シュルク:この子は!?
ライン:皇都で俺達を襲ってきたあいつか!?
タルコ:くっーー! き 貴様はーー!
メリア:タルコ!
そなた なぜここにーー!?
怪我をしているではないか
タルコ:触るな! 汚らわしい!
ライン:て てめえ!
(タルコ気絶)
ライン:お おいっ!
メリア:タルコ そなたはーー
ライン:し 死んじまったのか?
メリア:いや どうやら気を失っただけのようだ
カルナ:とにかく 医務室に運びましょう
ライン!
ライン:ああ しゃあねえな
メリア:頼む
ライン:皇都で俺達を襲ってきたあいつか!?
タルコ:くっーー! き 貴様はーー!
メリア:タルコ!
そなた なぜここにーー!?
怪我をしているではないか
タルコ:触るな! 汚らわしい!
ライン:て てめえ!
(タルコ気絶)
ライン:お おいっ!
メリア:タルコ そなたはーー
ライン:し 死んじまったのか?
メリア:いや どうやら気を失っただけのようだ
カルナ:とにかく 医務室に運びましょう
ライン!
ライン:ああ しゃあねえな
メリア:頼む
ダンバン:大丈夫なのか?
カルナ:怪我はたいしたことないわね
メリア:巨神が目覚めたことで コロニー周辺のエーテルの流れも 不安定になっている
気を失ったのはその影響かもしれぬな
ダンバン:いや 俺の聞きたいのは そういうことじゃなくてだな
カルナ:なぜこの子は テレシアとなっていないのか ってこと?
ダンバン:うむーー
メリア:純血のハイエンターがテレシアとなるには 巨神を取り巻いているエーテルエネルギーが 一定量以上に高まる必要がある
幸いにしてここは 巨神上層部ほど エーテルエネルギーの高まりが 顕著ではない
そのおかげかもしれぬ
あるいはーー
シュルク:あるいは?
メリア:いや 何でもない
ダンバン:そういうことなら 安心は出来ないな
カルナ:そうねーー 用心深く経過を見守る必要があるわね
フィオルン:ねえ 彼女 なぜメリアをあれ程憎むの?
同じハイエンターじゃない
純血か そうでないかってことが それ程重要なの?
メリア:タルコの母親はーー おそらく母上だ
カルナ:母上って まさか光妃ユミア?
メリア:うむーー
墓所より戻った後 兄上から聞かされた
母上は裏皇家とも言われていた異端審問官の長だ その異端審問官の間にも 皇家の血統を守るための 交わりの儀式があったらしい
タルコはその儀式によって 生を受けた
シュルク:そして秘密裏に異端審問官の 暗殺者として育てられたーー
ライン:ちょっと待てよ ってことは カリアンさんと 異父兄妹ってことか?
メリア:そういうことになるな
カルナ:なら 立場的にはあなたと同じ?
メリア:うむーー
タルコ:ーーその通りさ
メリア:タルコ! 気が付いたのか?
タルコ:本来ならば この私が皇統を継いでも おかしくはなかったのだ!
それを 種族の誇りを汚す 影妃などという制度のせいで!
私がーー 私達こそが ハイエンターの未来を築くべきであったのに
それを貴様はーー
偽善者ぶったところで 貴様は私と同じだ
自らの血筋を守るため 同胞の血を流すことをいとわぬ貴様に 何の違いがあると言うのか?
メリア 貴様もただの殺人者なんだよ!
メリア:違う! 私はーー!
ライン:くだらねえよ あんた!
メリア:ライン!?
ライン:何が種族の誇りだ! メリアに嫉妬だなんて みっともねぇぜ!
タルコ:この私が 嫉妬をしていると言うのか!?
ライン:違うのか?
あんたうらやましいんだろ? メリアの生き方が
ジメジメした影の中を 生きてきた自分を憐れんで 欲しいだけじゃないのか?
