2014年06月20日に上巻が、11月20日に下巻が発売された、ブレイブルーシリーズのスピンオフ小説。
森P曰く「蒼の物語を、もう一回最初からやり直すつもり」で作られた物語である。
本編でも登場するキャラクターが異なる姿で描かれたり、XBLAZEで登場したキーワードが登場するなど
「蒼の物語」としての流れは汲むものの、細かい設定についてはちゃんと説明されているなど、
ブレイブルーを知らなくても楽しめる程度には独立性を保っている。
またXBLAZEもそうだが、本編とは設定に僅かな差異などもあるため、現状では正史であるとは確定できない。
もちろん、ブレイブルーのファンであれば更に楽しめる内容となっている。
特に上巻の最終ページで登場した人物の名前は、蒼の物語のファンであれば驚愕するであろう。
(追記)
2015年07月16日に発売されたファミ通の、新作「セントラルフィクション」に関する森Pインタビューで
「BBEXの時間軸は"ブレイブルー"と"エクスブレイズ"の中間くらいが舞台」と明言された。
(以下、発売当初の推測)
蒼の物語と言われてはいるものの、その時代設定については今のところ明言されていない。
ほかの作品との相似性などからある程度の推測は可能と思われるが
逆に矛盾ないし説明しきれない設定もあるため確定することは難しい。
※なお、以下の推測はすべて「XBLAZE」や「エクスペリエンス」が
「フェイズシリーズ」と同じ歴史上にある場合にのみ成立する。
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1.少なくとも2099年よりは前である
学校名、地名、人名などを見ると、ほぼ間違いなく「日本」が舞台となっている。
蒼の物語では暗黒大戦時(本編の100年前、2100年頃)に日本が壊滅していることから、
少なくともこれよりは前であると思われる。
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2.XBLAZEと同じ時代である可能性
「御剣機関」や「T.O.I」などXBLAZEにも登場したワードが使われているため。
なおXBLAZEは「本編より約150年前、2050年前後」の物語であるとファミ通のインタービューで森Pが明言している。
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3.XBLAZEよりは少し後の時代である可能性
2200年:本編でのレリウスは、せいぜい40代であると窺える。
2179年:境界を通じて暗黒対戦時代から飛ばされる。
2099年:2200年時点でせいぜい40代ということは、この時点で20代程度?
20xx年:本作品で登場する「レリウス=クローバー」は、せいぜいハイティーン(十代後半)
以上より、本作品と本編のレリウスが同一人物であるとしたら、
本作品の時代は暗黒対戦開始(2099年)から、多めに見積もっても20年以内だと思われる。
※下巻にて「天ノ矛坂の当主」が「冥」であることが語られた。
XBLAZEにも「天ノ矛坂冥」は登場しているが、作品上では「まだ当主ではなかった」ため
もし両者が同一人物であれば、XBLAZEよりは多少後の時代であることが確定する?
・本作品と別作品、ブレイブルーとの関係性(時代背景や同名キャラ/単語など)
・ユキの夫(ハルカの父親)について。
・ラケルとレイチェルの関係性。ナオトが見た白昼夢(明らかにレイチェルの姿)との関係
・ナオトとラグナの関係性。
・クラヴィスの発言。勝手に家を飛び出したラケルに対し「まさか"ここ"に戻ってくるとは」の意味
・学校にいる8人のドライブ能力者について
・「魔導」関連。および本編では「魔道」であるが本作品では「魔導」である。その違いは?
