最終更新:
hiyokonb27 2012年01月28日(土) 02:58:50履歴
ソレアン :忠心篤き民よ
ソレアン・エンシェントである
予の即位より二十有余年――
予はここに
大いなる喜びをもって
諸君に報せを告げる――
ダンバン :あれがハイエンターの皇主様か
シュルク :ソレアン・エンシェント――
ソレアン :幸いにしていまだ不予の日は
遠からんが
種族繁栄の礎として
次代の皇主――
すなわち
皇太子を指名する
ダンバン :見ろよ
お出ましだぜ?
ソレアン :メリア・エンシェントである
シュルク :ええ メリアです――!
ライン :あいつ
お姫様だったのか!
ダンバン :お前
今ごろ気付いたのかよ?
カルナ :何か妙に言葉使いが
偉そうだとは思ってたけど
びっくりね――
ソレアン :これより
我が子メリアは
墓所詣での儀に
臨むことになる
我が栄光ある皇祖に認められ
皇女は皇太子となるであろう
ソレアン・エンシェントである
予の即位より二十有余年――
予はここに
大いなる喜びをもって
諸君に報せを告げる――
ダンバン :あれがハイエンターの皇主様か
シュルク :ソレアン・エンシェント――
ソレアン :幸いにしていまだ不予の日は
遠からんが
種族繁栄の礎として
次代の皇主――
すなわち
皇太子を指名する
ダンバン :見ろよ
お出ましだぜ?
ソレアン :メリア・エンシェントである
シュルク :ええ メリアです――!
ライン :あいつ
お姫様だったのか!
ダンバン :お前
今ごろ気付いたのかよ?
カルナ :何か妙に言葉使いが
偉そうだとは思ってたけど
びっくりね――
ソレアン :これより
我が子メリアは
墓所詣での儀に
臨むことになる
我が栄光ある皇祖に認められ
皇女は皇太子となるであろう
ユミア :――民とは愚かなもの
偽りの面一つで 呪われた血の存在を
忘れたものとして振る舞える――
タルコ :――光妃殿下
すでに手駒はそろえてあります
ご下命いただければ
ただちに虜囚のホムスどもを始末いたします
モナドを携えしとはいえ
所詮は蛮族
闇に葬ったとしても
陛下はお気になさるまい
さすれば
メリアに助力する者はいなくなる
カリアン :母上――?
ユミア :そもそも ハイエンターの光妃と
ホムスの影妃などという制度があるから
高貴な血が汚れ続けるのです
ホムスなど――
死に絶えてしまうがよい!
行きなさい
タルコ
カリアン :あの者は――?
シュルク :メリア――
ダンバン :それにしても メリアの奴
何だってあんな仮面を着けているんだ?
シュルク :わかりません――
でも 彼女
他のハイエンターとはどこか違う
カルナ :違うって どこが?
リキ :メリアちゃん 鳥のヒトにあんま似てないも
お前達 ホムホムに似ているも
ダンバン :なるほどねぇ 余人にゃ知り得ない
複雑な事情がありそうだな こいつは
シュルク :――そうだ!
ライン :な 何だよ急にデカイ声出して?
びっくりするじゃねぇか
シュルク :ここでのんびりしている場合じゃない!
メリアが危ないんだ!
ライン :って おい!
またビジョンか!?
カルナ :何を見たの?
(仮面の集団現る)
ダンバン :昼メシのお知らせ―― にしちゃ
物騒な出で立ちだな
??? :――食事時の心配をする必要はなくなる
永遠にな
(戦闘)
偽りの面一つで 呪われた血の存在を
忘れたものとして振る舞える――
タルコ :――光妃殿下
すでに手駒はそろえてあります
ご下命いただければ
ただちに虜囚のホムスどもを始末いたします
モナドを携えしとはいえ
所詮は蛮族
闇に葬ったとしても
陛下はお気になさるまい
さすれば
メリアに助力する者はいなくなる
カリアン :母上――?
ユミア :そもそも ハイエンターの光妃と
ホムスの影妃などという制度があるから
高貴な血が汚れ続けるのです
ホムスなど――
死に絶えてしまうがよい!
行きなさい
タルコ
カリアン :あの者は――?
