の手を握って315室へと誘導する。
「じゃあ、今からお仕置きをしてあげるからな……」
「うんうんっ! 美希、ハニーのお仕置き好きぃっ!」
施される仕置きを知らずに美希はうっとりと微笑んでいた。

   #  #  #

美希ファンの待機している304号室の扉軽く叩いて、その少女は中へと入った。ベッドの上にいた男はその来訪者に目を向けた。
「えへへ……おまたせなの……」
「遅かったねミ……、……!!」
部屋に入った少女・美希の姿を一瞥した彼は、思わず言葉を飲んだ。
彼女の下腹部には黒いレザーのベルトが下着のように巻きついている。
V字ラインの下方に位置する恥唇は、ディルドを挿入されたその身を惜しげもなく晒している。
収まりきれずはみ出している根元の大きさを見るに、相当の巨具が埋没していると容易に想像がつく。
この「貞操帯」ならぬ「淫孔育成帯」は、以前美希Pが水瀬グループにオーダーメイドしていた品物である。

   #  #  #

あの一夜以来、多人数プレイに魅了された美希は事ある毎に歪んだ淫交を求めるようになった。
しかし律子Pも美希Pも別々の仕事をしている。三人のスケジュールがぴったりと合う日はそれ程多くない。
美希のテンションがグングンと下がっていくのは仕事に支障が出る。
そう踏んだ美希Pは同じプロダクションの新人プロデューサーたちに困った彼女の相手をさせるようになった。
それ程恋人に依存しない性格である美希Pだからこそ出来た措置である。
感謝祭への参加についても二人の説得は一番やりやすかったと律子Pは言っている。
そんな訳で美希は空いた時間、新人P一人と美希Pを交えた淫交をするようになった。
流石に最低限膣内は自らの肉棒で貫きたい。それだけが唯一彼が譲れない一線だった。
しかしそんな状況に甘えていると、いつの間にか社員全員が美希の淫肛で童貞を卒業し
穴兄弟と化していたというのだから驚きである。
「卒業式が賑やかになるな」と最初は笑っていたプロデューサーたちも
徐々に激しくなっていく美希の淫欲には辟易の色を見せ始めていた。
色々な肉根を痴肛で味わい抜いた美希は、お気に入りの逸物を持つプロデューサーばかり交わるようになった。
新人と言えども仕事はあるし、営業の連続で体力的に疲れていたりもする。
そんな中疲れを知らない若い女の子の性行為をするのは躊躇われた。
彼女の望む一日の性交回数は徐々に伸びていき、それと共に結合時間も長くなっていった。
最初こそ乗り気だったプロデューサーたちもやがて美希の手から逃げるようになった。
しかし欲求不満な美希は相手がいないと肛穴が疼いて仕方がない。
信じられない事だが仕事で疲労しきっていた所を美希に襲われ、逆レイプされた新人もいた。
彼女は膣内にバイブを挿入したまま彼らにまたがり、力の限り淫肛で男根を捉え、攻め立てたのだ。
性行為を求められる時の美希は大抵美希Pと一緒にいるため、相手も油断していた。
このような蛮交がしょっちゅう行われたため、心労を重ねて辞表を出す者まで出始めた。
律子Pは忙しい中で彼女の面倒を見ていたが、そのうち本妻である律子から疑心暗鬼を招き
終いには彼女に泣きつかれてしまった。
トップアイドルとしての実力を持ちながら自らの魅力に自信のない才女は
才能も美貌も秀でた美希に夫を取られるのではないかという不安に苛まれたのだ。
恋女房を悲しませる訳にはいかないと、律子Pも美希との付き合いを控えるようになってしまい
美希Pはほとほと困り果てた。
このままでは美希によって765プロそのものが飲み込まれてしまう。
そう考えた美希Pは、伊織Pを通して水瀬グループのある会社に難事解決のための特注のディルドを注文した。


   #  #  #

美希は頬を上気させて目尻を下げ、恍惚の表情を浮かべていた。
恥部に埋め込まれた淫具から伝わってくる振動は、絶えず彼女を肉悦の波で翻弄する。
この巨淫具はオートロック式になっていて、美希Pの肉声で吹き込んだ言葉にのみ反応して開く仕組みになっている。

「そ、その格好は……」
「ふふふ……こうするとね、美希、もっと気持ち良くなるんだぁ……」
美希の声色には、今にも自らがとろけてしまいそうな危うさが滲み出ていた。

「さぁ、……早く美希のお尻マンコで、一緒に気持ち良くなろう……?」

美希はすぐベッドに四つん這いになって、その美臀を彼に向けた。
淫具に制圧された淫唇はギャグボールを噛まされたように
だらだらと蜜液を漏らし続けて白腿を伝っていた。
魅惑の双丘の狭間を縦に伸びるバンドの中心には、銀色のリングが光っている。
そしてそのリングの内側には、薄いセピア色をした痴肛が鎮座していた。
幾多の雄槍を喰らい尽くし、淫精を飲み込んで来たこの魔肛は
リングの向こう側にいる弱々しい雄獣をまじまじと見据えている。
まるで、舌舐めずりをしながら獲物を待ち構えているようだ。

「来て……」
美希は白い尻肉を左右に開いて魔肛の全貌を見せつけた。
リングに収まったそれは、さながら愛欲の大地にのみ花弁を咲かせる淫華である。
「美希のお尻マンコで、君のおちんちん、いっぱいシコシコして……」

彼は痛々しいまでに勃立した逸物を手にし、光に誘われる羽虫のように肉欲への門を叩いた。
淫獄への扉は何も知らない仔羊を受け入れて奥へと導いていく。
中に踏み入った途端、周囲の肉壁は魔物に変貌して彼へと襲いかかった。

「はぁうっっ!」
彼の逸物はその肉襲をまともに喰らった。
目を閉じて歯を食いしばる彼を嘲笑うように肛肉は妖しくも強かに締めつける。

「いぐぅ――っっ!」
彼は快哉を叫びながら、肉欲液を勢い良く美希の腸内へ乱れ放つ。
クラッカーの紐を思いっきり引っ張ったかのような射精である。

「ああっっ! ふぅっ、ふぅっっ!」
彼は今まで感じた事のない射精感に対して、自分の醜態すらも意識出来ない程興奮していた。
挿入する穴といえばオナホールしか知らないというそんな彼に、眼前にある痴肛は桁違いの快悦を教えた。
淫肛はまるで、自らの意志をもって雄種汁を吸飲したかのようだった。
ビュルビュルと精酒を注がれ続ける魔肛は嬉々としてそれを飲み、肛唇をひくつかせて咀嚼する。
「んっ……ふぅ……。ピュッピュッしたでしょう? 気持ち良かった?」
熱息の伴った美希の問いに、彼はただただ大きくうなづいた。
あまりの満悦に唾液が口内に溢れ返っている。
レモンを丸かじりしても、これ程は湧いてこないだろう。
目からは随喜の涙が溢れて止まる素振りを見せようとしない。

「あのね、美希のおしり……すごい食いしん坊さんなの」
美希は淫槍の刺さった愛尻を、右に左にと挑発的に揺り動かす。
「だから、……もっと精子飲ませて。君のミルクで……
 美希のおしりの中をいっぱいにして欲しいの……」

「う、うん……分かったよ、ミキティ……っっ!」
深く合点した彼は、欲望の命じるままに美希の魔肛に挑み、それを姦した。
「ミキティの淫乱ケツマンコに、僕の童貞精子一生分を注ぎ込んであげるっ!」
腰を激しく尻肉に打ちつけて、彼は蛮交した。
それに呼応し、事前に挿入されていた膣内の性具も、狂動する。

「んっ……あはあ……っっ! あんっっ……!」
水瀬グループの製作した特製淫具は、肉孔内で自在に伸縮を繰り返す。
美希Pの肉根による抜き挿しを再現していた。
無数の恥疣をまとわりつかせた肉幹部はその場でぐるんぐるんと回転し
敏感な彼女の膣壁を容赦なく攻め立てる。
肉幹の曲がり具合や肉疣の位置などの形状、ピストンのタイミングは全て
美希Pの猛根から採集したデータに基づいて調整されている。

「はあぁ……んっ……! そ、そこはぁっ……!」
更にこのバイブは多人数プレイに対応した優れものである。
体内の動きに合わせて抜挿の速度や強弱をオートマチックに変化させるのだ。
向かい側の恥穴に挿入された肉槌の動きに呼応して、交互に突き入れる事も同時突きも調整可能である。
更にそれは、美希の脳波を感じ取って取捨選択さえ自動で行うというのだから感嘆せざるを得ない。

「んっ……やぁんっ! 駄目ぇ……っっ! は、はにぃ……っっ!」
「あふあぁ……っっ! ミキティ、またいくよ! チンポいっちゃうよぉっ!!」

激しくなる肛辱に合わせてバイブは蜜液を海綿状の素材に吸収して膨れ上がった。
そして肛内に埋没した男根の射精が近い事を読み取って、美希の子宮口をその人口肉兜で轟突し続ける。

「あっ、あんっ……! き、気持ちいいのっ! おちんちんのピストン、気持ちいいのぉっっ!」
「ミキティ! 僕も気持ち良いよっ! さぁっ、一緒にいこうっっ!」

子宮口を捉えたバイブは、その疣まみれの淫帽をグリグリと
感部にこすりつけて痴悦を引きずり出していく。

「んんっ! いくっ、美希もいっちゃうっ!! あっ、あはぁ――……っっ!!!」

美希の絶頂と彼の射精はほぼ同時だった。
大太鼓を打つような力強い精射に対抗するように、膣内の支配者である疑似根も
その肉身をブルブルと震わせて射精時の激しい律動を再現する。
美希は快涙を流して二本の肉龍を体内に感じていた。

   #  #  #

209号室に控えている三浦あずさは見事な長髪と悩ましげな肢体の持ち主であり、
世間にはお姉さん系アイドルとして深く認知されている。
そんな彼女はずっと傍にいて支え続けたあずさPと愛を育み、その果実を二年前見事に実らせた。
数ヶ月前にやっと夫の子供を妊娠した彼女の下腹部は優しい膨らみを帯びていた。
それは元々豊かだった淫乳と共に今も成長している。
妊娠した母体は身体的精神的に疲労する事も多い。
それにもかかわらず、彼女は自分にエールを送り続けるファンを大切にし
このような交流にも積極的に参加しているのだ。

「あずさ」
扉をノックして入室してきたのはあずさPである。
あずさから相談事があるとの連絡を受けつけ、駆けつけてきた。
彼はあずさと共にいたファンの男に対して深く会釈した。
記者会見であずさの結婚が報道された際、絶望に打ちひしがれた男性ファンは少なくない。
中には行き場を失った強い恋慕を激しい憎悪に変えて、あずさPやあずさに向けて攻撃する厄介な人種もいた。
件の彼は、そのような混乱と不安に渦巻くファンクラブの中で
若年でありながら穏やかに仲間たちを諭し続け、事態の早期鎮静化に貢献した人物である。
あずさに対する糾弾の堅盾となるのも厭わなかった彼は、この功績を買われて今回の選考をパスした。

