Angel Beats!でエロパロ保管庫 - 桃太郎
(演劇です)


昔々、あるところに、おじいさん(TK)とおばあ……おねえさん(ゆり)がおりました。

ある日、おねえさんは川へ洗濯に、おじいさんは家でダンスを踊っていました。

おねえさんが川で洗濯をしていると、川上の方からどんぶらこどんぶらこと、大きなハルバートが流れてきました。

「TK。ちょっと芝刈りに行って来てくれない?」

「OK! ! Here We Go!」
おねえさんはその拾ったハルバートをおじいさんに渡し、芝刈りに行かせました。

おじいさんが山で芝刈りをしていると、小さな鬼(天使)に出会いました。

「Who Are y」

おじいさんの言葉を遮るように、鬼は手にした短刀でおじいさんの胸を貫きました。

ブシャァッ!




おねえさんはなかなか帰ってこないおじいさんが心配になって山を登ると、おじいさんが血まみれの状態で倒れていました。

「TK……そんな……」

おねえさんがショックで呆然としていると、切り裂かれたおじいさんから、元気な男の子が出てきました。

「TK……あなたの仇は討つわ………………………この子がね!」

おねえさんはその子供に『桃太郎』と名づけ、自分に服従するように、適度に甘やかし、適度に鍛えて育てました。

そして数年が経ち、健やかに育った桃太郎(野田)は、おねえさんにはしっかり従うものの、里に下りては悪さばかりする困り者でした。

「桃太郎、里の人たちから苦情が来てるわよ。なんでこんなことしたの?」

「むしゃくしゃしたから」

「ワオ、今時の若者ね。じゃあ桃太郎、ちょっとお願いがあるの。これを見事にこなせたら、今回の事は見逃してあげる」

「怒らないのか!?わかった!なんでもするぞ!」

「鬼ヶ島(天使ヶ島)に殴りこみに行ってきて」

「おお!まかせとけ!」

何も理解せず、安請け合いした桃太郎は、おじいさんの形見のハルバートとおねえさんが作ってくれたキビダンゴを持って旅に出ました。

ある日、桃太郎は強そうな犬に出会いました。

「なあ、そのキビダンゴ分けてくれたら力になるぞ」

「黙れ!ゆりっぺの手作りキビダンゴを誰が貴様なんぞにやるものか!」

桃太郎は冷たくも突っぱねました。

「いやでもさ、俺たちいないと鬼に勝てないぞ」

「貴様らの力を借りるまでもない」

桃太郎は内容を捻じ曲げるつもりのようです。

犬(音無)は困り果てました。

「じゃあもういいよ。手伝わせてください(棒読み)」

「ふん、そんなに手伝いたければしょうがないな」

「(腹立つなコイツ!)」

犬が仲間になりました。

続いてある日、桃太郎は強そうなキジに出会いました。

「そのキビダンゴを分けてはくれまいか?」

「ダメだ。コレはゆりっぺから貰ったものだからな」

またも桃太郎は拒みました。

「そうか、ならば仕方ない」

キジ(椎名)は早々に諦めました。

「はいストップ!!」

「何を急に叫びだすんだお前は」

「(おい椎名!ちゃんと台本どおりにやらなきゃダメだろ)」

「しかし、ヤツの方からアドリブで言ってきたぞ?」

「(アイツはアホなんだ!こっちが大人になってサポートしてやらないといけないんだ!)」

「………………フム、仕方あるまい。」

キジは覚悟を決めたようです。

ブシャアァ!!!

「ぐわぁぁぁぁぁああああああああ!!」

「おい椎名!何やってんだ!?」

「台本ではキビダンゴを受け取って仲間になると書いてあった。よこさないのだから力づくで奪うしかなかろう?」

「いやそんなドヤ顔されても困るんだが。…………仕方ない。本人が生き返るまで待つか」

桃太郎が生き返るまでその死体を眺めるという不毛な時間を過ごしました。


そしてある日、強そうなサルに出会いました。

「でなんで俺がサルなんだよ!?」

サル(日向)は出会った瞬間に意味不明なことを叫びました。

桃太郎一行はそれに生温かい視線を送り、その場をあとにしました。

「ちょっとまて!キビダンゴをくれ!」

「ダメだ」

とぼとぼと去っていきました。




またある日、熊に出会いました。

「なんかひとつだけ格が違うのキタ!」

熊(松下)はのっそりと、興味も無さそうに肉うどんを食べていました。

「なぁ、熊なんてすごい頼りになりそうじゃないか?キビダンゴあげて仲間にしようぜ?」

「何度言えばわかるんだ?俺はゆりっぺのキビダンゴを他人にやる気は微塵もない」

「はぁ…………」

犬の提案をバッサリと切り捨てた桃太郎に犬は少し苛立ちます。

「(なぁ松下五段。あんたはどういう設定なんだ?)」

「通りすがりのただの熊だ」

「そうか。いまどきの熊は肉うどん立ち食いしてるのか」

「ゆりっぺに日向の代役として参加するよう言われてな」

「そうか。じゃあとりあえずこの食券三枚で協力してくれるか?」

「勿論だ!」


鬼ヶ島にて―――――

「うわ、たくさんいるな………」

小船で鬼ヶ島の陰に隠れながら犬が呟きました。

犬の言うとおり、その島は見た目可愛らしい鬼たちで埋め尽くされていました。

「桃太郎、どうする気だ?」

「正面突破だああああああああああああああああああああああ!!!!」

「あ、バカ!」

鬼たちの群れに飛び込んでいった桃太郎は、あっという間に串刺しにされてしまいました。

「主人公が噛ませ犬でどうすんだよ…………」

「これからどうする?」

「俺達だけで倒せるか?」

「……やれるとこまでやってみよう」




そこからは犬たちの逆襲でした。

一人でいるところをキジがすばやさで岩陰につれこみ、三匹がかりで倒す。

それを繰り返し、なんとか鬼ヶ島を制圧したのでした。




めでたしめでたし