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5.1ch入門編 <配線>

5.1chシステムで何よりも初心者が迷ってしまうのが配線です。AVアンプ、スピーカ、テレビ、DVDレコーダ/プレイヤー、ゲーム機など接続するものが多彩なのに加え、その配線に使うケーブルも種類があります。そして、何より不幸なのが、この配線(及び設定)を間違えると「5.1chシステム構築した!やっぱりサラウンドは違うよ!」と自己満足に浸っていたのに、実は2chステレオでしか鳴っていなかった、または本当はもっと高音質で聞けるのに劣化した音質で聞いていた。というシステムの性能を無駄にしてしまうという悲劇に見舞われます。

流れとしては下記のとおりです。
(1)機器の接続方法を決める(映像/音声それぞれ)
(2)決めた接続方法に適したケーブルを用意し配線を行う
(3)各機器の設定をする

まず、最初に少し難しいですが映像と音声に分けてそれぞれどういう接続方法があるのか種類を解説します。その上で、自分の環境ではどの接続方法を選べばよいのか(どの方法が使えるのか)を定め、実際の配線、そして設定となります。ポイントは「映像」と「音声」とがあるので、それぞれに気をつける必要があるということです。
なお、本来は5.1chシステムというのは「音声」についてです。ただし、実際の製品(AVアンプ)では、「映像」と「音声」を一緒に扱いますし、またDVDを見るにしろゲームするにしろ両方必要です。よって、ここでは両者について解説をします。

●接続方法(映像編)
それでは映像用の接続方法から解説します。最近では地デジ(地上デジタル)の普及やプロモーションなどによってこの話はよく聞かれますし、また解説も多数ありますから簡単に触れていきます。
が、その前に重要ポイントを。映像で気をつけなければならないのは「画素数/表示方式」と「接続方式による画質劣化」です。
まず、「画素数/表示方式」とは、ようするにHD(ハイディフィニション、ハイビジョン)方式に対応なのかという点です。5つの方式「480i,480p,1080i,720p,1080p(よみ:よんひゃくはちじゅーあい、よんひゃくはちじゅーぴー、以下同様に)」があり数字が大きいほうが画面がよりきめ細かく綺麗(画素数が多い)。またiよりもpの方が綺麗だと覚えてください(表示方式がpの方がiよりも綺麗)。なお、iはインターレースの略、pはプログレッシブの略です。

低画質<---------------------->高画質
480i >> 480p >> 1080i >> 720p >> 1080p

初心者の方は上の点だけ抑えていれば十分です。また、画素数が720以上(すなわち720か1080)の場合を一般にHD対応と呼びます。なお、1080iと720pの2つについては、どちらが綺麗か?というと微妙でケースバイケースです。私は1080pが選べない場合で1080iと720pでは720pを選んで使ってます。

また、「接続方式による画質劣化」ですが、たとえば同じ480iで映像信号を送るにしても接続方式によって実際に画面の綺麗さは異なります。これは簡単に言ってしまえば配線(接続方式)において映像が元の状態から汚くされてしまうからです。接続方式によって、この劣化が無いものから非常にあるものまであるということです。

さて、以上の2点「画素数/表示方式」と「接続方式の画質劣化」を頭に入れつつ接続方式を紹介します。基本的に先に説明する方式のほうが高画質だと考えてください。

1. HDMI (よみ:えいちでぃーえむあい)
対応している画素数/表示方式: 480i,480p, 1080i, 720p, 1080p (全て対応)
接続方式の画質劣化: ほぼ無し (非常に良い)
最も高画質な接続方式でHD(ハイディフィニション、ハイビジョン)にも対応できます。現在「HD対応」として販売されているテレビではほぼサポートしているはずです。テレビによっては1〜3つ程度のHDMI端子を持っています。HDMIで接続すれば最高画質が得られることにんらいます。なお、画質劣化を「ほぼ無し」としているのはHDMIはデジタル方式だからです。この後紹介するほかの方式は全てアナログ方式ですので大なり小なりどうしても劣化が出ます。しかし、デジタル方式のHDMIでは原則配線/接続での劣化は無いと思って構いません。

2. コンポーネント
対応している画素数/表示方式: 480i, 480p, 1080i, 720p (一部新しい機器では1080pも対応)
接続方式の画質劣化: ほんの若干 (良い)
3本の線/3つの端子を1組として利用します。HDMIについで高画質なのですが、映像のためだけに3本もケーブルが必要ということで利便性の点から国内では次に紹介するD端子の方が普及しています。ただし、海外ではコンポーネントも広く使われています。

3. D端子 (よみ:でぃーたんし)
対応している画素数/表示方式: 480i, 480p, 1080i, 720p (一部新しい機器では1080pも対応)
接続方式の画質劣化: ほんの若干 (良い)
コンポーネントとほぼ性能は同様なのですが1つの端子だけなので配線が楽です。高画質用の接続方式としては最も普及しています。また、対応している画素数/表示方式ごとに名前が付いています。下記のとおり。
D1: 480iのみ
D2: 480i, 480p
D3: 480i, 480p, 1080i
D4: 480i, 480p, 1080i, 720p
D5: 480i, 480p, 1080i, 720p, 1080i
(よみ: D1 :でぃーわん, D2 :でぃーつー, D3 :でぃーすりー D4 :でぃーふぉー, D5: でぃーふぁいぶ)
2007年4月現在、最新の機器(テレビやDVDレコーダ)でもD4対応の機器がほとんどです。D5対応は極一部の機種に限られています。よって、1080p(最高画質)を利用したい場合にはHDMIを用いるのが一般的です。
アルファベットのDの形に接続部が似ているのでこの名称が付いています。デジタルのDではありません。
なお、コンポーネントとD端子は互換性があります。たとえば、コンポーネント出力を持つDVDプレイヤーを、D端子入力を持つテレビに接続が可能です。一方がコンポーネント、もう一方がD端子というケーブルも市販されています。

4. S端子 (よみ: えすたんし)
対応している画素数/表示方式: 480i
接続方式の画質劣化: D端子に比べれば大分劣化する (やや悪い)
720pや1080i,1080pなどのHD方式が出てくる前は主流で使われていた方式です。既にD端子搭載機器が増えていた現在では、昔の機器(HD方式に対応していない機器)を接続するのに使う程度です。ただし、次に説明するコンポジットに比べれば明らかに画質が良いですから、今でもHDMI/コンポーネント/D端子が既に埋まっている場合などに利用したりします。
また、S1端子、S2端子というのもありますが、今となっては違いを特に気にする必要はありません。

5. コンポジット
対応している画素数/表示方式: 480i
接続方式の画質劣化: 非常に劣化する (悪い)
最も普及している黄色い端子のケーブルです。今でも多く利用されていますし、たとえば新しくテレビ、DVDレコーダ、ゲーム機などを購入しても付属してくるのは、たいていコンポジット用のケーブルです。逆に高画質にするためには、前述の各方式(HDMI、D端子など)に対応したケーブルを別途用意する必要があるのです。コンポジット以外の方式に対応しているにも関わらずコンポジットで接続している方は、はっきりいって「もったいない」ですから、可能な限り高画質な接続方式に切り替えてみましょう。

まとめですが下記のとおりとなります。

低画質<------------------------->高画質
コンポジット << S端子 << D端子 << コンポーネント<< HDMI

なお、HDMIで接続できれば文句ありませんがD端子以上で接続すれば、ほぼ画質的には問題ありません。
2007年04月03日(火) 22:49:49 Modified by yama082




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