「こんばんは。要望の内容確認に参りました」
あずさPは夫ではなくあくまでプロデューサーの一人として彼と接した。
「お願いがあります。あずささんとその……夫婦としてプレイさせて下さい!」
普段とは異なる熱い口調で言い放った男に動じず、あずさPは追及した。

「夫婦……という事は、本番行為を含めての性行為をする、という解釈でよろしいですか?」
「いえ、膣内挿入はしません! 勿論中出しも!
 あずささんの、その……おっぱいを吸ったり挟んでもらったりしたいだけです!」
あずさファンクラブの極秘調査では、最近の未成年男子の実に五十八%が
三浦あずさに関するメディア媒体を通じて「精通」を経験しているそうだ。
彼女の宝乳に魅了された者は多く、過去に「彼女と恋人になれたらまず何をしたい・されたいですか」
というアンケート調査をファンクラブで行った所、「パイズリ」と全体の九十八%が答えた事は
765プロでは耳にたこが出来る程の語り草となっている。

「しかし……それは極普通の要求ではありませんか。
 それでしたら特に制限は設けておりません。それ以外の要望はありますか?」
「そ、その……」
彼は口ごもりながらも思い切ってプロデューサーに打ち明けた。
「あずささんに……『あなた』と呼んでもらいながら、セックスされたいんですっ!」
あずさPは涼しい顔でその要望をしっかりと受け止め、傍らで椅子に腰掛けている妻へ話しかけた。

「……あずさ、君が俺を呼んだ訳を聞かせてくれ」
あずさは裸のまま乳先と股部を慎ましやかに隠し、プロデューサーの問いに答える。

「あの……あなた以外の男性と夫婦を演じて、あなたが気を悪くされるんじゃないかなって……」
あずさの夫に対する気遣いに、あずさPのみならずそこにいた男性ファンも心を熱くさせた。
彼女は容姿以外を取っても、本当に理想の妻なのである。

「なるほどね……。あずさ、彼の要求は問題ないよ。
 ある意味彼は俺以上に君の事を想い、守り、尽くしてくれた人間だ」
「あなたさえ良ければ……私は構いません」
「そうか。……では、了解を得ましたのでゆっくりとお楽しみ下さい」
うなづいた妻を見た後、あずさPはサッと部屋を退出した。
これから妻が他人に体を任せるとは思えない程にあっさりとした対応だ。
それは夫婦二人がそれだけ彼を信頼出来る人間と見做しているからに他ならない。
彼もまた、そんな夫婦の熱い信頼に対して決して裏切る真似はしなかった。

「ほ、本当に良かったんですか。あずささん……」
彼はまさか要求がそのまま通るとは思っていなかったので、あずさに尋ねた。
彼女たちが自分に遠慮して無理をしているのではないかと考えたのだ。

「ふふ、あの騒動の中で大切にしていただいたファンの方の想いですもの。
 アイドルとしても出来るだけ叶えてあげたくなりますよ」
「あ、ありがとうございますっ!」
「コホン、それでは……『あなた』」
彼の無骨な手に、あずさの柔らかい女手がそっと添えられる。
「私ね……最近胸が張って苦しいの。だから……」
あずさは下方からその豊乳を少し持ち上げて、彼の視線を注がせた。
色素の濃い乳輪と乳先は淫らに大きく、眺めているだけで口内に唾液が溢れてくる。
元々大きかった彼女の乳房は妊娠してから更に膨張し、今やHカップとなっていた。
成長はまだまだ収まっていないため、最終的にはIカップになるのではないかと
彼女専属バストソムリエのあずさPは推察していた。

「ミルク搾るのを、手伝って欲しいの……」
あずさの乳首と乳輪からは、待ちきれないと言わんばかりに乳汁をじわっと分泌させていた。

「よ、喜んで!」
言うが早いか、彼はあずさの乳にむしゃぶりつく。
あずさファンは皆、彼女の悩ましいプロポーションに魅せられた者たちばかりだ。
彼らはあずさを理想の妻や姉として見て、思う存分彼女に甘えたいという願望を募らせている。
そんなファンたちの年齢はというと、下は八歳、上は六十三歳と765プロのアイドルファンの中でも非常に幅が広い。
彼女はそんな彼ら全員を可愛い弟、あるいはあずさPに準じる夫のように大切にしていた。

「はむっ……ちゅっ……ちゅぱっ、ちゅむ、れるれる……」
あずさの乳先を乳輪ごと口に含み、彼は鼻息を荒げて乳汁を吸いまくった。
乳児の頃を追憶させる懐かしい口唇の感触が、彼を極限まで安堵させる。
それでいて赤ん坊の頭程ある彼女の爆乳は、彼の肉根に流れる血管を
ぐつぐつと沸き立たせて無理やり完勃させていった。
「んむっ……、ちょっ、ちゅぽっ、ちゅっちゅっ……んぐんぐ……」
彼は左手で右房の乳首をシュッシュとしごき上げながら、左方の乳房にむしゃぶりついている。
彼女の乳突の造形は見事という他ない。
どのような物を食べて成長すれば、こうも男に吸って欲しいと乞う猥褻な形状に仕上がるのだろうか。
しごかれて迸る白乳が左手の指先を温かくぬめらせる。
口をすぼめて乳突を吸い上げると、優しい味の母乳と共にあずさの悩ましげな嬌声まで溢れ出てきた。

「んっ……ぁはぁ……あらあら、あなたったら。本当に甘えん坊さんね……」
彼は欲張ってあずさの両乳首を一遍に咥えて吸い愛でた。
弾力のあるその感触は、涙が湧く程甘く切ない。
男を知って艶色を帯びた一対の乳突を贅沢に味わえる幸せは筆舌に尽くし難い。
彼の淫槍は興奮を滾らせて更に反り返る。

「じゃあ、……あなたのミルクも搾っちゃおっと」
あずさは横に延びていた彼の股部へとその柔手を伸ばした。
それは熱のこもった淫竿を軽く握り締めた後、緩急をつけてしごき始めた。

(おほぉぉぉぉ……っっ!?)

美巨乳を携えた美女から授乳と手淫を一度に受ける――
それは、男なら誰しも一度は憧れるシチュエーションだ。
今彼はその甘い夢を、他ならぬ自分の身で体験をしている。
童心に戻った身体の上部と、大人のまま快楽を味わう下部が同居しているのは奇妙な感覚である。

「ふふふ……ほら、お口が疎かになっているわよあなた。もっとお乳を吸ってもらわないと」
彼は鼻息を荒げ、両乳首から甘乳を吸い続けた。
あずさの手淫は男の思考を読み解いたかのように巧みである。
上下に動く細指は肉根だけではない、男の肉欲そのものをも握り締め、搾っているのだ。

「ああっ! あずささぁんっ……っっ!」
彼は乳首から口を離して大きく喘いだ。とろけた顔に迸った乳汁が雪のようにまぶされる。
それとほぼ同時に肉厚の淫砲は宙へ性欲汁をびゅるびゅると快音交えて爆射する。
律動と共に彼女の手は降った粘液でべっとりと湿った。

「まあ、あんなに出したのにまだ元気……!」
派手に射精したにもかかわらず、彼の肉根は依然として強度を高く保っている。
あずさは掌上でコロコロと彼の精袋を転がせて興味深く見ていた。
「……まだまだいっぱい絞れそうね」
彼を横に寝かせたあずさはくすくすと笑って、その神乳で彼の起根を優しく挟み込んだ。
彼の分身がすべらかなオンナの柔肉にしっかりと包まれた。

「はあう……っっ!」
「イキそうになったら教えてね」
あずさはその豊か過ぎる双房をもって彼の逞しい肉根をしごき始めた。
乳肉の妙味を彼の雄に擦り込むかのような魅惑の感触。

(ああっ……! 夢にまで見たあずささんの爆パイズリ……!)

あずさは淫房をこねるように動かして乳間の雄を圧迫する。
せわしなく乳渓から顔を出す肉頭は自ら出迎えにいき、ぴちゃぴちゃと舌で舐め嬲る。
こうした彼女の乳戯は昨日や今日に得たものではない。
あずさPと結ばれたばかりの彼女は、自らの恵まれた肢体を生かす愛技を全く持ち合わせていなかった。
そんな彼女の体に、あずさPは一日も休まず男への奉仕術と悦びを教え込んだ。
彼は乳に関しても、一日最低五回のパイズリノルマを彼女に課して鍛え上げた。
そんな夫の施しと自身の懸命な努力により、あずさの神乳は
日に日に艶を帯びていつしか女穴を凌駕する域にまで達していた。

「んう……ちゅっ、ちゅむ……ふふっ……さっきから
 おっぱいの中でピクピクしてるわ、あなたの素敵なおちんちん……」
「おっ……! おほぉっ……!」
怒涛の快乳捌きに、彼はシーツを握って速射をすまいと歯を軋ませて耐え忍ぶ。
しかしそんな彼の殊勝さを嘲笑うかのように、射精欲は早足で込み上げてくる。
あずさの乳間は彼の流した大量のカウパー液で既に濡れていた。

「ああっ! あずさ……」
「いきそう?」
彼は激しく首を縦に振る。もう、保ち堪えられそうにない。白濁は尿道口付近まで登り詰めていた。
「いいわ。私のだらしないおっぱいで目一杯濃縮した男の子ミルク……ピュッピュッしてぇ……!」
「ああっ、い……いぐぅっっ!」
彼は眼下にある乳肉を鷲掴みにしてその温かな狭間で見事果てた。
鳴り響く豪射音と共に淫欲の源は女乳に迸っていく。
あまりの勢いに、それは分厚い乳の合間を縫うように漏れ出てくる。

「んっ……すごいわぁ……。おっぱいの中で、おちんちんが元気に暴れ回ってる……」
あずさは彼の射精量に驚きながらも、乳圧を駆使して
狂ったように乱射する暴根を押さえつけ、飛散を最小限に留めた。
「ふふ、こんなに沢山出してたのね……。おっぱいまで妊娠しちゃいそうだったわ」
あずさは重乳を左右に開けた。
むせかえる程の濃臭が乳を震源地として部屋に立ちこもる。
乳ズリ時に味わった極度の興奮状態が、より一層彼の童貞汁の匂いを濃くしたのだ。

「どぉ? まだいけそう?」
「……! はいっ!」
彼は親指と共に肉根をぐいっと立てた。
また極上の乳姦を味わえる喜びに全身の細胞が期待の歓声を張り上げる。
「パイズリのお代わり、お願いします!」
「ふふっ……じゃあ、今日はあなたのおちんちん……この妊婦おっぱいで沢山、犯してあげる」

あずさの発した言葉は決して嘘ではなかった。
彼は彼女の帝乳の支配下に置かれ、実に二時間もの間強犯され、搾精され続けたのだ。
その間に彼は七度もの射精を体験し、大量の種汁を主人である牝乳へと捧げた。
男精を搾り取った淫乳は牡臭の衣を纏い、艶やかに輝いている。
女人の乳は、単に尻の擬態として男の肉欲を誘うものではない。
それそのものが第三の性器になり得る力を持つ存在なのだ。