天ノ矛坂家の当主。ナオトも面識はあるが、特別親しいわけではないとのこと。
ナオトの元に向かうサヤに、彼への手紙を託した。その中身は以下の通り。
「サヤをこれ以上、此方で繋ぎ止めておくことはできん。貴様自身の手で殺せ。
追伸、勝手に死におって、この馬鹿が」
ナオトらが通う学校の地学教師。40代半ば。
生活指導の担当でもあり、批判的な性格のためか生徒たちからの人気はない。
スピナーが効率よく魂を収集するため、人が集まる場所を餌場としようとして
学校の関係者である彼を使徒としたことで、ナオトたちを襲うことになる。
狩人の眼による数値は「925」と、人間ならば意識があることすら不思議なレベル。
重度のドMであり、カナを脅して自分を責めさせたほか、ハルカに対しても罵倒を強要しようとした。
「ハルカ様! これで私を叩いて、そして詰ってくれ!」
ナオトに打倒された後、御剣機関にて蟲を除去され命は取り留めた。
今後、社会復帰したとしても、ナオトらとは関わらないよう御剣機関が手配する、とのこと。
なおカナによれば、学校は「体が悪くて退職した」ということになっている。
不死者殺しの一人。レリウスと共にクラヴィスを殲滅するために現れた。
ナオトの影の中にいたラケルの気配を感じ取り、ナオトをヴァンパイアと勘違いして襲いかかる。
人狼でありオオカミに変身可能。狩人の眼の数値は「2394211」と、ラケルには及ばないものの人間ではありえない数値だった。
【他作品との関係】
外見はフェイズシリーズ(暗黒大戦)よりさらに若く、二十代前半に見える。
またミドルネームである「R」がない(本編はヴァルケンハイン=R=ヘルシング)。
フェイズシリーズでの「もともとクラヴィスとは争っていた」という描写が本作で補強されたことになる。
スピナーの蟲に浸食された使徒、物語序盤でラケルに襲い掛かる。
この時点で狩人の眼による数値は「0」、つまり死者あったが活動していた。
最初の邂逅では、ナオトの右腕を食いちぎった後で逃走している。
浸食が進行し、さらに昆虫のような姿に変貌するも、ナオトが消火器で頭をつぶし完全に死亡。
その遺体は御剣機関に回収された。
ナオトたちが通う学校の生徒会副会長。三年生。
大企業の社長令嬢であり、それにふさわしい外見と性格。文武両道で芸術にも秀でている。
そのため周囲から「女王(クイーン)」と呼ばれている。
ネットで「性欲のデパート」の情報を知り、興味本位で訪れたところを伊佐に目撃され、それをネタに強請られる。
一度だけとの約束で関係を持つもその時の動画を撮られており、再びそれをネタとして関係を続けさせられていた。
伊佐がカナに飽きはじめハルカに興味を持ち出したことを知り、彼女を守ろうとした。
事件後は記憶が操作されているのか、伊佐との関係は覚えていなかった。
ラケルを生み出した「お父様」。
ヴァルケンハインやレリウスを、ハルカたちを護りながら軽くあしらえるほどの強さを持ちながら
ハルカに対して後遺症のない魔法で安全を保障するなど人格者のような行動も見せる。
ラケル曰く「極めて特殊な存在。特別中の特別、異例中の異例」。
ずっと昔、世界で唯一蒼の片鱗に触れたものが、蒼の力を使って生み出した「幻想生物」。
狩人の眼では、とても読み取ることができないほどの「文字の羅列」しか確認できない。
つまりナオトの能力を超える、理解すらできない埒外の存在であるということ。
具体的な年齢や外見は不確定だが、「この世の物ならぬ美しさ」という描写から、ある程度若い外見と思われる。
時の流れに干渉することはできるが、可能性にまで干渉する「事象干渉」まで行う力は無いとのこと。
彼の望みは「世界を人の手に返すこと」。自身のような「化け物」を、それを生み出す原因となる「ドライブ」を
この世界から消し去ることを願っており、そのために蒼を求めている。
【他作品との関係】
フェイズシリーズでは明らかに老齢で描かれている。なぜそこまで老け込んだのかは不明。
本作の主人公。「狩人の眼」を持つ高校二年生。
