法幣改革後の華中の経済
◆上海卸売り価格指数（日本興行銀行 調査より）
（注）昭和１５年の労働争議件数は１月〜６月までの半年の件数
昭和１０年１１月に法幣改革を断行しており、昭和１２年7月〜10月末、上海事変起こっている。
中国の貨幣は、止め処も無いインフレーションを起こすことになる。第1次大戦後のドイツ・マルク／ロシア・ルーブルの比に近い。（それほどでもないか）天文学的なインフレが起こることにより、労働争議も頻発する。
この卸売り価格の高騰は、国民政府の無秩序な乱発もあるが、昭和１５年より、欧州で世界大戦が始まり、英米の国民政府の援助が先細りになったこと、アメリカで経済封鎖が行われ、
| 年 | 農産物卸価格 | 紡績品及び原料価格 | 燃料卸価格 | 卸価格総数 | 法幣購買力 | 上海での労働争議件数 |
| 昭和１１年 | １００ | １００ | １００ | １００ | １００ | ７５ |
| 昭和１２年 | １２０．２４ | １１７．０２ | １２１．３１ | １１８．９９ | ８４．０４ | １２８ |
| 昭和１３年 | １３０．１４ | １３２．４８ | １８４．０３ | １４１．５７ | ７０．４６ | ２１ |
| 昭和１４年 | １９４．０８ | ２１３．７０ | ２９４．８１ | ２２６．１８ | ４４．２１ | １２４ |
| 昭和１５年 | ５２７．５７ | ４２６．６３ | ７１３．７８ | ４７５．８６ | ２１．０１ | １５２（注） |
| 昭和１６年１月 | ７０１．１６ | ４９９．８６ | ８４８．０５ | ６０９．０２ | １６．４２ | − |
| 昭和１６年５月 | ９７０．８５ | ６４２．１８ | １，２８３．１４ | ８４５．４５ | １１．７０ | − |
昭和１０年１１月に法幣改革を断行しており、昭和１２年7月〜10月末、上海事変起こっている。
中国の貨幣は、止め処も無いインフレーションを起こすことになる。第1次大戦後のドイツ・マルク／ロシア・ルーブルの比に近い。（それほどでもないか）天文学的なインフレが起こることにより、労働争議も頻発する。
この卸売り価格の高騰は、国民政府の無秩序な乱発もあるが、昭和１５年より、欧州で世界大戦が始まり、英米の国民政府の援助が先細りになったこと、アメリカで経済封鎖が行われ、
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2007年05月10日(木) 23:51:42 Modified by yuyu122222