BLAZBLUE設定資料 - ラグナ=ザ=ブラッドエッジ

キャラクター

プロフィール

  名前:ラグナ=ザ=ブラッドエッジ
身長体重:185cm/78kg
 誕生日:03月03日
 血液型:B
 出身地:不明
  趣味:料理(得意料理は丸焼き)
好きな物:銀の腕輪 / 天玉うどん
嫌いな物:幽霊、世界虚空情報統制機構
ドライブ:ソウルイーター

概要

世界を統治する「統制機構」に対し、たった一人で反逆した男。
「死神」と呼ばれSS級の犯罪者として史上最高額の賞金首となっている。
ちなみに懸賞金は9千万P$。

世界最強の魔道書「蒼の魔道書」を右腕に宿しており、そのため統制機構や賞金目的の咎追いだけでなく
その魔道書を求める者たちからも常に狙われ続けている。

幼き日に家族と別れることになった悲劇が統制機構関係者の手に依るものと知り、その復讐を誓った。
彼が統制機構支部を潰しているのは、その復讐はもちろんだが、
統制機構が秘密裏に確保している「窯」そして「素体」を破壊することも目的であった

「世界の破壊者」で「悪を内包する者」「蒼の守護者となる可能性を秘めた者」と作中で語られている。
「造られた存在」であり、内包する悪がラグナ自信を食い殺そうとしているため、その命は決して長くない。
もしラグナが「死ぬ」と、その「悪」が生まれてしまうため「死ぬ前に殺す」必要があるという。

ジン、そして帝(サヤ)の兄でもある。


ストーリー:暗黒大戦前後

本来はこの時代に生まれてはいないラグナだが、とある理由によってこの時代にやってくることになる。
くわしくは小説「フェイズシリーズ」にて語られたほか、CP家庭版でも補足された。

黒き獣として

CTで「ループを超えられなかったラグナ」。
カグツチの窯でニューに敗れ、共に窯に落ちて融合。
黒き獣となって2099年へと飛び、世界を破壊しつくそうとした。
結果、歴史に語られる通り、六英雄によって打倒されることになる。

ブラッドエッジ

CPにて「蒼の魔道書の力」を何のために使うかを見つけるために、イブキドの窯から2106年へと飛んだ。
人類が術式を生み出し黒き獣を打倒する、その反撃のきっかけとなった「一年の停止期間」を生み出した男。
獣兵衛がラグナに語った「暗黒大戦時代の真の英雄」である「ブラッドエッジ」こそ、そのラグナ本人だった。

停止期間を生み出して以降、ラグナはずっと黒き獣の中で「心臓」であるニューと対峙していた。
最終決戦にて、そこでニュー(黒き獣の「心臓」)を打倒。
更に「躰」をハクメンや六英雄を中心とした人類が打倒したことで黒き獣は滅びた。
直後、レイチェルらの助けを経て次元転移を行い、元の時代(2200年)へと戻っていった。

ストーリー:イカルガ内戦前後

出生〜教会での暮らし

出生については不明であるが、弟妹と人知れず存在したレリウスの研究所にいたことが分かっている。
後にレリウスについて調査していた獣兵衛が、その研究所にてラグナたちを発見し、連れ出した。
そして安全な場所として教会に導かれ、以降はシスターと共に短いながら幸せな時間を過ごすことになる。

当初はシスターを「ばあさん」と呼び、何か裏がないかと警戒していたラグナ少年だったが
彼女の優しさと、何より大切な弟妹が彼女を慕う姿を見て、少しずつ信用していった模様。

「あの日」

ラグナが水汲みに教会を離れていた時に、テルミが教会を襲った。
シスターが殺害され、サヤとジンも連れ去られてしまう。
ラグナ自身もテルミに右腕を切断され、ジンには去り際にユキアネサで背中から貫かれた。

その後、レイチェルに示唆され境界に封印されていた「黒き獣の躰/蒼の魔道書」を受け取る。
それが彼の右腕となったことで命を取り留めた。(この時の「吸血」については詳細不明)

