BLAZBLUE設定資料 - 次元境界接触用素体

概要

素体について

人類が、発見した窯を研究するために作り出した肉体。
人や機械が入ることのできない境界に接続・侵入することができる。

元々マスターユニットを発見した人類が、その調査を行った際に様々な接触を行ったが
アマテラスが唯一反応したのが「人の形」をしたものであったため、
現在における素体は全て人形となっている。

精錬

魔素によって人工的に作られた人間。
つまり「人間化した魔素」であるとされるが、実際には「人間」とは多少異なるらしい。

その制作過程は一定ではなく、製作者によって異なる。
材料たる「雌型」も、「人」を使う場合もあれば一から人工的に造る場合もある。
レリウスが得意とする「人形に魂を定着させる」術法もその一つとか。

ただし素体の父親にあたる「雄型」は黒き獣であり、雌型と黒き獣を掛け合わせて作るのは共通だとか。

目覚める素体達

境界の調査に使われたうち、最深部に辿りついた素体は「魂」を持つようになる。
この素体は、境界に接続することで無尽蔵の力を得られる「眼」「ユニット」となる。
ユニットは事象を自在に観測できるため、人類は多数の素体を作り
争いの道具として使ったり、非道な実験材料として扱ったという。

姉妹

ある素体からクローンを作った場合、その魂は個ではなく「一つの魂を分けた分身」となる。
これを作中では「姉妹」と表現している。

サヤの肉体のクローンであるラムダ(11)、ノエル(12)、ニュー(13)が姉妹ということになる。
またノエルを姉とした疑似観測者たちが、ノエルの姉妹と呼ばれている。

分身であるため、逆に融合することも可能である模様。

親子

ある素体を元にした「複製体」を、その素体の「子供」と呼ぶという。

作中では「はるか昔に生まれた、サヤと同等の能力を持った素体」の複製体がNo.5であること。
またその複製体としてラグナとジンが造られたことが名言されている。
(名言はされてないが、当然サヤもNo,5の複製体なのだろう)

魂の昇華

前述の通り、素体のクローンを精錬した場合、そのクローン体に宿る魂は一つの魂を分けた分身となるが、
CF時点ではラムダやニューは分身ではなく「一個の魂として確立している」と語られた。
(そのために、分身ならばできるはずの「融合」もできない)

直接語られたわけではないが、恐らくこれがレリウスが言った「魂の昇華」だと思われる。

創造主との関係

全ての素体/創造主がそうであるかは不明だが、
レリウスは自分が造った素体に対して強制命令権を有している。
ただし魂が「昇華」した素体は、その命令を解除できる。本編ではラムダが命令を拒否した。


素体戦争

ナインが、自らが開発できた術式からたどり着いた事実。

はるか昔、魔素を使用した戦争。人類と素体が戦った戦争。
境界最深部に到達し自我を持った素体たちが、人類に「自らを人として認めてほしい」と願い
それに戦慄した人間たちが素体を滅ぼそうとした戦争。

実際には人類が素体たちを虐殺しようとし、素体たちはそれに抵抗したもの。
人類は十六夜の開発技術を元にして「黒き獣」を作り出し、素体たちを殲滅。
結果としてこの戦争で、世界は一度崩壊してしまった。
(今の世界は、アマテラスと融合した第一素体が崩壊後に作り出したものである)


登場する素体たち

第零素体

詳細不明。CS設定資料集で、「製作者はレリウス=クローバーとある」と書かれた。
またフェイズ0の冒頭にて、精錬実験時に研究員(レリウスorシュウイチロウ?)が
「蒼の魔道書、第零素体、ムラクモユニット」と呟いているが…?

ある実験をきっかけに「魂」が芽生え、そのデータをもとにいくつもの組織が素体を制作するも
クサナギに至ることはなかったとのこと。

第一素体

「最初に境界の最奥にたどり着き、眼の力を手に入れて観測者となった素体」。
願望は「一人の個、人間として認めてほしい」というものだった。

しかし蒼の力を宿した彼女は、その意志一つで世界を改変させることも可能になっている。
故にその力を恐れた人類によって眼を潰され、境界へと投棄されてしまったのだが
境界内で再度アマテラスと接触する。

素体戦争による世界の崩壊後、タカマガハラを抑えて世界の再構築を始める。
それはなぜか「人の世界」を臨んだ。自らの存在を否定し、虐殺し、滅ぼそうとした「人」の世界を。

※なお設定資料集、小説、アニメにおいて、この「第一素体」に関する描写に細かい齟齬があり
 本編では「クサナギ精錬実験(2099年末・黒き獣が生まれた精錬)に使用された」とされているが
 アニメでは「その素体が残したデータを基に窯を研究し、人類はタカマガハラを開発した」とされた。
 (設定資料集の年表上では、タカマガハラの開発は2099年より前、はるか昔の話である)

No.5

レリウス曰く「存在自体がイレギュラー中のイレギュラー」。
レリウスの研究をもとに、レリウス以外の人間が作ったという。
獣兵衛により塵も残さず破壊され、レリウスでも同じものを創造するのは不可能だとか。 

数百年前にいた、サヤと同じ器の形を持った少女。
無尽蔵に魔素を食い破り、人々の魂を食い破り、己が力を持て余した
「化け物」であり、「実の兄」に「喰われた」少女。

そのほぼ実物と同等とされる「複製体」であり、サヤの雛形。
彼女をもとにラグナとジンは作り出された。(「母親」と「子供」と記述された)

Es No.007(仮)

BLAZBLUE世界ではなくエクスペリエンス世界だが、造られた存在として緋鏡キイロが登場している。
ムラクモユニットを装着できた成功例だとか。
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第十素体

作中で詳細は語られていないが、ファミ通の「冥王・イザナミ」特集ページにて
「No.10以降の次元境界接触用素体シリーズの雛型にもなっている」と記載されている。

 ※"○○以降"は通常、"○○を含む"ため第十素体もサヤを基にしていることになるが
  誤使用の多い言葉であることや、作中で明言されたわけではないため確定事項ではない。

なお小説「氷刃」にて、テンジョウの素顔がサヤ/イザナミと似ていること
その体が「器」であることが語られている。ひょっとしてNo.10なのだろうか?


第十一〜十三素体

Λ11、μ12、ν13がプレイアブルキャラとして登場している。詳細は各キャラの項を参照。
いずれもサヤをベースに作られたクローン体であるが、その出来には差異がある模様。
11はイブキドにて廃棄されており、また12は失敗作&13は優秀であるとレリウスが語っている。

サヤのクローンであり姉妹。つまり一つの魂を分けた存在だが、
CFの時点でラムダやニューは1個の魂として存在を確立しようとしている。

No.28(仮)

ヴァリアブルハートに登場。元々トリニティの器として造られたという素体。

中に「相互観測システム・ルナセナ」が『居る』。
またこの素体が悪用される恐れがある場合には自らを「窯」へ投棄し消滅させるための
緊急時自己防衛人格「ベル」がいる。窯の近くでベルが消えた場合、ルナセナが起動するとか。

ただしトリニティを受け入れた場合、ルナセナが起動しても摘出は不可能になる。

その他の素体

素体は上記しか存在しないわけではなく、それ以外にも多数存在する。
設定として「人類が多数の素体を作り争いや実験に利用した」という表記があることや
作中でも「ノエルの姉妹たち(疑似観測者)」が登場している。

またCP-EXTEND発売記念のインタビューにて森Pが「第二〜第十素体の設定本を出したい」
 「ネタバレになるため語れないが、設定は既にある」とも語られており、ぜひ期待したいところである。