タルコ:無礼な! ホムス風情が!
ライン:あんたにゃメリアみたいな生き方は 無理だって言ってるんだよ!
どんな気持ちで メリアが戦っているのか あんたにわかるっていうのか?
たとえ生まれが逆でも 皇主陛下はメリアを後継者に選んでいただろうさ
皇統を継ぐってことは 決して血筋を 継ぐってことじゃない 何があろうと国を 民を背負うっていう覚悟を継ぐことなんだ
あんたとメリアには そんな絶対的な差があるんだよ!
タルコ:貴様ぁ!
ダンバン:二人共よせっ!
今はくだらん諍いを している時でもなかろう
カルナ:そうね生き残った者同士で いがみ合っていても始まらないわ
はい 解散!
皆それぞれの持ち場に 戻りましょう
ライン:あ ああーー
カルナ:あなたも! 怪我人なんだから 少しは大人しく ね
タルコ:くっーー
カルナ:怪我はたいしたことないわね
メリア:巨神が目覚めたことで コロニー周辺のエーテルの流れも 不安定になっている
気を失ったのはその影響かもしれぬな
ダンバン:いや 俺の聞きたいのは そういうことじゃなくてだな
カルナ:なぜこの子は テレシアとなっていないのか ってこと?
ダンバン:うむーー
メリア:純血のハイエンターがテレシアとなるには 巨神を取り巻いているエーテルエネルギーが 一定量以上に高まる必要がある
幸いにしてここは 巨神上層部ほど エーテルエネルギーの高まりが 顕著ではない
そのおかげかもしれぬ
あるいはーー
シュルク:あるいは?
メリア:いや 何でもない
ダンバン:そういうことなら 安心は出来ないな
カルナ:そうねーー 用心深く経過を見守る必要があるわね
フィオルン:ねえ 彼女 なぜメリアをあれ程憎むの?
同じハイエンターじゃない
純血か そうでないかってことが それ程重要なの?
メリア:タルコの母親はーー おそらく母上だ
カルナ:母上って まさか光妃ユミア?
メリア:うむーー
墓所より戻った後 兄上から聞かされた
母上は裏皇家とも言われていた異端審問官の長だ その異端審問官の間にも 皇家の血統を守るための 交わりの儀式があったらしい
タルコはその儀式によって 生を受けた
シュルク:そして秘密裏に異端審問官の 暗殺者として育てられたーー
ライン:ちょっと待てよ ってことは カリアンさんと 異父兄妹ってことか?
メリア:そういうことになるな
カルナ:なら 立場的にはあなたと同じ?
メリア:うむーー
タルコ:ーーその通りさ
メリア:タルコ! 気が付いたのか?
タルコ:本来ならば この私が皇統を継いでも おかしくはなかったのだ!
それを 種族の誇りを汚す 影妃などという制度のせいで!
私がーー 私達こそが ハイエンターの未来を築くべきであったのに
それを貴様はーー
偽善者ぶったところで 貴様は私と同じだ
自らの血筋を守るため 同胞の血を流すことをいとわぬ貴様に 何の違いがあると言うのか?
メリア 貴様もただの殺人者なんだよ!
メリア:違う! 私はーー!
ライン:くだらねえよ あんた!
メリア:ライン!?
ライン:何が種族の誇りだ! メリアに嫉妬だなんて みっともねぇぜ!
タルコ:この私が 嫉妬をしていると言うのか!?
ライン:違うのか?
あんたうらやましいんだろ? メリアの生き方が
ジメジメした影の中を 生きてきた自分を憐れんで 欲しいだけじゃないのか?
タルコ:無礼な! ホムス風情が!
ライン:あんたにゃメリアみたいな生き方は 無理だって言ってるんだよ!
どんな気持ちで メリアが戦っているのか あんたにわかるっていうのか?