   #  #  #

「あなた……」
淫気も醒めやらぬうちにあずさは四つん這いになって
乳にも負けない肉付きの良い媚尻を彼に向かって妖しく突き出した。
巨きく膨らんだ孕腹を大事そうに抱えている所がまた、母性を感じさせて劣情をそそらせる。

「前だとお腹の赤ちゃんが驚いちゃうから……。後ろで、……ね、しましょう?」
彼は猛る性的衝動を抑えながらローションを取り、黙って自らの指に絡める。
尻肉を饅頭を割るように開くと、濃厚な匂いを放つ人妻の蜜肛が姿を見せた。
無駄毛一つ生えていないその美肛は、これからされる事に対して
胸を踊らせているのか、肛唇を小さく蠢かせている。

「んっ……!」
潤滑油にまみれた彼の指が女肛に挿入された。
腸壁にぬめりを擦り込むように指を動かすと、あずさは絡み付くような長い嬌声を吐いて尻をくねらせる。
「んっ、あはぁ、……やぁん……!」
赤ん坊のように指をしゃぶる尻穴と甘く柔らかいあずさのボイスが非常に悩ましい。
彼はビンビンに逸物を勃硬させて丹念に蜜肛をほぐしきった。

「あずさ……」
ずぼっと指を抜いて彼はあずさの尻前に身を寄せた。硬く反り返った暴れ槍を白尻の峡谷へと押し付ける。
「んっ、来て……あなたぁ」
振り返り見たあずさの潤んだ瞳に乞われて、彼は肉根を根元まで一気に貫き入れる。
「あはぁぁぁっっ!」
あずさは予想外の肛撃を受け、強い甘声を漏らす。
後で夫に漏らした話によると彼女はその時一度達してしまったらしい。

「ううっ……っ! ううんっ、あぁん……んはぁ……っ!」
人妻の肛華を彼は肉欲に振り回される形で、盛んに攻め立て続けた。
しかし、経験豊かな淑女の蜜奥に入ると、新兵の荒々しい肉槍は軽くいなされる。
まるで淫欲を引きずり出さんばかりに肛肉は貪欲にも肉根に食らいつく。
先端部から根元まで余さずしごくその蠢動ぶりは、膣襞と大差ない程に鍛えられていた。

「んおおお――……っ! ああ――っ!」
ピストンの最中に、彼は肛肉の淫らな締め付けに絶えきれず、びゅるびゅるっと肉欲汁を人妻の腸内へと漏射する。
しかし彼は、生まれて初めて味わう肉交の妙悦にすっかり酩酊していた。
その圧倒的な悦酔に犯された彼は、射精した事すら気づかずひたすら眼前の妊婦を肛姦し続けたのだ。

「ああんっ……! んっ……ああっ……! お、おちんちん……すごぉい!」
彼は自分の下腹部をあずさの尻肉に絶えず打ちつけていく。
小気味良い肉同士のぶつかり合いによって生まれた快音は
二人の悦感を大いに高め、激しい肛交を更に加熱する。

「ああっっ! あずささん……エロいっ、エロ過ぎるよぉっ!」
五度目の射精を肛内で迎えても、まだ彼は抜挿を止めようとしなかった。
女体の持つ淫力にとり憑かれた彼は、魂すらも削って艶やかな若妻の痴肛を果てしなく蹂躙していく。

「あんっ……、熱いぃ……っっ! お尻の奥……赤ちゃんの素で一杯なのぉ……っ!」
大量の精汁を注入され続けて逃げようとする女尻に、男の逞しい肉槌が尚も貪り食らいつく。
壊れた玩具のように愛欲の槍は一夜限りの孕み妻を突きまくった。
溢出した淫精の泡花が一つ一つ、蜜肛に妖しく咲き乱れていった。
彼女の蜜肛は最早不浄物を落とすただの排泄穴ではない。
言わばもう一つの膣、男の煩悩を受け入れ鎮め続ける業深き淫肉の壺と言えた。

「あはぁんっっ! だめぇっっ! 赤ちゃん出来るぅっっ!
 お尻なのにっ……お尻にも赤ちゃん出来ちゃいますぅぅ……っっ!」
空いた手であずさの爆乳を揉みしだきながら、彼は休む事なく犯し抜く。
揉み抜かれて内に溜まっていた母乳が指間から次々と押し出され、溢れ出てくる。

「ん……あはぁぁぁ……っっ!」
十三発目の射精を肛孔に注ぎ込まれた瞬間、あずさは堪えきれず盛大に頂達の蜜潮を噴き放った。
その勢いはしっかり貼った前貼りすら押さえられず、力なく剥がれ落ちさせる程に凄まじい。
涙目になった人妻の下で、シーツが妖しく淫交の証を染み込ませていった。

   #  #  #

「くっ……! ……ふぅ……」
監視室であずさPは深く長い吐息を漏らした。
先程までしごいていた肉槍はビクビクと震えてあてがわれたティッシュに精を吐いている。
恥液の染み込んだ紙はさっと丸められ、近くのゴミ箱へと捨てられた。
床には入り損ねた数個のティッシュ屑が寂しく転がっていた。
眼前のモニターに映っていた愛妻の乱痴ぶり――それをつぶさに見ていた彼は
液晶から匂い立たんばかりの激しい肛姦に心を奪われて
自らの滾った愚息を右手で鎮めていたのだ。

「ははは……! 中々激しい夫婦ごっこだったよなぁ、あずさP?」
隣にいた律子Pが彼を見ながらニヤリと笑う。
その彼も、妻である律子がアナルアクメでヨガり狂う場面では
モニターに釘付けとなって猿のように自慰をしていた。
夫への罪悪感と抗い難い快楽との狭間で苦悶する妻の痴態は、彼に最高の射精感をもたらした。

「まあな」
「すっかり出来上がっちゃってたなぁ、あずささん。
 後半なんて自分から激しく腰振っていたぞ。見ているだけで精液吸い出される迫力だった」
「そうだろうな」
「正直妬けたんじゃないか? ファンの彼に」
「ははは! 少しは、な」

妻や恋人が他の男の肉根で淫欲に耽る――その様子を観賞する行為には屈折した性的興奮が確かにあった。
知り尽くした夫のものとは違う、痴欲にまみれた童貞根を受け入れ、時には積極的に肛姦を楽しむ恋人たち。
本番行為でない故に、彼らプロデューサー陣にはいつもと違う表情の恋人を愛でる余裕があるのだ。

「安心しろ。映像は皆、ブルーレイに入れてあるからな」
雪歩Pが後ろからあずさPの肩を叩いた。
「おっ、いいね。今度見させてよ」
先程美希の「処理」を終えた美希Pは、帰って来るなり開口一番に閲覧を希望する。
「おい、貴音の所すごいぞっ!」
その声が聞こえるや否や、プロデューサー数人が貴音の部屋のモニターを覗き込んだ。

   #  #  #

個性豊かな765プロの面々の中でも、四条貴音は一際異彩を放っているアイドルである。
やんごとなき家柄の出身かと思わせる気品と、妖精にも似た神秘的な美貌を合わせ持つ彼女は
一見恐ろしく俗世離れしている印象を周りに与えていた。
961プロ在籍時の彼女は正にその神秘性によってファンを獲得していった。
しかし765プロに移籍してからは、ラーメン好きな所など今まで採られていたイメージ戦略とは
真逆の、言わば故意に隠していた面をあえてさらけ出した。
神秘的な外見と世俗感漂う趣味とのギャップは、更なる新規ファン層の開拓に成功した。

「こんばんは。今宵貴音は、貴方様への御奉仕を務めさせていただきます。
 何卒、私を可愛がって下さいませ」
貴音は一糸纏わぬ姿でベッド上に正座をして、ファンを迎えた。
恭しく頭を下げた彼女の前で、冴えない風貌をしたファンの男は恋い慕うアイドルの裸体をまじまじと凝視している。
絶え間ない荒息と腹とぴったり寄り添った勃根は、隠しきれない性的興奮を如実に示していた。

「はぁ……はぁ……! ……たかにゃっ!」
彼は衝動的に貴音の体を抱き締めた。
驚く彼女をよそに、彼は滾った肉根を必死に相手の柔腿にこすりつけているだけである。
どうも興奮が強過ぎて思考が上手く整理出来ていない様子だ。

「まあ……そのように焦らなくても構いませんよ。私は逃げたりなど、いたしませんから……」
「は、はいっ……!」
彼の緊張した態度に貴音は小さく笑って、彼の唇を甘く吸った。
「んっ……」
貴音はキスをしながら、彼をベッドへ仰向けに押し倒す。
そして股部にそそり立った巨根を逆手に握り、優しくしごいていく。
「んぐぐ……っ!?」
上と下から襲いかかる美少女の誘淫は、彼の中で暴れていた獣を手懐けて巧みに導いていった。
愛唇は彼の思考をバターのようにとろけさせ、淫手は追い詰めながらも興奮の逃げ先を示していく。
体内を縦横無尽に暴れていた淫狐は女狩人の手によって肉色の巨塔へと追い詰められた。
限界まで膨張した肉茎が、先端から汁を垂らして彼女に慈悲を乞う。
しかし女神の手はただ淫欲解放を促すだけだった。

「んほぉぉぉ……っ!?」
たまらず彼は快天へと昇り、白濁の興奮汁をびゅるんびゅるんと肉竿から豪射する。
熱く雄々しい淫律が貴音の柔らかな手の中で強かに響いていく。
「落ち着かれました?」
にこりと微笑んで貴音は彼を上目遣いに見た。
この美しい淫魔に抱かれるのなら魂など何代にも渡って捧げたい。そう思わせる程の美貌を彼女は持っていた。

「たかにゃ、……もっと、もっとキス……」
「このままでよろしいですか?」
彼は返事をする時間すら惜しいという様子で、再び彼女の可憐な唇にしゃぶり付いた。

「ぶちゅっ、ちゅっ、んうっ、んっ……」
今度は彼から積極的に舌を絡めて連結する。
相手の口内が乾上がんばかりに貴音の甘い唾液を貪り尽くし、飲み干していく。
彼の舌は性欲のままに彼女の可憐な舌と絡み合い、嬲り続けた。
下方では、自ら腰を激しく上下させて貴音の美指に肉根を無理やりしごかせている。
そんな彼の猛々しい性欲を貴音は優しくしっかりと受け止めていた。
必然的に、彼は二発目の射精を迎えた。
淫砲は天に向かって勢い良く粘りのある白弾を何度となく放った。
それはしゅっと風を切り、やがて彼女の手に降り注いでいった。

