インパチェンス-

学名 Impatiens walleriana
和名 アフリカホウセンカ
英名 sultan snapweed
流通名 インパチエンス
科名 ツリフネソウ科
属名 インパティエンス(ツリフネソウ)属
性状 多年草
用途 小〜中鉢
花壇
原産地 南アフリカ
特徴 ホウセンカも同じ属ですが、インパチエンスといえば普通は本種のことをさします。よく分枝し、枝先に次々と花をつけるので、花期は長くほぼ四季咲き性です。花は鮮やかで美しく、花色は朱赤、紅、赤紫、桃、白に絞りなど多彩。八重咲きもあり、斑入り品種もあります。本来多年草ですが、実用上は一年草として扱います。

購入株の管理
【購入時の株の選び方】 間延びせずしまった株で、花蕾の数が多い株を選びます。
【置き場所】 室内に置くときは明るい場所が好適です。戸外に置くときは、春〜夏はやや半日陰が適します。しかし、耐陰性は強いので、裏庭や玄関先などにも置くこともできます。耐寒性は弱く、冬は10℃以上を保てる明るい室内に置きます。
【水やり】 表土が乾いたら水を与えます。冬は控えめにします。
【花壇への植え付け】 4月中旬以後に植え付けます。あまり急がない方がよい。
【開花中の管理】 咲き終った花は順次摘み取ります。花は次々に咲きます。伸びすぎて草姿が乱れてきたら、思い切って株全体の半分ぐらいの高さに切り戻して、再生してきます。夏に株が弱るようなら、やや日陰にします。根づまりを起こした株は一回り大きな鉢に植え替えます。
【開花後株の管理】 花壇植えでは霜が降りれば枯れてしまいます。鉢植えなどでは、室内に取り入れて越冬し、来年の挿し木用の親株にします。
苗からの育て方
【栽培場所】 春〜秋は基本的に戸外、やや半日陰が好適です。ただし、最近は夏でも日焼けしない品種が増えてます。冬は10℃以上を保てる暖かい明るい室内に置きます。
【殖やし方】  殖やすのはたねまきが普通ですが、挿し木もできます。種まきの適期は5〜6月です。ほとんどが一代交配品種(F1) ですから、種子は購入します。清潔で保水性のよい用土にうすくまきますが、好光性種子なので覆土はしません。底水で灌水し、日陰に置けば7〜10日で発芽します。挿し木は5〜7月が適期で、枝の先端を4〜5枚の葉をつけて摘みとり、下葉1枚を落として清潔な用土に挿します。十分に水を与え、日陰で管理すれば1週間で発根します。
【植え替え】 本葉2〜3枚になれば3号ポットに移植します。その後、4〜5号鉢あるいは花壇やプランターに植え替えます。挿し木の場合も発根すれば同様に移植します。排水の良い、腐食質の多い土壌を好みます
【肥料】 生育中は液肥の1000倍液を月1〜2回与えます。


病気 とくになし・害虫 アブラムシ ハダニ

●日光を好むが日陰でもある程度育つ
●タネは細かく好光性
●さし芽で増やせる

 和名「アフリカホウセンカ」と呼ばれる品種と「ニューギニアインパチェンス」と呼ばれる大型の品種の2品種に分かれます。ここでは前者のほうのインパチェンスを説明します。インパチェンスは多年草ですが、園芸所では(日本では)冬の寒さで枯死してしまうために一年草として扱います。丈夫で育てやすく、プランター、鉢植え、庭植など幅広く利用できます。花の色も豊富で、ブルーと黄色以外ならたいがいの花色がそろっています

 生育旺盛な成長期は絶え間なく花を咲かせますので、花がら摘みをおこないます。そうすると長期間元気に花を咲かせ続けます。アブラムシ、ハダニなどが夏の高温期に特に発生しやすいので、予防のために定期的に殺虫剤散布などをおこないます

 日当たりのよい場所で栽培します。しかし夏の直射日光は植物が弱りますので、午後からは日が陰るような場所が理想的です。一応日陰でも耐え、花を咲かせますので、それほど置き場所には気を使う必要はないかもしれませんが

 土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。茎が多汁質ぎみの為ある程度の乾燥には耐えます。生育期は一週間に1回程度の割合で液体肥料を与えます

 肥沃な土を好むため、赤玉土(小粒〜中粒)6:腐葉土3:堆肥1の割合で混ぜます

 一年草になので必要なし。苗の植え付けは霜の心配がなくなる5月以降におこないます

 5から7月頃に、太くまだ花を付けていないワキ芽を切り取り、バーミキュライトにさすと簡単に根が付きます。タネをまく場合は細かいので平鉢などにまき、芽が出て大きくなってきたら移植する。好光性(発芽するのに光が必要な性質)のタネのため、まいたあとは軽く押さえるだけで土はかぶせないようにしましょう
 水は上からやるとタネが流れてしまいますので鉢底に受け皿を敷いてそこに水を入れて鉢底から水を吸わせます(この方法を「腰水」といいます)
2006年12月29日(金) 22:48:18 Modified by yasupapa3




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