蒼の魔道書を受け取った後、10日の昏睡を経て目を覚ます。
直後に獣兵衛と再会しているが、ラグナは彼が自分を教会に連れてきた男だとは覚えていなかった。
レイチェルの依頼により獣兵衛に預けられ、数年を修行して過ごすことになる。

修行の日々

数年を獣兵衛の元で修行して過ごし、戦う力を身に着けると同時に、蒼の魔道書を制御する術を叩き込まれる。
この時、獣兵絵やレイチェルから何度も「蒼の魔道書を自分の力だと思うな」と諭されている。

なおラグナは獣兵衛との修行中に、カグツチを目視できる所まで来たことがある。(時系列はイブキド消滅後)
そこでトラカカに連れられた幼いころのタオカカと出会っているが、二人とも覚えてはいなかった。
(カカ族の村でチビたちに飛び乗られたときに「どこかであったような気がする」と、思い出しそうだった)

修行中に聞いた獣兵衛の話から、ジンとサヤが統制機構に連れて行かれたこと、
またこの世界は統制機構が管理する術式と魔素によって成り立つことを知る。
更に旅の途中で(どこかは不明だが)窯を訪れ破壊しており、サヤのクローンたる素体の存在を知る。
それこそが、テルミがサヤを攫った理由であることも。故に諸悪の根源は統制機構だと考え憎むようになる。

ヴァリアブルハートでも獣兵衛の指示により行動し、素体(ベル)を破壊しようとする姿が描かれている。
また「(魔獣をも数秒で昏倒させられる程の)毒が聞かない」姿が描かれている。
「第零師団」に対する強い恨みも。詳細についてはこれからなのだろうか。

そして旅立ちへ

やがて成長し、いっぱしの実力を身に着けたとき、統制機構に反逆するため旅に出ることを決意。
獣兵衛から、教会に隠されていた「ブラッドエッジ」の剣とコートを譲り受けた。

以降、いくつか(少なくとも3か所以上)の統制機構支部を破壊しておりSS級指名手配される。
「死神」という異名がつけられたのは、アキツ支部を破壊した後だとのこと。
また、この時点で2体の素体を破壊していることが明言されている。

ストーリー:カラミティトリガー

レイチェルの導きにより、次に狙う統制機構はカグツチ支部だと決める。
統制機構支部にて「あの日」以来初めてジンと再会。打倒するも止めを刺すことはできなかった。

支部最下層の窯にてハクメンと対峙。圧倒されるも蒼の魔道書を行使し何とか退ける。
しかし時間が掛かってしまったことで精錬が終了、ニューが目覚めてしまう。

ノエルともニューとも出会わない事象

「俺は俺のために力を使う。図書館を全部ぶっ潰すまで止まれねぇ!」と暴走するラグナ。
「蒼の魔道書の力を己の力と勘違いするな。貴様の力は何のためにある、あの時お前は俺に何と言った。
 貴様の憎しみは理解しているつもりだ。だからこそ手を差し伸べた。たぶん彼女も同じ。
 今は出直せ。時が来ればいやでも、あの少女はお前の前に現れる。」と獣兵衛に諭されるEND。

ノエルが登場しない&ループも超えられない事象

ニューに敗れ窯に落ちる。「躰」と「心臓」が融合し、黒き獣となって2099年へ。
カグツチはタケミカヅチの砲撃を受け壊滅。タカマガハラによって世界は再びループする。

ノエルが登場する&ループは超えられない事象

ニューが「黒いラグナ」となり、ラグナ同士の対決になる。
ラグナが勝利するもラグナが倒れている(ラグナの意識がニューの中に入った?)

