タグ検索で曜子30件見つかりました。

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心はいつもあなたのそばに

かずさ「さてと。」 携帯のアドレスから曜子を表示させるも、発信ボタンをなかなか押せない。 春希の為。あたしが春希を守るんだから。 そのためだったら、もう一度裏切り者にだってなれる。 かずさ「ふふっ。何言ってんだよ、あたし。     もうずっと裏切り者じゃないか」 携帯画面とにらめっこした後、春希の顔を見て、 そのまま画面を見ずにボタンを押す。 曜子「もしもーし。どーしたのかなぁ?    旅行は楽しかった? それとも進行形?」 かずさ「今、どこにいる?」 曜子「それは、こっちが聞きたいところな…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%bf%b4%a4%... - 2023年09月11日更新

かずさTrue√After「Not Love , But Affection」

2月28日]] [[6 ウィーンの冬馬曜子 / 2015年3月7日>6 ウィーンの冬馬曜子 / 2015年3月7日]] [[6.5 旧友への電話 / 2015年3月8日>6.5 旧友への電話 / 2015年3月8日]] [[7 ウィーンの小木曽雪菜 / 2015年3月8日>7 ウィーンの小木曽雪菜 / 2015年3月8日]] [[8 大聖堂にて / 2015年3月8日>8 大聖堂にて / 2015年3月8日]] [[9 かずさのテレビ出演 / 2015年3月上旬>9…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a4%ab%a4%... - 2017年03月13日更新

26 返歌 / 2015年8月上旬

なぁ」  夕食後のまったりとした一時に、曜子は言った。  春希が母親と和解したことを、曜子は、自分のことのように喜んだ。  曜子は、部屋が余っている冬馬邸に、希子を迎え入れられないか、と、春希に言った。  将来的には、それが選択肢に入っていた春希は、母親に打診して見たが、予想通り、希子は丁重に断った。  身の回りのことは全く不自由していないし、ちょっと寂しかっただけで、春希との確執が無くなった以上、春希が近くに住んでいて、時々会えるだけで十分。冬馬邸には、遠慮なく遊びに行かせてもらう。後二十年位経って、立…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/26%a1%a1%c... - 2014年09月14日更新

23 二大コンチェルト録音 / 2015年7月中旬

一番の録音の当日。  朝食を終えた後で、曜子は二人に言った。  「今年うちが出すCDの中では、一番大仕掛けで、一番お金のかかる録音になる訳だから、社長としては、見届けさせてもらうわ」  「もちろんです」春希は、曜子を迎えに来た美代子にコーヒーを渡しながら言った。  「雪菜も、来る予定です」  「あの子も来るの?」  「うん」かずさは、薄茶色の砂糖水を飲みながら言う。  「雪菜がいて大丈夫なの?」  「あたしは、あいつの録音に立ち会ってるのに、あいつがあたしの録音に立ち会えないのは、おかしい」  「あなたは…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/23%a1%a1%c... - 2014年07月18日更新

2 アンケート結果 / 2014年12月上旬

齢層に支持されています」  岩津町の冬馬曜子邸で、雪菜、冬馬曜子、工藤美代子マネージャーの三人は、ナイツ・レコードの担当者から、ファースト・シングル『優しい嘘』に同封していたアンケート結果の報告を受けていた。  ミニ・ライブの応募はがきをかねたアンケートは、オフィスの予想どおり、かなりの回収率を示した。全問回答して初めて、抽選応募に回る仕組みだ。  「この中に、サクラは?」曜子が質問する。  「いません。ユーザーの意見です」  「否定的な意見は?」  「皆無、といって良いでしょう。おそらく、ドラマの主題歌…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a3%b2%a1%... - 2015年06月22日更新

(最終回)Powder Snow / 2015年12月末

右手は、かずさの頭を撫でた。  「俺と、曜子さん、雪菜、友人達……。それにお前の音楽を愛するファンがいるんだからな。だから、身体は大事にしてくれ」  「うん……。そうだな。ホント、ごめん……。  あれ……、一瞬にして小さくなった」  「…………」  「センシティブだな、お前のこれ」  「ばか……。当たり前だろ。絶対に、もう二度と言うなよ。……できなくなるぞ?」  「あは」かずさは、春希に抱きつく。  「それは困る」  春希のそれは、かずさに右手に愛撫され、また、固さと大きさを取り戻す。かずさは、春希とキス…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a1%ca%ba%... - 2015年02月14日更新