シュルク :メリア――
ダンバン :それにしても メリアの奴
何だってあんな仮面を着けているんだ?
シュルク :わかりません――
でも 彼女
他のハイエンターとはどこか違う
カルナ :違うって どこが?
リキ :メリアちゃん 鳥のヒトにあんま似てないも
お前達 ホムホムに似ているも
ダンバン :なるほどねぇ 余人にゃ知り得ない
複雑な事情がありそうだな こいつは
シュルク :――そうだ!
ライン :な 何だよ急にデカイ声出して?
びっくりするじゃねぇか
シュルク :ここでのんびりしている場合じゃない!
メリアが危ないんだ!
ライン :って おい!
またビジョンか!?
カルナ :何を見たの?
(仮面の集団現る)
ダンバン :昼メシのお知らせ―― にしちゃ
物騒な出で立ちだな
??? :――食事時の心配をする必要はなくなる
永遠にな
(戦闘)
ライン :こいつら 何もんだ?
アルヴィース :シュルク!
この者達――
異端審問官か――
カリアン :何ごとか!
ライン :ちっ
まだいたのか!
アルヴィース :待て この方はカリアン殿下
メリア殿下の兄君だ
シュルク :メリアの兄さん?
アルヴィース :ご心配なく
無事解決したようですよ
カリアン :予言官殿
アルヴィース :彼らの危難が見えたのでね
急ぎ駆けつけたところ
あの者達が――
カリアン :ただの賊には見えないな――
アルヴィース :恐らくは巨神教異端審問官
皇家の歴史を裏から支えてきたといわれる
暗殺者集団ですよ
カリアン :ばかな 巨神教は単なる――
アルヴィース :噂
巨神教が存在していたのは遙か昔
その血筋は絶えたものと僕も思っていました
ですが それは実在し
シュルク達の命を奪おうとした
カリアン :父上はこのことを
アルヴィース :恐らくご存じないかと
皇主様ですら よもや現存しているとは
考えておられないでしょう
巨神教の異端審問官とは
そういうものだと聞きます
カリアン :だがどういうことなのだ
そのような者達が彼らを襲うなど――
まさか――!?
いや そんなはずは――
シュルク :カリアンさん!
メリアが危険なんです!
どこかはわからないけど 祭壇の様な場所で
彼女は殺される!
カリアン :何だと!?
なぜそのようなことが言えるのだ?
アルヴィース :シュルクは僕と同じなんですよ
カリアン :予言官殿と?
――ということは まさか!
彼にも見えるというのか? 未来が!
シュルク :だから
メリアの下に行かせてください
僕らを!
アルヴィース :シュルク!
この者達――
異端審問官か――
カリアン :何ごとか!
ライン :ちっ
まだいたのか!
アルヴィース :待て この方はカリアン殿下
メリア殿下の兄君だ
シュルク :メリアの兄さん?
アルヴィース :ご心配なく
無事解決したようですよ
カリアン :予言官殿
アルヴィース :彼らの危難が見えたのでね
急ぎ駆けつけたところ
あの者達が――
カリアン :ただの賊には見えないな――
アルヴィース :恐らくは巨神教異端審問官
皇家の歴史を裏から支えてきたといわれる
暗殺者集団ですよ
カリアン :ばかな 巨神教は単なる――
アルヴィース :噂
巨神教が存在していたのは遙か昔
その血筋は絶えたものと僕も思っていました
ですが それは実在し
シュルク達の命を奪おうとした
カリアン :父上はこのことを
アルヴィース :恐らくご存じないかと
皇主様ですら よもや現存しているとは
考えておられないでしょう
巨神教の異端審問官とは
そういうものだと聞きます
カリアン :だがどういうことなのだ
そのような者達が彼らを襲うなど――
まさか――!?
いや そんなはずは――
シュルク :カリアンさん!
メリアが危険なんです!
どこかはわからないけど 祭壇の様な場所で
彼女は殺される!
カリアン :何だと!?
なぜそのようなことが言えるのだ?
アルヴィース :シュルクは僕と同じなんですよ
カリアン :予言官殿と?
――ということは まさか!
彼にも見えるというのか? 未来が!
シュルク :だから
メリアの下に行かせてください
僕らを!
