タランティーノ、『甲賀忍法帖』映画化

 『キル・ビル』で観客の度肝を抜いたオタク監督・クエンティン・タランティーノがまたまたやってくれた。なんと山田風太郎の傑作『甲賀忍法帖』を上下編に分けて映画化するというのだ。

「『キル・ビル』でわかっているからね。最初からオイラはこの映画は上下二本にするよ」と、監督。さらに彼はこう語り始めた。

「フウタロウ・ヤマダは気になっていた名前だね。深作欣二も気に入っていたし、『魔界転生』の原作者だろ? クールだね! オイラ、『バトル・ロワイヤル』も好きだし、女の子が戦うアイディアなんかも使っているけど、そういう斬新なアイディアを半世紀前にフウタロウは既に取り入れていたなんて、ファッキンクールだよな! 小説を読んだけどもうクレイジーだね、オイラ、こんなすごい小説が今まで翻訳されなかったことにマジで怒ったよ、ともかくすごいね!
 『SHINOBI』はそれなりにクールな映画だけど、原作には及ばないね。オイラが実写映画しようと思っているんだ。キャスト? 蛍火はチアキだね。あと、ソニー千葉にも是非ショウグンか弾正役あたりで出てもらいたいね。え、梶芽衣子? クールだね! お幻役にいいんじゃないかな?
 あとオイラ、ハットリハンゾウがどういう人なのかやっと理解できたんだ(笑)。ソニー千葉がホントウのハットリハンゾウ役というのはもちろんありえるよ、今はまだ言えないけどさ」

 漫画『バジリスク』の影響を受けてようやく英語版が出始めた忍法帖。タランティーノは知人の日本人に薦められ読み始めて、徹夜で『バジリスク』と『甲賀忍法帖』を読破したという。

「読み終わったら朝になってた。でも、眠れなかったんだ。むちゃくちゃ興奮してね! エルモア・レナードを万引きした高校時代に戻ったみたいだった。そしてわかったんだ。オイラが好きな日本映画の監督たちは皆フウタロウファンだってね。フウタロウはクールだ!」

 『甲賀忍法帖』はオール日本ロケ、オール日本人キャストを目指すとのこと。

「あのクールな原作を生かすには長く撮らないとね。だから上下に分けるんだよ! 前半で忍者が半分にまでなって、これからどうなるんだって後半が公開されるまでみんなでじりじりするんだ! オイラは忍者の数を削るのはいいと思わないね。原作はまるで完璧なパズルさ。それを崩して脚本を書いても駄目だと思うんだよな」

 前編は両陣営が五人にまで減るところまでで"Iga: Way of the Carnage"(『伊賀修羅道篇』)、後半は"Koga: Bloody Journey of Ninja"(『甲賀羅刹行篇』)として公開される見通し。

 キャストは未定だが、栗山千明、千葉真一、梶芽衣子の起用はほぼ確実と見られる。千葉真一はナレーションと服部半蔵役をオファー中。また柴咲コウを朱絹に、滝沢乃南をお胡夷、麻生久美子を陽炎に起用したいとの希望があるとのこと。ハリウッドをも席巻した忍者ブームに注目は集まるばかりだ。

(※ このニュースはあくまで妄想です。真に受けないでください。特に検索でこのページがヒットした方にお願いします)
2005年08月19日(金) 13:55:48 Modified by kizurizm




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