最終更新: malynera_cat 2019年06月09日(日) 12:19:51履歴
- 先住民であるノームがマハカムやティア・トチェアに小さな集落を営んでいた大陸の地に、ドワーフが到来する。
- 紀元前2230年、あるいは紀元前1240年、移住の時代に、アエン・シーデ(丘の民)のエルフが白い船で到来する。古代種族とも呼ばれる彼らはやがて都市を建設し、今日にいたる文明の先駆けとなる。
- 天体の合(Conjunction of the Spheres)と呼ばれる大変動により、異世界との境界が綻び、異界生物や魔法、魔物が流入し始める。短命だが活力に満ちた種族である人間もまたこの世界に現れ、のちに大陸に移住し古代種族の文化を吸収しつつ急激に勢力を拡大することとなる。
- 体系化された信仰として女神メリテレが奉じられ、広く普及する。
- エルフのルーンやドワーフの表意文字をもとに書き言葉が発達しはじめる。
- フェン・カーンにネクロポリス(大墓地? 死都?)が建設される。
- 「北方人」の「追われし者たちの船」が難破し、大陸の北方、おそらくヤルーガとポンターデルタの河畔に上陸する。このときすでに人間の都市文明は世界のほかの場所に広がり、人々は南方にまで移住していた。
- この「最初の上陸」(ファーストランディング)は人間の歴史において非常に重要となる。ヤン・ベッケルは超常のパワーを制御し利用する。ベッケルとギアムバティスタは上陸後、移住者の子供から能力者を選別し、魔法使いの聖地となるミスルに集める。その中から最初の女魔法使いグランビレのアグネスが育つ。人間という短命な新参の種族はのちにエルフら古代種族を圧迫することとなるが、その勢力拡大の脅威に気付くのに数百年を要した。
- デズモッド王(テメリア)とサムバク王(レダニア)の統治が同時期に始まる。
- 新たに24文字からなる表音文字の使用が開始される。
- ヤン・ベッケル、ギアムバティスタ、ゲオフリー・モンクが統治者や僧侶、ドルイドたちと魔法と国家の分離を条文化する不可侵条約を締結し、ノヴィグラド同盟を結成する。
- ゲオフリー・モンクがポンター(当時はエヴォン・イ・ポント・アル・グウェネン、アラバスター橋の川と呼ばれていた)から船出しロク・ムイネを訪れ、エルフの魔法使いに子供たちの一団を受け入れ訓練するよう求める。その中にアエレのゲアハルト(のちのヘン・ゲディムデス)となる少年もいた。
- モンクの遠征後数年して、トレトゴールのミラン・ローペネック元帥はレダニア軍を率いてロク・ムイネとエスト・ヘムレトでエルフ族の虐殺を行い、シーラウェッドの大虐殺に至る。
- 伝説の魔法使い、白のラファルドが王たちの争いを和解させ、六年戦争を終結させる。当初ラファルドは法治者の地位を固辞するが、結局はテメリア王アブダンクの首席助言役(アドバイザー)として、実質的な統治者となる。
- ヘルベルト・スタメルフォド、アウロラ・ヘンソン、イーヴォ・リヒェルト、グランヴィレのアグネス、ゲオフリー・モンク、トル・カルネルのラドミルら魔術師の合議によって<掟>が定められ、魔法院が結成される。
- 白のラファルドを含め、魔法院の承認と新しい<掟>への恭順を拒む者たちが殺害される。
- エリレンの蜂起。
- エリレンに率いられたエルフ族の若者が人間に対する攻撃を開始するが、戦争に長けた人間の反攻により劣勢となり街を捨て敗走することが重なり、大理石や雪花石膏(アラバスター)、花崗岩といった石材を用いた壮麗なシーラウェッド宮殿も破壊される。
- レダニアの王ラドヴィッド三世はエイダーンと戦争を開始する為の財源としてコヴィリの領地への課税を決定するが、領地は反発してコヴィリ王国として建国を宣言し、レダニアとの戦争が勃発する。同盟国の援助にもかかわらず新王国が勝利し、『海洋自由条約』と呼ばれる、最初の『ラン・エグゼター条約』が締結される。
- 人間とエルフの和解の象徴となりえた、ロドの魔術師クレゲナンと、<古き血>のエルフの女魔法使いララ・ドレン・エプ・シアダルの婚姻は、クレゲナンがフォアンで反対派に殺害され、身重のララ・ドレンがトレトゴール近くの冬の森で女児を出産して衰弱死することで悲劇的に破綻する。ハーフエルフの女児は奇跡的に生存し、レダニアの女王セローの養子となりリアノンと名付けられる。
- エイダーンはドル・ブラサンナを征服する。