「気持ち良いですか?」
快涙をじんと滲ませた彼の小さな乳首を、貴音はペロペロと舌で舐った。彼はただただうなづいた。

「あ、あのっ……!」
「はい」
「たかにゃ……、ふ、フェラを……」
「ふぇら?」
貴音はやや眉をしかめてオウム返しに尋ねた。
彼女が横文字に疎い事を思い出した彼は、慌てて言葉を言い直す。
「いえ、その……尺八をお願いします!」
「ふふ、尺八ですね」
合点した貴音は体を後方へとずらして、射精直後でやや勢いを弱らせた男根を躊躇なく頬張った。
「はぁうっ……!」
日常で何度も妄想し抜いたアイドル四条貴音の口淫は、実際に味わうと想像以上に温かく、心地良かった。
貴音は顔色を変えずに肉砲に纏わりついた精汁を舌で拭っていく。
あらかた舐め取り終えると、頬をすぼめて尿道の残汁をも吸い出し始めた。
たっぷり唾液を絡めて行う彼女の口交は、ぶぢゅ、ぶぢゅ、と
破廉恥な音を盛大に漏らして男の支配欲と劣情を刺激した。

「んちゅっ……ちゅっ、んう……じゅぱっ、じゅる、んむぅ……じゅぷっ……ん……」

ベッド端に座り直した彼に対して、貴音は後ろに尻を突き出した体勢で口淫に励んでいる。
床から垂直に張っている長い美脚の上には、日本人離れの肉付きを誇る蜜尻がでんと座っている。
腰を曲げて彼の腰にすがりつき膨根を咥え込むその光景は、横から眺めると丁度小文字のエイチに見える。

「んちゅっ……ちゅぷっ、ちゅっ、はふっ……んうっ……!」
「はぁ……んっはぁ……!」

絶世の美少女の口淫をその肉身に受けている彼は、欲張って貴音の尻肉をこねくり回す。
あずさファンの大半が乳フェチであるのと対照的に、貴音ファンクラブ会員の九割は女尻愛好家である。
アンケートの要望を反映し、グラビア写真集も最近では胸より尻を強調したアングルのものを増やしている。
その方針は写真集の重版回数として如実に表れていた。
以前彼女が一日署長を務めた時に撮影したミニスカポリスの限定ブロマイドは予約の段階で即完売した。
あまりに人気でファンから熱烈な再販リクエストが嵐のように起こったため
それに折れる形で現在、イベント時限定品として復刻し再販を重ねている程だ。
だがそれすらも四条貴音のライブ会場では瞬殺されてしまう。

(おほぉぉ……っっ! たかにゃのマシュマロヒップ……何て柔らかいんだぁっ!)

彼は手の触感をフルに用いて彼女の宝尻をたっぷりと堪能している。
意識しないとそのまま手が吸い込まれてしまうかと思われる程、優しく柔らかい。
それはまさにこの世の中で至高の一時だった。

「ああっ……! 精子出るぅぅ……!」
興奮によって凝縮しきった雄汁を、彼は貴音の口内にしとどと放った。
彼女は顔色一つ変えずにその溶岩のようにどろりとした淫汁を喉へと流し込んでいった。
「ちゅっ、んむぅ……じゅる、じゅぷっ……」
尺八の後、まだ彼は貴音の豊尻を存分に味わいたいと望んだ。
貴音は一度意志を固めたらとことん相手に尽くす最高の娘である。
彼の要望に応えるために彼女は四つん這いのまま枕を抱いて、尻を高く掲げた。
その唯一無二の瑞尻に頬ずりしながら、彼は熱いベーゼの嵐を浴びせた。
彼女の玉のような尻肌に赤い接吻痕が一つ、また一つ、と増えていく。

「ああんっ……あなた様……! 恥ずかしいので、もう……それだけに……」
あまりに執拗な尻への求愛に貴音は辟易とした。
しかし彼は彼女の言葉に耳を貸さず、ただひたすらに最高の美尻を愛でている。

「これが、たかにゃの……」
貴音の厚い尻たぶを左右に開いて、彼は中央に在る淫肛を仰いだ。
その肉菊の花弁には直径二ミリ程度の黒子が一つだけ付いていた。
それは彼女のきめ細やかな美肌において唯一の欠点として映り易い。
しかし画竜に点睛を加えるが如く、この淫穴に穿たれた黒点は
彼女の魅力の一つ――淫性の象徴として、なくてはならないものなのだ。

「こんな色っぽいアナルマンコ……初めて見たよ」
「そ、そんなにご覧にならないで……」

彼は貴音の蜜肛に鼻を押し付けて深く嗅いだ。
ココアに似た甘い芳香が彼の鼻腔を刺激し、虜にしていく。
この甘美な牝肛と出会えた事を彼は天に、地に、そして数多の神々へと深く感謝した。

「すぅ――……はぁぁ……っっ、すぅ――はぁぁ……っっ」
「あぁ……っ! そのように大きく嗅がないで下さいませ……っ!」
「ああっ……こんなエッチな匂いをいつもお尻から醸し出しているんだね、たかにゃ。あぁ、良い匂いだぁ……」
「……!?」
そんな恥交の最中、急に貴音は彼から離れようと抵抗を始めた。
逃げる愛尻を抱えて、逃すまいと彼はすがりついた。

「どうしたの、たかにゃ?」
「は、離れて下さい……! 化粧室に、行かせて……」

貴音は顔を朱くして内股気味になり、何やら必死にこらえているようだった。

「化粧室? ……ああ、トイレだね。
 でもトイレって、たかにゃ……うんうんしたいの?」
彼はわざと幼児語を投げかけて貴音の反応を見た。案の定その問いに貴音は恥ずかしく首を左右に振った。
「いえ、大きな方では……」
「じゃあ、おしっこ?」
その問いにも貴音は首をフルフルと振る。
彼女の腹部をこっそりと軽くさすった所、微かに膨らんでいるように彼は感じた。

「もしかして、……オナラ?」
貴音はしばらくの間俯いて黙っていたが、やがて小さくうなづいた。
アイドルは清楚な存在でなければならない――この風潮はいまだアイドル業界に根強く残っている。
多くのファンにとってアイドルとはトイレと無縁であり、オナラをするアイドルなど都市伝説並みに信じられない存在だった。
切羽詰まっていた彼女は、たとえ幻想を壊す事になろうとも
素直に告げる事で放屁をファンの顔面に放つ最悪の事態を回避できるものと思っていた。
しかしそんな彼女の考えとは裏腹に、彼は離すどころか尻たぶをぐっと開いたまま逃がそうとしない。

「やあっ、離して……!」
「いいよ、たかにゃ。君のお尻直送の息吹……いっぱい嗅がせて……」
「やあんっ、許して下さい……! それだけはっ……お願いっ! ……ああんっ!」
貴音の願いをよそに彼はその春肛をくちゅくちゅと淫指で弄り始めた。
放屁を押さえた肛門は侵入者である指を押し出そうと力を強めた。
「我慢は体に良くないよ。さぁ、たかにゃの恥ずかしい音……聞かせて……」
「やあっ、だ、だめぇ……!」
腹に力を入れて叫んでしまったため、腸内を転がっていたガスは一気にゴールへと下っていく。

   #  #  #

「んうっ……!」
始めに、ぷぅ、と小さく可愛らしい詰音が尻間で弾けた。
これ以上卑しい音を聞かせてなるまいと貴音は身を強ばらせる。
しかしそんな彼女の健気さを嘲笑うかのように、放屁欲は収まる事なく膨らんでいく。
ぷぶっ。二発目の肛息が続いた。至って快調な自分の腸を貴音は恨めしく思った。
彼の息吹が尻肌をいやらしく撫でる。彼女の肛息を零距離で吸嗅しているのだ。

(だめぇ……! これ以上は……)

括約筋に力を入れるも、降りてきた屁塊は無慈悲に直腸内を圧迫した。
それは岩場に潜む蛇のように僅かな隙間を縫って外界へと飛び出そうとする。
彼女の殊勝な努力は、かえって肛穴の細い肉溝から
間の抜けた音を長く大きく鳴り響かせる結果に終わってしまった。

「……。……」
他人に一番聞かせたくない臭音を漏らした貴音は、ただ黙って俯いている。

「たかにゃ」
彼が彼女に覆い被さってその耳元でそっと囁いた。
「たかにゃの恥ずかしい音、全部聞いちゃった」

貴音は尻も隠さないで羞恥に悶え、枕に顔をうずめている。
「し、知りませんっ! 私は、私は……っ!」
「いやぁ、たかにゃのオナラ、すっごくエロ可愛かったなぁ――……。
 ぷぅ、ぷぶっ、と来て最後はトランペットの音のように長くてさぁ!」
「やあっ、やめて……っ」
「たかにゃのアナルアロマもじっくり直嗅ぎして堪能したよ……
 濃くて甘くて……何度でも嗅ぎたくなる匂いだったなぁ……」
目尻を下げてにやける彼と対照的に、貴音はただただ枕に身を沈ませている。
目尻に浮かんだ羞恥の涙を彼に見せたくないのだ。

「……ひゃん!」
貴音は秘肛に熱く柔らかい物が入ってくるのを感じた。
彼女の持ち上がった尻肉にすがりついた彼が、自らの淫舌を挿し出したのだ。

「たかにゃ……恥ずかしい思いさせちゃってごめんね。
 でもすごく嬉しかったんだ。恥ずかしい匂いを嗅がせてくれたお礼に
 ……たかにゃのエッチなケツアナ、綺麗に舐めほぐしてあげるね」
「いけませんわ。貴方様に不浄の穴を舐めてもらうなど……っ!」
彼は無我夢中で貴音の性感帯でもある淫肛を丹念に舐め清めていく。

「んちゅっ……ちゅっ、んむぅ……じゅるじゅるっ……ちゅっ〜〜……ぱぁっ!」
舌筋と唇の吸い付きを最大限に使って、彼は女肛を蹂躙する。
嬲られた貴音の肛門は一層艶を帯びてしっとりと露を纏っていた。
「ああんっ! あはぁ……っ!」
羞恥に体を火照らせながら、貴音は彼の舌姦に
進んで身を委ねている浅ましい自分の存在に気づき、快苦に悶え続けた。

「ああっ……たかにゃのケツマンコ、全然嫌な味がしない!
 アナル肉も弾力あって……ちゅっ……癖になる!」
彼は貴音の淫肛を狂おしい程に嬲り愛した。
激しく重ねぶつけていく愛姦に、彼女の淫肛肉は明らかに悦びを表してうち震えている。

「あっはあぁぁぁぁぁ……っ!」
絶え間ない肛辱の末に、貴音は大量の卑潮を噴き出して快頂へと登り詰めた。
肛肉は健気にも彼の舌を甘く優しく締め付ける。その様子はどことなく恋人たちの接吻を想起させた。

   #  #  #

「……たかにゃ……?」
仰向けになった彼を見下ろしているのは、先程まで劣勢にいた貴音だった。
その眼は淫霧によって曇り、見る者の意志を無意識に絡め取る。

「貴方様はいけずです。私の身体にこのような羞恥を刻み込んだのですから……」

貴音は身を沈ませ、彼の肉具を自らの火照った牝肛の内へと導いていく。
淫熱を帯びた肛襞は絶妙な蠢動をもって彼を淫らに出迎えた。

「んくっ……!」
彼は先程まで愛でていたこの愛肛が突如魔物に変貌して
自らの愚息を屠り尽くさんとしているのを感じ、重い汗を垂らす。
雨蛙を見定めた大蛇にも似た圧倒的支配――そんな得体の知れない淫力を彼は味わされた。
淫茎の感覚が鈍磨していなければ、挿入だけで底の底まで絞り抜かれていただろう。