その現場に現れたノエルに対し「対象を確認、同一体と認識」と発言。
「ムラクモユニット解放、拘束機関解放、ブラッドサイズ展開」とも。
白い銃(ベルヴェルク)を握りつぶすその姿は、まるで黒き獣のようだった。

トゥルーシナリオ

ニューに敗れ窯に落ちるも、ノエルによって救出される。
更にレイチェルがタケミカヅチの砲撃をツクヨミユニットで防いだことで、世界はループを超えることになった。

この時初めてレイチェルから、自分の持つ蒼の魔道書が「模造品」であることを聞かされる。
真の蒼の継承者となったノエルがハザマを観測(み)てしまい、テルミを定着させてしまったことで
ラグナは「あの日」の悲劇を生み出した仇敵と再会することになる。

激昂し攻撃するも敵わず、一時的に統制機構支部から脱出することとなった。

ループの記憶

シナリオの端々で、ラグナが何度もループした事象の記憶を持っているような描写がされている。
ラグナストーリーではハクメン戦後「"いつも通りなら"ここで奴が出てくる」と発言。

またニューと、アーケードモードでは「4回目だっけ?」「3回目だ」という会話をしているが
ストーリーモードでは「3回目だっけ」「3回目だ馬鹿…、ん、合ってる?」と
別の事象でニューが間違って発言していたことを覚えていたかのような対応だった。

後にCPにて、蒼の魔道書は複数の事象の記憶を紡ぐことが明らかになっており
この場面でもラグナは自覚しないままに、他の事象の記憶と混線していたと思われる。


ストーリー:コンティニュアムシフト

カグツチにて、テルミに復讐するため機会を伺う。

統制機構支部の屋上に設置されたモノリスにて、自己精錬したノエルを救出しようとしたところでテルミと対峙。
自身の「蒼の魔導書」がテルミにより作られた物であることを知り、
またテルミが蒼を上回る「碧の魔導書」を所持していたことで敗北。
止めを刺しに来たテルミの攻撃からラムダに庇われ、命を救われた。

ラムダは命を落とすも、彼女が搭載していたイデア機関を取り込み、蒼の魔導書と接続。
強制的に魔道書が書き換えられ、碧の魔道書による「蒼の魔道書を無効化する機能」を防ぐことに成功。
テルミを打倒したものの、テルミはノエルとライフリンクしているため「面倒くさいことになる」と
テルミを放置。止めはささなかった。

ノエルを追いかけ窯へ。
レイチェルたちから「彼女を救うことはできない」と諭されるも諦めることなくミューと対峙。
イデア機関を「反転接続」させ、ミューを精錬される前の状態(ノエル)に戻すことに成功した。
(ゲームでは「精錬を逆流させた」、アニメでは「境界に落ちたノエルの魂を引き上げた」と語られている)

喜びも束の間、彼らの前に帝が現れる。その姿は探していた妹、サヤだった。

バッドエンド

蒼の魔道書を使いすぎる(ゲームでDDやAHを使いすぎる)と、魔道書が暴走。
ラグナは小規模な「黒き獣」となってしまい、ハクメンらに打倒されることになる。
 ※蒼の魔道書=「躰」のみで、「心臓」がないため暗黒大戦時ほどの強さではないとのこと。
 ※ただ直後の「たすけてココノエ博士」では、それでも世界全部を壊したと語られている。

世界の「悪」

自身が世界にとっての「悪」であることを自覚しつつある。
その運命に抗う決意と、万一の時は「秩序の力」ではなく「弟」としてジンに始末をつけてほしい、と考えていた。

ストーリー:クロノファンタズマ

ノエルを救うために逆精錬の犠牲にした左腕は、ココノエに直してもらった。
帝を倒す方法として昔、獣兵衛が口を滑らせた「櫛灘の楔」を求めてイカルガを目指す。
イカルガにて、楔の封印を解くにはノエルの「蒼の継承者の眼の力」が必要と知りノエルを探すことに。

カグラとの出会い、ジンたちとの再会と彼らがツバキのために戦う姿を見て、
「自分が戦う理由」を考えるようになる。
アズラエルとの死闘の中で、自分の過去と本当の想いに至った。
蒼の魔道書を求めたのは、「あの日」の絶望から逃げただけ。
「敵を倒す」という目的は後付けの理由に過ぎない。