- レダニアの王女リアノンはテメリアのゴイデマー王と婚姻する。
- レダニアのブリダング王が美貌で鳴らすセローと結婚する以前、コヴィリのハーフエルフの貴婦人であった前妻との間に生まれた、廃嫡されたクォーター・エルフの王女ファルカが反乱を起こす。
- 反乱は当初、テメリアとレダニアの貴族層の支持を背景に、ファルカの法的相続権の回復を目指すものであったが、やがて反乱軍の主力である武装した農民層の狂気と暴力が制御不能となり、周辺諸国にまで動乱が広がる。
- ファルカは双子を懐妊したリアノン王妃をホートボーグ城に幽閉する。
- 反乱者ファルカも妊娠しており、リアノン王妃と同時期に出産。心神喪失状態に陥ったリアノン王妃の双生児に自らの子供を紛れ込ませる。
- 反乱の中心人物であるファルカ王女は敗死するが、稀代の悪女として長く語り継がれる。アマヴェット王子とフィオナ王女、アデラ王女の三人の子供は、のちにホートボーグの三つ子と呼ばれ、真偽不明の噂が呪わしい伝説として流布する。
- ゴイデマー王の軍勢が、ファルカを処刑してなお頑強に抵抗するホートボーグの城を落城させ、リアノン王妃らを開放する。
- リアノン王妃らの惨状にゴイデマーは激昂し、捕縛した反徒たちを拷問して残酷に処刑する。
- テメリアの首都ヴィジマ周辺で黒死病が蔓延し、国王の禁を破り城壁外の診療所で司祭たちを手伝ったアデラ王女が疫病に感染して17歳で死亡する。
- アマヴェット王子は妹の死の翌年、アンナ・カメニー伯爵夫人とのアバンチュールの結果、ロジャー・カメニー伯爵が差し向けた暗殺者に殺害される。二人の死に打ちのめされたリアノン王妃も間もなく死去する。
- ロジャー・カメニー伯爵は馬引きで残忍に処刑され、テメリアの貴族たちは王権への造反の気風を醸成するが、シダリスのリアム王の介入によって反乱は抑止される。のちにゴイデマー王はリアム王の娘アッダ王女と再婚し、セドリック王子が誕生する。
- シントラの国王コラムの息子コラム二世とテメリアのフィオナ王女の婚姻が成立し、フィオナはシントラ国の王妃となり、コルヴェット王子を出産する。
- アンナ・カメニー伯爵夫人が娘ムリエルと息子クリスピンの双子を出産する。
- ニルフガードの皇帝ファーガス・ヴァル・エムレリスに抗う反体制派の指導者の一人が、帝国大学教授のコルヴォのヴィソゴタと目され、彼は投獄されたのち国外追放となり、エビングのペレプラト湿地に流れ着く。
- ティッセン家が再興し、コヴィリとポヴィスの支配権を回復する。
- エステラド・ティッセンは亡命中にタルガーのズレイカと結婚している。
- 当時の王侯の慣習に反し寝室を別とせず、夫婦仲は良好であった。
- エステラド・ティッセンは亡命中にタルガーのズレイカと結婚している。
- 北方戦争が勃発し、エビングがウサーパーのニルフガード帝国に併合される。
- この後も軍事行動と調略は続き、メティナ王国とナザレ王国が支配下に置かれ、1250年代にはメヒト王国が征服される。
- エビングにてドミニク・ボンバスタス・ホヴェナゲルが誕生する。
- テメリアに白のアッダが誕生する。(のちにフォルテスト王の娘として認知されることとなるが、親の背徳ゆえに原罪を負って産まれ呪われたと噂される。)
- シントラのキャランセ女王はシリラ王女とアトレ公爵領のウインドハルム王子の婚約を破棄する。
- シントラのパヴェッタ王女とダニーはセドナ・アビスの海難事故で死亡する。
- シリラ王女はヴェルデンのキストリン王子と婚約する。
- エムヒル・ヴァル・エムレイスは、父であるファーガス・ヴァル・エムレリスに対する反逆を成功させて以降、ニルフガードに君臨していたウサーパーを打倒して処刑し、ニルフガードの皇位と支配権を掌握する。ウサーパーについての記録一切が抹消される。
- シントラのシリラ王女とレダニアの王子ラドヴィッド五世の婚約。
- ヴィジミル二世は二人の婚約を破棄させる。
- 7月、ニルフガード帝国が北方諸国に侵攻し、北方戦争が始まる。
- 北方諸国で、リス団(スコイア=テル)と呼ばれる、人間族に奪われた土地の解放というスローガンを掲げた非人間族(エルフ、ドワーフ、ハーフリング、ノーム)によるテロルが活発化する。
- マルナダルの戦い