ハルカとは幼馴染であり、ユキがオーナーを務めるマンションの1LDKで一人暮らし。
三年前まではユキ&ハルカと一緒に暮らしていたが、無理を言って今の部屋に引っ越した。
ユキのことは、実の母親以上に母親のように思っている。大変世話になっていることもあって頭が上がらない。
偶然見かけたラケル&怪人蟲男を追いかけた結果、蟲男に右腕を切断されて殺されかける。
ラケルの吸血によって助かるも「死んでいるが活動できる」中途半端な存在へと成り果てる。
人間へと戻るため、それを可能とするのが「蒼」だとラケルに言われ、蒼を求めることになる。
ラケルの血によって造られた右腕は本当の腕より強靭で、ナオトとの融合が進むほど強くなる。
ただし融合すればするほどナオトの吸血鬼化も進行してしまうという両刃の剣だったが
クラヴィスによって「吸血鬼化を抑えつつ融合による強化だけは得られる」ように作り替えられた
死んでいるといわれており、鏡で見た自分の数値も「0」になっていることを確認しているが
造られた右腕以外は脈打っていた(心臓と左腕で確認)。
輝弥家の直系長男であり跡取りのため、母親から体術を教えられたりしていた。
ただ家を継ぐことに興味はなく、5年前の事件以降は母方の性である「黒鉄」を名乗っている。
初キスの相手はサヤ(ソウルイーターされた)
【ドライブ:ブラッドエッジ】
自らの血と思われる何かによって大きな鎌を作り出す能力?
またドライブ能力によるモノかどうかは不明だが、ブラッドエッジを行使している際には
「黒い何かが四肢となる」「白髪&赤眼になる」姿が描かれている。
【他作品との関係】
明確には語られていないが、変貌した姿が「白い髪に吊り上った赤い目」であることや「ブラッドエッジ」、
その性格、「てめぇ、馬鹿かぁ!」「闇に食われろ」といった発言、ラケルが「誰か」を映しているなど
本編の主人公であるラグナとの関係性が垣間見えるが……?
旧姓は「黒鉄」。名は不明。
サヤがソウルイーターに目覚めた5年前に死亡。
「輝弥家の他の者(父含む)と違い、サヤが直接手を下したわけではない」と描写されており
直接の死因については明確には語られていない。
ただし母の旧姓である「黒鉄」を名乗るナオトに対してサヤが
「母を死に至らしめた証として名を獲得する、と。それなら納得」と発言していることから
ナオトが「刃」で殺害した可能性が示唆されている。
魔導都市イシャナにおいて優秀な魔術師であり、誰よりも蒼に近いと噂された男。
細い体に黒い詰襟、顔と舌には黒い刺青が施されている。
蟲使いであり、一般人に蟲を浸食させて操ったり、自身の傷をウジのような蟲に食わせて肉体を修復したりしている。
また闇(ドライブ?)を操り人を食らうほか、その闇を球体にして自分を包むことにより攻撃を防いでもいた。
彼の使徒は全て男性。これは男女の感覚器の違いが大きく感覚共有が難しいため。
術者に負担がかかるため、同時に使役できるのは最大15人程度までだろうとのこと。
彼女がラケルを求めていたのは、蒼へと至る鍵である彼女を取り込み、その魂と融合することで
未知なる神秘=境界へと至るためだった。その目的は半ば達成するもナオトがラケルを引き剥がしたことで
境界の門を制御できなくなり、存在ごと魂を飲み込まれて消滅した。
(なお、その直前の彼は「アラクネ」のような話し方となっていた)
永い黒髪を背で束ね、傍らには刀袋を所持した着物姿の少女。切り揃えた前髪の奥には赤い瞳。
ナオトの実の妹であり、ハルカとも顔なじみだが、二人とは「お久しぶり」である。
5年前、ドライブ「ソウルイーター」に目覚め、輝弥家の人間をほぼ全員食い尽くしたが
乗り込んできた天ノ矛坂家の当主によって封じ込められる。以降、天ノ矛坂家に幽閉されていた。
輝弥という家系に興味がないナオトと違い、その家系に誇りを持っていた。壊滅した家の再興を目的とし、
家の継承者の証である「狩人の眼」を奪うため、天ノ矛坂家から出てくることになる。
身体能力を強化する何らかの術を行使しており、ヴァルケンハインとも対等に戦えるほどの
