また、夢を見た。

温泉に行くということで、南末次の駅に集合する俺たち。


あれ?試験後に温泉に行くという話をしたからこんな夢を見ているのか?


俺が待っていると、雪菜がやってきた。
そこへまさかの自家用車で登場した冬馬。


まさか、車で行くのか?


そのまさかだった。何故か俺たちは冬馬の運転で温泉に向かうことになった。


説得しろよ!俺!


途中、迷子、事故とかなりのひどい目にあいながらも、何とか温泉旅館に辿り着いた俺たち。
部屋のベランダに専用の露天風呂があることにびっくりする俺と冬馬。
そして、忘年会のノリで夕食が開始される時、雪菜の仕切りの音頭があった。
「来年も三人でいようね」という雪菜の提案に対して

かずさ「雪菜だって北原と来年のクリスマスは一緒にいたくなるかもしれないだろ?」

冬馬の一言で空気が凍りつく。


ああ、そうか、この夢では俺は雪菜と付き合っているのか…
ん?この夢の中での冬馬は雪菜のことを名前で呼んでるのか?


かずさ「あたしに男ができたら?」

雪菜よりも先に絶句する俺。


なんだよ。冬馬に未練たらたらじゃん、俺


微妙に空気が気まずくなりつつも、それでも言い出した本人が収めたため、その場は何とかなった。
そして、三人でいることを誓い合う俺たち。
宴会後は、一人で露天風呂に入っていると、なんと雪菜と冬馬がバスタオルを巻いただけの状態で入ってきた。
動揺する俺だったが、三人とも背中を向かい合わせながらも、その後は特に何も無かった。


というか、何かあったらまずいだろ


そんなこんなで、次の日、再度冬馬の運転で帰路に着く俺たちであったが、家に着く直前ぐらいだろうか?
俺と雪菜は二人とも寝てしまっていた。

そんな状況で

車が信号で止まった際に、

冬馬は

寝ている俺に

唇を近づけ

頭を軽く殴って俺を起こした。
が、その数秒の間に浮かんだ感情自体は夢を見ている俺にしっかり伝わってしまった。
その後、俺と雪菜を送り届けた後、一人になった冬馬は車の中で

かずさ「やっと…終わった……ううう…うああああーーーーーーーー」


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