(物語の始まり)(回想) 0 冬馬曜子の企て / 2013年3月中旬

 外は、夕暮れに彩られていた。  冬馬曜子は、峰城大学医学部付属病院に、入院していた。  日本で一緒に暮らすことを望んでいた娘は、ウィーンに逃げた。  「全く、こんな時間に、こんなに長く寝てしまうようじゃ、私も終わりね」  「気弱な台詞は似合いませんよ」  「娘に逃げられた母親としては、少し気弱にもなるわよ。  ……ホントに、大失敗だったわ」  「…………」  「うそうそ。あのバカが一人前になるまでは、頑張らないとね」  「そうですよ」  「ありがとう、美代ちゃん」  「あの、それで、社長、ちょっと気に…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a1%ca%ca%... - 2014年09月22日更新

25 母と子 / 2015年7月下旬

行ってくるんだっけ」  朝食の席についた曜子は、かずさに声をかけた。  「うん」  「希子さんに、また夕食ご一緒しましょうって、言っといて」  「もう、普通に食べられるの?」  「和食なら、大丈夫だから」  「肉食系だった母さんが、自分から進んで、和食、とか言い出すとはね」  「春希君には内緒よ。あの子、とことん心配性で、洋食がキツい時があるとか言うと、こっちの承諾なしに食事制限するから、窮屈ったら、ありゃしない。  私だってね、食べたらしんどくなるかもと分かってても、お肉が食べたくなる時があるんだから」…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/25%a1%a1%c... - 2014年09月08日更新

20 雪菜に恋する男 / 2015年6月下旬

「どうしても駄目かな? かずさ……」  曜子が手を合わせて頼む。  「絶っ対に嫌。何であたしが政治パーティーなんかに顔出さなきゃいけないの」  「かずさ。俺も知らない人間、しかも政治家ばっかりの集まりにお前を連れて行くのは本当に嫌なんだけど、昔、曜子さんがお世話になったことのある人で、その人の衆議院議員退任記念パーティなんだ」  「はっきり言うと、生前葬ね」  「生前葬?」  「癌で、もう、あまり長くないらしい。  子供の頃、よく美味しいもの食べに連れて行ってくれた、ただの気さくなおじさんなの。  本人か…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/20%a1%a1%c... - 2014年05月31日更新

18 心の中に降る粉雪 / 2015年6月初旬

で同じように、薄茶色い砂糖水を飲んでいた曜子が、問いかける。  「いや、何でもない。幸せだなって、思って」  「幸せだ、って、言う割には、物憂げな視線だったわよ」  「ううん、ホントに何でもないんだ」  「ふ〜ん。ホントに?」  「私生活に、これ以上の幸せを望んだら、罰が当たるよ。  ……ううん。あたし達はちゃんと罰を与えられていない。だから、幸せに包まれる程に、少し不安になるのかな」  「ひょっとして、雪菜のこと?」  「…………」  「あの子が、心配?」  「あいつは、あたしと春希が側にいて、ホントに…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/18%a1%a1%b... - 2014年06月06日更新

13 かずさの誕生日 / 2015年5月28日

たのだ。  今年4月の春希の誕生日には、曜子を含めて三人で祝うことができた。ケータリングだが、一流の料理と、最高のワインを楽しむことができた。  春希はそれだけで十分だった。  ただ、曜子の言葉が春希の心に影を落とした……。  「春希君、お母さん、お呼びしなくて良いの?」  「えっ」  「というか、帰国してから、お母さんに連絡したことはある?」  「いえ。ないです。する必要、ないですから」  「そんなこと言っちゃ、ダメよ。私も悲しい気持ちになるわ」  「仕方ないんです。向こうは仕事が忙しいし、峰城大付に入…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/13%a1%a1%a... - 2014年05月05日更新

12 オフィス経営会議 / 2015年4月上旬

た。  ウィーン旅行の強行が祟ったのか、曜子の体調は芳しくなかった。自分の著作権の管理はもとより、タレント二人の企画、スケジュールの企画、立案や著作権の管理を事細かに行える程の体力は無くなりつつあった。  だが、そのタレントのうち、一人は一枚目がミリオン・セラーになったとはいえ、戦場は流行り廃りの激しいJ-POP。もう一人はヨーロッパで実績を積んできたが、ちょっとした壁の前いた。つまりオフィスの未来は、タレント二人の今年の企画に大きく左右されることは間違いない。  メディアを展開するのはナイツ・レコードだ…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/12%a1%a1%a... - 2015年06月22日更新

8 大聖堂にて / 2015年3月8日

い。  それと、有能なマネージャーさん。曜子さんに、電話してくれないかな。  曜子さん、今日の夕食、ごちそうしてくれるって。  わたし、とっても期待してるんだよね。何時から、何処に行くか、決めておいてもらえると嬉しいな」  「……分かった」  「それと、ちょっと、かずさを借りても良いかな」  えっ、と、二人は同時に言う。  「別に、とって喰おう、というわけじゃ、ないんだけどなあ」  「何……」かずさは、構える。  「もう一度、大聖堂に行きたいんだけど、付き合ってくれないかな?」  * * * * * …