「んっ……貴音は今宵、乱れに乱れます……っ!」
貴音はそれだけ告げると、その豊尻を彼の腰上で激しく上下させ淫れ交わる。
全身を満遍なく用いたその姦動は、腹下の雄羊から淫精を貪り取らんとする力に溢れていた。
普段の清楚然としている彼女からは全く想像もつかない猛交ぶりである。

「ふふっ……貴方様が悪いのですよ。抑えていた私の焔をこうまで盛んにさせたのですからね……っ!」

貴音の蜜肛に淫砲を制圧され、彼の思考は目に見えて鈍化していった。
まるで潰れた給水管のように彼女の肛内へ恥精液を噴射し続けていく。
彼の手足は既に冷え切って感覚すらおぼろげになっていた。
彼の持ち得る全ての意識は頭脳ではなく結合部へと集まり、かき集められたエナジーがそこに収束していく。
こもりきった性熱は、精弾となって支配者である彼女への貢ぎ物として献上された。

「た……たか……にゃ……」
微かな意識の中で自らの危険信号を本能で感じた彼は、震える手で、声ならぬ声で貴音に訴えかける。
しかしその手を握った彼女はぞっとするような美しい微笑を顔に滲ませてこう告げる。

「この程度で、終わらたりいたしません……。今宵は貴方様の持つ子種が
 尽き果てるまで……私の牝肛に注いでいただきます」

夜に君臨する肛后はただただ配下の雄精を貪求し、搾り取らん事のみを欲した。
本気となった貴音の帝肛は、高槻やよいや星井美希の淫力に匹敵する。
哀れな彼は体内の気を女王の瑞肛によって限界まで吸い尽くされ、やがて気を失ってしまった。

   #  #  #

「貴方が今回のボクの相手ですね。よろしくお願いしますっ!」
「よっ、よろしくっ……!」

765プロの誇るイケメンアイドル・菊地真は、パジャマ姿で眼前の大男に会釈した。
スレンダーかつ引き締まった体つきと中性的な顔立ちは、彼女の大きな魅力の一部である。
彼女の対面にいる男は、太い筋骨によって構成された大柄な身体をしていた。
濃い顎髭、厚い唇、太い眉、すっと通った鼻筋など、その顔は雄を想起させるパーツにまみれている。
毎回彼女の選ぶファンは、例外なく彼のように大柄で男らしい童貞の男性である。
真に存在を覚えてもらう一番の近道は、ひとえに肉体を極限まで鍛える事にある。
彼女の男性ファンたちが日夜筋トレに励んでいるのはそのためである。

「ははは! あまり緊張しないでリラックスして下さい!
 とはいえ、ボクも全力で相手しますから、覚悟して下さいね!」

真は腰に手を当ててやや平らな胸をぐっと相手に向けて押し出した。
彼女の相手をする男性には通常、アグレッシブな程の元気が求められている。
逆に言うと、それくらい元気でなければ鬼並みの体力を持つ彼女の夜の相手は務まらないのだ。

「……まこりん、今日は君に見せたいものがあるんだ」

今までがたいに似合わず大人しくしていた彼は、思い詰めた顔で大きいショルダーバックを差し出した。

「オプションですか? ならプロデューサーに相談しないと……」

真は中身を見ずに少し困った顔をした。
このようなイベントゆえ、彼女はバッグの中身をアダルトグッズと解釈したのだ。

「そうだね、俺もプロデューサーさんと話がしたいし。
 ……とりあえずまこりん、まずはこれを見てくれないか?」
彼がジッパーを開いて中身を見せた時、真の顔に驚愕の色が浮かんだ。

「まさか、こっ、これって……!?」

   #  #  #

監視カメラで様子を見ていた真Pは、彼女がバッグの中に
何を見たのか知るため、知らせを聞くと同時に駆けつけた。
「真、知らせを受けたんだが……」
「プロデューサー! どうしますかこれ!」
真は目を輝かせてプロデューサーに見せたもの――それは
柔らかなギャザーやラッフル、華やかなフリルとレースをふんだんに盛り込んだ
物語の姫君が身に纏っているようなドレスの束だった。
「これは……?」
「ファンの方が持って来てくれたんですっ! 是非ボクに着て欲しいって!
 どれもこれも可愛いものばかりで目移りが止まらないんですよ! へへへ……っ!」
相好を崩して真は衣装に頬擦りをしている。
軽い恍惚状態に陥っているのか、垂れた涎をこっそりと啜る音が聞こえた。
今の彼女は、菓子の山を前にした空腹の子供と酷似している。
ただ彼女の乙女趣味を考えればこの異様なまでの興奮もうなづけるというものだ。

「プロデューサー、着てもいいですか?」
疑問形だが、その強い口調と興奮は既に着る気に満ちていて
断ろうものなら何をしだすか分からないと思わせる凄みがあった。
「……真は着たいんだな、それ?」
「はいっ!」
「なら構わないよ。鏡台の前で色々と比べてみたらどうだ」
「そうですねっ! ボクもじっくり見たいと思ってたんですっ!」
真が衣装を抱えて鏡台へと去った後、真Pは改めて男性ファンと向き合った。

「本人の了承を得ましたので、用意された衣服の使用を許可しましょう」
「ありがとうございます。……あと、ファン代表として
 プロデューサーさんに聞いていただきたい意見をがございます」
「? 聞きましょう」
「では……プロデューサーさん、まこりんにもっと女の子らしい衣装を着せて下さい」
彼の言った内容は脳裏で咀嚼するのに若干のラグを起こした。
「かっこいい」ではなく「可愛い」衣装を、である。
「真に、可愛い衣装を?」
「はい。先程まこりんの反応を見て確信しました。
 まこりんは可愛い衣装を着たいし、俺たちはそんなまこりんの素敵な笑顔を見ていたいんです」
真が可愛い服を着たいと訴える事はこれまでに多々あった。
だがその度に真Pは番組関係者や音楽プロデューサーから
「真の持つイメージと合わない」「ファン層から求められているものと違う」
と告げられて彼女の願いはほとんど叶わない。
菊地真のファン層はほとんど同性で、公式ファンクラブ会員も約半数は女性である。
しかしファン側からその要望を訴えてくる事は初めての事だ。
真Pは彼に話の続きを促した。

「カッコいい衣装に身を包んだまこりんは、依然として根強い人気を持っております。
 しかし、全員がイケメンのまこりんを望んでいる訳ではありません」
彼はある書類を真Pに差し出した。
「これは公式外で我々が独自に調査したアンケート結果です。
 ご覧になりますと女性らしい服を望む層は全体の四十二%、マニッシュな服を望む四十七%の層に肉迫しております。
 この傾向はまこりんが髪型を変えた時期から増加へと推移していて
 可愛いまこりんというニーズを抱く層は、笑い話ではなく今確実に増えているのです」

確かにプロダクションのリニューアルに伴い、真の髪型を思い切ってチェンジした事がある。
それから男性ファンが増え始めた事も真Pは感じていた。

「次頁をご覧下さい。ファンクラブ内での女性らしさを求める支持層とそうでない派における
 意識調査が内容別に分類されております。
 ここで注目していただきたい点は、まこりんに男性らしさを求める支持層が
 反論の拠り所としている理由の第二位です。
 女性の多い該当層の意見の一位は『似合っているから』ですが
 二位は『菊地真本人は女性らしい衣装を望んでいない』というものでした。
 フェミニンな衣装を着てのメディア露出回数の少なさが転じて
 『菊地真は好きでマニッシュな服を着ている』という誤解を産んでいると我々は推察いたしました。
 可愛い服を着たいというまこりんの意志が確認出来た今
 俺たち賛成派は今まで以上に可愛い衣装のまこりんを望みます」

一通りのプレゼンテーションを受けた真Pは資料の数値データをもう一度真剣な面持ちで凝視する。
仕事時そのものな態度に彼も四肢を緊張させて様子を伺っている。

「……大変参考になる貴重な御意見・資料をありがとうございます。
 真の可愛さに関しましては、我々も番組関係者らに理解を求めている最中です。
 資料を拝見いたしますと彼女の需要が決して少なくないと理解しました。
 しかし……この間の生番組をご覧になりましたか?
 真は可愛い衣装が絡むと本当にテンションが高くなって……
 周りの人間がが追いつかない事が多いんですよ」
「プロデューサーさん、まこりんは極端に可愛い服に袖を通す機会がないだけです。
 めったにない機会だからこそ、はしゃいでしまうんです。
 機会を多く取って慣れていけば、あの高いテンションも徐々に収まっていくと思います。
 何より我々はもっと、可愛い衣装を着たまこりんの魅力を多くの方に知ってもらいたいのです!」
彼の熱弁は同士でもある真Pの胸に大きく響いた。
「……承知いたしました。では次回の765プロ定期会議の際
 この件をテーマにさせていただきます」
「ありがとうございます」

「真」
真Pが声をかけると、真本人はこちらの議論などお構いなしに衣装に目を奪われて
審美作業に没頭していた。

「……あっ、はい! 何ですか、プロデューサー?」
「良く聞いてくれ。次のライブで、自分はどんな衣装を着てみたいのかファンの皆の前で公言して欲しいんだ」
「……! プロデューサーっ、それは可愛い服をライブでも着られるという事ですか!?」
「お前の意見を皆に伝える事で、変わるかもしれないんだ。
 真の可愛さを理解してくれる人間が、決してマイノリティでない事が分かった。
 だから……徐々にではあるが、これから俺もそういった仕事も可能な限り前向きに増やしていこうと思う」
「やーりぃ!」
いつもの様子で真は拳を宙に振って喜びを示した。大変雄々しい仕草である。

「じゃあ真、衣装は彼と二人で選んでくれ」
「えっ、プロデューサーは選んでくれないんですか」
出来れば恋人の選んだ服を着てみたい真は、やや期待の外れた声色で呟いた。
「……真。今日の主役は、誰だ?」
「……あっ、そうでしたね。分かりました!
 じゃあ可愛い衣装の仕事の件、絶対に考えておいて下さいね!」
真Pはニコニコと微笑みながらうなづき、部屋を退出した。

「ボクに着せたい服はどれですか」
「これです」
真に対して彼は服の山からある服を差し出した。
空色と白色を基調とした柔らかな生地にギャザーを施したふんわりとしたスカート
手のひらサイズの大きな三連リボン、リボン付きのリスト、柔らかなフェルトフラワー――。