「あんな想いをもう二度としたくない」「もう誰も失いたくない」「大事なもんを護りたい」
だから俺は力を求めたんだ。それに気づいたとき、ラグナは「奪う力」である蒼の魔道書に頼ることを止めた。

自分はもう蒼の魔道書を使わない。そう告げたレイチェルからは「それも逃げじゃないか」と諭される。
蒼の魔道書が「奪う力」だとわかったうえで、「何のために」「誰のために」その力をふるうかが重要だと。
その答えを見つけるためイブキドの窯から「0(ゼロ)」、暗黒対戦時代へと向かう。
そこで「答え」らしきものを見つけた。

「大切な人を護る」。そのために帝に立ち向かい、タケミカヅチを破壊することに成功する。
しかしニューに攻撃され、帝に「黒き獣化」させられて暴走。
ジンを瀕死に追い込んだ後、消息不明となってしまった。


ストーリー:セントラルフィクション

カグツチにて目覚めた時、自身に関する記憶を失っていた。
その中で思った願望は「教会の4人での幸せな暮らし」である。

やがて記憶を取り戻し、自身がこの世界でするべきことを考える。
この世界は全ての可能性が閉じている。誰かの願望を叶えたところで、他の誰かに阻止される世界。
ならば自分が、その「可能性」になれば良い。
誰かの願望で世界を固定化するのではなく、その願望/記憶の全てをソウルイーターで自分に集める。
全ての願望を食い殺す全世界の敵、「悪」になる。それを「いくつもの可能性」として世界に与えると。
そう、彼の願望は「神の観る夢を終わらせる」ことになった。

いままでありがとう、レイチェル。そして、さよならだ。
最後に「扉」の前で、宿敵テルミを打倒する。

ラグナ自身こそがサヤの、神の観る夢。彼が存在する限りまた、サヤの願望も終わらない。
「この世界」という悪夢は永遠に繰り返される。だからこそ彼は、弟妹から自身の記憶を奪った。
アマテラスに残っていた「サヤ」を救い、アマテラスにもタカマガハラシステムにも自分の情報を残さず
この世界を救い、そしてこの世界から消えていった。

不明点・未解決事項

「ブラッドエッジ」という名前について


『名乗りについて』
 ぶるらじA最終回にて森Pが「ラグナ自身はブラッドエッジと名乗ったことは無い」
 「名乗ったことがない、という設定には意味がある」と発言しているが詳細不明。

 ※ただし、小説フェイズ0ではミツヨシに対し、アニメではラムダに対し
  名を問われてラグナ=ザ=ブラッドエッジだ」と答えていたりする。

『初出が不明』
 「ブラッドエッジ」という単語の初出(生まれた経緯)については語られていない。
  →暗黒大戦時代に、ラグナが獣兵衛(ミツヨシ)に対してブラッドエッジを名乗っている。
   ただし彼は「未来の存在」なので、初出というわけではない。
  →ラグナ青年期、修行を終えたラグナに獣兵衛が戦友の名前を上げている。
   恐らくここが「ラグナがブラッドエッジになった」最初なのだろうが
   当然元ネタは「未来のラグナ」なので、やはり初出ではない。
  →統制機構による手配書にブラッドエッジの名がついている。
   前述の通りラグナ自身は名乗っていないのだとすると、何故この名がついたかは不明。
  →異世界からやってきた少年「黒鉄ナオト」のドライブが「ブラッドエッジ」だった。
   ドライブを覚醒した姿は、ラグナによく似ていたが、両者の関係は不明。
   時代的にはこれが最も古い「ブラッドエッジ」になる?