能力を有するが、術の効果時間は3分間のみであり反動も大きい。
ラストではレリウスによって確保されており、それ以降については不明である。
【ドライブ:ソウルイーター】
最悪、最強と呼ばれる、周囲にいる他者の命を吸い取る能力。
現在サヤはこの能力を制御しており「触れた相手」に対してからのみ生命力を吸い取る。
なお唇で触れたほうがより強く吸収でき、その味?の違いも分かる模様。
【他作品との関係】
ブレイブルー本編には登場しないキャラ。
しかし輝弥(テルミ)、そしてサヤという名前は、本編プレイヤーには決して無視できない名前である。
本編との関係については作中でも語られず、今後も明かされるかどうかは不明。
下巻、最後の最後に登場。
ナオトと同じくらいの年ごろの、細身で背の高い少年。黒いスーツ、黒い帽子を身に着けている。
「御剣機関からレリウスの指示に従うように言われてきた」「名前なんてない」「ハザマとお呼びください」と発言。
レリウスは彼を「面白い形をしている」と評した。
【他作品との関係】
本編に登場する「ハザマ」と同等のキャラ。ただし年齢は若い。
ナオトの幼馴染でクラスメイト。
美人というより可愛らしい系で、先輩や後輩の間でも人気がある。
うれしいときには「ふひひ」と笑う。料理含めて家事全般のスキルはかなり高い。
母親が幼い彼女をあやすために歌っていた童謡を子守唄だと勘違いしていた。
今でもナオトに対して、子守唄のようにその童謡を歌っている。
予習のため(?)、ナオトが福田から押し付けられたギャルゲーを数本、こっそり持ち出しプレイしている。
福田曰く「胸は平均以上」。パジャマはピンク色(挿絵等から、淡いピンク地に白い水玉模様)。
ブラもピンク地だが、パジャマの時にブラはつけない派。
ナオトの親戚であるため、天ノ矛坂家と全く無関係というわけではないが、更に縁遠い生まれのためとくに因縁もない。
ナオトの母が死んでからは疎遠で、年賀状すらやりとりしていないとのこと。
(その描写から早見家は、輝弥家ではなく黒鉄家絡みでナオトとの親族なのだと思われる)
ナオトが黒鉄性を名乗っている理由は、詳しくは知らない。
ハルカの母親、ナオトの叔母。
彼らが住むマンションのオーナーであり、ナオトの育ての母親でもある。
女手一つでハルカを育てたこともあり、ハルカには良い旦那をもって幸せになって欲しいと願っている。
ナオトにハルカを勧めるのは安売りではなく「相手を見て売っている」とのこと。
仕事は忙しく、21時過ぎの帰宅は「少し早い」くらいだとか。
ナオトのウソは何度も見破っているが、知ったうえで知らんぷりしてくれることもある模様。
【他作品との関係】
ユキという名前、オレンジに近い髪の色、巨乳、仕事が忙しい、御剣機関について何かを知っている
という共通点からXBLAZEの姫鶴由貴との関係性が推測されている。
ただしユキは釣り目という描写があり、由貴のキャラクター絵ではどちらかというとタレ目系。
御剣機関に所属する、肉感的なボディと赤紫色の瞳をした蠱惑的な女性。
クラヴィスを排除するという目的のため、ナオトやラケルに近づいた。
彼女がナオトを求める理由。それは「分かれた欠片同士」であり「二人で初めて『ひとつ』になる」ため。
その証拠に彼女とナオトの心臓の鼓動は、完全に同じリズムで同期しており
また彼女の血がナオトに付着した時、ナオトに染み込むように消えている。
「これで私がほんの少し、ナオトくんの一部になった」とか。詳細は語られず。
その正体は、蒼を求めるために造りだされた人形。次元境界接触用素体「Es No07」。
他にも多数制作され、壊れてしまった「姉妹たち」の体を繋ぎ合せて造られたため
スピナーからは「モザイク」と蔑称されていた。ムラクモユニットの装着に成功している。
【ドライブ:???】
何かを切り裂く能力。スピナーの「闇」も切り裂いた。
ムラクモユニットの装着後は、そのドライブで空間から無数の剣を召喚していた。
ナオトのクラスメイト。
中学時代からの友人で、背格好や成績、趣味もナオトと近く、悪友的な関係である。
