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手練手管

遊女は人気商売であり、いかに客の気を引くかということをつねに考えねばなりません。客からの人気が高まれば、収入も増えるしいい格好もできるのです。当時、売れっ子になるための条件として、「一に顔、二に床、三に手」があげられていました。
  1. 「顔」:容姿がよいこと
  2. 「床」:床上手(性のテクニック)であること
  3. 「手」:客あしらいがうまいこと
この3番目こそが手練手管のことで、泣いてみせたり切々と訴えてみたり拗ねてみせたり甘えてみたりすることで客を迷わせ骨抜きにしてしまうこと。ひとえに常連をたくさんつくって稼げるよう、遣手や先輩遊女から手取り足取り事細かに伝授されたそうです。以下、その技巧の一部を紹介します。
  • 口説(くぜつ、またはくぜち)
初めての客には「今日会ったのは神様の思し召し」などと言い、久しぶりに来てくれた客には「どこかで浮気してたんでしょ。ずっと待っていたのに……」などと言って客の心を揺さぶること。
  • 起請文(起誓文、誓詞とも)
遊女が誓いの言葉を文章にしたためること。それもただの紙ではなく、熊野神社が発行した本格的な用紙が使われた。
  • 髪切り
髪を切り、客に渡して誠意を示すこと。自ら切るのではなく客に切らせることでいつでも一緒にいるという気持ちにさせ、一心同体的な意識を持たせた。
  • 爪剥ぎ
自ら爪を剥ぎ、客にあたえて自分の気持ちの強さを表すこと。しかし、本当に爪を剥いだわけではなく、まだ客を取らない妹分の振袖新造の爪を伸ばさせ長くなったところを切って、いかにも自分の爪を剥いだように見せかけたのだった。
  • 指切り
小指の第一関節を切り落とし、その指を客に与えること。実際に指を切った遊女は少数で、死体の指を集めたり、本物のように作られた偽物の指が出回ったという。ちなみに、小指と小指をからめて「指切り、拳万、ウソついたら……」という約束方法はここから派生している。
  • 起請彫り(文身とも)
客の名前を入れ墨すること。一度したら消えないので、「生涯あなた一人」という強い意思表示になった。

こうした手練手管の方法を総称して「心中立て」あるいは「心中」と言います。その心中立ての行き着く先が「情死」で、好き合った男女が真意を示して死地へ旅立つことを近松門左衛門が心中劇としてアレンジ。それ以降、心中が情死を表すことが一般化したのです。

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