目が覚めた。
最近の夢の様に、大きな苦しみが伝わってくることは無かった。
俺に流れてきたのは、

俺の幸せに満ちた気持ち

冬馬の幸せに満ちた気持ち

雪菜の祝福の気持ち

そして、

雪菜の

小さいけれども、

確かにあった

痛み



そっか、この夢は、雪菜に告白される前に、俺が冬馬に告白した場合の夢か
前の夢を元に俺が考えた反省点

・冬馬が好きなら、冬馬と付き合うべし。雪菜に告白されても揺れてはいけない。

が活かされているな。
もちろん、意図的という訳ではないんだろうけど。

ただ、やっぱり雪菜は痛みを感じていたな
分かっていたこととはいえ、辛い…な…

でも、これは仕方の無いことなんだ。
誰かが幸せになれば、どうしてもその幸せの向こう側で泣く人がいるんだ。
だから、夢の中の雪菜へ、ごめんなさい。

そう、いつもの俺なら確かにそう考えるはずなのだが、気がつけばもう一つのことを考えていた。

今の俺は、雪菜が苦しむって分かっていて、冬馬に告白できるのかな?

夢の中の俺は、雪菜への想いよりも冬馬への想いの方が強いのかもしれないけど、

今の俺は

夢の中の俺よりも

雪菜に惹かれているんじゃないかな?


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