武器について

1.彼の武器は特殊なものなのか。

 鎌の形にも変化する大剣。ただし事象兵器のような「特別なもの」かどうかは不明。
 獣兵衛の戦友「ブラッドエッジ」が使っていた剣だとして受け取ったが、後にそれはラグナ本人で
 あることが分かっており、その出自については今のところ明らかになっていない。

2.剣の名称は
 
 2018年07月の「ぶるらじNEO #2」にて、アラマサ(荒正)であると語られた。
 以下、それ以前に書いていたものを記録として残しておく。
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 作品上で名言はされていないが、2017年10月現在においては「アラマサ」説が濃厚と思われる。

 『ブラッドサイズ』説。
  CTラグナストーリーで全戦闘をDFかAFで勝利した際のシナリオにて。
  ニューと同化した?黒いラグナが「ムラクモユニット解放、拘束機関解放、ブラッドサイズ展開」と発言したこと。
  またCPにてそのまま「ブラッドサイズ」という必殺技が追加されたこと。
  更にPSO2とのコラボでは、ラグナの武器の名前が「ブラッドサイズ」であったことが根拠。

   ※ただし「展開」という言葉や、ブラッドサイズと言う必殺技が大剣を鎌状にするものであることから
    武器の名前ではなく「その剣を鎌状に変化させること、またはその状態(にする術式)」の
    名前という可能性も否定できない。
   ※2017年現在においては以下の理由から、この説は可能性が低くなっている。

 『アラマサ』説
  2016年02月末の「セブンナイツ」とのコラボにてラグナが登場した際
  彼の武器の名前が「アラマサ」と表記されてたこと。
  また2017年08月末に発売されたラグナモデルのZIPPOに彼の剣がデザインされており
  公式通販でも 主人公ラグナが使う大剣「アラマサ」 と記述されていることが根拠。

   ※ちなみに日本神話でアラマサというと、「蛇之麁正(おろちのあらまさ)」が該当するだろう。
    スサノオがヤマタノオロチの尻尾を斬る際に使用した剣「天羽々斬(あめのはばきり)」の別名で
    大蛇の尻尾にあった「ムラクモ/クサナギ」に当たったことで刃が欠けたとされている。

その他プロフィール

『銀の腕輪』
 CPまでのプロフィール欄に「大切なもの」として記載された。
 これについては何なのか、何故大切なのかといった詳細は語られていない。

 ※CF公式サイトからは、プロフィールが「大切なもの」から「好きなもの」に変わっている。
  それに伴いラグナのプロフィールから銀の腕輪という内容が消えているが
  これが「設定から無くした」のか、あくまで「大切なもの」であって「好きなもの」ではないのかは不明。

『幽霊や注射が嫌い』
 嫌いなものが「幽霊」とあるが、これも理由や原因については不明である。
 ちなみにCSの「たすけてココノエ博士」では、注射も嫌いだと発言している。
 単純に感覚がちょっと子供っぽいだけなのだろうか。

造られた存在

1.いつ、誰に、何の目的で作られた?

 CF家庭版にて、彼が第五素体を元にした「子供」であることが語られた。
 これまで様々な媒体で「五」「「5−ε」「No.5」と見える描写がされていた点が補完されたことになる。


2.本来は存在しない?

 漫画(キメリカルコンプレックスの方)の11話にて、レイチェルがラグナとノエルに対し
 「貴方たちが今生きていることは、この世界における歪み」と発言している。
 ノエルは本来死亡している筈が、ループの歪みにより生き残れる可能性が生まれた存在であることは
 明らかになっているが、ラグナもそうなのだろうか。

 これを補強する説としてはCT設定資料集にて、暗黒大戦時にジンにスサノオユニットを与えた理由が
 「そうでもしないとラグナが"再び"生まれないから」と記載されている点がある。
 つまり「本来は生まれない存在」でありながら、スサノオによって「生まれる」ようになった?
 その理由や"再び"という文言についても一切不明だが……?

