最終更新: hiyokonb27 2012年01月12日(木) 22:50:02履歴
エギル :ヴァネアか――
今まで何をしていた?
ヴァネア :エギル―― なぜ そうまでして
巨神を斃そうとするの
私達はあの戦いにも 生き残ったのよ
全ての同胞と共に
新天地を求めてもよかった――
いえ 今からだって――
エギル :モナドの輝きに焼かれた者達の怨念
それは永遠に癒えることはない
ヴァネア :死んだ者の仇討ちより 生きている者の方が――
いえ エギル!
私は―― 私は あなたに生きていて欲しいの
あなたはまるで 死に場所を探しているとしか――
エギル :――生も死も 今の私にはどうでもよいのだ
この耳に残る同胞達の苦悶の呻き――
これを消すまで それ以外の言葉は 聞こえぬ
ヴァネア :エギル――
エギル :ついにここまで来たか――
モナドの継承者よ
シュルク :あなたが―― 機神界盟主エギル
エギル :いかにも
そうか―― 我がフェイス《ヤルダバオト》を
降りた私と相対するのは これが初めてか
たとえこの身一つだとしても 貴様などに
後れを取ることはありえないぞ
シュルク :――待ってください
僕は戦うために来たんじゃない
エギル :臆したか?
ならばモナドを差し出して
ひざをつくがよい
シュルク :あなたに下るために来たわけでもない
ただ 僕は知りたいんです
エギル :ほう――
一興だ 問うてみるがいい
シュルク :この機神界帝都で 僕は機神界人の伝承を見た
あなたが巨神と戦う気持ちは――
わかったと思う
だけどなぜ
機神兵に巨神界に生きる者達を襲わせるんだ!
エギル :くくく――
シュルク :何がおかしい!
僕達だって この世界に生きる命だ
ハイエンターやノポンとそうしてきたように
機神界人とだって手を取り合えるはず!
エギル :小僧―― 兵糧攻めという戦術を知っているか?
シュルク :――もちろん
ダンバン :補給線を断ち
篭城する敵を食糧不足に陥らせる戦術だ
エギル :ならば
それが悪事綱勝利への手段であることはわかるはずだ
私は巨神界に生きるものに
恨みも憎しみも持ってはいない
ただ 同胞の命を奪った怨敵巨神の妥当のため
その力を削いでいるだけのこと
シュルク :どういう意味だ――
エギル :まだわからんか――
巨神界の全ての生命は
巨神がおのれのエサとして育て上げたものよ!
シュルク :え――
エギル :この世界に存在する万物の根源元素エーテル
私の身体もお前達の身体も
そのエーテルが基となていることは知っていようぞ
シュルク :ああ――
エギル :エーテルとは力
お前達はその力の源
巨神から生まれた命はやがて死に
その骸は巨神へと還る
エギル :我が機神とは異なり
巨神はその還った生命の持つ
エーテルを糧として存在しているのだ
やがて目覚めの瞬間には
より大量の生命を必要とするであろう!
フィオルン :そんな――
ライン :ふざけるな!
ただの食いモンだって言うのか 俺達が!
エギル :お前達をそのように生み出したのは 巨神だ
私ではない
シュルク :じゃあ 巨神界に攻め込んだのは 巨神の力を弱めるため――
エギル :いかにも!
貴様らは打倒すべき敵に
食われる小虫にも等しい存在
手を取り合えるなどと 思い上がるな!
シュルク :思い上がりだって――
あなたが巨神に奪われた機神界人の命を悲しむように
僕達だって
機神兵に殺された人達のことを思って
苦しくなる
その気持ちのどこが違うって言うんだ!
エギル :何も違わないな 確かに
シュルク :だったら――
今まで何をしていた?
ヴァネア :エギル―― なぜ そうまでして
巨神を斃そうとするの
私達はあの戦いにも 生き残ったのよ
全ての同胞と共に
新天地を求めてもよかった――
いえ 今からだって――
エギル :モナドの輝きに焼かれた者達の怨念
それは永遠に癒えることはない
ヴァネア :死んだ者の仇討ちより 生きている者の方が――
いえ エギル!
私は―― 私は あなたに生きていて欲しいの
あなたはまるで 死に場所を探しているとしか――
エギル :――生も死も 今の私にはどうでもよいのだ
この耳に残る同胞達の苦悶の呻き――
これを消すまで それ以外の言葉は 聞こえぬ
ヴァネア :エギル――
エギル :ついにここまで来たか――
モナドの継承者よ
シュルク :あなたが―― 機神界盟主エギル
エギル :いかにも
そうか―― 我がフェイス《ヤルダバオト》を
降りた私と相対するのは これが初めてか
たとえこの身一つだとしても 貴様などに
後れを取ることはありえないぞ
シュルク :――待ってください
僕は戦うために来たんじゃない
エギル :臆したか?
ならばモナドを差し出して
ひざをつくがよい
シュルク :あなたに下るために来たわけでもない
ただ 僕は知りたいんです
エギル :ほう――
一興だ 問うてみるがいい
シュルク :この機神界帝都で 僕は機神界人の伝承を見た
あなたが巨神と戦う気持ちは――
わかったと思う
だけどなぜ
機神兵に巨神界に生きる者達を襲わせるんだ!
エギル :くくく――
シュルク :何がおかしい!
僕達だって この世界に生きる命だ
ハイエンターやノポンとそうしてきたように
機神界人とだって手を取り合えるはず!
エギル :小僧―― 兵糧攻めという戦術を知っているか?
シュルク :――もちろん
ダンバン :補給線を断ち
篭城する敵を食糧不足に陥らせる戦術だ
エギル :ならば
それが悪事綱勝利への手段であることはわかるはずだ
私は巨神界に生きるものに
恨みも憎しみも持ってはいない
ただ 同胞の命を奪った怨敵巨神の妥当のため
その力を削いでいるだけのこと
シュルク :どういう意味だ――
エギル :まだわからんか――
巨神界の全ての生命は
巨神がおのれのエサとして育て上げたものよ!
シュルク :え――
エギル :この世界に存在する万物の根源元素エーテル
私の身体もお前達の身体も
そのエーテルが基となていることは知っていようぞ
シュルク :ああ――
エギル :エーテルとは力
お前達はその力の源
巨神から生まれた命はやがて死に
その骸は巨神へと還る
エギル :我が機神とは異なり
巨神はその還った生命の持つ
エーテルを糧として存在しているのだ
やがて目覚めの瞬間には
より大量の生命を必要とするであろう!
フィオルン :そんな――
ライン :ふざけるな!
ただの食いモンだって言うのか 俺達が!
エギル :お前達をそのように生み出したのは 巨神だ
私ではない
シュルク :じゃあ 巨神界に攻め込んだのは 巨神の力を弱めるため――
エギル :いかにも!
貴様らは打倒すべき敵に
食われる小虫にも等しい存在
手を取り合えるなどと 思い上がるな!
シュルク :思い上がりだって――
あなたが巨神に奪われた機神界人の命を悲しむように
僕達だって
機神兵に殺された人達のことを思って
苦しくなる
その気持ちのどこが違うって言うんだ!
エギル :何も違わないな 確かに
シュルク :だったら――
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