たとえ生まれが逆でも 皇主陛下はメリアを後継者に選んでいただろうさ
皇統を継ぐってことは 決して血筋を 継ぐってことじゃない 何があろうと国を 民を背負うっていう覚悟を継ぐことなんだ
あんたとメリアには そんな絶対的な差があるんだよ!
タルコ:貴様ぁ!
ダンバン:二人共よせっ!
今はくだらん諍いを している時でもなかろう
カルナ:そうね生き残った者同士で いがみ合っていても始まらないわ
はい 解散!
皆それぞれの持ち場に 戻りましょう
ライン:あ ああーー
カルナ:あなたも! 怪我人なんだから 少しは大人しく ね
タルコ:くっーー
タルコ:私がーー うらやんでいるだと?
私はーー 私はハイエンターの未来をーー
あれはーー
あ ああー
ダンバン:何ごとだ!
フィオルン:見て! あそこ!
ま 街が!!
シュルク:テ テレシア!
カルナ:皆! あの子がいないわ!
ライン:あの子ってタルコのことか!?
シュルク:まさか 今のテレシア タルコなのか!?
メリア:違うーー あのテレシアはーー
シュルク:何?
メリア:いや それよりも今はーー
テレシアを追うぞ シュルク
私はーー 私はハイエンターの未来をーー
あれはーー
あ ああー
ダンバン:何ごとだ!
フィオルン:見て! あそこ!
ま 街が!!
シュルク:テ テレシア!
カルナ:皆! あの子がいないわ!
ライン:あの子ってタルコのことか!?
シュルク:まさか 今のテレシア タルコなのか!?
メリア:違うーー あのテレシアはーー
シュルク:何?
メリア:いや それよりも今はーー
テレシアを追うぞ シュルク
メリア :やはり タルコなのか!
フィオルン :どうするの?
彼女と戦わなくちゃならないの!?
ダンバン :迷っている暇はなさそうだな
構えろ!
(戦闘)
メリア :シュルク 私が
シュルク :わかった
タルコ :止めろ!
メリア :タルコ! 無事だったのか・
タルコ :わかっているのか?
そのテレシアはーーユミア様だ
メリア :なっ!?
シュルク :このテレシアが!?
タルコ :私はーーユミア様を追っていた
ユミア様は変異する運命であってもなお 巨神を信奉したのだ
シュルク :どうしてそこまで巨神にーー
タルコ :神なる者を信ずる思いは人それぞれ それを強要することは誰にも出来ぬ
ユミア様は その道を貫かれた
私は ユミア様の本懐を遂げるために
変異したユミア様を追った
カルナ :本懐?
タルコ :究明の塔に幽閉されたユミア様は
私にこう告げられた
自らがテレシアと化した後は
速やかにその身を焼いてくれと
巨神に殉ずることをその誉れとした方が
なぜそのような言葉をーー
最初はそう思っていた
だが 今ならばわかる ユミア様の思いがーー
だから 私はーー!
メリア :それは 私の役目だ
タルコ :メリア 貴様はーー
メリア :私は父上から 国を 民を託された
私が信じるものは
この世界で生きあらがおうとする者達の思いだ
その思いを次代へとつなぐため
私は戦わねばならぬのだ
それにーー母上はそなたの実の母なのであろう?
これ以上 辛い思いを背負う必要は無い
タルコ :それは貴様だって同じではないのか? 血のつながりがないとは言え ユミア様は貴様のーー
メリア :それが 私が父上や兄上から託されたものなのだ
タルコ :メリアーー
(テレシア消滅)
メリア :タルコーー そなたはもしや 私と同じーー
タルコ :ーー同じ?
言うな! 汚らわしい!
ユミア様ーー いや 母上への介錯 礼を言う
タルコ :タルコーー
ライン :行っちまったな あいつ
カルナ :ええ でも大丈夫かしら 独りで
ダンバン :大丈夫だろう 俺達もタルコも 思いは同じはずだ いつか 同じ道を歩めるさ
シュルク :そうですね きっとーー
そうだ メリア さっき言ってたこと どういう意味?