右目が染まった理由

ラグナが白髪になったのは、「あの日」のショックによるものであることが語られている。
が、右目が赤く染まった理由については、明確な描写はされておらず、状況証拠のみとなっている。
その内容が資料によって異なるため、今のところはっきりとした原因については不明である。

 ・CT設定資料集
  →「あの日」に死に掛けたラグナに対し、レイチェルが「吸血」を提案。
    吸血したという直接描写はされていないが、次のシーンで右目が赤く染まっていると記述されていた。
    なお、この時点ではまだ「ラグナが蒼の魔道書を手に入れる前」であった。

 ・CT小説
  →レイチェルはラグナに対して「吸血」を提案するシーンは描かれていない。
   単純に蒼の魔道書を手に入れたことでラグナは救われており、右目が染まったタイミングは不明

 ・CPEX用語集
  →「黒き獣の骸との融合により右目は赤く染まった」との記載。

 ・蒼の魔道書との関連性
  →小説フェイズシリーズやCPなどで、セリカなどにより「蒼の魔道書が使えない状況」では
   「右目も使えなくなっていた」という描写がされているため、右目と蒼の魔道書が関係している
   可能性が非常に高く示唆されている。

以上の記述により、小説やCPなどでは「蒼の魔導書と右目」が関連付けられているように語られているが
CT設定資料集では「蒼の魔道書を手に入れる前」に右目が赤くなっている、という不整合が見られる。


【以下推測】
 CTストーリーで、レイチェルがノエルの碧眼を見た際に、「(ノエルと)同じ目の色をした少年」を
 吸血したことを思い出したシーンが語られている。
 「思い出す。遠い遠い過去、生涯唯一その血をすった少年のことを。
  私の至高の牙を、ただの人間に捧げたあの日のことを。」

 さらにCT資料集には「最初の頃のループで吸血した」とも語られていることから
 数多のループの中でもレイチェルが吸血したのは、その序盤の1回のみであることが分かる。
 つまりCT設定資料集のSSは、その「1回の時」のシーンであると考えられる。

 そして、「ほかのループでは吸血していないのに右目が赤く染まった理由」と
 「蒼の魔道書が使えない状況では右目も使えなくなった理由」は、同じであると思われる。

 蒼の魔道書は「窯」であり、「他の事象の出来事を引っ張ってくる」ことがCPで明確に表示された。
 たとえばラグナがある事象で受けた傷が、別の事象のラグナに現れるといった描写であるが
 もしかしたらラグナの赤い右目も、「レイチェルの吸血によって赤く染まった事象」を
 「蒼の魔道書が引っ張ってきた」のではないだろうか。

 かなり強引だが、これなら不整合を矛盾なく説明できないだろうか。
 (ここまで書いておいて何だが、単純に設定の整合漏れという可能性が最も高いとは思う)

ラグナと「悪」

 ラグナが「世界にとっての悪」であることはCT時代から散々言われてきていた。
 またCPにて、ラグナそのものが悪というよりは、あくまで悪を「内包」していること、
 ラグナが「死ぬ(not殺す)」と、その悪が出てきてしまう、ということが語られた。

1.「悪」とは具体的になんなのか

 正確なところは不明。
 ただし可能性が高いのは当然「黒き獣」だと思われる。

2.「悪」とレイチェルの関係は

 ツバキに対してレイチェルが「ラグナが死んだら自分を殺せ」と発言している。
 その発言から、何らかの関係があるとは思われるが詳細は不明。
 想像としては「観測」の可能性が高いと思われる。


黒き獣

ラグナは黒き獣の片割れであることが、作中で何度も語られている。
その右腕「蒼の魔導書」が黒き獣の「躰」であることも。

1.イザナミはどうやって彼を暴走させた?

