ゼノブレかるた

ライン ：まさか サイハテ村の真上が
　　　　　エルト海だったとはなあ

　　　　　底まで潜ったら
　　　　　また村に着いたりしてな

ダンバン ：試してみるか？

ライン ：――い いや
　　　　　やめとくよ

メリア ：どうした？

シュルク ：聞かないの？
　　　　　　 僕らが監獄島に何の用があるのか？

メリア ：ホムスが上層へ来るなど
　　　　　滅多にないことだ

　　　　　いずれのっぴきならない事情もあろうが
　　　　　生憎 詮索好きではないのでな

ライン ：とか言って
　　　　　実は気になってたりして？

メリア ：な 何を言う！
　　　　　無礼な

シュルク ：もう 行きずりの者って
　　　　　　 間柄でもないと思うけど？

メリア ：ふ――
　　　　　確かに言われてみればその通りだな

シュルク ：だからさ
　　　　　　 話しておきたいんだ

メリア ：――ならば聞こう
　　　　　何ゆえ監獄島を目指す？

シュルク ：それは――

メリア ：そうか
　　　　　機神界の下層への侵攻は聞き及んでいたが
　　　　　そんなにひどい有様なのか

　　　　　なのに私達は――

カルナ ：ねぇ
　　　　　 あれ何かしら？

シュルク ：あれは――

メリア ：あれが
　　　　　そなた達の目指している監獄島だ

シュルク ：あの塔が監獄島――

メリア ：そう そして
　　　　　あれが皇都《アカモート》

ライン ：おい
　　　　　浮かんでないか 宙に!?

メリア ：外敵から防衛するにも
　　　　　その方が都合がよいからな

シュルク ：すごいな――
　　　　　　 どんな技術を使ってるんだい？

メリア ：知らん 知らなくても
　　　　　住むには困らない

ライン ：知らんって
　　　　　そんなんで怖くないのか？

ダンバン ：焼き方を知らなくても パンは食える――
　　　　　　 そういうことだろう

メリア ：監獄島に入るには勅許が必要だという話はしたな？

シュルク ：うん

メリア ：まずは皇都へ向かわなくてはな

ライン ：向かうって どうやって
　　　　　あの浮いてる岩を渡るんだ？

メリア ：この先に転移装置がある
　　　　　それを使えばよい

ライン ：海を突き破ったり 転移したり
　　　　　上層って 何か不思議で怖い所だな

　　　　　――ま いいや そうとわかれば
　　　　　さっさと皇都に押しかけようぜ！

ダンバン ：それにしても――

シュルク ：どうしたんです？

ダンバン ：物騒なもんだな――

　　　　　　 機神の侵攻を防ぐための
　　　　　　 防衛装置―― か

ライン ：何だあいつらは！

シュルク ：あの頭の翼は――!? あれが ハイエンター？

近衛兵 ：お帰りなさいませ メリア様

ダンバン ：む？

メリア ：出迎えご苦労

　　　　　ここにいるホムス 及びノポンは我が同行者である

　　　　　その旨を認識すると共に 関係各所に伝達せよ

近衛兵 ：承知しました

ライン ：どういうことなんだ――？

カルナ ：さあ――

シュルク ：メリア 君は――