タルコが君と同じってーー?
メリア :タルコは恐らく 私と同じ ホムスとの混血だ
ライン :えっ!? だけどあいつの頭の翼はーー
メリア :頭の翼は 混血なら必ずしも小さくなるというわけではない
小さくなる者の方が圧倒的に多いという ただそれだけだ
外見上 純血のハイエンターと変わらぬ者もいる
カルナ :優性遺伝と劣性遺伝 てやつね 習ったことある
シュルク :そうだったのかーー
フィオルン :メリア もしかしてユミア光妃は そうなることを知っていてーー
メリア :そうかもしれぬ
いや そうに違いない
私は そうーー 思っている
フィオルン :母親だもんね
きっと そうだよね
メリア :うむーー
フィオルン :どうするの?
彼女と戦わなくちゃならないの!?
ダンバン :迷っている暇はなさそうだな
構えろ!
(戦闘)
メリア :シュルク 私が
シュルク :わかった
タルコ :止めろ!
メリア :タルコ! 無事だったのか・
タルコ :わかっているのか?
そのテレシアはーーユミア様だ
メリア :なっ!?
シュルク :このテレシアが!?
タルコ :私はーーユミア様を追っていた
ユミア様は変異する運命であってもなお 巨神を信奉したのだ
シュルク :どうしてそこまで巨神にーー
タルコ :神なる者を信ずる思いは人それぞれ それを強要することは誰にも出来ぬ
ユミア様は その道を貫かれた
私は ユミア様の本懐を遂げるために
変異したユミア様を追った
カルナ :本懐?
タルコ :究明の塔に幽閉されたユミア様は
私にこう告げられた
自らがテレシアと化した後は
速やかにその身を焼いてくれと
巨神に殉ずることをその誉れとした方が
なぜそのような言葉をーー
最初はそう思っていた
だが 今ならばわかる ユミア様の思いがーー
だから 私はーー!
メリア :それは 私の役目だ
タルコ :メリア 貴様はーー
メリア :私は父上から 国を 民を託された
私が信じるものは
この世界で生きあらがおうとする者達の思いだ
その思いを次代へとつなぐため
私は戦わねばならぬのだ
それにーー母上はそなたの実の母なのであろう?
これ以上 辛い思いを背負う必要は無い
タルコ :それは貴様だって同じではないのか? 血のつながりがないとは言え ユミア様は貴様のーー
メリア :それが 私が父上や兄上から託されたものなのだ
タルコ :メリアーー
(テレシア消滅)
メリア :タルコーー そなたはもしや 私と同じーー
タルコ :ーー同じ?
言うな! 汚らわしい!
ユミア様ーー いや 母上への介錯 礼を言う
タルコ :タルコーー
ライン :行っちまったな あいつ
カルナ :ええ でも大丈夫かしら 独りで
ダンバン :大丈夫だろう 俺達もタルコも 思いは同じはずだ いつか 同じ道を歩めるさ
シュルク :そうですね きっとーー
そうだ メリア さっき言ってたこと どういう意味?
タルコが君と同じってーー?
メリア :タルコは恐らく 私と同じ ホムスとの混血だ
ライン :えっ!? だけどあいつの頭の翼はーー
メリア :頭の翼は 混血なら必ずしも小さくなるというわけではない
小さくなる者の方が圧倒的に多いという ただそれだけだ
外見上 純血のハイエンターと変わらぬ者もいる
カルナ :優性遺伝と劣性遺伝 てやつね 習ったことある
シュルク :そうだったのかーー
フィオルン :メリア もしかしてユミア光妃は そうなることを知っていてーー
メリア :そうかもしれぬ
いや そうに違いない
私は そうーー 思っている
フィオルン :母親だもんね
きっと そうだよね
メリア :うむーー
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