- シントラ軍は南進してマルナダル渓谷に殺到するが、ニルフガードの大軍が待ち受けており、スケリッジ諸島の王、エイスト・トルシーチ伯爵ほか大勢が敗死。キャランセ女王は残余を率いて敵中を突破しシントラへ敗走した。
- シントラの大虐殺。
- シントラのキャランセ女王は、ニルフガード軍への降伏を拒否し、虐殺を招く
- ソドンの丘の戦い。
- レダニアのヴィジミル二世に率いられた北方四王国の軍勢に、ロゲヴィーンのヴィルゲフォルツに率いられた22名の魔法使いが加わってニルフガード軍との決戦を行い、北方諸国側が勝利する。
- 参戦した10万人中、3万人以上が死傷し、魔法使いもコーラルことリタ・ネイド、カレラスのヨール・グレセン、ブルッゲのヴァニーレら13名(トリス・メリゴールドを加えた14名として流布)が死亡する。
- ウィッチャー・サーガの『エルフの血脈』、『屈辱の刻』、『炎の洗礼』の主要なできごとが起こる。
- レダニア王のヴィジミル二世、ライリアのメーヴ女王、テメリアのフォルテスト王、エイダーンのデマヴェンド王、そしてケイドウェンのヘンセルト王は、エイダーンのハーグ城で秘密会談を行う。
- ニルフガードの属州シントラの反乱は鎮圧され、首領のアトレのウインドハルム公爵は捕縛される。
- 7月 - サネッド島において、大規模な<魔法集会>が開催される。
- レダニアでヴィジミル二世が暗殺される。
- サネッド島で開催された<魔法集会>の祝宴の最中に、有力な魔術師の間で騒乱が発生し、魔法院と評議会は崩壊する。(サネッド島の事件)
- 魔法院の最長老の構成員であるヘン・ゲディムデスをはじめとする魔術師が多数死亡する。事件後有力な魔術師の一人であったアレツザの魔法学校の学長ティサイア・ド・ブリエスは自死する。
- エイダーンのデマヴェンド国王軍がドル・アングラ境界の要塞を攻撃する。(第二次北方戦争の開始)
- ニルフガード帝国は戦力を集中させており、反撃のためドル・アングラ渓谷に侵攻し、電撃的にリヴィア、ライリアを蹂躙するとエイダーンの首都ヴェンガーバーグを陥落させ、デマヴェンド王はレダニアへ逃亡する。
- 女魔術師エニッド・アン・グレアナことフランチェスカ・フィンダベアは旧エイダーン領のドル・ブラサンナを譲渡され、自由エルフの女王となる。
- ニルフガード帝国との秘密協定により、自由エルフ国はスコイア=テルの受け入れを拒否し、見捨てる決定がなされる。
- ヤルーガ川下流一帯の要衝であるヴェルデン国が帝国に恭順したことで窮地に陥ったテメリアはニルフガードとの平和協定に応じ、エイダーンのハーグ城を占拠する。
- ケイドウェンもまたニルフガードとの外交交渉に応じ、ディフネ川まで進駐して、上エイダーンをロルマルクとして支配する。
- 国王暗殺後、王妃ヘドウィクが統治するレダニアは政情不安となり、粛清の嵐が吹き荒れる。
- アトレの反乱とメティナの反乱が勃発する。
- 8月5日 - レダニアのモンテカルヴォ城において、フィリパ・エイルハート主導の下、世界各国の有力な女魔術師が結集して秘密結社(Lodge of Sorceresses)が結成される。
- 強大な魔力と予言力を持つララ・ドレンの<古き血>の血脈についての秘密が共有される。
- <古き血>の継承者であるシリラを結社に迎え、コヴィリのタンクレッド・ティッセン王子に嫁がせ強力な魔法帝国を建設し、世界の均衡を保つ計画を討議する。
- 8月31日 - ヤルーガ川の橋の戦いが起こる。(ゲラルトは、失地回復を期して抵抗中に窮地に陥ったライリアおよびリヴィアのメーヴ女王に不本意ながら助勢した勲功によりナイト位を授かり、"リヴィアのゲラルト"という通り名の裏付けを得る。)
- 9月9日 - 盗賊のネズミ団はビルカ村(通称ジェラシーの村)で、ニルフガード帝国の管財官ステファン・スケレンに雇われた賞金稼ぎのレオ・ボンハートと交戦し、その多くが殺害される。
- 9月27日 - コルヴォのヴィソゴタは負傷したシリを発見して彼の小屋へと運び看護する。
- 10月31日 - サウィン(エルフ歴のサオヴィネに由来する休祭日で、10月の末日から11月初めにかけてを指す)のイヴ、シリラはダン・デアの宿屋においてステファン・スケレンのギャングを数名殺害する。賢者ヴィソゴタは彼の小屋で他界する。
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