「これは……っ!?」
その衣装は番組「生っすか!? サンデー」のワンコーナー、「菊地真・改造計画」で
一回だけ袖を通したあのフェミニンな服と酷似していた。
「似ているよね。あの服と同じ服飾デザイナーが手がけているドレスなんだ。
 ちょっとアレンジされているけれど」
真の笑顔を見て彼も幸せそうに微笑んでいる。
「テレビに映った時間は少しだったけど、あの時のまこりんはすごく可愛かったよ。
 俺たちファンクラブ会員は、あの回を録画したDVDを何度も見た」
「ほ、本当に……?」
「うん。まこりんは本当に可愛くて、何度見てもときめかせる魅力があると思う。
 だからこれが一番、まこりんの魅力を引き出せる服だと思うんだ」
「嬉しいっ! ……今すぐ着ます!」
真は、彼の眼前である事も忘れてその場で着替えを披露した。
彼女の健康的な肌を彼は凝視し、目を閉じながら反芻する。
彼の前で真はあのフェミニンドレスを纏い、彼女が最も可愛いと自負するキュートなポーズを決めた。
「きゃっぴぴぴぴぴーんっ! えっへぇ! 菊地真ちゃん、参上なりよぉ!」
「まっこまこりーんっ!」
自分だけに向けられた本当の真――「まこまこりん」に、彼は熱い拍手をもって感激を示した。

   #  #  #

「さあ、真ちゃんのラブリー乙女スペシャル、プレゼントしちゃいますわよぉ!」
嬉しそうに言い放った真は、彼をすぐさまベッドへと興奮気味に押し倒した。
噂に違わぬハイテンションな彼女の手によって、彼はあっという間に半裸となった。
股部からギンギンとそびえ立った肉塔を、彼女は躊躇なく口に咥えて激しくしゃぶり出す。

「あむっ……! ちゅむっ、じゅぷっ……じゅぷっ! んぅ……ちゅぱぁっっ!」
「んおおお――っ!?」
真の口淫は、腰を丸ごと持っていく強烈なディープスロートを持ち味としている。
一度吸い付いたら最後、何度か射精するまで決して放そうとしない。
一体このガツガツした口淫の奈辺にラブリーで乙女な要素が存在するのか、常人には皆目見当がつかない。
だがこれは彼女なりに最高の愛情を込めた淫戯には違いなかった。

「ぢゅぶっ、むふ……っ、じゅぞぞぞ……っ、んうっ、んうっっ、んぶっ……!」
「ああっ、まこりんっ! 激しいよぉ……っ!」
異様なまでのハイテンションで口淫を行う真。
その様子から、プレゼントの服を身に纏えた抑え難い興奮と喜びが垣間見える。

「ああっ……! まこりんっっ!」
真の口交に耐え切れず、彼の肉砲はビュルルルと快音を発してゼリーに似た濃厚種汁を豪射していく。
勃起時五キロの錘を引っ掛けても五時間は落とす事のない真Pの魔根すら
真の猛攻を受けたら流石に頭を垂れざるを得ない。彼女の口淫にはそれ程の威力があるのだ。
だから大きいばかりの童貞根など、一溜まりもない。
だが舌と紅唇の放つ淫唾の嵐はまだ始まったばかりである。
彼の溜めに溜めた白濁汁は、彼女の口舌によって容赦なく搾精され続けた。

「まっ……まこりん、ちょっ……ちょっと……休憩……」

やっとその言葉を口から漏らした時、彼は計八発もの口内射精を経験していた。
魔唇から解放された男根は、輪姦された女のように力無くその汚身を垂らしている。
童貞の射精液を大量に飲み干した真は、精臭に満ちた吐息を一つ漏らすと
けろりとした様子で次にその肉根をペロペロと丹念に舐め清める。
しかしあまりに搾り取ったため、肉棒の勢いは中々最初の時のように戻ろうとしない。

「やあんっ、私ったら嬉しくてついつい夢中でお口エッチしちゃったぁ!
 おちんちんさんっ、まこりん一杯ごめんねするから、元気になってぇっ!」

可愛らしい言葉とは裏腹に、真はくたびれた肉根をきつく握り締めてガシガシとしごき始めた。
力の加減が出来ない彼女の手淫は、壊滅的に下手だ。
この洗礼者に破滅を招く手淫は、プロデューサー陣内で『魔皇の淫手(ルシファースクイーズ)』
と呼称されていて、真Pの屈強な逸物ぐらいしか耐えられそうにない極悪技である。
案の定、真ファンは苦悶の表情を浮かべて痛みしか感じていない様子である。

「あっ! まこりん、手よりも……お尻で優しく起こしてくれないかな?」
「ええっ!? お尻で?」

驚きながらも真は今宵の主人である彼の言に従った。
仰向けになった彼の腰に跨がり、彼の上半身に対して彼女は背を向ける。
ヒラヒラのフリルから覗く彼女の尻は、女らしさを残しながらも小さくしまっている。
貴音やあずさの尻のような艶やかさとボリュームには欠けるものの、非常に健康的で形の良い美尻である。
その美尻を真は、彼の萎えた逸物の上に降ろして圧迫した。
微かに尻肉を押し返す反応を彼女は感じた。

「私のお尻、重たくない?」
「とんでもないよっ! まこりんのお尻……可愛くてすべすべで……最高だよ」
「えへへっ……照れちゃうよぁ……!」
火照って赤らんだ頬に手を当てて真は照れ悶える。
メディアでは滅多に見られない女の子然としたこの彼女は
彼の目に間違いなく世界で最も愛らしい女の子に映った。

「じゃあ、真ちゃんのキューティーヒップで、 君のおちんちんにきゅんきゅん☆パワーを注いであげるねっ!」
真は自らの見目良い淫尻を彼の長い肉塊に何度もすりつけ続けた。
散々暴風に曝された草木に差す朝日のように、その女尻は彼の肉身をゆっくりと癒やしていく。
尻圧が程良く淫根をしごき、擦り付けられる悩ましい肛皺がその裏スジを甘く刺激していった。
その間彼は尻感を独占している悦びに浸かりながら、満足げな吐息を長く漏らしている。

「んっ……おちんちんさん、熱くなってきたね。お尻の谷間焼けちゃいそうっ……」
真はいつになく艶のある視線を肩越しに相手へと向ける。
「どぉ、私のお尻をこすりつけられるの……気持ち良い?」
「んああっ……! う、うんっ……!
 まこりんのお尻……ピチピチとしていて、最高に気持ち良いよ」
彼の反応に満足した真は、魅力的な笑みを浮かべて悦に入った。
そして先程よりも腰を大きく前後に使って一層大胆に尻肉を擦り付け始めた。
真の可憐な肛皺は、彼の膨らんだ裏筋をやらしく舐めていく。
肉根は尻穴への恋慕をその身にぐっと籠もらせ、高い痴熱を発していた。

「まこりん、ありがとう」
彼は完起した逸物をひくつかせ、真に尻淫の礼を告げた。
このまま真の尻下で射精を迎えたいとも思ったが
それよりも強く彼女と繋がりたいという肛姦欲が抑えきれなくなっていた。
「まこりんのおかげで、僕のチンポ……すごく元気になったよ。
 だから、今度はこっちがお返ししないとね……」

彼はベッド端に腰掛けて、勃立した肉槍にドボドボと上からローションを注いだ。
手を陰茎に添えて上下させるとぬめりが満遍なく淫根に行き渡る。
軽く潤滑剤になじませた後、彼は真に大腿への着席を促した。

   #  #  #

「うふふ、君のかっこいいおちんちん、今からパクパクしちゃいますね!」
真は彼の前に立って淫尻を突き出すと、尻肉を少し左右に広げた。
セピア色の肉肛は慎ましげにその尻間で鎮座している。

「あんっ……!」
パンパンに膨張した肉頭が降ろされた肛穴をしっかりと捉えた。
彼は真の柳腰を抱いて、ゆっくりと股へ引き下ろしていく。
「んはぁ……!」
肛肉をぐっと押し広げて、太い淫根は腸内へと埋没していった。
雁首を締め付けながら、真の恥肛も彼の巨根を飲み込んでいく。
「んっ……っはあん……!」
根元まで挿入し終えた時、真のスカートは結合部を隠すように垂れ下がった。
彼はベッドのスプリングを利用して真の淫肛を盛んに攻め立てる。
「あんっ、あはぁ……っっ!」
充分量のローションがじゅぶじゅぶと猥褻音を絶え間なく部屋中に響かせて、肛襞をじんわりと潤していった。

「まこりん……!」
彼は真の膝下に腕を交差し、そのまま彼女を後ろから抱え、そのまま立ち上がった。
「きゃあっ……!」
その姿は丁度駅弁の逆型、母親が幼い男児に小便をさせるポーズに酷似している。
ただ男女の位置が入れ替わり、女肛にずっぷりと男杭が連結しているという点のみが異なっていた。
彼は確かな足取りで姿見の前に立ち、彼女の脚を左右に開いた。
「やぁんっ……!」
真は目を覆った手をそっと開いて指の隙間から覗くと、鏡に映ったあられもない淫姿を晒している自分が見えた。

「ああっ……、いい締まり具合だよっ……まこりん……」
彼は立ったまま真の恥肛を力の限り攻め立てて、淫辱していく。
豊かな量の潤滑剤の存在が、この激しい抜挿を容易にしていた。

「あんっ、あはぁ!」
真の体は彼に抱えられたまま腕の中で妖しく弾む。
愛肛からはローションで出来た大量の猥泡が流れ落ちては静かに消えていった。
大抵真は自分のペースで激しい肛姦を行うのだが、今回ばかりは出鼻をくじかれて一切の余裕がない。
元々肛門は人体における急所の一つである。
そこを獣欲のままに蹂躙されれば、誰でも冷静さを保つ事は難しい。

「はぁ……っ! はぁ……っ!」
鏡はただ静かに二人の淫交を見つめていた。
自らの選んだ愛らしい衣装に身を包まれて、真は幸せを噛みしめたまま逞しい肉巨根に肛姦され続けた。
ぶじゅっ、ぶぷぅっ、という浅ましい猥音が耳に絡みついてくる。

「は、……恥ずかしいぃん……っ!」
顔を極限まで赤らめ淫結を恥じらう真の姿は、どんな精力剤よりも強力に彼の征根を勃立させた。
彼は立ったまま何度も彼女の蜜肛に、豪熱を帯びた種汁をどぶっ、どぶっと注ぎ込んでいく。
白精の厚い洗礼を十八度も受けた真の痴肛は、すっかりほぐれきって最早吸い付く元気も残っていなかった。

「っふぅ……!」
普段から溜めていた彼女への想いの丈を恥孔へと注入し遂げた彼は
いたって爽やかな笑みを満面に浮かべて一息ついた。
一方真は不断の淫攻に耐え抜いたものの、四肢はぐったりとしていて体重を全て男に預けたまま熱い淫息を吐いている。
その瞳は微かに虚ろで、だらしなく開いた口元からはとろりと長い涎の糸が垂れていた。
恥熱をこもらせて火照った体は、額や腋にうっすらと汗玉を滲ませている。
その表情は苦しげながらも、同時に得難い多幸感に満ち溢れていた。