清潔そうだが馬鹿っぽいとも言われる外見に反し、美化委員を務める。(下巻では図書委員となっている)
ナオトの境遇(一人暮らし、かわいい幼馴染など)から彼を「ギャルゲーの主人公」呼ばわりしており
どんなものか教えようと、所持するギャルゲーを何本かナオトに貸している。
クラヴィスによって生み出されたヴァンパイアの少女。
吸血鬼の中でも高位の存在であり、日の光や聖水などへの耐性も持っており、「人を襲わずにいられる」。
狩人の眼による数値は「八千万」を超える。ただし大きな魔法を使うと数千ほど減り、日光などに影響されるようになる。
クラヴィスの「娘」であるが、彼のような幻想生物ではない。
人間が魔術的に生み出した種族である人狼という関係性に近いとのこと。
故に彼らと同様にドライブを持っている。
右腕を食いちぎられたナオトを吸血によって救い、その後の行動をナオトと共にする。
ナオトに対し「"蒼"を手に入れなさい、そして私を――」と発言している。その詳細は不明。
生み出されてから棺の中で2年。棺から出て4日。
つまりナオトと出会った時点で2歳であるが外見はナオトと同世代に見える(ハイティーン)
自称、ナオトの「5億倍」の知識を有するが、現代の一般常識については疎い模様。
ついでに(人間の)性知識も詳しくはない。クラヴィスによれば「勝手に家を飛び出した」とのこと。
貴族のように高飛車な性格のようでいて、同性(女性)が苦手で話しかけられると固まってしまう。
特にキイロのような人間は最も苦手なタイプ。
ただし明らかに自分が優位な立場にあるとわかれば、女性相手でも本来のキャラを取り戻す。
外出時にはマントを羽織るが、その下はなにも身に着けていない。
つまり屋内などのマントが不要な環境であれば、完全に真っ裸ということでもあり、ナオトを困らせた。
その後、ナオトの学校に転校することになり制服も着用するようになるが――ぱんつはいてない。
クラヴィスが「まさか"ここ"に戻ってくるとはな」と意味深な発言をしているが詳細不明。
「なぜ"彼"を選んだ?」とも。(話の流れから、おそらく彼=ナオト)
伊佐との戦いで変貌したナオトを見て、なぜか涙を流している。
覚えのない感覚、溺れてしまいそうな切ない思い。
【ドライブ:風使い(テンペスト)】
風を操る能力。自身とナオトを風に乗せて一瞬で長距離を移動したり風自体で攻撃できる。
また風(空気)の圧力により敵の攻撃を防ぐなどの応用も可能な模様。
【多作品との関係】
本編のレイチェル=アルカードを彷彿とさせるキャラクター。
ラケルの綴りは不明だが、レイチェルの綴り「RACHEL」もラケルと読めることから、何かしらの関係性が窺える。
レイチェルより年上に見えるほか、目の色も金色という違いがあるが、性格は似通っている。
不死者殺しの一人。ヴァルケンハインと共にクラヴィスを殲滅するため現れた。
外見は20歳前後で、三対の「女性の腕のようなもの」を操る人形使い。
狩人の眼の数値は「9152」と、一般人のそれと変わらない程度。
目的は「完全なる人形の創造」。
その研究には多額の金が必要であり、そのために御剣機関に協力している。
またそのついでに研究に必要な「強い魂」も探しているとか。
人間の体を作る技術は御剣機関より遥かに高く、スピナーとの戦いの後に御剣機関からの依頼で
四肢の大半を失ったナオトの腕と足を作っている。
【他作品との関係】
本編のレリウスより若いが、外見や人形師という点で共通している。
本作上巻ではヴァルケンハインと共闘している。
根源の力。どこにでも存在し、どこにも存在しない。
あらゆる生命体は勿論、時間にも砂粒にも影響を与える。ゆえに「可能性」を「可能」に変える力。
世界の数多の次元に存在する「可能性」。たとえ極僅かでもその可能性が存在するなら可能にする。
その気になれば時間すら操れる力だという。
ただし、それが何処にあるのか、どんな形状か、どんなものなのかは一切知られていない。
作中ではスピナーが「誰よりも近い」と噂されたほか、ラケルが「誰よりも強く感じ取れる」とのこと。