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a3%b8%a1%... - 2015年06月22日更新

6 ウィーンの冬馬曜子 / 2015年3月7日

気持ちを持つようになった。  母親の冬馬曜子も、若い頃は、突然の中止が時々あった。そういう意味では、母親譲りの気まぐれとして、今回は、ファンも許してくれるかもしれなかった。  だが、二人とも、二度と「中止」はしたくないと思った。  各方面への謝罪や、損害賠償など、公演中止の後始末は、春希を疲れさせた。  公演が中止になったとは言え、日常のレッスンまで疎かにさせる訳にはいかない。かずさもそれは承知しており、決められた時間はピアノに向かった。だが、それは、先の見えない暗く長いトンネルをドライブするようなものだ…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a3%b6%a1%... - 2015年06月22日更新

第七十五話「しばしの別れ(3)」

事もあるわけですね?」  編集長の質問に曜子は冷たい声をつくって答える。 「かずさの気が向けば仕事するのも良い、と言ったけど。残念ね。ウィーンで東洋人が仕事穫るのがどれくらい難しいかくらいは共通の認識持てていると思ってたんだけど」  編集長はそんな曜子に食い下がる。 「ほう。ウィーンでなければパリやミュンヘンもあるでしょう。ヨーロッパのどの国かはこだわらないとお聞きしましたが」 「どこでも好き勝手に行ってみなさい、って言っただけ。賞穫った勢いで日本で売れたみたいによその国でホイホイ公演できたら誰も苦労しな…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年04月28日更新

第七十四話「しばしの別れ(2)」

。じゃあとっておきの一本開けるかな」  曜子はまだしかめっ面の崩れない娘をおいてそう言うと、ソムリエに一本のシャンパンを持ってこさせた。やや年代の古いシャンパンだった。 「それは…懐かしいわね。よく手に入ったわね」 「…もう、お酒が飲めるのかい? 曜子さん」 「飲みたいのはやまやまなんだけどね。先生に怒られちゃうから形だけね」  間もなく皆のグラスがシャンパンに満たされると、曜子が乾杯の音頭を取った。 「今年も皆様にはお世話になりました。来年もかずさをよろしくお願いします。それではメリークリスマス。乾杯」…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年04月28日更新

第七十三話「しばしの別れ(1)」

くれ。悪いが既に先方と編集長との間で冬馬曜子オフィスと夕食会をする事になっているから、それに出席して欲しい。  来週の水曜の夜9時に『Kaikomura』のレストランだ。少し遅い時間だが、冬馬かずさのコンサートの後だから仕方ないな」  時間より日どりの方がよっぽどまずいことには春希もすぐ気づいた。 「あの、その日は…」 「ああ。12月24日。クリスマスイブだな。  なんだ。こないだまで新妻とゆっくり休暇を楽しんできたばかりだというのに、クリスマスイブくらい仕事に来てくれてもいいじゃないか…なんて思うのは私…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年04月10日更新

第六十八話「病床六小節(下)」

曜子の病室 ----  かずさが席を外すと千晶が茶を沸かして、3人はしばし談笑した。  そうして雰囲気が和んできた頃合いを見計らい、麻理はおもむろに曜子に言った。 「しかし、冬馬様もお人が悪いですね。かずささんを焚きつけるためだけに記者を同席させて復帰を匂わせるなんて」  曜子は驚きも悪びれもせずに聞き返してきた。 「あらあら? どうしてそう思うわけ?」 「弊社の吉松はご存知ですよね? つい一昨日も会いまして。  冬馬様が本気で一時でも復帰考えてらっしゃるのに、マスメディアに何も布石打ってらっしゃらない…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%cf%... - 2015年01月12日更新

第六十七話「病床六小節(上)」

曜子の病室 ---- 「なに? 『ニューヨークでお世話になった人。春希の元上司でまだ20代の若さなのに開桜社のニューヨーク支社でデスクを勤めるすごくかっこいいけどまだ独身の風岡さん』って女の人なの!?」  驚く曜子の顔と、それを見てしてやったりといった顔をしているかずさの様子を見れば、かずさがどういう意図でどういうごまかし方をして麻理を連れて来たか丸わかりであった。  麻理はひきつり笑いながら自己紹介した。 「どうも。過分な紹介に預かりまして。風岡麻理と申します。かずささんにはニューヨークで取材に応じ…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%cf%... - 2014年11月11日更新

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