「まこりん……」
後背の彼は真の体をぐいっと上げて、腰を後方に引いた。
ずりゅんと垂れ下がった肉根は流石に勢いを失って柔らかくなっている。
「!? 待って、今おちんちんを抜かれたら……!」
真はとっさに括約筋を締めて結腸内の精液の漏出を防いだ。
注がれ抜いた大量の淫汁は腸内でしきりに排泄欲へ訴えかけている。
精液を肛門から放出してこれ以上浅ましい姿を晒すまいと、彼女は微かな理性で身を引き締めた。
そんな殊勝な恥肛に彼は中指を差し向け、丹念に指先でほじくり返す。

「さぁ……まこりん。鏡の中のまこりんにも、どれだけ沢山本気ミルクを注入されたのか……教えてあげようね?」
「あっ、あっ、だ……だめぇっっ!」
肛唇が盛り上がり、どろりと白い頭を見せる。
「だめぇぇぇぇっ!」

堪えきれず真は肛内に注がれ続けた白濁汁を粘り気のある淫音と共に前方の鏡へとぶちまけた。
鏡には淫猥な白牡丹が見事に咲き、馥郁と濃い愛臭を漂わせている。

   #  #  #

「うおおぉぉっ……! 可愛いぞぉぉっ、真ぉぉぉっっ!」

控え室では、モニターに映る真の痴態を凝視して
盛んに自らの淫砲をしごき続けている真Pの姿があった。
彼は興奮の雄叫びを張り上げながら宙に向かってびゅうびゅうと白砲を放った。

「おい、真Pっ! 臭いが散るからティッシュかゴムにぶちまけてくれって言っただろう?」
「はは……悪い、悪い」
雪歩Pに対して、真Pは浅黒い男根を反り返らせたまま平謝りする。
真の部屋にある姿見は改造されていて、鏡自体がカメラのレンズとして機能している。
そのため真の受けた羞恥姦の一部始終は、最後のザーメンひりだしまでも
眼前で見ているような臨場感を持って見る事が出来たのだ。

「ああっ、いくら抜いても収まらんっ! 仕事が終わったら真を速攻ハメ倒すっ!」
抑え難い性欲を持て余しながら真Pは感謝祭終了時刻を待ち焦がれていた。

   #  #  #

こうしてファンにとって夢のような一時は流れ、今回の感謝祭は幕を下ろした。
アイドルと彼らの着替えが整った頃合いを見計らい、プロデューサー陣は労いの言葉と共に部屋へと入ってくる。
通常ならば気だるいムードの中照れ笑いをしたアイドルとそのファンがいる訳なのだが、例外も存在する。

「君っ、大丈夫かい!?」

やよいPや貴音Pは、しばしばベッド上でミイラと化したファン代表者と対面する。
彼らは入室前と比べて干した柿のようにやつれ、足取りも危なげにふらついていた。

「だ、大丈夫です……ははは……」
これ以上ない程の多幸感に包まれている表情で彼らは抱え起こされる。
憧れのアイドルとの蜜事に体力の限界まで注ぎ注がれ、
帰宅前に病院で点滴を打つ結果に終わる事も珍しくない。
さて、感謝祭に招かれたファンには帰路に着く前にアイドルからプレゼントを渡される。
ただ、カメラや携帯による記念撮影は外部へ流出してしまうと
スキャンダルの種になりかねないため、御法度となっている。
本来ならば他イベントのように握手やサインを交わす行為が望ましいのだが
この場にそんな生ぬるい要望をするファンはいない。
そしてそれは、主催者側も承知の上だった。

「あ、あのっ……! ひ……ひびきんの中古ショーツ下さいっ!」

コンサートに通い詰めて握手やサインを当然何度も入手している彼らは
アイドルの脱いだ下着をもらえないものかと交渉する。
プロデューサーたちは「また来たな」と苦笑しながら、アイドルたちから許可を得る。
第一回目の感謝祭で響ファンが響のショーツを手にするため
数時間に渡り、土下座をした事は懐かしい過去の出来事である。
これ以降どこから耳にしたのか知らないが、他のアイドルファンもこぞって中古ショーツを求めるようになってしまった。
最早感謝祭においてアイドルたちが穿き古したショーツを持参するのは必須事項になりつつある。
ちなみにエリート匂いフェチの多い響ファンは、新品の脱ぎたてショーツよりも
オリモノが染み込んで変色した数年モノのショーツを決まって頼み込んだ。
これについては響の理解の下で、事前に用意してもらっている。

「はい、なの」
「こんな汚れたショーツで、恥ずかしいわ……」

彼女のファンたちは狂喜してその芳しい匂いを放つショーツを手渡しで受け取った。
染みから形状を想像し、臭いから月日を推理するなど、彼らなりに楽しんでいる。

「あの……どうしても、渡さなきゃダメですか?」

ただ一人、やよいは眉をやや八の字に曲げておずおずとプロデューサーの顔色を伺っている。
彼女のファンも例に漏れず、中古ショーツを希望していた。

「一応用意はしていたんだな」
「ダメですか……?」
「うーん、やよいが嫌なら何か他のものでも……」
それを聞いたやよいファンは倒れるように土下座をし、頭を何度も打ちつけて哀願した。
「そんなっ!? お願いしますっ! どうかやよいたんの……やよいたんのパンツをぉぉ……っっ!」
熱い涙を流し額に血が滲む程の懇願を受けて、やよいもプロデューサーも
このまま放置する訳にはいかないと思い、彼に折れた。

「やよい……持ってない訳じゃないんだ。渡してやってくれないか?」
「うう……」
「お願いしますっっ!! お願いしますっっ!!! お願いしますっっっ!!!!」
「……。分かりました……でも、あまりニオイを嗅がないで下さい……」
「は、はいっ! 嗅ぎませんっ! 嗅ぎませんからどうか……」
「帰ったら、その……すぐに洗濯して下さいね?」
「はいっ! しますっ! 洗濯し尽くしますっっ!! だから……お願いしますっっ!!!」
この類の戦利品を手にした者がわざわざ臭いを落とすような真似をするはずがない。
だがやよいは、その理を理解するには純粋無垢過ぎた。
彼女は彼の言う事を信じてひとまず安心し、その場でショーツを脱いで手渡した。
布地はありふれた綿布で、股下部には濃い黄ばんだ染みが付いている。
「こ、これはっ……!」
彼はまだほんのりと温かいその布を手にしてわなないた。

(この染みの重なり具合っ……色っ……くたびれた布質っ……こっ、国宝級だぁっ……っ!!)

「……聞いてますか?」
やよいPが耳元でしゃべり、彼は我に返った。
「はっ、はいっ!? 聞いてますっ!」
「そのショーツをどうするのか当方は存じませんが、くれぐれも帰宅後にご賞味(?)いただければよろしいかと」
「あっ、ああっ! そうですね! 大丈夫ですっ! カバンの中に入れておきますから……っ!」
彼はふらついた足のまま、カーテンで仕切られた荷物置き場へと身を隠れた。

そして一分と経たないうちにドタッと何か重いものが床に倒れる音がした。

二人がカーテンを開けると、そこにはショーツを左手に
逸物を右手に握り締めて倒れている彼の姿があった。
逸物の先端からは、極限まで薄まった精液が小便のように広がっている。

「やはり五日ものはキツかったか……」

家庭の都合上、やよいは同じ下着を連日穿き続ける事が少なくない。
この日はたまたま他の下着が乾かなかったので、やむを得ず一枚のパンツのみを穿いて参加した。
だがその濃縮された芳香は、童貞卒業直後の彼には余りにも強烈だった。
鞄に入れる前にこっそりとやったひと嗅ぎは、恐ろしい程の魔力をもって彼の残り少ない精力を絞り抜いた。
歩くのがやっとの彼はこの思いがけない一射で力尽き、そのまま気を失ってしまったのだ。

「……やよい」
やよいPは病院搬送の準備を済ませ、服を被せた男の身体を負ぶった。
「……はい」
「汗かかなくても、下着は毎日洗おうな」
「……二日置きでは、だめですか?」

余談だがこのショーツは転売防止のため、公式のものとは違うアイドルたちのサインが書かれている。
彼女たちは利き手でない方の手で書いたり、足を使って書いたり、口を使って書いたりと
様々な方法でサインのタッチを変える。
端から見るとイタズラとしか思えないその稚拙なサインは
今宵身体を重ねたファンとアイドルの間でのみ通じる特別なものだった。

   #  #  #

「ご、ごめんなさい……」
そんな事があった一方で、雪歩はファンに陳謝していた。
前例で使用済みショーツを要求するファンたちを知っている春香たちは
皆自主的にその下着を穿くなり何なりして持参していた。
ただし、二回以上ブランクのある雪歩だけは持って来ていない。
一回目の感謝祭ではそれどころではなかったし、事務所でも雪歩の前では気遣って
感謝祭の話題は出さなかったため、ずっと知らないでいたのだ。
忙しさから雪歩Pもすっかり周知の事実と化したそれについての説明を失念していたため
彼女は用意しないまま感謝祭に臨んでしまった。

「いいよ、雪歩。言わなかった俺も悪かったし、ないものは仕方ないさ」
「ゆきぽ姉ちゃんが参加してくれるだけでも、嬉しかったです……」

二人は穴を掘って落ち込む雪歩に温かな言葉をかけて慰めた。
しかし、優しく見守ってくれたファンの頼みを、彼女は無碍に出来ないでいた。

「えっ!? あ、あのっ……!」
「ゆ、雪歩……!?」

男二人は目を見開いて驚愕した。
何故なら、雪歩はその場でスカートの裾を上げて純白のショーツを二人に見せたのだ。
それだけではない。
彼女は二人の視線が向けられる中、その場で自らの恥唇を布越しに慰さめ始めた。

「んっ……ぁんっ……!」
男たちは声を呑んだまま眼前にいる美少女の痴態を見つめていた。
あの事件後心を痛めていた雪歩が、感謝祭に参加しただけでなく、ファンにプレゼントを贈るため自らを慰めている。
その光景は信じがたいものであり、また胸を果てしなく熱くさせるものだった。

「ぁはぁ……っ、はぁぁ……っ、んぅ……っ!」

朱く上気した頬と潤んだ瞳――。
雪歩は砂糖のように甘く嬌声を小さく漏らす。
彼女の蜜香は淫指によって薄布の繊維に深く、深く染み込んでいった。

「んぁぁ……っ、あぁっ、あはぁ……っ! ……っ……!」

二人の異性が見ている中で、雪歩は一際高い艶声を上げてビクビクと悦波を立てる。
噴き出した蜜汁を薄い布は静かに飲んでいった。

「ど……どうぞ」
熱い吐息を漏らした雪歩はいそいそとショーツを脱いで彼の前に示した。
「その、……あまり染み込んでないかもですけど……これ……」
雪歩ファンは受け取ったその宝着を熱く凝視し、握ったその手を細かく震わせている。
股部にある痴染の温かさは、羞恥に耐え忍んで込められた雪歩のぬくもりそのものだった。

「……ありがとうございますっ! 一生の宝物にします!」
彼は頭にショーツを掲げて、深々と雪歩に礼をした。

   #  #  #

「ほ……本気ですか?」

今回はまた別の珍願を目の当たりにしたアイドルもいた。
ファンの要望を耳にした伊織は、いつもの余裕を保つ事が出来ずに睫毛をしばたいて頬を赤らめている。
「そ、その、私の……」
伊織と伊織P二人の前にはファンが土下座して叩頭している。最早恒例化しつつある光景だった。