対不死者を専門とする処分屋のこと。
作中ではヴァルケンハインとレリウスが該当し、御剣機関に雇われている模様。
クラヴィスをターゲットとして暗躍し、ラケルの気配を影に残しているナオトに襲い掛かった。
キイロ曰く割と高額らしく、安易には呼べないとのこと。
ブレイブルー本編では商売/職業としてではなく、、零式・十六夜が持つ能力としてその名前が登場している。
人の血を求める異質。本作ではラケルが該当するが、彼女は「人を襲わずにいられる存在」とのこと。
本作上の吸血鬼も一般的なそれと同じく、日光や聖水に弱く、影に隠れるなどの能力を有する。
ラケルのような高位の存在であれば、吸血鬼の弱点とされる日光や聖水への耐性も有しているとのこと。
吸血により吸血鬼となった人間が最初に襲うのは、その人間の最も近くにいる存在とのこと。
ラケルにそういわれたナオトは、ハルカのことを思い浮かべた。
ブレイブルー本編ではレイチェルが該当する。
ただし人を襲うとか日光に弱いとか、そういった特徴は確認できない。
天ノ矛坂の下にある4つの分家「破城(はじょう)」「影辰(かげたつ)」
「緋鏡(ひかがみ)」「輝弥(てるみ)」を指す言葉だが、詳細は特に語られない。
「郭」という字は城を護る城郭、本丸などを意味する郭(くるわ)を指すことから
中心である「天ノ矛坂」という城を護る「城郭の柱(中心)」という意味だろうか?
ナオトが持つ能力。人の頭上に文字列が見え、ナオトはそれを数字として認識している。
その文字列は、後にラケルが使用した古代文字にそっくりだとナオトは感じていた。
数値はその人間の生命力を表しており、健康体ならば高く、弱っていれば低くなる。
一般人であれば平均10000前後。1000程度であれば意識を保ち自立歩行することは困難なレベル。
人狼のヴァルケンハインは約240万、吸血鬼のラケルは八千万を大きく超えていた。
日によってわずかだが増減し、また感情の起伏によっても増減する。
下降させるのは悲しみ、恨み、自棄、辛さ。
上昇させるのは喜び、幸福感、怒り、焦り、好意、恥じらい。
ただし、その増減幅はせいぜい1ケタ。大怪我もしていないのに数十単位で変動するのは異常だとか。
人間が死ぬと数値が「0」になる。そして体が端から黒く染まっていき数秒で全身が黒く染まっていく。
そのため狩人の眼を持つナオトには、死者は「その形から、ようやく人間だろうと推察できる程度」の黒い塊と映る。
ただしスピナーの蟲に浸食された人間や吸血鬼の眷属となったナオトは、数値は0だが黒くは染まっていなかった。
鏡に映った姿でも数値を見ることができるため、ナオトは自分の数値も確認できていた。
しかし夢の中で会った人物には見えないとのこと。
輝弥家の力の証であり、家の跡取りの証。
そのためサヤは、ナオトからこの「眼」を奪おうとしていた。
吸血鬼が人間の血を吸う行為のこと。
血を吸われた「眷属」は、吸血された直後は「死んでいるが活動できる」という中途半端な存在となる。
その期間は約一年で、それ以降は完全な吸血鬼へと成り果て、人を襲うようになる。
「眷属」は、その血を吸った吸血鬼と命を共有しており、その吸血鬼が生きている限り死ぬことはない。
しかしその吸血鬼がが死ねば眷属の命ももそこまでとなる。
また血を吸った吸血鬼は、その眷属の情報をある程度把握できるとのこと。
ラケルはそれで、ナオトが「狩人の眼」を所持していることを知った。
ブレイブルー本編においても、設定資料集にてレイチェルがラグナを吸血したかのような描写がされている。
クロノファンタズマでは「ラグナが死ぬ前にレイチェルを殺せ」という話もあり、
吸血による命の共有という設定が関係している可能性が垣間見える。
(本編では「命の共有」というと「ライフリンク」という設定が出てくるが、それは双方向である模様。
こちらは「吸血鬼が死ねば、その眷属もそれまで」という描写があるため、共有というより貸借に近いか)
ラケルが使用する強制認識の魔法。
相手が認識していない事実を操作する。(わかりやすく言えば洗脳だろうか?)