ロウラン :――それでは殿下
ここから先はお一人で
儀式に臨まれることになります
メリア :見送り 大儀であった
ロウラン :ご無事なるお帰りを
お待ちしております
過去の歴史上
資格なくして皇位を求めた者共はことごとく
英霊に討ち斃されたと言います
メリア :それが
皇位を請求するということだ
そのまま墓所に葬られることになった者達も
覚悟の上でのことだったであろう
ロウラン :ご立派なお覚悟です
お気を付けあそばせ―― 殿下――
ここから先はお一人で
儀式に臨まれることになります
メリア :見送り 大儀であった
ロウラン :ご無事なるお帰りを
お待ちしております
過去の歴史上
資格なくして皇位を求めた者共はことごとく
英霊に討ち斃されたと言います
メリア :それが
皇位を請求するということだ
そのまま墓所に葬られることになった者達も
覚悟の上でのことだったであろう
ロウラン :ご立派なお覚悟です
お気を付けあそばせ―― 殿下――
カリアン :ならぬ
墓所詣では己が力のみで成す決まり
命果てたとて それは天命
皇主の器に能わずという
ただそれだけのことだ!
ライン :あんた本気で
そんなこと言ってるのか?
あんたの妹だぞ?
メリアなんだぞ!?
ダンバン :よせ ライン
ライン :ダンバン――
ダンバン :それほどに重要な儀式なのだろう
俺達が口を出せるようなもんじゃない
ライン :でもよぉ!
ダンバン :だが それはあんたら
ハイエンターの内での決め事だよな?
異民族のホムスがしゃしゃり出たところで
問題はなかろう?
それとも その墓所には
ホムスが入っちゃいけないってぇ
決まり事でもあるのか?
カリアン :それは―― ないが
ダンバン :なら 肩の力を抜けよ
墓所詣でとやらが
あんたらにとってどれだけ大切な儀式か知らん
知らんが―― 妹の命と天秤にかけて
釣り合いの取れるもんじゃなかろう?
ならさ
任せろや 俺達に
カリアン :貴殿は――
ダンバン :俺の名はダンバン
機神兵をぶっ潰したいってー
こいつらの まぁ保護者みたいなもんだ
カリアン :ダンバン――
そうか 貴殿があの――
一年前 大剣の渓谷での戦いで
モナドを振るい機神兵団を退けたという
ダンバン :そこまで知ってたんなら
あん時助けにきてくれてもよかったのにな
カリアン :すまぬ―― 我らは他民族との
争いは好まない
それがたとえ
機神兵であったとしても
ダンバン :冗談だよ 冗談
事情はそれぞれ
あれだけの防衛装置を浮かべてんのは
そういうわけなんだろうからな
アルヴィース :話はまとまったみたいだね
墓所へはセンターゲートから
転移装置で行ける
殿下は既に墓所に入られているはず
シュルク 急いだ方がいい
墓所詣では己が力のみで成す決まり
命果てたとて それは天命
皇主の器に能わずという
ただそれだけのことだ!
ライン :あんた本気で
そんなこと言ってるのか?
あんたの妹だぞ?
メリアなんだぞ!?
ダンバン :よせ ライン
ライン :ダンバン――
ダンバン :それほどに重要な儀式なのだろう
俺達が口を出せるようなもんじゃない
ライン :でもよぉ!
ダンバン :だが それはあんたら
ハイエンターの内での決め事だよな?
異民族のホムスがしゃしゃり出たところで
問題はなかろう?
それとも その墓所には
ホムスが入っちゃいけないってぇ
決まり事でもあるのか?
カリアン :それは―― ないが
ダンバン :なら 肩の力を抜けよ
墓所詣でとやらが
あんたらにとってどれだけ大切な儀式か知らん
知らんが―― 妹の命と天秤にかけて
釣り合いの取れるもんじゃなかろう?