 CPラストでイザナミはラグナを暴走させている。
 通常、彼が暴走するのは「ニューと融合し完全な黒き獣になる」か、
 蒼の魔道書を使いすぎて「窯が暴走し不完全な黒き獣になる」かの2パターンのみだった。


剣とコートの行方

ラグナが所持している「剣」と「コート」。
これは、暗黒大戦時代に獣兵衛の戦友であるブラッドエッジが所持していたものだと語られている。

前述のとおり、そのブラッドエッジとはラグナ本人であることが明らかになっており、
また小説ではその「剣とコート」がどのように受け継がれていったかが明確に描写されていた。
が、この描写について不思議な点が指摘されており、さらに家庭版CPでも微妙に整合性が取れていなかった。
この「剣とコート」、本当はいったいどのような流れを経ていたのだろうか。

※本編や設定資料集などでは「ジャケット」と記載されるが、
 ここでは小説フェイズシリーズの表記である「コート」と表記している。

『剣とコートの流れ』
 A.CPから暗黒大戦時代に飛び、セリカと出会ったラグナ。彼は剣とコートを持っていた。
 B.暗黒大戦前半(停止期間まで)、CPラグナの剣とコートはセリカに託された。
   (以降、彼女は生涯その二つを大事に預かっていた)
 C.暗黒大戦後半、黒き獣の中にいたラグナは、剣とコートを持っていた。
   獣の打倒後、そのまま元の次元に帰って行った。
 D.暗黒大戦時代から2200年に戻ってきた直後のラグナは、剣とコートを持っていなかった。
 E.その次のシーンでは、剣とコートを持っていた。

『疑問点と推測』

1.項Bで剣とコートはセリカに託されたはず。
  なのに項Cでラグナが剣とコートを持っていたのはなぜか。

 →恐らくコレは「CTラグナ」の剣とコートではないだろうか。
  暗黒大戦時代に登場した黒き獣は、CTで窯に落ちたラグナとニューであることが分かっている。

  黒き獣の中にはニューがいたことも補強材料。
  ニューがいたのならCTラグナ(の剣とコート)があっても不思議ではないのでは。
  

2.項Cでラグナは剣とコートを持っていたのに、項Dでは持っていなかったのはなぜか

 →ラグナが過去から「この時間軸」に戻ってこれたのは、ノエルと素体群の「認識」によるもの。
  彼女たちがラグナの「存在」「形」「現在」を「認識」することで戻ってきたのだが
  ラグナが戻ってくる直前、レイチェルがタカマガハラの事象干渉が消えたことに気づいた姿に
  ノエルが反応してしまい認識への集中を一瞬切らした姿が描写されている。
  そのため剣とコートの「認識」が漏れたのではないか。    


3.項Dでラグナは剣とコートを持っていなかったのに、項Eでは持っていたのはなぜか。

 →上述した通り、項Dでラグナが剣とコートを持っていなかった理由がノエルの認識漏れだとするなら
  窯から支部に戻るまでの間に、ノエルが認識しなおしてあげたのではないか。

 →嫌な推測だが、ラグナの剣とコートは「事象兵器のような一点モノ」とは一度も語られていない。
  実は現代の世界では普通に武器防具屋で販売しており、それを購入したとか。
  ……シスターとの繋がりがなくなるので嫌すぎる推測である。

ラグナが「やらかした」こと

CT以前、ラグナは統制機構支部(の窯と素体)を破壊し尽くしたことで賞金首となっている。
その際には当然、支部を護る統制機構員との戦いなども繰り広げられたのだが
その時の彼の「行動」は、作品によって内容が異なる。

バッドエンドたるルートにおいて、彼は敵対するものの「殺害」も辞さなかったことが語られている。
また別のルートでは、あくまで気絶ないし戦えないレベルのダメージを与えるに留まってもいた。
CF(記憶異常時)には「アキツの襲撃時に一個師団を壊滅。死傷者2000人、100以上の建築物を破壊」
または「支部壊滅、10位上の施設を破壊、負傷者500名以上。食い逃げ、無賃乗車、窃盗」の場合も。

本編のトゥルーエンドに進んだ彼は「やりすぎた」とも自戒しているのだが
果たして「メインシナリオ」の彼は、どこまで「やりすぎた」のだろうか。詳細不明。