一人に対して一度しか使えないが、対象に副作用や害はないとのこと。
本編ではレイチェルが同名の魔眼を所有しているが詳細は語られていないため、
ラケルと同じ能力であるかどうかは不明。
古い三階建ての雑居ビルの二階にある店(そもそも二階しか使われていない模様)
矢印のような形をした肉感のある物体を販売したりしている。
「極太」は、さすがにラケルには無理っぽいらしい。
その店員は背が高く、がっしりした体つきでスキンヘッド。
鼻下に髭、暗いサングラス、黒い革ジャン。その上から淡いピンクのエプロンという姿。
明らかに外見は堅気に見えないが、意外と接客熱心で客のプライベートも重視していた。
※当時のtwiiterでは、明らかに「フリー素材の彼」だといわれていた。
(某4Gamerの動画で、そんなエプロンをした彼の姿が放送されていたりする)
近くにいる他者の命を無尽蔵に吸い自分の力に変えるドライブ能力。
「最悪」「最強」と呼ばれる能力で、能力者が吸った力に耐える躰を有する場合
最終的にはクラヴィスをも超える「化け物」となり「災厄」を生み出すとか。
吸った力に耐えられない場合は自己崩壊を起こすとこと。
5年前、サヤがこの能力に目覚めている。
本作において詳細説明はされていない。
「一般人でも、録画したものをアップロードできる」
「携帯端末で、アップロードされたニュースを見ることができる」とだけ記載された。
XBLAZEには同名の環境/端末が登場し、ゲームにおける重要なシステムとして活用された。
個人による様々な情報の発信/受信が可能であるという点が共通していることから、同じものだと推測される。
(このため、本作品の時代背景はXBLAZEと近いと想像できる)
「魂の能力を具現化」する力。
個人それぞれが秘める「ある能力」に特化した特殊な力で、魂がわずかでも蒼に近づくと発動する。
きっかけは二つ。
一つは通常よりも強い、蒼に引かれやすい魂を元々持っていた場合。
ヴァルケンハインやレリウスが該当する。
もう一つは自ら蒼に近づいた場合。スピナーが該当する。
魔導を追及する過程で、自らの魂を蒼に近づけて能力を発動させた。
ドライブは蒼に近づけば近づくほど強力になる。
ヴァルケンハインやレリウスは強力な存在だったが、それでも片鱗ほども近づいていない。
それほどに蒼とは大きく遠いものである。
ドライブを発動するということは、ほんのわずかだが蒼の力を使うことになる。
またドライブを使ったものは、自然と蒼を追い求めるようになるとのこと
本編(ゲーム)やXBLAZEでも同名のキーワードは登場しているが、その説明は細かい違いが見える。
ナオトが通学中に見たもの。
登場する少女に数字が映らなかったこともあって、彼はこれを夢だと判断した。
黒く美しい金髪を黒いリボンで束ね、そのリボンがウサギのようなシルエットを作る。
白い肌、真っ赤な瞳、背格好は12歳くらい。たっぷりとした黒いドレスを来た少女の姿。
(明らかにレイチェルだと思われるが…?)