ならさ
任せろや 俺達に
カリアン :貴殿は――
ダンバン :俺の名はダンバン
機神兵をぶっ潰したいってー
こいつらの まぁ保護者みたいなもんだ
カリアン :ダンバン――
そうか 貴殿があの――
一年前 大剣の渓谷での戦いで
モナドを振るい機神兵団を退けたという
ダンバン :そこまで知ってたんなら
あん時助けにきてくれてもよかったのにな
カリアン :すまぬ―― 我らは他民族との
争いは好まない
それがたとえ
機神兵であったとしても
ダンバン :冗談だよ 冗談
事情はそれぞれ
あれだけの防衛装置を浮かべてんのは
そういうわけなんだろうからな
アルヴィース :話はまとまったみたいだね
墓所へはセンターゲートから
転移装置で行ける
殿下は既に墓所に入られているはず
シュルク 急いだ方がいい
アルヴィース :ここが墓所だ
中には外敵の侵入を拒絶する防衛機構がある
墓所が機能している以上
それを避けることは出来ない 心して
シュルク :入る前に一つだけ聞きたい
アルヴィース 君も未来が見えるのか?
アルヴィース :僕の家系はね
代々皇家に仕える予言官の血筋なんだ
未来の姿を見て
皇国の危機を回避する役目
シュルク :ホムスの君がか?
アルヴィース :そう それについての来歴はまた今度
うちの家系は色々とややこしいんだ
それに未来が見えるといっても
ちょっと変わっててね
色々と準備―― というか
儀式みたいなものが必要なんだ
君はそんなことはない?
シュルク :うん 僕の場合は突然頭の中に
情景が閃くんだ
最初は漠然としているけど
それが近くなるにつれて鮮明に
アルヴィース :なら 多分僕の力より
ずっとすごいと思う
現に僕はこれから起こるという
殿下の危難は見えなかった
ライン :メリアの危難が見えないって
それ予言官失格だろう?
アルヴィース :君 案外するどいね
だから君達に助力を頼んだんだ
偶然君達の危難が見えたのは
運が良かったと言える
ライン :あれは偶然かよ!?
シュルク :でも君はあの時モナドを!
アルヴィース :モナドの伝承は
皇家に古くから伝わっている
巨神の剣であったモナドは 使用者の念――
つまりこうしたいという思いだね
その思いを増幅し
この世界の根源原理であるエーテルに干渉する
干渉することで その念を現実ならしめるものらしい
だから僕は念じた
それだけさ
モナドはその力ゆえか
遙か昔にハイエンターによって封じられた
それが長い年月を経て やがてホムスの手に渡り
今は君の手中にある
それは果たして偶然なのか?
その意味を確かめる責務が君にはある
巨神の剣を授かった者としてね
巨神は――
目覚めようとしているんだ
中には外敵の侵入を拒絶する防衛機構がある
墓所が機能している以上
それを避けることは出来ない 心して
シュルク :入る前に一つだけ聞きたい
アルヴィース 君も未来が見えるのか?
アルヴィース :僕の家系はね
代々皇家に仕える予言官の血筋なんだ
未来の姿を見て
皇国の危機を回避する役目
シュルク :ホムスの君がか?
アルヴィース :そう それについての来歴はまた今度
うちの家系は色々とややこしいんだ
それに未来が見えるといっても
ちょっと変わっててね
色々と準備―― というか
儀式みたいなものが必要なんだ
君はそんなことはない?
シュルク :うん 僕の場合は突然頭の中に
情景が閃くんだ
最初は漠然としているけど
それが近くなるにつれて鮮明に
アルヴィース :なら 多分僕の力より
ずっとすごいと思う
現に僕はこれから起こるという
殿下の危難は見えなかった
ライン :メリアの危難が見えないって
それ予言官失格だろう?
アルヴィース :君 案外するどいね
だから君達に助力を頼んだんだ
偶然君達の危難が見えたのは
運が良かったと言える
ライン :あれは偶然かよ!?
シュルク :でも君はあの時モナドを!
アルヴィース :モナドの伝承は
皇家に古くから伝わっている
巨神の剣であったモナドは 使用者の念――
つまりこうしたいという思いだね
その思いを増幅し
この世界の根源原理であるエーテルに干渉する
干渉することで その念を現実ならしめるものらしい
だから僕は念じた
それだけさ
モナドはその力ゆえか
遙か昔にハイエンターによって封じられた
それが長い年月を経て やがてホムスの手に渡り
今は君の手中にある
それは果たして偶然なのか?
その意味を確かめる責務が君にはある
巨神の剣を授かった者としてね
巨神は――
目覚めようとしているんだ
コメントをかく