「はいっ! どうか……いおりんのっ、『肛拓』を取らせて下さいっ!」

彼は伊織の前で尚も伏し拝んで頼み込んでいた。
一時期グラビアで女拓が流行り、懸賞品にまでなった事がある。
それを知ってか知らずか、ファンは貴音の尻、あずさの乳などの拓を望んで取っている。
しかし女性の肛門を写し取りたいという奇想天外な要望は今回が初めてだ。

「えっと、それは……プロデューサーの意見も聞かないと……ねぇ?」
助けを求めて眼差しで訴えかける伊織。
それに対して伊織Pはやや意地の悪い微笑みを浮かべて答えた。

「いいんじゃないか。アナルセックスしていないんだろう(今回は)」
「!? ちょっ……ちょっとあんたっ! ここは私の空気を……っ!」
伊織Pはわざと耳の傍に手を添えた。
「おやぁ、スーパーアイドルのいおりんは『あんた』みたいな品のない言葉を使いませんがぁ?」
「ううっ〜〜っ! わ、分かったわよ! 肛拓でも何でもやってみなさいっ!」

伊織は穿き替えたばかりの高級ショーツを脱ぎ捨てて、サッとベッドで四つん這いになった。
頭より高く掲げられた彼女の可憐な雛尻――その狭間に鎮座する桃色の肛穴は羞恥にひくつく様を相手に晒している。
「は、早くして……」
「墨汁と筆はお持ちですか?」
伊織Pが尋ねると、彼は「これです」と上質の馬毛筆と桜色の液体を鞄から出した。
液体からは甘い果汁の香りがほのかに漂ってくる。
「桃果エキスに桜色の顔料を加えたインクです。
 黒いだけの墨汁よりも、ずっといおりんに相応しいと思いまして用意しました」
確かに伊織の美尻から拓写するのに真っ黒な墨汁は無粋過ぎる。
伊織Pは感心の眼差しを向けつつ、まじまじと容器の中の液体を観察した。
「これは……市販品ではなさそうですね」
「はい、市販の香水を大学の研究室で独自に改良しまして……」
「ほぉ……結構製作は難しかったんじゃないですか」
「いえいえ、それ程でもありません。ただ香料の選抜が少し……」

「そっ、そんな話は後でいいからぁっ! さっさと……は、早くしなさいよっ!」
伊織は自分をよそに話を咲かそうとする二人を慌てて止めた。

「ああ、ごめんよ! いおりん!」
促された彼は筆穂を色液へ静かに浸した。
そして桃香を漂わせた筆先を伊織の愛肛にそっと伸ばす。

「……んぁ……っ!」
伊織の熱い蜜肛を筆の柔毛がくすぐっていく。
排泄穴をアートの題材とされる変態的行為に対して、彼女の表情は微かな嫌悪感と快美を帯びた羞恥を重ねて呈した。
筆は肛門だけでなくその周辺部にも伸びていく。
童貞芸術家の興奮に満ちた熱息が、筆穂と一緒になって彼女の淫肛を撫でた。

「中々アナルの皺まで塗り切れませんね……」
眼前の美少女の肛様を隅々まで写し取りたいらしく、彼は眉をハの字にして悩んでいる。
「いえ。塗り残しのある方が、かえって趣きが表れるものですよ」
「そ、そうですねっ! いやぁ、プロデューサーさんとは初対面ですが
 何だか他人のような気がしませんね!」
「いや、ははは。私もですよ!」
ドの付く変態二人は朗らかに談笑を交え、拓写に入る。
秘肛を写し取る物は純正の絹のハンカチである。
老舗の呉服店に足を運び、今夜のために奮発して購入したらしい。
まさか呉服店も高級布を尻穴に擦り付けられるとは想像すらしないだろう。

「いくよ、いおりん……」
「はぁ……んっ……」

伊織は目蓋を閉じてシーツを硬く握り締めた。
きめ細かな絹が肛穴をこすれる感触は想像以上に心地良い。
念入りに押さえつける彼の指腹が肛身を硬く引き締めさせた。

「……出来た!」
喜びながら彼が開いて晒したハンカチには、桜色のハートが転写されていた。
そして、その中央には伊織から採った悩ましい女肛紋がしとやかに鎮座している。
「素晴らしい……」
伊織Pはその出来映えに感歎し、思わず相手に熱い拍手を送った。
「ええ。ほの甘い匂いと共に鼻をくすぐる、いおりんの香り……
 それはまるで柔らかい蔦で嗅ぐ者の理性を絡め取る力を秘めています」
満足げな様子で彼は胸を張り、作品を批評する。彼の言葉に深く相槌を打って、伊織Pはその絹布を鑑賞し続けた。

「このアナルの皺具合……ハンカチに肛拓をした際に表れた
 伊織の恥じらいすら浮かび上がってくるようです。
 肛拓とはこれ程までに表情豊かなものなのですね」
「はい。転写している最中のいおりんの息吹、身体の緊張、そして体熱……
 それら全てがこの紋様に凝縮されて込められているんです」
「これは最早、単なるフロッタージュの枠を超えた芸術なのではないでしょうか……」
「はいっ、その通りです! ああっ……やはりプロデューサーさんとは話が合うなぁ! もっと語り合いたいですっ!」

(こ、このヘンタイっ! ヘンタイっっ! ヘンタイ大人――っっっ!)

伊織の尻上で交わされる変態同士の熱い握手と批評会――彼女は涙目になって
ただベッドシーツをぎゅっと握り締めていた。

   #  #  #

ファン代表者たちはこの場所に来た時と同じように、目隠しを施されて各々の自宅近辺へと送迎されていく。
そして夢か現か分からないまま車を下ろされてまた新たな一日を迎えるのだ。

「中々ハプニングゼロとはいかないもんだな」
雪歩Pはジントニックで喉を潤しながら呟いた。
プロデューサー陣はファンの送迎が済んだ後、後夜祭と称した飲み会を開く。
今回は遅れて参加する真P以外全員出席していた。
真Pはどうしても興奮が冷めないうちに真を抱きたくて仕方がなかったようで
近隣のホテルでしっぽりと愛し合ってから合流するらしい。

「まあ、イベントの形式上難しいだろうさ。亜美もそれ程落ち込んでないし、最悪の事態は免れたよ」
鳥皮を頬張って話す亜美Pを、横から美希Pが肘でつついた。
「だけど亜美P、お前はまた別の厄介事を拵えたじゃないか?」
「……見てたか」
「そりゃあカメラはそのままだしな」
ニヤニヤしながら美希Pは焼酎をあおった。
「仕方ないだろう。亜美の頼みだし、逃げようがない」
「まあ俺も美希に同じ事されたら断れないだろうな」
亜美Pは、そうだよな、とその同意を強く支持した。そこへトイレから帰ってきたやよいPが顔を挟んだ。

「亜美はともかく、真美の処罰に関しては甘過ぎると思うがな……」
「それについては否定しないよ。だが亜美だけ構う訳にはいけないし
 真美も俺を好きなあまりに取ってしまった行動なんだ……」
「だからといって姉妹共々孕ますつもりか。ゴムの向こう側には常に責任が付きまとうぞ。
 第一、どっちと一緒になる気だ」
「分かっている。だが、俺はもうあの二人しか愛せない。
 亜美も、真美も、等しく愛しているし優劣のつけようが……」
「まあまあいいじゃないか。わざわざどっちかと結婚する必要はない」
貴音Pは亜美Pに徳利の清酒を注いだ。
「家族の在り方は何も結婚だけじゃないって事さ。要するにだ、他の人間よりも濃密に関係し合って
 いつも楽しさを共有し合えばいい訳だよ」
「そうか……そうだな! つまらない事を考えていた! 二人のどちらかを選べないなら、二人共幸せにすればいい!
 俺は難しく考えていたよ、単純な事じゃないか!」
「おお、そうだとも! ささっ、飲め。飲め。肩を落としていたら良い考えも浮かばないからな!」

二人は悩みをかき消すようにして深く酒を飲み合って朗らかに笑った。

「俺はむしろ雪歩の事を心配していたぞ」
響Pは対面にいる雪歩Pに話しかけた。
「参加すると聞いた時には耳を疑ったよ。注意に注意を重ねているとはいえ
 また暴行する奴を引き当てるかも分からないしな」
「……考え得る限りの再発防止策は採っていた。
 だが何より、雪歩が最高の接待をやり遂げた事に驚いている」
「きちんとこのイベントをこなせていたな。褒めてあげないと」
「勿論だ」

その時、亜美Pのメールが鳴った。画面を覗き込むと、それまで明るく笑っていた彼の顔が険しくなった。

「雪歩P、……仕事だ」
「そうか、意外と早かったな」
雪歩Pは重い腰をぐっと上げた。メールは亜美のファンクラブ会員たちからのものだ。
亜美を怖がらせたあの男への私刑が一段落ついたという報告だった。

「すまんな、席を外させてもらう」
「いいって。事が済んだら別の日に飲み直そう」
「ああ、その時はよろしくな」

雪歩Pは店を後にした。それと入れ違いに真Pがツヤツヤとした笑顔で入店してくる。
「お楽しみは終わったか?」というあずさPの冷やかしに対して彼は酒も入っていないうちからハイテンションで答える。

「ああっ! 今夜の真はいつもの三割増しで可愛かったよ」
「そうか、それは何より」

プロデューサーたちは若干呆れた様子で肩を竦めてみせた。
先程まで体の温まった真相手に数戦こなしたばかりだというのに真Pはやつれもせずに卓上の料理にがっつく。
新しい仲間に酒を勧めて後夜祭は再び盛り上がる。

「しかし肛拓か……よくそんなアイデアを思いつくもんだなぁ……」
「春香や貴音の尻拓は毎回あるんだが、アナルを拓写するのは初めてだったよ」
「こりゃあ今年の流行は決まったな。これからは肛拓の時代だよ」

プロデューサーたちはにこやかに笑い合い、次々と注文したジョッキを空にしていく。
やがて酒は血潮を足早に駆け巡り、彼らの談話に弾みをつけていく。

「なあ……伊織P」
そんな中で美希Pは、比較的酔いつぶれていない隣の伊織Pに話しかけた。
「ん」
「今回参加した彼らにも効くだろうか」
「効くというのは……例の『ジンクス』か」

伊織Pは手持ちのシガレットをサッと美希Pに差し出した。
そして自らも先端に火をつけて煙をくゆらせる。
「きっと効くさ。あの娘たちの持つパワーは底無しだ。
 ここまで来ると、『幸運の女神』なんて月並みな言葉では、とても言い表せないよ」
すると酒の回った他のプロデューサーたちは「そうだ! そうだ!」と伊織Pの言葉に強く相槌を打った。

765プロには、感謝祭におけるジンクスが一つ存在する――。
「感謝祭で意中のアイドルと肌を重ねた童貞には、三ヶ月の内に素敵な恋人が現れる」というものだ――。

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