全身(頭部以外)を破壊され二度殺されたにも関わらず復活したナオトに対し
ヴァルケンハインが投げかけた言葉「やはり不死者か」
ただしレリウスはナオトのことを「人間だ、不死者とは違う」と発言している。
彼らやキイロの言動から、少なくともクラヴィスは該当すると思われる。
不死者と言うが絶対死なないわけではなく、イモータルブレイカー達は不死者を「殺しきる」ことができるという。
不死者とはいえ頭部を潰されるとすぐには再生できない。
その隙を狙われるのを防ぐため、不死者は頭部への攻撃を警戒するという。
スピナーが過去に所属していた組織/場所。この世界の魔導の中心で、魔法を管理している。
蒼に近づくことを禁忌として認めていない。
ブレイブルー本編にもイシャナという組織や都市は登場するが、本編では「魔導」ではなく「魔道」と描写される。
本作品ではすべて「魔導」で統一されており、また筆者はフェイズシリーズと同じ駒尾氏であることから
これは描写間違いではなく何らかの設定があると思われる。
「世界の悠久の安寧」「人の世の秩序を守り管理すること」を目的とする組織。
かなり巨大な組織らしく、様々な破壊/超常現象の痕跡を修繕・隠蔽したり
魔術による蟲に浸食された人間を修復する?ほどの力を有している。
情報収集能力にも長けており、伊佐とカナのプレイについても全て動画に記録していたりする。
本作品ではキイロが所属。不死者の王(ノーライフキング)、クラヴィスの殲滅を悲願とし
そのためにナオトとラケルを必要としている。「化け物を退治して解体し、標本を作るのがお仕事かな」とか。
ラケルは吸血鬼であるが、キイロはあくまでクラヴィスを捜索するための駒としか考えていない模様。
またヴァルケンハインやレリウスも「殺そうと思えば殺せる存在」であるため対象外。
あくまで「人の手におえない存在」の殲滅が目的。
過去に蒼を捜索していた模様だが、色々あって中断せざるを得ない状態だった、とか。
しかし今回、スピナーが境界の門を開けたことで、それを手掛かりとして再会しようとしているという。
XBLAZEにも同名の組織が登場している。
「人の世の存続」という意味では、その目的はどちらも共通している模様。
ただしその手段については、本作品とXBLAZEで異なっている。
ベッドタウンとして開発されていたが、事故により計画が中断された団地。
建物はほぼ完成しているが電気が通っておらず、朽ちるがままにされている。
事故が起きたのはナオトが引っ越してくるより前の話。
(時期不明。少なくともナオトは三年前の時点では今と同じマンションの違う部屋にいたはず)
団地の正面にある小高い丘の上に建っていた一棟の病院から未知の病原菌が漏れ出し
一帯を汚染、敷地内にいた人間をすべて溶かしてしまうという事故が発生したという。
実際に人が溶けたかは不明だが、現場には「中身だけが溶けてなくなったかのように
そこにいた人間の服だけが全員分残されていた」という事実から、そう発表された。
現在、病院は取り壊され電線を支える鉄塔のみがそびえている。
人とオオカミの二つの姿を持つ古き種族。本作品ではヴァルケンハインが該当する。
クラヴィスですら「直接見るのはずいぶんと久しぶり」というほど珍しい存在だとか。
自然の摂理の中で育ったものではなく、人間が魔術的に生み出した種族であるとのこと。
このページへのコメント
亀レス失礼
CFのナオトアケモでラケルが『起点はBBの世界』と言ってたので、ナオトとサヤ(輝弥)の基がラグナとサヤ(オリジン)なのかと
BBの世界がなければBEの世界は生まれないようなので
CFストーリークリアとブラッドエッジエクスペリエンスを読みました
エクスペリエンスのナオトとサヤが、ラグナとサヤ(オリジン)の基で CFで兄妹の物語として完結と捉えていいのでしょうかね
輝弥、というのも思念としてテルミになったのか、色々考えさせられるストーリーでした